JP3007733U - Ｃｄ収納用綴り込み紙ジャケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ＣＤの定置収納ができ、収納部が盛り上がらず
平らな表裏面で正常確実な綴り込み製本やＣＤの整理保
管も簡便にでき、コストが非常に安い薄手の折畳み台紙
組成でＣＤ袋詰め体裁が良い安価な紙ジャケットを提供
する。 【構成】包装ＣＤイの半分の厚み相当の紙厚で、中央折
目１の左右に、一対の綴り込み部３と表裏紙面４，５と
対称折り面６とを連続し、表紙面４に円穴７と切れ目９
を設け且つその穴と切れ目を囲む包装ＣＤ面積の四角糊
枠８を裏面に設け、各折り面６に該枠８の内枠に重なる
対称の角穴１０を設けた折畳み台紙ａを、角穴重合の４
層紙折り貼装のジャケット体に組成して、円穴７の裏側
部分に、ＣＤ収納容積に適合の角型収納ポケットＰを設
ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、包装ＣＤを袋詰め封緘して、本等の出版物に対して付録品或はギフ ト品として綴り込んで製本して供するＣＤの収納用綴り込み紙ジャケットに関す る。

【０００２】

【従来の技術】

透明紙で包装したＣＤを袋詰め封緘して、本，カタログ，パンフレット，解説 折帖等の出版物に対して、その包装ＣＤを付録品或はギフト品として綴り込み製 本して供する従来のＣＤの収納用綴り込み紙具は、図１４に示す従来品の製本冊 子に対する綴り込み欠点概念図のように、単なる普通の紙袋Ｋであって、包装Ｃ Ｄイを入れて袋口を封した紙袋Ｋを出版物に綴り込み製本している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来品の紙袋Ｋに対する包装ＣＤイの袋詰め収納は、該ＣＤイを袋口から 投げ入れて袋口を封するだけであるから、従来品は、収納物が袋底内で遊動して 定位地が定まらないから、非常に収納体裁が悪い。

【０００４】 特に、従来の紙袋Ｋでは、前記図１４に示すように、包装ＣＤイの収納により 袋底部分が盛り上って高い厚み状態になると、その盛り上がり部分以外の袋部が 低い薄みの段差状となってしまうため、出版物の製本冊子Ｓに対して綴り込み製 本する場合、その一部の盛り上がり部分が製本冊子Ｓに対して邪魔になって、低 い段差部や底部が該冊子Ｓ間に対して、整然と重ならずに重ね綴じ部に対し間隙 を生じさせることになり、紙袋Ｋを綴り込む製本冊子Ｓ群の重ね合わせがズレ易 くなって正確な綴り込みが困難となるため、ズレ重ね状の製本冊子Ｓ群の重積結 束は荷崩れ状態が生じ易くなってままならず、従って、製本冊子Ｓ群の結束から 綴じ込み製本への製本作業が不正常で非常に困難である上に、そのズレ重ねの製 本冊子Ｓ群は正確，敏速な結束運搬も困難であるという決定的な欠点がある。

【０００５】 本考案は上記従来品の諸欠点に鑑み、紙ジャケット体を４層紙折り貼装台紙の 紙折り加工で包装ＣＤの収納容積に適合する角形収納ポケットが簡便に形成でき て該ＣＤの定位置での定置収納封緘ができる綴り込みジャケット体に組成すると 共に、収納部の厚みと袋周辺部の厚みとが同等無段差のフラット面のジャケット 体になして、綴り込み製本が全く荷崩れ不安なく正常にし易くて製本能率が非常 に高く、結束運搬は勿論のこと、製本後の縁落とし断裁作業も簡便にできる至便 重宝なＣＤ収納用綴り込み紙ジャケットを提供すること、且つ又、コストが非常 に安価な薄手の紙が使用できて、非常にコストが安く経済性に富み且つＣＤ袋詰 め体裁が非常に良い製品を提供すること、切取りミシン目の付設で綴り込み部か ら袋部或は袋詰め部分の切取り分離を可能にして袋詰めＣＤのコンパクト整理保 管が至便重宝にできること、又、複数個所に対するＣＤの複数定置収納配備も簡 単にすることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決する手段】

