JP3008513U - 茸栽培器 - Google Patents

茸栽培器

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JP3008513U
JP3008513U JP1994010964U JP1096494U JP3008513U JP 3008513 U JP3008513 U JP 3008513U JP 1994010964 U JP1994010964 U JP 1994010964U JP 1096494 U JP1096494 U JP 1096494U JP 3008513 U JP3008513 U JP 3008513U
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water
container
mushroom
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JP1994010964U
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English (en)
Inventor
栄二 久古
Original Assignee
株式会社健康きのこ園研究所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】茸菌の成育に最適な加湿状態を維持し、湿度調
整も容易に行ない得、茸を効率的に栽培することのでき
る茸栽培器を提供する。 【構成】周壁に係止突部1bを有する上面開口型の容器1
内に、吸水性を有する保水部材2を係止突部1bに係止さ
せて収容し、保水部材2の上面に茸菌床3を重合配置
し、保水部材2の底部には適宜な内径の管体、適宜太さ
の紐体等からなる導水部材4を吊設し、導水部材4の端
部を容器1底部に注入された栄養液5中に浸して構成す
る。保水部材2の保水量が減少すると、導水部材4を伝
って栄養液5が保水部材2に随時吸収され、保水部材2
は一定の保水量を維持しつつ茸菌床3を加湿する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、茸の成育に最適な湿度環境の下で、茸を効率的に栽培することので きる茸栽培器に関する。
【0002】
【従来の技術】
茸を成育するには、湿度を60〜100%に維持することが必要である。とり わけエノキ茸栽培では発茸時の湿度が常に70〜80%となるように加湿し、調 湿する必要がある。そのため、従来は比較的湿度の高い地下のトンネルやビニル ハウス内等で茸を栽培し、さらに水蒸気を発生させたり、灌水したりして、湿度 を上記範囲内に維持するようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の方法にあっては、トンネルやビニルハウス内で茸を栽培する位置による 湿度ムラが生じやすく、トンネル等内をまんべんなく適度な湿度に保つことが難 しかった。また、湿度を微妙に調整することもできなかった。さらに、加湿のた めの手段が必要であるため、設備及び手間がかかるという問題もあった。
【0004】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、茸菌の成育に最適な加湿状態を維持し、湿度調整も 容易に行ない得る茸栽培器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案の茸栽培器は、周壁に係止突部を有する上面 開口型の容器内に、吸水性を有する適宜厚さの保水部材を上記係止突部に係止さ せて収容し、該保水部材上面に茸菌床を重合配置して構成されていて、上記保水 部材の底部には導水部材を吊設し、この導水部材の端部を上記容器底部に注入さ れた栄養液中に浸してなることを特徴としている。
【0006】 また、本考案の茸栽培器は、周縁に嵌合部を有する枠体に吸水性を有する適宜 厚さの保水部材と茸菌床を重合配置し、この枠体を、上面開口型容器の周縁に上 記嵌合部を嵌合させて当該容器内に収容して構成されていて、上記保水部材の底 部に導水部材を吊設し、この導水部材の端部を上記容器底部に注入された栄養液 中に浸してなることを特徴としている。
【0007】 導水部材としては、適宜な内径を有する管体や高い吸水性を有する適宜な太さ の紐体等を用いることが好ましい。
【0008】 また、周壁に係止突部を有する上面開口型の容器内に、吸水性を有する適宜厚 さの保水部材を上記係止突部に係止させて収容し、該保水部材上面に茸菌床を重 合配置して構成されていて、上記保水部材の底部に突設部を設け、該突設部を上 記容器底部に注入された栄養液中に浸したものでもよい。
【0009】 上記各栽培器において、容器壁面に栄養液注入用の開孔部を形成することがよ り好ましい。
【0010】
【作用】
保水部材の保水量が減少すると、導水部材を伝って栄養液が保水部材に随時吸 収され、保水部材の保水量が一定に保たれ得、従って、この保水部材により茸菌 床は一定の湿度に加湿される。
【0011】
【実施例】
以下、図示した実施例に基づき本考案を説明する。 図1〜4は本考案の好適な一実施例を示しており、図中、1は透明プラスチッ ク等の合成樹脂材により上面に開口部を有する箱型に成形されていて壁面に開孔 部1aを有すると共に内壁の略中間高さ位置には内方へ適宜幅張出した係止突部 1bが設けられた容器、2は綿、パルプ、スポンジ、多孔フィルム等の吸水性を 有する部材を基材として適宜厚さに形成された保水部材、3は木片やチップ、お が屑、堆肥、米ぬか、土等、或いはこれらの混合物よりなる茸菌床、4は適宜長 さ及び径を有する合成樹脂フィルム製の管体よりなる導水部材、5は水と栄養素 とを混合してなる栄養液である。
【0012】 かかる各部材よりなる本実施例の茸栽培器は次のようにして製作する。先ず、 適宜な数の導水部材4を、その一端部を保水部材2の底部から内部へ差し込んで 接着剤等の任意固定手段により固定し、保水部材2に吊設する。次に、この保水 部材2を、導水部材4の他端部を容器1の底部側に向けて係止突部1bに係止さ せ、容器1の開口内に収容する。さらに、保水部材2の上方又は容器1の開孔部 1aから容器1内に栄養液5を注入し、保水部材2に吸収させると同時に容器1 の底部に適宜な量を溜め、上記導水部材5の他端部を栄養液5の液中に浸す。そ して、保水部材2の上面に茸菌床3を適宜高さで形成すると、本実施例の茸栽培 器が完成する。
【0013】 本実施例は以上のように構成されているので、栄養液5を吸収した保水部材2 を介し茸菌床3に常時一定の湿気を与えることができる。即ち、図4に示すよう に、導水部材4の上端部は保水部材2が吸収した栄養液5中に浸され、下端部は 容器1底部に溜まった栄養液5中に浸されているので、保水部材2の保水量が減 少すると、毛細管現象により栄養液5が導水部材4を伝って保水部材2に随時吸 収され、保水部材2の保水量は一定に保たれる。従って、茸菌床3の下面は常に 一定の湿度となり、茸菌床3に植えられた茸菌の種類に応じた適正な湿度を維持 して栽培することができる。
【0014】 この場合、栄養液5は開孔部1aより適宜注入することができるが、容器1内 の栄養液5の減少状態が容器外部から視認できるよう、容器1は透明体とするの が好ましい。また、茸菌床3の湿度の調整は、使用する導水部材4の数又は導水 部材4の内径を変えて行なうことができる。即ち、湿度を高く設定するときは、 導水部材4の使用数を多くし、或いは内径の大きい導水部材4を使用すれば、毛 細管現象による保水部材2の吸収量が多くなり、湿度を高めることができる。
【0015】 また、導水部材4は管体の他に、図5(A)に示す如く綿等の高い吸収性を有 する繊維からなる紐体4aを保水部材2の底部に取り付けたものや、同図(B) に示す如く保水部材2の一部4bを下方に突設したものを用いることができる。 これら導水部材4a、4bでは、太さを適宜に調整して用いることにより、保水 部材2の吸収量及び設定湿度を調節することができる。導水部材4は、保水部材 2内に栄養液5を導き入れる機能を有していれば、上記の他に種々の部材を用い ることができる。
【0016】 図6は他の実施例を示しており、これは、収容凹部6aと逆U字状に折曲して なる嵌合周縁部6bを有する枠体6に、上記実施例と同様に管体よりなる導水部 材4を吊設した保水部材2と茸菌床3とを重合配置し、この枠体6を、上記嵌合 部6aを上面開口型の容器7の周縁に嵌合させて当該容器内に収容すると共に、 容器7内に導水部材4の下端部が十分に浸るまで栄養液5を注入して構成したも のである。7aは容器7の壁面に設けられた栄養液5注入用の開孔部である。
【0017】 本実施例の構成によれば、保水部材2と茸菌床3を容器7と独立に持ち運べる ことができるので、栽培器の設置や茸菌の交換等のメンテナンス性が容易で実用 的である。なお、枠体6と容器7との嵌合構造は本例の他に適宜の構造を採用す ることができる。また、導水部材4は管体の他に、紐体等を用い得ることは上記 実施例と同様である。
【0018】
【考案の効果】
以上、本考案の茸栽培器によれば、茸菌の成育に最適な加湿状態を自動的に維 持し、湿度調整も容易に行なうことができる。従って、茸菌を最適な湿度で栽培 でき、茸の成育を促進し、収穫量を増大させることができる。
【0019】 また、調湿は容器底部に注入した栄養液を保水部材が随時吸水して自動で行わ れ得るので、加湿及び調湿のための手段は必要なく、手間がかからず、生産性及 びメンテナンス性に優れている。
【0020】 さらに、保水部材と茸菌床を収容する枠体と容器とを別体で形成することによ り、さらにメンテナンス性を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の茸栽培器の外観図である。
【図2】図1の茸栽培器を一部を破断して示した分解斜
視図である。
【図3】図1の茸栽培器の断面図である。
【図4】図1の茸栽培器の吸水作用の説明図である。
【図5】図1の茸栽培器における他の導水部材の使用例
であり、(A)は紐体を用いた態様、(B)は保水部材
の一部を用いた態様を示す図である。
【図6】本考案の他の茸栽培器の断面図である。
【符号の説明】
1、7 容器 2 保水部材 3 茸菌床 4 導水部材 5 栄養液 6 枠体

