JP3003234U - ジグソーパズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジグソーパズルを脳の機能回復訓練あるいは
痴呆の進行防止トレーニング等に利用できるようにする
こと。 【構成】 絵模様２を印刷された一枚の板紙１が複数の
断片５₁ −−−−−５_nに切断されてなる一揃えの断片
群５と、前記絵模様と同じ大きさの同じ絵模様２が印刷
されている台紙６と、この台紙６に各断片を置けばその
断片をその位置に仮止めする透明粘着剤７の層とからな
るジグソーパズル。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はジグソーパズルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ジグソーパズルとはばらばらになされた絵の断片群から元の絵を再生すること を楽しむ玩具を言い、一般に画用紙ぐらいの大きさの板紙に絵を印刷しこれを２ ００ピースとか３００ピースとかの複数の断片に切断してばらばらにしたもので ある。人々はそれら断片を互いに嵌め合せて元の絵を完成させるのであるが、こ れを完成させるまでの試行錯誤等の知的作業を楽しむのである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように、ジグソーパズルは知的作業を楽しむものであるので刺激性に富み 脳の働きを活発にさせるのであるが、これまで、ジグソーパズルは脳の機能回復 訓練とか痴呆の進行防止トレーニングとかに利用されていなかった。 本考案はジグソーパズルを脳の機能回復訓練あるいは痴呆の進行防止トレーニ ングあるいは幼児教育とかに利用できるようにすることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は絵模様を印刷された一枚の板紙が複数の断片に切断されてなる断片群 と、前記絵模様と同じ大きさの同じ絵模様が印刷されている台紙と、この台紙に 前記断片を置けば前記断片がその位置へ仮に保持されるようになした仮止め手段 との組み合せである。

【０００５】

【作用】

断片が有している絵模様の部分を台紙の絵模様の部分に合わせることが出来る ので、要求される知的作業がこのジグソーパズルで訓練される人のレベルに丁度 適するようになる。また、仮止め手段で断片は台紙に仮止めされるので、集中力 の持続時間が短い人にも適し自由に訓練を中断できる。

【０００６】

【実施例】

実施例 １ 図１は本考案によるジグソーパズルの一実施例を示す斜視図である。図２は図 １の一揃えの断片群がばらばらにされた状態を示す図である。図３はジグソーパ ズルによるトレーニングを開始した後、数個の断片が台紙の所定位置に仮止めさ れた状態を示す図である。 これら図において、１は板紙、２は板紙１と台紙６とに印刷された同じ寸法の 同じ絵模様、３は板紙１を縦に切断する切断線群、４は板紙１を横に切断する切 断線群、５₁ −−−−−５_n は板紙１がばらばらに切断された各断片、５は複数 の断片５₁ −−−−−５_n からなり絵模様２を完成させることが出来る一揃えの 断片群、６は板紙１の絵模様２と同じ寸法の同じ絵模様２が印刷された台紙、７ は台紙６の表面に薄層状に施されている透明粘着剤である。なお、台紙６に印刷 する絵模様は板紙１に印刷する絵模様の色調より薄かってもよい。

【０００７】 次に、図１に示すジグソーパズルの使用方法の一例を説明する。先ず、図１に 示す整列された一揃えの断片群５を図２に示すようにばらばらにする。ジグソー パズルの故に隣接している断片は互いに嵌め合わさっているので図１の状態から 図２の状態にするにも時間を要し、指先の運動にもなる。 図２の状態になされたばらばらの断片群５から任意の一つの断片（例えば５_{19 0} ）を取り出し、その絵模様の部分を台紙６の絵模様の部分に照合させる。断片 ５₁₉₀ の絵模様の部分と台紙６の絵模様の部分とが合致した位置で断片５₁₉₀ を 台紙６の上に重ね合わせて少し断片５₁₉₀ を押圧する。すると断片５₁₉₀ は粘着 剤７によりその位置に仮止めされる。以下同様に、断片５₁₁₇ を合せ、更に断片 ５₁₉₁ を合せ−−−−−というようにして台紙６の上に板紙１の整列された断片 群５を完成させるのである。

