JP2999569B2 - 皮膚軟化剤の耐久性を高める方法及び耐久性を高めたスキンコンディショニング組成物 - Google Patents

皮膚軟化剤の耐久性を高める方法及び耐久性を高めたスキンコンディショニング組成物

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JP2999569B2 JP3038507A JP3850791A JP2999569B2 JP 2999569 B2 JP2999569 B2 JP 2999569B2 JP 3038507 A JP3038507 A JP 3038507A JP 3850791 A JP3850791 A JP 3850791A JP 2999569 B2 JP2999569 B2 JP 2999569B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ある一定の有機ケイ素化合物を
用いて皮膚軟化剤物質の耐久性を高めることに関する。
より詳しく言えば、例えば、人間の皮膚上の鉱油の耐久
性は、皮膚軟化剤をアミノ官能性、アミド官能性又はカ
ルボキシ官能性のポリシロキサン類のうちの一つと混合
することにより高められる。この明細書では、「軟化
剤」とは皮膚軟化剤を指すものである。
【0002】本発明は、皮膚軟化剤物質とこの皮膚軟化
剤物質の耐久性を高めるのに有効量の有機ケイ素化合
物との混合物を作り、そしてこの混合物を処理すべき基
体へ適用することによって、基体上の軟化剤物質の耐久
性を高める方法に関する。このように、この明細書にお
いて「有効量」とは、皮膚軟化剤物質の耐久性を高める
のに有効な量を意味する。上記の有機ケイ素化合物は、
アミノ官能性か、アミド官能性か、あるいはカルボキシ
官能性のポリシロキサンである。
【0003】本発明の好ましい態様は、式Me3SiO(Me2Si
O)x (MeRSiO)y SiMe3 を有するアミノ官能性ポリシロキ
サンを包含し、この式において、Me はメチル基であ
り、Rは官能基−(C4H8)NH(CH2)2NH2 であり、xは50か
ら1,000 までの整数であり、yは1から50まで、好まし
くは1から20までの整数である。アミド官能性ポリシロ
キサンは、好ましくは式Me3SiO(Me2SiO)x (MeRSiO)y Si
Me3 を有し、この式において、Me はメチル基であり、
Rは官能基−(C4H8)NH(CH2)2NHCOCH3 であり、xは50か
ら1,000 まで、好ましくは50から100 までの整数であ
り、yは1から50まで、好ましくは1から10までの整数
である。好ましくは、カルボキシ官能性ポリシロキサン
化合物は式Me3SiO(Me2SiO)x (MeRSiO)y SiMe3 を有し、
この式において、Me はメチル基であり、Rは官能基−
(C3H6)COOHであり、xは50から1,000まで、好ましくは1
00 から300 までの整数であり、yは1から50までの整
数である。
【0004】軟化剤及びポリシロキサンは、4:1の
比、より好ましくは2:1の比で混合物中に存在するこ
とができる。軟化剤とポリシロキサンとの混合物は、所
望ならば、揮発性環式シロキサン溶媒を含んでもよく、
そしてこの溶媒は、低粘度のポリジメチルシクロシロキ
サン流体、例えば環式四量体と五量体との混合物であっ
て25℃で測定した粘度が約2.5センチストークスである
もの、であることができる。上記の混合物は、揮発性環
式シロキサン溶媒中に約5〜10重量%の軟化剤及びポリ
シロキサンを含有すべきである。軟化剤は、例えば鉱
油、ミンク油、ラノリン油及び石油のような物質でよ
い。
【0005】本発明はまた、軟化剤物質と有効量の有機
ケイ素化合物との混合物である、耐久性を高めたスキン
コンディショニング組成物に関する。有機ケイ素化合物
は、上述のとおりに、アミノ官能性か、アミド官能性
か、あるいはカルボキシ官能性のポリシロキサンであ
る。
【0006】本発明によれば、ある一定の有機ケイ素化
合物を用いて軟化剤物質の耐久性を高めることに関連す
る概念が提供される。人間の皮膚上での耐久性は、軟化
剤をアミノ官能性、アミド官能性又はカルボキシ官能性
のポリシロキサンのうちのいずれか一つと混合すること
によって高められる。これらのアミノ官能性、アミド官
