JP2986444B2 - マルチスクリーンプロジェクタ - Google Patents

マルチスクリーンプロジェクタ

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JP2986444B2
JP2986444B2 JP10083463A JP8346398A JP2986444B2 JP 2986444 B2 JP2986444 B2 JP 2986444B2 JP 10083463 A JP10083463 A JP 10083463A JP 8346398 A JP8346398 A JP 8346398A JP 2986444 B2 JP2986444 B2 JP 2986444B2
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fresnel
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fresnel sheet
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幸明 岩原
正規 荻野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチスクリーン
プロジェクタに関し、特にそのための、透過形スクリー
ン装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチスクリーンプロジェクタとは、単
位プロジェクタを、縦方向にn行横方向にm列並べて配
置することにより、ひとつの巨大画面を構成するものを
云う。2行2列の場合を、図11に示す。同図で、1,
2,3,4は各々単位プロジェクタ部であり、5,6,
7,8は各々、透過形の単位スクリーン部である。
【0003】従来のマルチスクリーンプロジェクタは、
単に単位スクリーンと一体となった通常の家庭用の単位
テレビプロジェクタを積み重ねる形式であった。
【0004】このため、図11の9で示される斜線部
に、不透明構造体が存在し、従って、巨大画面のなかの
本来画像を映出したい部分に、該不透明構造体に起因す
る陰が生じざるを得なかった。該陰の幅は、単位スクリ
ーンの幅が約800mmの場合において約8mm以上即
ち約1%以上のものであった。
【0005】単位テレビプロジェクタの画素のサイズ
は、その横幅の約0.2%程度であるからして、上記1
%幅の陰は、約5画素以上に相当する。
【0006】図2に、対角長約40”の単位スクリーン
の構成の典型例を示す。同図は2枚構成の例である。視
聴者側から見て、裏側にフレネルシート11が存在し、
表側にフロントシート12が配置される。フレネルシー
ト11は、厚み約3mmで、同図には示されていないが
後側の投写レンズから、マクロに発散して来る入射光を
平行出射光に変換する。即ちその作用は、1枚の凸レン
ズの作用と等価である。
【0007】フロントシート12には縦ストライプ状の
レンチキュラーレンズ14及びブラックストライプ13
が形成されている。レンチキュラーレンズは、光をミク
ロに水平方向に拡散させる。即ち、水平指向角を拡大す
るためのものである。その詳細構成例は、米国特許US
P4536056号明細書に記されている。
【0008】図3は、垂直方向に光を拡散するためのレ
ンチキュラーシート16を示す。同図に示すように横縞
状のレンチキュラーレンズをその入出射面に備え、光を
ミクロに垂直方向に拡散する。該レンチキュラーシート
16は、図2のフレネルシート11とフロントシート1
2との間にはさみ込んだ形で、3枚構成のシートとして
利用される。
【0009】尚、図2のフロントシート12中に光をミ
クロにランダムに拡散する拡散要素(例えばSiO2
粒子)を混入しておくことによって、レンチキュラーシ
ート16を使わずに済ますことも行われている。
【0010】図2,図3の各シート11,12,16は
いづれもメタクリル樹脂またはスチレン樹脂の系統に属
する透明樹脂で構成される。従って、周囲温度の変化に
応じて伸縮し、その温度係数は約60PPM/℃であ
る。
【0011】また、周囲温度の変化に応して伸縮し、そ
の伸率は相対温度10%増当りメタクリル系で約400
PPMないしスチレン系で100PPM程度である。
【0012】湿度の変化に対する応答は、その時定数が
大きいために、過渡的に1枚のシートの厚み方向の吸湿
分布がアンバランスになる状態が存在する。そのような
場合、フロントシート12が、曲面状に変形するという
問題があった。該問題を克服するために、従来技術にお
いては、図11の9に示した部分(及び全体の外枠)に
単位スクリーン毎に枠を用けて保持する必要があった。
このため、単位スクリーン同志の隣接部に大きな幅の陰
が生じざるを得なかった。
【0013】そのほか、関連技術を記載した文献とし
て、実開昭62−6733号公報には、映画の継合せ部
の衝立(光学部材)について記載しており、又、実開昭
61−171042号公報には、スクリーンと投写ユニ
ットの配置に関して記載されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の該陰は、巨大画
面の連続性及び一体感を損うという不都合があった。
【0015】本発明の目的は、実質的に支持部材手段の
四角筒状部の陰がスクリーン出力上に現れることを阻止
すると共に、迷光の発生を防止することができるマルチ
スクリーンプロジェクタを提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては次の手段が採用される。
【0017】n,mを少なくともその一方が2以上の整
数であり、他方が1以上の整数であるとして、垂直方向
にn行、水平方向にm列、合計nm個のマトリクス状に
配置された各左右端画角αの単位プロジェクタ手段と、
nm個の透過式スクリーン手段とを備え、該透過式スク
リーン手段は、その光出射面側にフレネルレンズを備え
た厚みt1屈折率n1のフレネルシートとその光入射面側
にレンチキュラーレンズを備えたフロントシートとを含
み、更に、該フレネルシートの光入射面側に四角筒状部
を有するスクリーン支持用の支持部材手段を備えてお
り、そして、該支持部材手段の板厚t2は、
【数2】 以下とするようにマルチスクリーンプロジェクタを構成
する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の目的を達成するた
