JP2987127B2 - 廃棄物を燃料とする複合発電システム - Google Patents
廃棄物を燃料とする複合発電システムInfo
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- Y02E20/16—Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]
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- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温の腐食性燃焼
ガスより熱交換器、空気圧縮機、空気膨張タービン、蒸
気タービンにより動力を回収する廃棄物を燃料とする複
合発電システムに関する。
ガスより熱交換器、空気圧縮機、空気膨張タービン、蒸
気タービンにより動力を回収する廃棄物を燃料とする複
合発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】水−蒸気を使うランキンサイクルを使う
発電システムに代わり、アンモニア−水混合流体を使う
カリーナサイクルは、発電システムの効率向上に寄与す
ると期待されている。開放形ガスタービンのボトミング
サイクルとして、カリーナサイクルを用いることによ
り、蒸気タービンの出力は再熱再生ランキンサイクルの
蒸気タービン出力を約25%上回るとされている。その
結果、天然ガスを燃料とする事業用ガスタービン複合発
電の発電端効率(低位発熱量換算)は約60%に達する
見通しである。
発電システムに代わり、アンモニア−水混合流体を使う
カリーナサイクルは、発電システムの効率向上に寄与す
ると期待されている。開放形ガスタービンのボトミング
サイクルとして、カリーナサイクルを用いることによ
り、蒸気タービンの出力は再熱再生ランキンサイクルの
蒸気タービン出力を約25%上回るとされている。その
結果、天然ガスを燃料とする事業用ガスタービン複合発
電の発電端効率(低位発熱量換算)は約60%に達する
見通しである。
【0003】一方、廃棄物発電は燃焼ガスに腐食性があ
り、我が国では廃熱回収蒸気の温度は300℃と低く押
さえられている。廃棄物焼却炉とともに、天然ガスなど
を燃料とした開放形ガスタービンを設置し、焼却炉から
の廃熱回収蒸気をガスタービンの清浄な排ガスで再加熱
する方法は、ランキンサイクル及びカリーナサイクルの
効率向上となる。ただし、この方法は廃棄物のほかに天
然ガスなどの追加燃料を必要とする。
り、我が国では廃熱回収蒸気の温度は300℃と低く押
さえられている。廃棄物焼却炉とともに、天然ガスなど
を燃料とした開放形ガスタービンを設置し、焼却炉から
の廃熱回収蒸気をガスタービンの清浄な排ガスで再加熱
する方法は、ランキンサイクル及びカリーナサイクルの
効率向上となる。ただし、この方法は廃棄物のほかに天
然ガスなどの追加燃料を必要とする。
【0004】また、回収蒸気を高温高圧にする方法は、
加熱管を腐食に応じて定期的に交換しなければならず、
交換時期を正確に予知する必要があるとともに、交換に
要する日数が発電及び廃棄物処理の稼働時間を減少させ
るという問題がある。
加熱管を腐食に応じて定期的に交換しなければならず、
交換時期を正確に予知する必要があるとともに、交換に
要する日数が発電及び廃棄物処理の稼働時間を減少させ
るという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するために創案されたものであり、天然ガス等
の追加燃料を使用せずに、発電効率の向上が期待できる
廃棄物を燃料とする複合発電システムを提供することを
目的とする。本件出願人は、先に特願平8−31412
号において、「廃棄物を燃料とする複合発電システム」
を提案したが、このシステムにおいては、腐食性排ガス
を熱源とする密閉サイクルガスタービンとカリーナサイ
クルを組み合わせ、高効率を得るものであるが、腐食性
排ガスとアンモニア−水混合流体との熱交換が必要であ
った。都市部に設置される廃棄物焼却施設では、アンモ
ニア漏洩事故に対してさらなる安全性が要求される。
点を解決するために創案されたものであり、天然ガス等
の追加燃料を使用せずに、発電効率の向上が期待できる
廃棄物を燃料とする複合発電システムを提供することを
目的とする。本件出願人は、先に特願平8−31412
号において、「廃棄物を燃料とする複合発電システム」
を提案したが、このシステムにおいては、腐食性排ガス
を熱源とする密閉サイクルガスタービンとカリーナサイ
クルを組み合わせ、高効率を得るものであるが、腐食性
排ガスとアンモニア−水混合流体との熱交換が必要であ
