JP3008925U - まな板受台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般家庭の台所等において、多量の水分の付
着したまな板１を片付ける時、一々布巾で拭いたりする
手数を省き、まな板各面より滴り落ちる水滴を流しのシ
ンク５中に誘導排出するまな板受台２を提供する。 【構成】 このため、流しのシンク５に近接する水平部
に配設するまな板受台２を、みぞ形断面の緩い流水勾配
径路を有する受け部材３の下流端部に、自在に変形可能
に流しのシンク５内へ誘導し得る流水案内パイプ４を接
続するよう構成すると共に、前記みぞ形断面径路内に、
まな板１の一短辺部を載置し、反対の上方短辺部を垂直
壁面８または９に立て掛け支持するよう構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、台所用品としてのまな板受台に、また特に、水切り用の受台に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般家庭の台所には、殆ど例外なしに調理用のまな板が日常的に使用されてい る。これらのまな板は、通常最も利用頻度の大きい台所用品の一つとして、流し 台（シンク）に近接する壁面に吊下げられたり、同壁面上に配設された簣の子棚 等の上に載置されていることが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、周知のようにこれらのまな板は、比較的水分の少ない食品類を 包丁等で切断したり刻んだりする場合も多いが、例えば水洗いの際に付着した多 量の水を含む野菜等を処理しなければならないような場合も極めて多く、このよ うな場合に切断等の処理を終了して、そのまな板を一時的に邪魔にならないよう に立て掛けるか、あるいは元の保管場所に格納しようとするとき、日常、利用者 がその都度例外なく経験する不便は、まな板に付着した水の水切りであり、布巾 等でいちいち拭くのも面倒であり、そのまま立掛けたり、棚に載せたりすると、 水滴がしたたり落ちて、その付近が水びだしとなったりする不快を味わうことに なるため、実際には面倒でも予め拭き取るか、あるいは一時的に必要時間流し部 に立掛けておいて、適当に水を切ってから片付けることが通例的に行われている 。

【０００４】 本考案は、以上のような局面にかんがみてなされたもので、水切り手段を備え たまな板受台を台所の流し台に近接して配設することにより、上記の不便／不快 を解消し、使い勝手を向上させることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案においては、この種のまな板受台を、 （１）まな板の一端縁部を載置して、このまな板両面より流下する水分を受ける ためのみぞ形断面の緩い流水勾配径路を有する受け部材と、この受け部材の前記 流水径路の下流端部に、自在に変形可能な流水案内部材とを備えるよう構成する ことにより、 （２）またさらに、前記受け部材の下面に滑り止め部材を取付けることにより、 前記目的を達成しようとするものである。

【０００６】

【作用】

以上のような本考案によるまな板受台を、例えば家庭台所の流し台に近接した 壁面下の水平部に配設し、前記流水案内部材を変形してその排水端部を前記流し （シンク）部に導くよう配設することにより、使用済のまな板の例えば一短辺部 を前記みぞ形断面の受け部材径路部上に載置し、このまな板の上方短辺部を前記 壁面に当接して立掛け、支持することにより、まな板各面に付着した水分は、前 記シンク内に誘導流下されるため、使用者は手数を要することなく、清潔に使い 勝手を向上することができる。また、要すればこれを正規のまな板保管場所とす ることもできる。

【０００７】

【実施例】

以下に、本考案を実施例に基づいて説明する； 図１に、本考案に係るまな板受台の一実施例の利用状態の全体斜視図を示す。 １はまな板、２はこの実施例の受台で、受け部材３及び流水案内部材４とより成 る。５は流し（シンク）、６は流し台水平部、７は流し台上部水平面、８は同垂 直部、９は流し台に近接する台所壁面をそれぞれ示す。

【０００８】 受台２の受け部材３は、図２にその一部の拡大断面図を示すように、例えばプ ラスチック材料製のみぞ形断面の流水径路を有し、図１に示すように流し台の水 平部６上に載置され、流水径路の底面は、シンク５部に向って緩い勾配を有し、 その下流端末部には、例えば軟質ビニールまたはゴム製等の自由に変形し得る流 水案内パイプ４が接続されている。

【０００９】 また受け部材３のみぞ形断面部は、図２（ａ）に示すように、両上縁部は僅か に外側に開き加減としてあり、またそのみぞ内には、まな板１の一短辺部を載置 した時に、まな板１の各面から流下した水が下に溜るよう複数の横突起３ａが突 設されて、まな板１が流水径路の底面に直接接触しないようにしている。

【００１０】 なお、この複数の横突起３ａは、図２（ｂ）に示すように、底面突起３ｂその 他の形式であっても差支えない。

【００１１】 さらにまた、受け部材３の底面には、必要に応じて、例えば粘着テープ等の滑 り止めシート１０が部分的に貼付されている。

【００１２】 また、受け部材３の勾配の無い方の端面（図１の右方）は閉鎖していてもよい し、勾配によっては、まな板１を右方から左方に差込み摺動し得るように開放さ れていても差支えない。また、この受け部材３上に一辺を載置されたまな板１の 反対側の上辺部は、図１に示すように、流し台垂直部８の上辺部に立掛け支持す ることにより、安定に載置することができる。

【００１３】 また、図１において、この受台２は、台所壁面９に近接する流し台上部水平面 ７上に設置することもでき、この場合は、まな板１の上辺部は、台所壁面９に立 掛けて安定させ、流水案内パイプ４は長いものを用いてシンク５へ導けばよい。

【００１４】 また、本実施例の受台２を水平面上に載置する時、調理作業上他の物品を接触 したりして、前記受け部材３底面の滑り止めシート１０のみでは、その位置が移 動したりする怖れがある場合には、これに代えて、例えば図３に受け部材３の一 断面図を示すように、複数の真空吸着カップ９を受け部材３の底面に取付けるよ うにすれば、半固定的に配設位置を安定させることができる。

【００１５】 なお、受け部材３の材質断面形状、ならびに流水案内パイプ等は、図例のみに 限定されるものでなく、それぞれ目的に添う種々の変形例を応用し得ることはも ちろんである。

【００１６】 また、本考案に係るまな板受台２の実際の商品としてのサイズは、実際の市販 のまな板サイズに適合する種々の厚さや長さに適合する各種のサイズ及び意匠の ものを用意されることはもちろんである。

【００１７】 また、前記実施例を示す図１においては、受台２にまな板１の一短辺部を縦形 に載置する一般的な図例を示したが、特殊サイズのまな板１や、あるいは立掛け 安定性等の関係から、まな板１の一長辺部を横形に載置するような受台サイズを 用意することもできる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係るまな板受台を用いることにより、従来一般 的に経験されてきた水拭きの手数や、水の滴りによる不快さを回避して使い勝手 を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 一実施例の利用状態全体斜視図

【図２】 受け部材の一部の拡大断面図

【図３】 図２の他の一例の拡大断面図

【符号の説明】

１ まな板 ２ 受台 ３ 受け部材 ４ 流水案内パイプ ５ シンク １０ 滑り止めシート １１ 真空吸着カップ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 まな板の一端縁部を載置して、このまな
   板両面より流下する水分を受けるためのみぞ形断面の緩
   い流水勾配径路を有する受け部材と、この受け部材の前
   記流水径路の下流端部に、自在に変形可能な流水案内部
   材とを備えたことを特徴とするまな板受台。
2. 【請求項２】 前記受け部材の下面に滑り止め部材を取
   付けたことを特徴とする請求項１記載のまな板受台。