めの実施例1を説明する。本発明の実施例1の要部の水
平断面図及び全体の斜視図を図26,図27に示す。
【0019】実施例は後述する参考例1の図4に示す線
材22及びバネ23を応用して図26に示す支持部材8
0にフレネルシート11及びフロントシート12を取り
つけたものを単位ブロックとし図27で示すように該単
位ブロックをm列n行にカセット方式でつみ重ねてマル
チスクリーンを構成したものである。
【0020】図26において支持部材80を四角筒状に
し、かつ、図18で既述の光線45,46より後方の図
12で例示済みの自由領域42の内部に該支持部材80
を配置する。フレネルシート11及びフロントシート1
2の周辺に穴21を設け線材22及びバネ23を用いて
該四角筒状支持部材80の周辺部の方向へ引っぱるよう
にスクリーンを取りつけ単位ブロックを構成したもので
ある。図27は線材、バネの図示を省略した。
【0021】実施例1を示した図26の部分拡大図を図
28に示す。
【0022】図28において光線45の入射各αは、図
12からプロジェクタ1のレンズ間隔d=130レンズ
スクリーン間隔(投写距離)l=800mm、又40イ
ンチスクリーンの幅W=814mmとすると次式で示さ
れる。
【数3】 フレネルシート11の屈折率n1=1.5とするとフレ
ネルシートの内部を通過する光線45の角度θはスネル
の法則から次式となる。
【数4】 フレネルシート11の厚さt1=5mmとすると、支持
部材80の板厚t2はこれを自由領域内とするために
は、次式となる。 t2≦5 tan12.6°=1.1mm
【0023】従って四角筒状の支持部材80は板厚1m
mの鉄板またはアルミ板で製作すれば良い。
【0024】n,mを少なくともその一方が2以上の整
数であり、他方が1以上の整数であるとして、垂直方向
にn行、水平方向にm列、合計nm個のマトリクス状に
配置された各左右端画角αの単位プロジェクタ手段と、
nm個の透過式スクリーン手段とを備え、該透過式スク
リーン手段は、その光出射面側にフレネルレンズを備え
た厚みt1屈折率n1のフレネルシートとその光入射面側
にレンチキュラーレンズを備えたフロントシートとを含
み、更に、該フレネルシートの光入射面側に四角筒状部
を有するスクリーン支持用の支持部材手段を備えてお
り、そして、該支持部材手段の板厚t2は、
【数5】 以下であるマルチスクリーンプロジェクタとすることに
より、実質的に支持部材手段の四角筒状部の陰がスクリ
ーン出力上に現れることを阻止すると共に、迷光の発生
を防止することができる。
【0025】実施例1において図27の四角筒状の支持
部材80の変形を図29,図30に示す。
【0026】図29(a)は側面図を示し、(b)は上
面図を示す。本実施例において四角筒状の支持部材80
の後方及び単位プロジェクタを納める箱86を細くす
る。これによって予じめ建屋にセットした鉄角パイプ等
の構造体81の上に各単位ブロックを乗せて、n行、m
列に配置することができる。
【0027】図30はレンズ83からスクリーンまでの
投写距離が長い場合の配置を示す。ブラウン管82から
出射した光線はレンズ83で拡大し、鏡84で反射して
スクリーンに投写し、映出する。この配置にすることに
よって、箱形の支持部材80の奥行きを短かくすること
ができる。例えば40インチにおいて投写距離l=1.
2mの場合、D1=1.8m程度となるが、本実施例に
おいてはD2=1.3m以下にすることができる。
【0028】以上のように実施例1においても、単位ス
クリーン相互間をほぼ密着させることができ、映像の継
目が目立たないマルチスクリーンを提供することができ
る。
【0029】次に本発明の実施例2の側面図を図31で
示す。
【0030】実施例2は実施例1の図26で示した四角
筒状の支持部材80に線材22及びバネ23によって図
26と同様にフレネルシート11及びフロントシート1
2を、取付けた単位プロックにおいて、液晶プロジェク
タをもちいて構成したものである。(本図は線材22と
バネ23の図示は省略する。)液晶パネル及び光源部8
5から出射した光線はレンズ83で拡大し、鏡84で反
射してスクリーンに技写する。液晶パネル及び光源部8
5は図30で示すブラウン管82に比べ長さが短かい
為、鏡84を用いて光線を反射させると非常にコンパク
トに構成できる。
【0031】実施例2は、前述のコンパクトな単位ブロ
ックの内、単位プロジェクタ部86は後方から予じめ建
屋に設けたレール87上を滑べらせて単独で出し入れす
る。又四角筒状の支持部材80は予じめ建屋に設けた上
下の構造体81にはさみ込むようにして取り付けるよう
にし前方から単独で出し入れする。
【0032】単位プロジェクタ部86と四角筒状の支持
部材80は留め金具88によって連結する。
【0033】図32は実施例1,2において四角筒状の
支持部材30にフレネルシート11、フロントシート1
2を線材22及びバネ23で取りつけた他の構成を示
す。
【0034】同図において線材22は一たん支持部材8
0の外側へ引き出した後、開口89から内側へ戻しハネ
23によってフレネルシート11及びフロントシート1
2から成るスクリーンを引っぱる。又線材22の通る部
分の支持部材80の外側は凹形の溝90にし、線材22
が、支持部材80を積み重ねる時、こすれて切断しない
ようにする。
【0035】図33は図31で示す四角筒状の支持部材
80の外観図で図32で示す構成を用いたものである。
同図で示すようにフレネルシート11とフロントシート
12は四角筒状の支持部材80の周辺の外側へ引っぱる
ように線材22を張る為、スクリーンを支持部材80の
正面に保持することができる。
【0036】実施例1,2においても、巨大スクリーン
の全体を図12で既述の如く凹円筒状(縦または横)と
することができる。
【0037】以上のように実施例2においても、スクリ
ーン相互間をほぼ密着させることができ、映像の継目が
ほとんど目立たないマルチスクリーンを提供することが
できる。
【0038】次に、本発明のマルチスクリーンプロジェ
クタの参考例を説明する。
【0039】本発明の参考例の透過形マルチスクリーン
プロジェクタにおいては、2枚以上のシートを重ねて使
用する。
【0040】該2枚以上のシートのうち、少なくとも特
定の2枚のシートは、各々の無負荷状態での1次元曲率
を互いに異ならせて構成される。具体的には、無負荷状
態において両シートの中央部を相接する状態とした場合
において両シートの端部にすきまを生じるように構成さ
れる。
【0041】更に該2枚のシートの少なくとも1端辺