った。都市部に設置される廃棄物焼却施設では、アンモ
ニア漏洩事故に対してさらなる安全性が要求される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の複合発電システ
ムは熱交換器と清浄空気の圧縮機と膨張タービンとカリ
ーナサイクル蒸気タービンから構成され、廃棄物燃焼廃
ガスは清浄空気との熱交換を行う熱交換器のみにより熱
回収される。清浄空気の圧縮機の出口温度はアンモニア
−水混合流体で冷却される中間冷却器により、廃棄物廃
ガスの回収最低温度の150℃より少し低い温度とす
る。廃棄物廃ガスで加熱された清浄空気は膨張タービン
で動力を回収し、膨張タービン出口排気はカリーナサイ
クルの熱源となる。圧縮機の中間冷却器で熱回収された
熱もカリーナサイクルの熱源とするので、複合発電の効
率は変わらない。また、圧縮機に中間冷却器を備えるこ
とにより、圧縮機動力も低下する。圧縮機の中間冷却器
を高圧圧縮機の出口に設置し、圧縮機ケーシング構造を
簡素化することも可能である。
ムは熱交換器と清浄空気の圧縮機と膨張タービンとカリ
ーナサイクル蒸気タービンから構成され、廃棄物燃焼廃
ガスは清浄空気との熱交換を行う熱交換器のみにより熱
回収される。清浄空気の圧縮機の出口温度はアンモニア
−水混合流体で冷却される中間冷却器により、廃棄物廃
ガスの回収最低温度の150℃より少し低い温度とす
る。廃棄物廃ガスで加熱された清浄空気は膨張タービン
で動力を回収し、膨張タービン出口排気はカリーナサイ
クルの熱源となる。圧縮機の中間冷却器で熱回収された
熱もカリーナサイクルの熱源とするので、複合発電の効
率は変わらない。また、圧縮機に中間冷却器を備えるこ
とにより、圧縮機動力も低下する。圧縮機の中間冷却器
を高圧圧縮機の出口に設置し、圧縮機ケーシング構造を
簡素化することも可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。本実施の形態で挙げる数値
は1例であり、これにかぎるものではない。図1は本発
明に係る複合発電システムの系統図である。図1におい
て、符号1は廃棄物焼却炉からの高温排ガスであり、符
号2は清浄空気である。複合発電システムは、加熱用熱
交換器3と、低圧圧縮機4と、高圧圧縮機5と、膨張タ
ービン6と、アンモニア−水混合流体蒸気タービン7
と、発電機13とを備えている。さらに複合発電システ
ムは、中間冷却器8と、熱交換器9と、熱交換器10
と、カリーナ蒸留凝縮システム12とを備えている。
に基づいて詳細に説明する。本実施の形態で挙げる数値
は1例であり、これにかぎるものではない。図1は本発
明に係る複合発電システムの系統図である。図1におい
て、符号1は廃棄物焼却炉からの高温排ガスであり、符
号2は清浄空気である。複合発電システムは、加熱用熱
交換器3と、低圧圧縮機4と、高圧圧縮機5と、膨張タ
ービン6と、アンモニア−水混合流体蒸気タービン7
と、発電機13とを備えている。さらに複合発電システ
ムは、中間冷却器8と、熱交換器9と、熱交換器10
と、カリーナ蒸留凝縮システム12とを備えている。
【0008】上述の構成において、廃棄物燃焼排ガス1
は、加熱用熱交換器3により清浄空気2を低圧圧縮機4
と高圧圧縮機5より加圧した空気により冷却され、廃熱
回収される。熱交換器3で加熱された清浄空気2は膨張
タービン6で膨張し、発電機13を駆動し、動力回収さ
れる。
は、加熱用熱交換器3により清浄空気2を低圧圧縮機4
と高圧圧縮機5より加圧した空気により冷却され、廃熱
回収される。熱交換器3で加熱された清浄空気2は膨張
タービン6で膨張し、発電機13を駆動し、動力回収さ
れる。
【0009】アンモニア−水混合流体11は熱交換器9
で膨張タービン6の排熱により蒸発加熱される。加熱さ
れたアンモニア−水混合流体11は、アンモニア−水混
合流体蒸気タービン7で膨張し、動力回収される。
で膨張タービン6の排熱により蒸発加熱される。加熱さ
れたアンモニア−水混合流体11は、アンモニア−水混
合流体蒸気タービン7で膨張し、動力回収される。
【0010】アンモニア−水混合流体蒸気タービン7の
排気は、カリーナ蒸留凝縮システム12により、液化
し、圧縮機の中間冷却器8で蒸発加熱される流れと、前
記熱交換器9の後流側に配置された熱交換器10で蒸発
加熱される流れに分かれ、熱交換器9の入口で再度、合
流して熱交換器9へ流入する。
排気は、カリーナ蒸留凝縮システム12により、液化
し、圧縮機の中間冷却器8で蒸発加熱される流れと、前
記熱交換器9の後流側に配置された熱交換器10で蒸発
加熱される流れに分かれ、熱交換器9の入口で再度、合
流して熱交換器9へ流入する。
【0011】複合発電システムにおいて、腐食性排ガス
