JP3004943U - 老人、痴呆性者及び介護者保護用手袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高年齢化社会の為介護者の人手不足が生じ、
介護者の過重労働、疲労等を減少させると共に患者に対
し安全且楽に治療が出来る。 【構成】 手先を丸くした指なしの手袋に小指ぞいに握
り棒交換用のファスナーを設ける。手袋中には握り棒に
ゴム紐を通し本体に設置する。手首に着脱できないよう
バックルを付けたバンドを手首内側に設ける。手袋入口
に紐通を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

若年の精薄者及び老人性痴呆性更に介護者保護になり患者さんの苦痛及びプラ イドをも抑制しない為に使用する。

【０００２】

【従来の技術】

老人養護病院等にて介護が困難な為、ベット等に括り付けて居り、患者さんに 想像以上の精神的かつ肉体的な苦痛を与えていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

痴呆性の方や怪我などで急に入院される老人又、精薄者の方によく有る事は裸 になる、おむつを取り外す、体を掻きむしる、治療の為に体に付けてある点滴や 酸素の管等を外し、一寸の油断もできない人達の抑制を緩和できると共に介護者 の過重労働疲労が減少される様解決する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

ベット等に縛り付けないで、ある程度動けて苦痛を与えず細かな動作（手わる さ）を防止し、徘徊等を防ぐため手袋を着用する。

【０００５】 上記の手袋の中での細かな動作を防ぐ為に握り棒を手袋中に入れる、又手袋入 口に紐通しを設け、着物の腰紐にむすび遠くの手のばしを防止する。

【０００６】 握り棒は手袋中の汗や湿気を除く為、ファスナーの開き口より取り外し洗濯出 来て清潔な健康な手で居れる様、棒の握り開きの動作があり指の収縮を防ぎ、袋 中の様子も見え介護出来る。夏期間の本体は、張りの有る網製生地で手になじま ず、表面がすべりやすく、かための生地（例えばメッシュ生地）を使用する方が 良い。

【０００７】 患者が手袋を脱がない様、手首に固定出来るバックルを設け、バックルは怪我 のない様金属製の物よりプラスチック製の物にする。

【０００８】

【作用】

握り棒がある為、指は自由に動かす事が出来、指の完全な収縮も無く物がつか めず且爪が使えない為安全であり、ファスナー開口により手袋中の様子が確認さ れて清潔、手の健康等がやさしく介護出来る。

【０００９】

【実施例】

表布 縦37cm、横32cm、裏布 縦27cm、横32cmの布を使用。 縦37cmの表布の端に裏布の27cmを１cmの縫い代で合わせ、長さ62cmになり、そ れを縦を半分に折り、折山を決めさらに横も半分に折り、縦31cm、横16cmにし、 ４枚重ねて手袋の先になる部分の半円の印を向け、角を切り取る。 親指側をわさにして小指側にファスナーを付ける。その時左と右を気をつける 。

【００１０】 入口（折山）より９〜10cm入った所に印を付け、手首より小指の先のほうへと ファスナーを１cmの縫い代で付け、ファスナーの開閉の止具が閉じた時に手首の 所で止まりバンドの下で納まるように（図５）表布に付ける。次に裏を出して丈 を伸ばし、口よりファスナーまで表と裏は別々に縫う。縫い目は割るとかさばら ない。ファスナー付終わりより指先の丸みは、表裏４枚重ね縫いしても良い。 ファスナー開口より裏に返し、裏布はファスナー裏にまつり付ける。

【００１１】 長さ25〜28cm、幅６cmの布を使用し、幅６cmを２つに折り0.5mm の縫い代で2. 5cm の幅に縫い上げ、縫い目を中心にして割り、バンドの先を縫う。表に返しバ ンド根本をバックル凹に付け、バンド先の方に調節出来る方のバックル凸を通す 。出来上がったバンドはバックルが手首の上で止まる様に合わせ、手袋の手首下 側に２〜３cm程度縫い付け、抜けないようにする。手首上で凸と凹が合い固定す る。

【００１２】 手袋中の握り棒（オシボリタオル）は幅９〜10cmに折り固く巻いて直径５cmく らいにする（成人の手で握られる太さ） 中心にゴム紐を通して、手袋の中で手に握れる位置（中央部）にファスナーの 付いていない方にゴム紐を縫い付ける。ファスナー側は説明（図３）の様に手の 甲側の布に２cmぐらいに切ったゴム紐を輪になるように縫い付け、そこにもう一 方のゴム紐の端を括り付けられる様にする。 汚れたらファスナー開口より握り棒を取り外し、交換が出来る様になる。

【００１３】 手袋の入口の内側（図４）に直径２〜３cmの輪にした紐通しを付け、その輪に 他の適当な紐を通し30〜40cmの（患者さんに応じる）ゆとりのあるように、患者 さんの腰紐（着物）にむすび付けると大きな動作が出来ないため安全である。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は以上説明したように構成されているので、以下記載されているような 効果を泰する。

【００１５】 縛り付けない為、患者さんのプライドが尊重でき、束縛感や苦痛等解放される 。

【００１６】 又外見状にもむごさ感が減少される。

【００１７】 ベット、棚やドアノブ等を回転出来ない為、室外出来ず徘徊など防止される。

【００１８】 介護者の過重労働、疲労が減少される。

【００１９】 介護者と患者さんとの親近感がもてる様になる。

【００２０】 介護者に対して物を投げたり、ひっかいたりする等が出来ず安全介護が出来る 。

【００２１】 家庭での介護も買物や洗濯等での目の届かない時、安心できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 手袋の実施例を示す各部の説明図。

【図２】 左手袋の中の握り棒の使用法を示す図。

【図３】 実施例の握り棒交換説明図。

【図４】 実施例のゴム紐通し部の説明図。

【図５】 実施例のファスナー止め設置部の説明図。

【符号の説明】

１ 握り棒設置部 ２ ゴム紐設置部 ３ ファスナー設置部 ４ ファスナー止納め部 ５ バックル止具 ６ バンド位置部 ７ 手、入口部 ８ 握り棒 ９ ゴム紐輪設置部 １０ 紐通し設置部 １１ 本体

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中綿の入った厚くした布（例キルティン
   グ）で作った指なしの手袋にファスナーと手首緊迫用バ
   ンドを設け内部に握り棒状物を固定した手袋。
2. 【請求項２】 手袋の外側ぞいにファスナーを備え、握
   り棒の取り外しが出来る請求項１記載の手袋。
3. 【請求項３】 吸収性の良い木綿等（タオル）により作
   られ固く巻かれ且、成人の手で握られる程度の太さにし
   た棒状物の中心にゴム紐等を通し、このゴム紐を手袋の
   左右に固定した請求項１記載の手袋。
4. 【請求項４】 手袋、手首部下側のほぼ中央部を固定
   し、手首部上面側で固定出来るバックルの雄・雌部等を
   備え且長さを調節出来るバンドを設けた請求項１記載の
   手袋。
5. 【請求項５】 手袋入口部内側に紐通しを備えた請求項
   １記載の手袋。
6. 【請求項６】 バックルはバンドの長さが調節出来るユ
   キ機能が有り且両手を使わず親指と人差し指でワンタッ
   チ着脱出来るプラスチック製の物である（自分で外せず
   介護者には簡単に装着できる）請求項１記載の手袋。