JP3008045B2 - 無人搬送車 - Google Patents

無人搬送車

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JP3008045B2
JP3008045B2 JP3268654A JP26865491A JP3008045B2 JP 3008045 B2 JP3008045 B2 JP 3008045B2 JP 3268654 A JP3268654 A JP 3268654A JP 26865491 A JP26865491 A JP 26865491A JP 3008045 B2 JP3008045 B2 JP 3008045B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷物を搭載して搬送す
る例えばゴルフカー等の無人搬送車に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴルフクラブ,ゴルフバッグ等を
ゴルフ場内で搬送するゴルフカーとしては、遠心クラッ
チ付きエンジンや電動機を駆動源として走行するものが
ある。この種のゴルフカーでは、操縦者(キャディ)が
乗車した状態でエンジンスイッチおよびスロットルレバ
ー(電動機作動スイッチ)を操作して発進させ、ブレー
キレバー(電動機停止スイッチ)を操作して停止させる
ように構成されていた。
【0003】近年、電動機を駆動源とする電動式のゴル
フカーにおいては、操縦者によって操作されるハンドル
式操向装置に加えて、走行経路上に敷設された誘導線に
沿って操向輪を自動的に転舵させる自動操向装置が搭載
されるようになってきた。
【0004】この自動操向装置を搭載したゴルフカー
は、無線操縦によって発進,停止され、遠隔操作できる
構造であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
自動操向式のゴルフカーでは、車体が停止して走行系統
が停止すると同時に自動操向装置も停止する構造とされ
ていたため、下り坂の途中で停止した場合などに制動輪
としての後輪がロックした状態でスリップすると、前輪
が操向制御されていないために誘導線路から外れて坂を
下ってしまう。
【0006】このような不具合を解消するには、車体走
行に伴って回転する前輪の回転をセンサ等で検出し、後
輪が停止した後も前輪が回転している間は、スリップし
ていると判断して操向制御を行なうようにすればよい。
【0007】ところが、そのようにすると、左右の前輪
の回転を検出するためにセンサが少なくとも2個余計に
必要になるばかりか、前輪の複雑な操向機構にセンサが
取付けられてその機構がより一層複雑になってしまう。
すなわち、コストアップとなってしまう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無人搬送車
は、エンジンを駆動源として走行する後2輪駆動式の車
体に、車体を発進,停止させる走行装置と、誘導経路に
沿って車体の操向輪を転舵させる操向装置とを設け、後
輪駆動用デファレンシャル装置より動力伝達経路のエン
ジン側に、電磁ブレーキと、動力伝達部材が停止したこ
とを検出する車速センサとを設け、前記走行装置に、前
記電磁ブレーキとは別の補助的な制動手段と、車体停止
用操縦信号が入力されたときに前記エンジンのスロット
ル弁を全閉とするとともに前記補助的な制動手段を作動
させ、車速が予め定めた速度に達した後に前記電磁ブレ
ーキを作動させる走行制御手段とを設け、前記操向装置
に、ブレーキにより後輪が停止したことを前記車速セン
サが検出した後は一定時間だけ制御動作を持続させる操
向制御手段を設けたものである。
【0009】
【作用】後輪停止後も一定時間は操向制御されるため
に、下り坂の途中で停止操作したときに後輪がスリップ
した場合には誘導経路に沿って車体が移動する。また、
エンジンブレーキと補助的な制動手段とを併用して減速
し、充分に減速してから最終的に電磁ブレーキが作動す
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る無人搬送車
