JP3007858B2 - 両面原稿送り装置 - Google Patents

両面原稿送り装置

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JP3007858B2
JP3007858B2 JP9120439A JP12043997A JP3007858B2 JP 3007858 B2 JP3007858 B2 JP 3007858B2 JP 9120439 A JP9120439 A JP 9120439A JP 12043997 A JP12043997 A JP 12043997A JP 3007858 B2 JP3007858 B2 JP 3007858B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の両面の画像
を走査可能なように、原稿の両面を走査面に提示するよ
うに構成されている両面原稿送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機等の画像形成装置は、原
稿の両面の画像を転写紙の両面にそれぞれ複写するとき
に、原稿の両面の画像がそれぞれ走査されるように原稿
の両面を走査面に提示するように構成された両面原稿送
り装置(RADF)を用いている。従来の両面原稿送り
装置としては、例えば米国特許第4,815,722号
公報や特開昭59―208538号公報に開示されてい
るものが知られている。
【0003】従来の両面原稿送り装置の一構成例を図1
5(A)から図15(F)に示す。この図15(A)か
ら図15(F)に示す両面原稿送り装置は、給紙トレイ
44上に積み重ねられた複数の原稿45を上から順次原
稿台(走査面)46上に搬送する給紙ローラ47と、原
稿台46上の原稿45をスイッチバックして原稿45の
表裏を反転すると共に走査後に排出する排紙ローラ48
とによって構成されている。
【0004】原稿の両面を走査するために図15(A)
に示すように、まず給紙トレイ44上の最上部の原稿4
5が給紙ローラ47により原稿台46上に搬送され、図
15(B)に示すように、原稿台46にセットされた原
稿45の下向きの面が走査よされる。
【0005】そして、図15(C)及び(D)に示すよ
うに、原稿台46上の原稿45は、反時計回り方向に回
転する排紙ローラ48により表裏が反転されて原稿台4
6上に逆方向から搬送される。これにより図15(E)
に示すように、原稿台46にセットされた原稿45の上
向きの面、すなわち図15(B)に示す場合と反対側の
面が走査される。
【0006】最終的に原稿45の両面が走査されると、
図15(F)に示すように原稿台46上の原稿45は、
搬送路の直線状の長さを短縮するために、時計回り方向
に回転する排紙ローラ48により表裏が反転されて外部
に排出される。
【0007】この場合、排紙ローラ48により外部に排
出される原稿45は通常、排紙トレイ49上に下から順
次積み上げられるので、原稿45の順番が逆になり、排
紙ローラ48により外部に排出される原稿45につい
て、ページ揃えを行うときには、更に表裏を反転する必
要がある。つまり、図15(E)の状態で原稿45の裏
面の走査が完了すれば、図15(C),(D)及び
(E)を経て、原稿の画像を走査することなく図15
(F)に示すように排出するようにする。
【0008】あるいは、図15(B)の状態で原稿45
の画像走査を行うことなく、図15(C)及び(D)を
経て、図15(E)の状態で最初の原稿の画像走査を行
い、その後に図15(C),(D)を経て原稿の反対面
を図15(E)のように原稿台46に提示し、この画像
による走査後に図15(F)に示すように排出動作を行
うことで、排紙トレイ49に原稿45のページ順が揃っ
た状態で排紙処理される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の両面原稿送り装置では、原稿の下向き面の走査が終
了した後、排紙ローラにより原稿の送り方向を逆にする
スイッチバック搬送されるので、排出される原稿のべー
ジ揃えを行う場合には2回のスイッチバック搬送が必要
