JP2995569B2 - カップリング装置 - Google Patents

カップリング装置

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JP2995569B2
JP2995569B2 JP11162390A JP11162390A JP2995569B2 JP 2995569 B2 JP2995569 B2 JP 2995569B2 JP 11162390 A JP11162390 A JP 11162390A JP 11162390 A JP11162390 A JP 11162390A JP 2995569 B2 JP2995569 B2 JP 2995569B2
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  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
  • Joints With Pressure Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、連結される雄および雌カップリング部
品、たとえばクイックカップリング内に組み込まれる部
品に関するものである。部品が連結されるとき、雄部品
を雌部品内に部分的に挿入することができる。後者は長
さ方向に変位するインナスリーブを有し、雌部品の非作
用位置において、アンナスリーブは閉位置に配置され、
スプリングによってそれがなされることが好ましい。前
記閉位置では、雌部品を通る媒体流路が遮断される。雄
部品が雌部品内に挿入されるとき、前記インナスリーブ
はスプリングの作用に抗して開位置に向かって長さ方向
に変位することができる。この開位置では、媒体流路が
完全に開かれる。雌部品内に挿入することができる雄部
品の部分に内面および押し込み面が設けられ、雄部品が
雌部品内に挿入されるとき、その内面がインナスリーブ
の外面を包囲し、雄部品が雌部品内に予め設定された程
度挿入されたとき、押し込み面によってインナスリーブ
の押し込み作用を生じさせることができる。雄および雌
カップリング部品の連結移動のとき、媒体の洩れを防止
するシーリング部材も設けられる。
従来技術 雌部品にインナスリーブを設け、雄および雌部品が連
結されるとき、雄部品の前端の内壁によってインナスリ
ーブが包囲されるようにしたものがすでに知られてお
り、米国特許第4219048号明細書に記載されている。そ
の目的は、連結のとき、内壁内に配置されたシーリング
部材によってシーリング作用を得ることにある。予め設
定された挿入距離の後、雄部品の前部の押し込み面がイ
ンナスリーブに作用し、雄および雌部品の押圧力によ
り、インナスリーブがそのシーリング位置から押し出さ
れ、雌部品内にのびる媒体流路がインナスリーブの内部
を介して開かれる。
発明の説明 技術的課題 この形式のカップリングは種々の連結条件で容易に連
結するという昨今の要求を満たすものでなければならな
い。とりわけ、それはカップリング部品の連結移動のと
き、媒体を移送または媒体を含有する雄部品のチャンバ
が過度の圧力であっても、簡単に円滑に連結操作するこ
とができるものであるべきである。したがって、たとえ
ば、雄部品内の媒体圧力が40MPa(400bar)の値である
とき、媒体の洩れのおそれのない連結がなされるように
すべきである。
この要求により、カップリング部品が複雑が技術的構
造になり、カップリング部品内の流れ領域が減少される
ことがあってはならない。他の要求は、連結および離脱
するとき、洩れを高度に防止することができるようにす
ることである。
解決 この発明の目的は前述した問題を解決する構造を提供
することにあり、その特徴は媒体圧力、たとえば雄部品
内の媒体圧力にさらされたとき、インナスリーブが媒体
圧力に応答し、雄部品と関係なく、その全開位置に向か
って長さ方向に変位し、長さ方向変位全体にわたって前
記シーリング部材のシーリング作用が得られるようにす
ることにある。
好ましい実施例では、前記シーリング部材は雄部品お
よびインナスリーブの内面および外面と相互作用する第
1シーリング部材と、シーリング部と雄部品の内壁間に
配置された第2シーリング部材とからなる。第1シーリ
ング部材については、雄部品の前端において、これを雄
部品の内壁(またはインナスリーブの外面)内に配置す
