JP3007879B2 - ディスク駆動装置におけるトラックフォローイングのための高調波補償器 - Google Patents

ディスク駆動装置におけるトラックフォローイングのための高調波補償器

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JP3007879B2 JP10226480A JP22648098A JP3007879B2 JP 3007879 B2 JP3007879 B2 JP 3007879B2 JP 10226480 A JP10226480 A JP 10226480A JP 22648098 A JP22648098 A JP 22648098A JP 3007879 B2 JP3007879 B2 JP 3007879B2
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    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/596Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on disks

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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はディスク駆動装置
に関し、とくに、歪みやディスク回転軸からのずれを伴
うトラックを追跡するためのシステムおよび方法に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】慣用のハードディスク
駆動装置は、データ蓄積用の一つ以上のディスクと、記
録面へのデータ書込みおよび記録面からのデータ読出し
のために記録面一つごとに一つずつ設けたデータヘッド
とを有する。動作の際は、ディスクの回転に伴って各デ
ータヘッドはそれに付随するディスク記録面の上を飛行
し、ディスク駆動装置の電子回路からの信号に応答して
その記録面上の磁性媒体に対するデータ書込みおよび読
出しを行う。図1は通常のディスク構造、すなわちデー
タヘッド120でディスク100上のトラック110な
ど同心円状トラックに対するデータの書込みおよび呼出
しを行うディスク構造を示す。
【0003】通常はスポーク状のサーボウェッジでデー
タフレーム106および107などのデータフレーム、
すなわち各々が一つ以上のデータセクタの全部または一
部を含むデータフレームに各トラックを区分する。各サ
ーボウェッジは一つのトラックあたり一つのサーボセク
タを含み、それらサーボセクタから情報を読み出し、デ
ィスク駆動装置の電子回路でディスク表面に対するデー
タヘッドの半径方向および円周方向の位置を算定できる
ようにする。
【0004】サーボシステムはデータヘッドの位置定め
にあたってサーボウェッジからの情報を用いる。例え
ば、通常シークと呼ばれる動作の期間中にサーボシステ
ムはアクセス対象のデータセクタを含むトラックまでデ
ータヘッドを半径方向に動かす。そのトラックに到達す
ると、サーボシステムは所望のデータセクタがデータヘ
ッドの下を通過するまでデータヘッドがそのトラックを
円周方法にフォローし続けるようにする。トラックが完
全に円形であってその円の中心がディスク回転軸上にあ
る場合は、データヘッドのトラックフォローイングのた
めにデータヘッドを半径方向に動かす必要はない。しか
し、トラックはその中心がディスク回転軸からずれてい
たり非円形であったりする。
【0005】通常のディスク駆動装置では回転駆動用ス
ピンドルにディスクを取り付けるのにクランプを用い
る。それらクランプによってディスクに圧力をかけ、デ
ィスクを保持する。クランプの圧力は起動トルクや動作
の際の衝撃および振動に起因するスピンドルからのディ
スクの偏位の防止に十分な大きさでなければならない
が、その圧力が高すぎるとディスクに歪みを生じさせ
る。したがって、トラックフォローイングのためにサー
ボシステムが許容できるずれの最大値以下のディスクず
れであれば、ディスク歪みの回避のためにそのディスク
ずれを許容する。
【0006】図1は、位置110に当初あって回転軸1
01に中心を有していたトラックがディスク100のず
れに伴って偏位130の分だけ移動して点102を中心
とする位置に来ていることを示す。偏位130をこの明
細書ではランアウトと呼ぶ。ディスク100が回転して
いる間トラックにフォローするためには、トラックを位
置111に動かすランアウトを補償するようにサーボシ
ステムでデータヘッドを半径方向に動かさなければなら
ない。米国特許第5,539,714号「小型ディスク
駆動装置のための適応型ランアウト補償」は図1記載の
ようなランアウトを補償したディスクシステムを記載し
ており、ここに参照してその内容全部をこの明細書に組
み入れる。上記米国特許記載のシステムにおいては、デ
ィスク駆動装置のサーボシステムはサーボ補償器とトラ
ック上へのデータヘッド位置づけのための位置信号を生
ずる二次サーボ補償器とを備える。このサーボ補償器は
直前のサーボウェッジについて算定された位置誤差信号
から位置信号を発生する。二次サーボ補償器はそれ以前
のディスク回転からの位置誤差信号を分析し、そのディ
スクの回転周波数に合致する周波数の正弦波位置信号を
発生する。この正弦波位置信号がトラックの半径方向の
位置のランアウトに起因する繰返しの変動を部分的に補
償するものであり、ディスク回転に等しい各周波数と上
記位置誤差信号の分析から算定される位置および大きさ
とを有する。
【0007】トラック半径の繰返し変動が回転数と同一
の周波数の正弦波信号で近似できないほどのトラック歪
みがある場合は上述のサーボシステムによるトラックフ
ォローイングは難しくなる。その場合は上述の二次サー
