JP2992829B2 - レーザ測長計 - Google Patents
レーザ測長計Info
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- JP2992829B2 JP2992829B2 JP2102739A JP10273990A JP2992829B2 JP 2992829 B2 JP2992829 B2 JP 2992829B2 JP 2102739 A JP2102739 A JP 2102739A JP 10273990 A JP10273990 A JP 10273990A JP 2992829 B2 JP2992829 B2 JP 2992829B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レーザ測長計に関し、詳しくは、レーザか
らの光を参照光路と測長光路とに分岐してから合わせた
干渉光を、直線偏光の状態を変える偏光素子を通過させ
た後、複数の光学素子によって光学的に位相が90゜ずれ
た2相または3相の干渉光に分岐し、それら分岐された
干渉光を検出した電気信号に基づいて測長光路長の変化
及び/又は変化の方向を測定するレーザ測長計に関す
る。
らの光を参照光路と測長光路とに分岐してから合わせた
干渉光を、直線偏光の状態を変える偏光素子を通過させ
た後、複数の光学素子によって光学的に位相が90゜ずれ
た2相または3相の干渉光に分岐し、それら分岐された
干渉光を検出した電気信号に基づいて測長光路長の変化
及び/又は変化の方向を測定するレーザ測長計に関す
る。
上述のようなレーザ測長計として第6図に示したよう
な干渉縞計数型レーザ測長計は知られている。
な干渉縞計数型レーザ測長計は知られている。
このレーザ測長計においては、安定化レーザ1からの
直線偏光がビームスプリッタ2でλ/8板3および固定コ
ーナキューブ4を有する参照光路と移動コーナキューブ
5を有する測長光路とに分岐され、参照光路に分岐した
参照光がλ/8板3を2回通ることによって円偏光にさ
れ、この参照光の円偏光と測長光路に分岐した測長光の
直線偏光とが再びビームスプリッタ2によって合わされ
て2分割され、その2分割の一方がさらに偏光ビームス
プリッタ6により、測長光がその偏光面に対し±45゜方
向の分光となるように2分割され、以上によって得られ
た3種の分割光がそれぞれフィルタ7および偏光板8を
通ることにより移動コーナキューブ5の矢印方向の移動
で干渉する位相が順次90゜づつずれた3種の干渉光とさ
れ、それら3種の干渉光がそれぞれ検出器9に入射して
90゜づつ位相差のある3種の電気信号に変換され、それ
ら3種の電気信号がそれぞれ増幅器10で増幅された後に
順次位相の90゜ずれた隣同士を組とする2組にされて、
それら2組の電気信号がそれぞれ減算器11に入力される
ことによって得られる90゜位相のずれたsinθおよびcos
θ(但し、θ=2π(Lm−Lr)/λ、Lm…測長光路長、
Lr…参照光路長、λ…波長)で変化する電気信号の少な
くとも一方から測長光路長の変化を求め、両方から変化
の方向を求めている。
直線偏光がビームスプリッタ2でλ/8板3および固定コ
ーナキューブ4を有する参照光路と移動コーナキューブ
5を有する測長光路とに分岐され、参照光路に分岐した
参照光がλ/8板3を2回通ることによって円偏光にさ
れ、この参照光の円偏光と測長光路に分岐した測長光の
直線偏光とが再びビームスプリッタ2によって合わされ
て2分割され、その2分割の一方がさらに偏光ビームス
プリッタ6により、測長光がその偏光面に対し±45゜方
向の分光となるように2分割され、以上によって得られ
た3種の分割光がそれぞれフィルタ7および偏光板8を
通ることにより移動コーナキューブ5の矢印方向の移動
で干渉する位相が順次90゜づつずれた3種の干渉光とさ
れ、それら3種の干渉光がそれぞれ検出器9に入射して
90゜づつ位相差のある3種の電気信号に変換され、それ
ら3種の電気信号がそれぞれ増幅器10で増幅された後に
順次位相の90゜ずれた隣同士を組とする2組にされて、
それら2組の電気信号がそれぞれ減算器11に入力される
ことによって得られる90゜位相のずれたsinθおよびcos
θ(但し、θ=2π(Lm−Lr)/λ、Lm…測長光路長、
