JP3004750U - 寸法測定器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 適宜被測定物の厚みや、幅や、長さ等の各部
寸法を、比較的簡単に且つ正確に測定でき、取扱いが容
易で、使い勝手が良好な寸法測定器を提供する。 【構成】 先端寄りの支点１によって揺動自在となる一
対のアームＡ１，Ａ２と、一方のアームＡ１の基端部分
に固着するスケールＡ３とを備え、アームＡ１，Ａ２夫
々の先端部分の測定端１５相互が接触する向きに、弾発
スプリング２の弾発力を常時付与するよう形成し、スケ
ールＡ３に目盛部１０を設け、他方のアームＡ２の基端
がわ部分に指標９を設け、一対のアームＡ１，Ａ２に指
掛け部３，４を設け、被測定物ＢをアームＡ１，Ａ２の
測定端１５相互で挟んだときに、他方のアームＡ２の指
標９位置を、スケールＡ３の目盛部１０を利用して読み
取ることで、その寸法が測定できるよう構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、適宜被測定物の厚みや、幅や、長さ等の各部寸法を、比較的簡単に 且つ正確に測定でき、しかも、取扱いが容易で、使い勝手が良好となるようにし た寸法測定器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、適宜被測定物の厚みや、幅や、長さ等を測定する場合、例えば、ノギス や、マイクロメーターや、パス等を利用して測定している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、その測定時には、例えば、被測定物を手で持つ（持たなくても良い ）と共に、ノギスや、マイクロメーター等を手で持たなければならず、しかも、 ノギスや、マイクロメーター等が以外と持ち難いと共に、その取扱い操作が以外 と難しい等の難点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、前述の如き難点等を解消すべく案出されたもので、請求項 １記載の寸法測定器Ａにあっては、先端寄りに設けた支点１部分によって揺動自 在に連結される一対のアームＡ１，Ａ２と、一方のアームＡ１の基端部分に固着 されるスケールＡ３とを備え、アームＡ１，Ａ２夫々の先端部分に設けた測定端 １５相互が接触する向きに、弾発スプリング２の弾発力を一対のアームＡ１，Ａ ２に常時付与するよう形成し、スケールＡ３に目盛部１０を設けると共に、他方 のアームＡ２の基端がわ部分に指標９を設け、一対のアームＡ１，Ａ２には、指 掛け部３，４を設け、被測定物Ｂの各部をアームＡ１，Ａ２の測定端１５相互で 挟んだときに、他方のアームＡ２の指標９位置を、スケールＡ３の目盛部１０を 利用して読み取ることで、その寸法が測定できるよう構成する手段を採用した。

【０００５】 また、請求項２記載の寸法測定器Ａにあっては、先端寄りに設けた支点１部分 によって揺動自在に連結される一対のアームＡ１，Ａ２と、一方のアームＡ１の 基端部分に固着されるスケールＡ３とを備え、アームＡ１，Ａ２夫々の先端部分 に設けた測定端１５相互が接触する向きに、弾発スプリング２の弾発力を一対の アームＡ１，Ａ２に常時付与するよう形成し、スケールＡ３の表裏面に目盛部１ ０を設けると共に、他方のアームＡ２の基端部分に指標９を有する指標片Ａ４を 固着し、この指標片Ａ４でスケールＡ３を表裏から挟むように形成共し、一対の アームＡ１，Ａ２には、指掛け部３，４を設け、被測定物Ｂの各部をアームＡ１ ，Ａ２の測定端１５相互で挟んだときに、他方のアームＡ２の指標片Ａ４の指標 ９位置を、スケールＡ３の目盛部１０を利用して読み取ることで、その寸法が測 定できるよう構成する手段を採用した。

【０００６】

【作用】

しかして、請求項１記載の寸法測定器Ａにあっては、一対のアームＡ１，Ａ２ は、その先端寄りに設けた支点１部分によって自在に揺動する。そして、スケー ルＡ３は、一方のアームＡ１の基端部分に固着される。また、弾発スプリング２ は、一対のアームＡ１，Ａ２に装着され、その弾発力は、アームＡ１，Ａ２夫々 の先端部分に設けた測定端１５相互が接触する向きに常時付与される。それから 、目盛部１０は、スケールＡ３に設けられ、指標９は、他方のアームＡ２の基端 がわ部分に設けられ、指掛け部３，４は、一対のアームＡ１，Ａ２に設けられる 。しかも、アームＡ１，Ａ２の測定端１５相互で被測定物Ｂの各部を挟むと、弾 発スプリング２の弾発力に抗してアームＡ１，Ａ２が開いた状態となり、他方の アームＡ２の指標９は、スケールＡ３の目盛部１０を差し、これを読み取ること で、その寸法が測定される。

