JP3010836B2 - 衛星切り替え方式 - Google Patents

衛星切り替え方式

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JP3010836B2
JP3010836B2 JP26509391A JP26509391A JP3010836B2 JP 3010836 B2 JP3010836 B2 JP 3010836B2 JP 26509391 A JP26509391 A JP 26509391A JP 26509391 A JP26509391 A JP 26509391A JP 3010836 B2 JP3010836 B2 JP 3010836B2
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佳之 保田
日登志 駒形
発 三島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の衛星を使用し、
呼の発生ごとに無線チャネルの割り当てを行う移動体衛
星通信において、サントランジットのように障害発生時
刻が予測できる場合に、その前に通信中の呼のチャネル
切り替えを行って呼を継続させる衛星切り替え方式に関
する。
【0002】ここで、サントランジットは、衛星通信に
おいて定期的に発生する障害の一つであり、太陽が赤道
上にくる春分の日および秋分の日の前後に地球局アンテ
ナの視野に太陽が入り、受信機の雑音入力が急激に増加
して通信が不能になる現象である。なお、複数の衛星を
使用した衛星通信では、各衛星の位置に応じてサントラ
ンジットが発生する時刻がそれぞれ異なる。
【0003】一方、衛星通信システムでは、信頼性向上
のために複数の衛星を使用し、1つの現用衛星に障害が
発生しても他の現用衛星あるいは待機している予備衛星
を起動して無線チャネルを切り替えることにより、シス
テムダウンを回避する構成が一般的にとられている。こ
のような複数の衛星を使用する衛星通信システムでは、
各衛星に同時にサントランジットが発生することはな
く、サントランジットが発生している衛星のみを閉塞す
れば、他の衛星は通常通りの通信が確保できることから
システムダウンを回避することができる。
【0004】
【従来の技術】従来、サントランジットによって障害と
なった衛星回線は強制切断し、その衛星を閉塞してい
た。たとえば、あふれ呼救済を行う衛星中継網方式(D
YANET)においても、衛星系がダウンした場合には
本来の伝達系である地上系システムが使用可能であるの
で、サントランジット発生時には、衛星系に対して単に
強制切断を伴う閉塞処理を行っていた。また、離島に対
する電話サービスの場合には、サービスエリアが離島内
に限定されており、さらにサントランジットの発生が予
知できるので、あらかじめ通信不能状態が発生する旨を
広報車を用いて各利用者に通知し、その間の使用を禁止
することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば衛星
系のみで全国にサービスを提供する移動体衛星通信の場
合には、衛星以外には代替手段がなく、かつ全国サービ
スであることから、上述のように単に衛星を閉塞するだ
けではシステムダウンが広範囲に及び、十分な対応策と
は言えなかった。
【0006】一方、衛星通信においてシステムダウンを
回避するためには、衛星を現用・予備構成として予備系
に切り替える方式、あるいは複数の衛星を現用として用
いて通信不能衛星を閉塞(規制)する方式がある。
【0007】しかし、予備系に切り替える方式では、現
用衛星の通信が不能になってから切り替え先となる予備
系の衛星が完全に立ち上がるまでの間は、やはりシステ
ムダウン状態となる。さらに、サントランジットのよう
に、衛星の障害ではなく通信不能時間が予測される場合
には、現在は強制切断を伴う衛星の閉塞のみが行われ、
予備系への切り替えは行われていない。また、複数の衛
星を現用とする方式では、サントランジットが発生した
衛星を従来方式で閉塞していった場合には、その衛星で
通信中の呼はすべて強制切断されることになる。
【0008】このように、従来方式ではシステムダウン
の時間が長くなることや、閉塞時に通信中の呼がすべて
強制切断されることから、代替手段のない移動体衛星通
信にそのまま採用することはできなかった。
【0009】本発明は、複数の衛星を使用し、呼の発生
ごとに無線チャネルの割り当てを行う移動体衛星通信に
