JP2995321B2 - 水栓用整流器 - Google Patents
水栓用整流器Info
- Publication number
- JP2995321B2 JP2995321B2 JP8317210A JP31721096A JP2995321B2 JP 2995321 B2 JP2995321 B2 JP 2995321B2 JP 8317210 A JP8317210 A JP 8317210A JP 31721096 A JP31721096 A JP 31721096A JP 2995321 B2 JP2995321 B2 JP 2995321B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- faucet
- rectifier
- perforated plate
- discharge pipe
- holes
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- Expired - Lifetime
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- Domestic Plumbing Installations (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、水栓用吐出管先
端部に設けられて吐出される水の広がりを抑える水栓用
整流器に関する。
端部に設けられて吐出される水の広がりを抑える水栓用
整流器に関する。
【０００２】この明細書において、水栓という語には、
水だけを吐出する水栓のほか、湯を吐出する湯栓や湯と
水とを混合して吐出する混合栓も含むものとする。
水だけを吐出する水栓のほか、湯を吐出する湯栓や湯と
水とを混合して吐出する混合栓も含むものとする。
【０００３】
【従来の技術】従来、水栓用整流器としては、図３およ
び図４に示したものが知られている。同図に示すよう
に、従来の水栓用整流器(11)は、円板状本体部(13)と水
栓用吐出管(10)の先端おねじ部(10a) にねじ合わされる
めねじ部(14)とが一体になされたプラスチック製の成形
品である。円板状本体部(13)には、多数の垂直貫通孔(1
5)が設けられており、本体部(13)の上面周縁部でパッキ
ン(12)を受けるようになされている。
び図４に示したものが知られている。同図に示すよう
に、従来の水栓用整流器(11)は、円板状本体部(13)と水
栓用吐出管(10)の先端おねじ部(10a) にねじ合わされる
めねじ部(14)とが一体になされたプラスチック製の成形
品である。円板状本体部(13)には、多数の垂直貫通孔(1
5)が設けられており、本体部(13)の上面周縁部でパッキ
ン(12)を受けるようになされている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この種の水栓用整流器
では、整流効果の向上、すなわち、水の広がりを抑える
には、貫通孔(15)の数を多くして、貫通孔(15)の長さを
長くすることが好ましいことがわかっている。
では、整流効果の向上、すなわち、水の広がりを抑える
には、貫通孔(15)の数を多くして、貫通孔(15)の長さを
長くすることが好ましいことがわかっている。
【０００５】しかしながら、上記従来の水栓用整流器(1
1)では、本体部(13)を厚くしてかつ貫通孔(15)の数を多
くしようとすると、成形時に整流器(11)が金型から抜け
にくくなるという問題が生じるため、整流効果の向上に
限界があった。
1)では、本体部(13)を厚くしてかつ貫通孔(15)の数を多
くしようとすると、成形時に整流器(11)が金型から抜け
にくくなるという問題が生じるため、整流効果の向上に
限界があった。
【０００６】この発明の目的は、整流器の成形性を向上
させるとともに、整流効果を大幅に向上させることがで
きる水栓用整流器を提供することにある。
させるとともに、整流効果を大幅に向上させることがで
きる水栓用整流器を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明による水栓用整
流器は、水栓用吐出管(10)先端部への取付け用ねじ部
(3) が設けられた短筒状ケース(1) と、ケース(1) 内に
上下に積み重ねられかつくもの巣状のリブによって多数
の貫通孔(8) が形成された複数のプラスチック製円形多
孔板(2) と、水栓用吐出管(10)の先端と最上段の多孔板
(2) 上面周縁部との間に介在させられるパッキン(12)と
よりなり、隣り合う多孔板(2) のうちの互いに対向する
面の少なくとも一方に、対向面全面同士が接触すること
を防止する間隙形成用突出部(9) が設けられているもの
である。
流器は、水栓用吐出管(10)先端部への取付け用ねじ部
(3) が設けられた短筒状ケース(1) と、ケース(1) 内に
上下に積み重ねられかつくもの巣状のリブによって多数
の貫通孔(8) が形成された複数のプラスチック製円形多
孔板(2) と、水栓用吐出管(10)の先端と最上段の多孔板
(2) 上面周縁部との間に介在させられるパッキン(12)と
よりなり、隣り合う多孔板(2) のうちの互いに対向する
面の少なくとも一方に、対向面全面同士が接触すること
を防止する間隙形成用突出部(9) が設けられているもの
である。
【０００８】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、以下図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【０００９】図１および図２は、この発明の水栓用整流
器を示しており、同図に示すように、整流器は、プラス
チック製短筒状ケース(1) と、ケース(1) 内に積み重ね
られた２枚のプラスチック製円形多孔板(2) とよりな
る。
器を示しており、同図に示すように、整流器は、プラス
チック製短筒状ケース(1) と、ケース(1) 内に積み重ね