能性及びカルボキシ官能性有機ケイ素化合物は、従来の
当該技術分野においてよく知られており、そしてこのよ
うな化合物もこれらの化合物を調製するための方法も、
本発明のカルボキシ官能性シロキサン類を示す米国特許
第 4477514号明細書、アミノ官能性シロキサン類を示す
米国特許第 4559227号明細書、及びアミド官能性シロキ
サン類を示す米国特許第 4848981号明細書に見いだすこ
とができる。これらの官能性シロキサンの簡単な説明を
以下に示す。
【0007】アミン官能性シロキサン重合体は下式を有
する。
【化11】 この式中、R′は、全R′基のうちの少なくとも50%は
メチル基であるということを条件として、炭素原子数1
〜4個のアルキル基又はフェニル基を表し、Qは式−
R″Zのアミン官能性置換基であって、この式のR″は
炭素原子数3〜6個の二価のアルキレン基又は式−CH2C
H2CH2OCH2 −CHOHCH2 −の基であり、そしてZは−N
R'''2, −NR'''(CH2)n NR'''2及び
【化12】 からなる群より選ばれる一価の基であって、これらの式
中のR''' は水素又は炭素原子数1〜4個のアルキル基
を表し、R''''は炭素原子数1〜4個のアルキル基を表
し、nは2〜6の正の整数であり、そしてzは0又は1
の値を有し、xは25〜3000の平均値を有し、yはzが1
である場合0〜100 の平均値を有し、zが0である場合
1〜100 の平均値を有する。
【0008】アミド官能性ポリシロキサンは、1分子当
り平均して50〜1000のシロキサン単位を有し、1分子当
り平均して1〜50のシロキサン単位がアミド含有シロキ
サン単位である、トリオルガノシロキサン単位で末端を
ブロックされたポリジオルガノシロキサンである。アミ
ド含有シロキサン単位は、下式の置換基を有する。
【化13】 この式においては、nは0又は1であり、R′は炭素原
子数3〜6個のアルキレン基を表し、R″は水素又は炭
素原子数1〜6個のアルキル基を表し、Xは下式、すな
わち
【化14】 のアシル基を表し、X′は水素又はXを表し、R''' は
炭素原子数1〜4個のアルキル基を表し、そして当該ポ
リジオルガノシロキサン中の実質上全ての他の有機置換
基はメチル基である。
【0009】本発明によるアミド官能性シリコーン成分
は、アミドアルキル置換基を有する、末端をトリオルガ
ノシロキサン単位でブロックされたポリジオルガノシロ
キサンから本質的になる。トリオルガノシロキサン単位
で末端をブロックされたポリジオルガノシロキサン類
(アミド官能性シリコーン)は、式R3SiO1/2の末端トリ
オルガノシロキサン単位と式R2SiO2/2の主鎖ジオルガノ
シロキサン単位とから本質的になる。アミド官能性シリ
コーン中には、商業的なポリジオルガノシロキサン類に
不純物として標準的に存在する微量のその他のシロキサ
ン単位、例えばSiO4/2やRSiO3/2 の如きものが存在する
ことがある。好ましくは、アミド官能性シリコーン中に
SiO4/2単位又はRSiO3/2 単位は存在しない。
【0010】上述のシロキサン単位のR基は、実質的
に、下式、すなわち
【化15】 のアミド含有基か又はメチル基のどちらかである。商業
的なポリジオルガノシロキサン類に不純物として標準的
に存在する少量の他の有機置換基が存在しても差支えな
い。例えば、本発明のアミド官能性シリコーン類はしば
しば対応するアミノ官能性シリコーン類のアシル化によ
り調製される、ということを理解すべきである。従っ
て、アミド官能性シリコーン類はやはり残留アミノ官能
性シロキサン単位を含有することがある。例えば、本発
明において有用なアミド官能性シリコーン類にはH2NCH2
CH2NHCH2CH(CH3)CH2SiO2/2又はH2NCH2CH2CH2SiO2/2のよ
うなシロキサン単位も存在することがある。とは言うも
のの、本発明の目的のためには、有意の量(アミド官能
性置換基の数の25%より多く)の未改質アミノ官能性シ
ロキサン単位を含有しないシリコーン油を使用する方が
好ましい。
【0011】アミド含有基についての式においては、
R′は炭素原子数3〜6個のアルキレン基、例えば −CH2CH2CH2 −, −CH2CH2CH2CH2−, −CH2CH(CH3)CH2
