JP3012827B2 - 吊り足場組立て工法と吊り足場材 - Google Patents

吊り足場組立て工法と吊り足場材

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JP3012827B2 JP10055145A JP5514598A JP3012827B2 JP 3012827 B2 JP3012827 B2 JP 3012827B2 JP 10055145 A JP10055145 A JP 10055145A JP 5514598 A JP5514598 A JP 5514598A JP 3012827 B2 JP3012827 B2 JP 3012827B2
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勝雄 鵜沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高速道路、橋梁、プ
ラントの輸送管を配管するためのラック、建物等の建設
工事或はそれらの改修工事等を行う場合に、桁材や高欄
等の支持具から下方に足場材を吊り下げて吊り足場を作
るのに使用される吊り足場組立て工法と足場材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】高速道路や橋梁等の工事を始めとする各
種の建設、土木工事では、吊り足場を作り、その上で建
設作業や改修工事等を行なうことが多い。この吊り足場
は従来は例えば以下のようにして組立てられていた。 a.第9図のように、作業者Mがのったクレ−ン等Cを
移動させながら、二本の桁材等の支持材Aにチェ−ン吊
下用クランプDを所定間隔で取付け、夫々のクランプD
にチェ−ンBを吊り下げる。 b.第10図のように吊り下げられているチェ−ンBに
親パイプと呼ばれる縦材Eを通し、その上に熟練した鳶
職人等の作業者Mがのって隣り合う縦材E同士を連接さ
せる(これを通常は親パイプを流すという)。 c.第11図のように吊り下げられている縦材Eの間
に、ころがしパイプと呼ばれる横材Fを渡してそれらを
直交クランプ等の固定具Gにより固定する。 d.同横材Fの中央部に腹起こしパイプと称される補助
材Hを載せ、これと横材Fとを直交クランプ等の固定具
Gで固定する。 e.第12図のように前記横材Fの上に足場板Jを載せ
て同横材Fに番線Kにより固定する。 f.前記足場板Jに作業者Mがのって、それより先の縦
材E間に別の横材Fを渡して固定し、その横材Fに足場
板Jを載せて固定する。この作業を繰返して所望とする
範囲に吊り足場を組立ててゆく。 g.第13図のように前記縦材Eに手摺Lを取付けた
り、必要に応じて、吊り足場の下に落下防止用ネットN
を張ったり、吊り足場の上に養生シ−トを被せたりす
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の吊り足場組立て
工法は以下のような問題があった。 a.第10図のように先に吊り下げられている縦材Eに
のって次の縦材Eをチェ−ンBの間に流さなければなら
ないので、その作業は熟練者でなければ難しく、しかも
手間と時間がかかる。また如何に熟練した鳶職人といえ
ども落下する危険性が高く、作業の安全面に多くの問題
があった。 b.第11図のように縦材Eに横材Fを渡して固定した
り、第12図のように足場板Jを固定したり、第13図
のように落下防止用ネットNを張ったりしなければなら
ないので、それらの作業が面倒であり、完成までに多く
の手間と時間がかかり、その分だけコスト高になり、し
かもこの吊り足場を仮設するために工期全体が長びく。 c.第9図のようにクレ−ンCを移動させなければなら
ないので、非常に面倒であり、手間もかかる。しかも例
えば高速道路の橋梁工事ではクレ−ンCを移動するため
に橋梁の下の道路を封鎖する必要があるので、通行の邪
魔になり、交通渋滞の原因ともなる。しかも橋梁の下が
川や池等の場合はクレ−ンを使用できないことがあり、