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁に係止突部を有する上面開口型の容
    器内に、吸水性を有する適宜厚さの保水部材を上記係止
    突部に係止させて収容し、該保水部材上面に茸菌床を重
    合配置して構成されていて、上記保水部材の底部には導
    水部材を吊設し、該導水部材の端部を上記容器底部に注
    入された栄養液中に浸してなる茸栽培器。
  2. 【請求項2】 周縁に嵌合部を有する枠体に吸水性を有
    する適宜厚さの保水部材と茸菌床を重合配置し、この枠
    体を、上面開口型容器の周縁に上記嵌合部を嵌合させて
    当該容器内に収容して構成されていて、上記保水部材の
    底部に導水部材を吊設し、該導水部材の端部を上記容器
    底部に注入された栄養液中に浸してなる茸栽培器。
  3. 【請求項3】 導水部材は適宜な内径を有する管体から
    なることを特徴とする請求項1又は2に記載の茸栽培
    器。
  4. 【請求項4】 導水部材は高い吸水性を有する適宜な太
    さの紐体からなることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の茸栽培器。
  5. 【請求項5】 周壁に係止突部を有する上面開口型の容
    器内に、吸水性を有する適宜厚さの保水部材を上記係止
    突部に係止させて収容し、該保水部材上面に茸菌床を重
    合配置して構成されていて、上記保水部材の底部に突設
    部を設け、該突設部を上記容器底部に注入された栄養液
    中に浸してなる茸栽培器。
  6. 【請求項6】 容器壁面に栄養液注入用の開孔部を形成
    した請求項1乃至5の何れかに記載の茸栽培器。
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