JP3009353U - タービンケーシング等の断熱・遮音用外被装置 - Google Patents

タービンケーシング等の断熱・遮音用外被装置

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JP3009353U JP1994010160U JP1016094U JP3009353U JP 3009353 U JP3009353 U JP 3009353U JP 1994010160 U JP1994010160 U JP 1994010160U JP 1016094 U JP1016094 U JP 1016094U JP 3009353 U JP3009353 U JP 3009353U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的および効果】 蒸気タービンのケーシングなど大
型の筒状体の保温・防音において構築が容易、熱損失が
軽小、併せて工事失敗の機会が極小であると同時に工事
に伴う公害源の発生のないような経済的外被手段を提供
する。 【構成】 筒状体1の筒面に外装する篭枠の枠組は筒状
体1の筒面の母線にほぼ平行に配設された脚片22つき
帯金21の末端を連結帯でたがいに連結し、枠組2の外
周に被覆した金網25と筒状体1間に生じる空所に不定
形断熱・遮音材を充填できるようにしてなっている。4
は保護層。

Description

【考案の詳細な説明】 (考案の目的) この考案は火力発電所における上記タービンのタービンケーシングや大口径の 配管その他大型の筒状体の保温並びに防音を目的として構築される外被装置に関 するものである。
図4は前記した筒状体の周囲に構築された従来の外被装置の例を示しているが 、51は筒状体1の筒面に溶着したナット、52はナット51にねじ込んだボル トである。ボルト52相互の間隔は300mmが慣例である。61は筒状体1の 筒面に装着した耐熱性水練材、62は耐熱性水練材を固定するための亀甲金網で ある。符号71,72で示すのは内外2層に敷設した保温板で、角型ワッシャー 53,54により、これらの保温板71,72を固定してある。保温板71,7 2からなる層は断熱・遮音の主力をなす層で、その外部にはこのような断熱・遮 音層に対する保護層8が装着されている。この保護層8は通常下塗り水練材層8 1、仕上げ塗り層82および耐熱クロス83からなっており、下塗り水練材層8 1および仕上げ塗り層82はそれぞれ亀甲金網84a,84bにより固定されて いる。
ところで、前記した保温板71,72はロックウール又は珪酸カルシウムの板 材からなっているのであるが、これらの板材はつぎのような寸度のものが既に規 格化されており市場に供給されている。
ロックウール板材 厚さ:25,40,50,65,75mm 幅 :605mm 長さ:910mm 珪酸カルシウム板材 厚さ:25,40,50,65,75mm 幅 :150,300mm 長さ:610,900mm このように、保温板71,72によりタービンケーシング等の筒状体1の断熱 ・遮音の主力層を筒状体1の周囲に構築するためには、前記した規格寸度の板材 を筒状体1の形状、寸度、および固定用のボルト52の位置に適合するように切 断し、施工することが必要である。そして、その際切断物の継目73や、切断物 をボルト52との隙間ができるだけ少なくするように努めなければならない。こ れらの工作が拙劣であると継目73や隙間から放散される熱が、筒状体1の保温 不良や、外部に対する遮音不良の原因となるのみならず、施工した外被装置の内 部に熱気の流れが発生し、これが原因となってタービンケーシング内の上下車室 等に温度差が生じ、工事完了後にケーシングの振動が発生する場合がしばしばあ り、その場合タービンの運転を中止し、あらためて外被工事をし直さなければな らず、工事完成の日程の狂いから大きい損失を蒙る。
なお、前記した従来の外被装置にはその施工時における規格板材の切断に伴う 粉塵や廃棄残材の発生が不可避であるのみならず、保温板71,72固定用のボ ルト52を植立するため、ナット51を筒状体1に溶接する工数が大きく、その ための施工期間やコスト上昇が大きい欠点もあった。
従って、この考案はタービンケーシング等の筒状体の保温・遮音外被装置の施 工に伴う従来の技術の前記した各欠点を一切解消することがその目的である。
(考案の構成) 以下、図1ないし図3に示した実施例により、この考案を説明する。すなわち 、図1において1はタービンケーシングその他断熱・遮音の対象となる筒状体で 、この考案によれば図2に示すような枠組2が筒状体1の筒面に外装される。枠 組2は図3に示すような帯金21と帯金21に固着した脚片22を有している。
このような複数の帯金21又は帯金21の長手連結物は筒状体1の筒面の母線方 向に配設され、脚片22の脚端が図1のように筒状体1に当接できるように形成 されている。
帯金21又はその長手連結物の一方の末端および他方の末端はそれぞれたがい に連結固定する。図2において符号24で示すのはそれぞれ複数の帯金21相互 の連結帯である。かくして、出来上がったものは筒状体1に接して外装した筒状 の枠組であるから、この枠組の外周を金網25で被覆する。従って筒状体1と金 網25間には筒状の空所が形成されている。ただし、図2において図の複雑さを 避けるため、帯金21は太線の実線で、脚片22は太線の破線でそれぞれ描いて ある。図1の符号3で示すのはこの考案における断熱・遮音層で、例えばロック ウールのような不定形の断熱・遮音材組成物を前記した空所に充填してなってい る。つぎに、図1に符号4で示すのは断熱・遮音層3に対する保護層で、金網2 5の外周を密に包囲してなっている。