としてのゴルフカーの概略構成を示す側面図、図2は同
じく平面図、図3は車体構成を示すブロック図、図4は
本発明に係る操向制御手段の構成を示すブロック図、図
5は本発明に係る操向制御手段の動作を示すフローチャ
ートである。これらの図において、1は本発明に係る無
人搬送車としてのゴルフカー、2はこのゴルフカー1の
車体である。車体2の前部には操向輪としての前輪3,
3が転舵自在に取付けられ、後部には駆動輪としての後
輪4,4が取付けられている。また、車体2の最後部に
は、操縦者が乗車するときに足を乗せるためのステップ
2aが設けられている。
【0011】5はフロントバンパー、6は荷物搭載用の
キャリアで、これらは前記車体2の最前部にそれぞれ固
定されており、キャリア6にはゴルフバッグ7が載置さ
れている。
【0012】前記車体2の車幅方向中央部からはハンド
ルポスト8が上方へ向かって斜め後方に傾斜して起立し
ており、このハンドルポスト8から上方へ延出するステ
アリング軸9にはハンドル10が取付けられている。な
お、このハンドル10の車体右側端部には後述するキャ
ブレタを手動で操作するためのアクセルレバー11が取
付けられ、車体左側端部には後述するディスクブレーキ
を手動で操作するためのブレーキレバー12が取付けら
れている。
【0013】前記ハンドル10に連結されたステアリン
グ軸9の下端部には、リンク機構13を介して前輪3の
ナックル(図示せず)が連結されると共に、自動操向装
置14が連結されている。すなわち、前輪3はステアリ
ング軸9を回動させることで転舵される。
【0014】自動操向装置14は、車幅方向中央部に配
置されてステアリング軸9に連結されたギヤボックス1
5と、このギヤボックス15を駆動するステアリングモ
ータ16と、前記ギヤボックス15の下部に鉛直軸回り
に揺動自在に支持された平面視T字状のアーム17と、
このアーム17の揺動端部に取付けられた誘導線センサ
18と、車体2の左側部に配置されたメインコントロー
ラ19の操向制御手段等とから構成されている。
【0015】前記ギヤボックス15はステアリング軸
9,ステアリングモータ16の出力軸およびアーム17
の枢軸をそれぞれギヤ結合する構造とされている。すな
わち、前輪3は、ハンドル操作によって転舵される他
に、ステアリングモータ16を作動させることによって
も転舵させることができる。なお、転舵時には、前記ア
ーム17もその揺動端部が転舵方向を向くように揺動す
ることになる。
【0016】前記ステアリングモータ16は減速機付き
のモータによって構成され、図3に示すようにステアリ
ングコントローラ20を介してメインコントローラ19
の操向制御手段に接続されている。ステアリングコント
ローラ20は、車体2のハンドルポスト8部分に取付け
られており、前記操向制御手段からの信号に応じた制御
信号をステアリングモータ16に出力するように構成さ
れている。
【0017】前記誘導線センサ18はゴルフ場のコース
などに埋設された不図示の誘導線を磁気的に検出する構
造で、ハンドルポスト8部に固定されたアンプ21を介
してメインコントローラ19の操向制御手段に接続され
ている。なお、この誘導線センサ18は、平面視T字状
のアーム17の揺動端部に水平路面より同一高さ位置に
3個設置されている。このようにすると、車体2が傾斜
路等で傾斜したりして誘導線センサ18と誘導線との距
離(誘導線センサ18の高さ位置)が変わったとして
も、常に誘導線に沿って前輪3が転舵される。すなわ
ち、誘導線センサ18と誘導線との距離が変わって誘導
線センサ18の出力値が変わると、メインコントローラ
19によってその出力値を修正するように自動操向装置
14が動作するが、3個の誘導線センサ18からの出力
値を演算することで、高さの影響をなくして誘導線の方
向のみを検出することができる。
【0018】前記メインコントローラ19は、本発明に
係るゴルフカー1の動作を制御するもので、上述した操
向制御手段の他に、後述する走行装置を制御する走行制
御手段を備えている。
【0019】また、この自動操向装置14の電子機器
(ステアリングモータ16,誘導線センサ18,ステア
リングコントローラ20およびアンプ21)の電源回路
