JP2999754B1 - 二周波共用逆f型アンテナ - Google Patents

二周波共用逆f型アンテナ

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JP2999754B1
JP2999754B1 JP10238301A JP23830198A JP2999754B1 JP 2999754 B1 JP2999754 B1 JP 2999754B1 JP 10238301 A JP10238301 A JP 10238301A JP 23830198 A JP23830198 A JP 23830198A JP 2999754 B1 JP2999754 B1 JP 2999754B1
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Abstract

【要約】 【目的】 周波数帯域が離隔された二周波をカバーでき
るようにすること。 【構成】 平行板11の中途を短絡するように、第2の
周波数で共振する第2の垂直板12aを設ける。給電点
13の部分に円筒状パイプ14を設けて、円筒状パイプ
14内に給電導体である中心導体15aを挿通する。円
筒状パイプ14と中心導体15aとの重なり部分により
容量が発生し、この容量により中心導体15aと円筒状
パイプ14とが電気的に結合する。この容量により、イ
ンピーダンス整合されて離隔された2周波で動作するよ
うになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二周波で動作する
板状の形状を有している逆F型アンテナに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】室内や地下等で使用されている防災無
線、構内無線、公衆無線回線等のアンテナとしては、従
来ダイポール方式アンテナ、モノポールアンテナあるい
は漏洩ケーブル等が使用されていたが、ダイポール方式
アンテナ及びモノポールアンテナについては室内や構内
の側壁や天井等から突出した取付状態となるために美観
を損ねていた。また、漏洩ケーブルはその設営に膨大な
費用が掛かることから、漏洩ケーブルをアンテナとして
用いるにはコストが掛かりすぎるという欠点があった。
これを解決するために、平面型のアンテナが提案されて
いる。この平面型のアンテナの従来例として逆F型アン
テナを図9(a)(b)に示す。ただし、図9(a)は
逆F型アンテナの斜視図、図9(b)はその側面図であ
る。
【0003】これらの図に示す逆F型アンテナ100
は、円形とされた大きい面積のグランドプレーン110
と、このグランドプレーン110上に所定間隔離隔され
て平行に配置された四角形の平行板111が配置されて
いる。そして、この四角形の平行板111の一辺をグラ
ンドプレーン110に短絡する垂直板111aが、平行
板111の一辺に形成されている。この垂直板111a
は平行板111に対し直角に曲げられて形成され、さら
に、その先端部が直角に曲げられてグランドプレーン取
付部111bが形成されている。このグランドプレーン
取付部111bが、グランドプレーン110上に電気的
かつ機械的に固着されている。
【0004】また、平行板111の給電点113に同軸
ケーブル115から給電されている。この場合、同軸ケ
ーブル115はグランドプレーン110の裏面に固着さ
れ、固着される際に同軸ケーブル115のシールド導体
がグランドプレーン110に電気的に接続される。さら
に、同軸ケーブル115の中心導体115aは、グラン
ドプレーン110を貫通して平行板111の給電点11
3へ電気的に接続される。この際に、この給電点113
の位置を種々選択することにより給電インピーダンスを
調整することができる。なお、平行板111の垂直板1
11aまでの長さと、垂直板111aの長さとの和の長
さは、目的とする周波数の1/4波長の長さとされてい
る。
【0005】このような構成の逆F型アンテナ100の
電気的特性の一例を、図10および図11に示す。図1
0はインピーダンス軌跡を示すスミスチャートであり、
図11はVSWR(電圧定在波比)の周波数特性を示し
ている。図10および図11に示すように、図9に示す
構成の逆F型アンテナは、一周波で共振する特性とな
り、300MHz帯の第1の周波数345MHzにおい
てVSWRは3.05であり、400MHz帯の第2の
周波数469MHzにおいてVSWRは64.8とな
る。ただし、共振した際のVSWRは1.1程度とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】例えば、地下防災無線
においてはVHF帯として150MHz帯、UHF帯と
して300MHz帯および400MHz帯が割り当てら
れており、それぞれの周波数帯域の帯域幅は比帯域で数