になり、原稿のサイズが大きいとき、特に搬送方向の長
さが長いときに原稿を搬送する時間が長くなるという問
題点がある。
【0010】また、原稿のスイッチバック完了後に原稿
を一端停止させ、その後に走査する位置へと送り込む
か、排出処理を行う必要があるため、搬送時間が長くな
り、よって走査時間が長くなる。特に、ページ揃えを行
うためには、上述したようにスイッチバックの搬送状態
を2度行う必要があり、原稿の両面の画像を走査した後
に排出させるまでの時間が相当長くなり、走査時間全体
がどうしても長くなっていた。
【0011】本発明は上記従来の問題点に鑑み、原稿の
両面を走査する時間を短縮することができる両面原稿送
り装置を提供することを目的とする。
【0012】特に、本発明の目的は、原稿の両面を走査
する時間を短くするように搬送制御を行うものであっ
て、特にスイッチバック搬送を行うことなく、常に原稿
の先端を常に先頭として走査面へと送り込むようにしち
え走査するようにしたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上述した目的を
達成するための両面原稿送り装置は、原稿を積載するト
レイ(21)と、該トレイより1枚ずつ原稿を送り出す
給送手段(22,23)と、送り出された原稿の第1の
面を走査面(36)に送り込み走査後に原稿の表裏面を
反転して上記走査面へと原稿の第2の面を送り、該第2
の面の走査後に排出してなる搬送手段と、を備えた両面
原稿送り装置において、上記搬送手段(24,25,2
6,27,31,32,33)は、送り出された原稿の
第1の面を上記走査面に送り込む第1の搬送手段(2
4,27)と、第1の面の走査後に原稿の表裏面を搬送
状態を逆転することなく原稿の表裏面を反転する反転手
段(31,32)と、該反転手段にて搬送状態を逆転す
ることなく表裏面が反転された原稿の第2の面を上記走
査面に送り込むために上記第1の搬送手段の一部を共用
した搬送部(24)を経由し上記第1の面の送り方向と
逆方向より送り込む第2の搬送手段(24,26)と、
上記一部を共用した搬送部の位置から上記第1又は第2
の搬送手段を介して上記走査面へと送り込む方向を選択
的に分岐する分岐手段(25)と、第2の面の走査後に
原稿を排出する排出手段(33)と、から構成されたこ
とを特徴とする。
【0014】このように構成することで、送り出された
原稿の先端が常に先頭となって搬送され、走査面に原稿
の第1の面及び第2の面が提示される。そのため、原稿
の搬送方向を逆にして搬送するスイッチバック搬送を行
う必要がなくなるため、原稿の両面を走査する時間が非
常に短くできる。しかも、原稿の両面を走査面にそれぞ
れ逆方向から送り込むための第1及び第2の搬送手段の
一部を共用した搬送部を経由させるようにすることで装
置全体を小型化できる。
【0015】そこで、上述した両面原稿送り装置の構成
において、上記走査面で、原稿の第1の面及び第2の面
を原稿を一定速度で搬送しながら走査するようにしてお
けば、原稿が、トレイより送り出されて排出されるまで
常時搬送されているため、走査時間の大幅な短縮が可能
になる。
【0016】また、上述した両面原稿送り装置の構成に
おいて、上記原稿の搬送方向におけるサイズを検出する
手段を備え、上記反転手段として、上記検出手段にて検
出された原稿サイズに応じて原稿の反転経路の長さを変
更できるようにしておけば、原稿サイズに関係なく、原
稿の表裏面を走査する時の間隔を一定にでき、よって走
査時間を短縮できる。
【0017】さらに、反転手段を、原稿を積載するトレ
イの下部に配置するようにしておけば、走査面とトレイ
との間のスペースを有効に利用でき、よって装置全体を
コンパクト化できる。
【0018】また、上述した両面原稿送り装置の構成に
おいて、上記トレイに片面の原稿を積載した時に、送り
出された原稿を、第1及び第2の搬送手段の一部共用さ
れた搬送部を経由させ、分岐手段にて第2の搬送手段を
介して走査面に原稿の片面を送り込むようにしておけ
ば、片面原稿に対しても反転手段を経由することなく、
両面原稿の搬送手段等をそのまま利用して走査面に送り
込むことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の両
面原稿送り装置における一実施形態を詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態における両面
原稿送り装置の構成を示す。また、図2は図1における
両面原稿送り装置による原稿の搬送制御を行うための制
御回路構成を示すブロック図である。
【0021】まず、図1において、本発明の両面原稿送
り装置は、給紙トレイ21、給送手段を構成する給紙ロ
ーラ22、ローラ対23a,23b、搬送手段を構成す
る搬送ローラ対24a,24b、分岐選択部25、搬送
ローラ対26a,26b、搬送ローラ対27a,27
b、正逆転ローラ28、名刺(葉書)トレイ29、正逆
転ローラ30、取り入れ手段としての搬送ローラ対31
a,31b、湾曲した面を有する略半円筒形の形状の搬
送路32、排出手段を構成する排紙ローラ対33a,3
3b及び排紙トレイ34を備えている。
【0022】次に上述した両面原稿送り装置を構成する
上記各構成部分の構成及び動作を説明する。
【0023】給紙トレイ21上には、複数の原稿が積み
上げら、該積み上げられた原稿を送り出すための給紙ロ
ーラ22が配置されている。給紙トレイ21上の原稿
は、給紙ローラ22により2枚取り込み防止用のローラ
対23a,23bの位置まで取り込まれる。
【0024】ローラ対23a,23bの上側のローラ2
3aは、原稿の搬送方向(図において時計回り)に回転
し、下側のローラ23bは、上側のローラ23aと同方
向(時計回り、即ち原稿の搬送方向に対して逆方向)に
回転されている。従って、複数の原稿が給紙ローラ22
により取り込まれたときに、下の原稿が下側のローラ2
3bによりはじかれて最上部の原稿のみが1枚給送され
る。上記給紙ローラ22及びローラ対24a,24bに
て給送手段が構成される。
【0025】上記ローラ対23a,23bの下流には、
原稿を送り出す搬送ローラ対24a,24bが配置され
ている。この搬送ローラ対24a,24bから送り出さ
れる原稿は、原稿走査の種類に基づいて分岐選択部25
により選択された一つの方向に搬送される。そのため、
分岐選択部25は、走査面36において原稿の片面のみ
を走査する場合または原稿の両面の2番目の面(第2の
面)を走査する場合に、搬送方向を切換える。この分岐
選択部25により選択され得る搬送ローラ対24a,2
4bの一方向の下流には原稿を走査面36の第2の側と
しての右側(図面の向かって右手方向)から第1の側と
しての左側(図面の向かって左手方向)に向かって同期
搬送する搬送ローラ対26a,26bが配置されてい
る。
【0026】また、原稿の両面の最初の面(第1の面)
を走査する場合に、分岐選択部25により選択され得る
搬送ローラ対24a,24bの他方向の下流には、原稿
を走査面36の左から右に向かって同期搬送する搬送ロ
ーラ対27a,27bが配置されている。
【0027】上記走査面36上には、上述したように原
稿を左右のいずれの方向にも搬送可能なように正逆転ロ
ーラ28が配置されている。
【0028】給紙トレイ21に積載された原稿の下向き
の面(画像面が下)は、同期用搬送ローラ対26a,2
6bと正逆転ローラ28により走査面36上で走査可能
である。また上向きの面は、同期用搬送ローラ対27
a,27bと正逆転ローラ28により反転されて走査面
36上で走査可能である。
【0029】走査面36の図示左側には、名刺トレイ2
9と、名制トレイ29からの名刺を走査面36上に搬送
するための正逆転ローラ30が配置されている。
【0030】正逆転ローラ28の下流(図示右方向)に
は、原稿の両面の最初の面を走査するときに搬送方向を
2方向に分岐する分岐選択部37が搬送ローラ対31
a,31bの下流に配置されている。
【0031】分岐選択部37により選択され得る搬送ロ
ーラ対31a,31bの下流(図示右方向)の一方向に
は、名刺や葉書用の排紙トレイ35が配置されている。
【0032】分岐選択部37により選択され得る搬送ロ
ーラ対31a,31bの下流の他方向には、略半円筒形