は、ハンドル支持部に取付けられたメインスイッチ装置
22のキー操作式自動・マニュアル走行切換スイッチ2
3を介してメインコントローラ19に接続されている。
すなわち、前記各電子機器は、自動・マニュアル走行切
換スイッチ23にキーを差し込んで自動側へ切換えるこ
とによってメインコントローラ19から給電され、マニ
ュアル側へ切換えることによって電源供給が絶たれるこ
とになる。なお、自動・マニュアル走行切換スイッチ2
3を自動側へ切換えた状態を以下において自動走行モー
ドといい、マニュアル側へ切換えた状態をマニュアル走
行モードという。
【0020】なお、前記メインスイッチ装置22には、
ゴルフカー1を自動走行モードのときに発進させたり停
止させたりするための発進・停止スイッチ24が設けら
れている。この発進・停止スイッチ24もメインコント
ローラ19に接続されており、発進・停止スイッチ24
のON,OFF操作によって後述する走行装置の動作が
制御されることになる。
【0021】操縦者がハンドル10を操作して操向させ
る場合には自動・マニュアル走行切換スイッチ23をマ
ニュアル側へ切換えてマニュアル走行モードとした状態
で行なう。また、自動・マニュアル走行切換スイッチ2
3を自動側へ切換えて自動走行モードとすると、前輪3
は誘導線に沿って転舵されるようになる。
【0022】すなわち、3個の誘導線センサ18からの
検出信号がアンプ21を介してメインコントローラ19
へ入力され、メインコントローラ19からステアリング
コントローラ20へ前記検出信号に応じた制御信号が出
力されてステアリングモータ16が作動することにな
る。なお、ステアリングモータ16は、前輪3の転舵動
作と同時に揺動するアーム17の車幅方向中央部が丁度
誘導線の真上に位置づけられるように回転駆動される。
【0023】次に、本発明に係るゴルフカー1の走行装
置の構成について説明する。25はこのゴルフカー1の
駆動源としてのエンジンで、このエンジン25は車体2
の略中央部に搭載されており、そのクランク軸(図示せ
ず)は遠心クラッチ付きVベルト式自動変速装置26を
介して後輪駆動用ギヤボックス27に連結されている。
さらに、このエンジン25の点火系には、エンジン25
の回転数を検出して前記メインコントローラ19へ出力
するエンジン回転数センサ25aが設けられている。
【0024】また、Vベルト式自動変速装置26の従動
軸26aにおける前記ギヤボックス27との連結部分に
は、前記メインコントローラ19によって動作が制御さ
れる無励磁作動型電磁ブレーキ28が軸装されている。
なお、図中26bはVベルト式自動変速装置26の従動
プーリを示す。
【0025】前記後輪駆動用ギヤボックス27は、車体
2におけるエンジン25の後方となる位置に搭載され、
前記後輪4が装着された左右の車軸29,29がデファ
レンシャル装置(図示せず)を介して回転自在に連結さ
れている。また、このギヤボックス27は、前記従動軸
26aと平行な回転軸30および減速ギヤ群(図示せ
ず)等を内蔵し、これらの部材によってVベルト式自動
変速装置26の従動軸26aと前記車軸29,29(デ
ファレンシャル装置の入力側)とを連結する構造とされ
ている。
【0026】前記回転軸30は図1に示すように前記従
動軸26aより下側に位置づけられており、ギヤボック
ス27から車幅方向右側に突出する軸端部にはディスク
ブレーキ31のブレーキディスクおよび車速センサ32
が取付けられている。なお、前記ブレーキディスクを制
動するブレーキキャリパー(図示せず)は、前記ハンド
ル10のブレーキレバー12の手動操作によって駆動さ
れるように構成されている。
【0027】また、車速センサ32は図3に示すように
メインコントローラ19に接続され、後輪4と共に一定
の回転比をもって回転する回転軸30の回転数を検出し
てメインコントローラ19に出力するように構成されて
いる。このように車速センサ32でデファレンシャル装
置より動力伝達経路のエンジン側の部材の回転を検出さ
せることによって、一つの車速センサ32で二つの後輪
4,4の回転を検出することができる。
【0028】すなわち、エンジン25の回転数が上昇し
