JP3012334U - 紙幣数え機の紙幣縛り装置 - Google Patents

紙幣数え機の紙幣縛り装置

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JP3012334U
JP3012334U JP1994015352U JP1535294U JP3012334U JP 3012334 U JP3012334 U JP 3012334U JP 1994015352 U JP1994015352 U JP 1994015352U JP 1535294 U JP1535294 U JP 1535294U JP 3012334 U JP3012334 U JP 3012334U
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黎鳴 陳
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▲せき▼穩企業有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 枚数を数え終り重なっている紙幣9を、適正
なきつさに紙バンド4によって短時間で容易に縛ること
ができる紙幣数え機の紙幣縛り装置を提供する。 【構成】 送りローラ22の正回転により紙バンド4を
装置本体2に設けた置き入れ孔21の周辺に沿わせ、先
端部を、受けブロック8外側面に支持させて、貼着切断
機構5の抑え部材55によって押付け保持し、折曲げ用
棒7によって紙幣9をく字状に曲げて受けブロック8に
挟み、送りローラ22の逆回転により、紙バンド4を紙
幣9、受けブロック8の外周に巻いて締付け、貼着切断
機構5の貼着部材57によって紙バンド4の先端部とそ
の外側に位置する部分を重ね、受けブロック8に押付け
て加熱接着し、貼着切断機構5の切断部材56によって
紙バンド4の接着部末端側を切断する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、紙幣数え機の外箱内に設け、枚数を数え終り重なっている紙幣を紙 バンドで縛る、紙幣縛り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例の紙幣数え機は、図1に外形を示すように、外箱1内で、図示省略した 紙幣数え機構によって紙幣の枚数を数えるだけの機能しかなく、数え終り重なっ ている紙幣を機外に出し、紙バンドによって縛付けていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、紙幣数え機によって数え終り重なっている紙幣では、枚数が異なり厚 さが同じでない場合や大きさが異なった場合に、技術熟練者でないと、きつく締 め過ぎたり、弛んで縛付けたりし、適正な強さで縛ることがむずかしく、紙バン ドが切れたり、重ねた紙幣が抜けたりすることがあり、作業が面倒であり、また 長い時間かかって時間がむだになるという問題点があった。
【0004】 本考案は、前述した問題点を解決して、紙幣数え機構によって枚数を数え終り 重なっている多数の紙幣を、紙幣数え機内で、適正なきつさに、紙バンドによっ て縛ることができ、紙バンドを断裂させたり、重ねた紙幣の締付けが弛るく、紙 幣が抜け落ちたりすることなく、確実にまた短い時間で容易に縛ることができる 、紙幣数え機の紙幣縛り装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案に係る紙幣数え機の紙幣縛り装置は、紙幣置き入れ孔およびこ の置き入れ孔の一側開口部に接続した送り溝を形成しかつ外箱内に固定した装置 本体と、装置本体に固定した送りモータの正回転によって前記装置本体に枢支し た送りローラと支持ローラとで挾持した紙バンドを前記送り溝に通して置き入れ 孔の周面に沿わせ、前記紙バンドの先端部を前記開口部に配置して外箱内に固定 した受けブロックの外側面に支持させかつ外箱内に収容した紙バンド送り機構と 、この送り機構に付設し、紙バンドの送出し長さを一定にして送りモータを停止 