ボ補償器では上記繰返し変動の補償は不完全になり、サ
ーボ補償器からアクチュエータ位置づけ信号の大きい成
分を供給しなければならない。一方、サーボ補償器のダ
イナミックレンジはトラック歪みの処理に十分な程度に
大きくない場合がある。したがって、ランアウトおよび
トラック歪みの両方に起因するトラック半径の周期的変
動をよりよく補償できる改良型サーボシステムが必要で
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の一つの側面に
よると、サーボシステムにおける複数高調波補償器で位
置誤差信号の示すトラックの半径方向変動を分析し、そ
れら半径方向変動の周波数スペクトラム成分を算定す
る。半径方向変動の展開(例えばフーリエ展開)の中の
被選択項の係数を抽出して二つ以上の周期的信号の発生
に用いる。それら信号には、回転周波数の基本波(一次
高調波)に等しい周波数の正弦波信号、回転周波数の二
次高調波(すなわち2倍)に等しい周波数の正弦波信号
が含まれる。これら周期的信号を合成して、通常のトラ
ック歪みの半径方向変動に対する良好な近似を示す位置
補正信号を形成する。
【0009】この発明の一つの実施例によると、ディス
クが回転軸の周りを回転しているあいだデータヘッドを
トラックに位置合せした状態に保つ方法を提供できる。
この方法は、トラックの半径方向変動の周波数スペクト
ラムをその半径方向変動の展開における構成項を算定す
るように分析する過程と、前記構成項の一つの大きさに
等しい大きさを各々が有する複数の周期的信号を発生す
る過程と、それら周期的信号からアクチュエータ制御用
の位置づけ信号を発生する過程とを含む。この位置づけ
信号は上記半径方向変動の被選択(すなわち、大きい)
高調波の合成成分の表す経路をデータヘッドがフォロー
するようにする。トラックの半径方向位置の分析は、位
置誤差信号のフーリエ分析と位置誤差信号から被選択高
調波を消去するように上記位置づけ信号を変化させるこ
ととによって行うことができる。
【0010】この発明のもう一つの実施例は、アクチュ
エータと、トラック位置の半径方向変動の高調波成分を
算定する分析器と、互いに異なる周波数の周期性信号を
それぞれ発生する複数の補償信号発生器と、アクチュエ
ータ用の位置信号を発生するように前記周期性信号を合
成する利得調節ユニットとを含むサーボシステムであ
る。上記分析器と補償信号発生器とは、上記位置誤差信
号から被選択高調波がほぼ消去されるまで前記周期性信
号の大きさを変動させる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の一つの側面によると、
図2に示したディスク駆動装置200はランアウトおよ
びトラック歪みに起因する周期的半径方向変動の補償の
ために新規なサーボ補償システムを用いる。ディスク駆
動装置200は、少なくとも片面に磁性媒体の被膜を形
成した1枚以上の円盤状ディスク240を含む。データ
ヘッド220はこの磁性媒体のトラックTRKiおよび
TRK(i+1)などの同心円状トラックにデータを記
録する。これ以外のディスク表面(図示してない)の上
の対応トラックは図示のディスク表面の上のトラックと
ほぼ円筒状に位置合せしてある。ディスク表面上の埋込
みサーボウェッジSW1乃至SWnは各トラックを多数
のデータフレームFRM1乃至FRMnに分割し、各デ
ータフレームFRM1乃至FRMnに一つ以上のデータ
セクタの全部または一部を収容する。記録密度を一定化
するために、各トラックの中のデータフレーム一つあた
りのデータセクタ数はそのトラックの半径によって定め
る。通常は同一半径のトラックを同一トラックフォーマ
ットのゾーンに、例えば同じ量のデータを対応のデータ
フレームに、割り当てる。各サーボウェッジSWj(こ
こでj=1乃至n、すなわちディスク表面に放射状にn
本のサーボウェッジを形成)は、ディスク上の同心円状
データトラックの数をmとすると、m個のサーボセクタ
を含む。したがって、各ディスク表面は合計n・m個の
サーボセクタを含む。
【0012】ディスク駆動装置200は当業者に周知の
形でインタフェースコネクタ215経由でコンピュータ
システム(図示してない)に接続してあり、ディスクコ
ントローラ207はこのコンピュータシステムとデータ
バッファ208との間、並びに読出し/書込み回路20
6、前置増幅器205およびデータヘッド220経由の
バッファ208とディスク240との間のデータの授受
を制御する。また、ディスクコントローラ207はデー
タヘッド220位置づけ用サーボシステムと連係して読
出し/書き込み要求を処理する。ディスク駆動装置20
0において、サーボシステムはマイクロプロセッサ21
0、サーボ復調および密着論理211、アクチュエータ
A−D変換およびD−A変換回路212およびアクチュ
エータ駆動回路213から成り、前置増幅器205およ
び読出し/書込み回路206を用いてデータヘッド22
0の半径方向または円周方向位置の位置定めの際にサー
ボウェッジSW1乃至SWnから情報を読み出す。サー
ボセクタの位置情報の符号化および復号化の方法は当業
者に周知であり、どの方法を採用するかはこの発明に重
要でない。
【0013】マイクロコントローラ210は、シーク制
御、比例積分値差(PID)サーボ補償および高調波補
償の各処理を含む不揮発性メモリ255からのファーム
ウェアを実行することによってサーボシステムを制御す
る。この発明の実施例では、不揮発性メモリ255はR
OMであるが、PROM、EPROM、EEPROM、
フラッシュメモリなどの不揮発性メモリでも構成でき
る。マイクロコントローラ210はプログラム変数およ
び命令の蓄積と読込みのために不揮発性メモリ250に
もアクセスする。実施例では、マイクロコントローラ2
10として、カリフォルニア州サンタクララ所在のナシ
ョナル セミコンダクタ社から市販されている4610
