JP2991997B2 - ディスク類の包装構造 - Google Patents

ディスク類の包装構造

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JP2991997B2 JP9258818A JP25881897A JP2991997B2 JP 2991997 B2 JP2991997 B2 JP 2991997B2 JP 9258818 A JP9258818 A JP 9258818A JP 25881897 A JP25881897 A JP 25881897A JP 2991997 B2 JP2991997 B2 JP 2991997B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD,DVD等か
らなるディスク類を個別包装(個装)する技術分野に属
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスク類の包装構造としては、
例えば、図7,図8に示すものが知られている。
【0003】この従来のディスク類の包装構造は、ディ
スク類Dが収納されるディスクホルダ1と、中央の折畳
片21にディスクホルダ1が固着され他の折畳片22,
23が3つ折りに折畳まれてディスクホルダ1に重ねら
れるカバーシート2と、全ての折畳片21,22,23
が折畳まれてディスクホルダ1に重ねられたカバーシー
ト2を透視可能に外側から被包する包装フィルム3とか
らなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来のディスク
類の包装構造では、包装フィルム3からカバーシート2
の折畳片21,22の片面ずつの合計2面が透視される
のみで、カバーシート2の透視可能な情報記載面積が少
ないという問題点がある。
【0005】なお、最近では、音声情報を記憶させたC
Dから音声情報に加えて映像情報をも記憶したDVD等
が普及してきており、ディスク類Dに記憶される情報の
種類,質,量が飛躍的に変化している。このため、ディ
スク類Dに記憶されている情報を正確に解説したり、デ
ィスク類Dに記憶されている情報に対応した購買意欲を
喚起するための装飾が必要になってきており、カバーシ
ート2の透視可能な情報記載面積の拡大が社会的要求と
なっている。
【0006】本発明は、このような問題点,社会的要求
を考慮してなされたもので、カバーシートの透視可能な
情報記載面積を拡大することのできるディスク類の包装
構造を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係るディスク類の包装構造は、次のような
手段を採用する。
【0008】即ち、請求項1では、ディスク類が収納さ
れるディスクホルダと、ディスクホルダが固着され3つ
折り以上に折畳まれてディスクホルダに重ねられるカバ
ーシートと、折畳まれたカバーシートを透視可能に外側
から被包する包装フィルムとからなるディスク類の包装
構造において、カバーシートの折畳片の少なくとも1片
をディスクホルダに重ね他の折畳片を展開させた状態で
包装フィルムで被包したことを特徴とする。
【0009】この手段では、カバーシートのディスクホ
ルダが固着された折畳片の固着面とディスクホルダに重
ねられた折畳片のディスクホルダへの当接面以外は、全
て透視が可能な情報記載に利用可能となる。このため、
カバーシートの透視可能な情報記載面積が拡大される。
【0010】また、請求項2では、請求項1のディスク
類の包装構造において、包装フィルムは接着,剥離を繰
返すことのできる再接着性の接着剤で封止される封口を
備えた封筒形からなることを特徴とする。
【0011】この手段では、包装フィルムにディスクホ
ルダ,カバーシートを挿入して封口を封止することで被
包がなされる。封口を開くと、ディスクホルダ,カバー
シートの引出しが可能になる。
【0012】また、請求項3では、請求項1または2の
ディスク類の包装構造において、包装フィルムはカバー
シートの展開した折畳片とともに折畳み可能な材質から
なることを特徴とする。
【0013】この手段では、カバーシートの展開した折
畳片を折畳んでディスクホルダに重ねることもできる。
【0014】また、請求項4では、請求項3のディスク
類の包装構造において、包装フィルムはカバーシートの
全ての折畳片が折畳まれた状態を保持可能な保持部を備
えていることを特徴とする。