させる長さ検出器と、外箱内に固定した操作モータの回転によって回転する偏心 カムに支持した進退部材を戻しばねによって進退可能に装置本体に支持させ、前 記進退部材に紙バンドの先端部を前記受けブロックに押付ける抑え部材、貼着部 材および切断部材をそれぞれ設けかつ外箱内に収容した貼着切断機構と、前記置 き入れ孔内に配置しこの孔の開口部側に開口するC字状の支持部材と、前記受け ブロックに対向して左右方向に往復動し前記支持部材内に入れた枚数を数え終り 重ねてある紙幣を往動によって前記受けブロックに押付けてく字状に曲げる上, 下折曲げ用棒とを備え、前記送りモータの逆回転によって先端部を受けブロック に前記抑え部材で押付けた紙バンドを引戻して前記紙幣を締付け、前記操作モー タの回転によって前記貼着部材で紙バンドの最先端部とその外側に位置する部分 とを受けブロックに押付けて加熱貼着し、さらにこの貼着部と抑え部材による押 付け部との間で紙バンドを切断部材で切断するようにしたものである。
【0006】 請求項2の考案は、請求項1に記載の紙幣数え機の紙幣縛り装置において、紙 バンド送り機構は、送りローラ逆の回転による紙バンドの引戻しによる締付け力 を、送りローラのローラ軸に対するスリップによって一定に規制するようにした ものである。
【0007】 請求項3の考案は、請求項1または2に記載の紙幣数え機の紙幣縛り装置にお いて、支持部材は、外箱内に固定した装置本体の紙幣置き入れ孔に対し正背面方 向に往復移動可能とし、紙バンドの締付け前に背面方向に移動させるようにした ものである。
【0008】 請求項4の考案は、請求項1,2または3に記載の紙幣数え機の紙幣縛り装置 において、貼着切断機構は、偏心カムの外周面に進退部材の基板外側面を支持さ せ、この基板の内側面に上,下往復棒を突出させ、上,下往復棒を装置本体に設 けたガイド孔に摺動可能に嵌合させ、上,下往復棒に遊び嵌めした戻しばねを装 置本体と前記基板との間に介在させ、抑え部材、切断部材および貼着部材を、基 板の内側面に突出させた上,中および下受け棒にそれぞれ摺動可能に嵌合させ、 前記各受け棒にそれぞれ遊び嵌めした小コイルばねを前記抑え部材、切断部材お よび貼着部材の基端と基板との間に介在させ、抑え部材、切断部材および貼着部 材の先端を、受けブロックに対向させて、これに近く、遠くおよび中間にそれぞ れ配置させ、抑え部材の先端部に断面が倒立台形状の紙バンド挿通孔を形成し、 切断部材の先端に下部を斜め切りした刃部を形成し、貼着部材に加熱手段を設け たものである。
【0009】
【作用】
請求項1に係る考案の紙幣数え機の紙幣縛り装置は、紙バンド送り機構の送り モータの正回転によって送りローラを正回転させ、送りローラと支持ローラによ って挾持した紙バンドを装置本体に形成した送り溝に通し、装置本体の紙幣置き 入れ孔の周面に沿わせ、紙バンドの先端部を前記置き入れ孔の一側開口部に配設 した受けブロックの外側面に支持させ、紙バンドの送出し長さを、前記送り機構 に付設した長さ検出器によって一定に規制して送りモータを停止させ、紙バンド の受けブロックに対する位置を適正にする。
【0010】 次に、貼着切断機構の操作モータの回転により偏心カムを回転させ、戻しばね を圧縮しつつ進退部材を受けブロック側に前進させ、進退部材に設けた抑え部材 の先端によって紙バンドの先端部を受けブロックに押付けて保持し、操作モータ を停止させる。
【0011】 続いて、前記置き入れ孔内の支持部材内に、紙幣数え機構によって枚数を数え 終り重なっている多数の紙幣を入れ、上,下折曲げ用棒を受けブロック側に往動 させ、前記紙幣を受けブロックに押付け、く字状に曲げて保持する。この状態で は、先端部が受けブロックに保持された紙バンドは前記紙幣の外周を大きな間隔 を有して包囲している。
【0012】 その後、前記送りモータの逆回転により送りローラを逆回転させることで、紙 バンドを引戻し、この紙バンドによってく字状に曲げた前記紙幣および受けブロ ックの外周に紙バンドを巻き、紙幣および受けブロックを適正な張力で締付ける 。