おいて、サントランジットのように障害発生時刻が予測
できる場合に、その障害時に通信中の呼の強制切断を回
避し、最小限の切り替え処理により通信中の呼を継続す
ることができる衛星切り替え方式を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の衛星を
使用し、呼の発生ごとに1つの衛星の無線チャネルを選
択する移動体衛星通信方式で、通信中に衛星間の無線チ
ャネルの切り替えが必要になったときに、通信中の衛星
と、他の現用衛星あるいは運用状態に起動された予備衛
星との間で無線チャネルの切り替えを行う衛星切り替え
方式において、障害発生時刻が予測できて無線チャネル
の切り替えが必要になった衛星では、その障害発生時刻
を基準にその衛星に加わる呼量を判断して規制開始時刻
を設定し、規制中に新たに生起した呼に対しては他の現
用衛星あるいは運用状態に起動された予備衛星の無線チ
ャネルに割り当て、通信中の呼はそのまま通信を継続
し、障害発生時刻が近づいても通信を終了しない呼に対
しては衛星間の無線チャネルの切り替えを行うことを特
徴とする。
【0011】
【作用】本発明が適用される移動体衛星通信では、複数
の衛星を使用し、呼の発生ごとに無線チャネルの割り当
てを行い、通信中に衛星間の無線チャネルの切り替えが
必要になったときに、通信中の衛星と、他の現用衛星あ
るいは運用状態に起動された予備衛星との間で無線チャ
ネルの切り替えが可能になっている。なお、通信中の衛
星切り替え手段としては、衛星ごとに使用する無線チャ
ネルをあらかじめ割り当てておき、各々のチャネル対応
に、基地局が切り替え先となる衛星の無線チャネルに周
波数切り替えを行い、移動局もこれに連動して通信中の
無線チャネルを切り替えることで実現される。また、そ
の手順としては、例えば基地局が現在通信中の無線チャ
ネル内に予め設けられた制御信号伝送領域を用いて、ど
の無線チャネルに切り替えるかという情報を移動局に通
知し、移動局はこの情報に基づいて無線チャネルの切り
替えを行うという、ディジタル自動車電話システムにお
ける通信中チャネル切り替えの手順(RCR STD−
27)が適用できる。
【0012】本発明は、このような移動体衛星通信にお
いて、無線チャネルの切り替え処理能力にも限界がある
ことから、サントランジットのように衛星の障害発生が
予測できる場合には、その時点で切り替え対象となる呼
が少なくなるように、事前に新たな呼について無線チャ
ネルの割り当てを回避する規制処置をとるものである。
【0013】すなわち、障害発生が予測できる場合に無
線チャネルの切り替えが必要になった衛星では、障害発
生時刻を基準として通信中の呼がすべて終了する時間を
推定して規制開始時刻を設定する。この規制が開始され
た衛星では、新たに生起した呼に対してはその衛星の無
線チャネルの割り当ては行わず、同時運用中の他の衛星
あるいは運用状態に起動された予備衛星の無線チャネル
に割り当てる。また、通信中の呼はそのまま通信を継続
し、終了した時点でその無線チャネルはそのまま閉塞状
態として新たな呼の割り当ては行わない。また、障害発
生時刻が近づいても通信を終了しない呼に対しては、上
述の通信中の衛星切り替え方式を用いて衛星間の無線チ
ャネルの切り替えを行って強制切断となる事態を回避す
る。
【0014】なお、障害発生によって閉塞される衛星の
トラヒックは残りの現用衛星に振り分けられることにな
るので、その時のトラヒック量が残りの現用衛星で処理
できるトラヒック量を大幅に上回っている場合には、事
前に規制を開始して閉塞する衛星への呼の割り当てを禁
止すれば、呼損の増大する時間をさらに増やすことが予
想される。したがって、規制開始時刻の設定は、その時
のトラヒック状態に応じて可変とすることにより、無線
チャネルの切り替え処理能力と呼損とのバランスをとる
ことができる。
【0015】
【実施例】以下に示す実施例では、現用衛星の数を2機
とし、衛星aから衛星bへの衛星切り替えが行われる場
合について説明する。
【0016】図1は、本発明の衛星切り替え方式の第一
実施例を説明する図である。なお、本実施例は、比較的
低トラヒック状態時にサントランジットが発生する場合
の動作例である。
【0017】図において、♯a1〜♯a3は衛星aを利
用して設定される無線チャネルであり、♯b1,♯b2
は衛星bを利用して設定される無線チャネルである。い
ま、衛星aにおいて時刻t2 から時刻t3 の間にサント