%の帯域幅とされている。ここで、地下防災無線システ
ムとしてUHF帯を使用する際には、UHF帯として割
り当てられている300MHz帯および400MHz帯
を1本のアンテナによりカバーすることが求められる。
しかしながら、従来の逆F型アンテナの比帯域は数%で
あり、30%も周波数が離隔された300MHz帯およ
び400MHz帯を1本の逆F型アンテナによりカバー
することができないという問題点があった。そこで、本
発明は周波数帯域が離隔された二周波をカバーすること
のできる二周波共用逆F型アンテナを提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の二周波共用逆F型アンテナは、グランドプ
レーンに所定間隔離隔されて略平行に配置される平行板
と、該平行板の一辺と前記グランドプレーン間を短絡す
るように、前記グランドプレーンに略垂直に配置される
垂直板と、前記平行板の中途と前記グランドプレーン間
を短絡するように、前記グランドプレーンに略垂直に配
置される第2垂直板と、前記グランドプレーンに向かっ
て延伸するよう前記平行板の給電部に設けられた円筒状
パイプと、前記グランドプレーンを貫通して、前記円筒
状パイプ内に先端部が挿通された給電導体とを備え、前
記給電導体が、前記円筒状パイプに容量結合されてい
る。
【0008】また、上記二周波共用逆F型アンテナにお
いて、前記円筒状パイプ内に不燃性の絶縁筒体が嵌挿さ
れて、該絶縁筒体により前記給電導体が、前記円筒状パ
イプの略中央に位置するよう支持されていてもよい。さ
らに、上記二周波共用逆F型アンテナにおいて、前記平
行板を前記グランドプレーンに所定間隔離隔して支持す
る不燃性の絶縁支持手段が、前記平行板と前記グランド
プレーン間に設けられるようにしてもよい。
【0009】このような本発明によれば、垂直板と第2
垂直板を平行板に設けると共に、給電導体と円筒状パイ
プとが容量結合するようにしたので、平行板と垂直板と
により第1の周波数に共振させることができると共に、
平行板と第2垂直板とにより第1の周波数より高い第2
の周波数に共振させることができる。したがって、本発
明によれば、周波数帯域が離隔された二周波をカバーす
ることのできる二周波共用逆F型アンテナを提供するこ
とができる。また、本発明の二周波共用逆F型アンテナ
は金属板や金属パイプを加工することにより作成するこ
とができるので不燃性のアンテナとすることができ、地
下等に設置するアンテナとして好適なアンテナとするこ
とができる。
【0010】さらに、不燃性の絶縁筒体により給電導体
を、円筒状パイプ内に支持することにより、給電導体と
円筒状パイプとの接触を防止できると共に、このような
手段を設けてもアンテナ全体を不燃性とすることができ
る。さらにまた、不燃性の絶縁支持手段により平行板を
グランドプレーンに所定間隔離隔して支持することによ
り、平行板とグランドプレーン間を所定間隔に保持する
ことができると共に、このような手段を設けてもアンテ
ナ全体を不燃性とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の二周波共用逆F型アンテ
ナの実施の形態の第1構成例を図1(a)(b)に示
す。ただし、図1(a)は本発明の二周波共用逆F型ア
ンテナの斜視図であり、図1(b)は本発明の二周波共
用逆F型アンテナの側面図である。これらの図に示す本
発明の二周波共用逆F型アンテナ1は、円形とされたや
や大きい面積のグランドプレーン10と、このグランド
プレーン10上に所定間隔離隔されて平行に配置された
四角形の平行板11が配置されている。そして、この四
角形の平行板11の一辺をグランドプレーン10に短絡
する垂直板11aが、平行板11の一辺に形成されてい
る。この垂直板11aは金属板からなる平行板11を略
直角に曲げて形成され、さらに、その先端部が略直角に
曲げられてグランドプレーン取付部11bが形成されて
いる。
【0012】このグランドプレーン取付部11bが、グ
ランドプレーン10に電気的かつ機械的に固着されてい
る。この固着手段としては蝋付け、スポット溶接、ハン
ダ付け、ねじを用いる等の手段でよい。なお、平行板1
1の幅はLw、長さはL0とされており、垂直板11a
の高さはLhとされている。また、垂直板11aから距
離L2の位置の平行板11をグランドプレーン10に短
絡する第2垂直板12aが設けられている。第2垂直板
12aは、金属板の上部が略直角に折り曲げられて平行
板取付部12bが形成されていると共に、その下部が略
直角に折り曲げられてグランドプレーン取付部12cが
形成されて構成されている。この場合、平行板取付部1
2bが平行板11の裏面に電気的かつ機械的に固着され
ると共に、グランドプレーン取付部12cがグランドプ
レーン10に電気的かつ機械的に固着される。なお、第
