JP2995252B2 - 下水用ポンプシステム - Google Patents

下水用ポンプシステム

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JP2995252B2 JP5066986A JP6698693A JP2995252B2 JP 2995252 B2 JP2995252 B2 JP 2995252B2 JP 5066986 A JP5066986 A JP 5066986A JP 6698693 A JP6698693 A JP 6698693A JP 2995252 B2 JP2995252 B2 JP 2995252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水管路内を汚水が自
然流下するように、下水管路の途中にて汚水を、一旦、
汲み上げる下水用ポンプシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】汚水を下水処理場に送給する場合には、
自然流下が経済的である。しかし、下水管路が長距離に
わたる場合には、自然流下だけでは、下水処理場におい
て地中の深い場所に汚水が送給される。このために、通
常、下水管路の途中に数カ所のポンプシステムが配置さ
れている。各ポンプシステムは、汚水が流入するマンホ
ールと、このマンホール内に流入した汚水を汲み上げる
水中ポンプとを有している。各ポンプシステムによって
汲み上げられた汚水は、再度、自然流下によって送給さ
れる。
【0003】また、最近では、マンホール内に流入した
汚水を水中ポンプにて汲み上げる際に、予旋回槽によっ
て汚水に旋回を与えるポンプシステムが開発されてい
る。図4はこのようなポンプシステムの一例を示す。こ
のポンプシステムでは、規格化されたマンホール91が
使用されており、マンホール91の最大内径は1500
mmになっている。マンホール91の上端面には地表に
露出した開口部92が設けられている。この開口部92
は、内径が900mmになっており、マンホール91の
軸心に対して偏心した状態に配置されている。開口部9
2の下方であるマンホール91の上部では、一方の側部
が鉛直状態になった直壁部91aとなっているのに対し
て、この直壁部91aに対向する他方の側部は傾斜状態
になった斜壁部91bになっている。
【0004】このようなマンホール91では、斜壁部9
1bの内周面に昇降のためのステップを設けることがで
きないために、斜壁部91bとは対向する直壁部91a
の内周面に沿って、上下方向に適当な間隔をあけた複数
の昇降ステップ93が開口部から底部にわたって配置さ
れている。
【0005】マンホール91の底部には、予旋回槽94
が据え付けられている。予旋回槽94は、汚水が旋回し
つつ流入する円筒状をした一対の旋回凹部94aを有し
ており、各旋回凹部94a内の汚水が、それぞれの旋回
凹部94a内に配置された各水中ポンプ95によって汲
み上げられて、マンホール91の内周面に沿って鉛直状
態で配置された吐出管96へと吐出される。水中ポンプ
95は、予旋回槽94における各旋回凹部94a内に吸
引口が浸漬されるようにマンホール91内に吊り下げら
れており、この水中ポンプ95とマンホール91内に配
管された吐出管96とが、吐出管連結金具97によって
連結されている。
【0006】マンホール91の底部に設置された予旋回
槽94内に配置される水中ポンプ95は、マンホール9
1上端面に設けられた一つの開口部92から搬入され
る。水中ポンプ95をマンホール内へ搬入する場合は、
通常、実公昭63−49600号公報に開示されている
ように、相互に捩じられた状態で配置された一対のガイ
ドパイプ98を開口部92から挿入して固定して、この
ガイドパイプ98に沿って水中ポンプ95を降下させる
方法が採用されている。
【0007】このようなポンプシステムでは、汚水が旋
回流になって旋回凹部94a内に流入するようになって
いるために、汚水内に混入した異物がマンホール91の
底部に堆積するおそれがなく、従って、マンホール91
内における悪臭の発生が抑制される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなポンプシス
テムでは、直壁部91aにおける昇降ステップ93が設
けられている内周面に沿って水中ポンプ95の設置に使
用される一対のガイドパイプ94を配置することができ
ないために、通常、各ガイドパイプ94の上端部は、直
壁部91aに対向した開口部92内周面に取り付けられ
ている。このために、各ガイドパイプ94は、マンホー
ル91の軸心部近傍を挿通しており、これらのガイドパ
イプ94に沿って下降される水中ポンプ95は、マンホ
ール91の中央部付近に据え付けられる。