0(HPC+)型マイクロプロセッサを用いているが、
性能十分なマイクロコントローラまたはマイクロプロセ
ッサを代わりに用いることもできる。
【0014】マイクロコントローラ210はサーボセク
タからの読出しにより取り出したディジタル位置誤差信
号を受けるサーボ補償器を実行する。このサーボ補償器
はトラックフォローイング対象のトラックの中心線を超
えてデータヘッド220を位置づけるのに必要な位置補
正を算定する。好適な実施例では、位置補償信号は一連
の数値、すなわちその数値対応のサーボセクタをデータ
ヘッド220が横切る際のデータヘッド220とトラッ
ク中心線との間の半径方向のずれを各々が示す一連の数
値を提供する。このサーボ補償器は上記サーボセクタに
対するサーボ補償信号を発生し、そのサーボ補償信号か
ら導き出したディジタルの位置信号をアクチュエータ回
路212のD−A変換器に供給する。アクチュエータ回
路212およびアクチュエータドライバー213はディ
ジタルの位置信号を処理し、データヘッド220をトラ
ック中心線に動かすように通常のやり方でアナログ信号
をアクチュエータ225に供給する。このプロセスを各
サーボセクタについて逐次的に繰り返す。
【0015】クランプ235はディスク240を駆動電
動機のスピンドルにクランプする。好適な実施例では、
ディスク240は、クランプ235およびスペーサ(図
示してない)によって回転軸に対し所定位置に保持した
複数の2.5インチ径のガラス製ディスクの1枚であ
り、クランプ235は比較的薄い(厚さ約0.5ミリメ
ートル)圧延300系ステンレス鋼で構成する。クラン
プ235の構成金属はディスク240への非等方性の力
(クランプ圧力)のもととなる粒子を圧延によって生ず
るものと考えられる。組立の際にクランプ235からの
クランプ圧力の初期印加によってディスク240はポテ
トチップまたは鞍のように歪むが、この圧力を垂直方向
歪み(すなわちディスク240の平面からのワーピン
グ)を最小にするように設定する。しかし、それでもな
お、ディスク240の平面内における応力の差によって
ディスク240の形状は歪む。初期クランピングのあ
と、ディスク240上のサーボウェッジSW1乃至SW
nにサーボセクタを書き込み、円形トラックTRK1乃
至TRKmを画する。そのあとでディスク240が受け
る衝撃や熱循環によってディスク240にすべりが生
じ、そのために回転軸230に対するディスク240の
ずれが生じたり、ディスク240およびトラックTRK
1乃至TRKmの形状影響を受けたりする。
【0016】図3Aおよび4Aは単位長半径の円形トラ
ック310の二種類の歪みを示す。図3Aでは、円形ト
ラック310が1.5単位長の長径および1単位長の短
径を有する楕円形トラック320に歪んでいる。これら
トラック310および320の両方とも中心は回転軸3
30に一致している。トラック320が回転軸330の
周りを一回転するごとに、データヘッドを初めの四分の
一回転の間に1単位長の半径から0.2単位長だけ外側
に動かして1.2単位長の半径の位置に位置づけ、次の
四分の一回転の間に0.2単位長だけ戻して単位長1の
半径の位置に動かし、さらに次の四分の一回転の間に
1.2単位長の半径の位置に動かし、最後の四分の一回
転の間に1単位長の半径の位置に戻す。図3Bはトラッ
ク320一回転に対するそのトラックの半径方向変動δ
Rを示す。この半径方向変動δRは歪んだトラック32
0の半径Reと円形トラック310の半径Rcとの差に
等しい。
【0017】一定の(DC)アクチュエータ位置づけ信
号ではデータヘッド220は半径方向の固定位置、例え
ば1.1単位長の半径の位置に保持されてトラック32
0を正確にフォローできない。アクチュエータ位置信号
をデータヘッド220とトラック中心との間の位置誤差
の最も新しい検出値にしたがって変動させるサーボ補償
器はそのサーボセクタについては正確であるかもしれな
いが、中心ずれトラックまたは歪みトラックについて生
ずるサーボセクタ間位置誤差を予測することはできな
い。したがって、慣用のサーボ補償器では正確なトラッ
クフォローイングは不可能である。
【0018】上記米国特許第5,539,714号記載
の二次補償器は回転周波数と等しい周波数の周期性信号
を発生することによってトラックフォローイング機能を
改善している。その周期性信号の発生の際に、この二次
補償器はトラックフォローイングすべきトラックの半径
の周期的変動をもっともよく補償する大きさと位相とを
算定する。この算定によってトラックの半径方向変動の
離散的フーリエ展開の基本波(一次高調波)項の係数を
実効的に算出する。円形トラックのランアウト補償に対
しては一次高調波がフーリエ展開の主要項である。すな
わち、ランアウトではデータヘッドを一回転あたり1回
だけ外側に動かせばよいからである。一方、二次補償器
は回転軸の中心からずれた位置に中心を有する円形トラ
ックに必要な位置誤差補正を対象とする。しかし、図3
Cに示すとおり、好適な軸沿いの歪みについては、図3
Bの半径変動のフーリエ展開の二次高調波の項の係数3
82が一次高調波係数381を上回っている(図3Cで
は、奇数次高調波、すなわち、一次、三次、五次・・・
高調波の項はフーリエ変換係数算出における数値近似の
誤差が原因で零になっていない)。したがって、ディス
ク回転周波数と同じ周波数の正弦波信号ではトラック半
径の周期的変動を正確に補償することはできない。
【0019】図4は1.2単位長の長径と0.9単位長
の短径とを有し、回転軸330から短径(x軸)方向お
よび長径(y軸)方向に0.1単位長および0.15単
位長だけそれぞれずれた楕円形トラックを示す。トラッ
ク420が回転軸330の周りを一回転するごとに、デ
ータヘッドを単位長1の半径の位置から単位長1.35
の半径の位置まで外向きに約0.35単位長だけ動か
し、次に0.8単位長の半径の位置まで内向きに約0.