のガイド部32が配置されている。図1に示すように、
突出した湾曲面の一部分を形成するように略半円簡形の
形状を有する原稿の反転搬送路32は、センサS27で
検出された原稿の大きさ(即ち、搬送方向のサイズ/長
さ)に応じて移動可能であり、所定のタイミングで原稿
の表裏を反転できるように搬送路32の長さを変更でき
る。
【0033】更に、長さが変更された反転搬送路32
は、表裏面を反転した原稿の終端部がセンサS26によ
り検出されたときにニュートラルの位置に戻るように構
成されている。
【0034】反転搬送路32の下流(図示左方向)に
は、前述した原稿の方向制御用の搬送ローラ対24a,
24bが配置されている。
【0035】走査面36において原稿の片面のみを走査
する場合または原稿の両面の2番目の面(第2の面)を
走査する場合、正逆転ローラ28の下流(図示左上)に
は、原稿の直線方向の搬送路長を短縮すると共に走査さ
れる面が上向きになるように原稿を反転して外部の排出
トレイ34に排出する排紙ローラ対33a,33bが配
置されている。従って、排紙ローラ対33a,33bに
排出された原稿は、排紙トレイ34上に下から順次積み
上げられるようにして排紙処理される。
【0036】上述した搬送ローラ26a,26b,27
a,27b,31a,31bの上流にはそれぞれ、原稿
を検出するためのセンサS26,S27,S31が配置
されている。
【0037】上記センサS26,S27,S31の各検
出信号によって方向制御用の搬送ローラ対24a,24
b及び31a,31bの分岐方向、同期用の搬送ローラ
26a,26b及び27a,27bの駆動タイミング及
び正逆転ローラ28,30の駆動方向がそれぞれ制御さ
れる。
【0038】図2には、上述した図1の両面原稿送り装
置の特にガイド部41の駆動制御を示すブロック図であ
る。
【0039】図2に示すように反転手段としてのガイド
部41は、センサS27に接続された原稿サイズ判別部
42、原稿サイズ判別部42及びセンサS26に接続さ
れた駆動部43、駆動部43に接続された搬送部32に
より構成されている。
【0040】以下、図2のガイド部41を構成する各部
分の動作を説明する。
【0041】原稿サイズ判別部42は、センサS27か
ら出力された原稿の大きさを表す信号を入力し、入力さ
れた信号に基づいてセンサS27により検出された原稿
の大きさ(搬送方向のサイズ)を判別する。
【0042】駆動部43は、原稿サイズ判別部42によ
る判別結果を示す信号を入力し、入力された判別結果に
応じて搬送路32を所定の変位量だけ移動させるように
構成されている。更に、駆動部43は、原稿の終端を検
出したセンサS26から信号を入力したときに、入力さ
れた信号に基づいて反転搬送路32のガイド部41をニ
ュートラルの位置に戻すように駆動する。
【0043】次に、図3〜図8を参照して本実施例の両
面原稿送り装置における原稿の片面のみを走査するとき
の動作を説明する。
【0044】まず、原稿Dは走査面が下向きになるよう
に給紙トレイ21上にセットされる(図3の状態)。こ
の図3の状態で、図4に示すように、給紙トレイ21上
にセットされた最上部の原稿D1は、給紙ローラ22、
2枚取り込み防止用ローラ対23a,23bにより原稿
方向制御用の搬送ローラ対24a,24bまで搬送され
る。搬送ローラ対24a,24bにより送り出された原
稿D1は、分岐選択部25により同期用の搬送ローラ対
26a,26bが配置されている方向に搬送される。
【0045】そして、原稿D1は、その先端がセンサS
26により検出されて、同期用の搬送ローラ対26a,
26bにより走査面36の右から左に向かって図5に示
すように同期搬送される。この走査面35上の原稿D1
は、時計回り方向に回転する正逆転ローラ28から送り
出されて分岐選択部38及び39により排紙ローラ対3
3a,33bが配置される排出路へと搬送されて、排紙
トレイ34上に排出される。
【0046】ここで、原稿D1の走査中に、次の原稿D
2が給紙ローラ22、ローラ対23a,23b、搬送ロ
ーラ対24a,24b、そして分岐選択部25により同
期用の搬送ローラ対26a,26bの位置まで搬送さ
