JP3010409U

JP3010409U - ディスク収納用台紙、及びバインダーカバー

Info

Publication number: JP3010409U
Application number: JP1994010767U
Authority: JP
Inventors: 敏春伊藤
Original assignee: 敏春伊藤
Priority date: 1994-08-30
Filing date: 1994-08-30
Publication date: 1995-05-02
Anticipated expiration: 2000-08-30

Abstract

(57)【要約】【目的】コンパクトディスク等のディスクを収納する
バイダー用の台紙に関し、多数のディスクを疵つけるこ
となくコンパクトに収納できるディスク収納用台紙とそ
のバインダーカバーを提供すること。【構成】コンパクトディスクＣＤを収納するポケット
が複数形成された台紙１に、台紙１の一部に山折り自在
な折り曲げ部Ｃを形成し、この折り曲げ部Ｃの両側に、
ポケットＰ１，Ｐ２の開口部を向かいあわせに配設した
ディスク収納用台紙を構成し、各ポケットＰ１，Ｐ２に
おいては、半透明シート３Ａと可撓性の台紙１との間に
不織布２Ａ，２Ｂを挟装し、ディスクＣＤ面を保護する
ように構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コンパクトディスク等のディスクを収納するバインダー用の台紙とバインダーカバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

音楽が録音されたコンパクトディスクは、その優れた音質と信頼性の高さ等において広く流通している。そのため、保存しなければならないコンパクトディスクは増加する一方である。そこで、一枚ずつ専用のケースに入れて、それを更にラック等に並べて収納することが行われてきた。ところが、従来の専用のケース等に収納すると嵩張るとともに、出し入れが面倒であった。また、大きさの規格が異なるので、一般の事務用のラック等に並べて整然と収納することが困難であった。また、コンパクトディスクのケースの背しか見えず、そこにはタイトルその他の少々の文字しか記載されていないので、曲目等の内容が確認し難く、一枚ずつ引き出してラベルを確認しなければならないという不便さがあった。そこで、ブック形式のコンパクトディスク用バインダーが提案されている。これは、上部または綴じしろ側が開口したポケットが両面に形成された台紙が複数枚綴じられたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述したバインダー用の台紙を用いると、ブック形式となって、確かに一般のバインダーと並べて棚等に収納できるので便利である。しかし、台紙のポケットが上部方向に開口していると、一段目のポケットには抜き差しが容易でも、２段目以下は抜き差し難いという問題があった。また、綴じしろ側が開口していると、出し入れ難いという問題があった。また、台紙のポケットが外側に開口していると、抜き差しはしやすくなるが、持ち運ぶときに抜け落ちやすいという問題があった。

【０００４】そこで、本考案においては、バインダー用の台紙等のポケットへ、コンパクトディスク等のディスクを容易に抜き差しでき、抜け落ち難い構造の台紙とそのカバーを提供することを目的としているものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１では、ディスクを収納するポケットが複数形成された台紙を複数枚綴じるように形成された収納用台紙において、山折りもしくは谷折り自在な折り曲げ部を形成し、この折り曲げ部の両側に開口部が向かいあった少なくとも一対のディスク収納用のポケットを設け、各ポケットの内側にディスク保護用の緩衝シート材を配設するという手段を講じたものである。また、請求項２では、ディスクを収納するポケットが裏表両面に複数形成された台紙を複数枚綴じるように形成された収納用台紙において、山折りもしくは谷折り自在な折り曲げ部を形成し、この折り曲げ部の両側に開口部が向かいあったディスク収納用のポケットを裏表両面で８ケ設け、各ポケットの内側にディスク保護用の緩衝シート材を配設するという手段を講じたものである。

【０００６】また、請求項３では、ディスクを収納するポケットが複数形成された台紙を複数枚綴じるように形成された収納用台紙において、山折りもしくは谷折り自在な折り曲げ部を形成し、この折り曲げ部の両側に開口部が向かいあった少なくとも一対のディスク収納用のポケットを設け、各ポケットの内側にディスク保護用の緩衝シート材を配設し、収納用台紙の前記折り曲げ部に平行な辺に綴じ部を形成したものである。また、請求項４では、ディスクを収納するポケットが複数形成された台紙を複数枚綴じるように形成された収納用台紙において、山折りもしくは谷折り自在な折り曲げ部を形成し、この折り曲げ部の両側に開口部が向かいあった少なくとも一対のディスク収納用のポケットを設け、各ポケットの内側にディスク保護用の緩衝シート材を配設し、収納用台紙の前記折り曲げ部に直角な辺に綴じ部を形成したものである。また、請求項５では、請求項３に記載のディスク収納用台紙を折り曲げた状態で綴じ込むバインダーカバーに、ディスク収納用台紙を折り曲げた状態の幅より僅かに広い表紙部と、この表紙部に連設された折込み片とを備えたものである。

