JP3003601U - 中通し竿 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連結管とガイド管とを別部品で構成する。 【構成】 連結管１には、釣糸を中通し竿外から竿内に
導入するガイド管７を捩じ込む傾斜穴４を形成する。こ
の傾斜孔４は、連結管１の側面から一方の竿５の中空部
に連通するように形成され、この穴４の内壁面には、ガ
イド管７の外周部に形成された雄ねじ部７ａと螺合する
雌ねじ部が形成される。ガイド管７は、その両端に釣糸
ガイドリング６，６ａを保持させた状態で連結管１の傾
斜穴４に装着される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、組立てに用いられる連結管を備えた中通し竿に係り、特に、この連 結管とこれに取り付けられるガイド管との締結構造が改良された連結管を用いた 中通し竿に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、釣糸が釣竿内を通過するように構成されている中通し竿が用いられ ている。この中通し竿の中には、複数の分離された竿を連結管によって結合する 組み立て式のものがある。このような組み立て式のものにあっては、釣糸を竿内 に案内するガイド管と竿を連結する連結管とが一体的に形成されたものを用いて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、釣糸を竿内に案内するガイド管と竿を連結する連結管とを一体 形成した従来のものにおいては、連結を堅固なものとするために高精度の加工が 要求されることと、ガイド管あるいは連結管のいずれか一方が破損した場合など の場合には、その修理や補修が非常に難しいという問題がある。

【０００４】 そこで、本考案は、このような従来の中通し竿の不具合を解消するために、ガ イド管と連結管とを別体とし、ガイド管を連結管に着脱可能とした締結構造を持 つ中通し竿の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案は、複数に分離されているそれぞれの竿を連 結管の両端に接続して組み立てられる中通し竿であって、当該連結管には、釣糸 を当該中通し竿外から竿内に導入するガイド管を捩じ込む傾斜穴が前記連結管の 側面から一方の竿の中空部に連通するように形成されると共に、当該傾斜穴の内 壁面には、当該ガイド管の外周部に形成された雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が形 成され、前記ガイド管は、その両端に釣糸ガイドリングを保持させた状態で前記 連結管の傾斜穴に装着されていることを特徴とする。

【０００６】

【作用】

このように構成した本考案の中通し竿においては、連結管とガイド管とが別部 品となっていることから、連結管あるいはガイド管のいずれか一方が破損したよ うな場合であっても、その修理や補修が容易となり、また、従来と同様の堅固な 強度を確保することが可能である。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図１は、本発明にかかる 中通し竿（以下、単に釣竿という。）の特に連結管およびガイド管を中心とした 部分の概略構成を示す図である。

【０００８】 図１に示すように、連結管１の両端には、分離された釣竿８，８ａがそれぞれ 差し込まれるテーパー形状の挿入用の切り込み２，３が形成されている。この挿 入用切り込み２，３に分離されている釣竿８，８ａをそれぞれ差し込むことによ って一体となった中通し竿が組立てられる。

【０００９】 この連結管１には、ガイド管７を螺合させて釣糸の導入通路を形成させる傾斜 孔４が開口されている。この傾斜孔４は、連結管１の断面を示した図２に示して あるように、開口端から挿入用切り込み２の中空部に向けて傾斜して形成されて いる。この傾斜孔４の挿入用切り込み２との当接部分には、釣糸ガイドリング６ を位置させる環状の溝５が形成されている。この釣糸ガイドリング６は、釣糸を 挿入用切り込み２あるいはガイド管７にスムースに案内する役割を担っている。 また、この傾斜孔４の内周面には、ガイド管７の外周面に形成されたねじ部７ａ に螺合する雌ねじが形成されている。

【００１０】 ガイド管７の外周面には傾斜孔４の雌ねじと螺合する雄ねじ部７ａが形成され ているが、この雄ねじ部７ａにはもちろん雄ねじが切られている。ガイド管７の 反螺合方向の端部には、ガイド管７の内周に差し込み可能な嵌合部を有する釣糸 ガイドリング６ａが差し込まれる。この釣糸ガイドリング６ａは、釣糸を竿外あ るいはガイド管７内にスムースに案内する役割を担っている。

【００１１】 釣竿を使用する場合には、釣糸ガイドリング６を傾斜孔４の奥に位置させて、 釣糸ガイドリング６ａを取り付けたガイド管７を傾斜孔４のねじ部に螺合させて 取り付ける。このようにしてガイド管７を取り付けると、傾斜孔４の内周面に形 成されている雌ねじとガイド管７の外周面に形成されている雄ねじ部７ａとが螺 合し、ガイド管７は連結管１の傾斜孔４に堅固に装着される。傾斜孔４の奥に内 装される釣糸ガイドリング６は、傾斜孔４の挿入用切り込み２との当接部分に形 成されている環状の溝５に支持され、ガイド管７の一端面で保持される。ことあ と、分割されている釣竿８，８ａをそれぞれの挿入用切り込み２，３に挿入して 釣竿を組み立てる。釣竿を分解する場合にはこれとは逆の手順で行えば良い。

【００１２】 このように、ガイド管７を連結管１に対して着脱自在としたことによって、い ずれか一方の補修などを容易に行うことができるようになり、保守，管理が楽に なる。また、連結管１とガイド管７とは別部材となっているので、それぞれの部 材に要求される強度に合わせた材料で作成することによって、その強度の堅固な ものとすることができるようになる。

【００１３】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、連結管とガイド管とを分離可能な構造とし たので、連結管あるいはガイド管のいずれか一方のみに補修の必要性が生じた場 合にも、片方のみを分離して補修等をすることができることから、釣竿の維持管 理が容易となり、連結管とガイド管そのぞれの材質などを必要強度に合わせて作 成することができ、堅固な構造とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる中通し竿の特に連結管およびガ
イド管を中心とした部分の概略構成を示す図である。

【図２】図１に示した連結管にガイド管が装着された状
態の断面を示す図である。

【符号の説明】

１…連結管 ２，３…挿入用の切り込み ４…傾斜孔 ５…環状の溝 ６，６ａ…釣糸ガイドリング ７…ガイド管 ７ａ…雄ねじ部 ８，８ａ…釣竿

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数に分離されているそれぞれの竿
   （８，８ａ）を連結管（１）の両端に接続して組み立て
   られる中通し竿であって、 当該連結管（１）には、釣糸を当該中通し竿外から竿内
   に導入するガイド管（７）を捩じ込む傾斜穴（４）が前
   記連結管（１）の側面から一方の竿（５）の中空部に連
   通するように形成されると共に、当該傾斜穴（４）の内
   壁面には、当該ガイド管（７）の外周部に形成された雄
   ねじ部（７ａ）と螺合する雌ねじ部が形成され、前記ガ
   イド管（７）は、その両端に釣糸ガイドリング（６，６
   ａ）を保持させた状態で前記連結管（１）の傾斜穴
   （４）に装着されていることを特徴とする中通し竿。