JP3002496U - 陶磁器製電球用ソケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 結線端子を確実に装着でき、上から結線でき
て作業を容易にでき、狭い場所での使用に好適な陶磁器
製電球用ソケットを得る。 【構成】 金属板を折曲した保持函体３１内に電線を押
圧保持する二片のバネ片３２，３３を上下方向に可撓で
きるよう係止させて備えて成る結線端子３を、ソケット
本体１の上部収容溝１４，１５に収容し、電球装着用口
金の接点バネ片２１を取り付けている端子ビス１２と、
電球装着用口金２の保持用接点ネジ筒２２を取り付けて
いる端子ビス１３とを夫々保持函３１の底部に形成した
ネジ孔３４に螺着して結線端子３を収容溝１４，１５内
で固着し、その電線挿着口をソケット本体１の上面に臨
ませて上向きに配置し、その電線挿着口の上でそれに連
通する電線差込孔４１を蓋体４に上下方向に透設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、陶磁器製電球用ソケットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、保持函体内にバネ片を収容した結線端子を備えることにより、電線 を差し込むだけでワンタッチに結線できるソケットが有効に使用されている。し かしながら、いずれも電線の差込孔が横向きであることから横巾スペースの大き な場所に使用でき、狭い部位での使用が難しい問題点があった。この点、上から 電線を差し込んで結線するものもあるが、導通ビスを用いずにその結線部の結線 端子を直接電球装着用口金に導通させて連結しているため、ソケットへの電球装 着用口金や結線端子の装着が面倒であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、導通ビスを用いて電球装着用口金や結線端子の装着が容易確 実にでき、上から結線できて作業を容易にできると共に、狭い場所での使用に好 適な陶磁器製電球用ソケットを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このため本考案は、陶磁器製蓋体と、電球装着用口金を備えた陶磁器製ソケッ ト本体と、保持函体内に電線を押圧保持するバネ片を収容したソケット本体に取 り付ける一対の結線端子とから成るものにおいて、バネ片を上下方向に可撓でき るよう保持函に収容し、夫々保持函の底部に形成したネジ孔にて電球装着用口金 の端子ビスを螺着して結線端子の電線挿着口をソケット本体の上面から上向きに ソケット本体に固定すると共に、蓋体に夫々の電線挿着口に連通する電線差込孔 を上下方向に透設した構成としている。なお、導通連結板の両側に結線端子を固 着して成る接続用結線端子を一対備え、電球装着用口金の端子ビスを導通連結板 に設けたネジ孔に螺着して夫々の結線端子の電線挿着口を上面から上向きにソケ ット本体に固着した連結用のソケットとしてもよい。

【０００５】

【作用】

夫々保持函の底部に形成したネジ孔にて電球装着用口金の端子ビスを螺着する ため結線端子の装着が安定固着でき、また結線端子の電線挿着口をソケット本体 の上面から上向きに配置し、しかもバネ片が上下方向に可撓することから、蓋体 に透設した電線差込孔から下に向かって差し込まれた電線が夫々の結線端子のバ ネ片に押圧されて結線されるのである。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の図示実施例について説明する。図１及び図２に示す本例におい て、１は陶磁器製のソケット本体であり、中央より下の内空部１１に端子ビス１ ２，１３によって電球装着用口金２が装着されている。

【０００７】 また、ソケット本体１の上部収容溝１４，１５には結線端子３が収容してあり 、これは図３及び図４のように、金属板を折曲した保持函体３１内に電線を押圧 保持する二片のバネ片３２，３３を上下方向に可撓できるよう係止させて収容し 、保持函３１の底部にネジ孔３４を突設したもので、電球装着用口金の接点バネ 片２１を取り付けている端子ビス１２と、電球装着用口金２の保持用接点ネジ筒 ２２を取り付けている端子ビス１３とを夫々のネジ孔３４に螺着して結線端子３ を収容溝１４，１５内で固着し、電線挿着口をソケット本体１の上面に臨ませて 上向きに配置している。