てVベルト式自動変速装置26内の遠心クラッチがつな
がるようになると、エンジン25のクランク軸の回転は
Vベルト式自動変速装置26からギヤボックス27およ
び車軸29を介して後輪4に伝えられてこのゴルフカー
1が走行するようになる。なお、走行させるときには電
磁ブレーキ28を励磁状態としておく。また、停止させ
るには、電磁ブレーキ28の励磁を解くか、ブレーキレ
バー12を手動操作して行なう。本発明に係るゴルフカ
ー1では、自動走行モードのときには電磁ブレーキ28
が主たる制動手段となり、マニュアル走行モードのとき
にはブレーキレバー操作によって作動するディスクブレ
ーキ31が主たる制動手段となる。
【0029】33はエンジン25のキャブレタで、この
キャブレタ33のスロットルバルブ開閉用ワイヤー34
は切換装置35に接続されている。また、このキャブレ
タ33には、スロットルバルブの開度を検出してメイン
コントローラ19へ出力するためのスロットルセンサ3
6が取付けられている。
【0030】前記切換装置35はゴルフカー1を自動走
行モードにして自動走行させるときと、マニュアル走行
モードにしてマニュアル走行させるときとでキャブレタ
駆動系を切換えるものであって、前記ワイヤー34の基
端に連結されるプーリ(図示せず)を備えている。そし
て、そのプーリには、電磁クラッチ37を介してステッ
プモータ38が連結されると共に、アクセルレバー11
によって操作されるワイヤー39が連結されている。す
なわち、前記プーリおよびキャブレタ33は、自動走行
モードのときにはステップモータ38によって駆動さ
れ、マニュアル走行モードのときにはアクセルレバー1
1によって駆動されることになる。
【0031】前記電磁クラッチ37およびステップモー
タ38は、図3に示すようにメインコントローラ19に
接続されており、メインコントローラ19からの制御信
号によってその動作が制御される。すなわち、自動走行
モードとされたときには、メインコントローラ19から
の制御信号によって電磁クラッチ37が連結されると共
に、所望のスロットル開度が得られるようにステップモ
ータ38が回転駆動される。また、マニュアルモードと
されたときには電磁クラッチ37の励磁が解かれて前記
プーリがワイヤー39によって操作できるようになる。
【0032】なお、前記ステップモータ38の動作量
は、後述するメインコントローラ19内のCPU(後述
する走行制御手段)が演算して決定される。
【0033】また、マニュアル走行モードのときに使用
される前記ワイヤー39は、前記ギヤボックス27に支
持されたガバナ装置40を介してアクセルレバー11側
のワイヤー11aに連結されている。
【0034】41はエンジン25を始動させるためのス
タータダイナモで、このスタータダイナモ41は、車体
2におけるエンジン25の前方となる位置に固定され、
ベルト41aを介してエンジン25のクランク軸側プー
リ(図示せず)に連結されている。なお、41bはこの
スタータダイナモ41の励磁コイルを示す。また、この
スタータダイナモ41は、エンジンスタータ(始動装
置)と発電機を兼ねる構造とされ、図3に示すように、
バッテリ42と抵抗器43とが切換リレー45を介して
並列に接続されており、スタータダイナモコントローラ
46を介してメインコントローラ19に接続されてい
る。また、バッテリ42と切換リレー45とはメインリ
レー44を介して接続されている。
【0035】そして、前記バッテリ42は図1および図
2に示すように、車体2の後部であって右側の車軸29
の丁度真上となる位置に搭載され、前記抵抗器43は、
車体2の前後方向中央部であって右側部(前記メインコ
ントローラ19とは反対側)に搭載されている。さら
に、メインリレー44と切換リレー45はスタータダイ
ナモ41の前方となる位置に、スタータダイナモコント
ローラ46は車体2のハンドルポスト8部分にそれぞれ
搭載されている。
【0036】このスタータダイナモ41は、メインリレ
ー44を接続状態として切換リレー45をバッテリ側に
切換えることによりエンジンスタータとして機能し、走
行中にメインリレー44を接続状態として切換リレー4