その場合は全て人手作業になるので作業性が著しく低下
し、しかも危険性も高まる。また、従来は吊り足場の組
み立てに必要な単管、足場板J、番線、落下防止用ネッ
トN等の各種部材が個別に独立してばらばらになってい
るので、現場での組立作業が面倒であるとか、組立中に
部品が落下して危険であるとか、各部品の管理や、取扱
い、運搬等が面倒で煩雑であるといった各種難点があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、作業の
安全性が高く、作業性がよく、短期間に且つ未熟者でも
手軽に吊り足場を組み立てることができるようにした吊
り足場組立て工法と、足場材として必要な各種部材がま
とめられて一枚に形成されて吊り足場を組み立て易く、
管理、取扱も容易で、吊り足場を組み立て中に部品が落
下する危険もない足場材を提供することにある。
【0005】前記目的を達成するため、本発明の第1の
吊り足場組立て工法は、ワイヤ、チェーン等の索条を支
持材から吊り下げ、その吊り下げた索条に作業者がのれ
る広さの踏み材が取り付けられたパネル状の足場材を係
止して、同足場材を支持材にそれと交差する向きに吊り
下げ、この足場材の先方或は後方に他の足場材を前記足
場材と同様の向きに吊り下げ、両足場材のうち一方の足
場材の配列方向連結具と他方の足場材の配列方向連結受
部とを連結して両足場材を並べて連結し、この足場材の
吊り下げ及び連結を繰返して吊り足場を組立てる工法で
ある。
【0006】本発明の第2の吊り足場組立て工法は、作
業者がのれる広さの踏み材が取り付けられたパネル状の
足場材にワイヤ、チェーン等の索条を係止し、この索条
Bを支持材に吊り下げて同足場材を支持材と交差する向
きに支持材に吊り下げ、この足場材の先方或は後方に他
の足場材を前記足場材と同様の向きに吊り下げ、両足場
材のうち一方の足場材の配列方向連結具と他方の足場材
の配列方向連結受部とを連結して両足場材を並べて連結
し、この足場材の吊り下げ及び連結を繰返して吊り足場
を組立てる工法である。
【0007】本発明の第3の吊り足場組立て工法は、第
1又は第2の吊り足場組立て工法において、配列方向連
結具が足場材から外側に突設され、その配列方向連結具
を他方の足場材の配列方向連結受部に差し込んで両足場
材を連結し、この足場材の吊り下げ及び連結を繰返して
吊り足場を組立てる工法である。
【0008】本発明の第4の吊り足場組立て工法は、第
3の吊り足場組立て工法において、配列方向連結受部と
それに差し込まれた配列方向連結具とに貫通部材を差し
込んで両者を連結する工法である。
【0009】本発明の第5の吊り足場組立て工法は、第
1乃至第4の夫々の吊り足場組立て工法において、支持
材と交差する向きに吊り下げたパネル状の足場材の横
に、それと同じ向きにして他のパネル状の足場材を吊り
下げ、横に隣接する両足場材の横連結受部に横連結具を
係止して足場材を横方向にも連結するようにしたことを
特徴とする吊り足場組立てる工法である。
【0010】本発明の第6の吊り足場組立て工法は、第
1乃至第5の夫々の吊り足場組立て工法において、足場
材の吊り下げ作業と連結作業を先に吊り下げた足場材の
上で行ない、この足場材の吊り下げと連結を繰返して吊
り足場を組立てる工法である。
【0011】本発明の第7の吊り足場材は、基材に作業
者がのれる広さの網や板等の踏み材を取り付けてパネル
状にし、同基材の2箇所以上に支持材から吊り下げるチ
ェーン、ワイヤ等の索条を係止して基材を支持具にそれ
と交差する向きに吊り下げ可能な係止部を設け、基材
に、支持材と交差する向きに吊り下げて並べた足場材同
士を連結する配列方向連結具を設け、基材のうち配列方
向連結具と反対側に前記配列方向連結具を連結可能な配
列方向連結受部を設けたものである。
【0012】本発明の第8の吊り足場材は、第7記載の
吊り足場材の踏み板(2)に足場材(1)を索条(B)
で吊り下げるための貫通孔を設けたものである。
【0013】本発明の第9の吊り足場材は、第7又は第