Lr…参照光路長、λ…波長)で変化する電気信号の少な
くとも一方から測長光路長の変化を求め、両方から変化
の方向を求めている。
すなわち、このレーザ測長計は、レーザ光の偏光原理
を利用して順次位相が90゜ずれた3種の干渉縞信号を
得、その順次隣り合う信号の差から測長光路長の変化と
変化の方向の測定に用いる前述のsinθ,cosθで変化す
る信号を得ているから、レーザ光の強度変動等の外乱の
影響が相殺されて信号レベルの中心が常に一定になり、
干渉縞のミスカウントが少なくなって、精度の高い測定
がなされると言う特長がある。
を利用して順次位相が90゜ずれた3種の干渉縞信号を
得、その順次隣り合う信号の差から測長光路長の変化と
変化の方向の測定に用いる前述のsinθ,cosθで変化す
る信号を得ているから、レーザ光の強度変動等の外乱の
影響が相殺されて信号レベルの中心が常に一定になり、
干渉縞のミスカウントが少なくなって、精度の高い測定
がなされると言う特長がある。
しかし、従来のこのレーザ測長計は、偏光ビームスプ
リッタ6をビームスプリッタ2に対して正確に配設する
必要があるだけでなく、3種の分割光路のそれぞれにつ
いてフィルタ7および偏光板8を正確に配設しなければ
ならないと言う煩わしさがある。
リッタ6をビームスプリッタ2に対して正確に配設する
必要があるだけでなく、3種の分割光路のそれぞれにつ
いてフィルタ7および偏光板8を正確に配設しなければ
ならないと言う煩わしさがある。
本発明は、光学的に2相または3相の干渉光を分岐す
る複数の光学素子の正確な配設が容易にできる干渉縞計
数型レーザ測長計の提供を第1の目的とする。
る複数の光学素子の正確な配設が容易にできる干渉縞計
数型レーザ測長計の提供を第1の目的とする。
さらに、第1の目的に加え、複数の光学素子の結合配
置を一層容易にするレーザ測長計を提供することを第2
の目的とする。
置を一層容易にするレーザ測長計を提供することを第2
の目的とする。
本発明は、レーザからの光を参照光路と測長光路とに
分岐してから合わせた干渉光を、直線偏光の状態を変え
る45゜旋光板を通過させた後、複数の光学素子により光
学的に位相が90゜ずれた2相または3相の干渉光に分岐
させ、それら分岐された干渉光を検出した電気信号に基
づいて測長光路長の変化及び/又は変化の方向を測定す
るように構成するとともに、2相または3相の干渉光に
分岐させる前記複数の光学素子の全部、または、その内
の一部の光学素子を、隣同士互いに接触させ、かつ、前
記45゜旋光板と一体的に結合せしめたことを特徴とする
レーザ測長計にあり、この構成によって前記第1の目的
を達成する。
分岐してから合わせた干渉光を、直線偏光の状態を変え
る45゜旋光板を通過させた後、複数の光学素子により光
学的に位相が90゜ずれた2相または3相の干渉光に分岐
させ、それら分岐された干渉光を検出した電気信号に基
づいて測長光路長の変化及び/又は変化の方向を測定す
るように構成するとともに、2相または3相の干渉光に
分岐させる前記複数の光学素子の全部、または、その内
の一部の光学素子を、隣同士互いに接触させ、かつ、前
記45゜旋光板と一体的に結合せしめたことを特徴とする
レーザ測長計にあり、この構成によって前記第1の目的
を達成する。
さらに、前記複数の光学素子は、光学的に2相の干渉
光に分岐するλ/4以上のリタデーションを持つ波長板、
および、前記波長板の下流側に隣接した偏光ビームスプ
リッタを含み、前記波長板または前記偏光ビームスプリ
ッタを光軸周りに調節回動可能に設けた、ことにより、
前記第2の目的を達成する。
光に分岐するλ/4以上のリタデーションを持つ波長板、
および、前記波長板の下流側に隣接した偏光ビームスプ
リッタを含み、前記波長板または前記偏光ビームスプリ
ッタを光軸周りに調節回動可能に設けた、ことにより、
前記第2の目的を達成する。
すなわち、本発明のレーザ測長計においては、干渉光
を分岐する複数の光学素子のうち全部若しくは一部の光
学素子は、隣同士互いに接触し、45゜旋光板とともに、
一体的に結合しているので、複数の光学素子の配設が容
易に正確になされ、正確に位相が90゜ずれた干渉光を容
易に得ることができる。さらに、複数の光学素子のうち
全部若しくは一部の光学素子を一体的に結合したもの
