JP2999635B2 - 乗客コンベアの低速運転装置 - Google Patents

乗客コンベアの低速運転装置

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JP2999635B2
JP2999635B2 JP25999192A JP25999192A JP2999635B2 JP 2999635 B2 JP2999635 B2 JP 2999635B2 JP 25999192 A JP25999192 A JP 25999192A JP 25999192 A JP25999192 A JP 25999192A JP 2999635 B2 JP2999635 B2 JP 2999635B2
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義則 飯沼
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗客コンベアの低速運
転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗客コンベアの据付現場での組立て時
に、或はこの試運転調整時に、更にはその保守点検時に
おいて、乗客コンベアを低速運転することが必要であ
る。このような場合、作業員が手回しハンドルを操作
し、乗客コンベアの駆動装置を回転させて乗客コンベア
を手動運転していた。しかし、手回しハンドル操作によ
る方法では、作業能率も悪く運転速度にも限界があると
いう欠点が存在する。
【0003】この手回しハンドルの操作による乗客コン
ベアの手動運転での欠点を解決するために、実公昭52
−37589号公報、特開昭56−165679号公報
に記載のように、補助電動機や電気ドリルを作業員が支
持したり、ベルトやプーリを介して回転力を乗客コンベ
アに伝達する方式が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来提案されて
いる方式は、乗客コンベアの電動機の電源を遮断して、
補助電動機や電気ドリルの回転を主電動機へ伝達して乗
客コンベアを低速運転させている。その乗客コンベアに
取付けられている安全装置については、低速運転時に通
常作動させる電源とは別の電源によって作動するブレー
キ以外は動作しなくなるため、安全を考慮し補助電動機
や電気ドリルの回転を即座に停止させる必要があり、手
元スイッチを押している時だけ駆動させるようにしてい
た。しかし、低速運転装置を操作する作業者が目視にて
確認できないところで発生する異常や事故、例えば下部
乗降口プレートとステップ間にドライバ等が挟まりステ
ップが破損したり、作業中に外したステップの間隙から
物が落下し移動するステップと挟圧しステップが破損す
る等、作業者の不注意による事故で乗客コンベアの使用
部品に致命的な損傷が生じることがある。
【0005】また、乗客コンベアの駆動装置を補助電動
機で駆動するためには、補助電動機の起動時に大きな回
転力を必要とするため、その時の流れる電流によって補
助電動機が焼損することがある。また、回転力を得るた
めには補助電動機を大型にすれば良いが、可搬性や操作
性に欠点があるためギア内蔵の電動機が使用されるが、
そのギア内蔵の電動機を使用しても、起動時の大きな回
転力でギアの歯が破損するという問題があった。
【0006】本発明の目的は、乗客コンベアを低速運転
する時、乗客コンベアの固定部と可動部の挟圧による部
品の損傷を最小限にするとともに、小さい回転力でも乗
客コンベアの駆動装置を起動することのできる乗客コン
ベアの低速運転装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、乗客コンベアの駆動装置の電動機の主回
転軸と一体に回転する主回転体と、前記駆動装置の近傍
に着脱自在に固定される補助電動機と、この補助電動機
の回転軸と一体に回転する補助回転体と、前記主回転体
と前記補助回転体を連結する無端駆動体とを備えた乗客
コンベアの低速運転装置において、前記補助電動機が起
動されて所定時限後、所定以上の電流値が前記補助電動
機に供給されると、電流供給を遮断する過負荷装置と、
前記主回転軸と前記主回転体の嵌合部、及び前記補助電
動機の前記回転軸と前記補助回転体の嵌合部の少なくと
も一方に設けたクラッチとを備えたものである。
【0008】
【作用】このように構成されているので、低速運転装置
で運転中、乗客コンベアの固定部と可動部に異物が挟ま
り、補助電動機に流れる電流が増加して所定値となる
と、補助電動機への電流供給を遮断して運転を停止する
ので、挟圧による乗客コンベアの部品破損を最小限に抑
えることができる。また、主回転体、或は補助回転体が
嵌合する部品のクラッチが補助電動機の回転を徐々に主
回転体に伝達するため、補助電動機の回転力が少なくて
も乗客コンベアの駆動装置を起動できるので、補助電動
機は小型のもので良い。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。
【0010】図においては、機械室1の蓋となる床部分