【0009】予旋回槽94の各旋回凹部94aに汚水を
旋回状態で流入させるためには、マンホール91内には
各旋回凹部94aに隣接して所定の水量が貯留される貯
留部99が必要になる。しかし、斜壁部91bを有する
マンホール91では、水中ポンプ95がマンホール91
内の底部における中央部付近にしか配置されないため
に、汚水が貯留される貯留部99が狭くなり、旋回凹部
94a内にて汚水が十分に旋回されないおそれがある。
この場合には、汚水に含まれる異物が旋回凹部94a内
に流入せず、マンホール91の貯留部99内に滞留す
る。
【0010】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、マンホール内に流入した汚水に確
実に旋回を付与して水中ポンプに吸引させることができ
る下水用ポンプシステムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の下水用ポンプシ
ステムは、上端面から底面にかけて一定の内径になった
直円筒状をしており、その上端面に偏心状態で前記内径
より小さい径の一つの開口部が設けられたマンホール
と、このマンホールの底部にマンホール内周面とは適当
な間隔をあけて設置されており、このマンホール内に流
入した汚水が旋回しつつ内部に流入する一対の旋回凹部
を有する予旋回槽と、この予旋回槽とマンホール内周面
との間に形成された汚水の貯留部と、予旋回槽における
旋回凹部内にそれぞれの下部吸引口が位置するよう
に、マンホールの下部内にそれぞれ配置されて、吸引さ
れた汚水をマンホール外にそれぞれ排出する一対の水中
ポンプと、マンホールの開口部から搬入される水中ポ
ンプをそれぞれ昇降させるように、マンホール内周面に
近接して上下方向に沿って配置されており、マンホール
の軸心から遠方側におけるマンホールの開口部内周面に
近接してそれぞれの上端部が配置されるとともに、各水
中ポンプがそれぞれ下降されるにつれて各水中ポンプに
おけるマンホールの軸心部近傍に位置する部分同士が相
互に離れるように各水中ポンプをそれぞれ案内するよう
になった一対のガイドパイプと、を具備するものであ
り、そのことにより上記目的が達成される。
【0012】
【作用】本発明の下水用ポンプシステムでは、上端面か
ら底面にかけて内径が一定になった直円筒状のマンホー
ルが使用されているために、昇降ステップはこの開口部
の内周面に近接したマンホール内周面の任意の位置に上
下方向に沿って配置することができる。その結果、水中
ポンプを昇降させるガイドパイプは、この昇降ステップ
とは無関係に、開口部内におけるマンホール軸心の遠方
側に配置することができるために、水中ポンプはマンホ
ールの内周面に近接して配置される。それにより、旋回
凹部を有する予旋回槽とマンホール内周面との間に形成
される貯留部が広くなり、この貯留部から旋回凹部内に
流入する汚水が汚水内に確実に旋回される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1は、本発明の下水用ポンプシステムの
縦断面図、図2はそのポンプシステムの平面図である。
このポンプシステムは、図1に示すように、マンホール
10と、このマンホール10の底部に据えつけられた予
旋回槽20と、一対の水中ポンプ30とを有している。
【0015】マンホール10は、上端面から底面まで内
径が1500mmと一定になった直円筒状をしており、
上部には斜壁が設けられていない。このマンホール10
の上端面には、内径が900mmの一つの開口部12
が、地表に露出するように設けられている。図2に示す
ように、この開口部12の軸心Pは、マンホール10の
軸心Oに対して偏心しており、開口部12の一部がマン
ホール10の内周面の一部とは重なった状態になってい
る。
【0016】マンホール10の内周面には、それぞれが
水平状態になった複数の昇降用のステップ16が、上下
方向に適当な間隔をあけて配置されている。最上側の昇
降ステップ16は、開口部12の下方に位置するマンホ
ール10の内周部分に一方の端部が支持されており、他
方の端部は、開口部12の下方領域よりも外方にてマン
ホール10内周面に支持されている。
【0017】昇降ステップ16の配置側とは反対側のマ
ンホール10の周面には、汚水をマンホール10内へと
流入させる流入管13が、マンホール10の上下方向中
央部よりも下方に配置されている。この流入管13は、
マンホール10の周面を貫通したほぼ水平状態で支持さ
れている。また、昇降ステップ16に近接したマンホー
ル10の内周面における上下方向のほぼ中央部には、1
本の流出管14が取り付けられている。この流出管14
は、マンホール10の周面をほぼ水平状態で貫通してい
る。
【0018】流出管14は、マンホール10の内周面に
沿って鉛直状態で取り付けられた一対の吐出管60(図