【0013】 続いて、前記操作モータの再回転による偏心カムの前進によって進退部材に設 けた貼着部材の先端で、紙バンドの最先端部とこの最先端部の外側に位置する部 分とを、重ねて受けブロックに押付け加熱することで、貼着した後、この貼着部 と紙バンドの抑え部材による押付け部との間を、進退部材に設けた切断部材によ って切断し、前記紙幣を受けブロックと共に縛った状態にする。
【0014】 さらに、く字状に曲げた紙幣とこれの周囲に巻いた紙バンドとを受けブロック から抜き出して機外に取出し、重なってく字状になっている紙幣を直線状にする ことで、紙バンドによって適正な締付け力で縛った紙幣の束を得ることができる 。
【0015】 前述した動作は、く字状に曲げた紙幣を直線状にする以外、連続した機械的な 動作で縛付けができるので、熟練者でなくても、紙幣の縛り操作が短時間で容易 にできる。また、紙バンドの先端部を抑え部材によって受けブロックに保持した 状態で、送りローラを逆回転させて紙バンドを引戻すことで、紙バンドによって 紙幣を適正なきつさ、つまり適正な張力で締付けることができ、紙幣の枚数が異 なり、これらの厚さが変わっても、紙バンドで縛った紙幣が抜け落ちない。
【0016】 さらに、紙バンドの送出しは、長さ検出器によって長さを一定に規制している ので、紙バンドの先端部の受けブロックに対する保持位置を正確にでき、その後 の貼着部材、切断部材と紙バンドとの位置ずれによる動作不良を防止できる。 請求項2の考案は、送りローラの逆回転による紙テープの締付け力を、送りロ ーラのローラ軸に対するスリップによって一定に規制したので、紙バンドの締め 過ぎによる断裂を防止できる。
【0017】 請求項3の考案は、支持部材を正背面方向に往復移動可能にしたので、紙幣を 支持部材内に入れ、上,下折曲げ棒でく字状に曲げて受けブロックに押付けた後 などの適時に、支持部材を背面側に退出させることで、紙バンドを支持部材に干 渉させることなく引戻し、紙バンドによって貨幣の中央部外周を締付けることが できる。
【0018】 請求項4の考案は、貼着切断機構の偏心カムの回転により、進退部材を上,下 往復棒および戻しばねの働きで、正確に進退でき、また進退部材の基板内側面に 突出させた受け棒に、抑え部材切断部材および貼着部材を摺動可能に嵌め、小コ イルばねに支持させたことで、進退部材の前進によって抑え部材、切断部材およ び貼着部材を確実に動作させることができ、とくに抑え部材に設けた紙バンド挿 通孔に紙バンドを挿通した状態で、切断部材の先端部の刃部によって紙バンドを 切断することで、前記刃部を受けブロックに当てて損傷させる恐れなく、切断が 確実にできる。
【0019】
【実施例】
以下、本考案の一実施例につき図を参照して説明する。 図2,図3に示すように、紙幣数え機の外箱1は、正面の右側上部に取出し口1 1を形成し、正面の左側上端部に操作盤12を設け、右側面には開閉扉13を設 け、さらに上部には受入れ口15を設けてある。外箱1内には、従来公知の紙幣 数え機構(図示省略)を設けると共に、右側部に紙幣縛り装置の装置本体2が固 定してある。
【0020】 装置本体2は、図3〜図8の各図に示すように、前後方向の厚さが薄く縦長の 直方体状に形成し、中央部に上,下端部が半円形でこれらの間が縦長長方形の紙 幣置き入れ孔21を形成し、この置き入れ孔21は、外箱1の取出口11と対向 して配置してある。装置本体2の置き入れ孔21右側斜め上方には、正面横8字 状に右左1対の嵌合孔22a,22bを形成し、これらの対向部に接続して垂下 する送り溝23を形成してある。装置本体2には、置き入れ孔21と装置本体2 の右側面とに左,右端が開口し、送り溝23に上端が接続した矩形孔24を形成 してある。
【0021】 前記装置本体2の背面上部には紙バンド送り機構3の減速機付き送りモータ3 1を固定してあり、この送りモータ31は正逆回転するものである。前記送り機 構3は、送りモータ31の駆動によって回転する送りローラ32と、遊びローラ である支持ローラ33とを、装置本体2に形成した前記右孔22aと左孔22b とにそれぞれ嵌めて装置本体2に枢支し、送りローラ32と支持ローラ33とに よって紙バンド4を挟持してある。
