JP2987272B2 - 繊維パルプの製造方法 - Google Patents

繊維パルプの製造方法

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JP2987272B2 JP10512093A JP10512093A JP2987272B2 JP 2987272 B2 JP2987272 B2 JP 2987272B2 JP 10512093 A JP10512093 A JP 10512093A JP 10512093 A JP10512093 A JP 10512093A JP 2987272 B2 JP2987272 B2 JP 2987272B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は製紙に関する。また、
この発明は漂白されたクラフト紙や板紙を製造するため
のファーニッシュ(紙料)としてリグニン含有量が高い
リサイクルされた繊維供給源を利用することに関する。
【0002】
【従来の技術】漂白クラフト紙や板紙は、食品や、衛生
に敏感な製品をパッケージングするのに利用されてい
る。多くの場合、食品や薬、あるいは人が消費したり人
体に密着して使用される他の製品は、それぞれ紙や板紙
の容器へ直に接触した状態で包装される。従って、こう
した紙や板紙の製造業者及び製造者の多くは、食品用の
製造設備及び手順を維持している。こうした板紙を加工
するには食品用添加物(food grade additives)を天然繊
維ファーニッシュに加えているだけである。
【0003】近年、製紙プロセスにおける衛生や化学的
な汚染に対する関心のために、利用できる繊維供給源は
バージン繊維や、厳密に制御の行われている非常に数の
少ない紙変換プラントの廃棄物のみにほぼ制限されるよ
うになってきている。こうした生物学的及び化学的汚染
に対する関心のために、消費者が使用済みの古紙を漂白
された紙や板紙に対する繊維供給源として使用すること
は事実上、自粛するようになっている。
【0004】しかし、生物学的及び化学的汚染に対する
関心のみが、使用済みの古紙を漂白クラフト紙や板紙へ
リサイクルしないようにしている制約というわけではな
い。リサイクルのために集められた使用済み古紙の大き
な優位性(mass dominance)は、蒸解(digestion) /脱リ
グニン化処理によって取り除かれる天然に存在するもと
もとのリグニンのうちの半分以下しかリグニンを含まな
い収量の高い材料である。例えば、一般に新聞紙は機械
的に粉砕された木であり、天然のリグニン含有物は取り
除かれていない。一般のコンテナ用段ボールは75〜8
0%の収量の材料である。従って、古い段ボールコンテ
ナ(OCC)に対する漂白コストはバージン材料の処理
に比べて非常に高く、その結果、繊維漂白における好ま
しくない環境インパクトを悪化させる。
【0005】さらに、使用済み古紙の繊維は金属ファス
ナやプラスチックフィルムコーティング、接着剤、重金
属染料やインク顔料と完全に混ざり合っている。これら
混合物のすべてがその繊維から新しい巻取紙を再生しよ
うとする前に取り除かなければならない。
【0006】包装、特に食品の包装に使用される高品質
の紙や板紙製品は、少なくとも例えば800〜1,20
0ft/min(244 〜366m/min)の範囲で動作する高速の製
紙機械によってブレードコーティング(blade coating)
される。ブレードコーティングによれば非常に優れた仕
上げが行われるが、この処理は汚染物質、特にプラスチ
ックやスティッキ(装着剤)に対して極めて敏感であ
る。板紙中に存在するプラスチックやスティッキがブレ
ードの下に溜り、コーティングのときに筋や引っかき傷
を生じる。さらに、ブレードの下に溜る汚染物質のため
に、隣接する装置の上にコーティングが飛び散り、その
結果、薄片(scale) が溜る。薄片は乾燥したコーティン
グの一部が剥がれ落ちる程度にまですぐに溜り、下の板
紙上に落ちて、仕上がったリールの中に溜る。この材料
が消費者の加工作業(converting operation)にまで到達
すると、結果は悲惨なことになる。コーティングの一部
がオフセット印刷のブランケット上やグラビア印刷のシ
リンダ上に溜り、加工作業全体に対する印刷の品質を劣
化させる。
【0007】このように、例えば20ppm という大きな
汚染レベルを有するブレードコーティングされた板紙
は、本質的に使用できない。こうしたことから、高い汚
染レベルを有する古い段ボールコンテナ(OCC)は、
ブレードコーティングされた板紙を製造するためのリサ
イクル材料の供給源としては非常に好ましくないと見ら
れてきた。こうした材料の波形部分は、しばしば”リジ
ェクト”硬質木材パルプ、すなわち他の目的に使用する
には汚すぎるパルプから製造されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】紙製造の経済性から
は、高品質の漂白されたクラフト紙や板紙の製造におい
ては、補助的なリサイクル繊維供給源は利用することが
できない(dictate against) 。しかし、経済性のみが紙
の製造を厳密に制御しているわけではない。なぜなら、
消費者は紙製造や廃棄物の環境的なインパクトに気が付
き始めており、また彼らが購入する製品のパッケージン
グの中にリサイクルされた繊維が含まれていることを要
求し始めているからである。従って、高品質の紙製品の
中にリサイクルされた繊維を使用する方法の開発が、そ
うすることによって生じるコストや困難性にもかかわら
ず求められるようになってきている。
【0009】主にクッキング(蒸解)処理に焦点を置い
た、段ボール板紙をリサイクルするいくつかの方法が従
来から知られている。日本国の公開特許公報第 57-1674
75号には、130℃〜170℃でアルカリ蒸解し、その
あと100℃以下の温度でブロー(blow)することによっ
て異物を取り除き、漂白を行う方法が開示されている。
得られた漂白されたパルプは印刷用の紙に使用できる。
関連した特許願として、日本国公開特許公報第57-16990
号がある。
【0010】米国特許第 5,147,503号も主に蒸解作業を
扱っている。この特許には、硫化ナトリウムを含んだア
ルカリ性のクッキング液で160℃〜180℃で蒸解を
行う方法が開示されている。この第 5,147,503号の特許
には最初に行なわれるパルピング処理とクリーニング処
理が開示されている。この処理には汚染物質をいくらか
取り除く”ドライパルピング”(20%〜30%の固形
分)と、そのあとの3〜4%までの希釈と、スクリーニ
ング、遠心分離が含まれている。水性のパルプ混合物は
次に脱水と蒸解が行われる。第 5,147,503号特許の最終
的な生成物は、漂白を行なって白い紙製品を製造するの
に適したパルプである。
【0011】これらの特許は例えばリサイクルされた材
料を含んだ高品質で、かつブレードコーティングされた
板紙の製造については述べていない。
【0012】従って、この発明の目的はリサイクルされ
る材料、特にリサイクルされた段ボール紙を含んだ高品
質かつブレードコーティングされた紙及び板紙を提供す
ることである。
【0013】この発明の別の目的は、高リグニンの紙繊
維を漂白クラフト紙や板紙にリサイクルするための経済
的な方法を提供することである。
【0014】この発明の別の目的は、高リグニンの紙繊
維を使用済みの供給源から、無菌漂白された(sterile b
leached)クラフト紙及び板紙にリサイクルする方法を提
供することである。
【0015】この発明の別の目的は、使用済みの古紙に
含まれる汚染物質から天然の木材繊維を分離する方法を
提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的
や他の目的は、蒸解の前に固形分の汚染物質をほぼ完全
に取り除く紙リサイクル処理によって実現することがで
きる。汚染物質を取り除くために、繊維から固形汚染物
質を取り除きはするが固形汚染物質を壊さないようにし
