JP3000024B2 - 植生用固形基盤材及び植生用マット - Google Patents

植生用固形基盤材及び植生用マット

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JP3000024B2
JP3000024B2 JP1694096A JP1694096A JP3000024B2 JP 3000024 B2 JP3000024 B2 JP 3000024B2 JP 1694096 A JP1694096 A JP 1694096A JP 1694096 A JP1694096 A JP 1694096A JP 3000024 B2 JP3000024 B2 JP 3000024B2
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mat
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平一 宇野
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有限会社岐阜応用資材
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、岩盤やヤセ地或は
劣悪な不毛地の緑化をするための植生用固形基盤材及び
植生用マットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、岩盤やヤセ地或は劣悪な不毛地の
緑化をするための第1の工法としては、機械を利用した
たね吹付け工が知られている。これは、湿式ガンを使用
して圧縮空気によりたねを接地面に吹付け、或は、ポン
プを使用して風力によりたねを接地面に吹付けるもので
あり、機械を利用して播種するので高能率であって、大
面積の施工に適している。また、第2の工法は、植生マ
ットに種子、肥料、土壌等を含む基盤材を取付け、この
植生マットにより接地面を覆う植生マット工である。こ
の植生マット工は、土壌の保温・保湿に役立ち、また、
たね吹付けが困難な夏期及び冬期でも施工できるという
利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述した
第1の従来例(たね吹付け工)においては、つぎの問題
点がある。 ,圧縮空気用のコンプレッサや水力ポンプや発電機が
必要であるので、装置が大形になる。 ,施工現場に、装置の進入路及び設置面積を確保する
必要がある。 ,天候の悪い時は吹付け作業ができない。 また、第2の従来例(植生マット工)においては、つぎ
の問題点がある。 ,基盤材は、バーク堆肥や目土等、含水率が高い材料
を主体としているので、保存期間が短い。即ち、長期間
保存すると、種子が老化したり、保存中に発芽すること
があり、製造後の保存期間は、およそ1週間以内であ
る。 ,従って、施工工程に合わせた計画生産が必要であっ
て、短期間に製作しなければならないので、大量な注文
或は緊急な納期に充分に対応できない。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、大形な装置を必要とせず、しかも、
基盤材を長期間の保存することができ、大量な注文或は
緊急な納期に充分に対応できる植生用固形基盤材及び植
生用マットを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の植生用固形基
盤材は、土壌改良材を含む有機発酵物を乾燥して筒状に
圧縮固化された外筒と、この外筒内に充填された土壌改
良材、肥料、種子等の混合物とから構成された植生用固
形基盤材であって、 前記外筒は接地面に埋め込み若しく
は散布された状態にて給水されることで崩壊し、これに
より、前記種子に対して給水が開始されて発芽するとこ
ろに特徴を有する。
【0006】請求項2の植生用マットは、拡開可能な収
納部を隣接して複数個設け接地面に固定されるマット本
体と、土壌改良材を含む有機発酵物を乾燥して圧縮固化
された外筒及びこの外筒内に充填される土壌改良材、肥
料、種子等の混合物とから構成された植生用マットであ
って、前記外筒B接地面に埋め込み若しくは散布された
状態にて給水されることで崩壊し、これにより、前記種
子に対して給水が開始されて発芽するところに特徴を有
する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、請求項1に係る発明の一実
施例につき図1〜図4を参照して説明する。植生用固形
基盤材1は、円筒状の外筒2と、この外筒2内に充填さ
