JP2999806B2 - 楽音発生装置 - Google Patents

楽音発生装置

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JP2999806B2
JP2999806B2 JP2201356A JP20135690A JP2999806B2 JP 2999806 B2 JP2999806 B2 JP 2999806B2 JP 2201356 A JP2201356 A JP 2201356A JP 20135690 A JP20135690 A JP 20135690A JP 2999806 B2 JP2999806 B2 JP 2999806B2
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    • G10H2250/541Details of musical waveform synthesis, i.e. audio waveshape processing from individual wavetable samples, independently of their origin or of the sound they represent
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、例えばシンセサイザ、電子ピアノ、電子オ
ルガン、シングルキーボード等の電子楽器に用いられる
楽音発生装置に関し、特に波形メモリから楽音波形デー
タを繰り返し読み出すようにした楽音発生装置に関す
る。
(従来の技術) 従来、電子楽器等に用いられる楽音発生装置(音源回
路)には、種々の音色に応じた複数の楽音波形データを
記憶する波形メモリを備えている。そして、この波形メ
モリから、例えばパネルスイッチで指定された音色に応
じた楽音波形データを選択し、これを鍵盤で指定された
音高に応じた速度で読み出すことにより楽音波形を発生
し、この楽音波形を音響回路に供給することにより放音
するようになっている。
このような楽音発生装置においては、波形メモリの容
量にも制限があることから、1つの音色に対して一定長
の複数周期の楽音波形データを記憶しておき、発音時は
この楽音波形データを繰り返し読み出すことにより持続
する楽音波形を生成するようになっている。
このような楽音発生装置において、波形メモリに格納
する楽音波形データは、例えば第8図に示す過程を経て
生成されるようになっている。
先ず、同図(a)は原波形データ(元データ)となる
PCMの波形であり、これがA/D変換されてデジタルデータ
で与えられる。この場合、例えばピアノのような減衰音
の楽音信号の場合は、エンベロープを正規化し、一定振
幅の楽音信号データに変換する。
次いで、同図(b)に示すように、元データからデー
タ長lワードを2つ連続して切り出し、前半のlワード
にはフェードイン処理を施し、後半のlワードにはフェ
ードアウト処理を施す。
次いで、同図(c)に示すように、上記フェードイン
処理を施した波形データとフェードアウト処理を施した
波形データとを加算等の処理を行ってミックスし(これ
をクロスフェードミックスという)、これをループデー
タとする。
次いで、元データの先頭から切り出したデータの中点
Pまでのデータと、上記ループデータとを結合し、同図
(d)に示すような楽音波形データを得る。
このようにして生成された楽音波形データが波形メモ
リに記憶されることになる。
次いで、上記のようにして生成され波形メモリに記憶
された楽音波形データを用いて楽音を発生する動作につ
いて説明する。
先ず、に示すように、楽音波形データの先頭から1
回読み出して発音し、最後まで読み出した後は、、
、…で示すように、ループデータのみを繰り返し読み
出して発音する。
上記のように構成することにより、楽音の立ち上がり
部分に含まれる複雑で微妙な音を忠実に再現できるもの
となっている。また、持続する部分の音を少ない楽音波
形データで発音でき、データの圧縮が図れるものとなっ
ている。さらに、クロスフェードミックスを行うことに
より立ち上がり部分と繰り返し部分のつながりがスムー
ズになり、また繰り返し部分相互のつながりもスムーズ