【0015】この手段では、カバーシートの全ての折畳
片が折畳まれた状態が保持部で保持される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディスク類の
包装構造の実施の形態を図1〜図6に基いて説明する。
【0017】図1〜図4は、本発明に係るディスク類の
包装構造の実施の形態(1)を示すものである。
【0018】この実施の形態では、前述の従来例と同様
に、ディスクホルダ1,カバーシート2,包装フィルム
3で構成されている。
【0019】ディスクホルダ1は、合成樹脂材でディス
ク類Dを嵌合収納することができるようにした嵌合溝を
有して成形され、接着剤等でカバーシート2の中央の折
畳片21に固着されている。
【0020】カバーシート2は、紙材,合成樹脂材また
はこれ等の積層複合材等で長方形に形成され、3つ折り
可能に折目24を設けて3枚のほぼ正方形の折畳片2
1,22,23が形成されている。
【0021】このカバーシート2は、ディスクホルダ1
が固着されていない一方の折畳片23のみをディスクホ
ルダ1に重ね、ディスクホルダ1が固着されていない他
方の折畳片22を展開させた状態で包装フィルム3で被
包される。
【0022】包装フィルム3は、透明のポリプロピレン
フィルム等で長方形の封筒形に形成されている。ポリプ
ロピレンフィルムとしては、東セロ社製の厚さ40〜5
0ミクロンのものが好適である。例えば、二軸延伸ポリ
プロピレンフィルムと無延伸ポリプロピレンフィルムと
をドライラミネートすることで繰り返し使用耐量を高め
ることができる。包装フィルム3の長手方向の一端部に
は、前述の折畳み,展開状態のカバーシート2を長手方
向へ挿入,引出し可能な封口31が設けられている。封
口31には、封口31を開閉する折返し可能な封止片3
2が設けられている。この包装フィルム3は、例えば、
ポリプロピレンフィルムの扁平チューブの一端部を封止
片32を形成するように切断し他端部を熱融着等で閉塞
することにより製造される。
【0023】この包装フィルム3の封止片32の折返し
位置には、接着,剥離を繰返すことのできる再接着性の
接着剤4が帯状に塗着されている。接着剤4としては、
サイデン化学社製のサイビノール(商品名)が好適であ
る。また、包装フィルム3の長手方向の一端部には、両
面テープからなる保持部5が細帯状に接着されている。
両面テープとしては、東セロ社製のトーセロパックF2
02(商品名)が好適である。
【0024】この実施の形態によると、図1に示すよう
に、包装フィルム3の封口31から前述の折畳み,展開
状態のカバーシート2を長手方向へ挿入し、包装フィル
ム3の封止片32の折返して接着剤4に接着して封止す
ることにより包装が完成する。
【0025】このように包装されたディスク類Dは、カ
バーシート2の折畳片23に覆われて保護されているた
め、包装フィルム3の接触で記録面に静電気が発生して
汚れ等が付着したりノイズが生じたり、包装フィルム3
の接着でレーベル面の印刷が剥落したりすることがな
い。
【0026】また、このように包装されたカバーシート
2は、ディスクホルダ1が固着された折畳片21の1面
と、ディスクホルダ1に重ねられた折畳片23の1面
と、ディスクホルダ1に重ねられていない折畳片22の
両面(2面)とが包装フィルム3から透視されることに
なる。即ち、前述の従来例の合計2面に対して合計4面
が透視されることになり、カバーシート2の透視可能な
情報記載面積が倍増されることになる。
【0027】さらに、この実施の形態では、図4に示す
ように、カバーシート2のディスクホルダ1に重ねられ
ていない折畳片22を包装フィルム3とともに折畳んで
ディスクホルダ1に重ねることができる。この折畳状態
は、保持部5と包装フィルム3との接着によって保持さ
れる。
【0028】従って、運搬,保管,展示の際に図4に示
すような完全な折畳み状態としておき、購買者等が手に
取って保持部5と包装フィルム3との接着を剥離してカ
バーシート2の折畳片22を包装フィルム3とともに展
開する使用形態を採ることができる。この使用形態によ
ると、運搬,保管,展示の際のスペースが削減されると
同時に、購買者が広い情報記載面積から情報を得ること
ができる。
【0029】さらに、この実施の形態では、包装フィル
ム3の封口31を封止している封止片32を接着剤4の
特性から開くことができるため、包装フィルム3からカ