られた２枚のプラスチック製円形多孔板(2) とよりな
る。
【００１０】短筒状ケース(1) は、水栓用吐出管(10)先
端のおねじ部(10a) への取付け用めねじ部(6) が設けら
れた上部周壁(3) と、下端周縁部に多孔板受け用内方突
出部(7) が設けられた下部周壁(4) と、両周壁(3)(4)の
間に設けられたパッキン(12)受け用段部(5) とよりな
る。
端のおねじ部(10a) への取付け用めねじ部(6) が設けら
れた上部周壁(3) と、下端周縁部に多孔板受け用内方突
出部(7) が設けられた下部周壁(4) と、両周壁(3)(4)の
間に設けられたパッキン(12)受け用段部(5) とよりな
る。
【００１１】各円形多孔板(2) には、くもの巣状のリブ
によって多数の貫通孔(8) が形成されている。各円形多
孔板(2) の片面の周縁部には、環状突出部(9) が延設さ
れており、２枚の円形多孔板(2) は、それぞれの突出部
(9) 同士が突き合わされて重ねられている。したがっ
て、図２に示すように、隣り合う多孔板(2) の間には、
これらの突出部(9) により、多孔板(2) の対向面全面同
士が接触することを防止する間隙(S) が形成されてい
る。
によって多数の貫通孔(8) が形成されている。各円形多
孔板(2) の片面の周縁部には、環状突出部(9) が延設さ
れており、２枚の円形多孔板(2) は、それぞれの突出部
(9) 同士が突き合わされて重ねられている。したがっ
て、図２に示すように、隣り合う多孔板(2) の間には、
これらの突出部(9) により、多孔板(2) の対向面全面同
士が接触することを防止する間隙(S) が形成されてい
る。
【００１２】このように構成された整流器によると、吐
出管(10)から吐出される水は、各多孔板(2) を通過する
ごとに表面張力を増大させられることになり、この２回
の表面張力増大作用によって、水の広がりが抑えられ
る。また、水栓用吐出管(10)から吐出される水は、水栓
が設置されている壁側へ若干片寄って流下するが、この
片寄りも、上述した表面張力の増大作用によって解消さ
れる。
出管(10)から吐出される水は、各多孔板(2) を通過する
ごとに表面張力を増大させられることになり、この２回
の表面張力増大作用によって、水の広がりが抑えられ
る。また、水栓用吐出管(10)から吐出される水は、水栓
が設置されている壁側へ若干片寄って流下するが、この
片寄りも、上述した表面張力の増大作用によって解消さ
れる。
【００１３】なお、上の多孔板(2) の周縁部分の貫通孔
(8) は、パッキン(12)で塞がれているが、間隙(S) があ
るために、下の多孔板(2) の周縁部分の貫通孔(8) は、
パッキン(12)の影響を受けていない。したがって、下の
多孔板(2) では、貫通孔(8)のすべてが有効に働いてお
り、これによっても、整流性が向上している。
(8) は、パッキン(12)で塞がれているが、間隙(S) があ
るために、下の多孔板(2) の周縁部分の貫通孔(8) は、
パッキン(12)の影響を受けていない。したがって、下の
多孔板(2) では、貫通孔(8)のすべてが有効に働いてお
り、これによっても、整流性が向上している。
【００１４】上記の多孔板(2) の具体的寸法を挙げる
と、各多孔板(2) の突出部(9) を除いた厚みは、２．０
ｍｍで、突出部(9) の高さは、０．５ｍｍとされ、した
がって、多孔板(2) の対向面間に形成された間隙(S)
は、１．０ｍｍとなっている。この多孔板(2) を使用し
た整流器によると、貫通孔(8) の大きさおよび数を従来
の整流器(11)と同じにして、本体部(13)の厚さが７．０
ｍｍである従来の整流器(11)と同等の整流効果が得られ
る。
と、各多孔板(2) の突出部(9) を除いた厚みは、２．０
ｍｍで、突出部(9) の高さは、０．５ｍｍとされ、した
がって、多孔板(2) の対向面間に形成された間隙(S)
は、１．０ｍｍとなっている。この多孔板(2) を使用し
た整流器によると、貫通孔(8) の大きさおよび数を従来
の整流器(11)と同じにして、本体部(13)の厚さが７．０
ｍｍである従来の整流器(11)と同等の整流効果が得られ
る。
【００１５】一方、この発明の水栓用整流器の多孔板
(2) は、厚みが薄くなることに伴って、成形性が向上
し、これにより、貫通孔(8) の数を多く（目を細かく）
することが可能となっており、これによる整流効果が上
記効果にさらに付加されている。
(2) は、厚みが薄くなることに伴って、成形性が向上
し、これにより、貫通孔(8) の数を多く（目を細かく）
することが可能となっており、これによる整流効果が上
記効果にさらに付加されている。
【００１６】なお、短筒状ケース(1) は、プラスチック
製でなく、金属製であってもよい。また、突出部(9)
は、円形多孔板(2) の片面だけでなく、両面に設けても
よい。突出部(9) を円形多孔板(2) の片面だけに設ける
場合は、２枚の円形多孔板(2)をそれぞれの突出部(9)
同士が対向するように重ねることが好ましい。しかし、
２枚の円形多孔板(2) をそれぞれの突出部(9) がいずれ
も上方または下方にある状態で重ねても、間隙が形成さ
れ、このような配置としても問題はない。また、突出部
(9) の形状は、環状に限られるものではなく、多孔板
(2) の対向面全面同士が接触することを防止する間隙
(S) を形成するものであれば、種々の形状に変更でき
る。また、多孔板(2) の枚数は、２枚に限られるもので
はない。
製でなく、金属製であってもよい。また、突出部(9)
は、円形多孔板(2) の片面だけでなく、両面に設けても
よい。突出部(9) を円形多孔板(2) の片面だけに設ける
場合は、２枚の円形多孔板(2)をそれぞれの突出部(9)
同士が対向するように重ねることが好ましい。しかし、
２枚の円形多孔板(2) をそれぞれの突出部(9) がいずれ
も上方または下方にある状態で重ねても、間隙が形成さ
れ、このような配置としても問題はない。また、突出部