に、直線偏光の状態を変える45゜旋光板をも一体にして
いる。換言すれば、レーザからの光を参照光路と測長光
路とに分岐してから合わせた干渉光は、直線偏光した状
態のまま、一体的に結合したものに入射することにな
る。従って、一体的に結合したものの上流側にミラーを
配置して、干渉光の光路を変更することが可能となり、
配置位置設定の自由度を大きくすることができる。
を分岐する複数の光学素子のうち全部若しくは一部の光
学素子は、隣同士互いに接触し、45゜旋光板とともに、
一体的に結合しているので、複数の光学素子の配設が容
易に正確になされ、正確に位相が90゜ずれた干渉光を容
易に得ることができる。さらに、複数の光学素子のうち
全部若しくは一部の光学素子を一体的に結合したもの
に、直線偏光の状態を変える45゜旋光板をも一体にして
いる。換言すれば、レーザからの光を参照光路と測長光
路とに分岐してから合わせた干渉光は、直線偏光した状
態のまま、一体的に結合したものに入射することにな
る。従って、一体的に結合したものの上流側にミラーを
配置して、干渉光の光路を変更することが可能となり、
配置位置設定の自由度を大きくすることができる。
詳述すると、一般の金属の反射鏡を用いたミラーで光
を反射させると、その反射前後で位相に変化が生じる。
そのため、ミラーで反射させる干渉光が円偏光した状態
であれば、反射による位相の変化によって楕円偏光とな
り、測定精度に多大な悪影響を及ぼす。従って、参照光
と測長光とを合わせた干渉光を、直ぐに、その偏光の状
態を変えると、その後にミラーを配置することが難し
く、干渉光を分岐する光学素子の配置にも制限がでてく
る。これに対して、干渉光が直線偏光した状態で入射面
に平行若しくは垂直にミラーで反射させれば、その位相
の変化は、測長光路長の変化及び/又は変化の方向の測
定には何ら影響を与えない。このように、干渉光を、直
線偏光した状態のまま、複数の光学素子のうち全部若し
くは一部の光学素子を一体化したものに、入射すること
により、光学ユニットの上流側にミラーを配置したとし
てもその測定精度に影響を受けず、ミラーを配置するこ
とが可能となり、配置位置設定の自由度を大きくするこ
とができる。
を反射させると、その反射前後で位相に変化が生じる。
そのため、ミラーで反射させる干渉光が円偏光した状態
であれば、反射による位相の変化によって楕円偏光とな
り、測定精度に多大な悪影響を及ぼす。従って、参照光
と測長光とを合わせた干渉光を、直ぐに、その偏光の状
態を変えると、その後にミラーを配置することが難し
く、干渉光を分岐する光学素子の配置にも制限がでてく
る。これに対して、干渉光が直線偏光した状態で入射面
に平行若しくは垂直にミラーで反射させれば、その位相
の変化は、測長光路長の変化及び/又は変化の方向の測
定には何ら影響を与えない。このように、干渉光を、直
線偏光した状態のまま、複数の光学素子のうち全部若し
くは一部の光学素子を一体化したものに、入射すること
により、光学ユニットの上流側にミラーを配置したとし
てもその測定精度に影響を受けず、ミラーを配置するこ
とが可能となり、配置位置設定の自由度を大きくするこ
とができる。
また、前記複数の光学素子のうちのλ/4以上のリタデ
ーションを持つ波長板、又は、該波長板の下流側に隣接
する偏光ビームスプリッタを、光軸周りに調節回動可能
に設けたので、分岐した干渉光の位相を正確に90゜とす
ることができ、複数の光学素子の結合配置が一層容易と
なる。
ーションを持つ波長板、又は、該波長板の下流側に隣接
する偏光ビームスプリッタを、光軸周りに調節回動可能
に設けたので、分岐した干渉光の位相を正確に90゜とす
ることができ、複数の光学素子の結合配置が一層容易と
なる。
以下、本発明を第1図乃至第5図により説明する。
第1図および第2図はそれぞれ本発明のレーザ測長計
の例を示す構成概要図、第3図は干渉光束と検出器の関
係を示す図、第4図は位相差π/2ラジアンの場合の2種
の干渉縞信号のリサージュ図形、第5図は位相差がπ/2
ラジアンから△θラジアンずれた場合のリサージュ図形
である。
の例を示す構成概要図、第3図は干渉光束と検出器の関
係を示す図、第4図は位相差π/2ラジアンの場合の2種
の干渉縞信号のリサージュ図形、第5図は位相差がπ/2
ラジアンから△θラジアンずれた場合のリサージュ図形
