JP3010284U - 仕掛け巻き - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 仕掛けを容易に巻き取り且つ解くことがで
き、仕掛けを巻きつけた状態での出し入れや保管がしや
すい仕掛け巻きの提供。 【構成】 仕掛け巻き８の巻きつけ本体９は、一対の短
材１０とこれに直交して組み合わされる一対の長材１１
からなるほぼ四辺形状の枠体１２と、枠体１２内に固定
されたプレート状のマグネット１５でなるマグネット面
部１６とから基本的に構成され、巻きつけ本体９に仕掛
けの幹糸３を掛け廻すと枝針５が次々に磁着し容易に巻
き取れ、且つ外すときも枝針５が逆順に次々と離れ、仕
掛けが絡むことなく容易に解きとることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、釣用の「仕掛け」を掛け廻して止める仕掛け巻きに関し、特に、ワ カサギや小アジなどの小型魚を一投多獲で釣り上げるための、いわゆるサビキ釣 仕掛け用に好適な仕掛け巻きに関する。

【０００２】

【考案の背景】

釣用の「仕掛け」には、対象となる魚や釣場に応じて様々なものがあるが、い わゆるサビキ釣仕掛け１（以下、単に「仕掛け１」という）は、図４で示すよう に、両端にスナップ付きサルカン２が結ばれた幹糸３と、幹糸３の途中部分に所 定間隔をおいて結ばれた複数の枝ハリス４と、枝ハリス４の先にそれぞれつなが れた枝針５とから基本的に成っている。そして、一方のサルカン２は図示しない 錘や袖針に、他方のサルカン２は道糸６を介して竿７につながれ使用される。

【０００３】 このような仕掛けを掛け回して止める仕掛け巻きとしては、従来から、プラス チック製、発泡スチロール製又は厚紙製の仕掛け巻きが用いられ、仕掛けをしま うときは、枝針５を一つ一つ順に仕掛け巻き本体の端部や本体中央部位に設けら れた格子状の枝針固定用桟に引っ掛け、又は発泡スチロールの板面に刺し、ハリ ス４を適度に引っ張りながら幹糸３を巻きつけ、そして再び使用するときには、 その逆の順番に枝針５を一つ一つ外しながら幹糸３を解いていた。このように煩 雑な手間をかける理由は、第１に、枝針５を一つ一つ引っ掛けないで幹糸３だけ を巻きつけると枝針５が固定されず、仕掛け巻きからバラバラに離れて手指に刺 さり怪我をしたり、衣服やポケットの内側に引っ掛かかるため、仕掛け巻きの出 し入れや保管に不便であり、第２に、仕掛けを解くときに枝針５が幹糸３やハリ ス４に引っ掛かったり、枝針５同士が引っ掛かって仕掛け全体が絡みやすく、ほ ぐすのに非常に時間がかかってしまうからである。通常、仕掛けは幾つかの予備 を釣場に持っていき、釣の最中に水中で絡んだり、枝針５の先が丸くなって「あ たり」がなくなった場合には素早く取替えて水中に再投入する必要があるから、 仕掛け巻きの取り出しやすさと仕掛けの解きやすさの改善は最も強く要求されて いる点である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従って、本考案の目的は、仕掛けを容易に巻き取り且つ解くことができ、仕掛 けを巻きつけた状態での出し入れや保管がしやすく、そして枝針が不用意に外れ ることのない安全な仕掛け巻きを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案による仕掛け巻きは、幹糸と複数の枝ハリスと枝針とを有する仕掛けを 、巻きつけ本体に掛け廻して止める仕掛け巻きにおいて、巻きつけ本体の一部又 は全部にマグネット面部を設け、枝針をマグネット面部に磁着させるようにした ことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

従って、仕掛けの幹糸を仕掛け巻きの巻きつけ本体に巻きつけると、そのマグ ネット面部に枝針が次々に磁着するため、一つ一つ枝針を引っ掛けたり刺したり する必要なしに枝針を仕掛け巻きに止めることができるので、枝針が仕掛け巻き からバラバラに離れなくなり、仕掛け巻きの出し入れや保管がしやすくなる。ま た、仕掛けを解くときも幹糸を逆に解き廻すだけで、枝針が巻きつけ時と逆順で 次々にマグネット面部から離れるので、一つ一つ枝針を取り外すという手間がか からないで済む。また、四辺形状の枠体や円筒状のベース体にプレート状、シー ト状のマグネットを固定して巻きつけ本体を形成するので、構造が簡単で非常に 安価に作ることができる。