て、リサイクルされた材料のスラリ化を慎重に行う。こ
こは、本発明の方法の重要な部分である。
【0017】この方法によれば、バージン繊維から製造
されるパルプに匹敵する純度のパルプが得られる。これ
は大規模で本質的に連続な高出力製紙作業の一部として
はこれまで達成不可能と考えられてきた重要な成果であ
る。この発明の方法によれば、商業スケールで、0.3
mm2 以上の固形の非繊維汚染物質をほとんど含まない蒸
解用パルプを製造することができる。0.3mm2 の寸法
とそれよりも小さい寸法の汚染物質は一般に繊維と区別
することができず、製紙には影響しない。
【0018】この発明のパルプは製紙機械の上をそれ単
独で、あるいはバージンパルプと混ぜて走行させられ、
0.3mm2 以上の寸法の固形の非繊維汚染物質が単位面
積当り20ppm 以下、好ましくは0.1mm2 以上の寸法
が20ppm 以下、さらに好ましくは0.05mm2 以上の
寸法が20ppm 以下であるようなパルプを製造できる。
0.3mm2 以上の汚染物質が20ppm 以下のレベルであ
ると、紙を筋や引っかき傷を生じさせずに高速の製紙機
械で良好にブレードコーティングを行なうことが可能で
ある。
【0019】この発明の方法は古紙を重量で9〜15
%、好ましくは10〜13%の高いコンシステンシで、
低シヤー(low-shear) のミキサの中において、65.5
℃(150゜F)以下、好ましくは60℃(140゜
F)以下、さらに好ましくは49℃(120゜F)以下
の低い温度でスラリ化して、プラスチックやホットメル
ト(hot melt)、接着剤が溶けるのを防ぐ段階を有する。
続いて、パルプは汚染物質を取り除くために一連のクリ
ーナに通される。基本的なクリーニング手順は以下の通
りである。
【0020】1)デトラッシング(脱きょう雑物) デトラッシャ(detrasher) は6mm(1/4 インチ)の穴を
有し、プラスチックバッグや木片、大きなステープル、
金属片やパッキングテープなどの大きな汚染物質を保持
する。デトラッシングは一般に3〜5%の固形分で行わ
れる(take place)。
【0021】 2)高密度クリーニング ボルトやステープル、小石などの重くて粗い汚染物質が
取り除かれる。高密度クリーニングは一般に約3〜4%
の固形分で行われる。
【0022】3)主要なノットスクリーニング メインの粗スクリーン(coarse screen) は2〜3mmの寸
法、好ましくは2.4mm穴を有していて、小さな木片や
テープ、スチロフォームなどの中程度の寸法の汚染物質
を取り除くようになっている。この段階における粗スク
リーニングは下流の細かいスロットが設けられたスクリ
ーンがスロットの幅よりも大きな汚染物質によって詰ま
らない(overwhelmed) ように保護しており、その結果、
品質と生産性が改善されている。粗スクリーニングは一
般に約2.5〜3.5%の固形分で行われる。
【0023】4)補助的な粗スクリーニング 主要な粗スクリーニングでの排除物は同じ寸法の穴を用
いて再びスクリーニングされるが、この場合には約1.
5〜2.5%の固形分であるもっと低いコンシステンシ
で行われる。
【0024】5)サンドクリーニング(遠心分離) この段階におけるサンドクリーニングは細かいスロット
が設けられた下流のスクリーンを過剰な摩耗から保護し
ている。使用済みの波形の板紙は比較的大量の砂を含ん
でいる。スクリーンの前のクリーニングはシステムのコ
ストを増大させ、流体性能に対する要求を増やすことに
なる。サンドクリーニングは一般に約1%の固形分で行
われる。
【0025】6)スクリーニング 細かいスロットが設けられたスクリーンは、段ボール板
紙に対して前に使用された0.012インチ(0.3mm )
ではなくて、0.008インチ(0.20mm)の幅で使用さ
れる。細かいスクリーンはプラスチックスライバやワッ
クス、スティッキの塊などを取り除く。スクリーニング
は1 %以下の固形分、好ましくは0.9%以下の固形分
で行われる。
【0026】7)軽量クリーニング(ジャイロクリーニン
グ) 軽量クリーニングはプラスチックやワックス、スティッ
キなど比重が1.0以下の材料で、それまでに取り除か
れなかったものを取り除く。軽量クリーニングは約0.
8%の固形分で行われる。
【0027】機械的にクリーニングされスクリーニング
されたリサイクルパルプを約30%から60%のコンシ
ステンシのスラリまで脱水してダイジェスタ(digester)
に充填する。リサイクルパルプのクッキングはクラフト
蒸解液(白液)、水酸化ナトリウム、硫化ナトリウムを
用いて行うことが好ましい。濃度とクッキング時間は従
来知られているような形で変化させる。クッキング強度
は古紙供給源材料の平均収量におおまかに合わされる。
対象(object)は18〜24Kナンバの漂白パルプであ
る。18〜24Kナンバのパルプに対する前処理とし
て、木くずは通常、50%の収量までクッキングされ
る。古紙供給源が完全にクッキングされていれば、明か
に古紙を生の木くずほど強く(hard)クッキングする必要
はない。例えば、リサイクルのために選んだ使用済み繊
維供給源が75%収量のパルプに対応していれば、続く
やはり75%収量の蒸解によって、50%の最終収量の
パルプあるいは全体収量のパルプが得られる。これは木
の中にもともと存在していたリグニンの約93〜95%
が取り除かれた18〜24Kナンバのパルプにおおよそ
対応する。漂白によってもとのリグニンの最後の5〜7
%が取り除かれる。
【0028】酸素やオゾン処理など他の脱リグニン処理
を、整合用化学回収システム(matching chemical recov
ery system) との整合性を仮定して、クラフト蒸解と組
み合わせて、あるいはクラフト蒸解の代わりに使用する
こともできる。抽出されたリグニンは蒸気発生燃料とし
て燃焼される。
【0029】蒸解あるいは脱リグニン化の次に、パルプ
はリカーから分離され、製紙機械へ加えるための蒸解さ
れたパルプを製造する従来の方法に従って処理される。
この処理には、必要に応じて漂白や追加のスクリーニン
グ工程などが含まれる。
【0030】
【実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例
を説明する。この発明によるリサイクルに適した繊維供
給源はダブルライナクラフト(DLK)として特徴付け
られる段ボールのボックスプラントクリッピング(clipp
ing)や、古い段ボールコンテナ(OCC)などの使用済
みパッケージング、クラフトバッギング(kraft baggin
g) 、新聞紙、新聞用紙、電話帳などがある。産業界は
紙と板紙を属性で区別しているが、こうした区分はシー
トの厚みに基づいている。紙と板紙とのこうした技術上
の区別はこの発明にとってはほとんど、あるいはまった
く重要ではない。従って、以下では”紙”という言葉だ
けで紙と板紙の両方を指すために使用する。これら紙供
給源すべてに共通なのは、高いリグニン含有量であり、
繊維はまったくクッキングされていないか、あるいはク
ッキングによって部分的に脱リグニン化されているだけ
である。平均してこれらの紙供給源は65%〜100%
の収量のパルプ製品である。一般に、天然リグニンの半
分以下しか取り除かれていない。
【0031】使用済み製品では、高リグニンのクラフト
紙はプラスチックフィルムや、多数の接着剤、金属ファ
スナ、結合用ワイヤ、当該分野において”スティッキ”
として知られているものを含む数え切れないほどの他の
物理的、化学的、生物学的汚染物質、ホットメルトや圧
力感受性接着剤、スティロフォーム、ラテックス、ワッ
クスなどの汚染物質、及びフォーミングファブリック(f
orming fabric)やプレスフェルト、ドライヤフェルト、
ドライヤカン、コーターブレードなどの製紙機械装置に
くっついたり堆積したりしやすい他の類似した材料と混
ざり合っている。天然の繊維をこうした汚染物質から分
離するための第1のステップとして、固形汚染物質を劣
化させることなく繊維から固形汚染物質を分離させるよ
うな条件の下で、リサイクル材料を水性流体を用いてス