【０００７】 また、請求項２記載の寸法測定器Ａにあっては、一対のアームＡ１，Ａ２は、 その先端寄りに設けた支点１部分によって自在に揺動する。そして、スケールＡ ３は、一方のアームＡ１の基端部分に固着される。そして、弾発スプリング２は 、一対のアームＡ１，Ａ２に装着され、その弾発力は、アームＡ１，Ａ２夫々の 先端部分に設けた測定端１５相互が接触する向きに常時付与される。それから、 目盛部１０は、スケールＡ３の表裏面に設けられ、指標９は、他方のアームＡ２ の基端部分に固着される指標片Ａ４に設けられる。しかも、スケールＡ３は、指 標片Ａ４で表裏から挟まれる。更に、指掛け部３，４は、一対のアームＡ１，Ａ ２に設けられる。また、アームＡ１，Ａ２の測定端１５相互で被測定物Ｂの各部 を挟むと、弾発スプリング２の弾発力に抗してアームＡ１，Ａ２が開いた状態と なり、他方のアームＡ２の指標片Ａ４の指標９は、スケールＡ３の目盛部１０を 差し、これを読み取ることで、その寸法が測定される。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を図示例について説明する。 図中Ａは、例えば、丸棒、平板、波板や、各種硝子製品、各種プラスチック製 品、各種木工品、各種紙製品等の適宜被測定物Ｂの厚みや、幅や、長さ等の各部 寸法を測定できるようにした本考案の寸法測定器を示し、この寸法測定器Ａは、 揺動支点１によって揺動自在に連結される一対のアームＡ１，Ａ２と、一方のア ームＡ１の基端部分に固着されるスケールＡ３と、一対のアームＡ１，Ａ２に装 着される弾発スプリング２とからなり、一対のアームＡ１，Ａ２夫々の先端部分 に設けた測定端１５で被測定物Ｂを挟むと、他方のアームＡ２の基端がわ部分に 設けた指標片Ａ４の指標９の位置を、スケールＡ３に設けた目盛部１０から読み 取ることで、測定端１５で挟んだ部分の寸法が測定できるよう構成されたもので ある。

【０００９】 しかも、弾発スプリング２は、例えば、捩りコイルバネ状を呈し、測定端１５ 相互が接触する向きにその弾発力が付勢されるよう一対のアームＡ１，Ａ２の取 付孔５，６にその両端部分が装着されており、被測定物Ｂを測定端１５で挾持し たときに、その挾持状態が維持されるように構成してある。

【００１０】 また、一対のアームＡ１，Ａ２の長手方向略中央部分には、指を入れて係止で きるようにした指掛け部３，４が設けてあり、この指掛け部３，４に指を入れて 係止すると、寸法測定器Ａを片手で支持、操作できるようになり、しかも、指掛 け部３，４相互が接近するように指に力を入れると、弾発スプリング２の弾発力 に抗して測定端１５相互が離れるようになる。

【００１１】 スケールＡ３は、略円弧状に湾曲しているような板状に形成され、その一端部 分が一方のアームＡ１の基端部分に、リベットやネジ等の適宜固定具７によって 固着されている。しかも、スケールＡ３の表面や裏面には、夫々尺度の異なる目 盛や、単位の異なる目盛等の目盛部１０が設けられている。また、スケールＡ３ の他端部分には、ストッパー１１が突設されており、このストッパー１１は、一 対のアームＡ１，Ａ２の測定端１５が接触状態にある時に、他方のアームＡ２（ 指標片Ａ４）に当接して、測定端１５相互が必要以上に強い力で圧迫（例えば、 不意の外力や、弾発スプリング２の弾発力等による圧迫）されて、測定端１５自 体が損傷、変形することがないように設けられたものである。