を、表示画素サイズよりその直径の小さい線材によって
該2枚のシートが互いに密着する方向の張力を付与する
張力付与手段を有する。
【0042】該張力付与手投の張力源は、該線材に直列
に接続された、バネ機構手段によって付与される。
【0043】また、参考例では、補強シートを設けてフ
レネルシートと水平レンチキュラーを備えたフロントシ
ートを該補強シート上に線材とバネで引張って密着固定
支持することによって、映像間のスクリーンフレームを
なくし、かつ映像間の衝立の陰が目立たなくなるように
した。
【0044】また、幅の狭い縦長の1列n行のマルチス
クリーンを一単位として構成することによってm列に分
割できるため建屋内への搬入を容易にした。
【0045】さらに、前記シートをそれぞれ1本以上の
ビスで補強シートにつるし、かつ線材に連結したバネの
引張り力を調整することによって、地震に耐える強度を
もたせ、かつ該補強シートを1列単位で建屋に吊るすこ
とによって、左右へのゆれによる破壊を軽減した。
【0046】前記バネ機構手段は、周囲環境の変化に起
因する表側シート及び裏側シートの伸縮を吸収し、常
に、張力を該線材に与える。従って該線材は、常に、両
シートを互いに密着させる力を付与し続ける。従って、
従来技術において必要とされていたスクリーン枠を使用
する必要がない。従って単位スクリーンの継目の陰部の
幅を最少限に小さくでき、かつ、周囲環境の変化に強い
マルチスクリーンプロジェクタを構築できる。
【0047】参考例によるマルチスクリーンプロジェク
タでは、映像間のスクリーンフレームをなくし、晩像間
の衝立の陰が目立たなくなり、また大型であっても建屋
内への搬入も容易となり、更に地震や左右のゆれに対し
て強くなる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の目的を達成するた
めの実施例1を説明する。
【0049】図4は、参考例における要部としてのマル
チスクリーンの2面の構成要素の一部を示す斜視図であ
る。同図で11は、図2の11と同じフレネルシートで
あり、その大きさは、約40”サイズ即ち横800m
m、縦600mm、厚み約3mm〜1mm程の大きさで
ある。無負荷状態(どこからも力が加わらない状態)に
おいて、該フレネルシートは図5に示す通り、観視側に
反る極性の1次元曲率を有するものとして構成される。
該1次元曲率を付与するには、通常の平面状フレネルシ
ートを、強制的に1次元曲率を付与した状態において約
80℃以上の塑性変形温度の環境に放置しておくことに
よって付与できることが周知である。該1次元曲率の詳
細については後述されるが、その曲率半径は約10mな
いし30m程度に選定される。
【0050】図4の21は、該フレネルシートに設けれ
らた穴である。22は線材であり、その材質としては、
ステンレスなどの金属または、ナイロンなとのプラスチ
ックが用いられる。これは単線であっても、より線であ
っても良いが、その外直径としては、ディスプレイに映
出されるべき画素サイズより小さいものが使用される。
該線材は、該穴21を貫通し、該フレネルシートを少な
くとも該補強シート20に密着する方向に張力を及ぼ
す。
【0051】23はバネであり、通常金属線で構成され
る。24は剛体状の支持部材であり、金属またはプラス
チック部材で構成される。該バネ23は、該支持部材2
4を支点として張力を該線材22に与える。該張力は、
線材を経由して、該フレネルシート11に伝達され、該
フレネルシートの左端を補強シート20に密着させる。
【0052】該支持部材24はスクリーン上の画面に陰
を生じさせることのない自由領域に配置される。該自由
領域の側は後述図12の斜線部42に例示される。
【0053】図4には、単位スクリーンの左端の支持構
造のみが記されているが、上端、下端、右端にも同様の
構造が適用される。但し同図では図の簡潔化表示のため
に省略してある。
【0054】但し、上下端については、該線材22は、
フレネルシート11及び補強シート20の両方に明けら
れた穴25を経由して貫通される。穴25は多数設けら
れるが、同図には省略して1ヶのみを示してある。
【0055】次にフレネルシート11に予め付与してお
くべき1次元曲率について記す。該1次元曲率は、フレ
ネルシート11の不均一吸湿状態におけるフレネルシー
トの変形を防止するべく設定される。プラスチック材の
吸湿モデルを詳細に分析した結果、図6に示すような等
価回路で表現され得ることを発明者は見い出した。
【0056】図6において、26は、キャパシタ値C1
であり、27は抵抗値R1である。各々は、電圧を水蒸
気圧E[N/m2]に対応させ電流を水流面密度I[k
g/m2sec]に対応させるとき、次式で定義され
る。
【数6】 即ち、C1は単位体積のキャパシタンス値であり、R1
比抵抗(specific resistance)に
相当する。尚、R1の単位を基本MKS単位に変形する
と[1/sec]となる。これは、R1の値がミクロな
粒子の衝突散乱過程に起因していることを暗示してい
る。
【0057】E1を観視側、即ちフレネルシートの表側
の水蒸気圧とし、E2をフレネルシートの裏側の水蒸気
圧とするとき、図6は、フレネルシートの表裏間の厚み
方向に水分が拡散して行くモデルを等価回路で表現した
ものと云える。通常、有機化学の分野において拡散係
数:Dというパラメータが使用されるが、これは次式で
表わされる。
【数7】 アクリル材の場合、該拡散定数の値は絶対温度をTとし
て経験的にほぼ次式で表わされる。該式はいわゆるアレ
ニウスの公式と一般に称されているものの一特殊例に属
する。
【数8】 今仮りに、図4で示される系の湿度環境が急変したとす
る。即ち、水蒸気圧が単位量階段的に増加したとする。
すると、フレネルシート11の表側からは、直ちに吸湿
が開始される。しかし、裏側には、補強シート20が存
在するためにフレネルシートの裏側は絶縁されていると
見なすことができる。該環境変化に対するフレネルシー
トの吸湿状態の経日応答は、図6の系の入力E1を単位
階段入力として解くことができる。その解は次式で与え
られる。
【数9】 上式においてzは、フレネルシートの表側から測った厚
み方向座標(距離)である。tは経過日数である。E
(z,t)はz,tにおけるフレネルシート内部の水蒸
気圧である。
【0058】式E(z,t)をグラフ表示すると図7
の通りである。同図で実線28がE(z,t)のグラフ
である。点線29はその直線近似である。図7中の構軸