ラリ化する。”水性流体(aqueous fluids)”という用語
は製紙機械の白水(white water) やブロークリカー(bro
ke liquor)として知られている茶色の紙料(stock) の洗
浄水などの適当な水との混合物及び水溶液すべてを指す
ために用いられている。もちろん、クリーンな水も使用
できるし、これらの流体は単に”水”と表現する。ま
ず、こうしたリサイクル材料は乾燥したコンパクトな梱
の形でペーパミルの中に入れられる。リサイクル紙の梱
と水は大きな開口した容器の中で混合される。この容器
は駆動装置付きの一つあるいは複数の撹拌ブレードを有
する。ブレードは垂直に設けられた円錐形の軸のまわり
に回転する。水を浸透させ、機械的なシヤリングと撹拌
を行うことによって、結合用ワイヤや金属ファスナ、テ
ープ、いくつかのプラスチックのような大きな物理的汚
染物質から繊維を分離させる。再パルピングは通常連続
した処理と考えられているが、装置を半連続モードある
いはバッチ処理、あるいはインクリメント(increment)
処理で動作させた方が好ましい。
【0032】パルピング工程は固形汚染物質を劣化させ
ることなく固形汚染物質から繊維を分離するような方法
で行われなければならない。この段階を実現するのに適
した装置は、図2に示されているようなヘリコ(Helic
o)のバッチパルパ10で表されている高コンシステン
シのバッチパルパである。このバッチパルパは大きな表
面積のロータ12で紙料を循環させる。ロータ12は大
きな表面の螺旋状の羽根14を複数個有しており、繊維
と繊維の間にシヤリング作用を起こさせる。図2及び図
3の矢印はパルパの中における望ましい循環パターンを
示している。この発明の重要な側面は、パルピングが重
量で約9〜15%の、好ましくは約10〜13%の、あ
るいは最も好ましくは約12%のコンシステンシで、す
なわち高密度で行われることである。
【0033】古紙の繊維が十分に分離したら、希釈ライ
ン15を介して紙料を水性流体で重量で3〜5%のコン
システンシまで希釈する。希釈されたパルプを、6mmの
穴が設けられたプレート18を有するデトラッシャ16
へ通す。空気はポート20を介して取り除かれ、各バッ
チのあとに分離された屑をドレイン22を介して取り除
く。デトラッシュされたパルプはプレート18を通り、
ライン24の中に流出する。デトラッシャの内部にはモ
ータ28によって駆動されるロータ26が設けられてい
る。このロータはプレートの清掃を行うブレード(図示
されていない)を駆動する。
【0034】リサイクル作業を行なうときにクリーナと
組み合わせたこのタイプのパルパの動作が米国特許第
4,604,193号に開示されている。パルプは次に図4に示
されている高密度のクリーナ30へ通される。クリーナ
30は、プレート18を通過するかもしれない、例えば
タックや金属片などの大きくて、重い汚染物質を取り除
く。クリーナ30は三つのセクションに分割されてい
る。すなわち、供給用のインレット34とアクセプト(a
ccept)のアウトレット36を有する上部セクション32
と、三つの円錐パイプ39,40,41を有する中央セ
クション38と、ジャンクボックス44を備えた下部セ
クション42に分割されている。ジャンクボックス44
の中には異物である排除物質が廃棄のために集められ
る。紙料は三角形の円錐パイプ39の中をサイクロニッ
クな(渦巻状の)下方への流れとしてクリーナのインレ
ットの中に供給される。底部の円錐パイプ41の中央部
のまわりでは、紙料はインレット46からの新鮮な水と
平衡を保つ。細かい紙料は平衡した水によってサイクロ
ニックな流れの中央部を介して上方へ押しやられ、クリ
ーナのアウトレットから外へ出る。紙料の中に含まれる
重い異物はサイクロニックな流れによって形成される遠
心力によって円錐パイプの内壁上に集まる。これらの物
質は平衡点において流れから分離し、ジャンクボックス
の中に落ちる。ジャンクボックスの上部及び下部には、
自動式バルブが設けられていて堆積した汚染物質を定期
的に放出できるようになっている。上部バルブが閉じて
ジャンクボックスを隔離し、底部バルブが開いて堆積し
た材料を捨てる。そのあと、次の放出サイクルまで底部
バルブは閉じ、上部バルブは開く。
【0035】主要な粗スクリーンと補助的な粗スクリー
ンが高密度クリーナの下流に配置されている。図1に示
されているように、メインの粗スクリーン50はプラス
チックやスティッキ、結束繊維や他の小さな汚染物質を
取り除く。メインの粗スクリーン50からの排除物質は
補助的な粗スクリーン52へ通される。粗スクリーン5
2は繊維を取り除く。メインの粗スクリーン50と補助
的な粗スクリーン52の出力は混合される。
【0036】メインの粗スクリーンと補助的な粗スクリ
ーンは構造上同じものであり、典型的な配置が図5に示
されている。これらのスクリーニング装置はインレット
54と、繊維のアウトレット56と、スクリーン58
と、排除物質のアウトレット60を有する。スクリーン
58は2〜3mmの穴の形の開口部を有する。
【0037】粗スクリーンはデトラッシャ及び高密度ク
リーナよりも若干低いコンシステンシで動作する。従っ
て、メインの粗スクリーンは約2.5〜3.5%の固形
分で動作し、補助的な粗スクリーンは約1.5〜2.5
%固形分で動作する。
【0038】粗スクリーンの一方か、あるいは両方が図
2に示されているデトラッシャ16の構造を有してお
り、直径2〜3mmの穴を備えたフラットプレートを利用
している。プレートを清掃するブレードが紙料の生産量
を増やし、洗浄のダウンタイムを減少させるため、この
配置が通常は好ましい。図6に示されているサンドクリ
ーナ62は粗スクリーンの下流に配置されている。パル
プ紙料はインレット64を介してサンドクリーナ62へ
入り、洗浄された紙料はアウトレット66を介して出
る。クリーナは8インチ(203mm )の直径の複数の遠心
分離式のクリーナ68であり、螺旋状のインレット70
を有する。クリーナ68は3/4 インチ(19.05mm )のア
ウトレット72までテーパ状になっている。砂は排除物
質のアウトレット74まで移動し、洗浄された紙料は遠
心分離式のクリーナ68の中央通路76とアウトレット
66を通る。
【0039】図7に示されている細かいスロットの設け
られたスクリーンクリーナ78は一般に図5に示されて
いる粗スクリーンクリーナ50,52と同じ設計であ
る。主な違いは、スクリーンそのものの形である。直径
2〜3mmの穴ではなくて、スクリーン80はもっと小さ
い粒子を取り除くため幅0.15〜0.25mmの細長い
スロットを有する。
【0040】クリーニング処理における最終ステージは
図8に示されている遠心分離クリーナ84(ジャイロク
リーン)である。このロータリクリーナはポリスチレン
やポリプロピレン、スティッキ、ホットメルトなどの軽
量汚染物質から繊維紙料を分離するために遠心力を利用
している。繊維紙料はインレット86を介してステンレ
ススチールのシェル88の中へ導かれる。シェル88は
700Gの遠心力を発生するのに十分な速度で回転して
いる。繊維はシェルの端部へ押しやられ、一方、軽量の
汚染物質はシェル中心部の低圧力領域90へ移動する。
紙料から分離された汚染物質及び空気は中心に配置され
た軸方向のアウトレットチューブ92を介して取り除か
れる。繊維紙料は外側の同心状のアウトレット94を介
して取り除かれ、繊維紙料の一部はさらに処理を行うた
めに遠心分離クリーナ84へ循環される。
【0041】プラスチックや接着剤、インク顔料などの
少量の小さな粒子は約1%の固形分コンシステンシで繊
維紙料といっしょに残るものの、上述したスクリーニン
グ及びクリーニング手順によってほとんどすべての固形
汚染物質が取り除かれる。繊維紙料はシックナ装置によ
って約3.5〜4%の固形分にまで脱水され、スクリュ
プレスあるいは他の装置によって約30〜60%まで固
形分を増やされる。この状態において、紙料は湿った砕
けやすい(friable) パルプであり、水分含有量は新鮮な
木くずのそれに近い。
【0042】これまでに述べた、また図2〜8に示され