が取外され、駆動装置が露出している。駆動装置2には
取付台3が固定され、この取付台3に補助電動機である
低速運転モータ4が着脱自在に取付けられる。
【0011】また、駆動装置2の回転軸2aに従動スプ
ロケット2bが取付けられ、この従動スプロケット2b
は低速運転モータ4の回転軸4aに取付けられた駆動ス
プロケット4bとチェーン5で連結されている。
【0012】また、回転軸4aの低速運転モータ4側に
は受板4cが固着され、押板4dと座金4e間のスプリ
ング4fが回転軸4aを嵌合し、回転軸4aの端部に切
ったねじ部のナット4gでスプリング4fの押板4dに
加わる押圧を調整できる。また、駆動スプロケット4b
と押板4d間と駆動スプロケット4bと受板4c間に
は、それぞれ摩擦座4hが配設されている。また、低速
運転モータ4からケーブル4iを介して低速運転制御装
置6が接続され、低速運転装置6と手元スイッチ7がケ
ーブル7aで接続されている。また、手元スイッチ7に
配設されているスイッチ7bの接点7b1、7b2がそれ
ぞれ電源P、Nに接続されている。また、接点7b1
7b2を介して電源P、N間に手元スイッチ7へ配設さ
れた上昇用押釦7cの接点7c1と、後述する常閉接点
Bb1と常開接点Aa1〜Aa3、常閉接点Ab1を有する
上昇指令リレーAが直列接続され、また、接点7b1
7b2を介した電源P、N間に、手元スイッチ7へ配設
された下降用押釦7dの接点7d1と、常閉接点Ab
1と、常開接点Ba1〜Ba3、常閉接点Bd1を有する下
降指令リレーBが接続されている。
【0013】また、同様に接点7b1、7b2を介した電
源P、N間に、並列接続された常開接点Aa1、Ba1
付勢されて所定時限、例えば5秒経過すると閉成する接
点Taを有するタイマTが直列接続されている。また、
同様に、接点7b1、7b2を介した電源P、N間に、後
述する常閉接点Eb1と、低速運転制御装置6に配設さ
れている速度切替スイッチ6aで指定された速度に見合
ったモータ電流を出力する速度制御回路Cと、速度制御
回路Cの出力が所定値、例えば毎分3mの速度でモータ
電流が0.6Aになると閉成する接点Daを有する電流
検出回路Dと、常開接点Aa2と、直列モータである低
速運転モータ4と、常開接点Aa3とがそれぞれ直列接
続されている。また、電流検出回路Dと常開接点Aa2
の接続点と、低速運転モータ4と常開接点Aa3の接続
点との間に常開接点Bb2が接続され、常開接点Aa2
低速運転モータ4の接続点と、常開接点Aa3と接点7
2の接続点との間に常開接点Bb3が接続されている。
ここで、速度制御回路Cは速度切替スイッチ6aの切替
えによって指定された速度に必要なモータ電流が流れる
よう、例えば複数の抵抗が切替わるようになっている。
また、電流検出回路Dは、速度切替スイッチ6aで指定
された速度に対応して接点Daが閉成する電流値を予め
設定している。
【0014】また、同様に、接点7b1、7b2を介した
電源P、N間に、接点Taと接点Daと、低速運転制御
装置6に配設されている図示しないリセットスイッチを
操作すると開放する接点6bと、常開接点Ta、Da、
停止リレーEがそれぞれ直列接続され、直列接続された
接点Ta、Daに並列に常開接点Ea1が接続されてい
る。
【0015】次に、動作の説明を行う。
【0016】今、速度切替スイッチ6aを駆動速度を毎
分3mに設定し、スイッチ7bを投入し、上昇用釦7c
を操作すると、P−7b1−7c1−Bb1−A−7b2
Nの回路が形成し、上昇指令リレーAが付勢し、P−7
1−Eb1−C−D−Aa2−4−Aa3−7b2−Nの
回路が形成するので、低速運転モータ4に速度制御回路
Cで乗客コンベアが毎分3mで駆動するモータ電流、例
えば0.5Aを出力し低速運転モータ4は所定の回転を
開始する。
【0017】ここで回転軸4aは回転を開始するが、当
初、駆動装置2を駆動する回転力が不足しているため駆
動スプロケット4bは回転に至らず受板4cが摩擦座4
hに当接しながら空転する。その後、押板4dと駆動ス
プロケット4b間、受板4cと駆動スプロケット4b間
で、それぞれ摩擦座4hがスプリング4fの押圧で挟圧
されているので回転軸4aの回転が摩擦座4hを介し
て、次第に回転軸4aの回転が駆動スプロケット4bに
伝達され、回転軸4aと駆動スプロケット4bの回転が
一体して回転する。
【0018】このように、回転する駆動スプロケット4
bの回転がチェーン5を介して駆動装置2の回転軸2a
に伝達され乗客コンベアは毎分3mで上昇運転を行う。
【0019】一方、上昇用押釦7cが操作されると、P
−7b1−Aa1−T−7b2−Nの回路が形成され、タ
イマTが付勢される。ここでタイマTは所定時限、例え
ば上昇用押釦7cの操作から乗客コンベアが毎分3mで
駆動するまでの時間である5秒後に接点Taが閉成す
る。
【0020】次に、乗客コンベアが毎分3mで駆動され
ているとき、ステップ8と乗降口プレート9間に異物、
例えば図示しないドライバが挟まると、P−7b1−E
1−C−D−Aa2−4−4a3−7b2−Nを流れる電
流、即ちモータ電流は増加し0.5Aから、例えば0.