△の式から判るように、日数tが4倍経過すると水分浸
透深さzは2倍となることが判る。フレネルシートの厚
みを約3mmとすると、水分がフレネルシートの裏に達
する日数tは、同図から判るように次式を解いて得られ
る。
【数10】 即ち5日間後には、フレネルシートの表面は吸湿し、裏
側は未吸湿の状態にある。
【0059】相対湿度換算最大約10%程度の階段状の
環境変化が室内用途においてあり得る。該10%の相対
湿度の変化に対して、通常のアクリル材は約500PP
M伸びることが知られている。またスチレン系統の材質
を混じた材質において、約100PPM伸びることが知
られてる。
【0060】表面側が裏面側に対して約100PPM伸
びた状態において、該フレネルシートは図5に示された
形状を逆転する方向に変形しようとする。該変形量は、
材料力学によれば1次元曲率Kの変化分△Kに換算して
次式となる。
【数11】 上式でεは伸び量でありlは厚みであり、σはポアソン
比である。
【0061】上式から判るように、図5の無負荷状態で
の1次曲率を的1/21m以上としておけば100PP
M程度の表裏伸縮差ストレスが環境変化に起因して生じ
ても、図5のフレネルシートの形状を逆転させることは
ないと保証される。従って図4の構成において、フレネ
ルシートの中央部がふくらんで見苦しくなることを回避
できる。
【0062】以上でフレネルシート11に予め付与して
おくべき1次元曲率の所有量についての説明を終る。
【0063】該1次元曲率Kの仕様として必ずしも必要
ではないが、更に望ましい条件について次に記す。
【0064】該1次元曲率Kを水平方向座標xに無関係
な一定常数とした場合には、図5の形状は単純な縦円筒
状となる。しかし、該曲率Kは図8のグラフ30に例示
されるように、中央部において強く、周辺部において弱
くすることが望ましい。図8のKの値は次式で示され
る。
【数12】 上式において2x0は単位スクリーンの横幅である。曲
率Kの定義は、上述のzの定義とは逆に、zをフレネル
シートから観視者方向に正とした場合、
【数13】 であるからして、z(x)を解くと次式となる。
【数14】 式右辺第2項を付与した理由:即ち、曲率の2次微分
係数をして主1次曲率を示す式右辺の第1項の極性と
逆極性ならしめてある理由は、図4において、フレネル
シート11と、補強シート20との密着性を改善するた
めである。式右辺第2項が存在しない場合、即ち単純
円筒の場合には、主としてフレネルシート11の左右端
にのみ密着力が付与され、フレネルシートの中央部には
密着力が付与されない。式右辺第2項の付与によって
フレネルシート11の中央部にも密着力が付与される。
従って外観上、より好ましい形態のスクリーンを構成で
きる。
【0065】以上で、フレネルシートの無負荷時の形状
が具備するべき望ましい十分条件についての説明を終
る。
【0066】次に、図4において、バネ23に必要とさ
れる張力について説明する。
【0067】該張力は、フレネルシート11の左端部に
おけるフレネルシート11と補強シート20との間のす
き間:δを外観上許容される小さな値(約1mm以内)
とする条件から設定される。左端部単位長当りの張力を
1とし、フレネルシート11のヤング率をEとし、左
端部における既述曲率値をK1とすると、材料力学によ
れば次式を満たす必要がある。
【数15】 即ち、図4のバネ23の張力は、フレネルシート11の
単位長当り約1.6N以上とする必要がある。以上、表
裏伸縮差100PPMの場合について説明したが伸縮差
400PPMの場合は、式は1/5mとなり、式は
13N/mとなる。
【0068】通常のバネ用鋼材製金属バネの場合、線系
約0.3mmのものを左端(長さ約0.6m)一辺当
り、計3個使用すると約10Nの張力が得られる。即ち
1m当り約16Nに相当する。従って上記条件は容易に
実現できる。
【0069】以上で必要張力についての説明を終り、次
に該バネの必要ダイナミックレンジについて説明する。
【0070】該バネに必要とされるダイナミックレンジ
は、図4の構成から判るように、フレネルシート11と
補強シート20との伸縮差からほぼ決まる。該伸縮差
は、既述湿度依存性から約±500PPM以内であると
云える。これは、単位スクリーンの半幅x0が約0.6
mの既述例の場合、約±0.3mmに相当する。従って
極く小さなバネを用いれば足りる。
【0071】以上で、参考例1の部分要素であるところ
のフレネルシート及び補強シートの部分の説明を終る。
【0072】次に図9に参考例1を完結化するために、
使用されるフロントシートの構成を示す。該フロントシ
ートは図4のフレネルシート11の表側に後述の通り密
着させて使用される。
【0073】図9の31は、無負荷状態でのフロントシ
ートの形状を示す。フロントシート31の厚みは約1m
mであるため、式に従って、より強い曲率を付与して
ある。
【0074】通常、図2のフロントシート12は、押し
出しロール成形法によって製造される。従って縦方向に
長いフロントシートを製造することは容易である。従っ
て、図9のフロントシート31は、縦長の形で示してあ
る。即ちこれは、図11における単位スクリーン5,8
の2個分に相当する。一般にはm行n列の構成における
1列分に相当する。
【0075】図10は、該フロントシート31と、図4
の補強シート20及びフレネルシート11を組み合わせ
た完結形式の左端構造を示す。同図において22は線材
であり、23はバネであり、24は支持部材である。2
1は、フロントシート31及びフレネルシート11に設
けられた穴である。該線材22は該穴21を貫通し、補
強シート20の外側側面を経由してバネ23に接続され
る。従って該バネ23の張力によって、フロントシート
31及びフレネルシート11は補強シート20に密着す
る方向の分力を受ける。
【0076】同図には左端部の支持構造のみを記したが
右端部にも同様の構造が使用される。同図32はフロン
トシート31及び補強シート20に貫通する穴である。
該穴に別途(非図示)ネジ棒を貫通させることによっ
て、フロントシート31は、補強シート20に吊り下げ
固定される。尚、フレネルシート11の上下端は図10
の外観からは見えないが、既述図4の穴25を経由して
線材で支持される。
【0077】図1に参考例1の外観を示す。同図で20
は各1列分の縦長状補強シート、31は各1列分の縦長
状フロントシート、11は各々約40”サイズの単位フ
レネルシートである。
【0078】各シート相互間の支持構造は図示されてな