【0022】 なお、送りローラ32とこれのローラ軸32aとの間には一方向クラッチ(図 示省略)を介在させ、送りローラ32の正回転時にはクラッチが常に入って紙バ ンド4を送出し、送りローラ32の逆回転時には紙バンド4の引戻しによるその 張力が一定以上になると、送りローラ32がローラ軸32aに対しスリップする ようにしてある。
【0023】 前記紙バンド4は、ある程度大きい剛性を有し、表,裏面の少なくとも一方に 加熱によって溶融する接着剤層が形成してある。また、紙バンド4は、図3に示 すように、外箱1内の右側端部に設けた取付軸14に筒状芯41を着脱可能に嵌 め、筒状芯41に巻いた巻回部42の外周から延びる部分を外箱1または装着本 体2に取付けたローラなどのガイド15a,15bに支持して前記ローラ32, 33間に導き、これらに支持してある。なお、筒状芯41は開閉扉13を開き、 取付軸14に対し着脱できる。
【0024】 前記送りローラ32のローラ軸32aに嵌合固定した多孔円盤34aと、多孔 円盤34aの外周部に先端部が近接し装置本体2に固定した計数アーム34bと によって、紙バンド4の長さ検出器34を構成してある。前記多孔円盤34aの 外周部には周方向に一定間隔で多数の検出孔34cが形成してあり、計数アーム 34bの先端部は2股に分かれて多孔円盤34aの外周部両側に配置してあり、 計数アーム34bに操作盤12内の回路に接続されて紙バンド4の送り長さを計 測し所定値で送りモータ31を停止するようにしてある。
【0025】 装置本体2に形成した前記矩形孔24の外側面、すなわち右側面には、貼着切 断機構5の減速機付き操作モータ51を配置してあり、この操作モータ51の回 転軸51aの先端部に偏心カム52を嵌合固定してある。なお、操作モータ51 は装置本体2にまたは外箱1内に固定してある。
【0026】 前記貼着切断機構5は、偏心カム52の外周面に進退部材53の基板53aの 外側面を支持させ、基板53aの内側面から突出させた角筒部53bを矩形孔2 4に進退可能に嵌め、基板53a内側面の角筒部53b外上,下に固定した往復 棒54を装着本体2側に突出させ、上,下往復棒54を装置本体2に形成した上 ,下ガイド孔25に左右方向に摺動可能に嵌合させ、基板53aの内側面と装置 本体2の外側面との間に介在させたコイル状の上,下戻しばね54aを上,下往 復棒54にそれぞれ遊び嵌めし、戻しばね54aによって基板53aを外側方に 付勢している。
【0027】 基板53aの内側面の角筒部53b内に、上,中,下受け棒55a,56a, 57aをそれぞれ正,背面側上に各1対ずつ固定して装置本体2側に突出させ、 上受け棒55aに抑え部材55、中受け棒56aに切断部材56、下受け棒57 aに粘着部材57の基端側にそれぞれ形成した孔部55b,56b,57bを左 右方向に摺動可能に嵌合させ、抑え部材55、切断部材56、貼着部材57の外 側端と基板53aの内側面との間にそれぞれ介在させて受け棒55a,56a, 57aに遊び嵌めした小コイルばね55c,56c,57cによって抑え部材5 5、切断部材56、粘着部材57を基板53aに支持させてある。
【0028】 前記抑え部材55の先端が最も長く突出した先端部には垂直断面が倒立台形状 の紙バンド挿通孔55dを形成し、切断部材56の最も短く突起した先端部には 下部を斜め切りした刃部56dを形成し、貼着部材57は先端が中間に突出し、 横断面積を大きくすると共に図示省略した電気ヒータなどの加熱手段を設けてあ る。
【0029】 装置本体2の前記置き入れ孔21内には、適宜の手段で外箱1の正背面方向に 進退する正面ほぼC字状の紙幣支持部材6を配置し、この支持部材6の外周面6 aと置き入れ孔21の周面とを、これらの間に隙間を設けて平行にし、支持部材 6の内周下面6bを水平とし、支持部材6の右側開口部6cを矩形孔24と接続 してある。
