JP3011183U - 履 物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歩き易く転倒する危険が無いとともに、つま
先やアキレスケンに対して不自然かつ無理な力の集中す
ることのないつま先歩きを可能にすることにより、つま
先歩きの十分な効果を得れるようにする。 【構成】 足座部２と足掛部３を備え、特に、足座部２
の上面２１に、後部２２を低くすることにより、履いた
際に足Ｆの土踏まずＦａから後側を浮かすことができる
段差２３を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はサンダル，草履又はスリッパ等の履物に関する。

【０００２】

【従来技術及び課題】

従来、サンダルや草履等の履物は、足を載せる足座部と、足の上に掛かる足掛 部を備え、足座部の上面は平坦面或いは後部側が漸次高くなるように形成されて いた。

【０００３】 ところで、いわゆる「つま先歩き」は、アキレスケンを強くし、また、足先を 刺激することから健康増進効果のあることが知られている。

【０００４】 しかし、従来のサンダルや草履等の履物は、足座部の上面が平坦面或いは後部 側が漸次高くなっていたため、履物を履いた状態ではつま先歩きができないか、 或いはできたとしても極めて歩きにくいものであった。また、履物を履いた状態 、或いは裸足の状態のいずれであっても、つま先歩きを行う際には、つま先で立 って歩かざるを得ないため、歩きにくく転倒する危険があるとともに、つま先や アキレスケンに不自然かつ無理な力が集中することから、つま先歩きの十分な効 果を得れない問題があった。

【０００５】 本考案はこのような従来技術に存在する課題を解決したものであり、歩き易く 転倒する危険が無いとともに、つま先やアキレスケンに対して不自然かつ無理な 力の集中することのないつま先歩きを可能にすることにより、「つま先歩き」の 十分な効果を得ることができる履物の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、足座部２と足掛部３を備えるサンダル１ａ，草履又はスリッパ等の 履物１を構成するに際して、特に、足座部２の上面２１に、後部２２を低くする ことにより、履いた際に足Ｆの土踏まずＦａから後側を浮かすことができる段差 ２３を設けてなることを特徴とする。

【０００７】 この場合、必要により、足座部２の後部２２に着脱し、かつ装着時に後部２２ の上面２４を前部２５の上面２１と同じ高さにするアタッチメント２７を設ける ことができる。

【０００８】

【作用】

本考案に係る履物１によれば、足座部２における前部２５と後部２２間の上面 ２１には段差２３を設けたため、後部２２の上面２１は前部２５の上面２１より も低くなる。これにより、履物１を履いた際には、足Ｆの土踏まずＦａから後側 を浮かすことができ、いわゆる「つま先歩き」を行うことができる。この場合、 つま先で立つ必要がないため、歩き易く転倒する危険を生じないとともに、つま 先やアキレスケンに対して不自然かつ無理な力の集中することはなく、つま先歩 きの十分な効果が得られる。

【０００９】 また、必要により、足座部２の後部２２に、着脱式のアタッチメント２７を装 着すれば、後部２２の上面２４を前部２５の上面２１と同じ高さにすることがで きる。これにより、足座部２の上面は全体が平坦面となり、通常の履物として使 用することもできる。

【００１０】

【実施例】

次に、本考案に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。

【００１１】 まず、本実施例に係る履物１の構成について、図１及び図２を参照して説明す る。なお、実施例はサンダル１ａを示す。

【００１２】 サンダル１ａは、足Ｆを載せる偏平な足座部２と、足Ｆの上に掛かる足掛部３ を備える。そして、足座部２の上面２１における中間部には斜めに傾斜した段差 ２３を設け、これにより、段差２３より前側となる前部２５の上面２１を高くす るとともに、段差２３より後側となる後部２２の上面２１を低くする。この場合 、前部２５は結果的に肉厚に形成されるため、クッション性が高められる。この ように、サンダル１ａは、段差２３を設ける点を除いて、基本的には一般的な公 知のサンダルの形状、素材等により製造できる。したがって、容易かつ安価に実 施できる。

【００１３】 次に、本実施例に係るサンダル１ａの使用方法について、図１及び図２を参照 して説明する。

【００１４】 まず、使用者がサンダル１ａを履いた際には、後部２２の上面２１が前部２５ の上面２１よりも低くなっているため、図１に示すように、使用者の足Ｆの土踏 まずＦａから後側を浮かすことができる。

【００１５】 したがって、いわゆる「つま先歩き」を行うことができる。この際、つま先で 立つ必要がないため、歩き易く転倒する危険を生じないとともに、つま先やアキ レスケンに対して不自然かつ無理な力の集中することはなく、つま先歩きの十分 な効果が得られる。

【００１６】 次に、本考案の他の実施例について、図３を参照して説明する。同図に示す履 物１（サンダル１ａ）は、足座部２の後部２２に着脱し、かつ装着時に後部２２ の上面２４を前部２５の上面２１と同じ高さにするアタッチメント２７を設けた 点が異なる。したがって、足座部２の後部２２に、アタッチメント２７を装着す れば、後部２２の上面２４を前部２５の上面２１と同じ高さにすることができる ため、足座部２の上面全体は平坦面となり、一般的な履物として使用できる。な お、図３において、３１…はアタッチメント２７の下面に一体に設けた複数の突 起部、３２…は後部２２の上面２１に設け、かつ前記突起部３１…が圧入した際 に抜け止めを行う凹部である。

【００１７】 以上、実施例について詳細に説明したが、本考案はこのような実施例に限定さ れるものではない。例えば、実施例はサンダルを例示したが、草履，スリッパ等 の他の履物にも同様に適用できる。その他、細部の構成、形状等において、本考 案の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更できる。

【００１８】

【考案の効果】

このように、本考案は、足座部と足掛部を備える履物において、足座部の上面 に、後部を低くすることにより、履いた際に足の土踏まずから後側を浮かすこと ができる段差を設けたため、次のような顕著な効果を奏する。

【００１９】 つま先で立つ必要がないため、歩き易く転倒する危険を生じないとともに 、つま先やアキレスケンに対して不自然かつ無理な力の集中することがないため 、つま先歩きの十分な効果を得ることができる。

【００２０】 段差を設けて構成する点を除いて、一般的なサンダルの形状、素材等によ り構成できるため、容易かつ安価に製造できる。

【００２１】 簡単なアタッチメントを用意するのみで、健康サンダルと通常のサンダル に使い分けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に履物（サンダル）の側面図、

【図２】同履物（サンダル）の平面図、

【図３】本考案の他の実施例に係る履物（サンダル）の
側面図、

【符号の説明】

１ 履物 １ａ サンダル ２ 足座部 ２１ 足座部の上面 ２２ 足座部の後部 ２３ 段差 ２４ 足座部における後部の上面 ２５ 足座部の前部 ２７ アタッチメント ３ 足掛部 Ｆ 足 Ｆａ 土踏まず

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 足座部と足掛部を備える履物において、
   足座部の上面に、後部を低くすることにより、履いた際
   に足の土踏まずから後側を浮かすことができる段差を設
   けてなることを特徴とする履物。
2. 【請求項２】 足座部の後部に着脱し、かつ装着時に後
   部の上面を前部の上面と同じ高さにするアタッチメント
   を備えることを特徴とする請求項１記載の履物。
3. 【請求項３】 サンダル，草履又はスリッパに適用した
   ことを特徴とする請求項１又は２記載の履物。