55単位長だけ動かし、次に約1.05単位長の半径の
位置に戻し、最後に1単位長の半径の位置に戻す必要が
ある。図4Bは一回転に対する楕円形トラック420の
半径方向変動δRを示す。図4Cは図4の半径方向変動
の離散的フーリエ展開における高調波の相対的大きさを
示す。トラック420については、一次高調波の係数4
81および二次高調波の係数482の両方が重要であ
る。三次および四次高調波の係数483および484は
上記係数481および482よりも小さい。
【0020】ディスクまたはディスク上のトラックの実
際の歪みおよびすべりはクランプによってかかる力と使
用クランプの種類に左右される。図2に示した好適な実
施例では、67ポンドのクランプ力(片面あたり33.
5ポンド)でディスク240の半径方向に最大約5ポン
ドの力がかかる。半径のより小さい内側では負荷の分布
範囲が狭くなり、そのためにトラック歪みが局在したり
不均一になって、円形トラックまたは楕円形トラックの
場合よりも多くの高調波を生ずる。ディスクの弾性のた
めにディスク外周に近い方のトラックにおける歪みは滑
らかになり、トラックは楕円状になる。すなわち、この
トラック歪みはディスク表面全体にわたってまちまちで
ある。実施例では、1インチあたり6000トラックで
クランピングに起因するトラック変動はトラックピッチ
の7%乃至14%程度に達し内側端トラックにおける歪
みが最大になると予測される。トラック変動の一次高調
波分の補償後も、最大6.5%までの残留トラッキング
エラーが残る。
【0021】図5に示したこの発明の側面によると、マ
イクロコントローラ210で補償器500、すなわちト
ラッキングエラーをさらに減少させるために回転周波数
の高調波を含む周期性成分525を有するアクチュエー
タ位置信号を発生する補償器510をインプリメントす
る。補償器500はサーボ補償器510、およびこの補
償器とは別に機能する複数高調波補償器520を含む。
サーボ補償器510は最新のサーボセクタを読出し値か
ら算定した位置づけ誤差を補償する。より詳細に述べる
と、サーボ補償器510は位置誤差信号(PES)50
5を受けて、そのPES505の指示する半径方向変動
補正用のアクチュエータ位置調節信号515を発生す
る。複数高調補償器520はトラックフォローイング対
象のトラックの半径方向変動をモニタして周期性信号、
すなわちトラックフォローイングの際の位置誤差信号を
最小にするのに必要な周期的変動を予測する周期性信号
を発生する。より詳細に述べると、複数高調波補償器5
20はPES505を受けて、後述のとおり、前に算定
ずみの周波数スペクトル成分およびデータヘッド220
の円周方向位置に基づき周期性信号525を発生してい
る間にPES505の周波数成分を分析する。複数高調
波補償器520はリアルタイム補償を提供し、サーボ補
償器510が半径方向のランダムな変動源の大部分を補
正するように周期的な半径変動を予測する。
【0022】図5の実施例において、複数高調波補償器
520はディスク回転の各周波数の一次、二次および三
次高調波にそれぞれ対応する第1、第2および第3の成
分補償器521、522および523を備える。この発
明の代替的実施例では、トラック半径の周期性変動にマ
ッチした信号を発生する複数高調補償器520の機能を
高めるために四つ以上の成分補償器を含めることもでき
る。また、例えば回転周波数の一次および二次高調波に
対応する二つの成分補償器で十分な場合もある。すなわ
ち、通常のトラック歪みおよびトラックずれについては
フーリエ展開の三次および四次高調波の係数は小さいか
らである。
【0023】図5の実施例においては、各高調波補償器
521乃至523は、ROM255に蓄積され成分補正
信号発生用の正弦波および余弦波の値を含む対応の参照
テーブルを有する。ディスク駆動装置の電源投入ととも
にマイクロコントローラ210から正弦波および余弦波
関数値を発生し、その発生値をメモリ250の中のテー
ブルに蓄積することもできる。好適な実施例では、各参
照テーブルをサーボセクタ番号に従ってインデックスづ
けした正弦波参照テーブルおよび余弦波参照テーブルで
構成する。より詳細に述べると、サーボウェッジ数をn
としたとき各インデックス値i=0乃至(1−n)につ
いて、上記参照テーブルは正弦関数sin(2π・h・
i/n)および余弦関数cos(2π・h・i/n)と
関連した値を含む(ここでhは参照テーブルと関連した
高調波を示し、テーブル551、552または553に
ついて1、2または3である)。
【0024】参照テーブル551乃至553の記憶情報
量はいろいろの手法で削減できる。例えば正弦値表と余
弦値表とを別々に作成する代わりに一つの正弦値表を設
けることもできる。正弦値および余弦値は、サーボウェ
ッジの総数が4の倍数である場合はインデックスiおよ
び{(i+n/4)MODn}を用いてテーブルからア
クセスできる。また、低次高調波が所要情報を含む場合
は参照テーブルは省略できる。例えば、サーボウェッジ
の総数nが偶数である場合は、テーブル552を省略し
て、現在のサーボセクタを特定するインデックスiの代
わりにインデックス(2iMODn)を用いて二次高調
波補償器522でテーブル551にアクセスできる。サ
ーボウェッジの総数が3の倍数である場合は索引(3i
MODn)を用いて三次高調波523でテーブル521
にアクセスできる。
【0025】各高調波補償器521乃至523はサーボ
セクタ番号541、回転番号542、および位置誤差信
号505を受け、関連の参照テーブル551乃至553
からの数値を用いて位置誤差信号505を分析し、正弦
位置補正信号を発生する。サーボセクタ処理器540
は、データヘッド220の位置を示すサーボセクタ番号
541と、そのトラックのインデックスパルスの個数を
表す回転番号542とを生ずる。サーボセクタ番号54
1はROM255の中の参照テーブル551乃至553
