JP2991926B2 - 植物育成キット - Google Patents

植物育成キット

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JP2991926B2
JP2991926B2 JP6116902A JP11690294A JP2991926B2 JP 2991926 B2 JP2991926 B2 JP 2991926B2 JP 6116902 A JP6116902 A JP 6116902A JP 11690294 A JP11690294 A JP 11690294A JP 2991926 B2 JP2991926 B2 JP 2991926B2
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、植物の生育のための
床を形成するための容器及び植物の生育を容易に行うた
めのキットに関する。
【0002】
【従来の技術】野菜や花などの植物を栽培する場合に
は、通常は種子あるいは苗を入手することになる。種子
の状態で入手する場合には、袋に種子のみが収納された
状態で供給されている。一方、苗の状態で入手する場合
には、図6に示すような苗Sがビニール製等のカップ状
の容器30に収納されて供給されている。かかる苗のカ
ップ30では、入手後にそのままプランターや花壇等の
土に移植できる状態の苗Sが収納されており、発芽・初
期生育の手間がかからないため、便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、種子の
場合には、入手後に各種肥料や土を適当な量比でまぜて
積層して植物に適した育成用の床を形成して播種する必
要がある。また、苗の場合には、入手後は速やかに移植
する必要があるとともに、苗を移植するのに適した床を
形成する必要がある。
【0004】すなわち、従来は、発芽させ、あるいは移
植しようとする場所に育成用の床を形成する必要があ
り、また、常に現場で育成用の床を調製しなければなら
なかった。また、種子を購入する場合でも苗を購入する
場合でも、いずれにしてもその植物に応じて発芽や生育
に適した床を形成する必要があるが、栽培しようとする
植物に応じた発芽や生育に適した床を形成するのは、手
間や材料の点でかならずしも容易でない。
【0005】そこで、本発明は、植物を種子あるいは苗
から栽培する場合において、その後の発芽や育成を容易
に行うことができる植物育成キットを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するための手段として、本発明者は鋭意検討した結
果、土壌中で分解される容器内に栽培しようとする植物
に適した育成用床をあらかじめ形成しておき、その容器
を栽培場所にそのまま埋設することにより栽培場所に育
成用床を形成できることを見いだし、以下の発明を創作
した。
【0007】すなわち、請求項1記載の発明は、土壌中
で分解される繊維を成形してなり、吸水することにより
膨潤し、発芽した植物の根を貫通可能に形成した容器本
体と、容器本体内に内蔵される植物育成用の床と、この
植物育成用の床に含まれる土壌中で分解される繊維から
なる充填材、とを有する植物育成キットである。 また、
請求項2に記載の発明は、前記充填材には、植物成長促
進材および/または防除剤が付与されている、請求項1
記載の植物育成キットである。 請求項3記載の発明は、
前記容器本体内には、植物の種子が収納されている、請
求項1記載の植物育成キットである。 請求項4記載の発
明は、前記植物の種子は、土壌中で分解される繊維を成
形してなる内装体により前記植物育成用の床と分離して
収納されている、請求項3記載の植物育成キットであ
る。 請求項5記載の発明は、前記内装体には、発芽促進
する成長ホルモンが付与されている、請求項4記載の植
物育成キットである。
【0008】前記土壌中において分解される繊維とは、
主として土壌中における微生物によって分解される繊維
をいい、天然繊維あるいは合成繊維が含まれる。具体的
には、主成分としてセルロースを有するパルプ、生分解
性プラスチック繊維である。前記繊維を成形してなる容
器本体としては、前記繊維をいかなる方法で成形するも
のも含まれるが、特に、古新聞紙、古雑誌、古ダンボー
ル等の古紙を水に溶解・懸濁した液を湿式パルプモール
ド法により成形・乾燥したもの、あるいは乾式パルプモ