包装ＣＤイの半分の厚みに相当する紙厚で、中央折目の左右に対し、縦条の切 取りミシン目付設の一対の綴り込み部と、その両側に連続する一対の表裏紙面と 、更に両側に各表裏紙面と同等面の対称折り面とを連続面として本等の出版物に 綴り込まれる大きさに紙折りされ、該表紙面に円穴を設け、該穴を囲んで該ＣＤ の囲みに適応する面積の四角糊枠を表紙面の裏面に設け、該枠の上枠の下付近に 該ＣＤの出入の横線切れ目を設け、各対称折り面に、観音折りで該枠の内枠に互 に重なり合う内枠大の角穴を対称に設けてなる折畳み台紙を、表裏紙面の裏面に 対応の該折り面を観音折りし、更に中央折目から折って、該折り面を表裏紙面間 に挟み折り状態として対称穿設の角穴を重合させ、その角穴周面部と各折り紙縁 辺を貼付して４層紙折り貼装のジャケット体に組成して、円穴の裏側部分に対し 、重合貼付の角穴で該ＣＤの収納容積に適合する角形収納ポケットを設けてなる 構成である。

【０００７】

【作 用】 左右両側の対称折り面を表裏紙面間に挟んだ折り形態の４層紙折り貼装のジャ ケット体の重合角穴で形成される角形収納ポケットの広さは、その重合角穴が包 装ＣＤの収納に適合する大きさの穴であり且つ台紙が収納物の半分に相当する紙 厚であるから、該折り面の重合層の紙厚が収納物の厚みに相当することになって 、収納物の大きさに適合する容積なので、該ポケットは、横線切れ目を開けて収 納する包装ＣＤを、円穴にタイトルレッテルを位置した定位置での定置収納にさ せ、収納部分を盛り上がらせない。その収納部分が盛り上がらない前記４層ジャ ケット体の厚み形態は、表裏紙面をＣＤ収納のもとに常に無段差のフラット面に 保持させ、製本冊子に対する綴り込みを正常にさせる。

【０００８】 円穴の上方部に設けるＣＤの出入口の横線切れ目は封緘シールで開閉される。 又、綴り込み部に付設の縦条の切取りミシン目は、綴り込み部を残してジャケッ ト部を切取り自由にするし、四角糊枠の外周辺に施す横若しくは縦横の切取りミ シン目は、更に分離ジャケット部から収納ポケット部を切取り分離にする。

【０００９】

【実 施 例】

本発明の実施例を添付図面により詳説すると、次のようである。 第１実施例。図１乃至図７に示す。 透明紙で包装した包装ＣＤイの半分の厚みに相当する紙厚で、中央折目１の左 右に対し、縦条の切取りミシン目２，２’の付設をもって等間隔範囲の一対の綴 り込み部３，３’を連続し、その両側を折畳みの一対の表紙面４と裏紙面５の連 続とし、更に表裏紙面４，５の両側に連続して各該紙面４，５と同等面の対称折 り面６，６’を連続面として本，カタログ，パンフレット，解説折帖等の出版物 に綴り込まれる大きさの長方形に紙折りされ、その表紙面４の中央部にＣＤのタ イトルレッテルを見せる径の円穴７を設け、該穴７を囲んで該ＣＤイの囲みに適 応する面積の四角糊枠８を表紙面４の裏面に設け、該枠８の上枠の下付近に該Ｃ Ｄイの出入口となる長さの横線切れ目９を設け、各対称折り面６，６’に対し、 観音折りで該枠８の内枠に互い重なり合う内枠大の角穴１０，１０’を対称に穿 設して、該折り面６’側の角穴１０’の表裏外周面を糊枠１１，１１’としてな る折畳み台紙ａをもって、