れ、その先端がセンサS26により検出される。
【0047】続いて、図6に示すように、次の原稿D2
が同期用の搬送ローラ対26a、26bにより走査面3
6の右から左に向かって同期搬送されて、図7に示すよ
うに正逆転ローラ28から送り出されて分岐選択部38
及び39により排紙ローラ対33a,33bが配置され
ている方向に搬送される。
【0048】この場合にも同様に、次の原稿D3が給紙
ローラ22、2枚取り込み防止用ローラ対23a,23
b、搬送ローラ対24a,24b、そして分岐選択部2
5により同期用の搬送ローラ対26a,26bの位置ま
で搬送されて、その先端がセンサS26により検出され
る。以下同様に、図8に示すように、原稿D3が同期用
の搬送ローラ対26a,26bにより走査面36の右か
ら左に向かって同期搬送される。
【0049】従って、複数の原稿の第1ページが一番下
になり、最終ページが一番上になるように給紙トレイ2
1上にセットされた原稿は、最終ページが一番下になっ
て走査面が上向きに排紙トレイ34上に排出されるの
で、給紙トレイ21や排紙トレイ34上の原稿の順番を
入れ替える必要がない。
【0050】つまり、原稿の片面の画像を走査する場合
には、頁が揃った原稿束を、原稿の走査を行う面を下に
して給紙トレイ21に載置することで、最上部の最終ペ
ージの原稿より順に走査面36へと送られ、排紙トレイ
34に走査した面が上になって排紙処理されるため、最
初の揃ったページ順で排出されることになる。この場
合、原稿束においては第1ページの原稿が最後に送り出
され、排紙トレイ34上に排出処理される。
【0051】次に、本発明における両面に画像が形成さ
れた原稿において、該原稿の両面を走査する場合の制御
及び動作を図9〜図14を参照して説明する。
【0052】図9に示すように、給紙トレイ21上にセ
ットされた原稿Eは、走査する第1の面を上に、最終原
稿が最下部になるようになっている。そこで、最上部の
原稿E1は、給紙ローラ22、2枚取り込み防止用ロー
ラ対23a,23bにより原稿方向制御用の搬送ローラ
対24a,24bまで搬送される。そして原稿E1は、
分岐選択部25により搬送ローラ対24a,24bから
同期用の搬送ローラ対27a,27bが配置されている
方向に搬送されて、その先端がセンサS27により検出
される。
【0053】次に図10に示すように、原稿E1は、搬
送ローラ対27a、27b及び反時計回り方向に回転す
る正逆転ローラ28により反転されて走査面36の左か
ら右に向かって同期搬送され、給紙トレイ21上にセッ
トされた原稿E1の第1の面が走査される。
【0054】走査面36上の原稿E1は、正逆転ローラ
28から送る出され、分岐選択部40により搬送ローラ
対31a,31bまで送り出される。そして、搬送ロー
ラ対31a,31bから送り出された原稿E1は、分岐
選択部37によって反転搬送路32の方向に搬送され、
反転搬送路32により表裏面が反転され、図11に示す
ように、搬送ローラ対24a,24bまで搬送される。
【0055】更に、搬送ローラ対24a,24bにより
送り出された原稿E1は、分岐選択部25により、今度
は、ローラ対26a,26bが配置されている方向に搬
送されて、その先端がセンサS26により検出される。
【0056】ガイド部41は、搬送ローラ対26a,2
6bの上流のセンサS26と搬送ローラ対31a,31
bの上流のセンサS31が共に原稿E1を検出している
ときに、図11に示すように原稿の搬送速度の1/2の
速度で図示斜め上方向に移動して搬送路長を長くする。
そして、反転搬送路32は、センサS31が原稿E1の
後端を検出すると、図12に示すように原稿の搬送速度
の1/2の速度で図示斜め下方向に移動して反転搬送路
32の長さを元の長さに戻す。
【0057】図12において、原稿E1は、同期用の搬
送ローラ対26a,26bと、時計回り方向に回転する
正逆転ローラ28により走査面36の右から左に向かっ
て同期搬送されて、給紙トレイ21上にセットされた原
稿E1の下向きの面(第2の面)が走査される。
【0058】続いて、図13に示すように走査面36上
の原稿E1は、正逆転ローラ28から分岐選択部38及