2垂直板12aの高さもLhとされている。
【0013】垂直板11aから距離L1の平行板11の
位置に給電点13が設けられ、給電点13を中心として
平行板11の裏面に金属パイプからなる円筒状パイプ1
4が電気的かつ機械的に固着されている。また、二周波
共用逆F型アンテナ1に送受信信号を伝達する同軸ケー
ブル15がグランドプレーン10の裏面に固着され、固
着される際に同軸ケーブル15のシールド導体がグラン
ドプレーン10の裏面に電気的に接続される。さらに、
同軸ケーブル15の中心導体15aが、グランドプレー
ン10を貫通してグランドプレーン10上に立設され
る。そして、この中心導体15aの先端部が円筒状パイ
プ14内に挿通されることにより、中心導体15aと円
筒状パイプ14とが容量結合されて、中心導体15aと
円筒状パイプ14とが電気的に結合される。これによ
り、給電点13と同軸ケーブル15の中心導体15aと
の間に直列に容量が入れられた給電手段となる。そし
て、この容量を調整することにより、同軸ケーブル15
とのインピーダンス整合をとることができる。
【0014】なお、中心導体15aと円筒状パイプ14
との重なる長さはLcとされ、長さLcを調整すること
により、両者の容量結合の度合いを調節することができ
る。また、給電点13の位置を設定する長さL1を種々
選択することにより給電インピーダンスを調整すること
ができる。なお、平行板11の長さL0と垂直板11a
の高さLhとの和の長さは、目的とする第1の周波数の
略1/4波長の実効長とされ、平行板11の長さL0と
第2垂直板12aまでの長さL1との差と、第2垂直板
12aの高さLhとの和の長さは、目的とする第1の周
波数より高い第2の周波数の略1/4波長の実効長とさ
れる。
【0015】次に、図1に示す構成とされた本発明の二
周波共用逆F型アンテナの電気的な説明を図3および図
4を参照しながら説明する。ただし、図3は円筒状パイ
プ14を設けることなく、中心導体15aを給電点13
に直接接続した際の周波数に対するインピーダンス軌跡
を示すスミスチャートであり、図4は円筒状パイプ14
と中心導体15aとを容量結合して給電点13に給電し
た際の、周波数に対するインピーダンス軌跡を示すスミ
スチャートである。また、この場合は垂直板11aから
給電点13までの長さL1が25mm、垂直板11aか
ら第2垂直板12aまでの長さL2が44mm、平行板
11の幅Lwが70mm、平行板11の長さL0が13
7mm、平行板11の高さLhが70mm、第2垂直板
12aの幅が40mm、グランドプレーン10の直径が
535mmとされ、目的とする第1の周波数が365M
Hz、第2の周波数が460MHzとされている。
【0016】図1に示すように、平行板11をグランド
プレーン10に短絡するように垂直板11aおよび第2
垂直板12aを設け、この平行板11,垂直板11a,
第2垂直板12aの各長さが上記したように、第1の周
波数および第2の周波数の略1/4波長の実効長とされ
ている。そして、円筒状パイプ14を設けることなく中
心導体15aを給電点13に直接接続すると、周波数に
対するインピーダンス軌跡は、図3を示すスミスチャー
トのようになる。このインピーダンス軌跡を参照する
と、第1の周波数と第2の周波数におけるインピーダン
スが近接するよう折り返されたインピーダンス軌跡とさ
れていることがわかる。すなわち、このようなインピー
ダンス軌跡となるよう、垂直板11aから給電点13ま
での長さL1、および、垂直板11aから第2垂直板1
2aまでの長さL2が選択されているのである。しかし
ながら、第1の周波数(365MHz)および第2の周
波数(460MHz)におけるVSWRはきわめて大き
く、これらの二周波において使用可能なアンテナとはな
っていない。
【0017】そこで、円筒状パイプ14を設け、円筒状
パイプ14と中心導体15aとを容量結合する給電手段
により給電点13に給電する。この際に、インピーダン
ス整合をとるように円筒状パイプ14と中心導体15a
との重なりの長さLcを調整する。これにより、図4に
示すように第1の周波数および第2の周波数におけるイ
ンピーダンスが、正規化インピーダンス1.0の近傍に
位置するようインピーダンス軌跡が回転されるようにな
る。この場合の、第1の周波数(365MHz)におけ
るインピーダンスは実部が約42.756Ω、虚部が約
6.332Ωとなり、第2の周波数(460MHz)に
おけるインピーダンスは実部が約40.582Ω、虚部
が約5.394Ωとなり、共に同軸ケーブル15の特性
インピーダンスである公称50Ωに近いインピーダンス
となる。
【0018】このため、図5に示すように第1の周波数
(365MHz)におけるVSWRが約1.23に、第
2の周波数(460MHz)におけるVSWRが約1.
