JP3012622U - 方向検出マーク付きプリペイドカード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 迅速な挿入状態の判定を可能とする方向検出
マーク付きプリペイドカードを提供する。 【構成】 カードおもて面の第１隅に第１マークＭ１を
印字し、対角線上にある第２隅に第２マークＭ２を印字
し、うら面の、第１隅の裏側を第３隅として第３マーク
Ｍ３を印字し、第２隅の裏側を第４隅として第４マーク
Ｍ４を印字し、第１マークＭ１に近いカード長尺辺１Ｅ
と第１マークＭ１間の距離と、第３マークＭ３と長尺辺
１Ｅ間の距離と、第２マークＭ２に近いカード長尺辺１
Ｆと第２マークＭ２間の距離と、第４マークＭ４の長尺
辺１Ｆからの距離とをいずれも同じ距離ｄ１とし、かつ
第１マークＭ１と第３マークＭ３を同じ形状で、さらに
第１マークＭ１と第４マークＭ４を同じ形状とし、第１
マークＭ１と第２マークＭ２とを異なる構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリペイドカードに関し、特にカードの表裏、前後の識別を容易に してリーダライタへの誤挿入を防止する方向検出マーク付きプリペイドカードに 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

最近、プリペイド方式のカードが普及しつつある。このようなカード形式の媒 体は、記入や記録内容の更新が必要であり、印字カードや磁気カード、あるいは 光カードを問わず、リーダライタに挿入してアップデーションがなされるのが一 般的である。 ところで、カード形式の媒体は構造や形状的に、表裏が類似しており、また同 様にカードの前側後側も類似している。したがって、リーダライタへの誤挿入を 防止するために、例えば表側に、前方向を示す矢印等のマークを印刷する方法が 広く採用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記のような従来構成のカードでは、印刷されている挿入方向 指示マークが見ずらく、使用勝手の甚だ悪いものが大部分である。さらに決定的 なことは、目の不自由な利用者に対応できないことである。 そのため、極く小さな円弧状の切欠をカード辺上に設けて印としている等がな されているが、機能的にいまだ不十分であった。 さらに、装置側に迅速に挿入状態を判定させる機能を併せ有していなければな らない。ところが従来のプリペイドカードには、このような要求を満たす構成が 存在しなかった。

【０００４】 本考案は、このような従来技術の有する問題点を解決するため為されたもので 、その目的は利用者側にはカード方向の確認が容易であり、かつ装置側に対して は迅速な挿入状態の判定を可能とする方向検出マーク付きプリペイドカードを提 供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る方向検出マーク付きプリペイドカードは、プリペイドカードのお もて面の第１隅に第１マークを印字し、対角線上にある第２隅に第２マークを印 字し、うら面の、第１隅の裏側を第３隅として第３マークを印字し、第２隅の裏 側を第４隅として第４マークを印字し、第１マークに近いカード長尺辺と第１マ ーク間の距離と、第３マークと長尺辺間の距離と、第２マークに近いカード長尺 辺と第２マーク間の距離と、第４マークの長尺辺からの距離とをいずれも同じ距 離とし、かつ第１マークと第３マークを同じ形状で、さらに第１マークと第４マ ークを同じ形状とし、第１マークと第２マークとを異なる構成としたことを特徴 とする。

【０００６】

【作用】

前記のように構成された本考案の方向検出マーク付きプリペイドカードは、表 裏、前後方向の異なる４通りの挿入状態に対応して、例えば短尺辺側に現われる マークの位置と形状の組み合わせがすべて異なる。よって例えば短尺辺側に現わ れるマークの位置と形状を検出することで、正しいおもて／うら面と前後方向を 装置側が確認できる。また利用者も自ら確認することができる。

【０００７】

【実施例】

図１は、本考案の方向検出マーク付きプリペイドカードの一実施例の正面図で ある。 図２は、図１の方向検出マーク付きプリペイドカードの背面図である。但し図 １とは上下反転した状態を示している。 以下、本考案の実施例を図１と図２に基づき説明する。本考案のプリペイドカ ード１のひとつの面をおもて面１Ａとし、おもて面１Ａの前辺１Ｃと上辺１Ｅと の隅を第１隅として該第１隅に第１マークＭ１を印字し、該第１隅と対角線上に ある、後辺１Ｄと下辺１Ｆとの隅を第２隅として該第２隅に第２マークＭ２を印 字する。ついで、うら面１Ｂの、おもて面１Ａの第１隅の裏側の隅を第３隅とし て該第３隅に第３マークＭ３を印字し、前記第２隅の裏側の隅を第４隅として該 第４隅に第４マークＭ４を印字する。