3参照)に連結されている。一方の吐出管60は、昇降
ステップ16における開口部12の下方領域内に位置す
る一方の端部に沿って配置されており、この吐出管60
に対して昇降ステップ16の遠方側に他方の吐出管60
が配置されている。各吐出管60は、後述するように、
一対の吐出管連結金具50それぞれによって各水中ポン
プ30にそれぞれ連結されている。
【0019】マンホール10の底部に配置される予旋回
槽20は、マンホール10の内径よりも若干短い148
0mmの長さを有しており、マンホール10の底部中央
において、マンホール10の軸心Oとマンホール10の
開口部12の軸心Pとを結ぶ直線に対して70度に傾斜
した状態で、マンホール10の直径方向に沿って配置さ
れている。この予旋回槽20は、例えば、繊維強化プラ
スチック(FRP)によって一体成形されている。予旋
回槽20における幅方向寸法は、610mmであって、
マンホール10における開口部の内径900mmよりも
十分に小さくなっている。
【0020】予旋回槽20には、凹状に窪んだ円筒状の
一対の旋回凹部21および21が長手方向に並んで設け
られている。各旋回凹部21における流入管13配置側
の側方には、各旋回凹部21から離れるにつれて順次上
側になるように傾斜した越流堰部23が設けられてい
る。この越流堰部23におけるマンホール10内周面と
の対向面は鉛直状態になっている。また、この越流堰部
23には、この越流堰部23を貫通して各旋回凹部21
に連通する流入溝22が設けられている。各流入溝22
は、各旋回凹部21のほぼ接線方向に延びている。
【0021】各旋回凹部21の間には、予旋回槽20の
幅方向に延びる隔壁部24が設けられている。この隔壁
部24の上面は、越流堰部23の上面と等しいレベルに
なっている。
【0022】予旋回槽20は、マンホール10の底部に
打設されたコンクリート80に各旋回凹部21が埋め込
まれることにより、マンホール10の底部に据え付けら
れており、越流堰部23とマンホール10内周面との間
の弓形状の領域には、打設されたコンクリート80の上
面が越流堰部23の上面よりも下方にて水平状態になっ
て露出している。そして、越流堰部23とマンホール1
0内周面との間の弓形状の領域が、流入管13からマン
ホール10内に流入する汚水が貯留される貯留部15に
なっている。越流堰部23を貫通する各流入溝22は、
この貯留部15に連通しており、各流入溝22の底面
は、貯留部15の底面であるコンクリート80上面と同
一レベルから各旋回凹部21側になるに連れて順次下方
に傾斜している。
【0023】各旋回凹部21の内部には、マンホール1
0内にそれぞれ垂下された水中ポンプ30および30が
それぞれ配置されている。各水中ポンプ30は、図1に
示すように、下端部に鉛直状態になった吸引管31を有
しており、この吸引管31の下端面における吸引口32
が、各旋回凹部21の底面とは間隙をあけた状態になっ
ている。
【0024】各水中ポンプ30の吐出口33は、予旋回
槽20における各旋回凹部21から各吐出管60に接近
するように、予旋回槽20の幅方向に対してそれぞれ傾
斜方向へと延出して、相互に接近状態になっている。こ
の吐出口33には、各吐出管60の下端部に取り付けら
れた吐出管連結金具50がそれぞれ連結されている。各
吐出管連結金具50は、水中ポンプ30の吐出口33に
一方の端部が連結されており、この端部から水平方向に
延出して、他方の端部開口が上方を向くように湾曲され
ている。そして、この上方に向いた開口部に、汚水が通
流される各吐出管60の下端部がそれぞれ連結されてい
る。各吐出管連結金具50は、長手方向の各端部に下方
に延びる脚部51および51がそれぞれ設けられてお
り、各脚部51が、予旋回槽20とは分離して構成され
た支持台70上に載せられて、例えばボルトによって固
定されている。
【0025】各支持台70は、例えば、鋼製のフレーム
材によって箱状に枠組みされて直方体状になっている。
各支持台70は、マンホール10の底部に、アンカーボ
ルト71によってそれぞれ固定されて、コンクリート8
0内に埋め込まれている。支持台70の上面は、コンク
リート80の上面と等しいレベルになっている。
【0026】各吐出管連結金具50には、一対のガイド
パイプ54および54の下端部がそれぞれ支持されてい
る。各ガイドパイプ54の下端部は、吐出管連結金具5
0における水中ポンプ30の近接位置において、この吐
出管連結金具50の水平状態の軸心線を挟んで幅方向の
各側部に配置されている支持部によって支持されてい
る。対をなす各ガイドパイプ54には、各水中ポンプ3
0に取り付けられたスライドガイド34が、それぞれス
ライド可能に取り付けられており、各水中ポンプ30を
マンホール10の底部に据え付ける際に、スライドガイ