27となり、第1の周波数および第2の周波数の二周波
において良好に動作可能な二周波共用逆F型アンテナと
なる。本発明の二周波共用逆F型アンテナは、図5に示
すVSWR特性を参照すると理解できるように、二周波
で共振するようになる。この共振する2周波は、平行板
11および垂直板11aの各寸法や、第2垂直板12a
の配置位置等により任意の二周波に設定することができ
る。これにより、本発明の二周波共用逆F型アンテナ
は、30%以上離隔された二周波において動作可能なア
ンテナとすることができる。なお、図1に示す本発明の
二周波共用逆F型アンテナは、同軸ケーブル15を除い
て金属板あるいは金属パイプを加工することにより作成
することができるので、不燃性のアンテナとなる。
【0019】次に、本発明の実施の形態における二周波
共用逆F型アンテナの第2構成例を図2(a)(b)に
示す。ただし、図2(a)は本発明の二周波共用逆F型
アンテナの第2構成例の斜視図であり、図2(b)はそ
の側面図である。図2(a)(b)に示す本発明の二周
波共用逆F型アンテナ2の第2の構成例は、図1に示す
本発明の二周波共用逆F型アンテナ1の第1構成例と電
気的な構成においては同様とされているので、その説明
は省略するものとし、異なる構成についてのみ説明す
る。
【0020】図2(a)(b)に示すように、本発明の
二周波共用逆F型アンテナ2の第2の構成例において
は、円筒状パイプ14内に絶縁筒体16が嵌挿されてい
る。この絶縁筒体16には略中央に貫通孔が形成されて
おり、この貫通孔内に中心導体15aが挿通される。こ
れにより、中心導体15aが円筒状パイプ14内に接触
することが防止されると共に、中心導体15aが円筒状
パイプ14の略中央に安定して保持されるようになるた
め、両者で発生する容量値が安定するようになる。この
結果、二周波共用逆F型アンテナ2に振動等の機械的な
外力が加わっても、中心導体15aと円筒状パイプ14
による給電構造の電気的特性が変化しないようになり、
本発明の二周波共用逆F型アンテナ2の電気的特性が安
定化される。
【0021】また、本発明の二周波共用逆F型アンテナ
2の第2の構成例においては、平行板11とグランドプ
レーン10間に絶縁碍子17が設けられて、平行板11
が絶縁碍子17によってグランドプレーン10に固着さ
れる。これにより、平行板11のグランドプレーン10
に対する機械的安定力が増し、二周波共用逆F型アンテ
ナ2に振動等の機械的な外力が加わっても、平行板11
とグランドプレーン10との間隔が一定に保持される。
この結果、本発明の二周波共用逆F型アンテナ2の電気
的特性を安定化される。なお、絶縁筒体16および絶縁
碍子17を不燃性のステアタイト製やセラミック製等と
すると、地下においても本発明の二周波共用逆F型アン
テナ2を設置することが可能となる。
【0022】このように構成された本発明の第2の構成
例の二周波共用逆F型アンテナ2の電気的特性は、絶縁
筒体16および絶縁碍子17の付加に影響されず、本発
明の第1の構成例の二周波共用逆F型アンテナ1の電気
的特性と同様となる。すなわち、本発明の二周波共用逆
F型アンテナは、第1の構成例および第2の構成例にお
いて、アンテナの体積が従来の一共振の逆F型アンテナ
に比較して増加することなく二周波で共振させることが
でき、さらに、アンテナ利得や放射パターンも従来の逆
F型アンテナと同様とすることができる。
【0023】ところで、本発明の二周波共用逆F型アン
テナは、第1の構成例および第2の構成例において種々
の二周波において共振させることができ、上記例示した
2周波と異なる周波数の2周波で共振させる際の各部の
寸法と、その電気的特性を次に説明する。この場合は、
目的とする第1の周波数が365MHz、第2の周波数
が515MHzとより離隔された2周波とされ、垂直板
11aから給電点13までの長さL1が50mm、垂直
板11aから第2垂直板12aまでの長さL2が64m
m、平行板11の幅Lwが70mm、平行板11の長さ
L0が137mm、平行板11の高さLhが70mm、
第2垂直板12aの幅が40mm、グランドプレーン1
0の直径が535mmとされている。
【0024】このような寸法とした場合の本発明の二周
波共用逆F型アンテナ1(2)の電気的特性を図6ない
し図8に示す。ただし、図6は円筒状パイプ14を設け
ることなく、中心導体15aを給電点13に直接接続し
た際の周波数に対するインピーダンス軌跡を示すスミス