である。
第1図および第2図において、第6図と同一符号は同
一機能のものを示している。そして、12はλ/4板、12A
はλ/4板あるいはそれ以上の例えばλ/2板といった波長
板、13は45゜旋光板、14は45゜反射平面、15は結像レン
ズ、16は反射増幅器である。
一機能のものを示している。そして、12はλ/4板、12A
はλ/4板あるいはそれ以上の例えばλ/2板といった波長
板、13は45゜旋光板、14は45゜反射平面、15は結像レン
ズ、16は反射増幅器である。
すなわち、第1,2図のレーザ測長計は、安定化レーザ
1の直線偏光ビームをλ/4板12で円偏光にし、その円偏
光を偏光ビームスプリッタ6で互いに直交する直線偏光
の参照光路の参照光と測長光路の測長光とに分割した後
に合わせるようにしたことで、その後干渉光を得るのに
参照光と測長光が偏光ビームスプリッタ6で同様に偏光
される結果、両光の強度を等しくし易く、したがって干
渉縞の明瞭な干渉光を容易に得られるようにした点、お
よび偏光ビームスプリッタ6で合わせられた光を45゜ミ
ラー平面または全反射平面と言った45゜反射平面14で反
射して光路を変えるようにしたことで、光学的に干渉光
を分岐する光学素子の配設位置設定の自由度を大きくし
た点が第6図のレーザ測長計とまず相違している。
1の直線偏光ビームをλ/4板12で円偏光にし、その円偏
光を偏光ビームスプリッタ6で互いに直交する直線偏光
の参照光路の参照光と測長光路の測長光とに分割した後
に合わせるようにしたことで、その後干渉光を得るのに
参照光と測長光が偏光ビームスプリッタ6で同様に偏光
される結果、両光の強度を等しくし易く、したがって干
渉縞の明瞭な干渉光を容易に得られるようにした点、お
よび偏光ビームスプリッタ6で合わせられた光を45゜ミ
ラー平面または全反射平面と言った45゜反射平面14で反
射して光路を変えるようにしたことで、光学的に干渉光
を分岐する光学素子の配設位置設定の自由度を大きくし
た点が第6図のレーザ測長計とまず相違している。
さらに、第1図のレーザ測長計は、干渉縞位相が順次
90゜ずれた3相の干渉光を得る光学素子の45゜旋光板1
3、ビームスプリッタ2、ビームスプリッタ2によって
2分割された一方の分割光についてのλ/4板12と偏光ビ
ームスプリッタ6、ビームスプリッタ2によって2分割
された他方の分割光についての偏光ビームスプリッタ
6、およびその偏光ビームスプリッタ6を通過した光に
ついての45゜反射平面14を有する平板状や側面三角、四
角、平行四辺形のプリズム構成の光学素子を光路順に隣
り合うもの同志接触させた状態で一体化している。そし
て45゜旋光板13がビームスプリッタ2を参照光と測長光
の合わせられた光を得るための偏光ビームスプリッタ6
と側面を平行に配置し得るものにしている。したがっ
て、光学的に3相の干渉光を得る複数の光学素子の配設
が、第6図のレーザ測長計に比較して、極めて容易に正
確になされて、干渉縞位相が順次90゜ずれた3相の干渉
光を容易に得ることができる。
90゜ずれた3相の干渉光を得る光学素子の45゜旋光板1
3、ビームスプリッタ2、ビームスプリッタ2によって
2分割された一方の分割光についてのλ/4板12と偏光ビ
ームスプリッタ6、ビームスプリッタ2によって2分割
された他方の分割光についての偏光ビームスプリッタ
6、およびその偏光ビームスプリッタ6を通過した光に
ついての45゜反射平面14を有する平板状や側面三角、四
角、平行四辺形のプリズム構成の光学素子を光路順に隣
り合うもの同志接触させた状態で一体化している。そし
て45゜旋光板13がビームスプリッタ2を参照光と測長光
の合わせられた光を得るための偏光ビームスプリッタ6
と側面を平行に配置し得るものにしている。したがっ
て、光学的に3相の干渉光を得る複数の光学素子の配設
が、第6図のレーザ測長計に比較して、極めて容易に正
確になされて、干渉縞位相が順次90゜ずれた3相の干渉
光を容易に得ることができる。
また、第2図のレーザ測長計は、干渉縞位相が90゜ず
れた2相の干渉光を得る光学素子の45゜旋光板13、ビー
ムスプリッタ2、ビームスプリッタ2によって2分割さ
れた一方の分割光についてのλ/4板等の波長板12Aと偏
光ビームスプリッタ6、ビームスプリッタ2によって2