ランジットの発生が予測されるものとする。このとき、
基地局では無線チャネル管理メモリの内容から無線チャ
ネルの使用状況を計測してトラヒックを推定し、事前の
閉塞規制を開始するか否かを判断する。この例では、加
わっているトラヒックが少ないことから、衛星aではサ
ントランジット開始時刻t2 より前の規制開始時刻t1
に規制を開始する。
【0018】無線チャネル♯a1〜♯a3では、規制開
始時刻t1 の時点においてそれぞれ呼11,12,13
が通信中であるが、サントランジット開始時刻t2 の前
に呼11,12がそれぞれ終話する。呼11が終話する
と、通常であれば無線チャネル♯a1は開放状態となる
が、終話時点ですでに規制中であるために閉塞状態21
となり、新たな呼に対する割り当てを行わない。呼12
に対しても同様に、終話後は閉塞状態22が設定され
る。一方、無線チャネル♯a3では、サントランジット
開始時刻t2 になっても呼13が通信中であるので、通
信を継続させるために、衛星bを用いた無線チャネルへ
の切り替えが行われる。
【0019】ところで、衛星bを利用した無線チャネル
♯b1,♯b2では呼14,15の終話後に、衛星aの
サントランジット開始時刻t2 の時点で、無線チャネル
♯b2で新たに呼16が通信中となっている。
【0020】基地局は、衛星aからの切り替え要求に応
じて、衛星bを利用した無線チャネル♯b1,♯b2の
中から空き状態の無線チャネルを検索するが、ここでは
無線チャネル♯b1が空き状態であるために、通信中の
呼13を無線チャネル♯b1にチャネル切り替え25を
行う。したがって、衛星aを利用した無線チャネル♯a
3の呼13は、衛星bを利用した無線チャネル♯b1上
の呼17として通信が継続され、強制切断が回避され
る。
【0021】衛星aにおける各無線チャネルの閉塞状態
21,22,23はサントランジット終了時刻t3 まで
継続され、サントランジット終了時刻t3 以降は開放状
態31,32,33となって通常の呼接続が行われる。
【0022】このように、1機の衛星ですべてのトラヒ
ックを収容しても呼損が規定値以上に増大しない比較的
低トラヒック状態時にサントランジットが発生する場合
には、サントランジット開始時刻t2 よりも十分に早い
規制開始時刻t1 を設定して閉塞規制を開始する。本規
制が開始された衛星aでは、通信中の呼はそのまま通信
を継続することができるが、その呼が終話し無線チャネ
ルが開放されると、その無線チャネルを閉塞状態に設定
し、新たな呼を他の衛星の無線チャネルに割り当て、サ
ントランジットに向けて呼数を制限していく。
【0023】したがって、規制開始から所定の時間が経
過すると、衛星aの無線チャネルはすべて閉塞されるこ
とになる。ここで、全無線チャネルが閉塞される時刻が
サントランジット開始時刻t2 と一致するように規制開
始時刻t1 を設定すれば、サントランジット発生時点で
通信中の呼を他の衛星に切り替える必要は生じない。す
なわち、チャネル切り替えに遭遇する呼数を減少させる
ことができる。
【0024】一般に、電話呼の特性は指数分布に従うこ
とが知られており、ある通信中の呼に対してその平均保
留時間をhとすると、通信開始から時間tを経過した後
に、その呼が通信中である確率は、μ=1/hとして、
exp(−μt)となる。したがって、通信が終了している
確率は、1−exp(−μt)である。このような特性の呼
を運ぶ無線チャネルがnチャネルあるものとし、ある時
刻にすべて通信中であったものとすると、その時刻に規
制を開始すれば、時間t経過後に通信中である呼数の期
待値は、
【0025】
【数1】
【0026】となる。ここで、サントランジット開始時
刻t2 よりも、(1) 式の値が1以下となるような時間t
だけ前の時刻に規制を開始すれば、サントランジット開
始時刻t2 には、サントランジットが発生する衛星の無
線チャネルはすべて閉塞されていることになる。ただ
し、それでも通信中の呼があれば、上述したように衛星
切り替えを行って通信を継続させる。
【0027】図2は、本発明の衛星切り替え方式の第二
実施例を説明する図である。なお、本実施例は、最繁時
に近い高トラヒック状態時にサントランジットが発生す
る場合の動作例である。
【0028】図において、♯a1〜♯a3は衛星aを利
用して設定される無線チャネルであり、♯b1,♯b2
は衛星bを利用して設定される無線チャネルである。本
実施例においても、衛星aにおいて時刻t2 〜t3 にサ
ントランジットの発生が予測されるものとするが、衛星