ることができ、第2シーリング部材については、雄部品
が非作用位置にあるとき、第1シーリング部材の後方に
おいて、第2シーリング部材がシーリング部材の凹部内
に配置される。
第1シーリング部材に設けられた押し込み面により、
雄部品がインナスリーブに作用し、押し込み面は雄部品
の前面からなる。好ましい実施例では、雄部品の内壁を
インナスリーブの外面上に大きいオーバーラッピングを
もって挿入することができ、インナスリーブは雄部品の
内壁に対し相対的に長さ方向に変位することができ、雄
および雌部品間の連結移動にあたって、内壁に対するプ
ラグ部材の長さ方向変位によって雄部品の第2シールの
シール作用が解除され始めるとき、第1シールによって
シーリング作用が保たれ、雄部品の内部の媒体圧力がイ
ンナスリーブの端面に作用し、雄および雌部品が最終連
結位置に達する前、その媒体圧力が相対的長さ方向変位
を生じさせる。
雄部品の内壁に対するプラグ部材の長さ方向変位によ
り、第2シーリング部材のシーリング作用が解除された
とき、媒体圧力がプラグ部材の端面に作用する。したが
って、プラグ部材に大きい挿入力を作用させることがで
きる。好ましい実施例では、保持リングまたは雄部品の
プラグ部材上の肩部からなる長さ方向変位固定部材によ
って雄部品のプラグ部材の減衰作用が得られる。媒体圧
力によってプラグ部材が開移動するとき、長さ方向変位
固定部材が前方に開口する環状チャンバに進入し、チャ
ンバ内の長さ方向変位固定部材により、そのチャンバ内
に媒体が収容される。したがって、収容された媒体をプ
ラグ部材を減速させる減速媒体として使用することがで
きる。インナスリーブに環状の前向きチャンバが形成さ
れ、インナスリーブに形成された手段により、そのチャ
ンバ内に媒体が収容されるようにすることが好ましい。
全開位置において、収容された媒体がインナスリーブの
減速プロセスを生じさせ、雄部品内の過度の圧力によ
り、インナスリーブが全開位置に向かって移動する。
雄部品は雄部品が雌部品内に突出するオーバーラッピ
ング距離をもち、第2シーリング部材のシーリング作用
が解除され、媒体を雄部品から流すことができ、同時
に、雄部品の内壁とインナスリーブの外面間を確実にシ
ールすることができる。好ましい実施例では、第1シー
リングに代えて、またはそれに加えて、雄部品の挿入部
によって包囲されるインナスリーブの外面上にシーリン
グを設けることができる。
前記オーバーラッピング距離は第1シーリング部材に
よって雄部品の内壁に対するインナスリーブのシーリン
グ作用が解除されるまでのインナスリーブの予め設定さ
れた最大移動距離が得られるよう選定される。好ましい
実施例では、オーバーラッピング距離は少なくとも前記
予め設定された最大移動距離と第1シーリング部材の設
計長さとからなる。
好ましい実施例では、第2シーリング部材は雄部品の
プラグ部材内に配置され、雄部品の内部に対面し、それ
に向かって突出するリップ部からなる。雄および雌部品
の連結移動のとき、雄部品のシーリング部が内方に移動
すると、このリップ部が雄部品の内壁上の媒体の拭い取
り部として作用する。離脱するとき、リップ部が横方向
に跳ね返り、シーリング間に収容された媒体クッション
を排出し、これによって信頼性のあるシーリング作用が
保証される。
利点 この発明によってカップリング部品の異なった連結位
置が得られる。連結のとき、過度の圧力が雄部品内に生
じ、これによってインナスリーブおよび雄部品のプラグ
部材の大きい移動力が生じる場合、効果的減衰作用を生
じさせることができる。相互作用するシーリング部材間
に媒体が収容されないようにするための効果的拭い取り
作用が得られる。雄部品内の過度の圧力を伴う連結が可
能である。これに加えて、本質的に洩れのない連結がな
される。
好ましい実施例 雄部品(1)の基本的構成は前記米国特許明細書に記
載されている。雌部品(2)の基本的構成はスウェーデ
ン特許第8700093−1号明細所に記載されている。した
がって、ここではこの発明に関するものだけを説明す
る。
雄および雌部品はクイックカップリング内に組み込ま
れており、周知の連結部材(3)によってこれを連結す
ることができる。雌カップリング内のインナスリーブが
符号(4)で示されている。第1図では、インナスリー
ブはその全開位置にあり、この位置では、矢印(5)で
示されているように、連続流路が形成される。流れの方
向は矢印(5)で示されている方向であってもよく、反