ている装置のユニットはこの発明を実現するために使用
可能な市販の装置の代表的なものである。しかし、所期
の目的にかない、またこの発明の要件に合うような他の
市販の装置も、上述した図示されている装置と置き換え
ることもできる。
【0043】次に、湿ったリサイクルされたパルプは業
界においてチップダイジェスタとして知られている蒸解
装置の中に充填される。バッチタイプのダイジェスタと
連続ダイジェスタのどちらでも使用できる。しかし、脱
水されたリサイクルパルプは最終の脱水装置から、ダイ
ジェスタ充填要求をペンディングする(pending) ライブ
ボトム(live-bottom) 貯蔵ビンの中に供給することもで
きる。
【0044】ライブボトムビンの放出スクリーン(disch
arge screen)は湿ったリサイクルパルプをチップコンベ
ヤベルトの上に置き、ダイジェスタへ置く。
【0045】ダイジェスタのクッキングは同時にいくつ
かの目的を果たす。まず、残った汚染物質は、強度のア
ルカリ性環境の中で反応によって分解されるか、あるい
は物理的に変質される。例えば、溶液中の重金属汚染物
質はアルカリ性のクラフト蒸解液の作用によって硫酸塩
に変えられる。分解され、液相中に懸架しているこれら
の汚染物質は、多数の縦列のウォッシャを有するパルプ
洗浄工程における廃液すなわち”黒い”蒸解液で木の繊
維から分離される。
【0046】リサイクルパルプをクッキングする別の目
的は、残った天然リグニンのできる限り多くを取り除
き、続く漂白プラントの負荷を減らすことである。アル
カリ性のクッキングプロセスによって加水分解されたこ
うしたリグニンも黒液によって木の繊維から洗浄され
る。蒸発によって濃縮されると、抽出されたリグニンの
燃料価は全体のプラント熱要件に好ましい形で寄与す
る。この黒液燃料価の寄与は、黒液の60%から75%
の固形分濃度を蒸気発生化学回収炉に対する燃料として
燃焼させることによって行われる。
【0047】クッキング条件を選択することによって所
望の結果を得るようにする。例えば、効果的なアルカリ
充填は乾燥した繊維重量に基づいて8%〜25%の範囲
であり、残留時間、すなわちターゲット温度における保
持時間は約121〜150℃において15〜120分で
ある。効果的なリカーと繊維の重量比は3.0:1〜1
2.0:1であることがわかろう。好ましい範囲内にお
いて、リカーと繊維の比が高いと、ダイジェスタ内にお
けるクッキング混合物の滞留循環が改善されるため、よ
り均一にクッキングが行えるようになる。現在のとこ
ろ、145℃のターゲット温度において約75分にわた
って10.5:1のリカー:繊維比、かつ乾燥した繊維
重量で20%のアルカリでクッキングすることが好まし
い。リサイクル繊維のリグニンは既に部分的に蒸解され
ているため、全体のクッキング条件(時間、温度、アル
カリ濃度)は木くずに使用されるものよりもおだやかで
ある。
【0048】蒸解された木くずと同じプロセス手順に従
って、ダイジェスタはブロータンク(blow tank) の中に
放出される。濃縮された黒液は、紙料洗浄水によって再
スラリ化されたパルプバッチから排出される。その後、
リサイクルされた繊維のバッチは、縦列に連結された多
数のドラムウォッシャで残った黒液が洗浄される。
【0049】洗浄のあと、この時点では”ブラウン”紙
料として特徴付られるパルプバッチは小さな汚染物質と
脱水のために再びスクリーニングされる。残った繊維は
従来型の塩素や二酸化塩素、過酸化物、アルカリ性プロ
セスシーケンスのどれか、あるいは最近の酸素プロセス
のどれかによって漂白される。しかし、この時点におい
て残っている流体化された、あるいは溶解された”ステ
ィッキ”はアルカリから酸へパルプのpHを大きく振る
ことによって沈澱しやすくなることに留意すべきであ
る。従来型の塩素漂白シーケンスはこうした沈澱を促進
し、前述した分解したスティッキが最終のスクリーン通
過で取り除かれる確率が大きくなる。
【0050】漂白によって、リサイクルされた高い収量
の紙として始めたものから最終の少量のリグニントを溶
解し反応する。漂白シーケンスから得られる重要性は漂
白から得られる生物学的な無菌である。また、残ったイ
ンク顔料はすべて酸化される。
【0051】製造する特定の紙料に応じて、このリサイ
クルされ洗浄されスクリーニングされ漂白された繊維は
製紙機械のファーニッシュに対する準備が整う。
【0052】この発明による方法で製造される紙料は紙
を製造するための単独の供給源として使用できるだけの
十分な純度を有し、この純度はバージンパルプとほとん
ど同じである。しかし、リサイクルされた繊維は製紙に
おいて単独の供給源として使用されることはまれであ
る。なぜなら、できる紙の表面の欠陥が多すぎるからで
ある。100%のリサイクルは60%の松におおよそ等
しい。満足すべき仕上げを行うためには硬質パルプを加
えることが一般に必要である。一般に、この発明によっ
て製造される紙は重量で約5〜50%のリサイクル材料
を含んでいるであろう。リサイクルされた材料は少なく
とも半分は段ボール板紙である。
【0053】例1 梱の形の古い段ボールのコンテナ約5,400ポンド
(2,450kg )を25m3のヘリコバッチパルパへ加え
る。バッチパルパはOCCを約6,000ガロン(22,7
10リットル)の水で再スラリ化し、約12%のコンシス
テンシを実現する。約45分の撹拌のあと、約49℃
(120゜F)の温度でスラリが形成される。パルパは
デトラッシャの中に排出され、パルプは約16,000
ガロンの水で約3〜4%コンシステンシまで希釈され
る。紙料は6mmの穴を有するスクリーンを通り、吸引ポ
ンプの中に入る。スクリーンは、スクリーンに捕らえら
れた砕片を切断することなく薄片(foil)形状のロータに
よって洗浄される。
【0054】デトラッシュされたパルプ紙料は2〜4%
の許容可能なコンシステンシで高密度クリーナへ通され
る。供給速度は約500ガロン/分で(1,892 リットル
/分)あり、排除速度は重量で約1〜2%である。
【0055】高密度クリーナからの受容物は、2.4mm
の穴を有するタンジェンシャルフロー(tangential flo
w) の粗スクリーンへ、約2.5〜3.5%のコンシス
テンシで通される。
【0056】排除物質は2.4mmの穴を有する補助的な
粗スクリーンクリーナへ1.5〜2.5%コンシステン
シに希釈して通される。両方のコースクリーナからの受
容物は混合され、約1%コンシステンシまで希釈され、
遠心分離サンドクリーナへ通される。
【0057】サンドクリーナからの受容物は約0.65
%コンシステンシでタンジェンシャルフローの細かいス
ロットの設けられたスクリーンクリーナへ通される。こ
のスクリーンクリーナは0.008インチ(0.203mm )
のスロットを有する。スクリーニングされた受容物は次
に約0.8%コンシステンシでジャイロクリーン供給タ
ンクへ通される。ジャイロクリーンクリーナからの受容
物は分割され、約半分はジャイロクリーンクリーナへリ
サイクルされ、約半分は脱水される。
【0058】脱水は、通常シックナと呼ばれるハイドロ
シーブ(Hydrosieve)固定式、スリースロープ、自己洗浄
式スクリーンアセンブリを利用して行われる。流れはウ
ェアー(weir)の上部を進んで、傾斜したスクリーンを下
方へ移動する。濃縮された紙料はスクリーン上部の上に
保持され、3.5〜4.5%コンシステンシでスクリュ
プレスの供給タンク内に落ちる。プレスのスクリュは自
己洗浄式の、孔の開いたスクリーンに囲まれている。ス
クリュのピッチを減少させシャフトの径を大きくすると
シャフトの軸に沿った圧力が増大し、液体をスクリーン
の中に押し流す。最終的なコンシステンシは約35〜4
0%であり、紙料は貯蔵のためにサイロへ通される。
【0059】例2 OCCから抽出されたリサイクルパルプを市販ルートで
購入した。この繊維は”クリーン”であるとして販売さ
れており、このことは汚染物質の除去が処理において既
に行われていることを意味している。通常、この繊維は
蒸解され、漂白される。漂白されたパルプは製紙機械の