び39により排紙ローラ33a,33bの方向に搬送さ
れる。
【0059】また、次の原稿E2が給紙ローラ22、ロ
ーラ対23a,23b、搬送ローラ対24a,24b、
そして分岐選択部25により同期用の搬送ローラ対27
a,27bの上流に搬送され、その先端がセンサS27
により検出される。
【0060】最初の原稿E1の走査が終了すると、図1
4に示すように、次の原稿E2が同期用の搬送ローラ対
27a,27bと、反時計回り方向に回転する正逆転用
ローラ28により反転されて走査面36の左から右に向
かって同期搬送され、以下同様に、原稿E2の両面が同
様に走査される。
【0061】従って、複数の原稿の第1枚目が一番下に
なり、最終枚目の原稿E1が一番上になるように給紙ト
レイ21上にセットされた複数の原稿Eは、先ず最終枚
目の原稿E1の裏面(この場合第1の面)、表面(この
場合第2の面)がこの順番で走査されて表面が上向きに
排紙トレイ34上に排出される。以下、複数の原稿Eが
最後の原稿E1から順次走査されて第1枚目の原稿が最
後に走査されるので、給紙トレイ21や排紙トレイ34
上の原稿の順番を入れ替える必要がない。
【0062】上述した原稿の搬送制御においては、原稿
の両面を走査する場合に表裏面において走査方向が異な
るが、原稿の最初の面を読み取って記憶し、第2の面を
記録紙に転写する際に方向を一致させてもよい。
【0063】また、第2の面を記録紙に転写する前に転
写紙の方向を逆にしてもよい。
【0064】以下、名刺や葉書の場合の一例として、両
面名刺の走査について説明する。
【0065】一面が和文、他面が英文の両面名刺は、和
文の面を下側、即ち走査面36側にして搬送ローラ30
により名刺トレイ29から走査面36上に送り出され
る。
【0066】和文面が走査面36上で走査された後、ロ
ーラ28により分岐選択部40を介してローラ対31
a,31bに搬送される。ローラ対31a,31bに搬
送された名刺は、更に、分岐選択部37により搬送路3
2に送られて反転された後に、ローラ対24a,24b
まで搬送される。
【0067】名刺は、続いてローラ対24a,24bか
ら分岐選択部25によリローラ対26a,26bの配置
された方向に送り出され、英文面が走査面36上で走査
される。
【0068】英文面が走査面36上で走査された後、名
刺はローラ対31a,31bに再び送られて、ローラ対
31a,31bから分岐選択部37により排出トレイ3
5の配置された方向に送り出されて、排出トレイ35上
に排出される。
【0069】以上説明した通り、原稿の両面を走査する
場合、給紙トレイ21より原稿が送り出されると、その
先端が常に先頭となって、走査面36に原稿の第1の面
とその反対面の第2の面が提示され走査されることにな
る。そのため、搬送方向を逆にして原稿をスイッチバッ
ク搬送、つまり原稿の先端が後端となり、後端が先端と
なって搬送を行う場合に比べて搬送を一時的に停止させ
る必要がなくなる。そのため、搬送時間が短縮でき、よ
って原稿の走査時間を短縮できる。特に両面を走査面3
6に提示する場合には、2度スイッチバック搬送を行う
必要があったが、本発明においては、そのスイッチバッ
ク搬送を行うことがないため、走査時間を大幅に短縮で
きる。
【0070】また、原稿の第1の面を走査した後に、第
2の面を走査する時に原稿の表裏面を反転する反転部
分、つまり図1における反転搬送路32のガイド部42
が図2に示すセンサ27及び原稿サイズ判別部にて検出
された原稿サイズに応じて変更されるため、原稿の長さ
に関係なく、原稿後端が走査面を通過した時に、表裏が
反転した原稿先端を走査面へと送り込むことができる。
そのため、原稿の走査間隔が原稿サイズに関係なく一定
に保つことができ、走査時間の短縮がさらに可能にな
る。
【0071】また、原稿の第1の面を走査した後に、第
2の面を走査する時に原稿の表裏面を反転した後、第1
の面を走査するための搬送ローラ対24a,24bへと
送り込み、このローラを介して原稿の送り出しを分岐選
択部25にて切換えるようにて第2の面を走査面36へ
と送り込むようにしている。そのため、搬送路及び搬送