【0030】 支持部材6内には、上下1対の折曲げ用棒7を、前記開口部6cに配置して外 箱1内に固定した受けブロック8の上,下部と対向して配置してある。また、折 曲げ用棒7は、正面側端を装置本体2の正面より背面側に位置させ、横断面を角 型とし、図示省略した手段で左右方向に一体に往復移動するようにし、受けブロ ック8は、上,下辺が傾斜し右側の長辺および左側の短辺が共に垂直にしてある 等脚台形状に形成してある。なお、図5〜図8において、9は枚数を数え終り重 なっている紙幣である。また、前記送り機構3、貼着切断機構5は外箱1内に収 容してある。
【0031】 以下、本実施例による紙幣縛り装置の動作について説明する。図5に示すよう に、上,下折曲げ用棒7が紙幣置き入れ孔21内の正面側に進入している支持部 材6内左側部に位置させ、受入れ口15から外箱1内に紙幣を入れ、図示省略し た紙幣数え機構によって枚数を数え終り重なっている紙幣9を支持部材6内の折 曲げ用棒7と受けブロック8との間に入れ、前記紙幣9の下端を支持部材6の内 周下面6b上に位置させ、図示省略した適宜の手段で横長に保持して立てておく 。
【0032】 この状態では、紙バンド送り機構3の送りモータ31および貼着切断機構5の 操作モータ51は停止し、貼着切断機構5の進退部材53は外側に最も後退して いる。そして、紙バンド4は、進退部材53に支持した抑え部材55の挿通孔5 5dに挿通して、その下端に紙バンド4先端を位置させてある。
【0033】 この状態で、送りモータ31を正転駆動させて送りローラ32を正転させ、送 りローラ32と支持ローラ33とで挟持して送り溝23、抑え部材55の挿通孔 55dに通した紙バンド4を、下方に送出し前記置き入れ孔21と支持部材6と の間の隙間に下方から通して置き入れ孔21の周面に沿わせて支持させ、紙バン ド4の先端を受けブロック8の右外側下部に位置させ、送りモータ31を停止さ せて紙バンド4の送出しを停止させる。
【0034】 前記動作は、送りローラ32と一体に回転する多孔円盤34の孔34cの数を 計数アーム34bで計数することで、長さ検出器34によって紙バンド4の送り 長さを検出し、所定長さになった時に送りモータ31を停止させ、紙バンド4の 先端が貼着切断機構5の貼着部材57よりやや下方に延びる部分の外側に隙間を 設けて対向する位置で停止させる。
【0035】 次に、貼着切断機構5の操作モータ51を駆動させ、偏心カム52を時計方向 に回転させて進退部材53の基板53aを内側(左側)に押すことで、基板53 aに設けた往復棒54に遊び嵌めしたコイルばね54aを圧縮させつつ、進退部 材53を左側に前進させ、図6に示すように、進退部材53に支持した抑え部材 55の先端によって紙バンド4の先端部を受けブロック8の外側面に押付ける。 なお、この状態では、進退部材53に支持した切断部材56、貼着部材57の先 端は紙バンド4と離れている。
【0036】 その後、操作モータ51を停止させ、上,下折曲げ棒7を右側に往道させ、図 7に示すように、重なっている紙幣9を受けブロック8に押付け、く字状に曲げ て挟持すると共に、支持部材6を外箱1の背面側に退出させる。
【0037】 続いて送りモータ31を逆転駆動させて送りローラ32を逆回転させることで 、紙バンド4を引き戻し、前記紙幣9の長さ方向、すなわち図7の正背面方向中 央部を受けブロック8と共に囲んで締付ける。
【0038】 この際、支持部材6を外箱1背面に退出させてあり、また上,下折曲げ棒7は 装置本体2の正面より背面側に正面端を位置させてあることで、支持部材6およ び上,下折曲げ棒7に紙バンド4を干渉させずに、前記紙幣9の正背面方向中央 部を紙バンド4で締付けることができる。また、紙バンド4を所定のきつさ、す なわち張力まで締付けると、送りローラ32がローラ軸32aに対しスリップし て、紙バンド4を引戻せなくなることで、厚さが同じでない、つまり重ねた枚数 が異なる紙幣9の締付け力を適正に保つことができる。
【0039】 送りローラ32を停止させた後、操作モータ51を駆動させて偏心カム52を 時計方向に回転させ、進退部材53を再び左側に前進させることで、加熱してあ る貼着部材57が前進し、その先端によって、図8に示すように、紙バンド4の 抑え部材55下方に近接した部分を紙バンド4の最先端部に重ねて受けブロック 8外側面に押付け、紙バンド4の重ねた部材を加熱、加圧することで、熱融着に よって貼着させる。操作モータ51の駆動による偏心カム52の回転を続け、進 退部材53をさらに左側に前進させることで、切断部材56が左側に前進し、そ の先端部の刃部56dによって、紙バンド4の抑え部材55と貼着部材57との 間に張られた部分を、抑え部材55下面位置で切断する。