ールド法により成形・乾燥したものが望ましい。かかる
繊維には、古紙以外の成分がふくまれず、また、コスト
も低減できるからである。
【0009】この容器本体は、通常の状態では、乾燥し
ており、育成用の床を内蔵できる十分な強度を有し、吸
水可能であるとともに、吸水状態では、膨潤して植物の
根が貫通できるものである必要がある。育成用床の形成
を容易にするとともに、土壌中において水の拡散や根の
吸水を妨げず、また、根の伸長を妨げないためである。
さらに、取扱いの便宜等を図るためには、大きな外力が
作用しないかぎり、吸水しても本来の形状を維持するこ
とができ、吸水・乾燥後には、もとの形状に復元される
ものであることが望ましい。
【0010】この容器本体には、植物の生育を妨げずに
成形を容易にし、また土壌中での分解を促進する等各種
の添加剤等を付与することができる。また、植物成長促
進剤や防除剤を添加することもできる。この場合、成形
前の液状態において、植物成長促進材や防除剤を添加し
て、これらを含有する容器本体を成形することができ
る。一方、成形後に植物成長促進剤等を吹きつけ、浸
漬、塗布等によって付与することもできる。ただし、い
ずれの場合も、これらの薬剤が付与されても、容器本体
は、乾燥した状態であることが必要であり、必要あれ
ば、薬剤付与後に乾燥する。
【0011】前記植物成長促進剤とは、植物の成長を促
進するものであればよく、発芽の促進、生育の促進する
成長ホルモン、または成長に必須なあるいは促進する各
種肥料剤が含まれ、液剤、粉剤、粒剤を問わない。ま
た、前記防除剤とは、植物に寄生するウイルスや、害
虫、その他の病気から植物を守ることができるものであ
ればよく、液剤、粉剤、粒剤を問わない。
【0012】前記植物育成用の床とは、植物の種子を播
種あるいは、苗を移植するのに適した栽培床をいう。一
般には、土、肥料、石、木片等からなり、水はけ等を考
慮して2層に形成される場合もある。
【0013】前記内装体とは、容器本体に収納すること
ができる大きさに形成され、また種子を前記植物育成用
の床と分離して収納するとともに、前記床において適当
な位置に種子を維持するためのものである。また、その
ままで発芽できるような状態で種子を収納できることが
望ましい。この内装体の形状としては、シート状、容器
状、袋状等がある。また、内装体にも、植物成長促進材
や防除材を容器本体と同様の方法で付与することができ
る。なお、内装体の場合にもこれらの薬剤を付与した後
も乾燥された状態である必要がある。
【0014】前記充填材とは、前記容器本体内に収納さ
れて、前記床を形成する一部材である。この充填材は、
シート状体、シート状体を適当に丸めたものや、細い棒
状に形成したもの、小さなネット状に形成したもの、破
砕状のもの、球状体等形状を問わないものである。しか
し、容器本体内に前記床を形成した後に、運搬すること
も考慮すると、この充填材以外の土、肥料、石、木片等
の床形成部材を容器本体内で配合された状態を維持する
ことができるものであることが望ましい。
【0015】また、この充填材には、容器本体や内装体
と同様に、適当な手段により前記植物成長促進材や防除
剤を付与することができ、必要あれば、薬剤の付与後に
乾燥させる。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明によれば、充填材により、
床において形成した各種材料の容器本体内に予め植物育
成用の床が内蔵されており、植物育成用の床には充填材
が含まれているので、床を形成する各種材料の偏斥が防
止される。 請求項2記載の発明によれば、植物成長促進
剤および/または防除剤が付与されているので、育成用
の床にこれらを添加する必要がない。 請求項3記載の発
明によれば、植物の種子が収納されているので、このキ
ットを栽培場所に埋設することにより植物の種子が播種
される。 請求項4記載の発明によれば、内装体により、
種子を床と分離して収納されるため、種子への床の影響
が排除され、かつ、発芽に適した位置に種子が維持され
る。 請求項5記載の発明によれば、内装体に発芽促進す
る成長ホルモンが付与されているため、効率良く種子が
発芽する。
【0017】予め、容器本体内に植物育成用の床が内蔵
されていると、そのまま栽培場所に埋設することによ
り、栽培場所に床を形成できる。したがって、種子の播