この考案は前記のようにしてなるので、施工にあたり、先ず前記した脚片22 を固着した帯金21を製作する。帯金21の長さは工事の作業に便利なように比 較的短尺のものとするのがよい。脚片22相互の間隔は300〜500mmが適 当である。このように複数の脚片22を固着した帯金21はあらかじめ工場生産 することが容易で、断熱・遮音外被装置の施工にあたっては必要個数の加工ずみ の帯金21を工事現場に持ち込む。タービンケーシング等、工事対象物の寸度如 何により帯金21の長尺の連結物が必要な場合は複数である帯金21の端末間の ボルトナット接続等の作業は現場で行うのがよい。脚片22の脚端を筒状体1に 当接させた帯金21又はその連結物の一方の端末を相互に連結してからそれらの 帯金21を互いに平行に配置し、他端末を同様に連結すれば筒状の枠組が筒状体 1に外装される。この枠組の外周を金網25で被覆すれば、筒状体1と金網25 間に前記した空所が形成されるので、最後にこの空所に断熱・遮音材の不定形組 成物を充填すれば、断熱・遮音層3が形成され、かくてこの考案にかかる断熱・ 遮音外被装置が完成する。前記した組成物を前記した空所に充填するには、たと えばロックウールのように乾燥状態において断熱・遮音性の大きい水和性物質を 水和半流動体にし、工事現場に搬入して設置した可搬式ポンプを用い簡単に注入 し、ここに充填された断熱・遮音材の組成物の自然乾燥を待って、断熱・遮音層 3の保護層4を金網25の外周に形成する。この図示した実施例の保護層4は耐 熱水練材からなる下塗り材41、仕上げ塗り材42、ガラス繊維メッシュからな る仕上げ塗り材の補強材43、および表面保護用の耐熱クロス44からなってい るが基本的には図4に示した保護層8の構成と大差はない。
以上、この考案の具体例につき詳記したが、要するにこの考案はつぎのように してなっている。すなわち、まず、この考案はタービンケーシング等筒状体1か ら独立していて、この筒状体1の筒面に外装するための篭枠の枠組2を有してい る。
前記篭枠の枠組は帯金21および一端を帯金21に固着した複数の脚片22を 有し、複数の帯金21又は帯金21の長手連結物が筒状体1の筒面の母線に平行 に配設されているとともに、脚片22の他端が筒状体1に当接可能に形成されて いる。
前記した複数の帯金21又は帯金21の長手連結物の一方の末端および他方の 末端はそれぞれ筒状体1と同心の連結帯24a,24bにより連結固定されてい る。
そして、この枠組2を筒状体1に外装し枠組2の外周を金網25で被覆するこ とにより、筒状体1と金網25間に断熱・遮音材充填用の筒状の空所が形成され るようにしてなっている。
すなわち、この考案によれば、まず前記した枠組2を筒状体1の外周に構築し 、ついで金網25を枠組2の外周に被覆し、その際筒状体1と金網25間に形成 された前記空所に不定形の断熱・遮音材の組成物を注入充填し、最後に金網25 の外周を保護層4で密に包囲することにより、筒状体1の断熱・遮音外被装置が 完成するとともに、筒状体1の保温・防音工事が完了する。
(考案の効果) すなわち、この考案によれば、前記した枠組2はタービンケーシング等すでに 地表に固定されている大径の筒状体1から独立している物体であり、最終的にこ の枠組2は密着性の良好な不定径の断熱・遮音性の素材を介し、筒状体1の筒面 全域に接着されるため、従来の工法のように筒状物1の筒面への固定用ナット等 の溶接作業は全く不要である。このような溶接工事が不要となる結果外被装置の 施工工期が短縮され、工費も少ない。脚片22を固定した帯金21および連結帯 24など枠組2の各部材は工場生産により予め準備でき、持ち運びが容易なので 、現場作業としては帯金21に対する連結帯24の取りつけによる枠組2の形成 、金網25の敷設、筒状体1と金網25間の空所への断熱・遮音材の注入、およ び金網25の周囲への保護層4の形成だけであり、このような現場作業には従来 の工法による施工に必然的に伴う規格板材の切断や切断した板材部材と取り付け 用ボルトの位置の不確実であることに伴い、板材相互間や取り付け用ボルトとの 間隙を極小にするための細部の位置合わせのような煩瑣で技巧を要する現場作業 が全くない。また板材の切断に伴う粉塵や残材の発生は皆無である。
のみならず、この考案によれば、断熱・遮音層3が筒状体1と金網25間の空 所に充填した不定形の断熱・遮音材により形成され、このような断熱・遮音材は 筒状体1の筒壁にはもちろん、帯金21の脚片22の全面に接着するので、前記 した隙間のような熱気の放出通路は一切生じない。
かくしてこの考案にかかる外被装置を使用することにより、従来の保温・防音 工事と較べ施工期間が短縮され、工費が小さく、工事失敗のおそれがなく、しか も工事完了後は熱損失の極小な抜群に優れた外被装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案にかかる外被装置の施工例の部分縦
断面図
【図2】 篭枠の枠組の一端部の斜視図。
【図3】 帯金の斜視図。
【図4】 従来の外被装置の施工例の部分縦断面図。
【図5】 断熱・遮音層に対する保護層の例の部分縦断
面図。
【符号の説明】
1………筒状体 2………枠組 21………帯金 22………脚片 24………連結帯 25………金網 3………断熱の遮音層 4………保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01D 25/00 H 25/14 F16L 59/02