【０００７】

【作用】

本考案の請求項１によれば、ディスクを収納するポケットが複数形成された台紙を複数枚綴じるように形成された収納用台紙において、山折りもしくは谷折り自在な折り曲げ部の両側に、開口部が向かいあった少なくとも一対のディスク収納用のポケットを設けたので、折り曲げない状態では、開口部は向かい合うので、収納されたコンパクトディスクどうしが突き合うかたちになり、抜け落ち難い。しかし、折り曲げ部を山折りもしくは谷折りすると、開口部は向かい合わなくなるので、コンパクトディスクの出し入れが容易になる。また、各ポケットの内側にディスク保護用の緩衝シート材を配設したので、コンパクトディスクの表面が保護されて、疵つき難くなる。また、請求項２によれば、開口部が向かいあったディスク収納用のポケットを裏表両面で８ケ設けたので、一枚の台紙で８枚のコンパクトディスクを収納することができる。

【０００８】また、請求項３によれば、折り曲げ部を挟んで開口部が向かいあった少なくとも一対のディスク収納用のポケットを設けた収納用台紙の、前記折り曲げ部に平行な辺に、綴じ部を形成したので、台紙を折り曲げた状態でも開いた状態でも綴じることができる。また、請求項４によれば、折り曲げ部を挟んで開口部が向かいあった少なくとも一対のディスク収納用のポケットを設た収納用台紙の、前記折り曲げ部に直角な辺に、綴じ部を形成したので、綴じ部を垂直にした場合には、向かい合ったポケットの内の上側のポケットの開口部は下向きになるが、ポケットに収納されたコンパクトディスクは、下側のポケットに収納されたコンパクトディスクに当たるので、落ちることが防止される。また、請求項５によれば、請求項３に記載のディスク収納用台紙を折り曲げた状態で綴じ込むバインダーカバーが、ディスク収納用台紙を折り曲げた状態の幅より僅かに広い表紙部と、この表紙部に連設された折込み片とを備えたので、ディスク収納用台紙を折り曲げた状態では、ポケットの開口部が外側に向くため、収納したディスクが抜け安くなるが、バインダーカバーが備えている折込み片によって、開口部が露出しないように覆われるので、収納したディスクが抜けることは防止されるのである。

【０００９】

【実施例】

以下に、本考案にかかるディスク収納用台紙の実施例としてのコンパクトディスク収納用台紙を、図面に基づいて詳細に説明する。図１はＡ４版の台紙にコンパクトディスク（以下ＣＤという。）を片面４枚ずつ、両面で８枚を収納できるようにしたバインダー用ＣＤ収納台紙である。

【００１０】図１、図２、図３、図４において、台紙１にはバインダーに綴じるための穴が規格に応じてあけられている。台紙１は可撓性の樹脂で形成され、裏表にそれぞれ半透明シートで４つのポケットＰ１〜Ｐ４が形成されている。可撓性の樹脂による台紙１の裏表に不織布２Ａ，２Ｂと半透明シート３Ａ，３Ｂを重ねて、開口部となるべき辺を除いた３辺を高周波融着等によって融着加工して、ポケットを形成する。そのような加工のために、不織布２Ａ，２Ｂの表面には融着層を形成して、台紙１と半透明シート３Ａ，３Ｂに対して融着しやすいように処理されている。台紙１と不織布２Ａ，２Ｂとの間と、不織布２Ａ，２Ｂと半透明シート３Ａ，３Ｂとの間の２ヶ所の収納部があるので、ＣＤと、それに付属した歌詞シート等をそれぞれ別にして収納できる。このとき、ＣＤの記録されている側の面（文字等の印刷されていない側の面）が不織布に当たるように収納するとよい。なお、不織布は融着加工せずに、ポケットの内寸より一回り小さくして内装してもよい。また、２ヶ所の収納部は形成されないが、図５，図８，図９，図１０に示したように、向かい合ったポケットの両方に一枚の不織布２’を内装してもよい。