−,−CH2CH2CH2CH2CH2 −, 及び−CH2CH(CH2CH3)CH2− の如きものを表す。ケイ素と結合したアミド含有基が
R′基としてトリメチレン基又は例えば−CH2CH(CH3)CH
2 −のようなアルキル化トリメチレン基を有するアミド
官能性シリコーン類が、合成のしやすさ及び入手可能性
のゆえに好ましい。
【0012】R″は、水素、又は炭素原子数1〜6個
の、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
及びイソブチル基のようなアルキル基を表し、水素が好
ましいR″基である。
【0013】アミド含有基についての式においては、n
は、この基が1又は2個の窒素原子を含有することがで
きるように0又は1の値を有する。Xは下式、すなわち
【化16】 のアシル基を表し、X′は水素又はXを表す。このアシ
ル基においては、R'''は炭素原子数1〜4個のアルキ
ル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基又はブチル基の如きもの、を表す。
【0014】上記に従って、本発明の方法で使用するの
に好ましい末端をトリオルガノシロキサン単位でブロッ
クされたポリジオルガノシロキサン類は、次に掲げるも
のから選択されるシロキサン単位から本質的になる。
【化17】 これらの式中のR′,R″及びR''' は先に説明したの
と同じ意味を有する。非アシル化窒素原子を有するいず
れのシロキサン単位もそれらの塩の形で存在することが
できる、ということを理解すべきである。そのような重
合体が鉱酸又はカルボン酸のような酸で中和されると塩
の生成が起こる、ということは周知である。
【0015】本発明のシリコーン重合体は、下式のアミ
ド含有シロキサン単位を含有してもよい。
【化18】 この式中のR′,R″及びR''' は先に説明したのと同
じ意味を有する。これらのアミド含有単位は、アシル基
の窒素原子に対して約0.5の比を有する。
【0016】本発明のカルボキシ官能性シリコーンは次
式を有する。
【化19】 この式において、Me はメチル基であり、Rはカルボキ
シ官能基であって、このカルボキシ官能基はカルボキシ
アルキル基及びカルボキシチオアルキル基からなる群よ
り選択され、QはR,Me 及びOH基からなる群より選
択され、xは1から1,000 までの値を有し、yは1から
100 までの値を有する。
【0017】ここで言及されるように、カルボキシ官能
基は−COOH基を含有する一価の基であって、二価の結合
原子団によって主分子鎖のケイ素原子に結合される。ケ
イ素原子への直接の結合は、ケイ素−炭素結合を介す
る。
【0018】本発明で使用するために考えられる二価の
結合原子団は、炭素原子数2〜9個のアルキレン基か、
あるいは2〜8個の炭素原子とチオエーテル基として存
在する1個の硫黄原子とを有するチオアルキレン基であ
る。
【0019】二価の結合原子団がアルキレン基であるカ
ルボキシ官能基をここではカルボキシアルキル基と称
し、二価の結合原子団がチオアルキレン基であるカルボ
キシ官能基をここではカルボキシチオアルキル基と称す
る。
【0020】カルボキシアルキル基の具体例には、−CH
2CH2COOH, −CH2CH(CH3)COOH, −CH 2CH(C2H5)CH2COOH,
−CH2CH(CH3)CH(CH3)CH2COOHその他同様のものが含めら
れるが、カルボキシルアルキル基はこれらには限定され
ない。−CH2CH(CH3)COOH基は本発明の実施のために好ま
しいカルボキシアルキル基である。
【0021】カルボキシチオアルキル基の具体例には、
−CH2CH2SCOOH,−(CH2)3SCOOH, −CH2CH(CH3)SCH2COO
H, −CH2CH2SCH2COOH, −CH2CH(C2H5)SCH2COOH その他
の同様のものが含められるが、カルボキシチオアルキル
基はこれらには限定されない。−CH2CH2SCH2COOH基は本
発明の実施のために好ましいカルボキシチオアルキル基
である。
【0022】本発明で使用することができる軟化剤及び
モイスチャライザーの例には、炭素原子数1〜30個のア
ルコール類のような直鎖、枝分れ又は環式のヒドロキシ
化合物や、炭素原子数1〜31個の直鎖、枝分れ又は環式
のカルボン酸や、C1 〜C30アルコールでエステル化さ