【0040】 その後、操作モータ51の回転によって偏心カム52が360°(1回転)回 転し、動作前の位置に戻って停止し、進退部材53の往復棒54に遊び嵌めした 戻しばね54aの復元力によって進退部材53が右方に後退し、上,下折曲げ棒 7および支持部材9を動作前の位置に戻し、外箱1の取出し口11から手を入れ 、紙バンド4で縛付けた紙幣9を、受けブロック8から引き抜き、外箱1外に取 出す。
【0041】 前記紙幣9を取出した後には、図5〜図8に示し、前述した操作を繰返し行う ことが可能になる。また、取出した紙幣9は、く字状に曲がった状態から直線状 に戻すことで、枚数を数え終り重なっている多数の紙幣9を紙バンド4によって 適正のきつさで縛ったものにできる。
【0042】 前述したように、本実施例の紙幣縛り装置は、く字状に曲がつた紙幣9を直線 状にする以外、連続した機械的な動作で縛付けができるので、熟練者でなくても 、紙幣9の縛り操作が短時間で容易にできる。また、紙バンド4の先端部を抑え 部材55の先端によって受けブロック8の外側面に押付けて保持し、この状態で 送りローラ32を逆回転させて紙バンド4を引戻すことで、紙バンド4によって 紙幣9を適正な張力で締付けることができ、紙幣9の枚数が異なり、これらの厚 さが変わっても、紙バンド4で縛った紙幣9が抜け落ちることがない。
【0043】 さらに、紙バンド4の送出しは、長さ検出器34によって長さを一定に規制し ているので、紙バンド4の先端部の受けブロック8に対する保持位置を正確にで き、その後の粘着部材57、切断部材55と紙バンド4との位置ずれによる貼着 、切断不良を防止できる。
【0044】 そして、送りローラ32の逆回転による紙テープ4の締付け力を、送りローラ 32のローラ軸32aに対するスリップによって一定に規制したので、紙バンド 4の締め過ぎによる断裂などの不具合を防止できる。
【0045】 さらにまた、貼着切断機構5は、偏心カム52の回転により、進退部材53の 基板53aを、その上,下往復棒54を装置本体2のガイド孔25に摺動可能に 嵌合させ、上,下往復棒54にそれぞれ遊び嵌めした戻しばね54aによって偏 心カム52の外周面に押付けているので、進退部材53が偏心カム52の形状に 応じて内外(左右)方向に直線的に進退することで適確な動作ができる。
【0046】 そして、進退部材53の基板53a内側に突出させた上,中,下受け棒55a ,56a,57aに抑え部材55、切断部材56、貼着部材57をそれぞれ摺動 可能に嵌め、前記受け棒55a,56a,57aにそれぞれ遊び嵌めした小コイ ルばね55c,56c,57cによって抑え部材55、切断部材56、貼着部材 57をそれぞれ基板53aの内側に支持し、抑え部材55、切断部材56、貼着 部材57の先端を、受けブロック8に対向させて、これに近く、遠くおよび中間 に配置させたので、進退部材53の内側への前進によって、抑え部材55、貼着 部材57、切断部材56を順序よく前進させ、これらの部材を確実に動作させる ことが容易にできる。
【0047】 とくに、抑え部材55の先端部に設けた紙バンド挿通孔55dに紙バンド4を 挿通し、切断部材56の先端部の刃部56dによって、紙バンド4の貼着部と前 記挿通孔55d下端との間に張った部分を切断することで、刃部56dを受けブ ロック8などに当てて損傷させることがなく、かつ紙バンド4を確実に切断する ことができる。
【0048】 なお、本考案において、支持部材は、装置本体の正面側と背面側とに2分割し 、これらの間に紙バンドが位置する間隔を設ければ、装置本体または紙幣数え機 の外箱に固定してもよい。 また、本考案は、同じ大きさの紙幣を重ねた束を縛れば、異なった大きさ、形 状の紙幣を縛る場合にも適用できる。
