JP3005243U - ウォッシャブルシューズ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水洗濯・脱水が容易で、短時間の乾燥で着用
することができる、型崩れのしない外出履きスエード調
外観のウォッシャブルシューズを提供する。 【構成】 ポリエステル細繊維またはその束状繊維の不
織布と、編布または織布の積層体に弾性重合体を含ませ
て作った繊維立毛スエード状物を胛表部材とし、疎水性
材料でなる胛裏部材を接着し、トップライン部、縫い割
り部など主要部分で胛表部材と胛裏部材を縫合して胛被
材とし、９０℃以上で型入れ熱固定して洗濯形態保持性
を付け、疎水性材料でなる底敷部材と底中部材とふまず
芯を鋲留めした中底材を付けて底表材を接着して得たウ
ォッシャブルシューズである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、家庭で水洗いができて、容易に脱水乾燥し、形態安定性が良好な繊 維立毛スエード調シート状物を胛部材として作られたウォッシャブルシューズに 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、細繊維または細繊維束状繊維の不織布に弾性重合体を含有させて造った 繊維立毛スエード調シート状物を胛表部材としたシューズは、既に多量に市販さ れている。また、スエード調繊維立毛シート状物を胛表部材としたシューズも古 くからの特許公報などに見られる。例えば、０．５デニールのポリエチレンテレ フタレート繊維の不織布にポリウレタンを含有させ、得られたシート状物の両面 をバフ掛けしてスエード調シートに仕上げ、そのシートをスエード靴に仕立てた ことが特公昭３７−２４８９号公報に、極細ポリエステル繊維立毛表面を有する ポリエステル繊維とポリウレタンからなる着色されたスエード調シートを裁断、 縫製してカジュアル靴の胛皮としたことが特開平１−２５６９０２号公報に、ポ リエステル極細繊維束状繊維とポリウレタン細繊度繊維とからなる伸縮性絡合不 織布のスエード調人工皮革を胛皮としたカジュアル調靴は、伸縮し易く足入れの 容易な靴が特公平５−８０８８１号公報に提案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来、細繊維ポリエチレンテレフタレート繊維の不織布とポリウレタンからな るスエード調シートを胛表部材としたスエード靴は、既に公知の処であるが、従 来のスエード調シートを胛表部材としたシューズでは、水洗濯を行うとスエード 調シートの収縮あるいは膨潤などの変形を生じたり、胛表部材と胛裏部材や芯材 などの副資材との変形性の差が生じてシューズ全体が変形し、時には不適切な接 着剤の使用のためにシューズ構成部材が剥離して着用できないとか、外出履きに は適さないものとなる。また、水洗濯ができると称される履物でも、洗濯後の脱 水が容易ではなく、長時間の乾燥が必要であるなど、従来のいわゆるウォッシャ ブルシューズは、単に水洗濯ができる程度のことであった。

【０００４】 本考案の目的は、家庭で容易に水洗濯・脱水ができ、短い乾燥時間で着用がで きる、形態安定性に優れた外出履きの繊維立毛スエード調外観のウォッシャブル シューズを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、（１）胛表部材が平均繊度１．５デニール以下のポリエステルまた はポリエステルを主体とした重合体からなる細繊維または細繊維束状繊維の不織 布と、編布または織布の積層体に弾性重合体を含有してなる繊維立毛シート状物 、（２）胛裏部材が前記繊維立毛シート状物、疎水性重合体でなる編布、織布ま たは不織布、あるいは該編布、織布または不織布に疎水性の重合体を付与してな るシート状物から選ばれたシート状物、（３）底敷部材がパルプ、綿、再生繊維 または合成繊維の短繊維でなるシート状成形体に疎水性重合体を付与した耐水性 成形体、（４）底中部材が疎水性重合体の発泡成形体または／および非発泡成形 体、（５）底表材が吸水率１０％以下の弾性重合体、そして（６）各部の接着剤 が疎水性弾性重合体の接着剤、の各素材をシューズ材料として、繊維立毛シート 状物を縫製仕立てた胛被材のつま先部および踵部、または胛表部材の裏面に胛裏 部材シート状物を裁断して当接または接着し、更に、トップライン部、縫い割り 部、必要に応じて飾りステッチ部、飾り具止めなどの縫付け部で胛表部材と胛裏 部材の主要部を縫合して得たシューズ胛被材を、少なくとも９０℃で型入れ熱固 定で洗濯形態保持性を付与して得た胛被材に、底敷部材および底中部材と鋼板ま たは硬質樹脂製のふまず芯を鋲留めしたシューズ中底材を付け、底表材を接着し 、必要に応じて耐洗濯性処理を施した金具を取り付けて構成したことを特徴とす るウォッシャブルシューズである。