れた混合物3と、外筒2の両端部を封止して混合物3の
洩れを防止する栓4とから構成されている。栓4は、綿
花などの腐敗して土壌に還元される物質から形成されて
いる。外筒2は、外径60〜20mm、内径50〜10
mm、長さ50〜1000mmの範囲に製作される。
尚、外筒2は円筒状に限らず、六角形或は八角形等の多
角形筒状に形成されたものでも良い。
【0008】外筒2の原材料としては、 A,土壌改良材例えばピートモス、ココナッツピート、
藁その他、 B,有機堆肥例えばバーク堆肥、腐葉土、オガ粉堆肥、
蓄糞発酵堆肥、堆肥等、 C,有機物又は有機物の堆肥化物 が含まれている。
【0009】これらを図2に示す成形機11にかけて円
筒状に成形している。即ち、これらの原材料を風乾して
湿度0%近くまで乾燥する。そして、ホッパー12から
機体13内に投入する。機体13内では、スクリュー1
4により圧縮され、順次出口13a側に送られる。そし
て、外筒2の内径に相当する中子15により筒状に成形
される。機体13の端部は、ヒータ16によって約40
0℃に加熱されているので、原材料はここを通過するこ
とにより乾燥され、原材料内の雑菌が死滅する。そし
て、出口13aから排出された外筒2は適宜の長さに切
断される。冷却した後、内部に混合物3を充填して栓4
をすれば、固形基盤材1が完成する。
【0010】この、混合物3の原材料としては、 D,土壌改良材例えば、パーミュキュライト、パーライ
ト等 E,有機堆肥各種、 F,黒木土、鹿沼土、赤玉土、各種 G,各種の炭化物、 H,高度化成肥料、有機肥料、 J,保水剤、 K,吸水浸透剤、 L,PH調整剤、 M,種子各種 が含まれる。
【0011】外筒2及び混合物3の配合の一例として次
のものが使用されている。即ち、外筒2としては、土壌
改良材として、乾燥バーク堆肥、ココナッツピート及び
乾燥腐葉土により構成し、混合物3として、土壌改良材
(例えばパーミュキュライト、木炭、オーヨーエキ
ス)、遅効性肥料、みずもち一番等の保水剤、種子5〜
7種配合及びオーヨータイト等の吸水剤を混合させたも
のがある。尚、外筒2の重量は1m当り2Kg以下、混
合物3の重量は0.5Kg以下が適当である。
【0012】この固形基盤材1は、図3,図4に示す接
地面21に水平方向に複数個掘られた溝22内に埋め込
まれる。この固形基盤材1は、給水され、或は雨が降る
と、外筒2が吸水することにより、2時間以内で崩壊
し、この崩壊した外筒2を介して混合物3に水分が供給
されるので、種子は、外気温が10℃以上の条件で約1
5日で発芽して植物が生育する。
【0013】上記実施例によれば、つぎの効果を奏す
る。 ,外筒2は乾燥されているので、種子が発芽せず、長
期間の保存できる。 ,外筒2を製造する過程で加熱されているので、有機
発酵材の雑菌が死滅しており、長期間保存しても種子に
弊害が生じない。 ,外筒2は、吸水することにより膨張して崩壊するの
で、空気や水の流通が自由と成るため、種子の発芽率は
殆ど変化しない。
【0014】,外筒2は、圧縮率が1/4程度に圧縮
されており、且つ、含水率が低いため、軽量である。従
って、施工にあたり運搬重量が小さくなり、施工が容易
である。 ,外筒2は長期間の保存が可能であるので、予め外筒
2を大量に生産して保管しておけば、出荷直前に混合物
3を充填することができ、緊急の需要に対応することが
できる。 ,従って、需要に応じて、外筒2にタイプの違った種
子を混入することができて、計画的な生産が可能であ
る。
【0015】尚、固形基盤材1は、接地面21の溝22
内に埋め込まれるばかりでなく、固形基盤材1を短く輪
切りにして、これらを接地面21に散布しても良い。
【0016】つぎに、請求項2の発明の植生用マット3
1について説明する。植生用マット31は、マット本体
32の収納部34に固形基盤材1を装着して構成され
る。マット本体32は、例えば、幅1000mm、長さ
1200mmの大きさに、ポリエチレンフラットヤーン
をダブルラッセル織りしたものであり、横糸の打ち込み
本数は1インチ当り6〜7本、縦糸のピッチは約10m
mである。このマット本体32には、編組或は縫合によ
り複数個の結合部33が形成されており、これらの結合
部33間に2枚のシートが対向配置され拡開可能な袋状
の収納部34が形成されている。この収納部34の延長
寸法は、固形基盤材1の外周寸法よりも大きく形成され
ている。マット本体32には、9個の固定用の鳩目35
が取着されている。マット本体32の大きさは、上述の
寸法に限定されるものではなく、接地面21の大きさ及
び作業効率に応じて1m〜10mの範囲に設定する等、