種や、苗の移植に際して、栽培場所での床形成作業を省
くことができ、さらには、播種や移植をしておいて、そ
の後、栽培場所に埋設して、床の形成とともに、播種や
移植を簡単に済ませることができる。 また、成長促進剤
や防除剤が予め付与されていると、栽培場所でこれらを
施肥したり、噴霧したりする手間が省かれる。さらに、
容器本体内に植物育成用の床が形成されているため、自
分で床を形成するための床材を配合する手間を省くこと
ができ、播種や移植を容易に行うことができる。 植物の
種子と植物育成用の床とが予め容器本体内に収納されて
いると、容器本体を栽培場所に埋設するのみで容易に播
種と同時に床を形成することができる。 また、内装体が
あると、種子は床材からの悪影響が排除され、また、発
芽に適した位置に維持可能であるため、種子は、発芽可
能な状態で維持され、運搬中の振動や環境の変化に対し
て安定した状態で種子を収納しておくことができる。
填材により、床において形成した各種床材の層構造を運
搬中の振動に対しても維持することができ、播種あるい
は移植までの間、確実に良好な育成用床を維持すること
ができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によると、容器本体内に内蔵され
る植物育成用の床内に充填材を有するため、良好な育成
用床が準備された植物育成キットを提供することができ
る。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【実施例】以下、本発明を具現化した実施例について図
1ないし図5に基づいて説明する。 〔実施例1〕図1には、本実施例の植物育成キット1の
断面構造が示されている。このキット1は、容器本体2
と蓋4、植物育成用の床6及び内装体8内に収納された
種子10とから形成されている。
【0024】容器本体2は、古紙を粉砕し、水に懸濁さ
せた液を所定形状の成形型に吸引成形後、乾燥して底部
と側部からなり上方に開口する略カップ状に成形されて
なる。したがって、この容器本体2は、水と古紙以外の
成分が含まれていないものであり、乾燥後には、カップ
形状を維持する硬さと強さを有している。また、何ら表
面処理がされていないため、水に触れるとたちまち吸水
し、膨潤し、この状態で外力を加えると容易に変形し裂
けるようになっている。ただし、吸水した状態でも特
に、外力を加えなければ、乾燥後もカップ形状を維持す
るものである。この容器本体2には、液状にした植物成
長促進剤と防虫剤との混合溶液を一定量含浸させた後、
乾燥することにより、所定量の植物成長促進剤と防虫剤
とが付与されている。
【0025】この容器本体2は、本実施例においては、
約300ml程度の容積を有するように形成されてお
り、ほぼ通常用いられる苗床カップと同じ大きさとなっ
ている。そして、この容器本体2の上方の開口を覆う蓋
4は、容器本体2と同様の材料及び製法により成形され
てなり、容器本体2の開口縁にぴったりと納まるととも
に、その下面により容器本体2内の床材を押圧するよう
にはめ込むことができるようになっている。
【0026】容器本体2内の育成用の床6は、本実施例
においては下層6aと上層6bに分けて形成されてい
る。下層6aは、水はけを考慮して比較的大きな粒子径
の粒材7からなり、粒材7を所定高さに敷設されて形成
されている。上層6bは、植物に適した種類の土と粒状
の肥料等から形成され、下層6a上に圧縮して充填され
ており、容易に上層6bと下層6aが混じらないように
なっている。なお、本実施例においては、キット1に含
まれる植物の種子10の種類に応じた育成用床6が形成
されている。
【0027】上層6bの表層には、容器本体2と同一の
原料から製造した内装体8が備えてある。この内装体8
は、上方に開口する浅い容器状に形成されており、その
底部8aには、複数個の種子10がデンプン糊等で付着
されている。内装体8の開口は、上層6bの表面に一致
するように上層6aの表層に埋め込まれ、内装体8内の
種子10の上には、上層6bの床材が入っている。
【0028】このように育成用の床6及び種子10を充
填した容器本体2は、蓋4によってその開口部が塞がれ
ることにより、蓋4の下面により内装体8の開口及び上
層6bの表層が押圧され、床6及び内装体8が移動しな
いように容器本体2内に固定されている。
【0029】次に、このように形成した植物育成キット