れたC1 〜C30カルボン酸を含有してなる酸エステル
や、炭素原子数1〜30個のアルコールエーテルや、式 H
−(CH2) n −H のアルカン類(式中のnは5〜30であ
る) や、シロキサン類が含められる。そのような機能性
物質の例には、2−エチルヘキシルオキシステアレー
ト、アラキジルプロピオネート、2−エチルヘキシルア
ジペート、イソプロピルミリステート、エタノール、ス
テアリルアルコール、プロピレングリコール、プロピオ
ン酸、ステアリン酸、ポリオキシプロピレンセチルアル
コール、ポリオキシプロピレンラノリンアルコール、カ
ルボワックス(Carbowax、商標)300、石油ゼリー、鉱
油、脂肪族炭化水素例えばミネラルスピリットのような
もの、ラノリン及びラノリン誘導体例えばアセチル化ラ
ノリンやイソプロピルラノレートの如きもの、ヘキサメ
チルジシロキサン、環式ポリジメチルシロキサン、線状
ポリジメチルシロキサン、ポリフェニルメチルシロキサ
ン、並びにポリジメチル/トリメチルシロキサンが含め
られる。そのほかのフェニル、エチル及びビニル置換ポ
リシラン類も、本発明の製品に含ませることができる。
【0023】本発明のシロキサン類の耐久性の向上を例
示するために、種々の軟化剤についての耐久性向上デー
タを集めた。石鹸洗浄試験を、シリコーン類が種々の軟
化剤の耐久性に及ぼす影響を測定するために利用した。
検討した軟化剤は、鉱油、ミンク油、ラノリン油及び石
油であった。この試験を利用して人間の皮膚の上でのシ
リコーンの永続性(substantivity) を測定した。具体的
に言うと、この方法は減衰全反射率/フーリエ変換赤外
分光光度 (Attenuated Total Reflectance/Fourier Tr
ansform Infrared Spectrophotometric (ATR/FTIR))分
析に基礎を置くものであって、プリズムスキン調査を行
いそして界面でのエネルギーの反射に基づいて分析する
ものであった。計測器は、 NICOLETモデル20DX FTIR 装
置及びHARRICK サイエンティフィック・スキン・アナラ
イザーを包含していた。ATRの調査は皮膚試料とプリ
ズムとの接触を必要とした。皮膚とプリズムとの接触が
結果としてより変化しやすくないものになる皮膚表面の
軟かさ及びしなやかさを増加させるために、水和処理を
利用した。この水和処理は、水をしみ込ませたタオルを
実際のスペクトルを集める前に1分間皮膚の試験部位に
当てることを含んでいた。選択された皮膚の試験部位は
約80cm2 の面積であって、約10〜12mgの各試験溶液を小
さな塗料ばけを使って薄いフィルムの形でこの皮膚の試
験部位に適用した。集めたデータから、種々の石鹸洗浄
手順の後に皮膚に残っている成分の百分率を計算するこ
とが可能であった。使用した石鹸は、 IVORY固形石鹸の
0.5重量%溶液であった。石鹸のこすり付けは、手のひ
らに受けた石鹸溶液を試験領域の上に2回流すことと定
義される。1回の石鹸洗浄処理は、石鹸のこすり付けを
15回行いそして冷い水道の流水下で10回こすり洗いする
ことを含んでいた。試験部位は手のひらであった。試験
溶液は、低粘度の揮発性シリコーン流体、例えば25℃で
測定した粘度が約2.5センチストークスである四量体と
五量体との混合物であるポリジメチルシクロシロキサン
のようなもの、に溶解させた種々のシリコーンと軟化剤
との混合物の形でもって、この前腕の皮膚試験部位へ適
用した。この溶液は溶媒中に5〜10重量%の上記混合物
を含有していた。溶媒は、測定手順を開始するのに先立
ち、手のひらの領域から15〜30分間蒸発するに任せた。
当該部位を上述のとおりに水和させ、そして初期のスペ
クトルを集めた。データは、試験混合物中に種々のシリ
コーンを存在させて行い、また存在させずに行った試験
データを包含し、そして各混合物について少なくとも2
回の試験を実行した。
【0024】簡易化した試験手順を説明すれば、次のと
おりである。すなわち、手のひらの試験領域に印をつ
け、そしてこの試験領域を15回のこすり付けを行って石
鹸溶液で洗浄し、続いて冷い流水下で10回こすってすす
いだ。過剰の水分をタオルを用いて手のひらからぬぐい
取った。1分後に、水をしみ込ませたタオルを使い、こ
れを試験領域の上に軽く保持して、皮膚を1分間水和さ