【００１１】左側のポケットＰ１，Ｐ２の開口部Ｑ１，Ｑ２は右側に開口し、右側のポケットＰ３，Ｐ４の開口部Ｑ３，Ｑ４は左側に開口している。即ち、開口部が向かいあったポケットが２対設けられているのである。前記台紙１は可撓性の樹脂であるので、中央線の部分には折り曲げ部Ｃが形成されている。なお、台紙１の折り曲げ部Ｃのみを可撓性にしてもよい。各ポケットにＣＤを収納した状態では、ポケットの部分はＣＤの存在によって曲げ難い状態であり、折り曲げ部Ｃのみが曲がりやすい状態となっている。即ち、ＣＤを収納して保管しているときは、図１に示したように、台紙１は平面状になってバインダーに綴じられているので、向かい合ったＣＤは相互に突き当たり、抜け落ちることは防止できるという効果が得られる。そして、ＣＤを抜き差しするときは、図３に示したように、台紙１を折り曲げ部Ｃで山折りにすると、各ポケットの開口部が露出して開き、右側のポケットでも左側のポケットでも、自由に抜き差ししやすくなるという効果が得られる。

【００１２】なお、台紙の折り曲げ部は、山折りだけでなく谷折りもできるようにしておき、折り曲げて外側に来た方のポケットからＣＤを抜き差しするのである。このような台紙を１０枚まとめてバインダーに綴じると、８０枚のＣＤをＡ４サイズに、効果的に収納保管できるという効果が得られる。このようにＡ４の規格であれば、一般の事務用の書架やラック等にあわせて利用できるので、効率よく整理して収納できるのである。また、図６に示したように、折り曲げ部を２ヶ所以上形成してもよい。

【００１３】図７は、本願のディスク収納用台紙を折り曲げた状態で綴じるバインダーカバーの実施例の斜視図である。図７において、５は折り曲げた状態のディスク収納用台紙１を綴じ込むバインダーカバーであって、表紙部５１と折込み片５２とを備えている。前記表紙部５１の幅は、折り曲げた状態の台紙の幅より僅かに広く、その縁に、折込み片５２が折り曲げ自在に連設されている。前記ディスク収納用台紙１を折り曲げると、ポケットの開口部が外側に露出するが、前記折込み片５２によって覆われるので、収納されたＣＤが抜け落ちることは防止できるという効果が得られれる。

【００１４】また、ポケットは半透明シートで形成したので、収納されたＣＤの表面に表示された文字または、歌詞シート等の文字を、収納状態で容易に視認でき、目的のＣＤを確実且つ速やかに取り出せるという効果も得られる。また、不織布によって、ＣＤの記録面の表面を保護するので、疵つき難く、ＣＤを確実に保存することができる。なお、不織布は２層に設けて、その間にＣＤを収納してもよい。

【００１５】なお、台紙の大きさはＡ４版に限らず、種々の大きさが可能である。その大きさに応じて収納できる枚数を変えればよい。また、ポケットを左右２列設けることに限定されず、折り曲げ部分に向かって開口するように３列以上のポケットを設けることもできる。いずれにせよ、折り曲げ部に向かって開口するようなポケットを設ければよいのである。また、台紙１に、不織布２Ａ，２Ｂを半透明シート３Ａ，３Ｂと一緒に融着させて３辺とも固定したので、ＣＤを抜き差ししても、不織布２Ａ，２Ｂがずれることはない。また、不織布２Ａ，２Ｂの少なくとも１辺を融着させてもよい。また、図５，図８，図９，図１０に示したように、不織布は固定しなくても、向き合った一対のポケットに、ポケット二つ分の長さで一枚の連続した不織布２ ’を入れても、ずれ難くすることができる。

【００１６】このような台紙はバインダー用に限定されず、バインダーを用いずに複数枚の台紙のみを冊子状に綴じたものでもよい。また、ＣＤの大きさは、シングル盤のＣＤでもよい。また、特許公報関係の記録されたＣＤ−ＲＯＭを収納してもよい。さらに、収納するディスクとしては、ＣＤに限らず、フレキシブルディスク等の磁気ディスクでも収納できる。また、ミニディスク等の種々のディスク状の媒体を収納することができる。以上の何れの場合においても、不織布を備えることによって、ディスクが疵つくことを防げるのである。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の請求項１によれば、山折りもしくは谷折り自在な折り曲げ部の両側に、開口部が向かいあった少なくとも一対のディスク収納用のポケットを設けることにより、折り曲げない状態では、開口部は向かい合って、収納されたコンパクトディスクどうしが突き合うかたちになり、抜け落ち難く、折り曲げ部を山折りもしくは谷折りすると、開口部は向かい合わなくなって、コンパクトディスクの出し入れが容易になるので、多数のコンパクトディスクを使いやすく収納できるという効果が得られる。また、各ポケットの内側にディスク保護用の緩衝シート材を配設したので、コンパクトディスクの表面が保護されて、疵つき難くなり、確実に収納保管できるという効果が得られる。また、請求項２によれば、一枚の台紙で裏表で８枚のコンパクトディスクを収納することができるので、多数のコンパクトディスクを、少ない空間で出し入れしやすい状態で収納保管できるという効果が得られるのである。