対の方向であってもよい。インナスリーブは支持部
(6)上に取り付けられており、支持部(6)はシール
(7)で雄部品のフレームまたはナット(8)に対しシ
ールされている。
インナスリーブはシール(9)によって支持部(6)
に対しシールされている。インナスリーブはスプリング
(10)の作用に抗して操作され、スプリング(10)はイ
ンナスリーブを閉位置に向かって長さ方向に変位させる
ためのものである。雄部品内において、付加的スリーブ
(11)がインナスリーブの外側に配置され、インナスリ
ーブ上に取り付けられている。さらに、スリーブ間にス
プリング(12)が配置され、これが閉位置に向かって付
加的スリーブ(11)に作用する。スプリング(10)はス
プリング(12)よりも強い。支持部(6)は周知の方法
でスパイダ(13)内に取り付けられており、そのウイン
グが符号(14)で示されている。インナスリーブの内壁
(4a)と支持部の内壁(6a)は実質上同一の内径のもの
である。支持部(6)は異なった内径をもち、その直径
差によって後方肩部(6b)が形成され、これによってス
パイダのウイングの長さ方向位置が決定される。支持部
は後部で拡大され、前部に向かって徐々に縮小されてい
る。インナスリーブは異なる内径をもち、その後部は支
持スリーブの前部上に取り付けられ、そのストップ面
(6c)によってインナスリーブの全開位置が決定され
る。前記ストップ面はスプリング(10)のための支持面
のわずか前方に配置されている。インナスリーブは後部
で拡大され、前部に向かって徐々に縮小されている。イ
ンナスリーブの前部にインナフランジ形状部が設けられ
ている。インナスリーブ(4)および支持部(6)の外
側において、スリーブ(11)がチャンバ(15)内に取り
付けられている。インナスリーブは操作面(4b)を有
し、これによってインナスリーブを押し込むことができ
る。外面(4d)がスリーブのカラー(4b)と前端(4a)
間に伸びている。支持部の前部とインナスリーブの肩部
(4c)間において、その中間部にチャンバ(16)が設け
られ、後述する部品(1)、(2)の連結のとき、チャ
ンバ(16)内に媒体を収容することができる。雌部品の
連続流路の一部が符号(17)で示されている。
雄部品(2)は雌部品内に挿入することができる内壁
(18a)をもつ部分(18)を有する。これに周知の方法
で第1シーリング部材が設けられ、それはOリングシー
ル(18b)およびバックアップシール(18c)であること
が好ましい。雄部品が雄部品内に挿入される全挿入長
さ、すなわちオーバーラップ距離が符号L1で示されてい
る。第1図の挿入位置において、内壁(18a)がインナ
スリーブ(4)の外面(4d)を包囲する。
雄部品は周知のプラグ部材(19)を有し、部品
(1)、(2)が連結されるとき、プラグ部材(19)と
中央本体(20)の端面が対向し、本体(20)は雌部品の
スパイダに固定されているか、または長さ方向に変位す
ることができ、連結のとき、本体(20)によって後方向
の長さ方向変位が生じる。プラグ部材(19)は凹部(19
a)内で正方形または長方形横断面の第2シーリング部
材(21)を支持し、これにリップシール部(21a)、(2
1b)が連結されており、リップシール部(21a)、(21
b)は雄部品の内部に向かって配置されている。プラグ
部材(19)は支持部(22)内に取り付けられ、シーリン
グ部材(23)によってそれがシールされている。したが
って、支持部のインナチャンバ(24)が媒体を移送また
は媒体を含有する雄部品のチャンバ(25)に対しシール
されているものである。プラグ部材はチャンバ(24)内
に配置された内部スプリング(26)の作用に抗して操作
され、その全開位置に配置される。
チャンバ(25)の中央位置において、ウイング形状エ
レメントまたはそれと対応するエレメント(27)によっ
て支持部(22)が保持されている。雄部品は挿入部(1
8)を支持するスリーブ(28)からなるフレーム部、お
よび後者上に配置されたナット(29)またはそれに相当
するフレーム部を有し、シール(30)によって部分(2
8)、(29)がシールされている。
支持部(22)において、プラグ部材(19)の支持部
(19b)が支持部(22)と組み合わされ、その前端(22
a)に環状の前向きチャンバ(31)が形成される。保持
リング(32)によってプラグ部材(19)、(19b)の閉