いが、既述の通りである。
【0079】以上で参考例1の基本説明を終る。
【0080】参考例1においては、n行m列の巨大スク
リーンのマクロ形状が、はぼ平面状である場合を示し
た。用途に依存して、該マクロ形状を観視側から見て凹
円筒状、または凸円筒状とすることができる。
【0081】図12に参考例2を示す。同図は該マクロ
形状を凹円筒状とした場合を示す。同図はマルチスクリ
ーンプロジェクタの1行分を上から見た水平断面図を示
す。1は3列のプロジェクタであり、5は3列のスクリ
ーンである。該スクリーン5は、第1の実施例と同じ
く、図10の単位フレネルシート11、縦長フロントシ
ート31、補強シート20、線材22、バネ23、支持
部材24から構成される。本第2の実施例においては、
補強シート20は、視聴者側から見て凹面状に構成され
る。各スクリーンの水平指向角は図12においてβとし
て示されている。βの値は通常の透過形スクリーンの場
合約60°である。該水平指向角の範囲内では画面は明
るく見えるが該指向角を越えると急に暗く見える。41
の斜線は、良好な視聴領域の境界を示す。
【0082】該境界より遠方の任意の位置から、スクリ
ーンの任意の場所を見込む水平指向角は60°以内であ
る。従って巨大なマルチスクリーン全体が一様に明るく
見える。かつ、各列め境界部における左右の輝度差が少
ないという長所を有する。図12の斜線42は、プロジ
ェクタ1からの光が通過しない自由領域を示す。この自
由領域に物体が存在しても、スクリーン上には陰は生じ
ない。既述図10、図4の支持部材24は該自由領域に
配置される。
【0083】参考例2は、その構成列の数を増加して3
60°の円筒ドーム状ディスプレイを形成することも可
能である。
【0084】以上で参考例2の説明を終る。
【0085】参考例を、1行m列の構長ディスプレイに
応用する場合には、補強シート20を省略することがで
きる。これを参考例3として図13に示す。同図で11
は単位フレネルシート、12は単位フロントシートであ
る。21,22,23,24は、図4の場合と同しく各
々穴、線材、バネ、支持部材である。フロントシート1
2は、無負荷状態において、図14の形状のものを使用
する。その原理は式〜で既述のものと同様である。
【0086】以上で参考例3の説明を終る。
【0087】次に参考例の要部であるところの線材及び
バネの端末部の変形例について図15に示す。
【0088】同図(a),(b),(c),(d),
(e),(f)はいづれも単位スクリーンの左右環境界
部の水平断面部である。同図において、20,11,3
1,22,23,24は図10で既述の通り、各々、縦
長状補強シート、単位フレネルシート、縦長状フロント
シート、緑抒、バネ、支持部材である。
【0089】同図(a)は、既述図10の構造と同一の
ものである。同図(b)は、単位フレネルシート11の
左右端部の線材貫通用穴(図10の21)を削除した変
形例である。(a),(b)共に縦長フロントシート3
1には、バネ1ヶについて、線材貫通用穴が図10に示
される通り1対設けられているのであるが図15は水平
断面部であるために穴は各1ヶしか表現されていない。
【0090】同図(c)は単位フレネルシート11及び
縦長フロントシート31には、バネ1ケ当り、線材貫通
穴を各1ケのみ設けた変形例である。同図(d)は、単
位フレネルシート11の左右端部の線材貫通用穴を削除
した変形例である。
【0091】同図(e)は、右側スクリーンの左端部を
密着させるための線材22、バネ23及び支持部材24
を、左側スクリーンの右端部を密着させる目的に兼用し
た変形例を示す。
【0092】同図(f)は線材22の端末部にすずまた
は鉛等の材質の頭33を備えた構造である。その詳細構
造を拡大して図16に示す。同図で13は、既述図2の
ブラックストライプ部である。穴21は丁度このブラッ
クストライプ部を貫通して設けられる。
【0093】図15(a)〜(f)のいづれの形式を用
いても、バネ23の張力が線材22を介してフロントシ
ート31に伝達されることにより、参考例の構成要件と
しての次の作用をなす。
【0094】即ち、少なくともその分力によって、フロ
ントシート31は、補強シート20の方向へ向って密着
する極性の力を受ける。
【0095】該力によってフレネルシート11もまた、
補強シート20の方向へ密着する極性の力を受ける。
【0096】尚、図15は、図10に示す通り、複数行
からなる縦長スクリーンブロックが縦長補強シート2
0、単位フレネルシート11及び縦長フロントシート3
1からなる場合について記したものである。既述の通り
1行m列構成の場合には、図13で既述したように、補
強シート20を削除することができる。その場合には、
図15(d),(e),(f)において20をフレネル
シートと見なし、11を削除すれば良い。
【0097】また、単位スクリーン中に、図3で既述し
たもうひとつのシート16を含ませる場合には、図15
において、該シート16をフレネルシート11とフロン
トシート31との間に挿入すれば良い。
【0098】次に図17に、参考例の単位スクリーンの
左右端境界部の迷光防止手段を水平断面図で示す。同図
で、20,11,31は各々既述補強シート、フレネル
シート及びフロントシートである。34は黒色テープま
た黒色塗料の施こされた左右端部である。44はプロジ
ェクタから投写される迷光である。該左右端に黒色化処
理が施されていない場合には、該投写光は該端部で光学
物理上、全反射するため、画面内に妨害像として現れ
る。該黒色化処理によって該妨害像の発生を防止消去で
きる。単位フレネルシート11の上下端部についても同
様の端面黒色化処理を適用する。
【0099】図18は、既述支持部材24の変形例を水
平断面図で示す。同図20,11,31,22,23は
既述のものである。35,36,37が支持部材24の
変形例である.35は長さ約60mm、太さ約1mmの
両側ネジである。36は該ネジ35の中間に設けられた
ネジ頭である。37はナットである。38,40は後述
されるが、当面以下の説明では非存在として良い。ネジ
35の1端は補強シート20の左右端に設けられたネジ
穴に固定される。バネ23の1端は該ナット37によっ
てネジ35に固定される。同図45は、右側スクリーン
の左端部に対応する光線を示す。同図46は左側スクリ
ーンの右端部に対応する光線を示す。光線45,46よ
り後方は、図12で例示済みの自由領域42に対応す
る。従って同図23,35,36,37,38はすべて