【００１８】また、請求項３によれば、折り曲げ部に平行な辺に綴じ部を形成したことによって、台紙は折り曲げた状態でも開いた状態でも綴じることができるので、少ない空間を有効に活用して、多数のコンパクトディスクを収納保管できるという効果が得られるのである。また、請求項４によれば、折り曲げ部に直角な辺に綴じ部を形成したので、台紙を平にした状態では、ディスクを上下に配した状態で収納することができ、台紙を山折りもしくは谷折りにした状態では、ポケットの開口部を上向きにして収納できるという効果が得られる。また、請求項５によれば、請求項３のディスク収納用台紙を折り曲げた状態で綴じ込むバインダーカバーの表紙部に折込み片が連設されていることにより、外側に向いたポケットの開口部は、前記折込み片によって覆われるので、ポケットに収納されたディスクが抜けることは防止できるという効果が得られるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による実施例のコンパクトディスク収納
用台紙を平らにした状態を示す平面図である。

【図２】前記コンパクトディスク収納用台紙の要部の断
面図である。

【図３】前記コンパクトディスク収納用台紙を山折りに
した状態を示す斜視図である。

【図４】前記コンパクトディスク収納用台紙を分解した
斜視図である。

【図５】別実施例のコンパクトディスク収納用台紙の平
面図である。

【図６】別実施例のコンパクトディスク収納用台紙の斜
視図である。

【図７】本考案による実施例のバインダーカバーの斜視
図である。

【図８】別実施例のコンパクトディスク収納用台紙を平
らにした状態を示す平面図である。

【図９】同実施例のコンパクトディスク収納用台紙を山
折りにした状態を示す斜視図である。

【図１０】同実施例のコンパクトディスク収納用台紙の
要部の断面図である。

【符号の説明】

１・・・・・・台紙２Ａ，２Ｂ・・不織布３Ａ，３Ｂ・・半透明シートＰ１〜Ｐ４・・ポケットＱ１〜Ｑ４・・開口部Ｃ・・・・・・折り曲げ部ＣＤ・・・・・コンパクトディスク（ディスク）５・・・・・・バインダーカバー５１・・・・・表紙部５２・・・・・折込み片

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ディスクを収納するポケットが複数形成さ
れた台紙を複数枚綴じるように形成された収納用台紙に
おいて、山折りもしくは谷折り自在な折り曲げ部を形成し、この
折り曲げ部の両側に開口部が向かいあった少なくとも一
対のディスク収納用のポケットを設け、各ポケットの内
側にディスク保護用の緩衝シート材を配設したことを特
徴とするディスク収納用台紙。
【請求項２】ディスクを収納するポケットが裏表両面に
複数形成された台紙を複数枚綴じるように形成された収
納用台紙において、山折りもしくは谷折り自在な折り曲げ部を形成し、この
折り曲げ部の両側に開口部が向かいあったディスク収納
用のポケットを裏表両面で８ケ設け、各ポケットの内側
にディスク保護用の緩衝シート材を配設したことを特徴
とするディスク収納用台紙。
【請求項３】ディスクを収納するポケットが複数形成さ
れた台紙を複数枚綴じるように形成された収納用台紙に
おいて、山折りもしくは谷折り自在な折り曲げ部を形成し、この
折り曲げ部の両側に開口部が向かいあった少なくとも一
対のディスク収納用のポケットを設け、各ポケットの内
側にディスク保護用の緩衝シート材を配設し、収納用台
紙の前記折り曲げ部に平行な辺に綴じ部を形成したこと
を特徴とするディスク収納用台紙。
【請求項４】ディスクを収納するポケットが複数形成さ
れた台紙を複数枚綴じるように形成された収納用台紙に
おいて、山折りもしくは谷折り自在な折り曲げ部を形成し、この
折り曲げ部の両側に開口部が向かいあった少なくとも一
対のディスク収納用のポケットを設け、各ポケットの内
側にディスク保護用の緩衝シート材を配設し、収納用台
紙の前記折り曲げ部に直角な辺に綴じ部を形成したこと
を特徴とするディスク収納用台紙。
【請求項５】請求項３に記載のディスク収納用台紙を折
り曲げた状態で綴じ込むバインダーカバーであって、ディスク収納用台紙を折り曲げた状態の幅より僅かに広
い表紙部と、この表紙部に連設された折込み片とを備え
ていることを特徴とするバインダーカバー。