JP2990749B2 - 熱可塑性樹脂frp成形品の成形方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂frp成形品の成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は熱可塑性樹脂FRP成形品の成形方法に関する
もので、特に、高い寸法精度が要求される成形品の成形
に適した成形方法に関するものである。
[従来の技術] 熱可塑性樹脂は、加熱すると軟化し、冷却すると硬化
する性質を有しているため、熱可塑性樹脂を用いて所望
の成形品を成形するときは、加熱して成形後、冷却する
工程が必要であり、この冷却工程においては、成形品の
寸法精度等を保持しながら成形品を冷却することが必要
となる。
従来の成形品の成形方法としては、熱間プレス、射出
成形、等の方法があるが、いずれの方法も、加熱された
ものを冷たい金型の中へ入れるものであるため、成形品
は表面から硬化して来て、高精度に成形できない、とい
う問題がある。
かかる問題を解消するためには、成形前に金型の中で
一度溶融させることが必要である。
金型の中で全体を溶かして成形後に冷却させるように
して高精度の熱可塑性樹脂FRPの成形品を得るようにす
るためには、精度が良く且つ熱容量の大きい金型を用意
し、該金型を加熱したり冷却したりするようにすれば可
能である。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記高精度で且つ熱容量の大きい金型を用
いて高精度の熱可塑性樹脂FRP成形品を成形する場合
は、上記金型を加熱した後、冷却するという、該金型を
加熱、冷却しなければならないので、成形サイクルタイ
ムが長くなり、又、消費エネルギーも大きくなる、とい
う問題がある。
そこで、本発明者等は、上記金型の中で溶融させた後
に冷却して硬化させる場合に、加熱時は精度を出す必要
はなく、冷却時に精度を出せるようにすればよいことに
着目して、加熱するときと冷却するときで金型を変えら
れないかについて工夫研究を重ねた結果、金型を2つに
分けて成形することができることを見い出し本発明をな
した。
したがって、本発明は、加熱時と冷却時とで異なる金
型を用いて成形サイクルタイムの短縮と消費エネルギー
の減少を図ることを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記課題を解決するために、熱容量の大き
い精度確保用の上下金型部からなる大型の金型の間に、
熱容量が小さく且つ加熱手段を備えた上下金型部からな
る小型の金型を位置させて、大型の金型の下金型部上に
上記小型の金型を昇降装置により支持させ、加熱工程
で、大型の金型の上下金型部を上下方向へ離反させると
共に昇降装置により小型の金型を持ち上げて大型の金型
と小型の金型を分離させてから上記小型の金型のみを加
熱して、該小型の金型内に入れた成形品素材を溶融し、
次いで、冷却工程で、上記小型の金型を昇降装置で下降
させて上記大型の金型の下金型部上面の凹部に嵌め込む
と共に大型の金型の上金型部下面の凹部に小型の金型の
上金型部を嵌め込んで小型の金型を大型の金型に一体化
させ、該小型の金型を大型の金型にて加圧して成形品を
冷却する。
[作用] 上下金型部からなる小型の金型を、上下金型部からな
る大型の金型の間に予め位置させて、昇降装置により小
型の金型を大型の金型の下金型部上に支持させた状態に
しておき、加熱工程では、大型の金型の上下金型部を上
下に離反させた後に昇降装置により小型の金型を大型の
金型の下金型部より持ち上げて、小型の金型を大型の金
型より分離させてから小型の金型のみを加熱するので、
加熱時間を短縮することができ、又、冷却工程では、小
型の金型を精度確保用の大型の金型に嵌めるので、精度
を確保できる。大型の金型は、加熱したり冷却したりせ
ずに、全工程を通じてほぼ一定の温度に保たれるので、
加熱工程で小型の金型のみを加熱する分だけ成形サイク
ルタイムを短縮でき且つ消費エネルギーを減少させるこ
とができる。
[実 施 例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の成形方法を実施するための装置を示
すもので、成形すべき成形品(図ではブレードの場合を
示している)6に対応した表面を有し且つ加熱手段とし
てヒータ2を内蔵させた上下の金型部1a,1bからなる熱
容量の小さい、すなわち、小型の金型1と、相対向する
面の中央部分に上記小型の金型1の上下金型部1a,1bを
嵌合できるような凹部4を精度良く仕上げた上下の金型
部3a,3bからなる熱容量の大きい、すなわち、大型の金
型3とを別体として構成し、上記小型の金型1を加熱部
分の金型として、又、上記大型の金型3を精度確保部分
の金型として使用するようにする。更に、成形品の成形
作業時は、上記大型の金型3の間に小型の金型1を位置
させて、大型の金型3における下金型部3bの中央部分
に、該下金型部3bの凹部4に嵌合させた小型の金型1に
おける下金型部1bを昇降させて凹部4より分離させるた
めの昇降装置5として複数のジャッキ等のアクチュエー
タを鉛直方向に設置し、該昇降装置5により小型の金型
1を支持させるようにする。
本発明の成形方法は、第2図に示す如く、加熱工程I
と冷却工程IIからなり、加熱工程Iでは室温から樹脂の
溶融温度まで加熱するようにし、次の冷却工程IIでは、
上記加熱工程Iで加熱溶融した成形品素材を加圧し冷却
して硬化するようにする。