手段の一部を兼用できるため、装置全体の小型化が可能
となる。
【0072】以上説明したように、搬送ローラ対24
a,24b、同期用の搬送ローラ対27a,27bにて
第1の搬送手段を構成しており、ガイド部41を含む反
転搬送路32が原稿の表裏を搬送方向を逆にすることな
く反転する反転手段を、搬送ローラ対24a,24b及
び同期用の搬送ローラ対26a,26bにて表裏面が反
転された原稿を走査面36へ走査方向を逆にして送り込
むための第2の搬送手段を、そして排出ローラ対33
a,33bにて排出手段がそれぞれ構成している。
【0073】そして、第1の搬送手段を構成する搬送ロ
ーラ対24a,24bは、第2の搬送手段の一部の搬送
部として共用されており、共用される搬送ローラ対24
a,24bにて搬送される原稿を走査面36へと送り込
むための分岐手段は分岐選択部25にて構成されてい
る。
【0074】また、図1に示すように給紙トレイ21の
下部に反転手段である反転搬送路を設けているため、走
査面36との間のスペースを有効利用でき、無駄なスペ
ースを無くして装置全体をコンパクト化することが可能
になる。
【0075】
【発明の効果】本発明の両面原稿送り装置の構成によれ
ば、原稿の両面を走査する時間を大幅に短縮できる。つ
まり、原稿の先頭を常に送り方向に搬送しているため、
スイッチバック搬送を行う必要がなくなる分、走査面へ
と原稿を搬送する時間が短縮でき、よって走査時間の短
縮になる。
【0076】また、原稿サイズに応じて原稿の表裏を反
転する反転搬送路の経路を調整するため、表裏面を反転
後に走査面への送り込みを原稿サイズに関係なく行え、
走査間隔を一定にし、その時間を短くできる。
【0077】また、原稿の第1の面及び第2の面の走査
を行うための搬送手段の一部を共用させることで、装
置の小型化が可能となり、原稿が積載されるトレイの下
部に反転手段を設けることで、さらにコンパクト化が可
能にある。さらに、片面原稿を走査面に送り込む場合に
も、両面原稿を搬送する一部の搬送手段を利用して構成
が複雑化することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による両面原稿送り装置の一実施形態に
よる構成を説明するための構成図である。
【図2】図1の両面原稿送り装置の反転搬送路の駆動制
御を行う一例を示すブロック図である。
【図3】図1の両面原稿送り装置による原稿の片面を走
査する場合の動作説明に供する図であり、原稿をセット
した状態を示す図である。
【図4】図1の両面原稿送り装置による原稿の片面を走
査する場合の動作説明に供する図であり、第1番目の原
稿を給紙した状態を示す図である。
【図5】図1の両面原稿送り装置による原稿の片面を走
査する場合の動作説明に供する図であり、第1番目の原
稿の走査と、次の原稿の給紙状態を示す図である。
【図6】図1の両面原稿送り装置による原稿の片面を走
査する場合の動作説明に供する図であり、第1番目の原
稿の走査を完了し、次の原稿の走査状態を示す図であ
る。
【図7】図1の両面原稿送り装置による原稿の片面を走
査する場合の動作説明に供する図であり、第1番目の原
稿の走査を完了し排出処理され、次の原稿の走査状態と
共に第3番目の原稿の給紙を示す図である。
【図8】図1の両面原稿送り装置による原稿の片面を走
査する場合の動作説明に供する図であり、第1番目の排
出完了、次の第2番目の原稿の走査が完了し排出処理状
態と、第3番目の原稿の走査状態を示す図である。
【図9】本発明による原稿の両面を走査する場合の動作
説明図であり、給紙トレイ上にセットされた最上部の第
1番目の原稿の給紙状態を示す図である。
【図10】本発明による原稿の両面を走査する場合の動
作説明図であり、第1番目の原稿の第1の面の走査状態
を示す図である。
【図11】本発明による原稿の両面を走査する場合の動
作説明図であり、第1番目の原稿の第1の面の走査を完
了し、第2の走査を行うための表裏反転状態を示す図で
ある。
【図12】本発明による原稿の両面を走査する場合の動
作説明図であり、第1番目の原稿の第1の面の走査を完
了し、表裏反転された第2の走査状態を示す図である。