ド34が一対のガイドパイプ54に案内されることによ
り、水中ポンプ30が下方へとスライドされる。
【0027】図3は、マンホール10の平面図である。
対をなす各ガイドパイプ54は、上下方向の全体にわた
って一定の間隔をあけた状態で、各ガイドパイプ54同
士が捩じれるように、各ガイドパイプ54の上端部がマ
ンホール10の開口部12内にて、該開口部12内周面
に近接した状態で支持されている。従って、各ガイドパ
イプ54の下端部の中心線同士を結ぶ直線と、上端部の
中心線同士を結ぶ直線とは相互に交差した状態になって
いる。対をなす各ガイドパイプ54にて案内される各水
中ポンプ30は、スライドガイド34が各ガイドパイプ
54の上端部に係合された状態では、各水中ポンプ30
同士が相互に近接した状態になって、それぞれの水中ポ
ンプ30がマンホール10の開口部12内に位置してい
る。
【0028】スライドガイド34が一対のガイドパイプ
54に沿って下方へとスライドされてガイドパイプ54
の下端部に達すると、各水中ポンプ30は一対のガイド
パイプ54を中心に相互に離れる方向へと回動して、図
2に示すように、予旋回槽20における各旋回凹部21
内に位置される。
【0029】このような構成の本発明の下水用ポンプシ
ステムでは、最初に直円筒状のマンホール10が構築さ
れと、昇降ステップ16がマンホールの内周面に取り付
けられるとともに、流入管13および流出管14がマン
ホール10の周面に取り付けられる。
【0030】このような状態で、まず、予旋回槽20
が、マンホール10の開口部12を通して搬入される。
予旋回槽20の幅寸法は610mmであって、開口部1
2の内径900mmよりも十分に小さいために、予旋回
槽20の長手方向を鉛直状態として、マンホール10内
に容易に搬入することができる。
【0031】マンホール10内に搬入された予旋回槽2
0は、流入管13の下方にて、汚水が貯留される広い貯
留部15が形成されるようにマンホール10の底部にお
ける所定位置に配置される。次に、各支持台70をマン
ホール10内に開口部を通して搬入し、予旋回槽20と
マンホール10の内周面との間の流出管14に近接した
所定の位置となるように、マンホール10の底部に配置
して、アンカーボルト71によって固定する。そして、
各支持台70上に吐出管連結金具50を取り付けてボル
トによって固定し、各吐出管連結金具50に各吐出管6
0を連結し、さらに、これらの吐出管60を流出管14
に連結する。
【0032】その後に、2組のガイドパイプ54をマン
ホール10内に搬入して、各吐出管連結金具50に一対
のガイドパイプ54の下端部を連結する。各ガイドパイ
プ54は、開口部12内の流出管14に近接して上下方
向に配置されて、相互に所定の捩じれた状態として開口
部12内に上端部が固定される。
【0033】このような状態で、マンホール10の底部
にコンクリート80が打設される。コンクリート80
は、予旋回槽20および各支持台部70の周囲に投入さ
れて、旋回槽における各流入溝22の底面および支持台
70の上面と等しいレベルとされる。これにより、予旋
回部20とマンホール10内周面との間に、弓形状の貯
留部15が形成される。
【0034】その後、対をなすガイドパイプ54および
54に、各水中ポンプ30に設けられたスライドガイド
34がそれぞれ係合される。このとき、各水中ポンプ3
0は、図3に示すように、開口部12内にてそれぞれが
干渉するおそれがない。そして、各スライドガイド34
をガイドパイプ54に沿って下降させることにより、各
水中ポンプ30が対をなす各ガイドパイプ54を中心に
水平方向へと回動して、予旋回槽20における各旋回凹
部21内に配置される。
【0035】このようにして、各水中ポンプ30が旋回
凹部21内の所定位置に配置されると、各ガイドパイプ
54がマンホール10から取り出されて、各水中ポンプ
30における吐出口33と各吐出管連結金具50の一方
の端部とが連結される。その後に、各ガイドパイプ54
が再度マンホール10内に搬入されて、各水中ポンプ3
0のスライドガイド34と係合状態とする。そして、各
ガイドパイプ54の下端部を各吐出管連結金具50にお
ける所定の支持部に支持させる。各ガイドパイプの上端
部はマンホール10の開口部12内周面に固定される。
【0036】このようにしてマンホール10内に据えつ
けられたポンプシステムでは、流入管13から流入する
汚水が、貯留部15に貯留され、さらに越流堰部24の
上方のレベルにまで達すると、各水中ポンプ30が駆動
される。各水中ポンプ30の駆動によって、それぞれの
旋回凹部21内に貯留された汚水が各水中ポンプ30に
よって吸引されて、それぞれの吐出管連結金具50内を
通って各吐出管60および流出管14内へと通流され
る。
【0037】各旋回凹部21内の汚水が吸引されると、