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービンケーシング等筒状体1から独立し
    ていて、この筒状体1の筒面に外装するための篭枠の枠
    組2を有し、 枠組2は帯金21および一端を帯金21に固着した複数
    の脚片22を有し、複数の帯金21又は帯金21の長手
    連結物が筒状体1の筒面の母線にほぼ平行に配設されて
    いるとともに脚片22の他端が筒状体1に当接可能に形
    成されてなり、 前記複数の帯金21又は帯金21の長手連結物の一方の
    末端および他方の末端はそれぞれ筒状体1と同心の連結
    帯24により連結固定されてなり、 枠組2を筒状体に
    外装し、枠組2の外周を金網25で被覆することにより
    筒状体1と金網2間に断熱の遮音材の充填用の筒状の空
    所を形成することを特徴とするタービンケーシング等の
    断熱の遮音用外被装置。
  2. 【請求項2】前記筒状の空所に不定形の断熱・遮音材を
    充填し、枠組2の外周を金網25で被覆するとともに、
    金網25の外周を断熱・遮音層3に対する保護層4で密
    に包囲してなる前記請求項1記載のタービンケーシング
    等の断熱・遮音用外被装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10233945B2 (en) 2013-02-27 2019-03-19 Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation Compressor assembly method, and bundle guiding device

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