【０００８】 ４は陶磁器製の蓋体であり、結線端子３の電線挿着口の上でそれに連通する電 線差込孔４１を上下方向に透設している。

【０００９】 本例はこのように構成したため、夫々保持函３１の底部に形成したネジ孔部３ ４にて電球装着用口金２の端子ビス１２，１３を螺着しているため結線端子３が 安定固着できるのである。また結線端子３の電線挿着口をソケット本体１の上面 から上向きに配置し、しかもバネ片３２，３３が上下方向に可撓することから、 蓋体４に透設した電線差込孔４１から差し込まれた電線５が夫々の結線端子３の バネ片３２，３３によって保持函３１の間で押圧され結線されるのである。

【００１０】 このように本例によると、横からではなく上から結線できることから狭い場所 でも円滑な作業が図れるのである。この場合、結線端子がビス止めしてあるため 配置が確保され抜け外れることがなく、結線状態を確保できるのである。

【００１１】 本例は上記のように構成したが、本考案においてはこれに限定されない。例え ば、蓋体及びソケット本体の形状は問わない。結線端子間が短い場合は、図５及 び図６のように、結線端子の収容溝間に凹溝６１を形成したソケット本体６と、 凹溝６１に係合する遮断突部７１を下に向けて突設した蓋体７でもよく、これに よると図７のように、結線端子間に遮断突部７１が介在するため安全である。

【００１２】 また、結線端子の形状及び構成も限定されず、保持函体内に電線を押圧保持す るバネ片を備えていればよく、バネ片の数も適宜である。さらに、図８のように 、導通連結板８１の両側に結線端子８２，８３を固着して成る接続用結線端子８ を一対備え、電球装着用口金の端子ビス９１，９２を導通連結板８１に設けたネ ジ孔８４に螺着して、図９のように、夫々の結線端子８２，８３の電線挿着口を 上向きにソケット本体に固着した構成でもよい。これによると、別のソケットを 接続できるのである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によると、結線端子の電線挿着口が上向きに配置し、そのバネ片が上下 方向に可撓することから、電線を横からではなく上から結線できるのであり狭い 場所でも円滑な作業が図れると共に、結線端子がビス止めしてあるためその配置 及び結線を確保できるのである。請求項２のものでは、連結端子によってソケッ トを相互に接続できるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す要部縦断面図である。

【図２】その一部切欠した平面図である。

【図３】その結線端子の一部切欠した拡大斜視図であ
る。

【図４】その結線端子の逆さにした背面からの拡大斜視
図である。

【図５】別例のソケット本体の平面図である。

【図６】その別例の蓋体の裏面図である。

【図７】その別例の組み合わせた要部縦断面図である。

【図８】さらに別例の結線端子の斜視図である。

【図９】その結線端子を用いたソケットの一部切欠した
平面図である。

【符号の説明】

１ ソケット本体 １２，１３ 端子ビス １４，１５ 収容溝 ２ 電球装着用口金 ３ 結線端子 ３１ 保持函体 ３２，３３ バネ片 ３４ ネジ孔 ４ 蓋体 ４１ 電線差込孔 ６ ソケット本体 ６１ 凹溝 ７１ 遮断突部 ８ 接続用結線端子 ８１ 導通連結板 ８２，８３ 結線端子 ８４ ネジ孔 ９１，９２ 端子ビス

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 陶磁器製蓋体と、電球装着用口金を備え
   た陶磁器製ソケット本体と、保持函体内に電線を押圧保
   持するバネ片を収容したソケット本体に取り付ける一対
   の結線端子とから成るものにおいて、バネ片を上下方向
   に可撓できるよう保持函に収容し、夫々保持函の底部に
   形成したネジ孔にて電球装着用口金の端子ビスを螺着し
   て結線端子の電線挿着口をソケット本体の上面から上向
   きにソケット本体に固定すると共に、蓋体に夫々の電線
   挿着口に連通する電線差込孔を上下方向に透設したこと
   を特徴とする陶磁器製電球用ソケット。
2. 【請求項２】 導通連結板の両側に結線端子を固着して
   成る接続用結線端子を一対備え、電球装着用口金の端子
   ビスを導通連結板に設けたネジ孔に螺着して夫々の結線
   端子の電線挿着口を上面から上向きにソケット本体に固
   着した請求項１の電球用ソケット。