【０００６】 また、本考案のウォッシャブルシューズは、シューズを水洗濯し、家庭用洗濯 脱水機で脱水処理した後の水分付着率が１５０％以下であるウォッシャブルシュ ーズである。

【０００７】 すなわち、本考案の、（１）胛表部材は平均繊度１．５デニール以下のポリエ ステルまたはポリエステルを主体とした重合体からなる細繊維または細繊維束状 繊維の不織布と、編布または織布の積層体に弾性重合体を含有してなる繊維立毛 シート状物であって、その繊維立毛シート状物は外出履き用シューズとしての感 性を備え、水洗濯、脱水・乾燥での形態保持性並びに安定性を付与したものとす るために、使用繊維がポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー ト、ポリエチレンイソフタレートまたはこれらポリエステル成分を主体として他 の成分、例えば、５−ソジウムスルホイソフタレートなどを共重合したポリエス テルあるいはポリエステルに他の重合体を混合した変成重合体を原料として得た 、平均繊度１．５デニール以下のポリエステルまたはポリエステルを主体とした 重合体の細繊維または細繊維束状繊維の長繊維または短繊維で作った不織布を、 ポリエステルまたはポリエステルを主体とした重合体、ポリプロピレン、ポリ塩 化ビニルなどの単一成分繊維あるいはそれら繊維成分または他の繊維成分とのバ イメタル型２成分繊維などの熱セット性繊維あるいは形状回復姓繊維を用いて製 編織した編布または織布の片面あるいは両面に積層し、必要に応じて繊維絡合処 理を施して得た積層体に、吸水性の小さい弾性重合体、例えば、ポリオキシテト ラメチレン系ポリウレタン、ポリブチレンアジペート系ポリウレタン、ポリカプ ロラクトン系ポリウレタン、ポリヘキサメチンレカーボネート系ポリウレタン、 ポリシロキサン変性ポリウレタンなどのポリウレタン、アクリロニトリル・ブタ ジエン系重合体などの合成ゴムを含有して得たシート状物の一面または両面を立 毛処理し、染色、仕上げ処理などを施して得た厚さ０．８〜１．７ｍｍの繊維立 毛シート状物である。

【０００８】 また、（２）胛裏部材は脱水・乾燥が容易で、シューズの形態保持性並びに安 定性を確保するために、上記繊維立毛シート状物の他に、ポリエステルまたはポ リエステルを主体とした重合体、ポリエステル・ポリエーテルブロック共重合体 、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの単一成分繊維あるいはそれら繊維成分 または他の繊維成分とのバイメタル型２成分繊維など、疎水性繊維であって、か つ熱セット性繊維あるいは形状回復性繊維を用いて製編織した疎水性重合体でな る編布、織布または不織布の熱成形処理製品、あるいは上記編布、織布または不 織布に上記疎水性の弾性重合体、トランスイソプレン系重合体、ポリスチレン・ 結晶化ポリブタジエンブロック共重合体、形状記憶性ポリウレタンなどを付与し たシート状物から選ばれた厚さ０．５〜１．２ｍｍのシート状物である。