8の吊り足場材の配列方向連結具を基材から突設し、基
材のうち配列方向連結具と反対側に前記配列方向連結具
を差し込み可能な配列方向連結受部を設けたものであ
る。
【0014】本発明の第10の吊り足場材は、第9の吊
り足場材において、配列方向連結受部を、基材内に形成
された差し込み孔としたものである。
【0015】本発明の第11の吊り足場材は、第7乃至
第10の吊り足場材において、基材を方形の枠状とした
ものである。
【0016】本発明の第12の吊り足場材は、第9又は
第10の吊り足場材において、配列方向連結受部とそれ
に差し込まれた配列方向連結具とに貫通部材を差し込み
可能な穴を設けたものである。
【0017】本発明の第13の吊り足場材は、第12の
吊り足場材において、配列方向連結具に形成された穴を
当該配列方向連結具の突出方向に横長としたものであ
る。
【0018】
【発明の実施形態】第1図〜第5図は本発明の吊り足場
組立て工法の一実施例であり、第6図〜第8図は同工法
に使用される足場材1の一例である。この足場材1は基
材1aに踏み材2を取り付けてパネル状にしてある。基
材1aは2本の金属製の角パイプ10が対向して配置さ
れ、その両端部に金属製の短い丸パイプ11を貫通させ
て両角パイプ10を連結して、作業者がのれる広さの細
長角型に形成されている。また前記角パイプ10間は適
宜間隔毎にアルミニウム製の軽量連結鋼材12により支
持固定されている。
【0019】第1図〜第8図に示す3は係止部であり、
これは橋梁の桁材等の支持材Aから吊り下げられたチェ
−ン、ワイヤー等の索条Bを係止するためのものであ
り、前記基材1aの長手方向両端部に設けられている。
この実施例では係止部3として単パイプを使用し、そ
れを基材1aの長手方向両側の丸パイプ11とそれより
内側に設けられた軽量連結鋼材12との間に渡してな
る。この係止部3に桁材等の支持材Aから吊り下げられ
ている索条Bを掛けることにより、前記基材1を支持材
Aにそれと交差する向きに吊り下げることができる。
【0020】第1図〜第8図の2は踏み材である。この
実施例の踏み材2にはエキスパンドメタルが使用されて
いる。この場合、踏み材2は基材1aの幅方には全幅に
亙って配置固定されているが、長さは基材1aの長手方
向の寸法よりも短くして、踏み材2の長手方向両端部と
基材1aと間に、隣り合う基材1a同士を横方向に連結
する横連結具5を差込んでセット可能な空間部22を形
成してある。また、踏み材2の長さを基材1aよりも短
くすることにより、軽量で、しかも足場面積の十分に広
い吊り足場を得ることができる。この場合、踏み材2を
基材1aの幅方向だけでなく長手方向の全面をも覆うよ
うに取付けておけば、足場面積の十分に広い吊り足場を
得ることができ、吊り足場上の物品が落下することもな
い。また、従来の第13図の様にように落下防止用ネッ
トNを張る必要がなく、その分だけ足場組立て作業が容
易になり、施工に要する時間を短縮でき、コストを低減
することができる。
【0021】踏み材2は網状のエキスパンドメタル以外
のものであってもよく、例えば板材とか樹脂製板等の平
板状のものを使用してもよい。踏み材2は基材1aの長
手方向両端部までの全面に取付けてもよい。踏み材2が
網状のものの場合はその網の目に索条Bを通して前記係
止部3に係止するのがよく、踏み材2が平板状のもので
しかも全面に取付けられた場合は、係止部3の近くに貫
通穴を開けて空間部22を形成し、その空間部22に索
条Bを通して係止部3に係止するのがよい。いずれの場
合も、基材1と踏み材2との間には横連結具5を差込ん
でセット可能な空間部22を形成してある。
【0022】第3図、第6図、第7図に示す4は配列方
向連結具、21は配列方向連結受部であり、これらは支
持材Aに吊り下げられて配列方向(支持材Aの長手方
向)に隣接する2つの基材1a同士をその配列方向(前
後方向)に連結するためのものである。
【0023】この実施例の配列方向連結具4には第6