位置が決定され、プラグ部材の閉位置において、保持リ
ング(32)が雄部品の内部肩部または内部シート(18
d)と相互作用し、全開位置において、保持リング(3
2)が前記チャンバ(31)内を移動し、部品(1)、
(2)の連結移動のとき、保持リング(32)がその前端
に媒体を収容し、収容された媒体が減衰媒体として使用
される。支持部(22)はたとえば弾性部材からなる内部
前端位置シール(ストップシール)(33)を有する。
第2図はスプリング(10)、(12)によって達成され
るインナスリーブ(4)およびスリーブ(11)の閉位置
を示す。スリーブの前部は雄部品の本体(20)の拡大部
(20a)に対しテーパ内部前面を介してシールされる。
拡大部はそれに対応するテーパ外面を有する。そして、
シーリング部材(34)によってシーリングがなされる。
拡大部は周知の方法でインナスリーブ(4)の支持面
を支持し、その前端またはエッジ(4e)は支持面を越え
てのびる。
第2図の雄部品の非作用位置において、シーリング部
材(18b)、(18c)、(21)が前記内壁(18a)と相互
作用し、これによってシーリング作用が得られる。シー
リング位置において、シーリング部材(21)はシーリン
グ部材(18b)、(18c)の後方に配置され、それに緊密
に連結される。
第3図において、シーリング部材(18b)、(18c)が
インナスリーブ(4)の外壁(4d)と相互作用し、シー
リング部材(21)が内壁(18a)から離れ始める。その
後、この位置に露出されたインナスリーブの前端(4e)
において、媒体の過度の圧力がプラグ部材の外面と内壁
(18a)間のギャップを介して環状のエッジ面に達す
る。エッジ面を介して作用する媒体圧力の大きさによっ
てインナスリーブの開口力が増大される。媒体圧力が高
いとき、媒体圧力によって雄部品からのインナスリーブ
の全開位置への開口移動が生じ、これがスリーブ(11)
を介してインナスリーブ(4)を押し込む。チャンバ
(25)内の媒体圧力が低いか、または全くないとき、雄
部品によってインナスリーブの開口移動が部分的にまた
は全体的にもたらされる。
第3図において、オーバーラップ距離が符号L2で示さ
れている。雄部品は雌部品内にこのオーバーラップ距離
をもってのび、媒体を雄部品から流すことができ、同時
に、シーリング部材(18b)、(18c)によって雄部品の
内壁とインナースリーブの外面間が確実にシールされ
る。これに加えて、第3図はインナスリーブのシーリン
グ作用が解除されない予め設定された最大移動距離L3
示す。したがって、インナスリーブは距離L3だけ移動す
ることができ、端面(4e)はシーリング部材(18b)、
(18c)のわずか前方の位置Aを占めることができる。
インナスリーブの端面エッジ(4e)への媒体の供給に
よってインナスリーブの迅速加速移動を生じさせること
ができる。インナスリーブの終端位置での移動を減衰さ
せるため、インナスリーブの全開位置において、部分
(6d)、(4c)によって形成されたチャンバ(16)が減
衰チャンバとして使用され、そのチャンバに媒体を連続
的に収容することができ、チャンバ、部分(6d)、(4
c)によってインナスリーブの適当な減速作用が得られ
る。
第3図のシーリング部材(21)のシーリング作用が解
除されるとき、雄部品内の過度の圧力媒体をプラグ部材
(19)の端面(19c)に作用させ、プラグ部材(19)の
加速移動を生じさせることができる。この場合、チャン
バ(31)内の減衰部材として使用される長さ方向位置固
定部材(32)によってプラグ部材(19)が減速され、固
定部材はチャンバ内を移動し、媒体をその前方に収容す
る。チャンバ(16)、(31)内に収容された媒体は小さ
いギャップを介して徐々に流れ出るだけであり、望まし
い減衰作用が得られる。プラグ部材(19)の減衰作用に
ついては、先端位置ダンパ(33)がストップダンパとし
て使用される。
リップシール部(21b)からなる第2シーリング部材
の特別の設計によって第1および第2シーリング部材間
に媒体が収容されることを防止することができる。この
リップシール部は雄部品の内部に向かって内方にのび、
プラグ部材がその閉位置に向かって移動するとき、内向
きのリップシール部(21b)の自由部分が媒体を偏向さ
せ、プラグ部材(19)がその開位置に向かって移動する
とき、その部分が内壁(18a)上の媒体を拭い取る。シ