【０００９】 また、（３）底敷部材はパルプ、綿、再生繊維または合成繊維の短繊維でなる シート状成形体に疎水性重合体を付与した耐水性成形体であり、天然パルプ、パ ルプ状繊維あるいはこれらの混合パルプのシート状物または木綿、再生セルロー ス繊維あるいはポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィンなどの合成繊維の短 繊維を集積して得たシート状物に、例えば、アクリロニトリル・ブタジエン系重 合体、イソプレン系重合体、ネオプレン系重合体、酢酸ビニル・アクリル系重合 体などの弾性重合体を付与して成形したハード調成形体であり、成形体の厚さは シューズによって異なるが、通常１〜２ｍｍの範囲である。

【００１０】 また、（４）底中部材は水洗濯による型崩れを起こさせないで、脱水・乾燥が 容易である構成とするために、疎水性重合体の発泡成形体または／および非発泡 成形体であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン 共重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンなどの疎水性重合体の 非発泡シート状成形体や発泡シート状成形体、または発泡シート状成形体と非発 泡シート状成形体の積層成形体である。好ましくは発泡シート状成形体で、硬さ の異なる２枚の発泡シート状成形体の積層成形体または発泡度の異なる２枚の発 泡シート状成形体の積層成形体であり、必要に応じてシート状成形体の少なくと も１面にエンボス処理を施した成形体である。このシート状成形体は形態安定性 がよく、軽くて脱水性・乾燥性の速い、履き心地のよいシューズの底中部材が得 られる。

【００１１】 また、（５）底表材、いわゆるソール部材は吸水率１０％以下の弾性重合体で あり、例えば、天然ゴム、ブタジエン系ゴム、ニトリル系ゴム、クロロプレン系 ゴム、イソプレン系ゴムなどの合成ゴムから選ばれたゴムを原料として造られた 吸水率１０％以下のソールである。上記の原料ゴムを用いて造ったソールでも、 多孔性にするとか、吸水性物質を配合するとかして吸水率を高くすると、脱水性 ・乾燥性が遅くなり好ましくない。

【００１２】 そして、（６）各部の接着剤は通常のゴム系接着剤を使用することも出来るが 、水洗濯性や洗濯後の脱水性・乾燥性、形態保持性などを考慮した接着剤の接着 効果から疎水性弾性重合体の接着剤であり、例えば、クロロプレンゴム系、ネオ プレンゴム系、ニトリルゴム系などの溶剤型あるいは液状型またはホットメルト 型の接着剤、ポリエステル系ホットメルト型接着剤などから選ばれた接着剤が好 適である。

【００１３】 そして、本考案は、上記の各素材をシューズ材料とし、本考案のウォッシャブ ルシューズを造る方法は、１例として、繊維立毛シート状物を所定のシューズ胛 被材に裁断して縫製仕立て、胛被材のつま先部および踵部または／および胛表部 材の裏面に胛裏部材のシート状物を裁断して当接し、つま先部および踵部は接着 し、更に、トップライン部、縫い割り部、必要に応じて飾りステッチ部、飾り具 止めなどの縫付け部で胛表部材と胛裏部材の主要部を縫合して水洗濯による部材 の剥離事故を防止して得たシューズ胛被材を、少なくとも９０℃で型入れ熱固定 してシューズ胛被の形態を整えると共に、洗濯形態保持性を記憶付与した胛被材 とし、次いで、底敷部材および底中部材と鋼板または硬質樹脂製のふまず芯を鋲 留めしたシューズ中底材を付け、底表材を接着して得たシューズに、必要に応じ て耐洗濯性処理を施した金具を取り付けて仕上げたシューズである。

【００１４】

【作用】

本考案は、シューズ構成素材に安定な熱セット性を有し、疎水性・耐水性素材 を組み合わせ、更に、胛表部材と胛裏部材の接着部においても、その主要部分を 縫合して構成したことによって、水洗濯による構成部材の膨潤や収縮などの変形 や剥離を抑制し、家庭用の洗濯脱水機による脱水・乾燥を容易にした外出履き用 ウォッシャブルシューズである。