に対するインデックスを発生するのに用いる。
【0026】高調波補償器521乃至523はPES5
05や位置信号535から算定したトラック中心線の半
径方向変動δRを分析し、PES505のフーリエ展開
の各項の大きさと位相とを特定し、対応高調波に従った
大きさ、位相および周波数を有する正弦波信号を発生す
る。利得調節ユニット524は補償器521乃至523
からの正弦波信号を合成し、合成結果の利得(または大
きさ)を調節する。その結果得られる信号は多数の高調
波を含み、正弦波または余弦波信号よりもよくトラック
半径方向周期性変動と合致する。
【0027】サーボセクタ番号iの各々について、アク
チュエータ信号発生器530は、サーボセクタi対応の
PES505からサーボ補償器510が発生する調節信
号515と、その次のサーボセクタi+1(セクタ番号
がディスク回転とともに減少する場合はi−1)につい
て多高調波補償器520が発生する周期性信号525と
を合成して、データフレームFRMiに対するアクチュ
エータ信号525を生ずる。したがって、マイクロコン
トローラ210がランアウト補償ずみのアクチュエータ
調節信号535をサーボシステムに供給する際に、上記
の周期的補償はフィードフォワードされる。代わりに、
アクチュエータ信号発生器530で位置信号535をフ
レームあたり2回の補正、すなわち各サーボセクタのあ
との信号515についての補正、および次のサーボセク
タの少し前の時点での周期性変動についての補正を行う
こともできる。サーボシステムはサーボ補償器510お
よび複数高調波補償器520からの情報を用いてデータ
ヘッド220を所望のトラックの中心線上に継続的に保
持する。
【0028】位置誤差信号505はデータヘッドとトラ
ックフォローイング対象トラックとの間の距離を示し、
トラックのオフセットまたは歪みに起因する周期的変動
と空気摩擦、軸受雑音、サーボ整定過渡現象などの外乱
に起因する非反復性変動とを含む。これら非反復性変動
を無視し、データヘッドが直近のサーボセクタi−1に
おけるトラックの中心線の半径R(i−1)の位置にサ
ーボシステムで位置づけられたと仮定すると、PESi
(サーボセクタiにおける位置誤差信号505)は現在
のサーボセクタにおけるトラックの半径Riと一つ前の
サーボセクタにおける半径R(i−1)との差を示す
(すなわち、信号PESi=Ri−R(i−1))。こ
の差Ri−R(i−1)のフーリエ展開がRiのフーリ
エ展開に比例し、したがってトラック歪みがトラックラ
ンアウト程度の大きさである場合に二次および三次高調
波に有意成分を有し得ることが理解されよう。各高調波
補償器521乃至523はPES505のフーリエ展開
における一つの高調波の大きさと位相とを算定しその高
調波を消去する信号を発生する。すなわち、サーボ補償
器510に要求される補正動作はより小さく、非反復性
変動対応のものが大部分である。
【0029】図6は高調波補償器521乃至523のい
ずれにも該当する高調波補償器600のブロック図であ
る。高調波補償器600は分析器610および補償信号
発生器620を含む。分析器610はトラックの各サー
ボセクタについて位置誤差信号505の値を逐次的に受
け、PES505の展開における一つの高調波の測定の
ための濾波プロセスを実行する。例えば、図5の成分補
償器521、522および523は回転周波数のそれぞ
れ1倍、2倍および3倍の周波数の一次、二次および三
次高調波を測定する。
【0030】ディスク駆動装置200の電源をオンにす
ると高調波補償器600の用いるメモリ250内の記憶
位置がクリアされ、ディスクが有効回転速度に達すると
高調波補償器600が起動する。ディスクの有効速度到
達後の分析用の第1の所定回転回数Xの期間中に分析器
610はPES505を分析し、補償信号発生器620
は補正信号625について零信号を発生する。後述のと
おり、補償信号発生器620はメモリ250からの係数
653および654を用いて補正信号625を発生す
る。係数653および654は当初は零であるので補正
信号も零になる。
【0031】上記分析用回転の間に、分析器610は好
ましくはインデックスパルス時点で濾波プロセスを開始
してPES505を分析する。好適な実施例では、分析
器610のこの濾波プロセスは離散的フーリエ分析であ
る。各高調波についてフーリエ分析は分析所要積分値に
ほぼ比例する二つの和AccSineおよびAccCo
sineを要する。これら和の値AccSineおよび
AccCosineはそれぞれ積(この明細書において
正弦積と呼ぶこともある)の和、および積(この明細書
において余弦積と呼ぶこともある)の和である。正弦積
ProdSiおよび余弦積ProdCiは数式1および
2でそれぞれ与えられる。
【0032】
【数1】ProdSi=PESi・sin(2π・h・
i/n)
【数2】ProdCi=PESi・cos(2π・h・
i/n) ここでhは所望の高調波を表すための数字1、2または
3であり、iは分析中のサーボセクタの番号を表し、P
ESiはサーボセクタについてのPES505の値であ
る。正弦積および余弦積の数値をトラックの中の各サー
ボセクタi(サーボセクタ番号0乃至(n−1)番)に
ついて求める。好適な実施例ではnは72である。
【0033】積651および652はそれぞれ積Pro
dSiの和および積ProdCiの和である。積651
および652は完全一回転の所定番号Xの中の各サーボ
セクタについてメモリ250に累積される、すなわち各
ProdSiまたはProdCiはメモリ250に蓄
積ずみの累積値651および652に加算される。分析
回転数Xの最小値は1であるが、より良好なサンプリン
グを得るにはより大きい回転回数が望ましい。しかし、
その数は上記累計値が割当て記憶容量を超えるほどに大
きくはしない。すなわち、メモリ250の中で累積値6
51および652に与えるワード長およびトラックの半