5をバッテリ側あるいは抵抗器側に切換えることによっ
て発電機として機能する。
【0037】前記メインリレー44のON・OFFおよ
び切換リレー45での切換えはメインコントローラ19
からの制御信号によって行われる。バッテリ42の充電
量が不足している場合には走行中に切換リレー45がバ
ッテリ側へ切換えられてバッテリー42が充電される。
また、バッテリ42の充電量が充分である場合には、励
磁コイル41bへのバッテリ42からの電流供給が停止
されてスタータダイナモ41での発電動作は中断され
る。これによって、走行中にスタータダイナモ41がエ
ンジン25の負荷となるのをなるべく防ぐように構成さ
れている。
【0038】そして、ゴルフカー1が停止するときに
は、スタータダイナモ41は発電機として機能してバッ
テリー42へ給電するように、メインリレー44,切換
リレー45がメインコントローラ19によって切換動作
される。このようにするとエンジン25のクランク軸に
加わる負荷が大きくなるので、スタータダイナモ41お
よびバッテリー42が補助的な制動手段として機能する
ことになる。このスタータダイナモ41を用いた制動動
作を、以下において回生制動という。また、この制動力
をより多く必要とする場合には、切換リレー45を抵抗
器43側へ切換える。このようにすると、抵抗器43へ
給電されるようになって発電制動が得られ、制動力が増
加する。
【0039】図3において47は本発明に係るゴルフカ
ー1を自動走行モードで走行させるときに無線操縦する
ための無線操縦装置で、操縦者が手に持って操作する発
信機48と、この発信機48からの電波を受信する受信
機(図示せず)を内蔵しかつ車体2のゴルフカー1に搭
載されたリモコン用コントローラ49とから構成されて
いる。
【0040】前記発信機48はゴルフカー1を発進,停
止させるための自動発進・停止スイッチ48aを備え、
このスイッチのON,OFF状態を送信するように構成
されている。前記リモコン用コントローラ49は車体2
のハンドルポスト8部に搭載されてメインコントローラ
19に電気的に接続されており、発信機48からの電波
を受信して前記自動発進・停止スイッチ48aでのO
N,OFF状態に応じた発進信号(車体発進用操縦信
号)あるいは停止信号(車体停止用操縦信号)をメイン
コントローラ19へ出力するように構成されている。
【0041】なお、図2において50はエンジン25の
マフラーである。このマフラー50は、車体2の前後方
向略中央部であって、前記抵抗器43より車体内側とな
る右側部に固定されている。また、このマフラー50と
抵抗器43との間には、グラスウールを断熱材とした断
熱部材50aが介入されている。
【0042】次に、メインコントローラ19の構成を詳
細に説明する。メインコントローラ19は、上述したよ
うにエンジン25やキャブレタ33等の走行装置を制御
する走行制御手段と、自動操向装置14を制御する操向
制御手段とを備えている。
【0043】前記走行制御手段は、前記発進・停止スイ
ッチ24や前記発信機48の自動発進・停止スイッチ4
8aがON操作されたときにスタータダイナモ41を作
動させてエンジン25を始動させ、マニュアル走行モー
ドで発進・停止スイッチ24がOFF操作されたとき
に、エンジン25を失火させて停止させると共にゴルフ
カー1の各電子機器への給電を絶つように構成されてい
る。なお、電子機器への給電が絶たれると、電磁ブレー
キ28が制動状態となる。
【0044】また、この走行制御手段は、自動走行モー
ドのときにはエンジン始動後に車体2を一定速度をもっ
て走行させるように構成されている。自動走行モードの
ときに車速を一定に保つには、ステップモータ38への
パルス信号を制御してステップモータ38の動作量を変
え、キャブレタ33の開度を調節することによって行わ
れる。ステップモータ38の動作量は、スロットルセン
サ36で検出されたスロットル開度と、車速センサ32
で検出された車速と、エンジン回転数センサ25aで検
出されたエンジン回転数とから演算して決定される。
【0045】自動走行モードのときに発進・停止スイッ
チ24や自動発進・停止スイッチ48aがOFF操作さ