(9) の形状は、環状に限られるものではなく、多孔板
(2) の対向面全面同士が接触することを防止する間隙
(S) を形成するものであれば、種々の形状に変更でき
る。また、多孔板(2) の枚数は、２枚に限られるもので
はない。
【００１７】
【発明の効果】この発明の水栓用整流器によると、各プ
ラスチック製円形多孔板は、従来の整流器に比べて、厚
みを薄くできるので、金型から抜けやすくなり、成形性
が向上する。また、隣り合う多孔板の対向面全面同士が
接触することが防止されているから、吐出管から吐出さ
れる水は、各多孔板を通過するごとに表面張力を増大さ
せられることになり、この複数回の表面張力増大作用に
よって、水の広がりが抑えられる。すなわち、整流効果
が向上する。また、水栓用吐出管から吐出される水は、
水栓が設置されている壁側へ若干片寄って流下するが、
この片寄りも、複数回の表面張力増大作用によって解消
される。さらにまた、上の多孔板の周縁部分の貫通孔
は、パッキンで塞がれているが、隣り合う多孔板間に間
隙があるために、下の多孔板の周縁部分の貫通孔は、パ
ッキンの影響を受けておらず、下の多孔板では、貫通孔
のすべてが有効に働いており、整流性が向上している。
ラスチック製円形多孔板は、従来の整流器に比べて、厚
みを薄くできるので、金型から抜けやすくなり、成形性
が向上する。また、隣り合う多孔板の対向面全面同士が
接触することが防止されているから、吐出管から吐出さ
れる水は、各多孔板を通過するごとに表面張力を増大さ
せられることになり、この複数回の表面張力増大作用に
よって、水の広がりが抑えられる。すなわち、整流効果
が向上する。また、水栓用吐出管から吐出される水は、
水栓が設置されている壁側へ若干片寄って流下するが、
この片寄りも、複数回の表面張力増大作用によって解消
される。さらにまた、上の多孔板の周縁部分の貫通孔
は、パッキンで塞がれているが、隣り合う多孔板間に間
隙があるために、下の多孔板の周縁部分の貫通孔は、パ
ッキンの影響を受けておらず、下の多孔板では、貫通孔
のすべてが有効に働いており、整流性が向上している。
【００１８】また、成形性が向上することに伴って、多
孔板の貫通孔の数を多くすることが容易となり、これに
より、整流効果を向上させることもできる。
孔板の貫通孔の数を多くすることが容易となり、これに
より、整流効果を向上させることもできる。
【図１】この発明による水栓用整流器を示す分解斜視図
である。
である。
【図２】同縦断面図である。
【図３】従来の水栓用整流器を示す分解斜視図である。
【図４】同縦断面図である。
(1) ケース (2) 多孔板 (3) めねじ部(8) 貫通孔 (9) 突出部 (10) 水栓用吐出管 (10a) おねじ部(12) パッキン (S) 間隙
Claims (1)
- 【請求項１】 水栓用吐出管(10)先端部への取付け用ね
じ部(3) が設けられた短筒状ケース(1) と、ケース(1)
内に上下に積み重ねられかつくもの巣状のリブによって
多数の貫通孔(8) が形成された複数のプラスチック製円
形多孔板(2)と、水栓用吐出管(10)の先端と最上段の多
孔板(2) 上面周縁部との間に介在させられるパッキン(1
2)とよりなり、隣り合う多孔板(2) のうちの互いに対向
する面の少なくとも一方に、対向面全面同士が接触する
ことを防止する間隙形成用突出部(9) が設けられている
整流器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8317210A JP2995321B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 水栓用整流器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8317210A JP2995321B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 水栓用整流器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10159142A JPH10159142A (ja) | 1998-06-16 |
| JP2995321B2 true JP2995321B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=18085702
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8317210A Expired - Lifetime JP2995321B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 水栓用整流器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2995321B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6655207B1 (en) * | 2000-02-16 | 2003-12-02 | Honeywell International Inc. | Flow rate module and integrated flow restrictor |
| JP3898933B2 (ja) * | 2001-10-19 | 2007-03-28 | 株式会社三栄水栓製作所 | 水栓の吐水口用整流器 |
-
1996
- 1996-11-28 JP JP8317210A patent/JP2995321B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10159142A (ja) | 1998-06-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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