源は廃棄物焼却炉からの高温排ガスであり、排ガス1の
温度は焼却炉燃焼の空気比に依存し、900℃から13
50℃の範囲である。本実施の形態においては、日量3
00トンの廃棄物焼却炉があり、排ガス量は110t/
h、排ガス温度1350℃が与えられたとして説明す
る。
源は廃棄物焼却炉からの高温排ガスであり、排ガス1の
温度は焼却炉燃焼の空気比に依存し、900℃から13
50℃の範囲である。本実施の形態においては、日量3
00トンの廃棄物焼却炉があり、排ガス量は110t/
h、排ガス温度1350℃が与えられたとして説明す
る。
【0012】低圧圧縮機4において、入口空気流量24
0t/h、入口温度15℃、入口圧力0.102MP
a.absとし、出口圧力は0.21MPa.abs、
回転数5000rpmとすると、出口温度は121℃、
所要動力は5.6MWとなる。高圧圧縮機5において、
入口空気流量240t/h、入口温度70℃、入口圧力
0.209MPa.absとし、出口圧力は0.35M
Pa.abs、回転数5000rpmとすると、出口温
度は130℃、所要動力は3.4MWとなる。高圧圧縮
機5の入口空気は中間冷却器8で121℃より70℃ま
で冷却されている。
0t/h、入口温度15℃、入口圧力0.102MP
a.absとし、出口圧力は0.21MPa.abs、
回転数5000rpmとすると、出口温度は121℃、
所要動力は5.6MWとなる。高圧圧縮機5において、
入口空気流量240t/h、入口温度70℃、入口圧力
0.209MPa.absとし、出口圧力は0.35M
Pa.abs、回転数5000rpmとすると、出口温
度は130℃、所要動力は3.4MWとなる。高圧圧縮
機5の入口空気は中間冷却器8で121℃より70℃ま
で冷却されている。
【0013】加熱用熱交換器3において、1350℃の
高温排ガス1により圧縮機で加圧された清浄空気2を1
30℃より742℃まで加熱する。加熱用熱交換器3は
輻射伝熱部と対流伝熱部に分かれ、輻射伝熱部は金属熱
交換器を保護する耐火物により被覆される。対流伝熱部
は廃棄物燃焼ガスに含まれる溶融塩付着が堆積成長しに
くい排ガス流に平行となるパネル状の熱交換器が用いら
れる。
高温排ガス1により圧縮機で加圧された清浄空気2を1
30℃より742℃まで加熱する。加熱用熱交換器3は
輻射伝熱部と対流伝熱部に分かれ、輻射伝熱部は金属熱
交換器を保護する耐火物により被覆される。対流伝熱部
は廃棄物燃焼ガスに含まれる溶融塩付着が堆積成長しに
くい排ガス流に平行となるパネル状の熱交換器が用いら
れる。
【0014】膨張タービン6において、入口圧力0.3
3MPa.abs、入口温度742℃とし、出口圧力は
0.106MPa.abs、回転数3000rpmとす
ると、出口温度は512℃、回収動力は18MWとな
る。この空気膨張タービン6は商用の2軸式ガスタービ
ンの出力タービンを転用すると、高効率が得られる。
3MPa.abs、入口温度742℃とし、出口圧力は
0.106MPa.abs、回転数3000rpmとす
ると、出口温度は512℃、回収動力は18MWとな
る。この空気膨張タービン6は商用の2軸式ガスタービ
ンの出力タービンを転用すると、高効率が得られる。
【0015】アンモニア−水混合流体蒸気タービン7に
おいて、入口圧力10.0MPa.abs、入口温度4
90℃とし、アンモニア−水混合流体はアンモニア70
%水30%の混合比とする。アンモニア−水混合流体流
量は40t/hとし、これを膨張させ、タービン断熱効
率を86%とすると、出口圧力0.15MPa・ab
s、出口温度86℃となり、回収動力は11MWとな
る。
おいて、入口圧力10.0MPa.abs、入口温度4
90℃とし、アンモニア−水混合流体はアンモニア70
%水30%の混合比とする。アンモニア−水混合流体流
量は40t/hとし、これを膨張させ、タービン断熱効
率を86%とすると、出口圧力0.15MPa・ab
s、出口温度86℃となり、回収動力は11MWとな
る。
【0016】圧縮機の中間冷却器8には、シェルアンド
チューブ方式が用いられる。冷却媒体はカリーナサイク
ルのアンモニア−水混合流体11である。熱交換器9に
おいて、膨張タービン排気とアンモニア−水混合流体1
1との熱交換を行うが、この熱交換器9にはセレートフ
ィンチューブが用いられる。熱交換器10は熱交換器9
の後流に配置されており、膨張タービン排気とアンモニ
ア−水混合流体11との熱交換を行うが、この熱交換器
10にはセレートフィンチューブが用いられる。清浄空
気の最終出口温度は70℃とすると、回収熱量と熱交換
器伝熱面積の関係が最適となる。
チューブ方式が用いられる。冷却媒体はカリーナサイク
ルのアンモニア−水混合流体11である。熱交換器9に