中でバージンパルプに添加される。
【0060】市販の繊維のサンプルをリパルプし、TA
PPI標準T−205に従ってプレスし、蒸気加熱され
たドラム上で121℃〜127℃(250゜F〜260
゜F)で乾燥されたハンドシート(handsheet) を製造す
るために使った。
【0061】繊維の別のサンプルを、実施例1で説明し
たパルピングやクリーニング、脱水などを使ってこの発
明による方法でOCCから製造した。この繊維をリパル
プし、同じ方法によってハンドシートを製造した。
【0062】これらのハンドシートをパーカークイック
インク(Parker Quick Ink)へ浸して分析した。パーカー
クイックインクはセルロース繊維を染色するが、ホット
メルトやプラスチックは染色しない。染色されない領域
はダークブルーの背景に対してブラウンに見える。染色
されたハンドシートは二つのフィルタペーパの間でリン
グ状にして(in rings)空気で乾燥される。
【0063】ハンドシートの染色されない領域はイメー
ジアナライザに基づいてオプトマックス・スペック・チ
ェック・スキャナを利用して決定した。汚染された領域
を二度カウントしないようにシートのフェルトサイドの
みを分析した。オプトマックススキャナは、暗い背景に
対して明るいブラウンのスポットを計数するために反転
ビデオモードで使用した。丸いTAPPI標準T−20
5ハンドシートの寸法にカットされた穴を有する黒いカ
ードボードのテンプレートを使用することによって、ス
キャナカバーの通常の白い背景に対する暗いハンドシー
トのコントラストが高いためにスキャナが動作不能とな
ることがないようにした。
【0064】使用したサイズ分類はTAPPI標準では
なかったが、バージンの松や硬質木材(汚染物質なし)
に対してppm におけるゼロカウントを与え、汚染がひど
いサンプルに対しては非常に大きな粒子を含むように調
節した。平方ミリメータ単位の以下の12のサイズ分類
を使った。すなわち、0.3 〜0.4 、0.4 〜0.6 、0.6〜
0.8 、0.8 〜1.0 、1.0 〜1.5 、1.5 〜2.0 、2.0 〜3.
0 、3.0 〜4.0 、4.0〜5.0 、5.0 〜10.0、10.0〜15.
0、15.0〜25.0。
【0065】染色されたハンドシートの写真が図9(市
販のパルプ)と図10(この発明の方法によって製造さ
れたパルプ)に示されている。
【0066】分析の結果が以下の表1及び表2に示され
ている。 表1 サイズ範囲 市販パルプ 本発明 下 限 上 限 全カウント 全カウント (mm2 ) (mm2 ) − 0.30 192 48 0.30 0.40 10 0 0.40 0.60 14 0 0.60 0.80 0 0 0.80 1.00 1 0 1.00 1.50 1 0 1.50 2.00 1 0 2.00 3.00 2 0 3.00 4.00 0 0 4.00 5.00 0 0 5.00 10.00 0 0 10.00 15.00 0 0 15.00 25.00 0 0 25.00 50.00 0 0 50.00 75.00 0 0 75.00 100.00 0 0 100.00 − 0 0 表2 市販パルプ 本発明 スキャンの数 1 1 >0.3mm2 のサイズ範囲内の物体の数 29 0 >0.3mm2 スキャンの平均 1482.92ppm 0 測定したフィールドの全面積 12597.79 mm2 12597.79 mm2 検出されたすべての物体の全面積 43.47 mm2 5.73mm2 検出された物体の面積率 3450ppm 450ppm
【0067】この発明に従って処理されたパルプサンプ
ルはサイズが0.30mm2 以上の目で見えるような表面
汚染物質がないことがわかった。また、このサンプルの
全汚染は市販されているパルプサンプルの約13%であ
った。
【0068】例3 実施例1からの60,000ポンド(27,216kg)のパル
プ紙料を、白液と黒液の混合物とともに、パルプ:リカ
ーの比を10.5で、また乾燥した繊維の重量で20%
のアルカリでダイジェスタへ加えた。リカー混合物は約
4,100ガロン(15,520リットル)の白液と約11,
900ガロン(45,040リットル)の黒液を含んでいる。
黒液はいくらかの残留アルカリを有するが、所望のリカ
ー:繊維比にするための希釈剤として大きな作用を行
う。クッキングは145℃で約75分ターゲット温度で
行われる。全クッキングは120分である。クッキング
されたパルプ紙料は一連のスクリーンウォッシャで洗浄
され、塩素、過酸化物、二酸化塩素で順々に漂白され
る。
【0069】例4 試運転1(trial run) 約2.25時間にわたって製紙機械の試運転を行った。
この発明に従って製造された汚染の除かれた(decontami
nated)リサイクルされた繊維を5重量%レベルでヘッド
ボックスの中に入れ、30%のレベルまで5%ずつ増加
させた。0.018インチ(0.457mm )の漂白されたブ
レードコーティングされた紙のトライアルリールを10
%と30%のリサイクルされた繊維レベルで作った。1
0%及び30%のリサイクルされた繊維含有量のトライ
アルをコントロール(トライアルの前及び後で作製した
標準製造物)と比較すると、汚れレベルは、30%のリ
サイクルされた繊維レベルで1から2のグレードへ変わ
りリサイクルされた繊維を製紙機械のヘッドボックスか
ら取り除いたあとある時間のあいだ続く目視スムースネ
スに匹敵する。スムースネスナンバはコントロールに比
べてトライアルの方が一般に高かった。結果は表3に示
されている。
【0070】試運転2 製紙機械の試運転を約1.5 時間にわたって行った。この
発明に従って製造した汚染の除かれたリサイクルされた
繊維を5%のレベルでヘッドボックスに入れ、続いて1
2%まで上げた。0.104コーティングされた無菌(a
septic) (FDA)グレードの漂白されたボードの六つ
のリールを製造した。
【0071】12%のリサイクルされた繊維を有するト
ライアルとコントロール(トライアルのあとで製造した
標準製造物)とを比較した結果、トライアルはそれに匹
敵する汚れレベル及び目視スムースネスレベルを有して
いた。結果は、表4に示されている。
【0072】すべての試験値をトライイアルとコントロ
ールの間で比較すると、トライアルはエッジのウィック
(wick)や巻き(curl)、明るさや折れが大きく、ボンド(b
ond)やZDFスティフネス、IGTは低かった。強さの
値が小さいのは、ランのリサイクル繊維トライアル部分
に続く内部ボンドトライアルが小さいことが影響したの
かもしれない。機械の制御システムはこれに対する調節
を行っていた。
【0073】機械のオペレータは、リサイクル繊維のト
ライアルとトライアルの前後に作った標準製品を比べる
と製紙機械には違いが見られなかったという意見を述べ
た。
【0074】試運転3 製紙機械の試運転を約1.5時間にわたって行った。こ
の発明に従って製造した汚染の除かれ漂白されたリサイ
クルされた繊維をヘッドボックスの中に入れ、ラン全体
にわたって10%のレベルに制御した。トライアルの
0.012インチ(0.305mm )ブレードコーティングさ
れたオフセットボードを、リサイクルされた繊維を10
%含有させて全部で20トン作った。
【0075】10%のリサイクルされた繊維含有量で作
ったトライアルをコントロール(トライアルの前に製造
した標準製造物)と比較した結果、目視スムースネスと
汚れレベルは二つの間で同じようなものであった。表5
の結果を参照のこと。
【0076】他の試験結果をトライアルとコントロール
の間で比較した結果、トライアルは密度、ボンド、IG
T、MDスティフネスが大きく、厚み及び明るさが小さ
かった。
【0077】トライアルに使用されたファーニッシュ
は、トライアルの前に製造された標準製造物と比べて多
くの松を有していた。これは、リファイナ(refiner) 問
題が生じるため意図したものであり、高い松含有量によ
って内部ボンド特性が満足されるようになる。
【0078】試運転4 製紙機械の試運転を約1.25時間にわたって行った。