径方向変動の最大値が分析回転回数Xの最大値に限界を
与える。好適な実施例ではワード長は16ビットであ
り、半径方向変位およびトラック歪の最大値を考慮し
て、分析回転回数4を選んである。
【0034】数式3および4は分析回転X回におけるサ
ーボセクタ全部を処理したのちのメモリ250内の和5
51および552の値を与える。
【0035】
【数3】
【数4】 ここでiは分析中のサーボセクタの番号、nはディスク
回転ごとのサーボセクタの総数、Fは分析中の回転の番
号であって{0、1、・・・、(X−1)}の範囲内の
番号、Xは分析回転の所定数をそれぞれ表す。上記の和
はPES505の積分を正弦関数および余弦関数でそれ
ぞれ近似した値に比例し、したがってPES505のフ
ーリエ展開の中の正弦項および余弦項の大きさを示す。
【0036】分析回転X回においてサーボセクタ全部を
プロセスしたのち、分析器610は上記和651および
652の各平均値である正弦係数653および余弦係数
654を形成する。より詳細に述べると、正弦係数65
3および余弦係数654は
【数5】正弦係数=GF・AccSine/X・n
【数6】余弦係数=GF・AccCosine/X・n
ここでGFは利得係数、Xは分析回転の回数、nはディ
スク一回転あたりのサーボセクタの総数をそれぞれ表
す。
【0037】分析回転のあとの回転の期間中に補償信号
発生器620は算定ずみの係数653および654に基
づき補正信号625を発生し始める。サーボセクタ番号
541の指示する各サーボセクタについて補償信号発生
器620はROM255からそのサーボセクタについて
の正弦値および余弦値を読み出し、それら正弦値および
余弦値に正弦係数653および余弦係数654をそれぞ
れ乗算する。より詳細に述べると、補償信号発生器62
0は
【数7】 正弦補償値i=正弦係数・(正弦値)i
【数8】 余弦補償値i=余弦係数・(余弦値)i を算定する。ここで、(正弦値)iおよび(余弦値)iはサ
ーボセクタi関連の参照テーブルである。上記正弦補償
iおよび余弦補償値iは加算されて信号625を生ず
る。補償信号発生器620はそれ以前の分析からの係数
653および654を用いてフレームごとに補償信号を
引き続き発生する。
【0038】一つの実施例では、利得調節ユニット52
4(図5)が複数高調波補償器からの補正信号625を
加算し、その和に付加的利得係数を乗算して補償信号5
15を発生する。サーボシステムの安定度の維持のため
にサーボ補償器510についての利得係数よりも小さい
利得係数を利得調節ユニット54に用いたサーボシステ
ムもある。利得係数を小さくすると、PES505の周
期成分の消去のために、後述のとおり、係数653およ
び654に多数回変更が必要になる。
【0039】サーボシステムを安定状態に復帰させる回
転のあと、和651および652は零にリセットされ、
分析器610は正弦積および余弦積の蓄積を再開する。
分析回転X回のあとでは、和651および652はその
トラックについての先行分析回転における計算値よりも
小さいはずである。すなわち、その時点では補正信号発
生器620はPES505からの関連高調波の全部また
は一部を消去する補償信号を発生しているからである。
その補償信号が周期性トラック変動を過剰に補償した場
合は、和651および652に基づき、メモリ250の
中の係数653および654は平均値にしたがって調節
(増加または減少)する。次の段階の分析回転のあとの
回転が始まると、分析器610は和651および652
の累積を停止し、補償信号発生器620が更新ずみの係
数653および654を用いて補正信号を発生している
間にシステムの安定化を可能にする。このように、係数
653および654は周期的に更新され、和が零になる
ようにトラック半径変動を消去する値に収束する。収束
の速度は総利得係数GFおよび利得調節ユニット530
の用いる利得係数に左右される。総利得係数が小さい場
合は、補正信号625が高調波補償器600の関連周波
数でトラック半径方向変動を完全に補償し終える前に係
数653および654を数回更新する必要がある。しか
し、高調波補償器600は、第1段階の分析回転の直後
にサーボ補償器510などの他のシステムで必要となる
補償を軽減する。総利得係数が大きすぎる場合は係数6
53および654は振動の振舞を示し、さらに大きすぎ
る場合は所望の値に収束しない。実施例では十分に速い
収束を達成するように利得係数を設定できる。新たなト
ラックへのシークのあと、補償信号発生器620は、そ
の新たなトラックについての初期分析回転の期間中に既
分析トラックについての値を用いて補正信号を発生し続
ける。トラック歪みは同一ディスク上のトラックについ
ては同様であることが多いので、係数653および65
4はトラック半径の周期的変動を消去する適当な値に急
速に収束する。
【0040】好適な実施例においては、係数653およ
び654の設定または変更後の1回転の期間中は分析器
610は用いないが、係数653および654をさらに
調節する前にサーボシステムの安定化を待つことが重要
であり、分析器610が非活性状態にある期間中に2回
以上の安定化のための回転が必要となろう。この安定化
のための回転のあと、分析器610が分析回転X回につ
いて和651および652を累計する。(i)補償信号を
発生しそれと同時に所定回数の回転についてトラック半
径を分析する、(ii)所要係数を更新する、および(iii)
サーボシステムの安定化を可能にするように1回転につ
いてはトラック半径の分析なしに補償信号を発生する、
という一連の動作を継続して繰り返す。すなわち係数6
53および654は時間の経過とともに算出した加算結
果である。このような加算結果はシステムの応答を円滑
化し、短い過渡現象に伴う問題を改善する。また、時間
の経過とともに係数を累計することによって不連続性を
防止でき、データヘッド220をトラック中央線直上に
確実に保持できる。