図、第7図に明示するようにB型ジョイントが使用さ
れ、その一端が基材1aの二本の丸パイプ11の夫々に
差込まれて取付けられ、他端が基材1の側面から外側に
突設されている。
【0024】前記の配列方向連結受部21には基材1の
長手方向両端に取付けられた丸パイプ11の通孔のう
ち、配列方向連結具4が取付けられた端部と反対側の端
部を利用し、その端部を配列方向連結受部21としてあ
る。
【0025】そして、配列方向連結具4の他端側を他方
の基材1aの丸パイプ11の通孔(配列方向連結受部2
1)内に差込み、この配列方向連結具4に形成されてい
る貫通穴13と丸パイプ11に形成されている係止穴1
4とを位置合わせし、同丸パイプ11の外側からそれら
の穴13、14にグラビティ−ロック等の貫通部材15
を貫通させると、同配列方向連結具4が丸パイプ11か
ら抜けなくなるようにしてあり、これにより前記足場材
1が配列方向に連結されるようにしてある。
【0026】第5図、第8図に示す5は横連結具であ
り、これは第3図に示す様に基材1a同士をその長手方
向(配列方向に対して横方向)に連結するためのもので
ある。この連結具5には第8図に示すように通常の固定
クランプが使用されている。
【0027】この横連結具5は基材1aと踏み材2の長
手方向両端部間に形成された空間部22に差込んでセッ
トすると共に、基材1aの長手方向(横方向)に並べら
れた2つの足場材1の丸パイプ11(この実施例では丸
パイプ11を横連結受部23としてある)に下方から係
止固定して両横連結受部23同士を連結し、これにより
基材1a同士を横方向に連結できるようにしてある。
【0028】横連結具5は連結する2つの基材1aのい
ずれか一方の横連結受部23に予め取付けておいてもよ
く、それとは別にしておいて、現場で取付けるようにし
てもよい。横連結具5の構造やその連結機構は前記以外
のものであってもよい。
【0029】次に、本発明の吊り足場組立て工法の実施
例を説明する。 .第1図のように二本の桁材等の支持材Aの対向位置
にチェ−ン吊下用クランプDを取付けてそれに索条Bを
吊り下げる。 .その索条Bを足場材1の長手方向両端部に設けられ
ている係止部3の夫々に掛けて、その足場材1を支持材
A間に支持材Aに対して交差する向きにして水平に吊り
下げる。 .この足場材1の上面に取付けられている踏み材2に
第2図のように作業者Mがのって支持材Aの先方に別の
クランプDを取付け、それに索条Bを吊り下げる。 .この索条Bを第3図のように他の足場材1の長手方
向両端部に設けられている係止部3の夫々に掛けて、そ
の足場材1を先に吊り下げた足場材1の先方にそれと同
じ向きに吊り下げて並べる。 .後から吊り下げた足場材1に取付けられている配列
方向連結具4と先に吊り下げた足場材1の丸パイプ11
の通孔(配列方向連結受部21)とを第6図、第7図の
ように連結して二つの吊り足場材をその配列方向(前後
方向)に連結する。以下、第2図、第3図、第6図、第
7図の作業を繰返して第4図のように多数の足場材1を
その配列方向に連結して吊り足場を組立てる。この場
合、各足場材1には踏み材2が取付けられているので、
第12図に示す従来例のように別の足場板Jを横材Fに
番線Kで固定する必要がなく、また第13図に示す従来
例のように落下防止用ネットNを別に取付ける必要もな
い。 .前記のようにして組立てられた吊り足場の幅が狭い
場合には、第5図のように隣の支持材AにクランプDを
取付けてそれに索条Bを吊り下げ、その索条Bを別の足
場材1の係止部3に掛け、同足場材1を先に吊り下げら
れている足場材1の長手方向横に吊り下げる。この足場
材1と先に組立てられている足場材1の丸パイプ11
(横連結受部23)に横連結具(例えばクランプ)5を
係止固定して両足場材1を連結し、吊り足場を横方向に
所望幅に広げる。 .第5図のように組立てられた吊り足場には必要に応
じて手摺を取付けたり、養生シ−トを被せたりする。
【0030】
【発明の効果】本発明の第1、第2の吊り足場組立て工