れたときには、先ず、キャブレタ33のスロットルバル
ブを全閉動作させ、上述した回生制動が得られるように
スタータダイナモコントローラ46を作動させる。この
ようにしてエンジンブレーキと回生制動を利用して減速
し、予め設定された速度に達した後、電磁ブレーキ28
によって後輪4を制動させるように構成されている。
【0046】前記操向制御手段は、自動走行モードのと
きに前輪3を誘導線に沿って自動的に転舵させ、停止信
号が入力されたときに後輪停止後も一定時間は前記主制
御手段を動作させる。その構成を図4によって説明す
る。
【0047】操向制御手段51は、リモコン用コントロ
ーラ49に接続された発進・停止スイッチ入力部52
と、この発進・停止スイッチ入力部52に接続されたC
PU53等とから構成されている。なお、図4には示し
ていないが、CPU53は、自動操向装置14の誘導線
センサ18からの検出信号を受けるアンプ21が接続さ
れている。
【0048】前記CPU53は、操向モータ指示部54
と、操向時間積算処理部55と、操向時間比較処理部5
6とから構成され、出力側にステアリングコントローラ
20が接続されている。以下、このCPU53の各処理
部の機能について説明する。
【0049】このCPU53の操向モータ指示部54
は、自動・マニュアル走行切換スイッチ23によって自
動走行モードとされたときに作動を開始する。そして、
リモコン用コントローラ49からの発進信号を発進・停
止スイッチ入力部52が入力した後は誘導線センサ18
からの検出信号によって前輪3の転舵方向を演算し、演
算結果に基づいてステアリングモータ16を作動させる
べくステアリングコントローラ20へ制御信号を出力す
る。
【0050】なお、この操向モータ指示部54は、後述
する操向時間比較処理部56が停止を判断するまでは制
御動作を継続する。
【0051】操向時間積算処理部55は、発進・停止ス
イッチ入力部52がリモコン用コントローラ49から停
止信号を入力した後であって、上述した走行装置の車速
センサ32が後輪停止を検出した後に、内蔵するタイマ
ーを作動させ、タイマー開始時点からの時間を積算す
る。また、積算時間データを後述する操向時間比較処理
部56へ出力する。
【0052】操向時間比較処理部56は、前記操向時間
積算処理部55からの積算時間データを入力してそのデ
ータが予め決められた値に達したか否かを判断する。積
算時間データが設定値に達した後は前記操向モータ指示
部54へ停止信号を出力する。そして、その後はこの操
向時間比較処理部56が操向制御手段51への電源供給
を絶つように構成されている。
【0053】次に、上述したように構成されたゴルフカ
ー1の動作を説明する。ゴルフカー1に操縦者が乗車し
て走行するときには、自動・マニュアル走行切換スイッ
チ23をマニュアル側に切換えてマニュアル走行モード
とし、アクセルレバー11を操作する。この操作と同時
にエンジン25が始動し、これによってゴルフカー1を
発進させることができる。走行中の操向操作はハンドル
10を手操作で回動させて行なう。なお、停止させると
きには、アクセルレバー11を戻せばエンジン25が失
火されて停止する。さらに、メインスイッチ装置22の
メインスイッチ(図示せず)をOFFすると電磁ブレー
キ28が無励磁状態となって後輪4がロックされる。
【0054】ゴルフカー1を自動走行(無人走行)させ
るときには、自動・マニュアル走行切換スイッチ23を
自動側へ切換えて自動走行モードとし、発信機48の自
動発進・停止スイッチ48aをON操作する。このよう
にすることでメインコントローラ19の操向制御手段5
1や走行制御手段が作動し、エンジン25が自動的に始
動して車体2は一定速度をもって走行するようになる。
なお、走行中はメインコントローラ19の操向制御手段
によってゴルフ場に敷設された誘導線に沿って車体2が
自動的に操向される。
【0055】また、発信機48の自動発進・停止スイッ
チ48aをOFF操作すると、メインコントローラ19
によって停止動作が行われる。
【0056】ここで、上述した操向制御手段手段51の
動作を図5に示すフローチャートによって説明する。
【0057】自動・マニュアル走行切換スイッチ23を