【０００７】

【実施例】

以下、図１〜３を参照して、本考案の実施例を説明する。なお、共通の部分に は同一の符号を付し重複する説明を省略する。

【０００８】第１実施例（図１、２） 第１実施例の仕掛け巻き８は巻きつけ本体９が、一対の短材１０とこれに直交 して組み合わされる一対の長材１１からなるほぼ四辺形状の枠体１２と、枠体１ ２の内側面に形成したはめ込み溝１３に四辺がはめ込まれたベース板１４と、ベ ース板１４の表裏に接着剤で固定されたプレート状のマグネット１５でなるマグ ネット面部１６とから基本的に構成されている。長材１１の両端は短材１０との 接合位置よりやや突き出して、幹糸３の巻きつけ幅を規制するための４か所の突 出部１７となっており、この先端には図５に示す仕掛け１の幹糸３の端部を巻き 込むための切れ込み１８がそれぞれ形成されている。なお、仕掛け巻き８はマグ ネット１５を除き全て木製である。

【０００９】 このように構成された仕掛け巻き８は、切れ込み１８に幹糸３の一端を巻き込 み、長材１１間の掛け廻し部位Ａ、すなわち短材１０及びマグネット１５上に幹 糸３を巻きつけると、次々に枝針５がマグネット面部１６に磁着していき、最後 に幹糸３の他端を他の切れ込み１８に巻き込んで仕掛け１全体を止めるようにな っている。仕掛け１を解く場合には、この逆に幹糸３の他端を他の切れ込み１８ から外し解いていくと、上記とは逆順で次々に枝針５がマグネット面部１６から 離れ、仕掛け１全体を容易に仕掛け巻き８から取り外すことができる。

【００１０】第２実施例（図３） 第２実施例の仕掛け巻き１９は巻きつけ本体２０が、幹糸３を巻きつける円筒 状のベース体２１と、ベース体２１の円筒外周全面に貼られたシート状のマグネ ット２２で形成されるマグネット面部２３とから基本的に構成されている。そし てベース体２１の両端にはそれぞれフランジ２４が設けられ、この周縁の適宜位 置には幹糸３の端部を入れ込むための切れ込み２５が各々設けられている。そし て、一方の切れ込み２５に幹糸３の一端を入れ込み、フランジ２４間の掛け廻し 部位Ｂ、すなわちベース体２１及びマグネット面部２３上に幹糸３を巻きつけ、 第１実施例のものと同様に用いる。仕掛け巻き１９はマグネット２２を除き一体 成形物である。

【００１１】 なお、上記実施例の図において、サルカン２をマグネット面部１６、２３から 離して示したが、実際にはサルカン２も金属製であるのでマグネット面部１６、 ２３に磁着し、まとまりよく収めることができる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案による仕掛け巻きは、以上説明した如く、仕掛けを掛け廻す巻きつけ本 体にマグネット面部を設け、仕掛けの掛け廻し時に枝針を次々磁着させるように しているので、仕掛けを容易に巻きつけたり解くことができ、且つ仕掛けを巻き つけた状態での出し入れや保管がしやすく枝針が不用意に外れないので安全であ るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る仕掛け巻きの第１実施例を示す斜
視図。

【図２】図１の矢示Ｘ−Ｘ線に沿う断面図。

【図３】本考案に係る仕掛け巻きの第２実施例を示す斜
視図。

【図４】サビキ釣用の「仕掛け」を示す図。

【符号の説明】

１ 仕掛け ３ 幹糸 ４ 枝ハリス ５ 枝針 ８、１９ 仕掛け巻き ９、２０ 巻きつけ本体 １２ 枠体 １４ ベース板 １６、２３ マグネット面部 １８、２５ 切れ込み ２１ ベース体 Ａ、Ｂ 掛け廻し部位

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 幹糸と複数の枝ハリスと枝針とを有する
   仕掛けを、巻きつけ本体に掛け廻して止める仕掛け巻き
   において、 巻きつけ本体の一部又は全部にマグネット面部を設け、
   枝針をマグネット面部に磁着させるようにしたことを特
   徴とする仕掛け巻き。
2. 【請求項２】 巻きつけ本体は、ほぼ四辺形状の枠体と
   この枠体内に固定されるマグネット面部とから成り、マ
   グネット面部はプレート状又はシート状のマグネットで
   形成される請求項１に記載の仕掛け巻き。
3. 【請求項３】 巻きつけ本体は、ほぼ円筒状のベース体
   とこのベース体の円筒外周に固定されるマグネット面部
   とから成り、マグネット面部はシート状のマグネットで
   形成される請求項１に記載の仕掛け巻き。