適宜選定すればよい。
【0017】この収納部34には、側方から固形基盤材
1が挿入される。固形基盤材1を挿入することにより、
マット本体32の長さは約1000mmとなる。そこ
で、図7に示すように、植生用マット31で接地面21
を覆い、アンカー36を鳩目35を通して接地面21に
打ち込むと、植生用マット31が固定される。固形基盤
材1は水平方向に複数段に配置されている。
【0018】この固形基盤材1は、給水され、或は雨が
降ると、外筒2が吸水することにより、収納部34一杯
に膨張し崩壊する。そして、前述の手順を経て種子が根
付き植物が生育する。固形基盤材1は、接地面21より
も突出しているので、流下した水は固形基盤材1の上部
に滞留するので、吸水が効率よく確実に行われる。
【0019】この実施例においては、植生用マット31
を接地面21に固定すればよいので、施工が簡単に実施
できる。しかも、施工に際して大きな設備を必要とせ
ず、機械類の進入が困難な狭い場所でも施工できる。さ
らに、マット本体32の収納部34に固形基盤材1を挿
入する作業は、熟練度を必要とせず、しかも、現場にお
いても簡単に実施できるので、作業効率を著しく改善で
きるという効果を奏するものである。
【0020】尚、植生用マットの材質は、上記したポリ
エチレンのみに限らず、天然繊維(ジュート)マット等
を使用して、一定期間経過後分解して土に還元させるこ
ともできる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の植生用固形基盤材は、土壌改
良材を含む有機発酵物を乾燥して筒状に圧縮固化され吸
水したとき膨張して該水が内外を自由に流通する外筒
と、この外筒内に充填された土壌改良材、肥料、種子等
の混合物とから構成されているので、長期間の保存が可
能であり、大量な注文或は緊急な納期に充分に対応でき
るという優れた効果を奏するものである。
【0022】請求項2の植生用マットは、拡開可能な収
納部を隣接して複数個設け接地面に固定されるマット本
体と、土壌改良材を含む有機発酵物を乾燥して圧縮固化
され吸水したとき膨張して該水が内外を自由に流通する
外筒及びこの外筒内に充填される土壌改良材、肥料、種
子等の混合物からなり前記各収納部に収容された植生用
固形基盤材とから構成されているので、施工が簡単であ
り、しかも、施工に際して大形な装置を必要としないの
で、機械類の進入が困難な狭い場所でも施工できる。さ
らに、緊急な納期に充分に対応できるという優れた効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 植生用固形基盤材の分解斜視図である。
【図2】 成形機の縦断正面図である。
【図3】 図3におけるIII-III線に沿った拡大断面図
である。
【図4】 接地面の正面図である。
【図5】 植生用マットの正面図である。
【図6】 マット本体の側面部の斜視図である。
【図7】 植生用マットを接地面に固定する過程を示す
側面図である。
【符号の説明】
1 植生用固形基盤材 2 外筒 3 混合物 4 栓 21 接地面 22 溝 31 植生用マット 32 マット本体 34 収納部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌改良材を含む有機発酵物を乾燥して
    筒状に圧縮固化された外筒と、この外筒内に充填された
    土壌改良材、肥料、種子等の混合物とから構成された
    生用固形基盤材であって、 前記外筒は接地面に埋め込み若しくは散布された状態に
    て給水されることで崩壊し、これにより、前記種子に対
    して給水が開始されて発芽する ことを特徴とする植生用
    固形基盤材。
  2. 【請求項2】 拡開可能な収納部を隣接して複数個設け
    接地面に固定されるマット本体と、 土壌改良材を含む有機発酵物を乾燥して圧縮固化された
    外筒及びこの外筒内に充填される土壌改良材、肥料、種
    子等の混合物とから構成された植生用マットであって、 前記外筒は接地面に埋め込み若しくは散布された状態に
    て給水されることで崩壊し、これにより、前記種子に対
    して給水が開始されて発芽する ことを特徴とする植生用
    マット。
JP1694096A 1996-02-02 1996-02-02 植生用固形基盤材及び植生用マット Expired - Lifetime JP3000024B2 (ja)

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