【００１０】 該台紙ａを、表裏紙面４，５の裏面に対し対応の該折り面６，６’を観音折りし て、角穴１０，１０’を重合して、該糊枠８に一方の角穴１０の外周面を、他方 の角穴１０’の裏側の糊枠１１を裏紙面５に各貼付すると共に各折り紙縁辺を糊 貼りし、更に中央折目１から折って、該折り面６，６’を表裏紙面４，５間に挟 み折り状態で各折り紙縁辺及び重なり合う角穴１０，１０’の外周面を表側の糊 枠１１’で糊貼りして、綴り込み部３，３’を折り重ね状とした４層紙折り貼装 のジャケット体に組成せしめて、円穴７の裏側に対し、該折り面６，６’の重合 貼付の角穴１０，１０’で該ＣＤイの収納容積に適合する角形収納ポケットＰを 設けてなるＣＤ収納用綴り込み紙ジャケットである。 図中Ｎは紙貼り糊面を示し、それは各折り紙が重合紙貼りされるように折り紙 縁辺の表裏の一方又は双方に設けられる。Ｈは該切れ目９に貼る封緘シールで、 貼り剥がし自由のシールである。

【００１１】 本考案は、上記構成であるから、先ず折畳み台紙ａの左右両側の対称折り面６ ，６’を対応の表裏紙面４、５の裏面に向けて観音折りして、四角糊枠８に一方 の角穴１０の外周を、他方の角穴１０’の裏側の糊枠１１を裏紙面５に各貼付す ると共に各折り紙縁辺を紙貼り糊面Ｎで貼付し（図３参照）、次いで、中央折目 １から折って該折り面６，６’を表裏紙面４，５間に挟み状態のもとに、各折り 紙縁辺の貼付と重なる角穴１０，１０’の外周面を表側の糊枠１１’で貼付する と、綴り込み部３，３’が折り重ねられた４層紙折り貼装のジャケット体が組成 され、重合の角穴１０，１０’の外周面の貼付で、円穴７の裏側部分には角形収 納ポケットＰが形成された４層折りの綴り込み紙ジャケットが組成される。

【００１２】 この４層折りで形成される該ポケットＰの広さは、角穴１０，１０’が包装Ｃ Ｄイの収納に適する大きさの穴であり且つ該台紙ａが該ＣＤイの半分の厚みに相 当する紙厚であるから、該折り面６，６’の重合層の紙厚は、該ＣＤイの厚みに 相当することになり、該ＣＤイの収納に適合する容積となる（図２，図５，図６ 、図７参照）。従って、横線切れ目９を開口して該ポケットＰ内に収納される該 ＣＤイは、円穴７にタイトルレッテルが合った定位置での定置収納になる（図７ 参照）ために、収納部分の表裏面が全く盛り上がらない。

【００１３】 この収納部分に盛り上がりが生じない４層折りジャケット体の厚み形態は、Ｃ Ｄの定置収納のもとにジャケット部の表裏全体が常に無段差のフラット面に保持 されるから、製本冊子に対する綴り込みをズレ支障なく、全く正常確実にする。 なお、外周面貼付の重合角穴は、その穴間に隙間がないポケットになるから収 納物が重合穴間に入り込む支障がなく、穴周壁は収納物のストッパー壁となり定 置収納を確実にする。

【００１４】 横線切れ目９部に封緘シールＨを貼れば収納口封緘となり、ＣＤの袋詰めとな り、該シールＨを剥がせば収納口が開口されてＣＤが取り出せる（図７参照）。

【００１５】 要するに、本考案は前記の折畳み台紙ａを４層に紙折り貼付組成するだけで、 表紙面４の円穴７の裏側部分に、包装ＣＤイの収納容積に適合する重合穴層の角 形収納ポケットＰが形成される綴り込み紙ジャケットになるのである。 次に、綴り込み部３，３’の切取りミシン目２，２’を切取ると、綴り込み部 ３，３’を残してジャケット部が分離される。