法は次のような効果がある。 .人がのれる広さのパネル状の足場材を配列方向に吊
り下げて連結固定して吊り足場を作るため、その上に作
業者がのって順次別の足場材を吊り下げて連結固定する
ことができ、従来のように細く不安定な縦材(単管)や
横材(単管)の上に作業者がのる必要がなく、作業者が
落下する危険性も少なく、作業の安全性が著しく向上す
る。また、従来のようにクレ−ン等を使用しなくとも足
場組立て作業ができ、高速道路の橋梁工事等でその下の
道路を閉鎖する必要もなく、交通の妨げになることもな
い。また、クレ−ンを使用できない箇所ででも、安全に
且つ短期間に吊り足場を作ることができる。 .足場材が基材に踏み材を固定してパネル状にしてあ
るので、先に吊り下げた足場材の上に作業者がのり易
く、しかも安定性があり、足場材の吊り下げ、足場材の
連結等の作業が非常にし易くなり、吊り足場の組み立て
作業が安全になる。また、従来のように現場で組立てた
単管の上にそれとは別体の足場板をのせ、その足場板を
横材に番線で固定する必要もなく、足場組立て作業が容
易になる。 .足場材の基材に踏み材、配列方向連結具、配列方向
連結受部が取り付けられているので、その足場材を現場
で索条で吊り下げるだけで、他の部材を必要とせずに吊
り足場を組立てることができ、しかも熟練も要せず、誰
でも手軽に吊り足場を組立てることができる。 .基材に踏み材、配列方向連結具4、配列方向連結受
部が取り付けられているパネル状の足場材を吊り下げる
ので、吊り下げられて隣接する足場材のうち一方の足場
材の配列方向連結具と他方の足場材の配列方向連結受部
を連結するだけで隣接する足場材同士をその配列方向
(前後方向)に手軽に連結することができ、施工に要す
る時間を大幅に短縮でき、ひいては吊り足場組立てに要
するコストが大幅に低減する。 .足場材が支持材にそれと交差する向きに吊り下げら
れるので、多数の足場材を離れた2つの支持材間に吊り
下げて連結することにより、離れた2つの支持材間に吊
り足場を組立てることができる。 .足場材を吊り下げるのがチェーン、ワイヤ等の索条
であるため、索条の長さを調節して吊り下げる足場材の
高さを調節することができ、また、索条は360度いず
れの方向にも首振りできるので足場材に係止し易くもな
り、足場材を支持材と交差する向きに吊り下げることも
容易になる。
【0031】本発明の第3の吊り足場組立て工法は、足
場材から外側に突設された配列方向連結具を他方の足場
材の配列方向連結受部に差し込んで両足場材を連結する
ので、足場材の連結が容易且つ確実になる。
【0032】本発明の第4の吊り足場組立て工法は、配
列方向連結受部とそれに差し込まれた配列方向連結具と
に貫通部材を差し込んで両者を連結するので、連結が確
実になる。
【0033】本発明の第5の吊り足場組立て工法は、横
に隣接する両足場材の横連結受部に横連結具を係止して
足場材を横方向にも連結するので、吊り足場を配列方向
だけでなく、横方向にも容易に組立てることができる。
【0034】本発明の第6の吊り足場組立て工法は、足
場材の吊り下げ作業と連結作業を先に吊り下げた足場材
の上で行なうので安全で、作業し易く、作業性も向上す
る。
【0035】本発明の第7の吊り足場材はパネル状であ
るため、その上に作業者がのって次の吊り足場材を吊り
下げたり、後から吊り下げた吊り足場材を先に吊り下げ
た吊り足場材に連結したりすることができ、しかも、安
定した状態で吊り下げ作業や組立て作業を行うことがで
きるので、取扱が容易であり、作業者が安全であり、作
業もし易くなり、作業能率も向上する。また、1枚の吊
り足場材に係止部と、配列方向連結具と、配列方向連結
受部をまとてあるので、他の部材を使用することな
く、その足場材1を吊り下げて連結するだけで手軽に吊
り足場を組立てることができ、熟練も要せず、誰でも組
立て可能である。踏み材が基材に固定されているので、
従来のように足場板を横材に番線で固定する必要がな
く、足場の組立て作業が容易になる。
【0036】本発明の第8の吊り足場材は、基材に横連