1の作用・効果について図2に基づいて説明する。ま
ず、本キット1は、運搬する際において、容器本体2内
に床6及び内装体8が充填固定されているため、床6の
下層6a及び上層6bが崩れることなく、流通後にも、
良好な層6a、6bが維持され、種子10も内装体8に
収納されているため、発芽に都合のよい位置に維持され
る。また、床6からの影響や、周囲の水分等の影響が排
除されている。
【0030】図2に示すように、良好な状態に維持され
た床6を内蔵したキット1を花壇や畑あるいはプランタ
ー等の栽培場所に植え付ける場合には、容器本体2に相
当する大きさの穴を掘って、この穴に蓋4を外した容器
本体2をそのまま収納し、埋設する。これにより、花壇
等の土中には、栽培しようとする植物に適した床層6
a,6bが形成された状態となっており、かつ、内装体
8により発芽しやすい位置に種子10が播種された状態
となっている。
【0031】すなわち、本キット1は、容器本体2のま
ま埋設することができるため、簡易にかつ確実に栽培し
ようとする植物に適した床層6a,6bを形成して播種
することができる。また、床層6a,6b及び容器本体
2には、肥料が付与されているため、発芽や初期成育を
十分に促進できる。さらに、容器本体2には、防虫剤が
付与されているため、害虫を忌避あるいは駆除して、確
実に種子10を発芽、成育させることができる。
【0032】この容器本体2の埋め込みにより、床層6
a,6bを形成するとともに播種を完了したなら、これ
らに適量の水を与えることにより、種子10が発芽可能
な状態となる。また、容器本体2が吸水することによ
り、容器本体2に付与した成長促進剤等が溶解して、床
6や、その周囲の土壌中に含浸され、その効果が発揮さ
れる。
【0033】種子10が発芽した後は、その後の水やり
や降雨により徐々に容器本体2や内装体8は膨潤を繰り
返して脆くなり、土壌中の微生物により分解される。さ
らに、根Kが出れば内装体8を突き抜けるとともに、さ
らに容器本体2を突き抜けて容器本体2の周囲の土中に
も根Kを延ばすことができる(図3参照)。
【0034】このようにして植物の根Kが伸長されると
ともに、容器本体2a等の分解とともに、床層6a,6
bは、そのまま土中において床層を形成する。すなわ
ち、容器本体2は、分解され、土壌にも害がないため、
植物は容器本体2の存在により成育が妨げられることが
なく、栽培場所における床層6a,6bの形成を妨げな
い。
【0035】したがって、このキット1によれば、栽培
場所に簡易にかつ確実に植物育成用の床を形成するとと
もに播種を行って、発芽及び成長促進を行うことができ
る。また、この容器本体2単体は、このように床を予め
形成しておき、そのままの状態を維持して土中に埋める
のに用いることができ、花壇や畑に直接床を形成する必
要をなくすことができる。したがって、予め、種子の播
種や苗の移植に際して、容器本体2内に適当な床を形成
して、播種や移植に備えておくことができる。
【0036】なお、本実施例においては、古紙を利用し
て容器本体2a等を形成しているため、低いコストでキ
ット1を提供することができるとともに、新たに古紙を
再利用する途を提供することができるものとなってい
る。
【0037】〔実施例2〕次に、実施例2につき図4に
基づいて説明する。本実施例では、実施例1と同様の植
物育成用キット11であるが容器本体12及び床16の
構成が異なっている。図4に示すように、本実施例にお
ける容器本体12は、実施例1と同様に古紙を原料とし
て湿式パルプモールド法によって実施例1と同様の大き
さのカップ状に成形されている。ただし、本実施例の容
器本体12には、成長促進剤及び防除剤が付与されてい
ない。
【0038】この容器本体内の床16は、下層16aと
上層16bとから形成され、下層16bは、実施例1と
同様に大きな粒状体が敷かれて形成されている。この下
層16aの上には、古紙を原料あるいは材料とし、成長
促進剤及び防除剤が含浸後、乾燥された充填材17と植
物の床材として適した土その他の材料が充填されてなる
上層16bが形成されている。
【0039】充填材17は、シート状体をくしゃくしゃ
に丸めたもの、細長い帯状に形成したもの、あるいは短
い棒状に形成したもの、小さなネット状等形状は問わな
いが、充填材17以外の土その他の材料内に均一に分布
され、振動等によって偏斥しにくいものが望ましい。か