【００１６】 第２実施例。図８に示す。 それは、第１実施例の四角糊枠８のうちの上下枠の外辺に沿って横並行の切取 りミシン目１２，１２’を、４層紙折り貼装のジャケット体を横切って施してな る構成。

【００１７】 図８では、切取りミシン目２，２’を切取って綴り込み部３，３’からジャケ ット部をを切り離した後に上記の横並列のミシン目１２，１２’を切取ると、角 形収納ポケットＰ部を中心とした袋部分が分離され、分離された袋部分が収納Ｃ Ｄの整理保管対象となる。

【００１８】 第３実施例。図９に示す。 それは、上記第２実施例における横並行の切取りミシン目１２，１２’の付設 と共に、更に、四角糊枠８の左右枠の外辺にも角形収納ポケットＰ部を独立に切 り離す縦条の切取りミシン目１３，１３’を付設してなる構成。

【００１９】 図９では、前記第２実施例のように、袋部分を分離させると共に、上記ミシン 目１３，１３’の切取りにより、角形収納ポケットＰ部だけが独立分離できて、 一層ポケット部だけの小スペースでのＣＤ整理保管が至便重宝になる。

【００２０】 第４実施例。図１１および図１２に示す。 それは、複数のＣＤ配置収納に適するジャケット体個所に対して、第１実施例 構成に係る角形収納ポケットＰ部を複数配備してなる第１実施例乃至第３実施例 のいずれかの実施例に係る構成。 この場合は、特殊な小型ＣＤの複数配置収納が可能（図１１参照）になり、通 常のＣＤの複数では、対応数の円穴７と角穴１０，１０’の穿孔配置設計の大型 台紙（図１３参照）が使用対象になり、全体が大型ジャケットになる。 ジャケット部分の切離しのための第２及び第３実施例の切取りミシン目１２， １２’，１３，１３’の付設態様とその作用は上記各実施例と同様である。

【００２１】

【考案の効果】

１．折畳み台紙ａを紙折り貼装加工するだけで、包装ＣＤイの定置収納に適合す るポケット部が形成されて、そのポケット部で簡単にＣＤ定置収納が確実にでき る便利な綴り込み紙ジャケットが提供できる。 ２．該台紙ａは、収納物の半分の厚みに相当するコストが安い薄手の紙材が使用 するから、台紙コストが非常に安くて済み、その分非常に安くて経済性が高い製 品が提供でき、ＣＤの定置袋詰めは非常に体裁が良く、需要性が高い。 ３．該台紙ａは、穴穿設と紙貼り加工の簡単製造で済むから、台紙コストが安い 上に、紙折り貼装加工機による製品の多量生産に適して、安価量産提供ができて 経済性大である。 ４．定置収納容積のポケットに対するＣＤ収納部が全く盛り上がらないから、表 裏面が無段差のフラット面のジャケットである結果、製本冊子への正常確実な綴 り込みができて、綴り込み製本がズレ支障なく正常円滑にできることになって便 利であるし、又、製品を綴り込んだ製本冊子群の結束運搬や製本後の縁落とし断 裁作業も簡便に行い得ることにもなり、本案品は製本能率が抜群になる。 ５．切取りミシン目付設で、綴り込み部から袋部或は袋詰め部分の切取り分離が 可能で袋詰めＣＤのコンパクト整理保管に至便重宝であるし、複数のＣＤ定置収 納配備が容易にできる製品提供もできて、広範用途性がある。 等の多大な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案品の表面図