今、加熱工程Iでは、第1図に示すように大型の金型
3における上下金型部3a,3bを上下方向へ互に離反さ
せ、且つ昇降装置5を伸長させて小型の金型1を大型の
金型3の下金型部3bより上方へ持ち上げることにより、
大型の金型3と小型の金型1を分離させた状態にしてお
く。次に、この状態で上下の金型部1a,1bからなる小型
の金型1内に、熱可塑性樹脂FRPによる成形品素材6を
入れた後、加熱手段としてのヒータ2により小型の金型
1のみを加熱し、小型の金型1内で成形品素材6を溶融
させる。この加熱工程Iでは小型の金型1だけを加熱す
るので、加熱時間を短かくすることができる。
次に、冷却工程IIは、上記小型の金型1内で溶融させ
た成形品素材6を冷却硬化させて成形品7とすることか
ら、精度が要求される工程である。したがって、この工
程IIでは、精度確保のため、小型の金型1における上金
型部1aは大型の金型3における上金型部3aの凹部4に嵌
合させると共に、同様に小型の金型1の下金型部1bを大
型の金型3の下金型部3bの凹部4に嵌合させ、第3図に
示す如く、小型の金型1を大型の金型3に一体化させる
ようにする。このように小型の金型1を大型の金型3に
嵌合させると、この状態で大型の金型3に加圧力を付与
させて小型の金型1を確実に型締めさせ、小型の金型1
を冷却しつつ成形させて成形品7を硬化させる。この場
合、熱容量の大きい精度確保用の金型3は、全工程を通
じてほぼ一定の温度に保たれており、該金型3を加熱、
冷却する場合に比して大幅にサイクルタイムを短縮させ
ることが可能となる。
上記冷却工程IIで成形品7が硬化されると、大型の金
型3を離型させると共に、昇降装置5を伸長作動させ
て、大型の金型3における下金型部3bから小型の金型1
における下金型部1bを分離させ、しかる後、小型の金型
1から成形品7を取り出すようにする。
[発明の効果] 以上述べた如く、本発明の成形品の成形方法によれ
ば、熱容量の大きい精度確保用の上下金型部からなる大
型の金型の間に、熱容量が小さく且つ加熱手段を備えた
上下金型部からなる小型の金型を位置させて、大型の金
型の下金型部上に上記小型の金型を昇降装置により支持
させ、加熱工程で、大型の金型の上下金型部を上下方向
へ離反させると共に昇降装置により小型の金型を持ち上
げて大型の金型と小型の金型を分離させてから上記小型
の金型のみを加熱して、該小型の金型内に入れた成形品
素材を溶融し、次いで、冷却工程で、上記小型の金型を
昇降装置で下降させて上記大型の金型の下金型部上面の
凹部に嵌め込むと共に大型の金型の上金型部下面の凹部
に小型の金型の上金型部を嵌め込んで小型の金型を大型
の金型に一体化させ、該小型の金型を大型の金型にて加
圧して成形品を冷却することによって高精度の熱可塑性
樹脂FRPによる成形品を成形するようにするので、熱容
量の大きい金型を加熱、冷却して成形品を成形する場合
に比して、成形サイクルタイムを短縮することができる
と共に、これに伴う消費エネルギーも減少でき、又、上
下金型部からなる大型の金型の間に予め位置させてある
小型の金型のみを加熱して該小型の金型間の成形品素材
を溶融させると、直ちに小型の金型を大型の金型におけ
る上下金型部の凹部に嵌め込んで一体化させて冷却工程
に移ることができるので、小型の金型を運搬して大型の
金型内に嵌合させることが不要で、より短サイクルタイ
ム、省エネルギー化を図ることができる、という優れた
硬化を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の成形方法を実施するための装置の実施
例を示す断面図、第2図は本発明の成形方法の成形工程
を示すブロック図、第3図は第1図の状態から冷却工程
で冷却するときの状態を示す断面図である。 1……小型の金型、1a……上金型部、1b……下金型部、
2……ヒータ(加熱手段)、3……大型の金型、3a……
上金型部、3b……下金型部、4……凹部、5……昇降装
置、6……成形品素材、7……成形品。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 43/32 - 43/42 B29C 43/52 - 43/58 B29C 33/00 - 33/08 B29C 51/30 - 51/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱容量の大きい精度確保用の上下金型部か
    らなる大型の金型の間に、熱容量が小さく且つ加熱手段
    を備えた上下金型部からなる小型の金型を位置させて、
    大型の金型の下金型部上に上記小型の金型を昇降装置に
    より支持させ、加熱工程で、大型の金型の上下金型部を
    上下方向へ離反させると共に昇降装置により小型の金型
    を持ち上げて大型の金型と小型の金型を分離させてから
    上記小型の金型のみを加熱して、該小型の金型内に入れ
    た成形品素材を溶融し、次いで、冷却工程で、上記小型
    の金型を昇降装置で下降させて上記大型の金型の下金型
    部上面の凹部に嵌め込むと共に大型の金型の上金型部下
    面の凹部に小型の金型の上金型部を嵌め込んで小型の金
    型を大型の金型に一体化させ、該小型の金型を大型の金
    型にて加圧して成形品を冷却することを特徴とする熱可
    塑性樹脂FRP成形品の成形方法。
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