おいて、膨張タービン排気とアンモニア−水混合流体1
1との熱交換を行うが、この熱交換器9にはセレートフ
ィンチューブが用いられる。熱交換器10は熱交換器9
の後流に配置されており、膨張タービン排気とアンモニ
ア−水混合流体11との熱交換を行うが、この熱交換器
10にはセレートフィンチューブが用いられる。清浄空
気の最終出口温度は70℃とすると、回収熱量と熱交換
器伝熱面積の関係が最適となる。
【0017】以上に記した実施例の回収動力は、膨張タ
ービン回収動力とアンモニア−水混合流体蒸気タービン
回収動力の和より圧縮機消費動力の差となり、19.2
MWの動力回収となる。膨張タービン6、蒸気タービン
7と発電機13の間の減速機損失および発電機損失の合
計を差し引くと、発電端出力は18.6MWとなる。
ービン回収動力とアンモニア−水混合流体蒸気タービン
回収動力の和より圧縮機消費動力の差となり、19.2
MWの動力回収となる。膨張タービン6、蒸気タービン
7と発電機13の間の減速機損失および発電機損失の合
計を差し引くと、発電端出力は18.6MWとなる。
【0018】廃棄物廃ガスは1350℃から150℃ま
での廃熱回収がされるとすると、回収熱量は46.3M
Wthとなる。発電端出力18.6MWの回収熱量に対
する割合の複合熱効率は40.2%となり、出力20M
W級天然ガス焚き複合発電効率に遜色のない高効率が得
られる。カリーナサイクル単独では20MW級で34%
程度であるので、十分高効率化が図られたことが立証さ
れた。
での廃熱回収がされるとすると、回収熱量は46.3M
Wthとなる。発電端出力18.6MWの回収熱量に対
する割合の複合熱効率は40.2%となり、出力20M
W級天然ガス焚き複合発電効率に遜色のない高効率が得
られる。カリーナサイクル単独では20MW級で34%
程度であるので、十分高効率化が図られたことが立証さ
れた。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下に列
挙する効果を奏する。 (1) 廃棄物発電の高温燃焼ガスをブレイトンサイク
ルにより動力回収し、ガスタービン排気と低温燃焼ガス
よりカリーナサイクルにより動力回収する複合発電シス
テムを構成することにより、従来の蒸気タービンシステ
ムに比べて大幅な出力増加が見込める。蒸気温度300
℃の従来の蒸気タービンシステムの出力を回収熱量4
6.3MWthの30%である13.9MW、カリーナ
サイクルの出力をランキンサイクルの20%増である1
6.7MWとすると、本発明の複合発電出力18.6M
Wは従来の蒸気タービンシステムに対して134%、カ
リーナサイクルに対して111%の出力増加が得られ
る。
挙する効果を奏する。 (1) 廃棄物発電の高温燃焼ガスをブレイトンサイク
ルにより動力回収し、ガスタービン排気と低温燃焼ガス
よりカリーナサイクルにより動力回収する複合発電シス
テムを構成することにより、従来の蒸気タービンシステ
ムに比べて大幅な出力増加が見込める。蒸気温度300
℃の従来の蒸気タービンシステムの出力を回収熱量4
6.3MWthの30%である13.9MW、カリーナ
サイクルの出力をランキンサイクルの20%増である1
6.7MWとすると、本発明の複合発電出力18.6M
Wは従来の蒸気タービンシステムに対して134%、カ
リーナサイクルに対して111%の出力増加が得られ
る。
【0020】(2) 腐食性ガスの高温ガス熱交換器は
腐食による漏洩があったとしても、作動流体の圧力は
0.35MPa.absの低圧空気であり、従来のラン
キンサイクルにおいて高温高圧化が図られた場合の10
MPaの蒸気の噴出事故に較べて安全である。また、腐
食性ガスの高温ガス熱交換器の熱回収媒体として、カリ
ーナサイクルはアンモニアを使用するが、このアンモニ
アの使用は都市部に設置される廃棄物処理施設の近隣住
民に不安を与えるので、アンモニア漏洩リスクが少ない
排ガス−空気による熱回収が好ましい。
腐食による漏洩があったとしても、作動流体の圧力は
0.35MPa.absの低圧空気であり、従来のラン
キンサイクルにおいて高温高圧化が図られた場合の10
MPaの蒸気の噴出事故に較べて安全である。また、腐
食性ガスの高温ガス熱交換器の熱回収媒体として、カリ
ーナサイクルはアンモニアを使用するが、このアンモニ
アの使用は都市部に設置される廃棄物処理施設の近隣住
民に不安を与えるので、アンモニア漏洩リスクが少ない
排ガス−空気による熱回収が好ましい。
【図1】本発明に係る廃棄物を燃料とする複合発電シス
テムの実施の形態を示す系統図である。
テムの実施の形態を示す系統図である。