6Aに上昇すると電流検出回路Dは接点Daを閉成させ
るので、P−7b1−Ta−Da−6b−E−7b2−N
の回路が形成され、停止リレーEが付勢し、P−7b1
−Ea1−6b−E−7b2−Nの回路で自己保持され
る。
【0021】ここで、P−7b1−Eb1−C−D−Aa
2−4−Aa3−7b2−Nの回路が開放するので低速運
転モータ4は停止する。また、低速運転制御装置6に配
設されている図示しないリセットスイッチを操作すると
P−7b1−Ea1−6b−E−7b2−Nの回路が開放
し、停止リレーEの自己保持回路が解除される。
【0022】本実施例は、低速上昇運転を説明したが、
低速下降運転でも同様であるので説明は省略する。
【0023】また、本実施例ではクラッチを駆動スプロ
ケット4b側に設けたが、従動スプロケット2b側で
も、両側に設けても同様の効果が得られる。また、本実
施例では低速運転モータ4を直流モータの場合で説明し
たが、回転方向が切替え可能で、回転速度も可変制御で
きる電動機であれば全て同様の効果が得られる。
【0024】
【発明の効果】低速運転装置で運転中、乗客コンベアの
固定部と可動部に異物が挟まり、補助電動機に流れる電
流が増加して所定値となると、補助電動機への電流供給
を遮断して運転を停止するので、挟圧による乗客コンベ
アの部品破損を最小限に抑えることができる。また、主
回転体、或は補助回転体が嵌合する部品のクラッチが補
助電動機の回転を徐々に主回転体に伝達するため、補助
電動機の回転力が少なくても乗客コンベアの駆動装置を
起動できるので、補助電動機は小型のもので良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施例の要部断面図である。
【図3】本発明の一実施例の要部回路図である。
【符号の説明】
2 駆動装置 2a、4a 回転軸 2b 従動スプロケット 4 低速運転モータ 4b 駆動スプロケット 4c 受板 4d 押板 4e 座金 4f スプリング 4g ナット 4h 摩擦座 5 チェーン C 速度制御回路 D 電流検出回路 E 停止リレー T タイマ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗客コンベアの駆動装置の電動機の主回
    転軸と一体に回転する主回転体と、前記駆動装置の近傍
    に着脱自在に固定される補助電動機と、この補助電動機
    の回転軸と一体に回転する補助回転体と、前記主回転体
    と前記補助回転体を連結する無端駆動体とを備えた乗客
    コンベアの低速運転装置において、前記補助電動機が起
    動されて所定時限後、所定以上の電流値が前記補助電動
    機に供給されると、電流供給を遮断する過負荷装置と、
    前記主回転軸と前記主回転体の嵌合部、及び前記補助電
    動機の前記回転軸と前記補助回転体の嵌合部の少なくと
    も一方に設けたクラッチとを備えたことを特徴とする乗
    客コンベアの低速運転装置。
JP25999192A 1992-09-29 1992-09-29 乗客コンベアの低速運転装置 Expired - Lifetime JP2999635B2 (ja)

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