ーリング部材(18b)、(18c)に代えて、またはそれに
加えて、インナスリーブの外面にシーリング部材(35)
を設けてもよい。この場合、シーリング部材(21)を簡
単なシーリング部材、たとえばOリングと交換すること
ができる。
この発明は図面の実施例に限定されるものではなく、
特許請求の範囲内において種々の変形を加えることが可
能である。
この発明によれば、雄および雌カップリング部品
(1)、(2)を連結するにあたって、部品を連結する
とき、雄部品を雌部品内に部分的に収容することができ
る構造および方法が提供される。雌部品は長さ方向に変
位するインナスリーブ(4)を有し、雌部品の非作用位
置において、インナスリーブ(4)は閉位置に配置さ
れ、雌部品を通る媒体流路(17)が閉じられ、雄部品が
雌部品内に挿入されるとき、雄部品によってインナスリ
ーブを長さ方向に変位させ、これをスプリングの作用に
抗して開位置に向かって移動させ、媒体流路を開くこと
ができる。雌部品内に挿入することができる雄部品の部
分(18)に内面(18a)および押し込み面(18e)が設け
られ、雄部品が雌部品内に挿入されるとき、その内面
(18a)がインナスリーブの外面(4d)を包囲し、予め
設定された程度挿入されたとき、押し込み面(18e)に
よってインナスリーブの押し込み動作が生じ、雄および
雌カップリング部品の連結移動のとき、第1および第2
シーリング部材(18b)、(18c)、(21)によって媒体
の洩れが防止される。雄および雌部品間の予め設定され
た挿入位置において、インナスリーブは連通ギャップを
介して生じる媒体圧力を受ける。媒体圧力を受けたと
き、雄部品と関係なく、インナスリーブはその全開位置
に向かって長さ方向に変位することができる。雄部品の
内壁(18a)をインナスリーブの外面(4d)上に大きい
オーバーラッピング(11)をもって挿入することがで
き、雄部品の内壁に対するインナスリーブの相対的長さ
方向変位移動(23)を生じさせることができ、第2シー
リング部材(21)のシーリング作用が解除され始めると
き、第1シーリング部材(18b)、(18c)によってシー
リング作用が保たれ、インナスリーブが媒体圧力を受
け、雄および雌部品間の最終連結状態が得られる前、そ
のインナスリーブの相対的長さ方向変位移動が生じ、長
さ方向変位移動全体にわたって第1シーリング部材のシ
ーリング作用が得られる。以上説明したように、この発
明によれば、雄カップリング部品(2)のアウタスリー
ブ(28)内に第1流路(25)が形成され、雌カップリン
グ部品(1)のインナスリーブ(4)と本体(20)間に
第2流路(17)が形成され、雄および雌カップリング部
品(1),(2)が連結されるとき、アウタスリーブ
(28)の端部(18)が雌カップリング部品(1)内に挿
入され、雄カップリング部材(2)のプラグ部材(19)
が本体(20)によって第1スプリング(26)に抗して長
さ方向に押され、移動し、これによって第1流路(25)
が開かれる。さらに、シーリング部材(18b),(18
c),(21)がアウタスリーブ(28)とプラグ部材(1
9)間に配置される。したがって、雄および雌カップリ
ング部材(1),(2)の連結移動のとき、シーリング
部材(18b),(18c),(21)によって媒体の洩れを防
止することができる。さらに、アウタスリーブ(28)の
端部(18)が雌カップリング部品(1)内に挿入される
とき、インナスリーブ(4)がアウタスリーブ(28)の
端部(18)内にはめ込まれる。インナスリーブ(4)に
ついては、その端部が本体(20)の拡大された端部(20
a)にはめ合わされており、インナスリーブ(4)は拡
大された端部(20a)よりも大きい直径の外面(4d)を
有する。したがって、インナスリーブ(4)がアウタス
リーブ(28)の端部(18)内にはめ込まれたとき、媒体
圧力が第1流路(25)から導かれ、アウタスリーブ(2
8)とプラグ部材(19)間を通り、インナスリーブ
(4)の端面(4e)に作用し、その媒体圧力により、イ
ンナスリーブ(4)が第2スプリング(10)の作用に抗
して全開位置に向かって長さ方向に押され、移動する。
この結果、雄および雌カップリング部品(1),(2)
を円滑に連結し、第1および第2流路(17),(25)を
円滑に接続することができ、第1流路(25)の媒体を第