になっている。
しかしながら、上記手法で作成した楽音波形データ
は、楽音の立ち上がり部分のデータ量は、少なくともl
ワード以上が必要であり、各種音色、音域等に応じて楽
音波形データを用意すると膨大な量のデータとなってし
まう。
また、繰り返し読み出し部分の楽音波形データは、デ
ータ量が少ないと、例えば周期性等の耳障りな音が感じ
られるので或る程度の量が必要である。
このように、従来の楽音波形データの記憶方式及び楽
音波形データの再生方式によれば、膨大な波形メモリを
必要とし、装置が高価になってしまうという欠点があっ
た。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、波形
メモリの容量を小さくでき、したがって装置を安価に構
成することのできる楽音発生装置を提供することを目的
とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明の楽音発生装置は、元データの楽音の立ち上
がり部分から任意の長さで第1の楽音波形データを抽出
する処理;楽音の持続部分の任意の位置を基準として前
後に任意の偶数の等しい長さで切り出した波形データに
対して、前半部分には振幅が0から次第に増加するよう
に重み付けを行い、そして後半部分には次第に0まで減
少するように重み付けを行い、これら前半および後半の
両部分を重ね合わせた波形データの最初の1ワードのデ
ータを最後尾に付加することによって得られた波形デー
タと、該波形データを振幅を反転しながら最後尾のデー
タから順次読み出すことによって得られた波形データと
を重ね合わせることによって得られる波形データのうち
先頭から前記偶数の半分に1を加えた数のデータによっ
て第3の区間の楽音波形データを形成する処理;ならび
に、前記第3の区間の波形要素を取り込んだ楽音波形デ
ータであって、前記第1の区間と第3の区間とを接続す
る任意の長さの第2の区間の楽音波形データを形成する
処理;のそれぞれの処理を行う楽音波形データ処理手段
と、該楽音波形データ処理手段によって処理されたそれ
ぞれの楽音波形データを記憶する波形メモリと、前記波
形メモリに記憶されたそれぞれの楽音波形データを、第
1の区間、第2の区間の順序で読み出し、引き続いて前
記第3の区間を昇順および降順で交互に読み出す読出手
段と、前記読出手段によって読み出された各楽音波形デ
ータに基づき楽音を発生するための楽音発生手段と、を
具備したことを特徴とする。
(作用) 本発明は、波形メモリに楽音波形データを記憶する
際、楽音の立ち上がり部分から任意の長さを抽出して第
1の区間となし、楽音の持続部分を任意の長さで切り取
って例えばクロスフェードミックス、その他の加工を施
して得られるデータを第3の区間となし、さらに前記第
1の区間及び第3の区間の各波形を例えば任意の長さで
クロスフェードミックス処理することにより各波形要素
を取り込んだデータで前記第1及び第3の区間をつなぐ
第2の区間となし、これらを第1、第2及び第3の区間
の順で波形メモリに記憶しておく。波形メモリから楽音
波形データを読み出す際は、先ず、第1、第2の区間を
続けて読み出し、次いで第3の区間を昇順に読み出し、
第3の区間の最後まで読み出し該第3の区間を降順に読
み出す。以降は、第3の区間を昇順、降順の交互に読み
出して持続音を発生する。したがって、第1又は第2の
区間の楽音波形データは任意の長さに設定できるので、
その容量を必要最小限に止めることができる。また、繰
り返し読み出し区間となる第3の区間は昇順、降順の交
互に読み出すので、一方向に読み出す場合の半分のデー
タで済み、楽音波形データの量を圧縮できるものとなっ
ている。
(実施例) 第2図は、本発明に係る楽音発生装置を適用した電子
楽器の全体的な構成を示す概略ブロック図である。
図において、1は鍵盤スイッチ群であり、鍵盤と各々
の鍵の押下の状態を検知するためのキースキャン回路と
を含むものである。
2はパネルスイッチ群であり、電源スイッチ、モード
指定スイッチ、メロディ選択スィッチ、リズム選択スイ
ッチ等を備えている。各スイッチのセット状態は、上記
鍵盤スイッチ群1と同様に、内部に含まれるパネルスキ
