JP2989380B2 - 回折光検出装置 - Google Patents

回折光検出装置

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JP2989380B2
JP2989380B2 JP4179847A JP17984792A JP2989380B2 JP 2989380 B2 JP2989380 B2 JP 2989380B2 JP 4179847 A JP4179847 A JP 4179847A JP 17984792 A JP17984792 A JP 17984792A JP 2989380 B2 JP2989380 B2 JP 2989380B2
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light
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伸一 桂
洋 河原
尚 太田
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ONO SOTSUKI KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検査体にレーザ光を
照射しその回折光を検出する回折光検出装置に関し、詳
細には、多数の細線を縒って形成された糸状体、例えば
糸そのもの、多数の細い銅線を縒った電線等の、例えば
細線の一本が切断されもしくは伸びて糸状体から突出し
た状態となった毛羽を検出するのに最適な回折光検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】糸から布を織る工程では、糸が例えば6
000m/分等の高速で織機に搬送されて布が織られる
が、この糸を形成する細い糸が例えば1本切れて毛羽立
っていると、そこに応力が集中して布を織っている途中
で糸が切れてしまう場合があり、この場合、その製造中
の布が製品とならないばかりか布の製造の中断を余儀な
くされることとなり、毛羽の存在を放置すると重大な障
害が生ずることから、糸における毛羽の有効な検出が望
まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】出願人は、すでに本出
願の先願として、上記要請に応えるための毛羽検出器に
ついて出願している(特願平3−328495号)が、
この毛羽検出器において、毛羽による回折光に比し強大
な光量を有する0次回折光の影響を如何にして低減化
し、これによりS/N比を向上させるかが問題となる。
【0004】本発明は、この問題に鑑み、0次回折光の
影響を低減化し、もって一層高感度の検出を行うことの
できる回折光検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の回折光検出装置は、被検査体にレーザ光を照射する
レーザ光源と、前記被検査体を照射したレーザ光の回折
面に配置され前記被検査体で回折されたレーザ光を受光
する、0次光回折光の照射位置に開口を有する光センサ
と、前記開口を照射した0次回折光が導入される筒状部
材とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】ここで、上記筒状部材は、0次回折光を内
部にトラップするように構成してもよく、もしくは0次
光回折光を光センサへの影響のない場所へガイドするも
のであってもよいが、前端から導入された前記0次回折
光が後端から射出されるように両端に開口を有する筒状
部材を備え、さらにこの筒状部材の後端から射出された
0次回折光を受光する第2の光センサと、レーザ光源か
ら発せられたレーザ光の光量に対する第2の光センサで
受光された0次回折光の光量の比率をモニタするモニタ
手段とを備えた構成とすることが好ましい。
【0007】
【作用】本発明の回折光検出装置は、光センサが0次光
回折光の照射位置に開口を有しており、この開口を照射
した0次回折光を筒状部材に導入するように構成したた
め、0次光回折光の光センサへの悪影響が防止され、S
/N比の高い高感度の回折光検出が可能となる。
【0008】ここで、上記筒状部材を備えることに代
え、上記開口を通って光センサの裏側へ抜けた0次回折
光の反射や散乱を抑えるように光センサの裏側の空間を
工夫することも考えられる。しかしこの空間には通常光
センサと接続される回路が搭載された基板等が配置され
ることも多く、反射や散乱を防止するように工夫するこ
とは難しい。これと比べ筒状部材を備えると、光センサ
裏側の空間を光の反射等を特に気にすることなく種々の
目的に使用することが可能となる。
【0009】また筒状部材の後端に第2の光センサを配
置し、光量比をモニタする構成を備えた構成とした場合
は、この光量比率により上記被検体検査体の周辺の光路
上に存在する光学部材のよごれ具合知ることができ、し
たがって回折光の検出に異常を来たすような場合に例え
ば警告を発すること等が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は、本発明の一実施例に係る毛羽検出
器の概略構成図である。半導体レーザ1から発せられた
レーザ光2は、レンズ系3により平行光2aとされ、こ
の図1の紙面に垂直な方向に延びその方向に高速で搬送
される糸10に照射される。この糸は図1の上下方向
(矢印A,B方向)に多少震えながら搬送されており、
時折毛羽11のある部分がこの毛羽検出器を通過する。
この平行光2aは、糸10の位置を過ぎた後、光センサ
20の位置に糸10を照射した光2aによるフラウンホ
ーファ回折パターンが形成されるようにレンズ系4で集
光される。ここでは光センサ20としてピンフォントダ
イオードアレイが用いられている。この光センサ20は
0次光が照射される光軸近傍に開口20aが設けられて
おり、この開口20aと同心的に開口21aが設けられ
基板21に固定されている。この開口20a、21aの
後方には、本発明にいう筒状部材である金属パイプ5が
備えられており、開口20a、21aを通過した0次光
はこの金属パイプ5内に導入される。この金属パイプ5
は例えば外径が1.2mm,内径が0.8mmの細長い
円筒形状をなしており、その内面は黒く塗られ、レーザ
光の反射を極力抑えてこのレーザ光を円筒内部に捕捉す
るように形成されている。このように光軸近傍に集光さ