1 排ガス 2 清浄空気 3 加熱用熱交換器 4 低圧圧縮機 5 高圧圧縮機 6 膨張タービン 7 アンモニア−水混合流体蒸気タービン 8 中間冷却器 9 熱交換器 10 熱交換器 11 アンモニア−水混合流体 12 カリーナ蒸留凝縮システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲鶴▼巻 勝晴 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会 社 荏原製作所内 (56)参考文献 特開 昭56−53316(JP,A) 特開 平9−144507(JP,A) 特開 平9−32513(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01K 25/10 F01K 25/00 F01K 27/02 F23G 5/46 ZAB
Claims (1)
- 【請求項1】 廃棄物を燃料とする排ガス源と、廃棄物
排ガスにより空気を加熱する熱交換器と、空気を圧縮す
る低圧圧縮機と高圧圧縮機と、前記低圧圧縮機と高圧圧
縮機の間に設けられた中間冷却器と、加熱された空気を
膨張させる膨張タービンと、カリーナサイクル蒸気ター
ビンとを備え、 前記膨張タービンの排気によりカリーナサイクルのアン
モニア−水混合流体を蒸発加熱する熱交換器を備え、前
記中間冷却器の排熱をカリーナサイクルのアンモニア−
水混合流体で回収し、アンモニア−水混合流体を蒸発加
熱する熱交換器の後流に配置される熱交換器でカリーナ
サイクルのアンモニア−水混合流体を蒸発加熱すること
を特徴とする廃棄物を燃料とする複合発電システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21406497A JP2987127B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 廃棄物を燃料とする複合発電システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21406497A JP2987127B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 廃棄物を燃料とする複合発電システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1136821A JPH1136821A (ja) | 1999-02-09 |
JP2987127B2 true JP2987127B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=16649668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21406497A Expired - Fee Related JP2987127B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 廃棄物を燃料とする複合発電システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2987127B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2171151B1 (es) * | 2001-02-15 | 2003-12-16 | Icogen S A | Procedimiento y planta de valorizacion de residuos liquidos combustibles. |
EP2107930B1 (en) * | 2007-01-25 | 2012-04-18 | Shell Internationale Research Maatschappij B.V. | Process for reducing carbon dioxide emission in a power plant |
JP5457880B2 (ja) * | 2010-02-24 | 2014-04-02 | メタウォーター株式会社 | 排熱発電方法及び排熱発電システム |
JP5554273B2 (ja) * | 2011-03-30 | 2014-07-23 | 三菱重工業株式会社 | 複合発電プラント |
-
1997
- 1997-07-24 JP JP21406497A patent/JP2987127B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1136821A (ja) | 1999-02-09 |
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