【0041】安定状態では、補正信号625はPES5
05の中の対応高調波をほぼ消去して、PES505の
その後の分析で既発生係数653および654に対する
小幅の補正を行うようにする。したがって、安定状態で
は、アクチュエータ位置づけ信号はデータヘッドを駆動
してトラックの周期的半径方向変動δRのフーリエ展開
における複数高調波対応の高調波を有する。ディスク駆
動装置の動作中にディスクが振動したり熱的循環を受け
たりしてトラック歪みまたはランアウトが変化した場合
は、安定状態が乱されて、分析器610は大幅の補正を
行って係数653および654を更新し、新たなトラッ
ク歪みまたはランアウトに向けて補正を行う。高調波補
正器500は、このようにして、動作中のディスクすべ
りまたはトラック歪みの結果としてデータの上書きが生
じないように適応型リアルタイム補償信号を生ずる。
【0042】上述の実施例はこの発明の原理を示しただ
けのものであり、この発明の範囲をこれら特定の実施例
に限定することを意図するものではない。例えば、この
発明の適応型補償方法は読出し専用システムまたは磁性
媒体以外の媒体を用いたシステムにも使うことができ
る。また、信号の周波数スペクトル成分の分析には多数
の方法が周知であり、それら方法をこの発明の実施例に
使用できる。したがって、この発明の実施例はフーリエ
変換を用いた周波数成分分析に限定されず、正弦関数以
外の周期性関数への展開を用いることもできる。これら
の改変、これら以外の改変および上述の実施例の特徴の
組合せも特許請求の範囲記載の請求項に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク回転軸に対してディスクの中心とその
ディスク上のトラックの中心とが変位したディスクラン
アウトを図解。
【図2】この発明の実施例による適応型補償システムを
実動化するディスク駆動装置を図解。
【図3】Aは回転軸からのずれを伴うことなくトラック
が楕円状に歪んでいる状態の図解、BはAにおけるトラ
ックの半径方向変動の波形、CはBの波形の離散的フー
リエ展開から得られた周波数スペクトル成分の大きさ。
【図4】Aは回転軸からのずれを伴ってトラックが楕円
状に歪んでいる状態の図解、BはAにおけるトラックの
半径方向変動の波形、CはBの波形の離散的フーリエ展
開から得られた周波数スペクトル成分の大きさ。
【図5】この発明の一つの実施例による適応型補償シス
テムのブロック図。
【図6】トラックの半径方向変動の一つの周波数スペク
トル成分を分析し補償する成分補償器のブロック図。
【符号の説明】
100 ディスク 101 回転軸 106,107 データフレーム 110 トラック 130 偏位 200 ディスク駆動装置 220 データヘッド 225 アクチュエータ 230 回転軸 235 クランプ 240 平板状ディスク 310 円形トラック 320,420 楕円形トラック 330 回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーヴン ジェイ.マーテンス アメリカ合衆国 コロラド州 80501 ロングモント,ペンドルトン アヴェニ ュー 946 (72)発明者 ゲイリー イー.カウンツ アメリカ合衆国 コロラド州 80004 アルヴァダ,ウェスト シックスティセ ブンス ウェイ 13567 (72)発明者 ロナルド ジェイ.ルーミス アメリカ合衆国 コロラド州 80123 リトルトン,サウス ヤロウ コート 7216 (56)参考文献 特開 平4−170775(JP,A) 特開 平1−279474(JP,A) 特開 平4−38778(JP,A) 特開 平7−50075(JP,A) 特開 平7−50076(JP,A) 特開 平7−73618(JP,A) 特開 平7−78425(JP,A) 特開 平7−334952(JP,A) 特開 平10−208418(JP,A) 特公 平4−10145(JP,B2) 米国特許5539714(US,A) 国際公開95/27282(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 21/10

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸の周りをディスクが回転しているあ
    いだデータヘッドをディスク上のトラックと位置合せ状
    態に保持する方法であって、前記ディスクの第1段階の分析回転の期間中に位置誤差
    信号の展開の成分を表す第1の組の値を算定するように
    前記位置誤差信号の高調波成分を分析する過程と、 前記ディスクの回転周波数の整数倍の互いに異なる周波
    数をもつ複数の周期性信号であって各々が前記展開の成
    分のうちの関連した一つの成分から算定した大きさ
    しい大きさを有する複数の周期性信号を発生する過程
    と、 前記複数の周期性信号からアクチュエータ用の位置定め
    信号、すなわち前記回転軸に対するデータヘッドの半径
    方向の位置を制御する位置定め信号を発生する過程と、前記ディスクの第1段階の分析回転よりもあとの第2段
    階の分析回転の期間中に前記位置誤差信号の成分を表す
    第2の組の値を算定するように前記位置誤差信号の高調
    波成分を分析する過程とを含み、 前記第2段階の分析回転の期間中に、前記位置づけ信号
    および前記複数の周期性信号の発生を、前記第1の組の
    値を前記周期性信号の大きさの算定の際に用いて行い、 前記第2段階の分析回転のあと、前記位置づけ信号およ
    び前記複数の周期性信号の発生を、前記第2の組の値を
    前記周期性信号の大きさの算定の際に用いて行う 方法。
  2. 【請求項2】前記第1の段階の分析回転が前記第2の段
    階の分析回転から1回転以上隔たっており、その1回転
    以上の分離期間中に前記位置誤差信号の分析をディスエ
