JP3007778U - ボール盤のテーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工物又は万力及び治具等を簡単に取付取は
づす事の出来るボール盤のテーブル 【構成】 ボール盤のテーブルの外周の縁の下面を適当
の巾だけ内側に向けてＬ字形に形成させ鍔状とし、上面
と平行な面を設け、其の面とテーブル上の加工物とをシ
ヤコ万力により簡単に取付取はづす事が出来ます。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 （産業上の利用分野） 本考案は、ボール盤でテーブル上の加工物に穴を明ける場合に、ドリールが加工 物を削ずる時に生じる共に廻わそうとする力により、加工物がドリールと共に廻 転する事を防上する為、テーブル上にしつかりと固定させる為のものです。

【０００２】 （従来の技術） 従来、ボール盤のテーブルの上面は加工物を設置する都合上、完全な平面を必要 とし、其の表面は切削加工されております。如し下面は鋳物から出した状態のま ゝであり、其のテーブルの外周は鋳物の強度を増す為に、適当な巾の縁を設けて あります。其の為に加工物をテーブルに固定させる為、シヤコ万力の挾さむ部分 のネジ部を其の縁よりも大きく緩るめ、シヤコ万力が其の縁を通過してから又縁 以外の肉薄すの部分と加工物とを挾さまなければならず、其の都度シヤコ万力の ネジ部を広げたり狭ばめたりし、加工物を締付固定させる為に時間がかゝりまし た。

【０００３】 （考案が解決しようとする課題） しかし前記のように加工物をテーブルに締付ける場合に、シヤコ万力を其の都度 広げたり挾ばめたりする時間だけでなく、テーブルの下面は鋳物から出したばか りの其のまゝの状態の為、表面が粗面で凹凸があり、特に縁の内側の角はアール になつている為、シヤコ万力で加工物と共に締めていつて、最終的に締付けた場 合に、シヤコ万力の挾さむ部分との表面の接触が悪く、締付け部が低い方向に横 滑べりする事があり、其の為にテーブル上の加工物の穴の位置を狂わせる事があ ります。 （課題を解決する為の手段）

【０００４】 本考案は、上記問題点を考慮し、テーブル上の加工物を穴を明ける必要な位置に 設置し、簡単にテーブルと加工物とを固定させ、正確な位置に穴を明けるように したものである。

【０００５】 本考案は、前記目的を達成する為に、ボール盤のテーブルの外周の縁の下面を適 当な巾だけ内側に向つてＬ字形に形成させ鍔状とし、上面と平行な面１を設けた テーブルである

【０００６】 （作用） 先づ、ボール盤のテーブルの上に穴を明ける為の加工物を設置します。其の加工 物も千差万別で其のテーブルよりも長いものもあれば、ごく小さな物もあります 又ボール盤のテーブルは本体の支柱を心として左右に自由に移動出来、締付ボル トにより固定出来るようになつております。此のテーブルの外周の縁の下面を適 当な巾だけ内側にＬ字形に形成させ鍔状とし、上面と平行な面１を設け其の面と テーブルの上部の加工物４である例として帯板又はアングル等をシヤコ万力３に より簡単に締付固定させる事が出来ます。猶も同一の物を数多く穴明けする場合 シヤコ万力３の着脱わネジ一回転で取付取はづしが簡単に出来ます。又ごく小さ な加工物の場合、どのボール盤のテーブルにも必ず数本の溝が設けてあり、其の 溝に合せてボール盤用万力をボルトで締付け固定させ、其の万力に加工物を挟さ み穴を明ける事が出来ます。此の場合も常に同一物だけの穴加工の場合は良いの ですが、時に加工物が変り取付てある万力が邪魔になつたり又必要になつたりし ます。此のような場合万力の取付にボルトを使用しておりますので、至極やつか いな事で時間もかゝります。本案は此のような手間を省ぶく為図３に示すように 万力６をテーブルの上に置き、５なる締付具の左右内側に伸びた爪部を万力６の 取付部の上に乗せ７なる締付ネジを締めあげてゆく事により、簡単に万力を取付 ける事が出来ます。

【０００７】 （実施例） 図１は従来のテーブルであり、図２及び図５は本案のテーブルの断面図と共に実 施例を示すもので、従来のテーブルの外周側面下部に適当の巾の上面と平行の下 部を設けた本案であり、図２はシヤコ万力３をもつて加工物４を固定した実施例 であり、図３は簡単な締付具５によりボール盤用万力６を締付ネジ７により固定 させた実施例である。

【０００８】 本考案のテーブルはシヤコ万力又は簡単な締付具により加工物又はボール盤用万 力及び治具等を迅速正確に取付又は取はずす事が出来る利点をもつております。

【０００９】 （考案の効果） 従来加工物の固定が面倒な為、左手で加工物を押え右手でハンドルを操作してい る為、錐先の刃に切削油を補給する場合其の都度ハンドルから手を離し補給して いたものを、簡単に固定出来る為切削中にも常時錐刃に給油出来利点を持つてい る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来のテーブル

【図２】 本案のテーブルの断面図と共にシヤコ万力に
より加工物を固定させた実施例を示す正面図

【図３】 本案のテーブルの断面図と共にボール盤用万
力を簡単な締付具により固定させた実施例を示す正面図

【符号の説明】

１従来のテーブル ２本案のテーブル ３シヤコ万力 ４加工物 ５締付具 ６ボール盤用万力 ７締付ネジ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ボール盤のテーブルの外周の縁の下面を適
   当な巾だけ内側に向けてＬ字形に形成させ鍔状とし、上
   面と平行の下面を設け、テーブル上面に在る加工物と此
   の下面とをシヤコ万力をもつて簡単に固定させる事が出
   来るようにしたボール盤のテーブル。