ャン回路によって検知されるようになっている。
3はスイッチインタフェースであり、上記鍵盤スイッ
チ群1及びパネルスイッチ群2の状態を調べ、オン(O
N)状態になっているパネルスイッチデータ、新たにオ
ン状態になった鍵盤コードとタッチ、及び新たにオフ状
態になった鍵盤コードを出力するものである。なお、上
記タッチ情報は、図示しない周知のタッチ検出回路で生
成されるようになっている。
4は中央処理装置(CPU)であり、読出し専用記憶装
置(ROM)5のプログラムメモリ部に記憶されているプ
ログラムに従って当該電子楽器の各部を制御するもので
ある。
上記ROM5は、CPU4を動作させるプログラムの他、音色
データ、その他の種々の固定データを含んでいる。
7は本発明の特徴に関係する音源回路であり、波形メ
モリ8に接続されるようになっている。この音源回路7
及び波形メモリ8の詳細については後述する。
上記スイッチインタフェース3、CPU4、ROM5及び音源
回路7は、システムバス11を介して相互に接続されるよ
うになっている。
また、上記音源回路7から出力されるデジタル楽音信
号は、D/A変換器9に送出されるようになっている。D/A
変換器9は、入力されたデジタル楽音信号をアナログ楽
音信号に変換するものである。このD/A変換器9で変換
されたアナログ楽音信号は、音響回路10に供給されるよ
うになっている。
10は音響回路であり、入力された電気信号としてのア
ナログ楽音信号を音響信号に変換するものである。この
音響回路10は、例えばスピーカやヘッドホン等に代表さ
れる音響発生手段により放音を行うものである。
第3図は、上記波形メモリ8と音響回路10とをさらに
詳細に示すブロック図である。
波形メモリ8には、所定の工程で作成された楽音波形
データが記憶されるようになっており、第1図は、この
楽音波形データの作成過程を示すものである。
先ず、同図(a)は原波形データ(元データ)となる
デジタル化されたPCM波形のデータである。この場合、
従来と同様に、例えばピアノのような減衰音の楽音信号
の場合はエンベロープを正規化して一定振幅の楽音信号
データに変換しておく。
このような元データに対し、同図(b)に示すよう
に、楽音の立ち上がり部分(第1の区間)となるデータ
(データ幅h)と後述する繰り返し読み出し部分(第3
の区間)となるデータ(データ幅l)とを接続する部分
(第2の区間)のデータ幅mを決める。これらデータ幅
h及びmは任意に選択できる。また、データ幅lも任意
に決定できることは勿論であるが、あまり短いのは現実
的ではない。
そして、同図(c)に示すように、元データの持続音
部分の任意の一点をループポイントとして選択し、この
ループポイントから前後に各2lワード(偶数ワード)を
切り出す。そして、後半の2lワード部分はフェードアウ
トとなるように重み付けを行い(同図(d)参照)、前
半の2lワード部分はフェードインとなるように重み付け
を行う(同図(e)参照)。
次いで、同図(f)に示すように、重み付けを行った
フェードインデータとフェードアウトデータとに、例え
ば加算等の演算処理を施すことにより両者をミックスす
る。このミックス処理をクロスフェードミックス処理と
呼ぶ。
次に、クロスフェードミックス処理を行ったデータの
最初の1ワードを当該データの最後尾に付加する(同図
(g)参照)。これにより上記クロスフェードミックス
を行ったデータを奇数ワードにする。
次に、リバース処理を行う(同図(h)参照)。この
リバース処理は、振幅を反転しながら最後尾のデータか
ら順番に読み出し、該データが先頭から順番になるよう
に並び変える処理である。つまり、第1図(g)におい
てaからbへ昇順に並んでいるデータを、同図(h)に
示すように、振幅を反転しつつbからaへ昇順に並ぶよ
うに変換する処理である。
そして、同図(i)に示すように、上記クロスフェー
ドミックスを行ったデータとリバース処理を施したデー
タとを加算する。これにより、先頭の1ワードT、最後
尾の1ワードE及び中央となる1ワードPはゼロにな
り、かつ、Pを中点とする点対称のデータが得られる。
なお、図においては点対称であることを理解し易くする
ために単周期の波形で示してあるが、複数周期波形であ