【０００８】 第１マークＭ１に近い上辺１Ｅを第１長尺辺とし、第１マークＭ１から上辺１ Ｅの距離を距離ｄ１とする。同様に、第３マークＭ３から上辺１Ｅの距離を距離 ｄ１とする。 一方、第２マークＭ２に近い下辺１Ｆを第２長尺辺とし、第２マークＭ２から 下辺１Ｆの距離を同じ距離ｄ１とする。同様に、第４マークＭ４から下辺１Ｆの 距離を同じ距離ｄ１とする。ここで各第１〜第４マークＭ１〜Ｍ４の長尺方向距 離すなわちカード進行方向距離は、すべて同一のｄ３である。

【０００９】 さらに、第１マークＭ１と第３マークＭ３は同じ形状とし、かつ第２マークＭ ２と第４マークＭ４は同じ形状とし、しかも第１マークＭ１の形状と、第２マー クＭ２の形状とは異なる。 例えば、図示のように第１マークＭ１と第３マークＭ３は同じ丸であり、かつ 第２マークＭ２と第４マークＭ４は同じ三角である。なお第２マークＭ２と第４ マークＭ４の三角は、向きを問わない。

【００１０】 以上のように構成することによって、カードの表裏／前後が容易に区別できる 。例えば、前辺１Ｃを先端としてリーダライタに挿入するとき、おもて面１Ａ が表面（図中、紙面手前側）に出ていれば、カード先端１Ｃには図中上側にある 上辺１Ｅから距離ｄ１のところに第１マークＭ１の黒丸が出現する。ここでカー ドが裏返しであれば、図中下側に移動した上辺１Ｅから距離ｄ１のところに第３ マークＭ３の黒丸が出現する。

【００１１】 つぎに、後辺１Ｄを先端としてリーダライタに挿入するとき、おもて面１Ａ が表面に出ていれば、カード先端１Ｄには上側に移動した下辺１Ｆから距離ｄ１ のところに第２マークＭ２の黒三角が出現する。ここでカードが裏返しであれば 、下側に移動した下辺１Ｆから距離ｄ１のところに第４マークＭ４の黒三角が出 現する。 このように、カードの表裏／前後が異なる４通りの場合の数で、それぞれに第 １〜第４マークの１個が、出現位置と形状の組み合わせを異にして現われる。 この結果、カードの表裏／前後の異なる挿入状態を、しかもきわめて容易に峻 別できる。

【００１２】

【考案の効果】

以上の説明のように、本考案の方向検出マーク付きプリペイドカードは、表裏 、前後方向の異なる４通りの挿入状態に対応して、例えば短尺辺側に現われるマ ークの位置と形状の組み合わせがすべて異なる。よって例えば短尺辺側に現われ るマークの位置と形状を検出することで、正しいおもて／うら面と前後方向を装 置側が容易に確認可能になる。よって利用者の誤挿入をカード挿入後、極めて短 時間に実行できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の方向検出マーク付きプリペイドカード
の一実施例の正面図である。

【図２】図１の方向検出マーク付きプリペイドカードの
背面図である。

【符号の説明】

１ プリペイドカード １Ａ おもて面 １Ｂ うら面 １Ｃ 前辺 １Ｄ 後辺 １Ｅ 上辺（第１長尺辺） １Ｆ 下辺（第２長尺辺） ｄ１ 距離 ｄ３ 長尺方向距離 Ｍ１〜Ｍ４ 第１〜第４マーク

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリペイドカードのおもて面の第１隅に
   第１マークを印字し、対角線上にある第２隅に第２マー
   クを印字し、うら面の、第１隅の裏側を第３隅として第
   ３マークを印字し、第２隅の裏側を第４隅として第４マ
   ークを印字し、第１マークに近いカード長尺辺と第１マ
   ーク間の距離と、第３マークと長尺辺間の距離と、第２
   マークに近いカード長尺辺と第２マーク間の距離と、第
   ４マークの長尺辺からの距離とをいずれも同じ距離と
   し、かつ第１マークと第３マークを同じ形状で、さらに
   第１マークと第４マークを同じ形状とし、第１マークと
   第２マークとを異なる構成としたことを特徴とする方向
   検出マーク付きプリペイドカード。