【0049】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1に係る考案は、く字状に曲げた紙幣を直線状に する以外、連続した機械的な動作で縛付けができるので、熟練者でなくても、紙 幣の縛り操作が短時間で容易にできる。また、紙バンドの先端部を抑え部材によ って受けブロックに保持した状態で、送りローラを逆回転させて紙バンドを引戻 すことで、紙バンドによって紙幣を適正なきつさ、つまり適正な張力で締付ける ことができ、紙幣の枚数が異なり、これらの厚さが変わっても、紙バンドで縛っ た紙幣が抜け落ちない。
【0050】 さらに、紙バンドの送出しは、長さ検出器によって長さを一定に規制している ので、紙バンドの先端部の受けブロックに対する保持位置を正確にでき、その後 の貼着部材、切断部材と紙バンドとの位置ずれによる動作不良を防止できる。
【0051】 請求項2の考案は、送りローラの逆回転による紙テープの締付け力を、送りロ ーラのローラ軸に対するスリップによって一定に規制したので、紙バンドの締め 過ぎによる断裂を防止できる。
【0052】 請求項3の考案は、支持部材を正背面方向に往復移動可能にしたので、紙幣を 支持部材内に入れ、上,下折曲げ棒でく字状に曲げて受けブロックに押付けた後 などの適時に、支持部材を背面側に退出させることで、紙バンドを支持部材に干 渉させることなく引戻し、紙バンドによって貨幣の中央部外周を締付けることが できる。
【0053】 請求項4の考案は、貼着切断機構の偏心カムの回転により、進退部材を上,下 往復棒および戻しばねの働きで、正確に進退でき、また進退部材の基板内側面に 突出させた受け棒に、抑え部材切断部材および貼着部材を摺動可能に嵌め、小コ イルばねに支持させたことで、進退部材の前進によって抑え部材、切断部材およ び貼着部材を確実に動作させることができ、とくに抑え部材に設けた紙バンド挿 通孔に紙バンドを挿通した状態で、切断部材の先端部の刃部によって紙バンドを 切断することで、前記刃部を受けブロックに当てて損傷させる恐れなく、切断が 確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の紙幣数え機を示した外形斜視図。
【図2】本考案の一実施例に係る紙幣縛り装置を備えた
紙幣数え機を示した外形斜視図。
【図3】図2に示した紙幣数え機の紙幣縛り装置部の外
箱を切欠いた斜視図。
【図4】図3に示した紙幣縛り装置の要部の一部切欠き
斜視図。
【図5】図3の紙幣縛り装置の要部を示した紙バンド送
出し状態の説明図。
【図6】図3の紙幣縛り装置の要部を示した抑え部材動
作状態の説明図。
【図7】図3の紙幣縛り装置の要部を示した紙幣の曲げ
縛り状態の説明図。
【図8】図3の紙幣縛り装置の要部を示した紙バンド切
断時の説明図。
【符号の説明】
1 外箱 11 取出し口 12 操作盤 13 開閉扉 14 取付軸 15 受入れ口 2 装置本体 21 紙幣置き入れ孔 22a 嵌合孔 22b 嵌合孔 23 送り溝 24 矩形孔 25 ガイド孔 3 紙バンド送り機構 31 送りモータ 32 送りローラ 33 支持ローラ 34 長さ検出器 34a 多孔円盤 34b 計数アーム 4 紙バンド 41 筒状芯 5 貼着切断機構 51 操作モータ 52 偏心カム 53 進退部材 53a 基板 54 往復棒 54a 戻しばね 55 抑え部材 55d 挿通孔 56 切断部材 56d 刃部 57 貼着部材 6 支持部材 7 折曲げ用棒 8 受けブロック 9 紙幣

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣置き入れ孔およびこの置き入れ孔の
    一側開口部に接続した送り溝を形成しかつ外箱内に固定
    した装置本体と、装置本体に固定した送りモータの正回
    転によって前記装置本体に枢支した送りローラと支持ロ
    ーラとで挾持した紙バンドを前記送り溝に通して置き入
    れ孔の周面に沿わせ、前記紙バンドの先端部を前記開口
    部に配置して外箱内に固定した受けブロックの外側面に
    支持させかつ外箱内に収容した紙バンド送り機構と、こ
