JP3001724U - 偽造防止プリントネーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネームに表示される商標を、偽の商標と容易
に区別可能とし、プリントネームの偽造を防止する。 【構成】 特定の色の無機蛍光体を含む樹脂液で文字、
図形、記号等の識別標識２を天然、合然、化繊等の織物
より成るネーム１にコーティングする。識別標識２に３
００〜４００ｎｍの紫外線を照射し、別の色に発光させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、衣服等についている商標、販売店、製造店名等を表示したプリント ネームに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、プリントネームに表示された商標等の偽造を防止するため、織り組織を 変化させたり、特別な色を使用したり、又書体を変化させたりしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来、商標等の識別標識は、織ネーム、プリントネーム、ラベルで表示してい るのであるが、何れも偽造が容易で、見本さえあれば見分けのつきにくい物を簡 単に作ることができた。 そして、偽造された商標等を付した商品が粗悪品であれば、返品も余儀なくさ れ、販売店や製造店等の信用を著しく害する結果となるのである。 そこで、従来は商標等の偽造を防止するため、織り組織を変化させたり、特別 な色を使用したり、書体を変化させたりしていたが、何れも組織や成分を分解す れば製法が分かり、容易に真似され、偽物の発見は困難であった。

【０００４】 上記点から本考案は、外観上似せても特殊素材を使用することにより、偽物を 容易に発見することができる偽造防止プリントネームを提供しようとするもので ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案偽造防止プリントネームは、無機蛍光体を含む 樹脂液で文字、図形、記号等の識別標識を天然、合然、化繊等の織物より成るネ ームにコーティングしたことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案偽造防止プリントネームの作用を説明すれば、無機蛍光体で文字、図形 、記号等の識別標識をネームにコーティングしたため、可視光下では白色又は特 定の色に見えるが、３００〜４００ｎｍの紫外線を照射すれば、瞬時に無機蛍光 体の別の色相に発光するから、商標等の識別標識の部分のみが発光し、外観を真 似ても偽物は発光しないから、その違いは一目瞭然となるのである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案偽造防止プリントネームの一実施例を図面に基づき説明する。 図１は本考案偽造防止プリントネームの一実施例を示す正面図である。 而して、図中１は天然、合然、化繊等の織物より成るネーム、２は文字、図形 、記号等の商標、販売店、製造店名等の識別標識である。識別標識２は無機蛍光 体でコーティングされ表示されている。 コーティング方法は、３００〜４００ｎｍの紫外線の照射で発光する赤色、緑 色、青色等、或いは各色を組み合わせた色の無機蛍光体をポリアクリル樹脂、ポ リ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ナイロン樹脂等の樹 脂を接合剤として使用する。

【０００８】 又、これ等の樹脂に樹脂の性質により適量の硬化剤、可塑剤、離型剤、難撚剤 等を加える。 硬化剤は繊維と樹脂の密着性を向上させ、摩擦堅牢度を向上させ、可塑剤は風 合を軟らかくする。 又、離型剤は織物のタックを防止し、難撚剤は難撚性を与える。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によれば、商標等の識別標識は無機蛍光体でプリントされるため、紫外 線を照射すれば、瞬時に無機蛍光体の色相に発光するから、本物か偽物かの違い は誰もが容易に、即判断できる。 よって、市場で不良品として返品された商品の商標等の確認が容易に実施でき ると共に、取り扱い店等においても確認が可能であるから、偽造防止に役立つも のであって有用な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案偽造防止プリントネームの一実施例を示
す正面図である。

【符号の説明】

１ ネーム ２ 識別標識

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 無機蛍光体を含む樹脂液で文字、図形、
   記号等の識別標識を天然、合然、化繊等の織物より成る
   ネームにコーティングしたことを特徴とする偽造防止プ
   リントネーム。