2流路(17)に流すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のクイックカップリング内の雄および
雌部品が完全に連結された状態を示す部分断面側面図、 第2図は第1図の雌部品と雄部品の前部が完全に離脱し
た状態を示す部分断面側面図、 第3図は第1図の雄および雌部品の中間連結状態を示す
部分断面側面図である。 (1)……雄部品 (2)……雌部品 (4)……インナスリーブ (17)……媒体流路 (18b)、(18c)、(21)……シーリング部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 37/28 F16L 17/02 F16L 37/22 F16B 7/20 F16L 29/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アウタスリーブ(28)およびプラグ部材
    (19)が設けられた雄カップリング部品(2)を備え、
    前記アウタスリーブ(28)内には第1流路(25)が形成
    され、前記プラグ部材(19)が第1スプリング(26)に
    よって弾性付勢され、前記アウタスリーブ(28)の端部
    (18)内にはめ込まれ、これによって前記第1流路(2
    5)が閉じられており、 雌カップリング部品(1)を備え、前記雄および雌カッ
    プリング部品(1),(2)が連結されるとき、前記雌
    カップリング部品(1)内に前記アウタスリーブ(28)
    の端部(18)が挿入され、前記雌カップリング部品
    (1)にはインナスリーブ(4)内にのびる本体(20)
    が設けられ、第2流路(17)が前記インナスリーブ
    (4)と前記本体(20)間に形成され、前記インナスリ
    ーブ(4)が第2スプリング(10)によって弾性付勢さ
    れ、その端部が前記本体(20)の拡大された端部(20
    a)にはめ合わされ、これによって前記第2流路(17)
    が閉じられており、前記アウタスリーブ(28)の端部
    (18)が前記雌カップリング部品(1)内に挿入される
    とき、前記プラグ部材(19)が前記本体(20)によって
    前記第1スプリング(26)の作用に抗して長さ方向に押
    され、移動し、これによって前記第1流路(25)が開か
    れ、 前記アウタスリーブ(28)と前記プラグ部材(19)間に
    配置され、前記雄および雌カップリング部品(1),
    (2)の連結移動のとき、媒体の洩れを防止するシーリ
    ング部材(18b),(18c),(21)を備え、前記アウタ
    スリーブ(28)の端部(18)は前記インナスリーブ
    (4)の外面(4d)に対応する直径の内面(18a)を有
    し、前記アウタスリーブ(28)の端部(18)が前記雌カ
    ップリング部品(1)内に挿入されるとき、前記インナ
    スリーブ(4)が前記アウタスリーブ(28)の端部(1
    8)内にはめ込まれ、前記外面(4d)の直径は前記拡大
    された端部(20a)よりも大きく、前記第1流路(25)
    から導かれ、前記インナスリーブ(4)の端面(4e)に
    作用する媒体圧力により、前記インナスリーブ(4)が
    前記第2スプリング(10)の作用に抗して全開位置に向
    かって長さ方向に押され、移動するようにしたことを特
    徴とするカップリング装置。
  2. 【請求項2】前記シーリング部材は前記内面および外面
    (18a),(4d)と相互作用する第1シーリング部材(1
    8b),(18c)と、前記プラグ部材(19)と前記アウタ
    スリーブ(28)の内面(18a)間に配置された第2シー
    リング部材(21)とからなる第1請求項に記載のカップ
    リング装置。
  3. 【請求項3】前記雄カップリング部品の前端において、
    前記第1シーリング部材(18b),(18c)が前記内面内
    に配置され、前記第1シーリング部材の後方において、
    前記第2シーリング部材が前記プラグ部材(19)の凹部
    (19a)内に配置されている第2請求項に記載のカップ
    リング装置。
  4. 【請求項4】前記第1シーリング部材の位置にある押し
    込み面(18e)によって前記雄カップリング部品に対す
    る前記インナスリーブの押し込み作用が得られ、前記内