に加わる呼量が大きいために、事前に閉塞規制を行うと
呼損の著しい増加を招く。したがって、この場合には事
前の閉塞規制は行わず、サントランジット開始時刻t2
から閉塞規制を開始するものとする。すなわち、規制開
始時刻をサントランジット開始時刻t2 に一致させる。
【0029】無線チャネル♯a1〜♯a3は、サントラ
ンジット開始時刻t2 の前に閉塞規制がないので、呼が
終話すればそれぞれ新たな呼を割り当てることが可能と
なる。ここでは、無線チャネル♯a1,♯a2を使用し
て呼11,12が通信を行っているが、それらが終話す
ると、無線チャネル♯a1,♯a2は開放状態となるた
めに、新たな呼18,19が割り当てられる。その結
果、無線チャネル♯a1〜♯a3のいずれにも、サント
ランジット開始時刻t2 において通信中となっている呼
18,19,13が存在する。したがって、チャネル切
り替えによってそれらの呼が強制切断されることを防ぐ
必要がある。
【0030】ところで、衛星bを利用した無線チャネル
♯b1,♯b2では呼14,15の終話後に、衛星aの
サントランジット開始時刻t2 の時点で、無線チャネル
♯b2で新たに呼16が通信中となっており、無線チャ
ネル♯b1のみが空き状態になっている。すなわち、衛
星aから衛星bへチャネル切り替えが可能な呼は1つで
ある。しかし、チャネル切り替えが必要な呼は3つある
ので、その内の2つの呼は強制切断となる。ここでは、
無線チャネル♯a1,♯a2の呼18,19が強制切断
41,42となり、無線チャネル♯a3の呼13がチャ
ネル切り替え25により、衛星bを利用した無線チャネ
ル♯b1上の呼17として通信が継続され、強制切断が
回避される。その後、衛星aにおける各無線チャネルは
閉塞状態21,22,23となり、サントランジット終
了時刻t3 まで継続され、サントランジット終了時刻t
3 以降は開放状態31,32,33となって通常の呼接
続が行われる。
【0031】このように、最繁時に近い高トラヒック状
態時にサントランジットが発生する場合には、サントラ
ンジットの発生時に他の衛星ですべてのトラヒックを収
容すれば呼損の増大を招く。さらに、サントランジット
以前に閉塞規制を開始すれば、それ以降に新規に生起し
たすべての呼量が他の衛星に対して加わることになり、
同様に呼損の増大を招く。したがって、高トラヒック状
態時には、サントランジットによる閉塞時間に加えて、
それ以前に閉塞規制期間を設けることは得策ではない。
この場合には、サントランジット以前の閉塞規制は行わ
ず、サントランジット発生時に可能な限りにおいて通信
中の呼の衛星切り替えを行う。
【0032】たとえば、衛星1機あたりの使用可能な無
線チャネル数を 500チャネル、呼損の規定値を1%とす
れば、アーランB式により、衛星1機あたり約474 アー
ランの呼量が最繁時呼量として付加可能である。したが
って、2機の衛星では、システム全体で最繁時に約950
アーランの呼量を付加することが可能である。このよう
な条件下で移動体衛星通信システムを構築すると、最繁
時にサントランジットが発生する場合には、1機の衛
星、すなわち 500チャネルの無線チャネルに 950アーラ
ンの呼量がすべて加わることから、呼損が約47%に増大
し、呼損の規定値をはるかに越えることになる。したが
って、サントランジット発生以前に規制を開始すること
は、呼損の増大している時間をさらに増やすことになっ
て得策ではない。
【0033】一方、最繁時集中率を0.1 とすれば、最繁
時以外の通常の時刻において平均的にシステム全体に加
わる呼量は約400 アーランである。このような時間帯で
サントランジットが発生する場合には、1機の衛星にそ
の400 アーランの呼量がすべて加わっても呼損は1%以
下であり、規定値以下である。したがって、サントラン
ジット発生以前に規制を開始することにより、チャネル
切り替え処理が軽減されるとともに、通信中の呼に対し
てはチャネル切り替えに伴う瞬断による品質劣化を回避
することができる。なお、衛星に加える呼の平均保留時
間hを 1.5分と仮定し、(1) 式に基づいて計算すれば、
規制開始時刻をサントランジット発生の9分程度前に設
定すればよい。
【0034】図3は、本発明の衛星切り替え方式を実現
するための基地局の構成例を示すブロック図である。図
において、端局装置51から入力される通信回線は無線
部の変調器52(あるいは53)で変調され、周波数選
択部54(あるいは55)で各無線チャネルの周波数に