この発明に従って製造した汚染の除かれ漂白されたリサ
イクルされた繊維をヘッドボックスの中に入れ、ラン全
体にわたって10%のレベルに制御した。トライアルの
0.020インチ(0.508mm )のブレードコーティング
されたオーブン可能な(ovenable)ボードを全部で9 トン
作って、冷凍食品コンテナへの変換を評価した。
【0079】10%のリサイクルされた繊維含有量で製
造されたトライアルを、トライアルの前に製造された標
準製造物の12のリールと比較した結果、目視スムース
ネスはトライアルで高く、汚れレベルは両者で同じくら
いであった。表6の結果を参照のこと。
【0080】他の試験値をトライアルとコントロールの
間で比較した結果、トライアルはZDTが高く、カラー
b値は低かった。他の試験平均は両者でかなり近かっ
た。 表3 汚れレベル 目 視 ファーニッシュ 標準試験 TAPPI スムースネス リサイクル 平均 平均 平均 された繊維 コントロール トライアル前 1 4 1-1-1 − トライアル10% リサイクル 1 4 1-1-1 10% トライアル30% リサイクル 1 5 2-2-2 30% トライアル後の コントロール 1 5 2-2-2 − 表4 汚れレベル 目 視 ファーニッシュ 標準試験 TAPPI スムースネス リサイクル 平 均 範囲 平均 平均 された繊維 コントロール 1 6-10 8 2-2-2 − トライアル 1 5-10 7 2-2-2 12% 表5 汚れレベル 目 視 ファーニッシュ 標準試験 TAPPI スムースネス リサイクル 平 均 範囲 平均 平均 された繊維 コントロール 1 − 7 2-2-2 − トライアル 1 − 7 2-2-2 10% 表6 汚れレベル 目 視 ファーニッシュ 標準試験 TAPPI スムースネス リサイクル 平 均 範囲 平均 平均 された繊維 コントロール 1 3-9 6 2-2-2 − トライイアル 1 − 7 4-3-4 10%
【0081】例5 OCCからこの発明に従って製造された65,000ポンド
(29,484kg)のパルプを4,000 ガロン(15,140リット
ル)の白液と11,000ガロン(41,635リットル)の黒液と
ともにダイジェスタへ添加した。バッチは2時間にわた
ってクッキングし、44PSIGで75分間で143〜1
44℃(289〜292゜F)の最大温度に達した。ク
ッキングのあと蒸気を加えて、9分間にわたってダイジ
ェスタをブローしてクリーンにした(blow clean)。クッ
キングされたパルプはスクリーニングされ、漂白され、
重量で20%の量でバージンの硬質木材パルプと混合し
た。混合されたパルプを製紙機械の上を走行させて、コ
ーティングされた製品を3リール製造した。コーティン
グされた製品に対して、TAPPI標準T437om−
85に従って汚れを調べた。このとき、オプトマックス
・スペック・チェック・スキャナを用い、白い背景上の
汚れスポットを測定した。結果を試験ランの前後に製紙
機械上で製造したリールからの結果と比較した。この比
較したリールにはバージンパルプを含んだパルプを使用
している。これらの試験結果は表7に記載されている。 表7 汚れ>0.3mm2 (単位面積当りの平均ppm ) コータブレード 引っかき傷 12リール前 4.8 0 3リール20%リサイクルされたOCC 5.5 0 26リール後 5.0 0
【0082】リサイクルされたOCCを含む紙は汚れ含
有量においてぎりぎりのところで高いが、筋や引っかき
傷を生じるきことなく使用可能な市販製品を高速で製造
するための標準内に十分に入っていた。
【0083】例6 この発明に従って製造されたリサイクルされたパルプ6
0,000ポンド(27,216kg)を、4,000 ガロン(15,140リ
ットル)の白液と12,000ガロン(45,420リットル)の黒
液とともにダイジェスタへ加えた。バッチを2時間クッ
キングし、75分で135℃(275℃)の最大温度に
達した。全体リカー:乾燥繊維の比は10.5であっ
た。クッキングのあと蒸気を加えて、ダイジェスタを9
分間にわたってブローしてクリーンにした。クッキング
されたパルプはスクリーニングし、漂白し、重量で10
%の量でバージンの硬質木材クッキングされたパルプと
混合した。混合されたパルプを製紙機械の上で走行さ
せ、コーティングされた製品を2リール製造した。コー
ティングされた製品を、前述したようにTAPPI標準
T437om−85に従って汚れを調べた。比較した試
験結果を表8に述べる。 表8 汚れ>0.3mm2 (単位面積当りの平均ppm ) コータブレード 引っかき傷 9リール前 7.5 0 2リール 10%リサイクルされたOCC 7.5 0 9リール後 3.7 0
【0084】リサイクルされたOCCを含む製品の試験
結果はリサイクルされたOCCを加える前に製造された
製品の試験結果と本質的に同じである。すべての製品は
許容可能な商業的に使用できる範囲内に十分はいってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】材料の流れ及び処理を示す図であり、この発明
を実現するために使用される、あるいは使用されるであ
ろう装置のタイプを示している。
【図2】この発明において有用なバッチパルパをコース
クリーナとともに示した断面図である。
【図3】図2のパルパの平面図である。
【図4】高密度クリーナの側面図である。
【図5】コースクリーニング装置の断面図である。
【図6】サンドクリーナの断面図である。
【図7】スロットが設けられたスクリーンクリーナの切
り欠き側面図である。
【図8】ジャイロクリーン低密度クリーナの断面図であ
る。
【図9】市販されているリサイクルパルプから製造され
たハンドシートの写真である。
【図10】この発明の方法によってクリーニングされた
リサイクルパルプから製造されたハンドシートの写真で
ある。
【符号の説明】
10 バッチパルパ 16 デトラッシャ 30 クリーナ 50,52 粗スクリーン 62 サンドクリーナ 78 スクリーンクリーナ 84 遠心分離クリーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レオ・トーマス・マルケイ アメリカ合衆国 24426 バージニア, カビントン,バレイ・リッジ,ボックス 361エイ,ルート 2 (72)発明者 ラルフ・スコット・ピーターソン アメリカ合衆国 24422 バージニア, クリフトン・フォージ,フォレスト・ヒ ル・アベニュー 1712 (72)発明者 ロバート・チャールズ・ストライゼル アメリカ合衆国 29464 サウス・カロ ライナ,マウント・プレザント,ストラ ットン・フェリー・コート 526 (56)参考文献 特開 平3−146781(JP,A) 特開 昭48−87105(JP,A) 特開 平4−50392(JP,A) 特開 昭58−109697(JP,A)

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筋や引っ掻き傷のないブレードコーティ
    ングされた紙を製造するための原料を構成する繊維パル
    プの製造方法であって、 前記繊維パルプは実質的にリサイクルされた段ボール製
    のコンテナから成るリサイクルされた紙から生成される
    とともに前記原料中に重量で少なくとも10%含有さ
    れ、0.3mm2 以上の寸法の非繊維固形汚染物質を単位
    面積当り約20ppm以下の含有率で含有し、前記製造方
    法が、 a)リグニン、セルロース繊維及び非繊維固形汚染物質を
    含む実質的に段ボール製のコンテナから成るリサイクル
    される紙を水性液体と混合して重量で9〜15%の固形
    分を含むスラリを形成し、前記固形汚染物質を著しく劣
    化させることなく前記固形汚染物質から前記リグニン及
    びセルロース繊維を分離するのに十分な時間にわたって
    65.5℃未満の温度で低シヤーミキサの中で前記スラ
    リを撹拌する段階と、 b)前記スラリを直径5mm以上の穴に通すことによって前