っても構わない。
次に、先に第1図(b)で決めたmワードを切り出す
(同図(j)参照)。
また、第1図(i)で求めた点対称波形データ(同図
(k)参照)の最後尾1ワードEを除く下位mワードを
切り出し(同図(l)参照)、これを上記点対称波形デ
ータの上位に付加する(同図(m)参照)。この状態
で、付加されたデータと元の点対称波形データとは連続
したデータとなる。
次いで、第1図(j)で抽出したmワードと、上記
(m)で付加したmワードとをクロスフェードミックス
する(同図(n)参照)。これにより、クロスフェード
ミックスされた部分と点対称波形データとのつながりが
スムーズに行われるものとなっている。
次に、第1図(n)で得られたデータのうち、点対称
波形データ部分の下位を切り捨てる(同図(o)参
照)。
最後に、第1図(p)に示すように、先に同図(b)
で定めたhワードを切り出し、同図(o)で求めたデー
タの上位に付加する。
以上により、楽音の立ち上がり部分hワード、繰り返
し読み出し部分lワード、及びこれらをつなぐ部分mワ
ードでなる楽音波形データが得られ、これが波形メモリ
に記憶されることになる。上記立ち上がり部分(hワー
ド)及び繰り返し読み出し部分(lワード)は、クロス
フェードミックス(mワード)で接続されているので、
音のつながりはスムーズなもとのなっている。
上記楽音波形データを波形メモリから読出して発音す
る際は、矢印、、、…で示す範囲及び順番で、方
向を変えながら繰り返して読み出され、これにより立ち
上がりから持続する音に移行する一連の楽音を発生する
ようになっている。
上記繰り返し読出部分は、ループトップLTとループエ
ンドLEとによって定義され、繰り返しの楽音波形データ
としてはLTからLE−1までの範囲であり、LEにはLTと同
じ楽音波形データであるゼロが記憶されている。
次に、音源回路7の構成を第3図を参照しながら説明
する。なお、上記波形メモリ8には、上述した楽音波形
データの他、エンベロープデータも格納されているもの
とする。
加算器20は、アドレス計算回路21で計算した読出アド
レスΣaとCPU4から与えられる周波数ナンバーω(何れ
も小数部を含む)とを加算するものである。この加算器
20で加算された結果はアドレス計算回路21に供給され累
積記憶される。
アドレス計算回路21は、LTレジスタ22及びLEレジスタ
23にセットされている各アドレス値に応じて、繰り返し
読み出しの制御を行うものである。
このアドレス計算回路21では、読出アドレスΣaの整
数部である読出アドレス整数部K1及びこの読出アドレス
整数部K1に「1」を加えた補間用整数アドレスK2が計算
され、波形メモリ8に供給される。また、読出アドレス
Σaは、上記加算器20の他、補間回路24にも供給される
ようになっている。
補間回路24は、読出アドレス整数部K1、補間用整数ア
ドレスK2により波形メモリ8から読み出された2つの楽
音波形データから現読出アドレスΣaの小数部に応じて
補間をとり、この結果を波形発生回路25に供給するもの
である。即ち、算出された読出アドレスΣaが小数部を
含む場合は、その読出アドレスΣaの前後の2つの整数
である読出アドレス整数部K1、補間用整数アドレスK2
記憶内容の差(傾き)に応じて当該読出アドレスΣaの
記憶内容となるべき値を算出し、これを楽音波形データ
値として波形発生回路25に供給する。
波形発生回路25は、補間回路24からのデータに基づき
波形信号を発生し、乗算器27に供給するようになってい
る。
一方、エンベロープ発生回路26は、波形メモリ8から
読み出されたエンベロープデータに基づいてエンベロー
プ信号を発生し、乗算器27に供給するようになってい
る。
乗算器27は、波形発生回路25からの楽音波形信号とエ
ンベロープ発生回路26からのエンベロープ信号を乗算す
ることによりエンベロープ信号が付加された楽音信号を
発生するものである。この楽音信号はD/A変換器9でア
ナログ信号に変換され、音響回路10で放音されるように
なっている(第2図参照)。
次に、上記のような構成において、本発明の実施例の
動作を第4図のフローチャートを参照しながら説明す
る。
波形メモリ8には、第1図(p)に示すように、上述