せた。過剰の水分をぬぐい取り、そして30秒たったとこ
ろでバックグラウンドの走査を行った。試験混合物を皮
膚の試験領域に適用し、そして溶媒を蒸発させた。皮膚
を再び1分間水和させ、過剰の水分をぬぐい取った。30
秒後に、初期条件に相当する試験領域の走査を行った。
この試験領域を15回こすり付けて石鹸溶液で洗浄し、続
いて10回すすぎ洗いし、そして過剰の水分をぬぐい取っ
た。1分後に、皮膚を1分間水和させ、ぬぐい取り、そ
して30秒たったところで、1回目の石鹸洗浄条件に相当
する試験領域の走査を行った。同様の処理を、2回目、
3回目及び4回目の石鹸洗浄条件について繰り返した。
赤外バンドについての基線を定め、そしてバンド高さを
測定した。このデータを使用して、皮膚に残っている成
分の百分率を計算した。
【0025】下記に掲げる表は、前述の試験の結果を示
し、そしてある一定の官能性シリコーンで種々の軟化剤
の耐久性を高めるという本発明の概念を例示する。これ
らの表は、それらの官能性シリコーンが軟化剤の耐久性
を高め、従って、軟化剤が洗浄によって取除かれるとそ
の結果として生じる乾燥した、荒れた、ざらざらの皮膚
に存続性の溶液を提供する、ということを示す。シロキ
サン類は石鹸での洗浄に対する耐性があり、そしてこれ
らは最小限の皮膚の刺激作用を示し又はそれを少しも示
さなかった。カルボキシ官能性シロキサンは、試験され
たシロキサンの種類のうちで皮膚の刺激が最も少ないこ
とが知られている。これらの表で使用された官能性シリ
コーンは、式Me3SiO(Me2SiO)x (MeRSiO)y SiMe3 に一致
し、この式においてMe はメチル基であり、Rは官能基
である。R基及び整数x及びyの値の詳細は表中に示さ
れている。別段の指示がない限りは、軟化剤とシリコー
ンとの混合物は4:1の比であって、またこれらの混合
物は揮発性環式シロキサンを含む混合物の形で供給され
た。本発明の組成物は、他の補助剤、例えば香料、芳香
剤及び防腐剤のようなものを、補助剤の組成物への添加
が当該組成物の基礎的且つ新規な特性に実質的な影響を
及ぼすことがないであろうということ、そしてその根本
的な特性を実質的に変化させないであろうということを
条件として、含有してもよい。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】
【表7】
【0033】
【表8】
【0034】
【表9】
【0035】
【表10】
【0036】軟化剤とシリコーンとの混合物は、エマル
ジョン、マイクロエマルジョン、溶液、分散液、ローシ
ョン、ゲル、エーロゾル、固体のスティック、軟膏、そ
してクリームの形で皮膚へ供給することができる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上の皮膚軟化剤物質の耐久性を高め
    る方法であって、皮膚軟化剤物質と当該皮膚軟化剤物質
    の耐久性を高めるのに有効量の有機ケイ素化合物との
    混合物を作ることと、この混合物を処理すべき基体へ適
    用することとを含み、上記の有機ケイ素化合物が、
    (a)下式、すなわち 【化1】 を有するアミノ官能性ポリシロキサン(上式中、R′
    は、全R′基のうちの少なくとも50%はメチル基である
    ということを条件として、炭素原子数1〜4個のアルキ
    ル基又はフェニル基を表し、Qは式−R″Zのアミン官
    能性置換基(この式のR″は炭素原子数3〜6個の二価
    のアルキレン基又は式−CH2CH2CH2OCH2 −CHOHCH2 −の
    基であり、そしてZは−NR'''2, −NR'''(CH2)n NR'''2
    及び 【化2】 からなる群より選ばれる一価の基であって、これらの式
    中のR''' は水素又は炭素原子数1〜4個のアルキル基
    を表し、R''''は炭素原子数1〜4個のアルキル基を表
    し、nは2〜6の正の整数である)を表し、そしてzは
    0又は1の値を有し、xは25〜3000の平均値を有し、y
    はzが1である場合0〜100 の平均値を有し、zが0で
    ある場合1〜100 の平均値を有する)と、(b)1分子
    当り平均して50〜1000のシロキサン単位を有し、1分子
    当り平均して1〜50のシロキサン単位が下式の置換基、