越流堰部24とマンホール10内周面との間の貯留部1
5に貯留された汚水が、各流入溝22からそれぞれの旋
回凹部21内へと流入する。各流入溝22はそれぞれの
旋回凹部21に対してほぼ接線方向に延びているため
に、各流入溝22を通ってそれぞれの旋回凹部21内に
流入する汚水は旋回流になる。汚水とともにマンホール
10内に流入した異物は、この旋回流によって、各旋回
凹部21内へと確実に流入し、各水中ポンプ30によっ
て確実に汲み上げられる。汲み上げられた汚水は、自然
流下によって、次のマンホール、あるいは下水処理場へ
と送給される。
【0038】本発明では、斜壁が設けられてない直円筒
状のマンホール10を使用して、マンホール10に対し
て偏心状態で設けられた開口部12の内周面におけるマ
ンホール10の軸心の遠方側部分に近接して各ガイドパ
イプ54の上端部を配置するようにしているために、各
ガイドパイプ54に沿って下降される水中ポンプ30
は、マンホール10の中央部から周辺部に寄って配置さ
れる。その結果、予旋回槽20は、マンホール10に対
して偏心した開口部12側に寄った状態で配置されて、
予旋回槽20とマンホール10の内周面との間に汚水を
貯留する広い貯留部15が形成される。その結果、各流
入溝22を通って各旋回凹部21内には旋回流が確実に
形成されて、貯留部15内の汚水とともに流入した汚物
が確実に旋回凹部21内へと流入する。そして、各旋回
凹部21内に流入した異物は、各水中ポンプ30によっ
て吸引されて、マンホール10外へと排出される。
【0039】なお、各水中ポンプ30の保守、点検に際
しては、対をなす各ガイドパイプ54に沿って各水中ポ
ンプ30が引き上げられる。
【0040】
【発明の効果】本発明の下水用ポンプシステムでは、こ
のように、直円筒状のマンホールを使用することによっ
て、予旋回槽に隣接して設けられる汚水の貯留部を広く
することができるために、予旋回槽の旋回凹部に汚水を
旋回させつつ確実に流入させることができる。その結
果、汚水に含まれる異物が貯留部に滞留することなく旋
回凹部内に流入し、その異物は水中ポンプによって確実
にマンホール外へ排出され、マンホール内での異臭の発
生が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の下水用ポンプシステムの縦断面図であ
る。
【図2】その下水用ポンプシステムの横断面図である。
【図3】その下水用ポンプシステムの平面図である。
【図4】従来の下水用ポンプシステムの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 マンホール 12 開口部 13 流入管 14 流出管 15 貯留部 20 予旋回槽 21 旋回凹部 22 流入溝 23 越流堰部 24 隔壁部 30 水中ポンプ 31 吸引管 32 吸引口 50 吐出管連結金具 54 ガイドパイプ 60 吐出管 70 支持台
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−84136(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03F 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端面から底面にかけて一定の内径にな
    った直円筒状をしており、その上端面に偏心状態で前記
    内径より小さい径の一つの開口部が設けられたマンホー
    ルと、 このマンホールの底部にマンホール内周面とは適当な間
    隔をあけて設置されており、このマンホール内に流入し
    た汚水が旋回しつつ内部に流入する一対の旋回凹部を有
    する予旋回槽と、 この予旋回槽とマンホール内周面との間に形成された汚
    水の貯留部と、 予旋回槽における旋回凹部内にそれぞれの下部吸引口
    が位置するように、マンホールの下部内にそれぞれ配置
    されて、吸引された汚水をマンホール外にそれぞれ排出
    する一対の水中ポンプと、 マンホールの開口部から搬入される水中ポンプをそれ
    ぞれ昇降させるように、マンホール内周面に近接して上
    下方向に沿って配置されており、マンホールの軸心から
    遠方側におけるマンホールの開口部内周面に近接して
    れぞれの上端部が配置されるとともに、各水中ポンプが
    それぞれ下降されるにつれて各水中ポンプにおけるマン
    ホールの軸心部近傍に位置する部分同士が相互に離れる
    ように各水中ポンプをそれぞれ案内するようになった
    対のガイドパイプと、 を具備する下水用ポンプシステム。
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