分割された他方の分割光についての偏光ビームスプリッ
タ6を有する平板状や三角、四角、平行四辺形の45゜プ
リズム構成の光学素子を光路順に隣り合うもの同志接触
させた状態で一体化している。したがって、第1図のレ
ーザ測長計に比較して45゜反射平面14を有する光学素子
がないだけ一体化光学素子の形成が容易であるし、干渉
光の結像レンズ15や検出器9の配設も2相の干渉光に対
してだけでよいので一層容易である。
れた2相の干渉光を得る光学素子の45゜旋光板13、ビー
ムスプリッタ2、ビームスプリッタ2によって2分割さ
れた一方の分割光についてのλ/4板等の波長板12Aと偏
光ビームスプリッタ6、ビームスプリッタ2によって2
分割された他方の分割光についての偏光ビームスプリッ
タ6を有する平板状や三角、四角、平行四辺形の45゜プ
リズム構成の光学素子を光路順に隣り合うもの同志接触
させた状態で一体化している。したがって、第1図のレ
ーザ測長計に比較して45゜反射平面14を有する光学素子
がないだけ一体化光学素子の形成が容易であるし、干渉
光の結像レンズ15や検出器9の配設も2相の干渉光に対
してだけでよいので一層容易である。
第1,2図のレーザ測長計は、明瞭な干渉縞信号を得る
ために、干渉光を結像レンズ15で検出器9に結像させて
いる。それには、第3図に示したように、干渉光束17中
に現れる干渉縞部分17Aが検出器9で捕えられるように
干渉光に対して結像レンズ15および検出器9の位置を設
定することが重要である。この点、第1図のレーザ測長
計は3相の干渉光をそれぞれに対して結像レンズ15と検
出器9を配設しなくてはならないが、第2図のレーザ測
長計は2相の干渉光に対してだけでよいから、1相分容
易である。
ために、干渉光を結像レンズ15で検出器9に結像させて
いる。それには、第3図に示したように、干渉光束17中
に現れる干渉縞部分17Aが検出器9で捕えられるように
干渉光に対して結像レンズ15および検出器9の位置を設
定することが重要である。この点、第1図のレーザ測長
計は3相の干渉光をそれぞれに対して結像レンズ15と検
出器9を配設しなくてはならないが、第2図のレーザ測
長計は2相の干渉光に対してだけでよいから、1相分容
易である。
また第2図のレーザ測長計は、2相の干渉光が正確に
位相差90゜であれば、そのうちの1相の干渉光の検出信
号から反転増幅器16によって180゜位相差の干渉縞信号
を作っているから、正確に位相が90゜ずれた3相の干渉
縞信号を得ることができる。
位相差90゜であれば、そのうちの1相の干渉光の検出信
号から反転増幅器16によって180゜位相差の干渉縞信号
を作っているから、正確に位相が90゜ずれた3相の干渉
縞信号を得ることができる。
以上述べたように、第1,2図のレーザ測長計では順次
位相が90゜ずれた干渉光を比較的容易に得ることがで
き、したがって、sinθ,cosθで変化する干渉縞信号す
なわち、リサージュ図形が第4図に示したような円とな
る干渉縞信号を得易い。そして、このようなsinθ,cos
θの干渉縞信号からは、測長光路の干渉縞間の変化も容
易に正確に測定することができる。しかし、それも参照
光と測長光の合わさった光から分割して干渉光を得る光
学素子の一体化が正確になされていることが条件とな
る。一体化が正確になされていないと、得られる干渉光
の位相差が90゜からずれて、そのために最終的に得られ
る2相の干渉縞信号もsinθ,cos(θ+△θ)で変化す
るものとなり、そのリサージュ図形は第5図に示したよ
うな楕円となる。このようなsinθ,cos(θ+△θ)の
干渉縞信号からは、周期的な誤差が生ずるため、測長光
路の干渉縞間の変化を正確に測定することは困難であ
る。
位相が90゜ずれた干渉光を比較的容易に得ることがで
き、したがって、sinθ,cosθで変化する干渉縞信号す
なわち、リサージュ図形が第4図に示したような円とな
る干渉縞信号を得易い。そして、このようなsinθ,cos
θの干渉縞信号からは、測長光路の干渉縞間の変化も容
易に正確に測定することができる。しかし、それも参照
光と測長光の合わさった光から分割して干渉光を得る光
学素子の一体化が正確になされていることが条件とな
る。一体化が正確になされていないと、得られる干渉光
の位相差が90゜からずれて、そのために最終的に得られ