自動走行側へ切換えると、操向モータ指示部54が制御
を開始する。そして、発信機48の自動発進・停止スイ
ッチ48aをON操作すると(ステップP1 )、走行制
御手段によって車体2が発進すると共に、操向モータ指
示部54による操向制御が行われる(ステップP2 )。
なお、走行中は車体2は走行制御手段によって一定速度
に保たれる。
【0058】次に、車体2を停止させようとして発信機
48の自動発進・停止スイッチ48aをOFF操作する
と(ステップP3 )、走行制御手段によって車体2が自
動的に停止されると共に、ステップP4 で示すように操
向時間積算処理部55が動作を開始する。このときに
は、後輪4が停止しても前輪3は誘導線に沿って転舵さ
れることになる。
【0059】後輪停止時点からの積算時間は操向時間比
較処理部56が常に確認し(ステップP5 )、積算時間
が所定値に達すると、ステップP6 で示すように、操向
時間比較処理部56が操向モータ指示部54を停止させ
る。しかる後、この操向時間比較処理部56が操向制御
手段51への電源供給を絶つことになる。
【0060】したがって、このように構成されたゴルフ
カー1では、エンジン25を駆動源として走行できるか
ら、電動式の無人搬送車に比べて大型のバッテリーが不
要になる。また、後輪停止後も一定時間は操向制御され
るために、下り坂の途中で停止操作したときに後輪4が
スリップしたとしても、誘導線に沿って車体2が移動す
ることになる。また、エンジンブレーキと補助的な制動
手段とを併用して減速し、充分に減速してから最終的に
電磁ブレーキ28が作動するから、制動行程毎(走行中
の制動行程と停止時の制動行程)に各制動手段を分担さ
せることができ、制動を効果的に行うことができる。し
かも、車速を徐々に低下させてスリップを起こし難くす
ることができる。制動行程毎に各制動手段を分担させる
結果、電磁ブレーキ28として小型・小容量のものを使
用できる。さらに、後輪駆動用デファレンシャル装置よ
り動力伝達経路のエンジン25側に、電磁ブレーキ28
を設けたから、2個の後輪を駆動輪としているにもかか
わらず、電磁ブレーキ28は1個でよい。加えて、操向
制御を一定時間だけ継続させる起算時点を車速センサ3
2が後輪4の停止を検出した時点としたから、制動開始
から車体2が停止するまでの時間が路面の勾配や車載荷
物の重量などに対応して変化するにもかかわらず、操向
制御を延長する時間を適切に設定することができる。こ
の結果、不必要に長く操向制御を実施することによって
バッテリで電力が無駄に消費されるのを阻止することが
できるし、車速をエンジンブレーキと補助的な制動手段
で徐々に低下させることによって制動開始から車体停止
までの時間が長くなるにもかかわらず、後輪4が停止し
た後に操向制御を確実に実施することができる
【0061】また、本実施例で示したように、左右の後
輪4,4が停止したことを一つの車速センサ32で検出
するようにしたため、スリップ時に誘導経路から逸脱す
るのを防ぐ装置を最小限度の部品で得ることができる。
このため、スリップして坂を下っているのを前輪の回転
から検出する手法を採る場合に比べて、コストを低く抑
えることができる。
【0062】なお、本実施例ではステアリングコントロ
ーラ20,スタータダイナモコントローラ46およびリ
モコン用コントローラ49をそれぞれ車体2に別個に搭
載した例を示したが、これらのコントローラはメインコ
ントローラ19内に配設することもできる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る無人搬
送車は、エンジンを駆動源として走行する後2輪駆動式
の車体に、車体を発進,停止させる走行装置と、誘導経
路に沿って車体の操向輪を転舵させる操向装置とを設
け、後輪駆動用デファレンシャル装置より動力伝達経路
の原動機側に、電磁ブレーキと、動力伝達部材が停止し
たことを検出する車速センサとを設け、前記走行装置
に、前記電磁ブレーキとは別の補助的な制動手段と、車
体停止用操縦信号が入力されたときに前記エンジンのス
ロットル弁を全閉とするとともに前記補助的な制動手段