【図２】図１のＡ−Ｂ線の拡大横断面図

【図３】両側の対称折り面を表裏紙面に紙折り貼付した
組成中の斜視図

【図４】折畳み台紙の展開裏面図

【図５】図１のＣ−Ｄ線の拡大縦断面図

【図６】包装ＣＤ収納中を示す図

【図７】ＣＤ収納後の封緘シールの貼り剥がし状態図

【図８】横並列のミシン目付設に係る他の実施例の表面
図

【図９】縦横のミシン目付設に係る他の実施例の表面図

【図１０】図９でのポケット部の切取り分離図

【図１１】収納ポケットの複数配備例の表面図

【図１２】図１１におけるミシン目付設態様図

【図１３】図１１の折畳み台紙の展開裏面図

【図１４】従来品の製本冊子への綴り込み欠点概念図

【符号の説明】

ａ・・・・・・・・・・・折畳み台紙 １・・・・・・・・・・・中央折目 ２，２’・・・・・・・・縦条の切取りミシン目 ３，３’・・・・・・・・綴り込み部 ４・・・・・・・・・・・表紙面 ５・・・・・・・・・・・裏紙面 ６，６’・・・・・・・・対称折り面 ７・・・・・・・・・・・円穴 ８・・・・・・・・・・・四角糊枠 ９・・・・・・・・・・・横線切れ目 １０，１０’・・・・・・角穴 Ｐ・・・・・・・・・・・角形収納ポケット １２，１２’・・・・・・横並列の切取りミシン目 １３，１３’・・・・・・縦条の切取りミシン目

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】包装ＣＤイの半分の厚みに相当する紙厚
   で、中央折目１の左右に対し、縦条の切取りミシン目
   ２，２’付設の一対の綴り込み部３，３’と、その両側
   に連続する一対の表裏紙面４，５と、更に各該紙面４，
   ５と同等面の対称折り面６，６’とを連続面として本等
   の出版物に綴り込まれる大きさに紙折りされ、該表紙面
   ４にＣＤのタイトルレッテルを見せる円穴７を設け、該
   穴７を囲んで該ＣＤイの囲みに適応する面積の四角糊枠
   ８を表紙面４の裏面に設け、該枠８の上枠の下付近に該
   ＣＤイの出入の横線切れ目９を設け、各対称折り面６，
   ６’に、観音折りで該枠８の内枠に互に重なり合う内枠
   大の角穴１０，１０’を対称に設けてなる折畳み台紙ａ
   を、表裏紙面４，５の裏面に対応の該折り面６，６’を
   観音折りし、更に中央折目１から折って、該折り面６，
   ６’を表裏紙面４，５間に挟み折り状態として該折り面
   ６，６’の対称穿設の角穴１０，１０’を重合させ、そ
   の角穴周面部と各折り紙縁辺を貼付して４層紙折り貼装
   のジャケット体に組成して、円穴７の裏側部分に対し、
   重合貼付の角穴１０，１０’で該ＣＤイの収納容積に適
   合する角形収納ポケットＰを設けてなることを特徴とす
   るＣＤ収納用綴り込み紙ジャケット。
2. 【請求項２】四角糊枠８のうちの上下枠の外辺に沿って
   横並行の切取りミシン目１２，１２’を、４層紙折り貼
   装のジャケット体を横切って施してなる請求項１記載の
   ＣＤ収納用綴り込み紙ジャケット。
3. 【請求項３】四角糊枠８の上下枠の外辺に沿って横並行
   の切取りミシン目１２，１２’を、４層紙折貼装のジャ
   ケット体を横切って施すと共に、該糊枠８の左右枠の外
   辺にも角形収納ポケットＰ部を独立に切り離す縦条の切
   取りミシン目１３，１３’を付設してなる請求項１記載
   のＣＤ収納用綴り込み紙ジャケット。
4. 【請求項４】複数のＣＤ配置収納に適するよう角形収納
   ポケットＰ部を複数配備してなる請求項１乃至３のいず
   れか１項に記載のＣＤ収納用綴り込み紙ジャケット。