    の送り機構に付設し、紙バンドの送出し長さを一定にし
    て送りモータを停止させる長さ検出器と、外箱内に固定
    した操作モータの回転によって回転する偏心カムに支持
    した進退部材を戻しばねによって進退可能に装置本体に
    支持させ、前記進退部材に紙バンドの先端部を前記受け
    ブロックに押付ける抑え部材、貼着部材および切断部材
    をそれぞれ設けかつ外箱内に収容した貼着切断機構と、
    前記置き入れ孔内に配置しこの孔の開口部側に開口する
    C字状の支持部材と、前記受けブロックに対向して左右
    方向に往復動し前記支持部材内に入れた枚数を数え終り
    重ねてある紙幣を往動によって前記受けブロックに押付
    けてく字状に曲げる上,下折曲げ用棒とを備え、前記送
    りモータの逆回転によって先端部を受けブロックに前記
    抑え部材で押付けた紙バンドを引戻して前記紙幣を締付
    け、前記操作モータの回転によって前記貼着部材で紙バ
    ンドの最先端部とその外側に位置する部分とを受けブロ
    ックに押付けて加熱貼着し、さらにこの貼着部と抑え部
    材による押付け部との間で紙バンドを切断部材で切断す
    るようにしたことを特徴とする紙幣数え機の紙幣縛り装
    置。
  2. 【請求項2】 紙バンド送り機構は、送りローラの逆回
    転による紙バンドの引戻しによる締付け力を、送りロー
    ラのローラ軸に対するスリップによって一定に規制する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の紙幣数え
    機の紙幣縛り装置。
  3. 【請求項3】 支持部材は、外箱内に固定した装置本体
    の紙幣置き入れ孔に対し正背面方向に往復移動可能と
    し、紙バンドの締付け前に背面方向に移動させるように
    したことを特徴とする請求項1または2に記載の紙幣数
    え機の紙幣縛り装置。
  4. 【請求項4】 貼着切断機構は、偏心カムの外周面に進
    退部材の基板外側面を支持させ、この基板の内側面に
    上,下往復棒を突出させ、上,下往復棒を装置本体に設
    けたガイド孔に摺動可能に嵌合させ、上,下往復棒に遊
    び嵌めした戻しばねを装置本体と前記基板との間に介在
    させ、抑え部材、切断部材および貼着部材を、基板の内
    側面に突出させた上,中および下受け棒にそれぞれ摺動
    可能に嵌合させ、前記各受け棒にそれぞれ遊び嵌めした
    小コイルばねを前記抑え部材、切断部材および貼着部材
    の基端と基板との間に介在させ、抑え部材、切断部材お
    よび貼着部材の先端を、受けブロックに対向させて、こ
    れに近く、遠くおよび中間にそれぞれ配置させ、抑え部
    材の先端部に断面が倒立台形状の紙バンド挿通孔を形成
    し、切断部材の先端に下部を斜め切りした刃部を形成
    し、貼着部材に加熱手段を設けたことを特徴とする請求
    項1,2または3に記載の紙幣数え機の紙幣縛り装置。
JP1994015352U 1994-12-13 1994-12-13 紙幣数え機の紙幣縛り装置 Expired - Lifetime JP3012334U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012201373A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Laurel Precision Machines Co Ltd 紙幣結束装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012201373A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Laurel Precision Machines Co Ltd 紙幣結束装置

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