を作動させ、車速が予め定めた速度に達した後に前記電
磁ブレーキを作動させる走行制御手段とを設け、前記操
向装置に、ブレーキにより後輪が停止したことを前記車
速センサが検出した後は一定時間だけ制御動作を持続さ
せる操向制御手段を設けたため、後輪停止後も一定時間
は操向制御されるために、下り坂の途中で停止操作した
ときに後輪がスリップした場合には誘導経路に沿って車
体が移動する。
【0064】したがって、本発明に係る無人搬送車をゴ
ルフカーに適用すると、高精度に操向制御を行えるゴル
フカーを得ることができる。また、エンジンブレーキと
補助的な制動手段とを併用して減速し、充分に減速して
から最終的に電磁ブレーキが作動するから、制動行程毎
(走行中の制動行程と停止時の制動行程)に各制動手段
を分担させることができ、制動を効果的に行うことがで
きる。しかも、車速を徐々に低下させてスリップを起こ
し難くすることができる。制動行程毎に各制動手段を分
担させる結果、電磁ブレーキとして小型・小容量のもの
を使用できる。 さらに、2個の後輪を駆動輪としている
にもかかわらず、電磁ブレーキと車速センサはそれぞれ
1個ずつでよい。加えて、操向制御を一定時間だけ継続
させる起算時点を車速センサが後輪の停止を検出した時
点としたから、制動開始から車体が停止するまでの時間
が路面の勾配や車載荷物の重量などに対応して変化する
にもかかわらず、操向制御を延長する時間を適切に設定
することができる。この結果、不必要に長く操向制御を
実施することによってバッテリで電力が無駄に消費され
るのを阻止することができるし、車速をエンジンブレー
キと補助的な制動手段で徐々に低下させることによって
制動開始から車体停止までの時間が長くなるにもかかわ
らず、後輪が停止した後に操向制御を確実に実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無人搬送車としてのゴルフカーの
概略構成を示す側面図である。
【図2】本発明に係る無人搬送車としてのゴルフカーの
概略構成を示す平面図である。
【図3】車体構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る操向制御手段の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明に係る操向制御手段の動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 ゴルフカー 2 車体 6 キャリア 14 キャリア 19 メインコントローラ 25 エンジン 33 キャブレタ 36 スロットルセンサ 47 無線操縦装置 51 操向制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−287712(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02 A63B 55/08 F02D 9/06 G05D 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを駆動源として走行する後2輪
    駆動式の車体に、車体を発進,停止させる走行装置と、
    誘導経路に沿って車体の操向輪を転舵させる操向装置と
    を設け、後輪駆動用デファレンシャル装置より動力伝達
    経路のエンジン側に、電磁ブレーキと、動力伝達部材が
    停止したことを検出する車速センサとを設け、前記走行
    装置に、前記電磁ブレーキとは別の補助的な制動手段
    と、車体停止用操縦信号が入力されたときに前記エンジ
    ンのスロットル弁を全閉とするとともに前記補助的な制
    動手段を作動させ、車速が予め定めた速度に達した後に
    前記電磁ブレーキを作動させる走行制御手段とを設け、
    前記操向装置に、ブレーキにより後輪が停止したことを
    前記車速センサが検出した後は一定時間だけ制御動作を
    持続させる操向制御手段を設けたことを特徴とする無人
    搬送車。
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