した手順で作成された楽音波形データが記憶されている
ものとする。
そして、楽音波形データを読出して発音する際は、先
ず矢印で示すように、楽音波形データの先頭からルー
プエンドLEまで1回読み出し発音する。これにより楽音
の立ち上がり部分の音が発音されることになる。引続
き、、、…で示すように、ループトップLTとループ
エンドLEで囲まれる部分を交互に繰り返し読み出すこと
により持続する楽音を発生するようになっている。
なお、初期状態において、UDフラグは「1」にセット
されているものとする。
先ず、UDフラグが「1」であるか否かを調べる(ステ
ップS11)。ここで、UDフラグは読み出し方向を指示す
るフラグであり、「1」でアップ方向、つまりループト
ップLTからループエンドLE方向に読み出すことを指示
し、「0」でダウン方向、つまりループエンドLEからル
ープトップLT方向に読み出すことを指示するものであ
る。
上記ステップS11でUDフラグが「1」であることが判
断されると、ステップS12乃至ステップS20のアップ方向
の読み出し及び補間処理が開始される。
先ず、加算器20において、アドレス計算回路21から出
力される現在の読出アドレスΣaにCPU4から出力される
周波数ナンバーωを加算して次の読出アドレスΣaを算
出し、アドレス計算回路21の内部レジスタ(図示しな
い)に記憶する(ステップS12)。
次いで、LEレジスタ23にセットされているループエン
ドLE値からステップS12で求めた次読出アドレスΣaを
減算して差Δを求める(ステップS13)。そして、この
差Δがゼロより大きいか否かを調べ(ステップS14)、
差Δがゼロより大きければ、つまりサンプリング位置が
ループエンドLEを越えていなければLEから差Δを減算し
て現読出アドレスΣaを復元する(ステップS15)。一
方、差Δがゼロより小さければ、つまりサンプリング位
置がループエンドLEを越えていれば、引き続いてダウン
方向の読みだし及び補間処理を行うためにUDフラグを
「0」にする(ステップS16)。
次いで、ループエンドLEに差Δを加算して現読出アド
レスΣaとする(ステップS17)。この場合の差Δは負
の値であるので、ループエンドLEからループトップLT方
向にΔだけ離れた位置が現読出アドレスΣaとなる。こ
の現読出アドレスΣaは、複数周期の点対称波形、つま
りループエンドLEを中心として180゜回転した場合に形
成される逆振幅の複数周期波形を繋げた波形で考える
と、周波数ナンバーωを加算して得られる値と同一の値
になる。
次に、上記ステップS15又はS17で算出した現読出アド
レスΣaの整数部を取り出して読出アドレス整数部K1
し(ステップS18)、この読出アドレス整数部K1
「1」を加えて補間用整数アドレスK2とする(ステップ
S19)。
次に、上記現読出アドレスΣa、読出アドレス整数部
K1及び補間用整数アドレスK2を用いて、補間回路24で補
間処理を実行する(ステップS20)。
この際、現読出アドレスΣaが下記(1)式の範囲に
あれば、読出アドレス整数部K1として「LE−1」を用
い、補間用整数アドレスK2として「LE」を用いて補間処
理を行うことになる。
LE−1≦Σa≦LE …(1) 一方、上記ステップS11においてUDフラグが「0」で
あることが判断されると、ステップS21乃至ステップS29
のダウン方向の読み出し及び補間処理が開始される。
先ず、加算器20において、アドレス計算回路21から出
力される現在の読出アドレスΣaからCPU4が出力する周
波数ナンバーωを減算して次の読出アドレスΣaを算出
し、アドレス計算回路21の内部レジスタ(図示しない)
に記憶する(ステップS21)。上記読出アドレスΣa、
周波数ナンバーωは小数部を含んでいることは上述した
通りである。
次いで、LTレジスタ22にセットされているループトッ
プLT値から、上記ステップS21で求めた次読出アドレス
Σaを減算して差Δを求める(ステップS22)。そし
て、この差Δがゼロより小さいか否かを調べ(ステップ
S23)、差Δがゼロより小さければ、つまりサンプリン
グ位置がループトップLTを越えていなければLTから差Δ
を減算して現読出アドレスΣaを復元する(ステップS2