る2相の干渉縞信号もsinθ,cos(θ+△θ)で変化す
るものとなり、そのリサージュ図形は第5図に示したよ
うな楕円となる。このようなsinθ,cos(θ+△θ)の
干渉縞信号からは、周期的な誤差が生ずるため、測長光
路の干渉縞間の変化を正確に測定することは困難であ
る。
そこで、第2図のレーザ測長計における光学的に2相
の干渉光を分岐する光学素子のλ/4以上好ましくはλ/2
以上のリタデーションを持つ波長板12Aまたはその下流
の偏光ビームスプリッタ6を光軸周りに調節回動可能と
することにより、波長板12Aまたは偏光ビームスプリッ
タ6を光軸周りに調節回動して、2相の干渉光の位相差
を正確に90゜とすることができる。したがって、この例
では一層容易にsinθ,cosθで変化する干渉縞信号を得
ることができる。
の干渉光を分岐する光学素子のλ/4以上好ましくはλ/2
以上のリタデーションを持つ波長板12Aまたはその下流
の偏光ビームスプリッタ6を光軸周りに調節回動可能と
することにより、波長板12Aまたは偏光ビームスプリッ
タ6を光軸周りに調節回動して、2相の干渉光の位相差
を正確に90゜とすることができる。したがって、この例
では一層容易にsinθ,cosθで変化する干渉縞信号を得
ることができる。
本発明は、以上述べた例に限らず、参照光と測長光の
合わさった光を得るまでの光路の光学素子が従来のレー
ザ測長計におけると同様のものであってもよいし、また
2相の干渉光を分岐するものでは、干渉光を光ファイバ
ー等で測長演算器の検出器に導くようにすれば電気的な
ノイズの入ることが少ないから、反転増幅器によって3
相目の干渉縞信号を作らないものであってもよい。
合わさった光を得るまでの光路の光学素子が従来のレー
ザ測長計におけると同様のものであってもよいし、また
2相の干渉光を分岐するものでは、干渉光を光ファイバ
ー等で測長演算器の検出器に導くようにすれば電気的な
ノイズの入ることが少ないから、反転増幅器によって3
相目の干渉縞信号を作らないものであってもよい。
本発明のレーザ測長計においては、干渉光を分岐する
複数の光学素子のうち全部若しくは一部の光学素子は、
隣同士互いに接触し、直線偏光を変える45゜旋光板とと
もに一体的に結合しているので、複数の光学素子の配設
が容易に正確になされ、正確に位相が90゜ずれた干渉光
を容易に得ることができるとともに、配置位置設定の自
由度を大きくすることができる。
複数の光学素子のうち全部若しくは一部の光学素子は、
隣同士互いに接触し、直線偏光を変える45゜旋光板とと
もに一体的に結合しているので、複数の光学素子の配設
が容易に正確になされ、正確に位相が90゜ずれた干渉光
を容易に得ることができるとともに、配置位置設定の自
由度を大きくすることができる。
第1図および第2図はそれぞれ本発明のレーザ測長計の
例を示す構成概要図、第3図は干渉光束と検出器の関係
を示す図、第4図は位相差π/2ラジアンの場合の2種の
干渉縞信号のリサージュ図形、第5図は位相差がπ/2ラ
ジアンから△θラジアンずれた場合のリサージュ図形、
第6図は従来の干渉縞計数型測長計の例を示す構成概要
図である。 1……安定化レーザ、2……ビームスプリッタ 3……λ/8板、4……固定コーナキューブ 5……移動コーナキューブ 6……偏光ビームスプリッタ 7……フィルタ、8……偏光板 9……検出器、10……増幅器 11……減算器、12……λ/4板 12A……λ/4以上のリタデーションを持つ波長板 13……45゜旋光板、14……45゜反射平面 15……結像レンズ、16……反転増幅器 17……干渉光束、17A……干渉縞部分
例を示す構成概要図、第3図は干渉光束と検出器の関係
を示す図、第4図は位相差π/2ラジアンの場合の2種の
干渉縞信号のリサージュ図形、第5図は位相差がπ/2ラ
ジアンから△θラジアンずれた場合のリサージュ図形、
第6図は従来の干渉縞計数型測長計の例を示す構成概要
図である。 1……安定化レーザ、2……ビームスプリッタ 3……λ/8板、4……固定コーナキューブ 5……移動コーナキューブ 6……偏光ビームスプリッタ 7……フィルタ、8……偏光板 9……検出器、10……増幅器 11……減算器、12……λ/4板 12A……λ/4以上のリタデーションを持つ波長板 13……45゜旋光板、14……45゜反射平面 15……結像レンズ、16……反転増幅器 17……干渉光束、17A……干渉縞部分