チャートであり、図7は円筒状パイプ14と中心導体1
5aとを容量結合して給電点13に給電した際の、周波
数に対するインピーダンス軌跡を示すスミスチャートで
あり、図8は図7に示すインピーダンス軌跡とされた際
のVSWRの周波数特性である。
【0025】円筒状パイプ14を設けることなく中心導
体15aを給電点13に直接接続すると、周波数に対す
るインピーダンス軌跡は、図6を示すスミスチャートの
ようになる。このインピーダンス軌跡を参照すると、第
1の周波数(365MHz)と第2の周波数(515M
Hz)におけるインピーダンスが近接するよう折り返さ
れたインピーダンス軌跡とされている。すなわち、この
ようなインピーダンス軌跡となるよう、垂直板11aか
ら給電点13までの長さL1、および、垂直板11aか
ら第2垂直板12aまでの長さL2が選択されているの
である。そして、円筒状パイプ14を設け、円筒状パイ
プ14と中心導体15aとを容量結合する給電手段によ
り給電点13に給電し、この際に、インピーダンス整合
をとるように円筒状パイプ14と中心導体15aとの重
なりの長さLcを調整する。これにより、図7に示すよ
うに第1の周波数および第2の周波数におけるインピー
ダンスが、正規化インピーダンス1.0の近傍に位置す
るようインピーダンス軌跡が回転されるようになる。
【0026】この場合の、第1の周波数(365MH
z)におけるインピーダンスは実部が約46.305
Ω、虚部が約5.892Ωとなり、第2の周波数(51
5MHz)におけるインピーダンスは実部が約39.0
49Ω、虚部が約1.490Ωとなり、共に同軸ケーブ
ル15の特性インピーダンスである公称50Ωに近いイ
ンピーダンスとなる。このため、図8に示すように第1
の周波数(365MHz)におけるVSWRが約1.1
5に、第2の周波数(515MHz)におけるVSWR
が約1.28となり、365MHzの第1の周波数およ
び515MHzの第2の周波数の二周波において良好に
動作可能な二周波共用逆F型アンテナとなる。この場合
も、図8に示すVSWR特性を参照すると理解できるよ
うに、二周波で共振するようになる。
【0027】なお、本発明の二周波共用逆F型アンテナ
において、中心導体15aと円筒状パイプ14との重な
りの長さLcを調整することによりインピーダンス調整
することができるので、グランドプレーン10の大きさ
は平行板11より若干大きければよい。このことは、従
来の逆F型アンテナが目的とする周波数の1/2波長以
上の大きさのグランドプレーンが必要であることと対比
すれば、本発明の二周波共用逆F型アンテナが小型化さ
れていることを意味している。
【0028】また、本発明における同軸ケーブル15は
不燃性の同軸ケーブルとするのがよい。そして、上記の
説明ではグランドプレーン10を貫通するよう同軸ケー
ブル15を設けるようにしたが、これに替えてグランド
プレーン10の裏面に不燃性の同軸接栓を設けて、この
同軸接栓の中心導体を延伸して円筒状パイプ14内に挿
通するようにしてもよい。さらに、本発明の二周波共用
逆F型アンテナは、不燃性とすることが困難なストリッ
プ線路等の分布定数線路に替えて、円筒状パイプ14と
中心導体15aとによる容量結合によりインピーダンス
整合をとるようにしたので、本発明の二周波共用逆F型
アンテナは、地下等に設置するアンテナとして好適なア
ンテナとすることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の二周波共用逆F型アンテナは以
上のように構成されているので、垂直板と第2垂直板を
平行板に設けると共に、給電導体と円筒状パイプとが容
量結合するようにしたので、平行板と垂直板とにより第
1の周波数に共振させることができると共に、平行板と
第2垂直板とにより第1の周波数より高い第2の周波数
に共振させることができる。したがって、本発明によれ
ば、周波数帯域が離隔された二周波をカバーすることの
できる二周波共用逆F型アンテナを提供することができ
る。また、本発明の二周波共用逆F型アンテナは小型化
することができると共に、金属板や金属パイプを加工す
ることにより作成することができるので不燃性のアンテ
ナとすることができ、地下等に設置するアンテナとして
好適なアンテナとすることができる。
【0030】さらに、不燃性の絶縁筒体により給電導体
を、円筒状パイプ内に支持することにより、給電導体と