4)。一方、差Δがゼロ以上であれば、つまりサンプリ
ング位置がループトップLTを越えていれば、引き続いて
アップ方向の読み出し及び補間を行うためにUDフラグを
「1」にする(ステップS25)。
次いで、ループトップLTに差Δを加算して現読出アド
レスΣaとする(ステップS26)。これにより、差Δは
正の値であるので、ループトップLTからループエンドLE
方向にΔだけ離れた位置が読出アドレスとなる。
次に、上記ステップS24又はS26で算出した現読出アド
レスΣaの整数部を取り出して読出アドレス整数部K1
し(ステップS27)、この読出アドレス整数部K1
「1」を加えて補間用整数アドレスK2とする(ステップ
S28)。
次に、上記現読出アドレスΣa、読出アドレス整数部
K1及び補間用整数アドレスK2を用いて、補間回路24で補
間処理を実行する(ステップS29)。
この際、現読出アドレスΣaが LT≦Σa≦LT+1 …(2) の範囲にあれば、読出アドレス整数部K1として「LT+
1」を、補間用整数アドレスK2として「LT」を用いて補
間処理を行うことになる。
また、ダウン方向の補間処理においては、楽音波形デ
ータの位相は反転されることになる。これによりループ
エンドLEを点対称とした複数周期波形を連続して発音す
る場合と同じになる。
次に、上記波形メモリ8に記憶する楽音波形データの
生成方法の他の例について説明する。
第5図は繰り返し読み出し部分を半周期乃至1周期波
形で構成した楽音波形データである。例えば逆フーリエ
変換等で合成した半周期乃至1周期の波形R1と元データ
の立ち上がり部分hワードの波形とを、上述した手法に
てmワードのクロスフェードミックスでつなぐことによ
り楽音波形データを生成する。そして、図示、、
、、…の順番で読み出すことにより、上記と同様の
楽音を発生することができる。
このように構成することにより、よりデータ量を圧縮
した楽音波形データを得ることができるので、波形メモ
リの容量を小さくすることができる。
また、立ち上がり部分から繰り返し部分への移行をス
ムーズに行うことができるものとなっている。
また、第6図は第1図(p)で示した楽音波形データ
の立ち上がり部分hワードをゼロとしてクロスフェード
ミックスで複数周期波形R2と接続した場合の楽音波形デ
ータである。この場合、クロスフェードミックス部分
は、元データの先頭からmワードのフェードアウト処理
が施されたデータが含まれるように構成する。そして、
図示、、、、…の順番で読み出すことにより、
上記と同様の楽音を発生することができる。
このように構成することにより、楽音の立ち上がり部
分の楽音波形データを独立して持っていなくても、立ち
上がり部分の独特の楽音信号を含んだ楽音を再生するこ
とができ、しかも、波形メモリの容量を小さくできるも
のとなっている。また、クロスフェードミックス部分か
ら繰り返し部分への移行をスムーズに行うことができる
ものとなっている。
さらに、第7図は上記第5図及び第6図に示した楽音
波形データのそれぞれの特徴を組み合わせた楽音波形デ
ータである。即ち、第1図(p)で示した楽音波形デー
タの立ち上がり部分hワードをゼロとしてクロスフェー
ドミックスで半周期乃至一周期波形R3と接続した場合の
楽音波形データである。そして、図示、、、、
…の順番で読み出すことにより、上記と同様の楽音を発
生することができる。
このように構成することにより、楽音の立ち上がり部
分の独特の楽音信号を再現可能にしつつ、上記第5図又
は第6図に示すものよりさらに少ないデータ量で楽音波
形データを構成できるので波形メモリの容量もさらに小
さくでき、また、繰り返し部分への移行もスムーズに行
うことができるものとなっている。
上述した他、クロスフェードミックスで種々の波形デ
ータをつなげて波形メモリに記憶する楽音波形データを
生成できることは勿論である。
なお、上記実施例の説明では、楽音の立ち上がり部
分、クロスフェードミックス部分、及び繰り返し読み出
し部分は、それぞれ所定のデータ量h,m,lで構成される
ものとして説明したが、これらデータ量h,m,lの値は任
意であり、また、これらは例えばタブレットで指定され