【００１２】 更に、他方のアームＡ２の基端部分には、指標９を有する一対の指標片Ａ４が ネジ等の適宜固定具８によって固着されており、この一対の指標片Ａ４は、スケ ールＡ３を表裏から摺動自在に挟むように形成されている。すなわち、スケール Ａ３が、一対の指標片Ａ４の間をガタつくことなく安定的に摺動できるように構 成してある。また、指標片Ａ４の指標９によってスケールＡ３裏面に設けた目盛 部１０から被測定物Ｂの寸法が読み取れるように形成してある。尚、一対の指標 片Ａ４は、ネジ等の適宜固定具８によって他方のアームＡ２に対してその固着位 置を微調節できるように構成されており、指標片Ａ４の指標９と、目盛部１０の ０位置とを容易に且つ正確に合致せしめられるようにしてある。

【００１３】 ところで、寸法測定器Ａの具体的構成、形状、寸法、アームＡ１の具体的構成 、形状、寸法、材質、アームＡ２の具体的構成、形状、寸法、材質、支点１の具 体的構成、形状、寸法、材質、弾発スプリング２の具体的構成、形状、寸法、材 質、アームＡ１，Ａ２への装着状態、指掛け部３，４の具体的形状、寸法、配設 位置、取付孔５，６の具体的形状、寸法、配設位置、固定具７，８の具体的構成 、形状、寸法、材質、指標片Ａ４の具体的形状、寸法、材質、配設位置、アーム Ａ２への具体的固着手段、指標９の具体的形状、寸法、配設位置、数、スケール Ａ３の具体的構成、形状、寸法、材質、アームＡ１への固着手段、目盛部１０の 具体的構成、尺度、単位、数、ストッパー１１の具体的構成、形状、寸法、材質 、配設位置等は、図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定されるも のである。

【００１４】

【考案の効果】

従って、請求項１記載の寸法測定器Ａは、先端寄りに設けた支点１部分によっ て揺動自在に連結される一対のアームＡ１，Ａ２と、一方のアームＡ１の基端部 分に固着されるスケールＡ３とを備え、アームＡ１，Ａ２夫々の先端部分に設け た測定端１５相互が接触する向きに、弾発スプリング２の弾発力を一対のアーム Ａ１，Ａ２に常時付与するよう形成し、スケールＡ３に目盛部１０を設けると共 に、他方のアームＡ２の基端がわ部分に指標９を設け、一対のアームＡ１，Ａ２ には、指掛け部３，４を設け、被測定物Ｂの各部をアームＡ１，Ａ２の測定端１ ５相互で挟んだときに、他方のアームＡ２の指標９位置を、スケールＡ３の目盛 部１０を利用して読み取ることで、その寸法が測定できるよう構成したので、適 宜被測定物Ｂの厚みや、幅や、長さ等の各部寸法を、比較的簡単に且つ正確に測 定でき、しかも、取扱いが容易で、使い勝手が良好な寸法測定器Ａとなる。

【００１５】 更に、一対のアームＡ１，Ａ２には、指掛け部３，４を設けたので、寸法測定 器Ａが持ち易くなると共に、その取扱い操作が簡単に且つ能率的に行えるように なる。

【００１６】 特に、支点１を一対のアームＡ１，Ａ２の先端寄りに設け、一方のアームＡ１ の基端部分にスケールＡ３を固着し、アームＡ１，Ａ２夫々の先端部分に測定端 １５を設け、他方のアームＡ２の基端がわ部分に指標９を設けたので、測定端１ ５で測定される被測定物Ｂの寸法を、スケールＡ３部分に於ける指標９の大きな 移動によって表示でき、測定精度が高く、測定寸法を読み取り易い寸法測定器Ａ となる。

【００１７】 加えて、アームＡ１，Ａ２夫々の先端部分に設けた測定端１５相互が接触する 向きに、弾発スプリング２の弾発力を一対のアームＡ１，Ａ２に常時付与するよ う形成したので、被測定物Ｂを測定端１５で挾持したときに、弾発スプリング２ の弾発力によってその挾持状態が維持されるようになり、大変取扱い易い寸法測 定器Ａとなる。

【００１８】 また、請求項２記載の寸法測定器Ａは、先端寄りに設けた支点１部分によって 揺動自在に連結される一対のアームＡ１，Ａ２と、一方のアームＡ１の基端部分 に固着されるスケールＡ３とを備え、アームＡ１，Ａ２夫々の先端部分に設けた 測定端１５相互が接触する向きに、弾発スプリング２の弾発力を一対のアームＡ １，Ａ２に常時付与するよう形成し、スケールＡ３の表裏面に目盛部１０を設け ると共に、他方のアームＡ２の基端部分に指標９を有する指標片Ａ４を固着し、 この指標片Ａ４でスケールＡ３を表裏から挟むように形成し、一対のアームＡ１ ，Ａ２には、指掛け部３，４を設け、被測定物Ｂの各部をアームＡ１，Ａ２の測 定端１５相互で挟んだときに、他方のアームＡ２の指標片Ａ４の指標９位置を、 スケールＡ３の目盛部１０を利用して読み取ることで、その寸法が測定できるよ う構成したので、適宜被測定物Ｂの厚みや、幅や、長さ等の各部寸法を、比較的 簡単に且つ正確に測定でき、しかも、取扱いが容易で、使い勝手が良好な寸法測 定器Ａとなる。