    記スラリから大きい寸法の汚染物質を取り除く段階と、 c)前記スラリから比重が1よりも大きい汚染物質を取り
    除く段階と、 d)前記スラリを直径2〜3mmの穴に通すことによって中
    程度の汚染物質をスラリから取り除く段階と、 e)前記スラリから砂を取り除く段階と、 f)前記スラリを幅0.15mm以上の細長いスロットへ通
    すことによって細かい汚染物質をスラリから取り除く段
    階と、 g)遠心装置によって前記スラリから比重が1未満の汚染
    物質を取り除く段階と、 h)前記スラリを脱水して30〜60%の水分含有量を有
    する湿った砕けやすいパルプを形成する段階と、 i)前記セルロース繊維と密接に関連する残った前記リグ
    ニンの大部分を加水分解するのに十分な時間及び温度、
    すなわち、121℃〜150℃のターゲット温度で前記
    パルプを蒸解液の中で蒸解する段階と、 j)前記蒸解されたパルプを使用済みの蒸解液から分離す
    る段階と、 を有する方法。
  2. 【請求項2】 筋や引っ掻き傷のないブレードコーティ
    ングされた紙を製造するための原料を構成する繊維パル
    プであって、 リサイクルされた段ボール製のコンテナを重量で少なく
    とも50%含有するリサイクルされた紙から生成される
    とともに前記原料中に重量で少なくとも10%含有さ
    れ、0.3mm2 以上の寸法の非繊維固形汚染物質を単位
    面積当り約20ppm以下の含有率で含有し、さらに、 a)リグニン、セルロース繊維及び非繊維固形汚染物質を
    含む実質的に段ボール製のコンテナから成るリサイクル
    される紙を水性液体と混合して重量で9〜15%の固形
    分を含むスラリを形成し、前記固形汚染物質を著しく劣
    化させることなく前記固形汚染物質から前記リグニン及
    びセルロース繊維を分離するのに十分な時間にわたって
    65.5℃未満の温度で低シヤーミキサの中で前記スラ
    リを撹拌する段階と、 b)前記スラリを直径5mm以上の穴に通すことによって前
    記スラリから大きい寸法の汚染物質を取り除く段階と、 c)前記スラリから比重が1よりも大きい汚染物質を取り
    除く段階と、 d)前記スラリを直径2〜3mmの穴に通すことによって中
    程度の汚染物質をスラリから取り除く段階と、 e)前記スラリから砂を取り除く段階と、 f)前記スラリを幅0.15mm以上の細長いスロットへ通
    すことによって細かい汚染物質をスラリから取り除く段
    階と、 g)遠心装置によって前記スラリから比重が1未満の汚染
    物質を取り除く段階と、 h)前記スラリを脱水して30〜60%の水分含有量を有
    する湿った砕けやすいパルプを形成する段階と、 i)前記セルロース繊維と密接に関連する残った前記リグ
    ニンの大部分を加水分解するのに十分な時間及び温度、
    すなわち、121℃〜150℃のターゲット温度で前記
    パルプを蒸解液の中で蒸解する段階と、 j)前記蒸解されたパルプを使用済みの蒸解液から分離す
    る段階と、 を有する方法によって生成された繊維パルプ。
  3. 【請求項3】 筋や引っ掻き傷のないブレードコーティ
    ングされた紙用の紙の製造方法であって、 前記紙は実質的にリサイクルされた段ボール製のコンテ
    ナから成るリサイクルされた紙から生成される繊維パル
    プから製造され、また、前記紙は0.3mm2 以上の寸法
    の非繊維固形汚染物質を単位面積当り約20ppm以下
    含有率で含有するとともに前記リサイクルされた紙から
    生成された繊維パルプを重量で少なくとも5%含有し、
    前記製造方法が、 a)リグニン、セルロース繊維及び非繊維固形汚染物質を
    含む実質的に段ボール製のコンテナから成るリサイクル
    される紙を水性液体と混合して重量で9〜15%の固形
    分を含むスラリを形成し、前記固形汚染物質を著しく劣
    化させることなく前記固形汚染物質から前記リグニン及
    びセルロース繊維を分離するのに十分な時間にわたって
    65.5℃未満の温度で低シヤーミキサの中で前記スラ
    リを撹拌する段階と、 b)前記スラリを直径5mm以上の穴に通すことによって前
    記スラリから大きい寸法の汚染物質を取り除く段階と、 c)前記スラリから比重が1よりも大きい汚染物質を取り
    除く段階と、 d)前記スラリを直径2〜3mmの穴に通すことによって中
    程度の汚染物質をスラリから取り除く段階と、 e)前記スラリから砂を取り除く段階と、 f)前記スラリを幅0.15mm以上の細長いスロットへ通
    すことによって細かい汚染物質をスラリから取り除く段
    階と、 g)遠心装置によって前記スラリから比重が1未満の汚染
    物質を取り除く段階と、 h)前記スラリを脱水して30〜60%の水分含有量を有
    する湿った砕けやすいパルプを形成する段階と、 i)前記セルロース繊維と密接に関連する残った前記リグ
    ニンの大部分を加水分解するのに十分な時間及び温度、
    すなわち、121℃〜150℃のターゲット温度で前記
    パルプを蒸解液の中で蒸解する段階と、 j)前記蒸解されたパルプを使用済みの蒸解液から分離す
    る段階と、 k)前記分離されたパルプから紙を製造する段階と、 を有する方法。
  4. 【請求項4】 筋や引っ掻き傷のないブレードコーティ
    ングされた紙用の紙であって、 実質的にリサイクルされた段ボール製のコンテナから成
    るリサイクルされた紙から生成される繊維パルプから製
    造され、また、0.3mm2 以上の寸法の非繊維固形汚染
    物質を単位面積当り約20ppm以下の含有率で含有する
    とともに前記リサイクルされた紙から生成された繊維パ
    ルプを重量で少なくとも5%含有し、さらに、 a)リグニン、セルロース繊維及び非繊維固形汚染物質を
    含む実質的に段ボール製のコンテナから成るリサイクル
    される紙を水性液体と混合して重量で9〜15%の固形
    分を含むスラリを形成し、前記固形汚染物質を著しく劣
    化させることなく前記固形汚染物質から前記リグニン及
    びセルロース繊維を分離するのに十分な時間にわたって
    65.5℃未満の温度で低シヤーミキサの中で前記スラ
    リを撹拌する段階と、 b)前記スラリを直径5mm以上の穴に通すことによって前
    記スラリから大きい寸法の汚染物質を取り除く段階と、 c)前記スラリから比重が1よりも大きい汚染物質を取り
    除く段階と、 d)前記スラリを直径2〜3mmの穴に通すことによって中
    程度の汚染物質をスラリから取り除く段階と、 e)前記スラリから砂を取り除く段階と、 f)前記スラリを幅0.15mm以上の細長いスロットへ通
    すことによって細かい汚染物質をスラリから取り除く段
    階と、 g)遠心装置によって前記スラリから比重が1未満の汚染
    物質を取り除く段階と、 h)前記スラリを脱水して30〜60%の水分含有量を有
    する湿った砕けやすいパルプを形成する段階と、 i)前記セルロース繊維と密接に関連する残った前記リグ
    ニンの大部分を加水分解するのに十分な時間及び温度、
    すなわち、121℃〜150℃のターゲット温度で前記
    パルプを蒸解液の中で蒸解する段階と、 j)前記蒸解されたパルプを使用済みの蒸解液から分離す
    る段階と、 k)前記分離されたパルプから紙を製造する段階と、 を有する方法によって製造された紙。
  5. 【請求項5】 固形汚染物質を10ppm未満の含有率で
    含有する請求項4に記載の紙。
  6. 【請求項6】 漂白された紙である請求項4に記載の
    紙。
  7. 【請求項7】 リサイクルされた紙を少なくとも20%
    含有している請求項4に記載の紙。
  8. 【請求項8】 0.3mm2 以上の寸法の非繊維固形汚染
    物質を単位面積当り20ppm 以下の含有率で含有し、実