結具を係止可能な横連結受部を設けたので、横方向への
連結も容易になり、吊り足場の横幅の調節も容易にな
る。
【0037】本発明の第9の吊り足場材は、配列方向連
結具を基材から突設したので、それを配列方向連結受部
に差し込むだけで足場材の横方向への連結が可能にな
る、連結が容易にもなる。
【0038】本発明の第10の吊り足場材は、配列方向
連結受部が基材内に形成された差し込み孔であるため、
配列方向連結受部の形成が容易になる。
【0039】本発明の第11の吊り足場材は、基材1a
が方形の枠状であるため、形状が安定する
【0040】本発明の第11、12の吊り足場材は、配
列方向連結受部とそれに差し込まれた配列方向連結具と
に穴を設けたので、両穴に貫通部材を差し込むだけで、
両者を容易且つ確実に連結できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吊り足場組立て工法における第1工程
の一例を示す説明図。
【図2】本発明の吊り足場組立て工法における第2工程
の一例を示す説明図。
【図3】本発明の吊り足場組立て工法における第3工程
の一例を示す説明図。
【図4】本発明の吊り足場組立て工法における第4工程
の一例を示す説明図。
【図5】本発明の吊り足場組立て工法による吊り足場の
組立て途中の斜視図。
【図6】本発明の吊り足場材の一例を示す斜視図。
【図7】本発明の吊り足場材の他例を示す斜視図。
【図8】本発明の吊り足場材の横への連結構造の説明
図。
【図9】従来の吊り足場組立て工法の第1工程の説明
図。
【図10】従来の吊り足場組立て工法の第2工程の説明
図。
【図11】従来の吊り足場組立て工法の第3工程の説明
図。
【図12】従来の吊り足場組立て工法の第4工程の説明
図。
【図13】従来の吊り足場組立て工法の第5工程の説明
図。
【符号の説明】
1は足場材 1aは基材 2は踏み材 3は係止部 4は配列方向連結具 5は横連結具 13は穴 15は貫通部材 21は配列方向連結受部 23は横連結受部 Aは支持材 Bは索条

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤ、チェーン等の索条(B)を支持材
    (A)から吊り下げ、その吊り下げた索条(B)に、基
    材(1a)に作業者がのれる広さの踏み材(2)を取り
    付けたパネル状の足場材(1)を係止して、同足場材
    (1)を支持材(A)にそれと交差する向きに吊り下
    げ、この足場材(1)の先方或は後方に他の足場材
    (1)を前記足場材(1)と同様の向きに吊り下げ、両
    足場材(1)のうち一方の足場材(1)の配列方向連結
    具(4)と他方の足場材(1)の配列方向連結受部(2
    1)とを連結して両足場材(1)を並べて連結し、この
    足場材(1)の吊り下げ及び連結を繰返して吊り足場を
    組立てるようにしたことを特徴とする吊り足場組立て工
    法。
  2. 【請求項2】基材(1a)に作業者がのれる広さの踏み
    材(2)取り付けたパネル状の足場材(1)に、ワイ
    ヤ、チェーン等の索条(B)を係止し、この索条(B)
    を支持材(A)に吊り下げて同足場材(1)を支持材
    (A)と交差する向きに吊り下げ、この足場材(1)の
    先方或は後方に他の足場材(1)を前記足場材(1)と
    同様の向きに吊り下げ、両足場材(1)のうち一方の足
    場材(1)の配列方向連結具(4)と他方の足場材
    (1)の配列方向連結受部(21)とを連結して両足場
    材(1)を並べて連結し、この足場材(1)の吊り下げ
    及び連結を繰返して吊り足場を組立てるようにしたこと
    を特徴とする吊り足場組立て工法。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の吊り足場組立
    て工法において、配列方向連結具(4)が足場材(1)
