JP3002712U

JP3002712U - 鍋等調理容器の蓋体

Info

Publication number: JP3002712U
Application number: JP1994003291U
Authority: JP
Inventors: 吉晴竹井
Original assignee: 有限会社竹井器物製作所
Priority date: 1994-04-04
Filing date: 1994-04-04
Publication date: 1994-10-04
Anticipated expiration: 2000-04-04

Abstract

(57)【要約】【目的】鍋に掬い具を入れた状態で鍋と蓋体との保温
性を保つ。【構成】蓋体３の外端縁部に逆Ｕ字状に突出する***
部５を形成する。そして、鍋１内に掬い具６を入れ、鍋
１に蓋体３を被せると柄部６Ａが***部５から外部に挿
通する。【効果】鍋１と蓋体３との間に隙間が生じないため、
料理が冷めることがない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、鍋等調理容器の蓋体に関し、特に、鍋等容器内に掬い具調理具等を入れたまま蓋体を被せることのできる鍋等調理容器の蓋体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、調理用鍋は、上面周縁部を開口して有底状に形成され、開口部周縁に蓋体を嵌める段部が形成され、この段部に蓋体を被せ、鍋を密閉した状態で加熱調理する。また、一般に、蓋体には、調理の際に、鍋からの吹きこぼれを抑えるため、鍋内の蒸気の一部を逃がす小さな突起状の蒸気抜きが切り起こし形成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、鍋で調理した料理を皿や碗に盛る際、おたまなどの掬い具を使用するが、使い終えた掬い具には料理を付いているため、通常はテーブルに載せることはなく、鍋に入れたままのほうがむしろ便利である。しかし、鍋に掬い具を入れたままの状態では、鍋に蓋体を被せたとしても、鍋と蓋体との間に掬い具の柄部が挟まれ、鍋が完全に塞がれず、鍋と蓋体との隙間から熱が逃げてしまい、折角、調理した料理が冷めてしまうという問題があった。

【０００４】本考案は、このような問題点を解決しようとするもので、鍋等に掬い具等を入れたままの状態で鍋と蓋体との隙間をなくし、鍋の保温性を維持することのできる鍋等調理容器の蓋体を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記目的を達成するために、請求項１の考案は、鍋等調理容器の開口部を覆う蓋体の周縁部に前記容器の上面周縁部より上方に突出して容器内に入れた掬い具等調理具の柄部が挿通可能な***部を突出形成したものである。

【０００６】また、請求項２の考案は、前記***部は前記蓋体の周縁部側が幅大に形成されているものである。

【０００７】

【作用】

本考案の請求項１記載の考案では、掬い具等を鍋等内に入れたまま、蓋体を被せても、掬い具等の柄部が***部から外部に挿通し、鍋等と蓋体とを密着する。また、本考案の請求項２記載の考案では、周縁部側が幅大に形成されているために、柄部を通しやすくなる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を添付図面を参照して説明する。同図において、１は、上面を開口して周壁１Ａに一対の取手２を有する従来から周知の調理用の両手鍋であり、この鍋１の周壁２の上端開口縁に蓋体３を載せる環状の段部１Ｂを形成する。前記蓋体３の中央には摘み４が取り付けられ、また、蓋体３の外端寄りから蓋体３の縁部にかけてほぼ逆Ｕ字状に突出する***部５が形成され、蓋体３を鍋１の段部１Ｂに載せ、鍋１に蓋体３を被せると***部５が、鍋１の開口部周縁から上方側に突出して開口する。そして前記***部５は蓋体３の周縁部側が幅大Ｗに形成されている。

【０００９】そして、おたまなどの掬い具６を鍋１内に入れたまま、鍋１に蓋体３を被せると掬い具６の柄部６Ａが***部５の開口部５Ａから外部に挿通され、このため、鍋１と蓋体３との間に隙間が生じることなく、密着する。

【００１０】以上のように、本実施例では、蓋体１の周縁部を部分的に突出させて掬い具６の柄部６Ａを挿通する***部５を形成したので、掬い具６を鍋１内に入れたまま、鍋１に蓋体３を被せたとしても、掬い具６の柄部６Ａが***部５の開口部５Ａから外部に挿通し、鍋１と蓋体３とが密着し、鍋１の保温性を良好に保つことができるため、料理が冷めることがない。

【００１１】また、調理の際、***部５の開口部５Ａから蒸気の一部が逃げるため、***部５を蒸気抜きとして兼用することができ、蒸気抜きを別途形成する必要がない。さらに、前記***部５は蓋体３の周縁部側が幅大Ｗに形成されているので前記、柄部６Ａを通しやすくなる。

【００１２】なお、本考案は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、鍋として両手鍋を用いたが片手鍋でもよく、その鍋の形状や蓋体の基本的な形状あるいは***部の形状などは適宜設定すればよいものである。また鍋以外の調理容器、例えばフライパン等にも使用することができ、またおたまにかえてフライ返し等でもよい。

【００１３】

【考案の効果】

請求項１の本考案は、鍋等調理容器の開口部を覆う蓋体の周縁部に前記容器の上面周縁部より上方に突出して容器内に入れた掬い具等調理具の柄部が挿通可能な***部を突出形成したことにより、掬い具等を鍋等内に入れたまま、蓋体を被せても、掬い具等の柄部が***部から外部に挿通して、鍋等と蓋体とを密着し、鍋等の保温性を維持することができる。

【００１４】また、請求項２の本考案は、前記***部は前記蓋体の周縁部側が幅大に形成されていることにより、柄部を通しやすくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。

【図２】同上一部を省略した鍋の断面図である。

【符号の説明】

１鍋３蓋体５ ***部６掬い具６Ａ柄部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】鍋等調理容器の開口部を覆う蓋体の周縁
部に前記容器の上面周縁部より上方に突出して容器内に
入れた掬い具等調理具の柄部が挿通可能な***部を突出
形成したことを特徴とする鍋等調理容器の蓋体。
【請求項２】前記***部は前記蓋体の周縁部側が幅大
に形成されていることを特徴とする請求項１記載の鍋等
調理容器の蓋体。