    ーブルするとともに、前記複数の周期性信号の発生を前
    記第1の組の値を前記半径方向変動の成分の大きさとし
    て用いて行う請求項記載の方法。
  3. 【請求項3】前記ディスクの前記第2段階の分析回転の
    あとの第3段階の分析回転の期間中に前記位置誤差信号
    の成分を表す第3の組の値を算定するように前記位置誤
    差信号の高調波成分を分析する過程をさらに含み、 前記位置定め信号および前記複数の周期性信号の発生を
    前記第3段階の分析回転の期間中に前記第2の組の値を
    用いて行う請求項記載の方法。
  4. 【請求項4】前記第1の段階の分析回転が前記第2の段
    階の分析回転から1回転以上隔たっており、その1回転
    以上の分離期間中に前記位置誤差信号の分析をディスエ
    ーブルするとともに、前記複数の周期性信号の発生を前
    記第1の組の値を用いて行い、 前記第2の段階の分析回転が第3の段階の分析回転から
    1回転以上隔たっており、その1回転以上の分離期間中
    に前記位置誤差信号の分析をディスエーブルするととも
    に、前記複数の周期性信号の発生を前記第2の組の値を
    用いて行う請求項記載の方法。
  5. 【請求項5】前記合成値の組を発生するように、前記デ
    ィスクの先行段階の前記分析回転の期間中の前記位置誤
    差信号の成分を表す算定ずみの数値の組の中の関連の数
    値を互いに加算する過程と、 前記ディスクの次の段階の前記分析回転の期間中に、前
    記位置誤差信号の成分を表す次の数値の組を算定するよ
    うに前記位置誤差信号の前記高調波成分を分析する過程
    と、 前記ディスクの各段階の前記分析回転の期間中に、前記
    位置づけ信号および前記複数の周期性信号の発生を前記
    先行段階の前記分析回転からの前記合成値の組を前記周
    期性信号の大きさとして用いて行う過程とをさらに含む
    請求項記載の方法。
  6. 【請求項6】前記トラックのトラックフォローイングを
    行っているあいだ請求項記載の過程を継続的に反復す
    ることをさらに含む請求項記載の方法。
  7. 【請求項7】前記展開の成分が第1および第2の成分か
    ら成る請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】前記展開の成分が第1、第2および第3の
    成分から成る請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】ディスクの回転軸に対するデータヘッドの
    半径方向位置を位置づけ信号に応答して位置づけするア
    クチュエータと、 前記回転軸のまわりにおけるトラックの半径方向変動の
    高調波成分を分析するとともに、前記半径方向変動の第
    1の周波数スペクトル成分の第1の大きさおよび前記半
    径方向変動の第2の大きさを表す第1の信号を発生する
    手段と、 前記第1の周波数スペクトル成分に対応する周波数と前
    記第1の大きさに等しい大きさとを有する第1の周期性
    信号を発生する第1の発生手段と、 前記第2の周波数スペクトル成分に対応する周波数と前
    記第2の大きさに等しい大きさとを有する第2の周期性
    信号を発生する第2の発生手段と、 前記アクチュエータのための前記位置づけ信号を発生す
    るように前記第1および第2の周期性信号を合成する手
    段とを含前記高調波成分を分析する手段が、 前記ディスクの第1段階の分析回転の期間中に位置誤差
    信号の展開の成分を表す第1の組の値を算定するように
    前記位置誤差信号の高調波成分を分析する手段と、 前記ディスクの第1段階の分析回転よりもあとの第2段
    階の分析回転の期間中に前記位置誤差信号の成分を表す
    第2の組の値を算定するように前記位置誤差信号の高調
    波成分を分析する手段とを含み、 前記第2段階の分析回転の期間中に、前記位置づけ信号
    および前記複数の周期性信号の発生を、前記第1の組の
    値を前記周期性信号の大きさの算定の際に用いて行う
    ーボシステム。
  10. 【請求項10】前記トラックに対する前記データヘッド
    の位置を表す位置誤差信号に応答して補正信号を発生す
    るサーボ補償器をさらに含み、前記合成手段が前記アク
    チュエータのための前記位置づけ信号の発生において前
    記補正信号と前記第1および第2の周期性信号とを比例
    按分して加算する請求項記載のサーボシステム。
  11. 【請求項11】前記分析手段が前記半径方向変動の前記
    周波数スペクトル成分を算定するように前記位置誤差信
    号を分析する請求項10記載のサーボシステム。
  12. 【請求項12】前記第1の周波数スペクトル成分の周波
    数が前記ディスクの回転周波数に等しい請求項記載の
    サーボシステム。
  13. 【請求項13】前記第2の周波数スペクトル成分の周波
    数が前記ディスクの回転周波数の2倍に等しい請求項
    記載のサーボシステム。
  14. 【請求項14】前記トラックの前記半径方向変動の前記
    周波数スペクトル成分を分析する手段が前記半径方向変
    動の第3の周波数スペクトル成分の大きさを表す第3の
    信号を発生し、 前記第3の周波数スペクトル成分に対応する周波数と前
    記第3の周波数成分の大きさに等しい大きさとを有する
    第3の周期性信号を発生する第3の発生手段をさらに含
    み、 前記合成手段が前記アクチュエータのための前記位置づ
    け信号の発生において前記第1、第2および第3の信号
    を加算する請求項記載のサーボシステム。
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