対応する所定の中間周波数に設定され、衛星a用の帯域
通過フィルタ(a−BPF)56あるいは衛星b用の帯
域通過フィルタ(b−BPF)57のいずれかに接続さ
れる。衛星a用の無線チャネルが選択された場合には、
無線周波数変換部58で中間周波数(IF)を無線周波
数(RF)に変換した後に、衛星a用の高周波増幅器
(a−HPA)60を介して増幅され、衛星a用のデュ
ープレクサ(a−DUP)62,アンテナ64を介して
衛星a71に向けて送信される。
【0035】また、衛星a71からの受信信号は、衛星
a用のデュープレクサ(a−DUP)62で送受分配さ
れ、衛星a用の受信装置65で復調された後に、端局装
置51に入力される。
【0036】ここで、周波数選択部54,55では、局
部発振器の周波数が可変であり、基地局制御装置67の
指示によって周波数設定が行われる。また、チャネル管
理メモリ68は、衛星a71および衛星b72の無線チ
ャネルの使用状況を常に管理している。したがって、衛
星切り替えによって、衛星a71から衛星b72に切り
替える際には、基地局制御装置67がチャネル管理メモ
リ68に問い合わせ、衛星b72の空きチャネルを検索
した後に、その空きチャネルの周波数を周波数選択部5
4(55)に指示する。周波数選択部54(55)で
は、これまでの衛星a用の周波数を選択していたため
に、衛星a用の帯域通過フィルタ(a−BPF)56に
接続されていた無線チャネルが、衛星b用無線チャネル
の周波数への切り替えに伴って衛星b用の帯域通過フィ
ルタ(b−BPF)57に接続され、無線周波数変換部
59,衛星b用の高周波増幅器(b−HPA)61,衛
星b用のデュープレクサ(b−DUP)63,アンテナ
64を介して衛星b72に向けて送信される。
【0037】なお、図3に示す基地局の構成は一例であ
り、無線チャネルの周波数をダイナミックに切り替える
ことにより衛星切り替えを実現する構成となっている
が、無線チャネルで設定する周波数を固定とした場合で
も、端局装置51と変調器52,53との間にベースバ
ンド信号を切り替えるスイッチを設置し、そのスイッチ
に切り替え指令を出す方式でもよい。また、交換局に対
して通信回線切り替え指令を出し、端局側の通信回線と
無線チャネルとの対応を変更する方式でもよい。
【0038】また、アンテナ64についても、図3に示
す例では、衛星a71と衛星b72を1つのアンテナで
照射可能な共用デュアルビームアンテナとしているが、
2機の衛星を同時に照射可能であれば、各衛星用にそれ
ぞれアンテナを設ける形態でもよい。
【0039】ここで、図3に示す構成の基地局におい
て、衛星a71から衛星b72に切り替える場合の衛星
切り替えシーケンスについて、図4を参照して説明す
る。基地局と移動局が衛星a71の無線チャネルで通信
中であったときに(図4)、衛星b72の無線チャネ
ルへの切り替え要求が発生したとする。基地局では、チ
ャネル管理メモリ68から衛星b72の無線チャネルの
空きチャネルを検索する。これが見つかると移動局に対
して、無線チャネル内に予め設けられた制御チャネル伝
送領域を用いて、切り替え先となる無線チャネル情報を
指定する(図4)。これを受信した移動局では、基地
局に対して無線チャネル情報指定確認信号を送信する
(図4)。基地局では、この無線チャネル情報指定確
認信号に応じて移動局に切り替え指令信号を送信する
(図4)。さらに、基地局では周波数選択部54(5
5)の局部発振器の周波数を移動局に指定した衛星b7
2の無線チャネルの周波数に切り替え、通信中の無線チ
ャネルを衛星b用の帯域通過フィルタ(b−BPF)5
7に接続し、衛星b72を経由して移動局宛に同期信号
の送信を開始する(図4)。
【0040】一方、移動局では、切り替え指令信号を
受信するか、基地局による無線チャネルの切り替えに伴
って衛星a71の無線チャネルの電波断を検出すると、
基地局に指定された無線チャネルへの切り替えを行い、
同期信号を待ち受ける。移動局は、基地局から衛星b7
2の無線チャネルで送信された同期信号を受信する
と、基地局に対して同期信号を送信する(図4)。基
地局は、この同期信号を受信すると、同期が確立した
ことを移動局に対して通知する同期完了信号を送信し
(図4)、移動局は、この同期完了信号に応じて同
様の同期完了信号を基地局に対して送信する(図4
)。この同期完了信号,が双方に受信された時点
で、基地局と移動局との間で衛星b72の無線チャネル