円筒状パイプとの接触を防止できると共に、このような
手段を設けてもアンテナ全体を不燃性とすることができ
る。さらにまた、不燃性の絶縁支持手段により平行板を
グランドプレーンに所定間隔離隔して支持することによ
り、平行板とグランドプレーン間を所定間隔に保持する
ことができると共に、このような手段を設けてもアンテ
ナ全体を不燃性とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二周波共用逆F型アンテナの実施の形
態における第1の構成例の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の二周波共用逆F型アンテナの実施の形
態における第2の構成例の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の二周波共用逆F型アンテナにおいて、
円筒状パイプを設けることなく、中心導体を給電点に直
接接続した際の、f1とf2の間隔が95MHz離れた
周波数に対するインピーダンス軌跡を示すスミスチャー
トである。
【図4】本発明の二周波共用逆F型アンテナにおいて、
円筒状パイプと中心導体とを容量結合して給電点に給電
した際の、f1とf2の間隔が95MHz離れた周波数
に対するインピーダンス軌跡を示すスミスチャートであ
る。
【図5】本発明の二周波共用逆F型アンテナにおけるV
SWRの周波数特性を示す図である。
【図6】本発明の二周波共用逆F型アンテナにおいて、
円筒状パイプを設けることなく、中心導体を給電点に直
接接続した際の、f1とf2の間隔が150MHz離れ
た周波数に対するインピーダンス軌跡を示すスミスチャ
ートである。
【図7】本発明の二周波共用逆F型アンテナにおいて、
円筒状パイプと中心導体とを容量結合して給電点に給電
した際の、f1とf2の間隔が150MHz離れた周波
数に対するインピーダンス軌跡を示すスミスチャートで
ある。
【図8】本発明の二周波共用逆F型アンテナにおけるV
SWRの周波数特性を示す図である。
【図9】従来の逆F型アンテナの構成を示す斜視図であ
る。
【図10】従来の逆F型アンテナの構成を示す側面図で
ある。
【図11】従来の逆F型アンテナのVSWRの周波数特
性を示す図である。
【符号の説明】
1,2,100 二周波共用逆F型アンテナ 10,110 グランドプレーン 11 ,111 平行板 11a,111a 垂直板 11b,111b グランドプレーン取付部 12c グランドプレーン取付部 12a 垂直板 12b 平行板取付部 13,113 給電点 14 円筒状パイプ 15 ,115 同軸ケーブル 15a,115a 中心導体 16 絶縁筒体 17 絶縁碍子

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グランドプレーンに所定間隔離隔されて
    略平行に配置される平行板と、 該平行板の一辺と前記グランドプレーン間を短絡するよ
    うに、前記グランドプレーンに略垂直に配置される垂直
    板と、 前記平行板の中途と前記グランドプレーン間を短絡する
    ように、前記グランドプレーンに略垂直に配置される第
    2垂直板と、 前記グランドプレーンに向かって延伸するよう前記平行
    板の給電部に設けられた円筒状パイプと、 前記グランドプレーンを貫通して、前記円筒状パイプ内
    に先端部が挿通された給電導体とを備え、 前記給電導体が、前記円筒状パイプに容量結合されてい
    ることを特徴とする二周波共用逆F型アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記円筒状パイプ内に不燃性の絶縁筒体
    が嵌挿されて、該絶縁筒体により前記給電導体が、前記
    円筒状パイプの略中央に位置するよう支持されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の二周波共用逆F型アンテ
    ナ。
  3. 【請求項3】 前記平行板を前記グランドプレーンに所
    定間隔離隔して支持する不燃性の絶縁支持手段が、前記
    平行板と前記グランドプレーン間に設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の二周波共用逆F型アンテ
    ナ。
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