自由領域に存在する。自由領域にも若干の不要な迷光が
存在する。
【0100】図18の38は該迷光を遮光するための約
1mm厚さのメタルまたは樹脂材の遮光用部材である。
図18は既述の通り水平断面図である。図19にその垂
直断面部を記す。同図で39は細長い穴であり、穴の幅
は約1.5mmである。該細長い穴は既述図18のネジ
(1mmφ)35によって貫通される。38の横幅は、
その配置位置における自由領域の幅約20mmに選定さ
れる。その長さは単位フレネルシートの高さに等しく選
定される。図18において、該遮光部材38は、ナット
37’によってバネ40を経由してネジ35に固定され
る。該遮光部材38は迷光を遮光する役割を遂行するに
加えて、更に、左右の補強シート20,20’の前後方
向(スクリーン面に対して垂直の方向)の変形が不そろ
いとなるのを防ぐ役割を遂行する。バネ40は、ネジ3
5が不慮の力によって破壊するのを防止するためのもの
である。
【0101】以上、左右端境界部の迷光遮光手段につい
て記したが、単位フレネルシートの上下端境界部の迷光
遮光についても、同様の手投を適用する。
【0102】図20、図22に単位フレネルシートの上
下端境界部の迷光遮光手段を示す。
【0103】図20は水平断面図であり、図22は垂直
断面図である。55が遮光部材であり、その詳細は図2
1に示される。図21は、該遮光部材55のスクリーン
面に平行な垂直断面図であり、その幅は単位フレネルシ
ート11の横幅約800mmと等しく選定される。該遮
光部材の高さは部材の位置における自由領域の高さ約2
0mmに選定される。図21の穴56はネジを通すため
の幅約1.5mmの穴である。
【0104】図20、図22にもどって説明する。
【0105】51は既述図18の35と同じ両側ネジで
ある。52はそのネジ頭である。該両側ネジ51の1端
は、補強シート20に設けられたネジ穴に固定される。
54はバネ、53はナットである。図22の56,57
は各々上側プロジェクタの下端有効光及び下側プロジェ
クタの上端有効光を示す。光線56,57にはさまれた
領域が有効光の存在しない自由領域である。同図55’
の枝を補強及び遮光の目的で追加しても良い。
【0106】以上で、単位フレネルシートの上下端の境
界部の迷光遮光手段についての説明を終る。
【0107】図23に、単位フレネルシート11の上下
端部を線材にて支持するための構造を示す。同図は、垂
直断面図である。22,23,25,59以外の部分
は、図20で既述のものと同一である。22,23は、
図4で既述したのと同種の線材及びバネである。25は
該線材22を通すためにフレネルシート11に設けられ
た穴である。25’は該線材を通すために補強シート2
0に設けられた穴である。該穴25と25’の高さ方向
の位置をそろえる必要はない。即ち、補強シートの穴2
5’はフレネルシート11の上下の境界線上に明けて良
い。フレネルシートの穴25はフレネルシート11の上
端及び下端に沿って明ける。こうすることによって、線
材22の張力経由、フレネルシート11の上下端を補強
シート20に密着する方向の力を与え得るだけでなく、
各フレネルシート11を上下方向に引き伸ばす方向の分
力をも与えることができる。
【0108】該分力は、フレネルシート11の厚みが薄
い場合において、フレネルシート11にしわがよるのを
防ぎ、外観を美しく保つ効果がある。
【0109】尚、図23において、バネ23の個数は2
個しか示してないが、フレネルシートの大きさ、厚みに
応じてその個数は任意に選定できる。
【0110】本発明のバネ支持機構の説明において、各
単位フレネルシートの周辺4辺を各々バネで支持する旨
述べたが、この中、下辺は単に開放しておいても良い。
何故なら下辺は重力の作用によってフレネルシートの厚
みが極端に薄くない限り自然に伸びるからである。
【0111】また上端は、バネで支持する代りに単に、
別途補強シート20に固定されたネジをフレネルシート
の穴に貫通させて支持しても良い。従って本発明の要件
は、少なくともその巨大マルチスクリーンの各列の隣接
する左右端部を線材とバネとを使用した機構によって支
持することにある。
【0112】次に、参考例4の外観を図24に示す。図
4の参考例は、巨大な1枚のフロントシートの存在を前
提としている。該巨大な1枚のフロントシートは縦長状
フロントシートの左右端を相互に接着することによって
実現される。該接着作業は困難であるが既に製作された
例が存在する。
【0113】図24において60は、かような1枚のフ
ロントシートである。11はその厚みがフロントシート
60より薄い約1mm厚以下の単位フレネルシートであ
る。フレネルレンズ面は、その出射面、即ちフロントシ
ート60と接する面に設けられている。同図は単位フレ
ネルシート11を2行2列計4面用いる場合を示す。該
単位フレネルシート11は、その各隣接辺部において、
図25にその詳細を示す手段によって図24に示された
小ネジ61を介してフロントシート60によって支持さ
れると共に、迷光の遮光が達成される。
【0114】該フロントシート60は、従来技術と同様
に周知の巨大なスクリーン枠によって別途固定される。
【0115】該小ネジ61は対角約40”サイズの単位
フレネルシート1枚当り計9個使用される。
【0116】図25は、単位フレネルシートの上端部に
沿った水平断面部を示す。同図で60はフロントシート
である。11は右側の単位フレネルシートである。1
1’は左側の単位フレネルシートである。61は、右側
フレネルシート11の左上隅部の小ネジである。61”
は同右側フレネルシート11の上辺中央部の小ネジであ
る。61’は左側フレネルシート11’の右上隅部の小
ネジである。63は小ネジ61のネジ頭である。小ネジ
61,61’,61”のネジの太さはほぼ画素サイズ約
1mmφで長さ約50mmのものが使用される。64は
透明アクリル材製のワッシャである。66はバネであ
る。67はナットである。68,69もナットである。
70は不透明樹脂製の迷光遮光用部材である。71は右
側プロジェクタの左上隅限界の有効光線である。72は
左側プロジェクタの右上隅限界の有効光線である。該有
効光線71,72後側(同図上側)の領域は有効光の存
在しない自由碩域である。この領域には、有効光は存在
しないが若干の迷光が存在する。
【0117】ナット64によってネジ61はフロントシ
ート60に固定される。ナット67によってバネ66に
は圧縮応力が付与され、該圧縮応力は透明ワッシャ65
を介して単位フレネルシート11に伝達される。従って