【００１５】

【実施例】

次に、本考案のウォッシャブルシューズを図面および実施例にて説明する。 図１は、婦人用ウォッシャブルシューズの模式図であり、１はシューズ、２は 胛被、３は胛裏部材、４は縫い目、５はシューズ表底である。

【００１６】 図２は、図１に示したシューズのＸ−Ｘ’部分断面模式図であり、胛表部材６ に胛裏部材７を当接してトップライン部８で縫合して得た胛被２に、底敷部材９ および底中部材１０とふまず芯１１を鋲留め１２したシューズ中底材を付け、底 表材１３を接着剤で接着１４して得たシューズである。

【００１７】 図３は、胛表部材の繊維立毛シート状物の断面模式図であり、細繊維の不織布 １６と編布または織布１７の積層体に弾性重合体１８を含有してなる繊維立毛シ ート状物１５である。図３（１）は細繊維の不織布１６を編布または織布１７の 片面に積層して得た繊維立毛シート状物１５であり、図３（２）は細繊維の不織 布１６を編布または織布１７の両面に積層して得た繊維立毛シート状物１５であ る。

【００１８】 実施例１ 単繊維平均繊度が０．０９デニールの細繊維の集束繊維からなる不織布を、ポ リエステル繊維を用いた経緯織り密度４０本×４０本／１ｃｍの平織布の両面に 載置して絡合処理した繊維絡合不織布に、ポリオキシテトラメチレン系ポリウレ タンを主体とした弾性重合体を含有させ、繊維立毛表面に仕上げた厚さ１．０ｍ ｍのスエード調シート状物〔Ｉ〕を婦人用のシューズ胛表部材に用い、胛被用に 裁断して縫製仕立てして、ポリエステル織布を先芯部および踵月型芯部の当布と してポリエステル系ホットメルト接着剤で接着し、更に、上記スエード調シート 状物〔Ｉ〕と同じ構成の厚さ０．８ｍｍの繊維立毛スエード調シート状物〔Ｉ１ 〕を胛裏部材として裁断し、当接してつま先部および踵部で接着した後、トップ ライン部、縫い割り部、飾りステッチ部および飾り具止め部分で胛表部材と胛裏 部材を縫合して得たシューズ胛被材を型入れ釣り込みし、９０℃で熱固定処理し てシューズ胛被の形態の整形と洗濯形態保持性を付与した胛被材とした。

【００１９】 次いで、パルプを耐水性バインダーで加圧接着して得た厚さ約１．５ｍｍの硬 質ボード状成形体の底敷部材と、ポリオレフィン系樹脂の発泡体であって下層は 硬質発泡体、上層は軟質発泡体の２層構造発泡成形体の厚さ約２．３ｍｍの底中 部材と、鋼板製のふまず芯を重ねて２箇所で鋲留めして得たシューズ中底材を上 記胛被材に取り付けて得たものを、吸水率２．５％以下で厚さ約６ｍｍの軟質合 成ゴムの底表材をネオプレンゴム系接着剤で接着して得たシューズに、中敷きを 入れ、耐水洗濯性仕上げを施したメッキ飾り金具を取り付けて婦人用シューズを 仕上げた。

【００２０】 作ったシューズは、家庭用合成洗剤を用いて水洗濯を行ったが、胛被材部分に は膨らみの発生はなく、十分に洗濯に耐えていた。次いで、家庭用洗濯脱水機に 入れて１分間脱水を行い、更に２回濯ぎ洗いをした後、再度脱水機で脱水して付 着水分率を求めたところ約８２％の水分付着率であった。このシューズは約２時 間室内乾燥を行った程度で十分に着用することができた。また、水洗濯・脱水に よるシューズの型崩れはなく外出履きに十分使用ができた。

【００２１】 比較例１ 実施例１のシューズ構成に用いたスエード調シート状物〔Ｉ〕および〔ＩＩ〕 の代わりに、単繊維平均繊度が０．０９デニールの細繊維の集束繊維からなる繊 維絡合不織布に、ポリオキシテトラメチレン系ポリウレタンを主体とした弾性重 合体を含有させて、繊維立毛表面に仕上げた厚さ１．０ｍｍのスエード調シート 状物〔ＩＩＩ〕を婦人用のシューズ胛表部材に用い、胛裏部材に上記スエード調 シート状物〔ＩＩＩ〕と同じ構成の厚さ０．８ｍｍの繊維立毛スエード調シート 状物〔１Ｖ〕を用いて実施例１と同様にして製靴した。