    から外側に突設され、その配列方向連結具(4)を他方
    の足場材(1)の配列方向連結受部(21)に差し込ん
    で両足場材(1)を連結し、この足場材(1)の吊り下
    げ及び連結を繰返して吊り足場を組立てるようにしたこ
    とを特徴とする吊り足場組立て工法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の吊り足場組立て工法におい
    て、配列方向連結受部(21)とそれに差し込まれた配
    列方向連結具(4)とに貫通部材(15)を差し込んで
    両者を連結することを特徴とする吊り足場組立て工法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    り足場組立て工法において、支持材(A)と交差する
    向きに吊り下げたパネル状の足場材(1)の横に、それ
    と同じ向きにして他のパネル状の足場材(1)を吊り下
    げ、横に隣接する両足場材(1)の横連結受部(23)
    に横連結具(5)を係止して足場材(1)を横方向にも
    連結するようにしたことを特徴とする吊り足場組立て工
    法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5記載の夫々の吊り足
    場組立て工法において、パネル状の足場材(1)の吊り
    下げ作業、連結作業を先に吊り下げた足場材(1)の上
    で行ない、このパネル状の足場材(1)の吊り下げと連
    結を繰返して吊り足場を組立てるようにしたことを特徴
    とする吊り足場組立て工法。
  7. 【請求項7】基材(1a)に作業者がのれる広さの網や
    板等の踏み材(2)を取り付けてパネル状にし、同基材
    (1a)の2箇所以上に支持材Aから吊り下げるチェー
    ン、ワイヤ等の索条(B)を係止して基材(1a)を支
    持具(A)にそれと交差する向きに吊り下げ可能な係止
    部(3)を設け、基材(1a)に、支持材(A)と交差
    する向きに吊り下げて並べた足場材(1)同士を連結す
    る配列方向連結具(4)を設け、基材(1a)のうち配
    列方向連結具(4)と反対側に前記配列方向連結具
    (4)を連結可能な配列方向連結受部(21)を設けた
    ことを特徴とする吊り足場材。
  8. 【請求項8】請求項7記載の吊り足場材において、踏み
    板(2)に足場材(1)を索条(B)で吊り下げるため
    の貫通孔を設けたことを特徴とする吊り足場材。
  9. 【請求項9】請求項7又は請求項8記載の吊り足場材
    おいて、配列方向連結具(4)を基材(1a)から突設
    し、基材(1a)のうち配列方向連結具(4)と反対側
    に前記配列方向連結具(4)を差し込み可能な配列方向
    連結受部(21)を設けたことを特徴とする吊り足場
    材。
  10. 【請求項10】請求項9記載の吊り足場材において、配
    列方向連結受部(21)が、基材(1a)内に形成され
    た差し込み孔であることを特徴とする吊り足場材。
  11. 【請求項11】請求項7乃至請求項10のいずれかに
    の吊り足場材において、基材(1a)が方形の枠状で
    あることを特徴とする吊り足場材。
  12. 【請求項12】請求項9乃至請求項11のいずれかに
    載の吊り足場材において、配列方向連結受部(21)と
    それに差し込まれた配列方向連結具(4)とに貫通部材
    (15)を差し込み可能な穴(13、14)を設けたこ
    とを特徴とする吊り足場材。
  13. 【請求項13】請求項12記載の吊り足場材において、
    配列方向連結具(4)に形成された穴(13)が当該配
    列方向連結具(4)の突出方向に横長であることを特徴
    とする吊り足場材。
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