れる0次光は光センサ20を照射する回折光と比べ極め
て大光量であるが、この0次光が金属パイプ5の内部に
捕捉されることにより、この0次光が迷光として光セン
サ20に入射することが防止され、S/N比の高い毛羽
検出が可能となる。
【0011】金属パイプ5の後端側には光センサ25が
備えられており、モニタ手段(図示せず)により、半導
体レーザ1が発せられたレーザ光2の光量に対する、金
属パイプ5の後端から射出された0次光の光量の比率が
モニタされ、この比率が所定値以下に下がった場合は警
告が発せられる。これは、レンズ3,4の糸10側の表
面のよごれ具合が、毛羽11の回折光の検出に異常をき
たすレベルとなったことを意味する。
【0012】図2は図1のII−II矢視図である。こ
の図2において、光センサ20には図の上下方向に延び
る2つの受光面20d,20eが形成されている。糸1
0そのものに起因する回折光30は、図2に示すよう
に、糸10の延びる横方向と直角な上下方向に広がるた
め、これら2つの受光面20d,20eでは糸10がこ
の毛羽検出器を通過中(検査中)であるか否かが検知さ
れる。尚これらの受光面20d,20eが多少の角度を
もって広がっているのは、糸10がこの毛羽検出器に対
し多少傾いて搬送されることを許容するためである。
【0013】また、この光センサ20は、上記受光面2
0d,20eを左右から挟むようにして図の左右に大き
く広がる2つの扇型の受光面20b,20cを有し、毛
羽11(図1参照)は糸10の本体の延びる方向とは異
なる方向に延びる成分を持つため、この毛羽11による
回折光31は、受光面20b、20cに入射する。した
がって受光面20b、20cへの光の入射を検出するこ
とにより毛羽11の存在が検出される。ここで、糸10
が図1に示す矢印A,B方向に震えても光センサ20上
に形成される回折パターンは影響を受けず、したがって
この装置では上記のような震えは検出誤差とはならな
い。
【0014】ここで、毛羽を検出するための受光面20
b、20cに照射される回折光の光量は0次光と比べ極
めて小さいため、前記先願の毛羽検出器の場合には、0
次光回折光が毛羽検出用の光センサに回り込み、このた
めに、S/Nの比が悪化することから、回折の光検出が
良好に行われ難いという事情があったが、この実施例の
構成を採用することにより、かかる欠点が改良される。
【0015】図3は、図2の受光部材の受光面の前面に
設けることができるハニカム状の区画部材6を基板21
と共に示す斜視図である。区画部材6はその各区画内に
入り込んだ光が隣接する区画に回り込むことを避ける構
造を有しており、したがって光センサ20の前面にこの
区画部材を備えた場合は、0次光や糸10そのものに起
因する回折光30の受光面20b、20cへの回り込み
が防止され、一層良好なS/N比を得ることができる。
【0016】なお、ここでは、糸10の毛羽の検出を例
として説明したが、本発明の回折検出装置は糸やその他
の細い銅線を縒った電線等の毛羽検出に限られるもので
はなく、回折光を検出する必要のある光学装置を一般に
適用することができるものである。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、光センサが0次回
折光の照射位置に開口を有しており、この開口を照射し
た0次光回折光を筒状部材に導入するように構成したた
め、0次光回折光を筒状部材に導入するS/N比の高い
高感度の回折光検出が可能となる。
【0018】また、光センサの前面に光路を多数の筒状
に区画した区画部材を備えると一層S/N比のよい検出
が可能となる。さらに筒状部材の後端側に第2の光セン
サを備え、光量比をモニタすることにより、回折光検出
の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る毛羽検出器の概略構成
図である。
【図2】図2は図1のII−II矢視図である。
【図3】図3はハニカム状の区画部材を基板と共に示す
斜視図である。
【符号の説明】
5 金属パイプ 6 区画部材 10 糸 11 毛羽 20 光センサ 20a 開口 20b,20c 受光面 21 基板 25 光センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 尚 神奈川県横浜市緑区白山1丁目16番1号 株式会社小野測器テクニカルセンター 内 (56)参考文献 特開 平4−95863(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 21/89 G01N 21/47

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査体にレーザ光を照射するレーザ光
    源と、前記被検査体を照射したレーザ光の回折面に配置
    され前記被検査体で回折されたレーザ光を受光する、0
    次回折光の照射位置に開口を有する光センサと、 前記開口を照射した0次回折光が導入される筒状部材と
    を備えたことを特徴とする回折光検出装置。
  2. 【請求項2】 前記筒状部材の前端から導入された前記
    0次回折光が該筒状部材の後端から射出されるように両
    端に開口を有する前記筒状部材を備えるとともに、 前記筒状部材の後端から射出された前記0次回折光を受
    光する第2の光センサと、 前記レーザ光源から発せられたレーザ光の光量に対する
    前記第2の光センサで受光された前記0次回折光の光量
    の比率をモニタするモニタ手段とを備えたことを特徴と
    する請求項1記載の回折光検出装置。
JP4179847A 1992-07-07 1992-07-07 回折光検出装置 Expired - Lifetime JP2989380B2 (ja)

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JPH0627041A JPH0627041A (ja) 1994-02-04
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KR100928422B1 (ko) * 2009-06-15 2009-11-30 덕 용 김 제진기, 수집기, 컨베이어용 장력조절기

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