【００２２】 作ったシューズは、家庭用合成洗剤を用いて水洗濯を行ったところ、胛被材部 分に膨らみが発生して胛裏部材との接着部に剥離を生じ、水洗濯・脱水を繰り返 すことによって型崩れの程度はひどくなり、外出履きには出来なかった。

【００２３】

【考案の効果】

本考案のウォッシャブルシューズは、家庭で容易に水洗濯・脱水ができ、短時 間の乾燥で着用することができ、収縮や膨らみなどの型崩れを起こすことなく形 態保持性に優れ、風合いや外観などの変化を伴わない、外出履きの繊維立毛スエ ード調外観のウォッシャブルシューズである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の、婦人用ウォッシャブルシューズの模
式図である。

【図２】本考案の、図１に示したシューズのＸ−Ｘ’部
分断面模式図である。

【図３】本考案の、胛表部材の繊維立毛シート状物の断
面模式図である。

【符号の説明】

１ シューズ ２ 胛被 ３ 胛裏部材 ４ 縫い目 ５ シューズ表底 ６ 胛表部材 ７ 胛裏部材 ８ トップライン部 ９ 底敷部材 １０ 底中部材 １１ ふまず芯 １２ 鋲留め １３ 底表材 １４ 接着部 １５ 繊維立毛シート状物 １６ 細繊維の不織布 １７ 編布または織布 １８ 弾性重合体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 （１）胛表部材が平均繊度１．５デニー
   ル以下のポリエステルまたはポリエステルを主体とした
   重合体からなる細繊維または細繊維束状繊維の不織布
   と、編布または織布の積層体に弾性重合体を含有してな
   る繊維立毛シート状物、（２）胛裏部材が前記繊維立毛
   シート状物、疎水性重合体でなる編布、織布または不織
   布、あるいは該編布、織布または不織布に疎水性の重合
   体を付与してなるシート状物から選ばれたシート状物、
   （３）底敷部材がパルプ、綿、再生繊維または合成繊維
   の短繊維でなるシート状成形体に疎水性重合体を付与し
   た耐水性成形体、（４）底中部材が疎水性重合体の発泡
   成形体または／および非発泡成形体、（５）底表材が吸
   水率１０％以下の弾性重合体、そして（６）各部の接着
   剤が疎水性弾性重合体の接着剤、の各素材をシューズ材
   料として、繊維立毛シート状物を縫製仕立てた胛被材の
   つま先部および踵部、または胛表部材の裏面に胛裏部材
   シート状物を裁断して当接または接着し、更に、トップ
   ライン部、縫い割り部、必要に応じて飾りステッチ部、
   飾り具止めなどの縫付け部で胛表部材と胛裏部材の主要
   部を縫合して得たシューズ胛被材を、少なくとも９０℃
   で型入れ熱固定で洗濯形態保持性を付与して得た胛被材
   に、底敷部材および底中部材と鋼板または硬質樹脂製の
   ふまず芯を鋲留めしたシューズ中底材を付け、底表材を
   接着し、必要に応じて耐洗濯性処理を施した金具を取り
   付けて構成したことを特徴とするウォッシャブルシュー
   ズ。
2. 【請求項２】 胛表部材の編布または織布および胛裏部
   材の編布、織布または不織布がポリエステルあるいはポ
   リエステルを主体とした重合体の繊維またはポリプロピ
   レン繊維である請求項１に記載のウォッシャブルシュー
   ズ。
3. 【請求項３】 水洗したシューズを、家庭用洗濯脱水機
   で脱水処理した後の水分付着率が１５０％以下である請
   求項１または請求項２に記載のウォッシャブルシュー
   ズ。