る音色、又は音域によってそれぞれ最適値に設定するこ
とができ、これにより波形メモリの容量を必要最小限に
抑えることができる。
さらに、上記実施例では、第1図(a)に示した元デ
ータを直接切り出して楽音の立ち上がり部分のデータと
したり、繰り返し部分のデータを生成したり、さらには
クロスフェードミックス部分のデータを生成したりする
ように構成したが、取り込んだ元データを一旦再サンプ
リングして新しい元データを生成してから上述した楽音
波形データを生成するようにした方が良い。これは、取
り込んだデータはピッチが揺らいでいる場合があり、そ
のまま楽音波形データ生成に使用するとチューニングが
ずれた楽音を発生する可能性があるからである。したが
って、再サンプリングによりチューニングピッチを調整
してから元データとした方が、より楽音が得られるもの
となる。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明によれば波形メモリの
容量を小さくでき、したがって装置を安価に構成するこ
とのできる楽音発生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の楽音波形データを生成する
手順を説明するための図、 第2図は本発明を適用する電子楽器の全体構成を概略的
に示すブロック図、 第3図は本発明の一実施例の波形メモリ及び音源回路を
詳細に示すブロック図、 第4図は本発明の一実施例の動作を示すフローチャート
図、 第5図は本発明の楽音波形データの他の実施例を示す
図、 第6図は本発明の楽音波形データのさらに他の実施例を
示す図、 第7図は本発明の楽音波形データのさらに他の実施例を
示す図、 第8図は従来の楽音波形データを生成する手順を説明す
るための図である。 8……波形メモリ、20……加算器(読出手段)、21……
アドレス計算回路(読出手段)、24……補間回路(楽音
発生手段)、25……波形発生回路(楽音発生手段)、26
……エンベロープ発生回路(楽音発生手段)、27……乗
算器(楽音発生手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−236596(JP,A) 特開 昭61−63898(JP,A) 特開 昭63−17496(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】元データの楽音の立ち上がり部分から任意
    の長さで第1の楽音波形データを抽出する処理; 楽音の持続部分の任意の位置を基準として前後に任意の
    偶数の等しい長さで切り出した波形データに対して、前
    半部分には振幅が0から次第に増加するように重み付け
    を行い、そして後半部分には次第に0まで減少するよう
    に重み付けを行い、これら前半および後半の両部分を重
    ね合わせた波形データの最初の1ワードのデータを最後
    尾に付加することによって得られた波形データと、該波
    形データを振幅を反転しながら最後尾のデータから順次
    読み出すことによって得られた波形データとを重ね合わ
    せることによって得られる波形データのうち先頭から前
    記偶数の半分に1を加えた数のデータによって第3の区
    間の楽音波形データを形成する処理;ならびに、 前記第3の区間の波形要素を取り込んだ楽音波形データ
    であって、前記第1の区間と第3の区間とを接続する任
    意の長さの第2の区間の楽音波形データを形成する処
    理;のそれぞれの処理を行う楽音波形データ処理手段
    と、 該楽音波形データ処理手段によって処理されたそれぞれ
    の楽音波形データを記憶する波形メモリと、 前記波形メモリに記憶されたそれぞれの楽音波形データ
    を、第1の区間、第2の区間の順序で読み出し、引き続
    いて前記第3の区間を昇順および降順で交互に読み出す
    読出手段と、 前記読出手段によって読み出された各楽音波形データに
    基づき楽音を発生するための楽音発生手段と、 を具備したことを特徴とする楽音発生装置。
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