    すなわち 【化3】 (この式において、nは0又は1であり、R′は炭素原
    子数3〜6個のアルキレン基を表し、R″は水素又は炭
    素原子数1〜6個のアルキル基を表し、Xは下式、すな
    わち 【化4】 のアシル基を表し、X′は水素又はXを表し、そして
    R''' は炭素原子数1〜4個のアルキル基を表す)を有
    するアミド含有シロキサン単位であるポリシロキサンで
    あって、当該ポリシロキサン中の実質上全ての他の有機
    置換基がメチル基であるアミド官能性ポリシロキサン
    と、そして(c)次式、すなわち 【化5】 を有するカルボキシ官能性ポリシロキサン(この式にお
    いて、Me はメチル基であり、Rはカルボキシ官能基で
    あって、このカルボキシ官能基はカルボキシアルキル基
    及びカルボキシチオアルキル基からなる群より選択さ
    れ、QはR,Me 及びOH基からなる群より選択され、
    xは1から1000までの値を有し、yは1から100 までの
    値を有する)とからなる群より選ばれる、上記の方法。
  2. 【請求項2】 前記皮膚軟化剤とポリシロキサンとの混
    合物が揮発性環式シロキサン溶媒中に5〜10重量%含
    まれている、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 皮膚軟化剤物質と当該皮膚軟化剤物質の
    耐久性を高めるのに有効量の有機ケイ素化合物とから
    本質的になり、この有機ケイ素化合物が、(a)次式、
    すなわち 【化6】 を有するアミノ官能性ポリシロキサン(上式中、R′
    は、全R′基のうちの少なくとも50%はメチル基である
    ということを条件として、炭素原子数1〜4個のアルキ
    ル基又はフェニル基を表し、Qは式−R″Zのアミン官
    能性置換基(この式のR″は炭素原子数3〜6個の二価
    のアルキレン基又は式−CH2CH2CH2OCH2 −CHOHCH2 −の
    基であり、そしてZは−NR'''2, −NR'''(CH2)n NR'''2
    及び 【化7】 からなる群より選ばれる一価の基であって、これらの式
    中のR''' は水素又は炭素原子数1〜4個のアルキル基
    を表し、R''''は炭素原子数1〜4個のアルキル基を表
    し、nは2〜6の正の整数である)を表し、そしてzは
    0又は1の値を有し、xは25〜3000の平均値を有し、y
    はzが1である場合0〜100 の平均値を有し、zが0で
    ある場合1〜100 の平均値を有する)と、(b)1分子
    当り平均して50〜1000のシロキサン単位を有し、1分子
    当り平均して1〜50のシロキサン単位が下式の置換基、
    すなわち 【化8】 (この式において、nは0又は1であり、R′は炭素原
    子数3〜6個のアルキレン基を表し、R″は水素又は炭
    素原子数1〜6個のアルキル基を表し、Xは下式、すな
    わち 【化9】 のアシル基を表し、X′は水素又はXを表し、そして
    R''' は炭素原子数1〜4個のアルキル基を表す)を有
    するアミド含有シロキサン単位であるポリシロキサンで
    あって、当該ポリシロキサン中の実質上全ての他の有機
    置換基がメチル基であるアミド官能性ポリシロキサン
    と、そして(c)次式、すなわち 【化10】 を有するカルボキシ官能性ポリシロキサン(この式にお
    いて、Me はメチル基であり、Rはカルボキシ官能基で
    あって、このカルボキシ官能基はカルボキシアルキル基
    及びカルボキシチオアルキル基からなる群より選択さ
    れ、QはR,Me 及びOH基からなる群より選択され、
    xは1から1000までの値を有し、yは1から100 までの
    値を有する)とからなる群より選ばれる、耐久性の高め
    られたスキンコンディショニング組成物。
  4. 【請求項4】 前記皮膚軟化剤とポリシロキサンとの混
    合物が揮発性環式シロキサン溶媒中に5〜10重量%含
    まれている、請求項3記載の組成物。
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