【００１９】 更に、一対のアームＡ１，Ａ２には、指掛け部３，４を設けたので、寸法測定 器Ａが持ち易くなると共に、その取扱い操作が簡単に且つ能率的に行えるように なる。

【００２０】 特に、支点１を一対のアームＡ１，Ａ２の先端寄りに設け、一方のアームＡ１ の基端部分にスケールＡ３を固着し、アームＡ１，Ａ２夫々の先端部分に測定端 １５を設け、他方のアームＡ２の基端部分に指標９を有する指標片Ａ４を固着し たので、測定端１５で測定される被測定物Ｂの寸法を、スケールＡ３部分に於け る指標９の大きな移動によって表示でき、測定精度が高く、測定寸法を読み取り 易い寸法測定器Ａとなる。そして、スケールＡ３の表裏の目盛部１０を利用して 、適宜被測定物Ｂの各部寸法を、適宜尺度、或いは、適宜単位で簡単に測定でき 、取扱い易い寸法測定器Ａとなる。

【００２１】 しかも、他方のアームＡ２の基端部分に固着した指標片Ａ４でスケールＡ３を 表裏から挟むように形成したので、スケールＡ３が、指標片Ａ４の間をガタつく ことなく安定的に摺動できるようになり、耐久性に優れ、比較的堅牢な寸法測定 器Ａとなる。

【００２２】 加えて、アームＡ１，Ａ２夫々の先端部分に設けた測定端１５相互が接触する 向きに、弾発スプリング２の弾発力を一対のアームＡ１，Ａ２に常時付与するよ う形成したので、被測定物Ｂを測定端１５で挾持したときに、弾発スプリング２ の弾発力によってその挾持状態が維持されるようになり、大変取扱い易い寸法測 定器Ａとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の寸法測定器を例示する正面図である。

【図２】本考案の寸法測定器を例示する背面図である。

【図３】本考案の他の寸法測定器を例示する正面図であ
る。

【符号の説明】

Ａ 寸法測定器 Ａ１ アーム Ａ２ アー
ム Ａ３ スケール Ａ４ 指標
片 １ 支点 ２ 弾発
スプリング ３ 指掛け部 ４ 指掛
け部 ５ 取付孔 ６ 取付
孔 ７ 固定具 ８ 固定
具 ９ 指標 １０ 目盛部 １１ スト
ッパー １５ 測定端 Ｂ 被測定物

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 先端寄りに設けた支点１部分によって揺
   動自在に連結される一対のアームと、一方のアームの基
   端部分に固着されるスケールとを備え、アーム夫々の先
   端部分に設けた測定端相互が接触する向きに、弾発スプ
   リングの弾発力を一対のアームに常時付与するよう形成
   し、スケールに目盛部を設けると共に、他方のアームの
   基端がわ部分に指標を設け、一対のアームには、指掛け
   部を設け、被測定物の各部をアームの測定端相互で挟ん
   だときに、他方のアームの指標位置を、スケールの目盛
   部を利用して読み取ることで、その寸法が測定できるよ
   う構成したことを特徴とする寸法測定器。
2. 【請求項２】 先端寄りに設けた支点部分によって揺動
   自在に連結される一対のアームと、一方のアームの基端
   部分に固着されるスケールとを備え、アーム夫々の先端
   部分に設けた測定端相互が接触する向きに、弾発スプリ
   ングの弾発力を一対のアームに常時付与するよう形成
   し、スケールの表裏面に目盛部を設けると共に、他方の
   アームの基端部分に指標を有する指標片を固着し、この
   指標片でスケールを表裏から挟むように形成し、一対の
   アームには、指掛け部を設け、被測定物の各部をアーム
   の測定端相互で挟んだときに、他方のアームの指標片の
   指標位置を、スケールの目盛部を利用して読み取ること
   で、その寸法が測定できるよう構成したことを特徴とす
   る寸法測定器。