【０００８】 このように仮止めすることにより断片毎に解決されて行くのである。もし仮止 めをしないと位置がずれてしまって同じことを何度もくり返すのみで、本人も自 尊心が傷つけられてこの訓練を拒否するようになる。 たとえ一つ一つの断片の位置を見つけるのに長時間かかっても、途中に休憩等 の中断をはさんで徐々に台紙６の上の断片の数が増して行けば訓練を続行する意 欲が沸いてくるのである。ましてや、最後の数片ぐらいになると意欲が倍増して 、集中力の持続時間も長くなるのである。 なお、このジグソーパズルは意外に指先の運動を必要とし脳の機能回復等に役 立つのである。というのは、断片５₁ −−−−−５_n を正確に台紙６の対応位置 に仮止めすることはむつかしく、少し位置がずれて仮止めされることが多いので ある。従って一つの断片を嵌め込むことにより上下方向、左右方向あるいは斜め 方向が連なるというような場合の、その一つの断片を受け入れる上下方向、左右 方向あるいは斜め方向の間隔は狭すぎたり、広すぎたりすることがしばしば生じ る。少しのずれであるが、これを修正するために順次断片を台紙６からはずして 再び貼り付ける作業をしなければならないのである。これは極めて単純な作業で あるが指先を使い、脳の働きを活発にするのである。

【０００９】 実施例 ２ 実施例１では仮止め手段としての粘着剤７は透明であり台紙６の表面に薄層状 に設けられているのであるが、図示はしないが実施例２では各断片５₁ −−−− −５_n の裏面に設けられてもよい。この場合の粘着剤は透明であってもよいし、 透明でなくともよい。

【００１０】 実施例 ３ 実施例１および実施例２では仮止め手段として粘着剤が用いられたが、図示は しないが実施例３では仮止め手段は永久磁石とこれに着脱自在な磁性材とからな る。各断片５₁ −−−−−５_n の裏面側に永久磁石片が埋め込まれ、一方、台紙 ６は磁性材の板からなるか、磁性材の薄板を含んでいる。 このような磁力による仮止め手段は台紙６に対して断片の位置を側方に容易に ずらせることが出来るので、一つの断片を嵌め込むことにより上下方向、左右方 向あるいは斜め方向が連なるというような場合の、その一つの断片を受け入れる 上下方向、左右方向あるいは斜め方向の間隔が狭すぎたり広すぎたりしても、単 に側方向に力を加えるだけで押し広げたり、狭めたりすることができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は以上述べた通り、絵模様を印刷された一枚の板紙が複数の断片に切断 されてなる断片群と、前記絵模様と同じ大きさの同じ絵模様が印刷されている台 紙と、この台紙に断片を仮止めする仮止め手段とを組み合せたジグソーパズルで あるので、断片毎に台紙の絵模様の部分に照合させて可否を判断し仮止め出来、 中断後も、前回のことを忘れて同じことを何度もくり返すことはない。従ってゆ っくりではあるがパズルの解決に向かって前進するのである。かくして意欲がわ いてきて、脳の機能回復訓練や、痴呆の進行防止トレーニング等に効果を発揮す るという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のジグソーパズルの一実施例を示す斜視
図である。

【図２】図１の断片群がばらばらになされた状態を示す
図である。

【図３】図２のばらばらになされた断片群から数個の断
片が台紙の所定に配置された状態を示す図である。

【符号の説明】

１ 板紙 ２ 絵模様 ３，４ 縦横の切断線 ５ 一揃えの断片群 ５₁ −−−−−５_n 各断片 ６ 台紙 ７ 透明粘着剤

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 絵模様を印刷された一枚の板紙が複数の
   断片に切断されてなる断片群と、前記絵模様と同じ大き
   さの同じ絵模様が印刷されている台紙と、この台紙に前
   記断片を置けば前記断片がその位置へ仮に保持されるよ
   うになした仮止め手段との組み合せからなることを特徴
   とするジグソーパズル。
2. 【請求項２】 仮止め手段は台紙の表面に薄層状に設け
   られた透明粘着剤である請求項１のジグソーパズル。
3. 【請求項３】 仮止め手段は断片の裏面に薄層状に設け
   られた粘着剤である請求項１のジグソーパズル。
4. 【請求項４】 仮止め手段は各断片に設けられた永久磁
   石片と台紙に設けられた磁性材料とからなる請求項１の
   ジグソーパズル。