かる充填材17の存在により、層16b内での床材の移
動や偏斥を防止でき、層構造を維持することができるか
らである。本実施例では、細長く細断したシート状体を
用いて互いにあるいは他の床材と絡ませるようにして床
16bを形成している。
【0040】このように形成された床16は、蓋14に
よって容器本体12内に押圧充填されている。本実施例
においては、この蓋14の裏面、すなわち、容器本体2
内を指向する側に内装体18が装着されている。本実施
例における内装体18は、実施例1の内装体8と同様の
原料で形成されるとともに、浅い容器状に形成され、内
装体18の底部18aに種子10が水に溶解する接着剤
で接着され,さらに、床上層16bの床材が充填されて
いる。特に、この内裝体18には発芽を促進するための
成長ホルモンが含浸後に乾燥されて付与されている。そ
して、容器本体2の上部開口を覆う蓋14の裏面14a
に、容易に取り外すことができるように内装体18の開
口側が接着されている。
【0041】このように形成した植物育成キット11の
作用効果について説明する。本実施例における植物育成
キット11の作用効果は、実施例1とほぼ同様である
が、特に、以下の作用効果を奏する。充填材17を有す
る構成としたため、上層16bと下層16aが崩れにく
く、また運搬時の振動によっても良好な床層16a,1
6bが維持される。さらに、内装体18に発芽促進する
成長ホルモンを付与したため、内装体18が吸水するこ
とにより、ホルモンが種子に作用して確実に発芽、及び
初期成育を図ることができる。また、成長促進剤及び防
除剤を充填剤17に付与しているため、容器本体12に
かかる薬剤を付与することなく、適宜、植物の種類に応
じて薬剤を予め付与することができる。また、投与量の
調整も必要に応じて行うことができる。
【0042】なお、本発明は、上記実施例に限定するも
のではなく、容器本体単体であっても、容器本体内に予
め床を形成することにより、栽培場所での作業を簡略化
できる。また、必ずしも種子を併せて内蔵する必要はな
い。
【0043】さらに、図5に示すように、小さな容器本
体21を形成して、種子22の個別包装容器としても用
いることができる。すなわち、容器本体21には、種子
22を一個ずつ収納し、又は、種子22と少しの土等を
収納し、複数個連接形成するとともに、各開口を覆う適
当な蓋24が施されている。この容器本体21を、蓋2
4を外し連接した状態で栽培場所に埋設する場合には、
所定間隔で容易に複数個の種子を播種することができ
る。また、一個一個容器本体21を分離可能として、必
要に応じた播種を可能にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における植物育成キットの断面構造を
示した図である。
【図2】実施例1の植物育成キットの使用例を示した図
である。
【図3】実施例1の植物育成キットによる植物の成長例
を示した図である。ある。
【図4】実施例2の植物育成キットの断面構造を示した
図である。
【図5】その他の実施例を示した図である。
【図6】従来の苗床カップを示した図である。
【符号の説明】
1、11 キット 2、12 容器本体 8、18 内装体 17 充填材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌中で分解される繊維を成形してな
    り、吸水することにより膨潤し、発芽した植物の根を貫
    通可能に形成した容器本体と、容器本体内に内蔵される
    植物育成用の床と、この植物育成用の床に含まれる土壌
    中で分解される繊維からなる充填材、とを有する植物育
    成キット。
  2. 【請求項2】 前記充填材には、植物成長促進剤および
    /または防除剤が付与されている、請求項1記載の植物
    育成キット。
  3. 【請求項3】 前記容器本体内には、植物の種子が収納
    されている、請求項1記載の植物育成キット。
  4. 【請求項4】 前記植物の種子は、土壌中で分解される
    繊維を成形してなる内装体に収納されている、請求項3
    記載の植物育成キット。
  5. 【請求項5】 前記内装体には、発芽促進する成長ホル
    モンが付与されている、請求項4記載の植物育成キッ
    ト。
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