JP3002329U

JP3002329U - 非常用懐中電灯

Info

Publication number: JP3002329U
Application number: JP1994003963U
Authority: JP
Inventors: 吉伸丸尾; 徳則新井
Original assignee: 株式会社サンガード
Priority date: 1994-03-24
Filing date: 1994-03-24
Publication date: 1994-09-20
Anticipated expiration: 2000-03-24

Abstract

(57)【要約】【目的】人目につきやすい場所にも気軽に設置するこ
とができる非常用懐中電灯を提供する。【構成】こけし人形４の胴部３に底面側から収容孔５
を開口する。収容孔５の内部に懐中電灯を構成する電灯
ユニット６を収容したのち、投光窓７ａが開口する底板
７によって閉鎖する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一般家庭等に設置する非常用懐中電灯に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、非常時に備えて予め用意しておく非常用懐中電灯としては、例えば予め壁等に取り付けた係止具に、掛け止めておくものが一般に知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の非常用懐中電灯にあっては、その外観に工業製品的な色合いが濃いため、玄関等の人目につきやすい場所に設置するには見た目が悪い。このため、できるだけ人目につきにくい箇所に設置せざるを得ず、設置箇所が限定されてしまう問題があった。

【０００４】本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、人目につきやすい場所にも気軽に設置することができる非常用懐中電灯を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するために請求項１の考案にあっては、胴と頭とからなるこけし人形の内部に、懐中電灯を構成する電灯ユニットを収容するとともに、前記胴部の底面に、前記電灯ユニットが有する電球の光りを外部に放出する投光窓を設けた非常用懐中電灯とした。

【０００６】また、請求項２の考案にあっては、前記電灯ユニットに、前記こけし人形を傾けたときオン作動し前記電球を点灯させるスイッチを設けた非常用懐中電灯とした。

【０００７】

【作用】

請求項１の構成においては、非使用時には、電球の光りを外部に放出する投光窓を、こけし人形の胴部の底面に設けたことから、直立させて置いておくときには、投光窓が外部から視認されることがなく、民芸品としてのこけし人形としか見えない。つまり鑑賞価値を備えている。また、使用時には、電灯ユニットを機能させることにより懐中電灯として用いられる。

【０００８】また、請求項２の構成においては、こけし人形を傾けたり、又はこけし人形が転倒したりすると、電球が点灯し懐中電灯として機能する。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図にしたがって説明する。図１に示すように、本考案にかかる非常用懐中電灯１は、頭部２と胴部３とからなる木彫りのこけし人形４と、その胴部３に底面側から頭部２に向かってドリルにより開口された収容孔５の内部に収容された電灯ユニット６と、胴部３の底面に頭部が突出するビス２１に止めされて収容孔５を閉鎖する、中央部に投光用窓７ａが開口する底板７とによって構成されている。なお、底板７には、前記ビス２１，２１に対応した位置に、ビス２１，２１の頭部に遊嵌する大径部と、それより小さな小径部とからなる、だるま穴が開口されるとともに、回し止めによる周知の方法で胴部３に取り付けられている。

【００１０】前記電灯ユニット６は収容孔５に順次挿入された、電極板８、直列状態にある１組の乾電池９，９、スイッチ一体型発光ユニット１０からなり、これらによって懐中電灯が構成されている。なお、電極板８の孔底側の端部にはスプリング１１が設けられており、そのスプリング１１を介して１組の乾電池９，９のマイナス側が電極板８に接続されている。

【００１１】また、前記スイッチ一体型発光ユニット１０は、図２にも示すように、乾電池９と同一の外径寸法を有する合成樹脂製の有底円筒状のケース１２を有しており、その内部を、壁１３によって乾電池９側のスイッチ部Ａと、前記底板側７側に開口する発光部Ｂとに隔成されている。発光部Ｂには、電球であるクリプトンランプ１４と、その一方の電極と前記電極板８とを導通するとともに、クリプトンランプ１４の発する光を前記底板７の投光用窓７ａから外部へ放出する反射板１５とが収容されるとともに、前述したスプリング１１のバネ力により底板７に圧接されたレンズ板１６により閉鎖されている。なお、底板７とレンズ板１６の間にはリング状のスペーサ−２２が介装されている。

【００１２】一方、前記スイッチ部Ａには、リベット２３を介して乾電池９のプラス側の電極に接続された第１リング１７と、クリプトンランプ１５の他方の電極に接続された第２リング１８とが上下に相対向して設けられるとともに、非常用懐中電灯１が傾いたとき転動して双方のリング１７，１８を導通する金属製のボール１９が収容されている。即ち、第１リング１７、第２リング、ボール１９とによって本考案のスイッチが構成されている。

【００１３】以上の構成からなる本実施例において、非常用懐中電灯１を使用しないときには、これを単に直立させておけば、こけし人形４の底面つまり底板７に開口する投光窓７ａが外部から視認されることがなく、非常用懐中電灯１が民芸品としてのこけし人形として認識される。このため、玄関等の人目につきやすい場所にも違和感なく設置することができる。つまり実用上での設置箇所が極めて広い。

【００１４】また、非常用懐中電灯１を傾けたり、又はそれが転倒した場合には、図２に示したように、前記ボール１９が転動してすることにより、クリプトンランプ１５が自動的に点灯し懐中電灯として機能する。このため、必要な時にはすぐに懐中電灯として使用することができる。

【００１５】しかも、非常用懐中電灯１は、こけし人形４を本体としているため、地震の際には倒れやすい。したがって、夜間に地震災害が発生した場合には、直ぐに倒れてクリプトンランプ１５が点灯するため、停電状態であっても瞬時に所在を知るとともに手にすることができる。なお、本実施例に示したものでは、こけし人形４の底面にビス２１，２１の頭部が突出されているため、さらに倒れやすくなっている。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１の考案にあっては、民芸品としてのこけし人形として鑑賞価値を有しているため、玄関等の人目につきやすい場所にも違和感なく設置することができる。よって、実用上での設置箇所が極めて広い非常用懐中電灯を提供できる。

【００１７】また請求項２の考案においては、前記効果に加え、こけし人形を傾けたり、又はこけし人形が転倒したりすると、電球が点灯し懐中電灯として機能するため、必要なとき、すぐに使用することができ、また夜間に地震災害が発生した場合には、直ちに倒れて電球が転倒するため、停電状態であっても瞬時にその所在を知り手にすることができるという効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す一部断面図である。

【図２】同実施例の転倒状態における図１の要部拡大図
である。

【符号の説明】

３胴部４こけし人形６電灯ユニット７底板７ａ投光窓１４クリプトンランプ（電球）１７第１リング（スイッチ）１８第２リング（スイッチ）１９ボール（スイッチ）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｆ２１Ｌ 15/00 Ａ 8815−3ＫＨ０１Ｈ 35/02 Ｃ 9378−5Ｇ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】胴と頭とからなるこけし人形の内部に、
懐中電灯を構成する電灯ユニットを収容するとともに、
前記胴部の底面に、前記電灯ユニットが有する電球の光
りを外部に放出する投光窓を設けたことを特徴とする非
常用懐中電灯。
【請求項２】前記電灯ユニットに、前記こけし人形を
傾けたときオン作動し前記電球を点灯させるスイッチを
設けたことを特徴とする請求項１記載の非常用懐中電
灯。