Claims (2)
- 【請求項1】レーザからの光を参照光路と測長光路とに
分岐してから合わせた干渉光を、直線偏光の状態を変え
る45゜旋光板を通過させた後、複数の光学素子により光
学的に位相が90゜ずれた2相または3相の干渉光に分岐
させ、それら分岐された干渉光を検出した電気信号に基
づいて測長光路長の変化及び/又は変化の方向を測定す
るように構成するとともに、 2相または3相の干渉光に分岐させる前記複数の光学素
子の全部、または、その内の一部の光学素子を、隣同士
互いに接触させ、かつ、前記45゜旋光板と一体的に結合
せしめたことを特徴とするレーザ測長計。 - 【請求項2】前記複数の光学素子は、光学的に2相の干
渉光に分岐するλ/4以上のリタデーションを持つ波長
板、および、前記波長板の下流側に隣接した偏光ビーム
スプリッタを含み、前記波長板または前記偏光ビームス
プリッタを光軸周りに調節回動可能に設けたことを特徴
とする特許請求の範囲1項に記載のレーザ測長計。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2102739A JP2992829B2 (ja) | 1990-04-18 | 1990-04-18 | レーザ測長計 |
EP90313424A EP0433008B1 (en) | 1989-12-11 | 1990-12-11 | Laser interferometric measuring apparatus |
DE69017159T DE69017159T2 (de) | 1989-12-11 | 1990-12-11 | Laser-interferometrischer Messapparat. |
US08/073,292 US5305088A (en) | 1989-12-11 | 1993-06-07 | Laser interferometric measuring machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2102739A JP2992829B2 (ja) | 1990-04-18 | 1990-04-18 | レーザ測長計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH041503A JPH041503A (ja) | 1992-01-07 |
JP2992829B2 true JP2992829B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=14335611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2102739A Expired - Lifetime JP2992829B2 (ja) | 1989-12-11 | 1990-04-18 | レーザ測長計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2992829B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3205235B2 (ja) * | 1995-01-19 | 2001-09-04 | シャープ株式会社 | リードフレーム、樹脂封止型半導体装置、その製造方法及び該製造方法で用いる半導体装置製造用金型 |
JP5066589B2 (ja) | 2009-05-15 | 2012-11-07 | パナソニック株式会社 | 三次元形状測定装置用プローブ及び三次元形状測定装置 |
CN113810103B (zh) * | 2021-09-08 | 2022-09-09 | 中国矿业大学(北京) | 波长测量***以及波长测量方法 |
-
1990
- 1990-04-18 JP JP2102739A patent/JP2992829B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH041503A (ja) | 1992-01-07 |
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