を用いた通信が再開される(図4)。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、衛星を切
り替えることにより、これまで強制切断となっていた呼
の通信を継続させることができる。また、障害発生に伴
う閉塞に先立ってその衛星の無線チャネルを使用する新
たな呼を規制することにより、衛星の閉塞時にチャネル
切り替えを必要とする呼を最小限に抑えることができ
る。
【0042】すなわち、サントランジットのように障害
発生時刻が予測できる場合には、前もって規制を開始す
ることにより、チャネル切り替えのための複雑な処理が
不要となり、基地局および移動局の処理を軽減すること
ができる。さらに、チャネル切り替えに起因する瞬断を
少なくすることができるので、通信品質の劣化防止が図
られるとともに、移動局にサントランジットなどの障害
発生を意識させなくてすむ。
【0043】また、チャネル切り替えを必要とする衛星
において、規制開始時刻をトラヒック状態によって可変
とし、障害がトラヒックの最繁時に発生するときには衛
星の閉塞規制を前もって行わないようにし、衛星の閉塞
時間をその障害発生時に限定することにより、呼損が増
大する時間を必要最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衛星切り替え方式の第一実施例を説明
する図である。
【図2】本発明の衛星切り替え方式の第二実施例を説明
する図である。
【図3】本発明の衛星切り替え方式を実現するための基
地局の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明方式における衛星切り替えシーケンスに
ついて説明する図である。
【符号の説明】
11,18 無線チャネル♯a1上で通信中の呼 12,19 無線チャネル♯a2上で通信中の呼 13 無線チャネル♯a3上で通信中の呼 14 無線チャネル♯b1上で通信中の呼 15,16 無線チャネル♯b2上で通信中の呼 17 衛星切り替えによって無線チャネル♯a3から無
線チャネル♯b1に切り替えられた呼 21〜23 閉塞状態 25 チャネル切り替え 31〜33 開放状態 41,42 強制切断 51 端局装置 52,53 変調器 54,55 周波数選択部 56 衛星a用の帯域通過フィルタ(a−BPF) 57 衛星b用の帯域通過フィルタ(b−BPF) 58,59 無線周波数変換部 60 衛星a用の高周波増幅器(a−HPA) 61 衛星b用の高周波増幅器(b−HPA) 62 衛星a用のデュープレクサ(a−DUP) 63 衛星b用のデュープレクサ(b−DUP) 64 アンテナ 65 衛星a用の受信装置 66 衛星b用の受信装置 67 基地局制御装置 68 チャネル管理メモリ 71 衛星a 72 衛星b
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三島 発 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−138133(JP,A) 特開 昭48−52317(JP,A) 特開 昭57−206139(JP,A) 特開 平3−45026(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/14 - 7/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の衛星を使用し、呼の発生ごとに1
    つの衛星の無線チャネルを選択する移動体衛星通信方式
    で、通信中に衛星間の無線チャネルの切り替えが必要に
    なったときに、通信中の衛星と、他の現用衛星あるいは
    運用状態に起動された予備衛星との間で無線チャネルの
    切り替えを行う衛星切り替え方式において、 障害発生時刻が予測できて無線チャネルの切り替えが必
    要になった衛星では、その障害発生時刻を基準にその衛
    星に加わる呼量を判断して規制開始時刻を設定し、 規制中に新たに生起した呼に対しては他の現用衛星ある
    いは運用状態に起動された予備衛星の無線チャネルに割
    り当て、通信中の呼はそのまま通信を継続し、障害発生
    時刻が近づいても通信を終了しない呼に対しては衛星間
    の無線チャネルの切り替えを行うことを特徴とする衛星
    切り替え方式。
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