    面(18a)を大きいオーバーラッピング(L1)をもって
    前記インナスリーブの外面(4d)上に挿入することがで
    き、前記インナスリーブを前記内面に対し相対的に長さ
    方向に変位させることができ、前記雄および雌カップリ
    ング部品の連結移動にあたって、前記内面(18a)に対
    する前記プラグ部材の長さ方向変位によって前記雄カッ
    プリング部品の第2シール部材(21)のシーリング作用
    が解除され始めるとき、前記第1シーリング部材(18
    b),(18c)によってシーリング作用が保たれ、前記雄
    および雌カップリング部品間の最終連結状態が得られる
    前、前記雄カップリング部品の内部の媒体圧力が前記イ
    ンナスリーブの面(4e)に達し、相対的長さ方向変位が
    生じるようにした第1〜第3請求項のいずれかに記載の
    カップリング装置。
  5. 【請求項5】前記内面(18a)に対するプラグ部材(1
    9)の長さ方向変位によって前記第2シーリング部材(2
    1)のシーリング作用が解除されるとき、前記雄カップ
    リング部品内の媒体圧力が前記プラグ部材の媒体圧力作
    用面(19c)に作用し、これによって前記プラグ部材の
    大きい挿入力が得られ、たとえば前記雄カップリング部
    品のプラグ部材上の保持リングまたは肩部からなる長さ
    方向変位固定部材(32)によって前記プラグ部材の全閉
    位置が決定され、前記媒体圧力によって前記プラグ部材
    の開移動が増大するとき、前記長さ方向変位固定部材が
    前方に開口する環状チャンバ(31)内に進入し、その環
    状チャンバ(31)内に媒体が収容され、これが前記プラ
    グ部材を減速させる減衰媒体として作用するようにした
    第1〜第4請求項のいずれかに記載のカップリング装
    置。
  6. 【請求項6】前記インナスリーブの支持部(6)が前記
    インナスリーブと組み合わされ、これによって環状の前
    向きチャンバ(16)が形成され、前記インナスリーブに
    よって前記媒体が収容され、前記雄カップリング部品の
    媒体圧力により、前記インナスリーブがその全開位置に
    向かって移動するとき、前記全開位置でその減速移動が
    生じるようにした第1〜第5請求項のいずれかに記載の
    カップリング装置。
  7. 【請求項7】前記雄カップリング部品は前記雄カップリ
    ング部品が前記雌カップリング部品内にのびるオーバー
    ラップ距離(L2)をもち、前記第2シーリング部材(2
    1)のシーリング作用の解除によって前記雄カップリン
    グ部品からの媒体の流れが許容され、同時に、前記内面
    と外面(18a),(4d)間のシーリングが確実に得られ
    るようにした第2〜第6請求項のいずれかに記載のカッ
    プリング装置。
  8. 【請求項8】前記オーバーラップ距離(L2)は前記第1
    シーリング部材(18b),(18c)によって前記内面(18
    a)に対する前記インナスリーブのシーリング作用が保
    たれる前記インナスリーブ(4)の予め設定された最大
    移動距離(L3)が得られるよう選定されている第7請求
    項に記載のカップリング装置。
  9. 【請求項9】前記オーバーラップ距離(L2)は少なくと
    も前記予め設定された最大移動距離(L3)と前記第1シ
    ーリング部材の設計長さとからなる第7または第8請求
    項に記載のカップリング装置。
  10. 【請求項10】前記第2シーリング部材(21)は前記雄
    カップリング部品のプラグ部材(19)内に配置され、前
    記雄カップリング部品の内部に向かって突出する突出部
    (21b)を有し、前記雄カップリング部品のプラグ部材
    が前記内面に対し移動するとき、前記突出部が前記内面
    上の媒体の拭い取り部として作用し、前記雄および雌カ
    ップリング部品が離脱されるとき、前記突出部は前記第
    1および第2シーリング部材間に収容された媒体の媒体
    偏向部材として作用するようにした第2〜第9請求項の
    いずれかに記載のカップリング装置。
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