    質的にリサイクルされた段ボール製のコンテナから成る
    リサイクルされた紙から生成された繊維パルプを重量で
    少なくとも10%含有する原料から製造されるブレード
    コーティングされた紙の製造方法であって、 a)リグニン、セルロース繊維及び非繊維固形汚染物質を
    含む実質的に段ボール製のコンテナから成るリサイクル
    される紙を水性液体と混合して重量で9〜15%の固形
    分を含むスラリを形成し、前記固形汚染物質を著しく劣
    化させることなく前記固形汚染物質から前記リグニン及
    びセルロース繊維を分離するのに十分な時間にわたって
    65.5℃未満の温度で低シヤーミキサの中で前記スラ
    リを撹拌する段階と、 b)前記スラリを直径5mm以上の穴に通すことによって前
    記スラリから大きい寸法の汚染物質を取り除く段階と、 c)前記スラリから比重が1よりも大きい汚染物質を取り
    除く段階と、 d)前記スラリを直径2〜3mmの穴に通すことによって中
    程度の汚染物質をスラリから取り除く段階と、 e)前記スラリから砂を取り除く段階と、 f)前記スラリを幅0.15mm以上の細長いスロットへ通
    すことによって細かい汚染物質をスラリから取り除く段
    階と、 g)遠心装置によって前記スラリから比重が1未満の汚染
    物質を取り除く段階と、 h)前記スラリを脱水して30〜60%の水分含有量を有
    する湿った砕けやすいパルプを形成する段階と、 i)前記セルロース繊維と密接に関連する残った前記リグ
    ニンの大部分を加水分解するのに十分な時間及び温度、
    すなわち、121℃〜150℃のターゲット温度で前記
    パルプを蒸解液の中で蒸解する段階と、 j)前記蒸解されたパルプを使用済みの蒸解液から分離す
    る段階と、 k)実質的にリサイクルされた段ボール製のコンテナから
    成るリサイクルされた紙から生成された繊維パルプを重
    量で少なくとも10%含有する前記紙を前記分離したパ
    ルプから製造する段階と、 l)ブレードを使用してコーティング重量を調節しなが
    ら、クレーを含有するコーティングを前記紙にコーティ
    ングする段階と、 を有する方法。
  9. 【請求項9】 前記蒸解されたパルプをバージン繊維の
    蒸解パルプと混合する段階をさらに有する請求項8に記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 前記蒸解液がアルカリ性硫酸ナトリウ
    ム水溶液である請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記ブレードがトレーリングブレード
    である請求項8に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記蒸解液が乾燥繊維に対する重量比
    で10.5である請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記比重が1よりも大きい汚染物質が
    遠心分離クリーナの中で取り除かれる請求項8に記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 前記砂を取り除く段階が遠心分離クリ
    ーナによって実施される請求項8に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記細かい汚染物質が前記スラリを約
    0.20mm幅のスロットに通すことによって除去される
    請求項8に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記2〜3mmの寸法の穴に通されるス
    ラリが重量で2.5〜3.5%の固形分濃度を有する請
    求項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記中程度の汚染物質が取り除かれた
    スラリの固形分濃度を重量で1.5〜2.5%に調節し
    た後に直径2〜3mmの穴に通し、得られたスラリを前記
    砂を取り除く段階へ導く段階がさらに設けられている請
    求項8に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記分離された蒸解されたパルプを漂
    白する段階がさらに設けられている請求項8に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 前記紙と水性液体が60℃未満の温度
    で攪拌される請求項8に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記紙が2.27〜11.34kg/297
    m2 の量でコーティングされる請求項8に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記ターゲット温度が143℃〜14
    4℃である請求項8に記載の方法。
  22. 【請求項22】 0.3mm2 以上の寸法の非繊維固形汚
    染物質を単位面積当り20ppm 以下の含有率で含有し、
    実質的にリサイクルされた段ボール製のコンテナから成
    るリサイクルされた繊維パルプから製造されるブレード
    コーティングされた紙であって、前記リサイクルされた
    から生成された繊維パルプを重量で少なくとも5%含
    有し、さらに、 a)リグニン、セルロース繊維及び非繊維固形汚染物質を
    有する段ボール製のコンテナを少なくとも50%含有す
    るリサイクルされる紙を水性液体と混合して重量で9〜
    15%の固形分を含むスラリを形成し、前記固形汚染物
    質を著しく劣化させることなく前記固形汚染物質から前
    記リグニン及びセルロース繊維を分離するのに十分な時
    間にわたって65.5℃未満の温度で低シヤーミキサの
    中で前記スラリを撹拌する段階と、 b)前記スラリを直径5mm以上の穴に通すことによって前
    記スラリから大きい寸法の汚染物質を取り除く段階と、 c)前記スラリから比重が1よりも大きい汚染物質を取り
    除く段階と、 d)前記スラリを直径2〜3mmの穴に通すことによって中
    程度の汚染物質をスラリから取り除く段階と、 e)前記スラリから砂を取り除く段階と、 f)前記スラリを幅0.15mm以上の細長いスロットへ通
    すことによって細かい汚染物質をスラリから取り除く段
    階と、 g)遠心装置によって前記スラリから比重が1未満の汚染
    物質を取り除く段階と、 h)前記スラリを脱水して30〜60%の水分含有量を有
    する湿った砕けやすいパルプを形成する段階と、 i)前記セルロース繊維と密接に関連する残った前記リグ
    ニンの大部分を加水分解するのに十分な時間及び温度、
    すなわち、121℃〜150℃のターゲット温度で前記
    パルプを蒸解液の中で蒸解する段階と、 j)前記蒸解されたパルプを使用済みの蒸解液から分離す
    る段階と、 k)実質的にリサイクルされた段ボール製のコンテナから
    成るリサイクルされた紙から生成された繊維パルプを重
    量で少なくとも%含有する前記紙を前記分離したパル
    プから製造する段階と、 l)ブレードを使用してコーティング重量を調節しなが
    ら、クレーを含有するコーティングを前記紙にコーティ
    ングする段階と、 を有する方法によって製造された紙。
  23. 【請求項23】 固形汚染物質を10ppm未満の含有率
    で含有する請求項22に記載の紙。
  24. 【請求項24】 漂白された紙である請求項22に記載
    の紙。
  25. 【請求項25】 2.27〜11.34kg/297m2 の量
    でコーティングされる請求項22に記載の紙。
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