【図13】本発明による原稿の両面を走査する場合の動
作説明図であり、第1番目の原稿の両面の走査を完了
し、該原稿の排出状態と共に、次の原稿の第1の面を走
査するための搬送状態を図である。
【図14】本発明による原稿の両面を走査する場合の動
作説明図であり、第1番目の原稿の排出状態と共に、次
の原稿の第1の面を走査状態を図である。
【図15】従来の面原稿送り装置を示すもので、(A)
〜(F)原稿の搬送状態及び走査状態を示す動作説明図
である。
【符号の説明】
21 給紙トレイ 22 給紙ローラ(給送手段) 23a,23b 1枚給送するためのローラ対(給送手
段) 24a,24b 搬送ローラ対(第1/第2の搬送手
段) 25 分岐選択部(分岐手段) 26a,26b 搬送ローラ対(第1の搬送手段) 27a,27b 搬送ローラ対(第2の搬送手段) 27 原稿検知センサ(原稿サイズの検出手段) 28 正逆転ローラ 31a,31b 原稿の第1面走査後の搬送ローラ 32 反転搬送路(反転手段) 33a,33b 排紙ローラ(排出手段) 34 排紙トレイ 36 走査面 41 ガイド部(反転手段) 42 原稿サイズ判別部(原稿サイズ検出手段) 43 反転搬送路の駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 107 B65H 83/00 - 85/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を積載するトレイ(21)と、該ト
    レイより1枚ずつ原稿を送り出す給送手段(22,2
    3)と、送り出された原稿の第1の面を走査面(36)
    に送り込み走査後に原稿の表裏面を反転して上記走査面
    へと原稿の第2の面を送り、該第2の面の走査後に排出
    してなる搬送手段と、を備えた両面原稿送り装置におい
    て、 上記搬送手段(24,25,26,27,31,32,
    33)は、送り出された原稿の第1の面を上記走査面に
    送り込む第1の搬送手段(24,27)と、第1の面の
    走査後に原稿の表裏面を搬送状態を逆転することなく原
    稿の表裏面を反転する反転手段(31,32)と、該反
    転手段にて搬送状態を逆転することなく表裏面が反転さ
    れた原稿の第2の面を上記走査面に送り込むために上記
    第1の搬送手段の一部を共用した搬送部(24)を経由
    し上記第1の面の送り方向と逆方向より送り込む第2の
    搬送手段(24,26)と、上記一部を共用した搬送部
    の位置から上記第1又は第2の搬送手段を介して上記走
    査面へと送り込む方向を選択的に分岐する分岐手段(2
    5)と、第2の面の走査後に原稿を排出する排出手段
    (33)と、から構成されたことを特徴とする両面原稿
    送り装置。
  2. 【請求項2】 上記走査面において、原稿の第1の面及
    び第2の面を原稿を一定速度で搬送しながら走査するこ
    とを特徴とする請求項1記載の両面原稿送り装置。
  3. 【請求項3】 上記原稿の搬送方向におけるサイズを検
    出する手段を備え、上記反転手段は、上記検出手段にて
    検出された原稿サイズに応じて原稿の反転経路の長さを
    変更できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    両面原稿送り装置。
  4. 【請求項4】 上記反転手段を、原稿を積載するトレイ
    の下部に配置したことを特徴とする請求項1又は3記載
    の両面原稿送り装置。
  5. 【請求項5】 上記トレイに片面の原稿を積載した時
    に、送り出された原稿を、第1及び第2の搬送手段の一
    部共用された搬送部を経由させ、分岐手段にて第2の搬
    送手段を介して走査面に原稿の片面を送り込むようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の両面原稿送り装置。
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