該フレネルシート11はフロントシート60の方向に密
着される。ナット68,69は迷光遮光用部材70をは
さみつけて支持する。該迷光遮光用部材70は、遮光だ
けの目的のためのものであるため、その厚みは約0.1
mm程度の薄いもので良い。その垂直断面は、既述図1
9と同様である。
【0118】ネジ61を貫通させるためのフレネルシー
ト11の穴は、ネジ径1mmの約2倍程度の直径の穴と
しておく。そうすることによってフレネルシート11と
フロントシート60との伸縮差に起因してフレネルシー
ト11が変形するのを防止できる。即ち、フレネルシー
ト11は、左右方向に若干すべることができる構造であ
る。
【0119】参考例4に用いる単位フレネルシート11
の無負荷状態における1次元曲率は、図5で既述したの
とは逆極性とする。何故なら、図5においては、より後
側に位置する図4の補強シート20の方向へ密着させる
ことが目的であった。一方、本第4の実施例において
は、より前方に位置するフロントシート60の方向へ密
着させることが目的だからである。
【0120】しかし乍ら、両者に共通する表現として
は、「無負荷状題において、その周辺部が互いに離れ合
う極性の1次元曲率を付与しておく。」という統一表現
が可能である。
【0121】以上で参考例4における単位フレネルシー
トの左右端隣接部の支持構造及び迷光遮光構造の説明を
終る。
【0122】単位フレネルシートの上下端隣接部の構造
は、既述図25の構造を90°回転した構造とすれば良
い。従ってその説明を省略する。
【0123】参考例4においても、フレネルシート11
とフロントシート60との問に、既述垂直拡散用シート
(図3の16)をはさみ込んで使用することができる。
【0124】参考例1〜4に使用される縦長状フロント
シート31または単位フロントシート12の無負荷状態
における1次元曲率の変形別を次に記す。該変形は単位
フレネルシート11に対しても適用可能である。
【0125】既述参考例1〜4においては該1次元曲率
はたて円筒状である旨述べた。しかし、代替形態として
横円筒状としても良い。何故なら、横円筒状のロール状
シートを縦方向に強制的に直線化するべく引き伸ばす
と、ポアソン比σを介在して、縦円筒化傾向変形力が材
料力学上、現れるからである。
【0126】一般に一様な厚みの弾性シートに、その無
負荷状態における横円筒傾向の1次元曲率Kyが付与さ
れているとき、該横円筒プロファイルは次式で表現され
る。
【数16】 ここにyは図5に併記された縦方向座標であり、zはス
クリーン面に垂直な方向の座標である。
【0127】該横円筒シートに該曲率Kyを打ち消すト
ルクをその上下端に付与すると、該横円筒はたて方向に
は直線化される。しかし、その際次式で示される縦円筒
に転化する。
【数17】 ここに、xは横方向座標である。
【0128】上式の意味するところは、1次元曲率Kx
の値がσKyに等しい縦円筒に転化するということであ
る。σの値はアクリル材またはスチレン材の場合約0.
4である。
【0129】上記転化現象は、写真フィルムのロールを
引き伸ばしたときによく経験されるところの現象であ
る。
【0130】従って、フロントシートおよびフレネルシ
ートの無負荷状態での1次元曲率の方向は縦/横いづれ
でも良い。
【0131】尚、参考例で1次元曲率という概念は平面
化展開可能な面を意味している。即ち、数学的にはKx
Kyで与えられるいわゆるガウスの全曲率が零の面を意
味する。
【0132】該全曲率が零でない場合には、球面または
サドル面(くら形)を意味する。従って、本発明の、バ
ネ機構を使用しても、平面状に密着させることはできな
い。従って、本発明に使用される構成シートは、その無
負荷状態における全曲率がほぼ零であるものが使用され
る。
【0133】参考例は、単位プロジェクタ(図11の
1,2,3,4,5)がCRTプロジェクタである場合
のみでなく、液晶パネル式プロジェクタである場合にも
そのまま適用できる。
【0134】以上の参考例においては縦長状フロントシ
ート31(図10,図1)を使う場合を主として説明し
た。
【0135】図34以降に別の参考例を示す。
【0136】図34は、参考例を、通算して参考例5と
して示した斜視図で、n行1列のマルチスクリーンをm
列取り付けた具体的な実施例を投写側から見た外観図で
もある。記号は前述と同一である。
【0137】又、101は迷光遮光用部材の衝立を示し
後述する手段で補強シート20に取りつける。22はフ
レネルシート11及びフロントシート12を支持固定す
る線材で、23は線材21に連結したバネを示し、該シ
ート11,12は該線材21,バネ23によって前記衝
立101に引掛けて支持する。
【0138】ここでフレネルシート11は単位フレネル
シートをn行分割(又は接着)して取りつける。又、フ
ロントシート12は縦長1列を1枚(接着して1枚化し
たものも含む)で構成する。又、同図で102は補強シ
ート20を吊るす機構を示す。フレネルシート11及び
フロントシート12の支持手段についての詳細を図35
を参照して説明する。図35は、図36の要部詳細を示
す外観図である。
【0139】図35において25,32はフレネルシー
ト11及びフロントシート12を吊るすビスである。他
の記号は前述と同一である。
【0140】各ビス25,32は各シートの荷重を支え
るのに十分な太さのものとする。この場合フロントシー
ト12は約1mmで薄いため、n行を1本のビス32で
支えると該シートは強度不足となる場合がある。このよ
うな時には該シートのビス32を通す穴を補強するため
104で示す補強片をフロントシート12に接着する。
フロントシート12の左右には該シート12とフレネル
シート11,補強シート20が地震等で光軸方向にゆれ
て破壊しないように十分前述の衝立101の方向に引張
る。これは線材22に連結したバネ23の張力で設定す
る。
【0141】例えば震度5で破壊しないためには0.2
5Gの加速度と仮定した場合、50”のスクリーンにお
いてはフロントシート12とフレネルシート11及び、
前述の補強シート20のそれぞれの自重は約1kg,3
kg,8kgで合計約12kgとなる。この全シートの
片辺で支える重量は12kg/2=6kgとなる。従っ
て6kgの0.25Gにおけるバネ23の張力の1辺の
合計は6/4=1.5kgとなる。従ってシート当りバ
ネ張力300gのものを片辺5本以上設けるものとす
る。
【0142】又、フレネルシート11はビス25を中心