バーシート2を引出してディスクホルダ1に重ねられて
いる折畳片23の隠れた面を見ることもできる。なお、
引出されたカバーシート2については、再度の包装が可
能である。
【0030】図5は、本発明に係るディスク類の包装構
造の実施の形態(2)を示すものである。
【0031】この実施の形態では、包装フィルム3の封
口31を短手方向の一端部に設けてある。また、接着剤
4を包装フィルム3の封止片32に塗着してある。
【0032】この実施の形態によると、前述の実施の形
態(1)と包装フィルム3に対するカバーシート2の挿
入,引出し方向が異なるものの他の作用,効果が同様に
奏される。
【0033】図6は、本発明に係るディスク類の包装構
造の実施の形態(3)を示すものである。
【0034】この実施の形態では、カバーシート2を4
つ折りにして折畳片21,22,23,24を4片形成
してある。また、保持部5は、包装フィルム3の裏側に
設けられている。
【0035】この実施の形態によると、完全に折畳むの
に折畳回数が増えるのみで何等支障はなく、前述の実施
の形態(1)と同様の作用,効果が奏される。
【0036】以上、図示した実施の形態の外に、カバー
シート2を5つ折りに以上に形成することも可能であ
る。
【0037】さらに、保持部5を差込片,差込溝構造と
することも可能である。
【0038】さらに、カバーシート2の折り数が多い場
合には、2片以上の折畳片21,22,23をディスク
ホルダ1に重ねたり、一部の折畳片21,22,23同
士を重ねて包装フィルム3で被包することも可能であ
る。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るディスク類
の包装構造は、カバーシートのディスクホルダが固着さ
れた折畳片の固着面とディスクホルダに重ねられた折畳
片のディスクホルダへの当接面以外が全て透視が可能な
情報記載に利用可能となるため、カバーシートの透視可
能な情報記載面積が拡大される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク類の包装構造の実施の形
態(1)を示す包装完了前の斜視図である。
【図2】図1の包装完了状態図である。
【図3】図2のX−X線拡大断面図である。
【図4】図2のさらに折畳んだ状態のX−X線拡大断面
図である。
【図5】本発明に係るディスク類の包装構造の実施の形
態(2)を示す包装完了前の斜視図である。
【図6】本発明に係るディスク類の包装構造の実施の形
態(3)を示す包装完了前の斜視図である。
【図7】従来例を示す包装完了前の斜視図である。
【図8】従来例を示す包装完了状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスクホルダ 2 カバーシート 3 包装フィルム 31 封口 4 接着剤 5 保持部 D ディスク類

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク類が収納されるディスクホルダ
    と、ディスクホルダが固着され3つ折り以上に折畳まれ
    てディスクホルダに重ねられるカバーシートと、折畳ま
    れたカバーシートを透視可能に外側から被包する包装フ
    ィルムとからなるディスク類の包装構造において、カバ
    ーシートの折畳片の少なくとも1片をディスクホルダに
    重ね他の折畳片を展開させた状態で包装フィルムで被包
    したことを特徴とするディスク類の包装構造。
  2. 【請求項2】 請求項1のディスク類の包装構造におい
    て、包装フィルムは接着,剥離を繰返すことのできる再
    接着性の接着剤で封止される封口を備えた封筒形からな
    ることを特徴とするディスク類の包装構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のディスク類の包装構
    造において、包装フィルムはカバーシートの展開した折
    畳片とともに折畳み可能な材質からなることを特徴とす
    るディスク類の包装構造
  4. 【請求項4】 請求項3のディスク類の包装構造におい
    て、包装フィルムはカバーシートの全ての折畳片が折畳
    まれた状態を保持可能な保持部を備えていることを特徴
    とするディスク類の包装構造。
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