に左右に回転しないよう少なくても左右辺に各1本の線
材22に連結したバネ23を設けて中央にバランス良く
設置されるように支持する。
【0143】図36は図34の要部の正面図であり、図
36Aは図36のA−A断面図である。これらの図を参
照してフレネルシート11及びフロントシート12の前
述の線材22の張り方及びバネ23の取り付け方を説明
する。
【0144】線材22は直径0.3mm程度の細いステ
ンレス製の黒色より線等で穴間隔3〜5mmにすると3
m以上の観察点からはほとんど陰が見えなくなる。又、
バネ23は前述の衝立101の内側に取りつけることに
よって、隣りのマルチスクリーンを密着させることが可
能になる。
【0145】前記図34において、各縦長1列のマルチ
スクリーンと隣りの1列のマルチスクリーンは103で
示す連結機構を用いて連結する。これによって列間の継
目ははぼ密着させることができ、スクリーンフレーム等
を用いることなくn行m列のマルチスクリーンを構成す
ることができる。
【0146】図37は図34の参考例における衝立10
1の具体的な取付け態様を示した断面図である。
【0147】図37において衝立101は補強シート2
0に105で示すネジ又は接着によって取付ける。補強
シート20の入射側において、衝立101の幅は光不要
領域の幅hとほぼ等しく設定すると光の交さや衝立10
1の陰が出なくなる。又、衝立101には光線の反射で
映り込まないように反射防止手段106をほどこす。
【0148】図38は図34で前述した吊るし機構10
2によって、n行m列のマルチスクリーンMを建屋に吊
るした状態を示す。仮りに建屋が地震等で菱形に変形し
てもマルチスクリーンMには建屋の左右の璧W及び床F
に対してほぼ自由になっているためマルチスクリーンM
の本体には菱形に変形する力は加わらない。この為マル
チスクリーンMは破壊することがなく安全に保持でき
る。なお、Cは天井である。
【0149】参考例をまとめて以下に記載する。 1.n,mを少なくともその一方が2以上の整数であり
他方が任意の整数であるとして、水平方向にm列、垂直
方向にn行の合計、nm個のマトリクス状に配置された
単位プロジェクタ手段と、透過形で少なくともnm個の
マトリクス状に配置された単位フレネルシートと、水平
方向に光を拡散するレンチキュラーレンズからなるm列
またはnm個のマトリクス状に配置された単位フロント
シートと、を少なくとも重ね合わせた2層以上のシート
からなるスクリーン手段と、を備えて成るマルチスクリ
ーンプロジェクタにおいて、該2層以上のシートのう
ち、特定の2層のシートのそれぞれを構成する各単位シ
ートの形状は、それらの無負荷状題において、該2層を
なす各単位シートが面中央部で相接するとき、その周辺
部が互いに相遠ざかる極性の1次元曲率をもつように構
成され、かつ該2層をなす各単位シートの少なくとも左
右端部において、該2層をなす各単位シートを互いに相
密着させる方向の力をバネ手投によって付与して成るこ
とを特徴とするマルチスクリーンプロジェクタ。 2.上記1において、該2層以上のシートは、視聴者側
から見て、順に、フロントシート、フレネルシート、及
び補強シートの3層構造であり、該特定の2層のシート
は、補強シート及びフロントシートであり、該特定2層
の各単位シートは、m列の縦長状補強シート及びm列の
縦長状フロントシートであり、支持部材手投、及び画素
サイズよりその直径の小さい線材手投を備え、上記1の
該バネ手段の力は、該支持部材手段を支点として、該線
材手段を経由する張力の形式で、該縦長状フロントシー
トの互いに相隣接する左右端部に付与されてなるマルチ
スクリーンプロジェクタ。 3.上記1において、該スクリーンは、視聴者から見
て、凹円筒状に構成されてなるマルチスクリーンプロジ
ェクタ。 4.上記1において、nは1であり、該2層以上のシー
トは、視聴者側から見て、順に、フロントシート及びフ
レネルシートであり、支持部材手段、及び画素サイズよ
りその直径の小さい線材手投を備え、上記1の該バネ手
段の力は、該支持部材手段を支点として、該線材手段を
経由する張力の形式で、該フロントシートの左右端部に
付与されてなるマルチスクリーンプロジェクタ。 5.上記2、上記3、または上記4において、フレネル
シートとフロントシートとの問に垂直方向に光を拡散す
るシートが追加されてなるマルチスクリーンプロジェク
タ。 6.n,mを少なくともその一方が2以上の整数であり
他方が任意の整数であるとして、水平方向にm列、垂直
方向にn行の合計、nm個のマトリクス状に配置された
単位プロジェクタ手段と、少なくともnm個のマトリク
ス状に配置された単位フレネルシートと、一枚の平面状
大形フロントシートと、を少なくとも重ね合わせた2層
以上のシートからなるスクリーン手段と、を備えて成る
マルチスクリーンプロジェクタにおいて、該nm個のマ
トリクス状に配置された単位フレネルシートの各々の形
状は、無負荷状態において、その中央部を該平面状フロ
ントシートと相接したとき、その単位フレネルシートの
周辺部が、フロントシートから遠ざかる極性の1次元曲
率をもつように構成され、かつ該単位フレネルシートの
周辺部を、該平面状フロントシートの方向に密着させる
方向の力をバネ手段によって付与して成ることを特徴と
するマルチスクリーンプロジェクタ。 7.上記6において、該単位フレネルシートと平面状フ
ロントシートとの問に、垂直方向に光を拡散するシート
が追加されてなるマルチスクリーンプロジェクタ。 8.上記6において、該スクリーンは視聴者側から見
て、凹円筒面状に構成されてなるマルチスクリーンプロ
ジェクタ。 9.上記2または上記4において、該支持部材は、大部
分、該単位プロジェクタからの有効光線の存在しない自
由領域に配置され、かつ、該支持部材と連結して、迷光
遮光用部材が形成されてなるマルチスクリーンプロジェ
クタ。 10.上記6において、該バネ手段に連結して迷光遮光
用部材が形成されてなるマルチスクリーンプロジェク
タ。 11.上記1または上記6において、該1次元曲率をス
クリーン位置座標の関数と見なしたプロファイルは、そ
の関数の2次の微孫数の極性が該1次元曲率の極性とは
逆極性であるように形成し、これによって、上記1また
は上記6における該密着力がスクリーン面の全面にわた
って均等に付与されることを特徴とするマルチスクリー
ンプロジェクタ。 12.上記1において、該特定の2層シートは、nm個
の単位フロントシート及びnm個の単位フレネルシート
であり、4角筒状支持部材手段、及び画素サイズよりそ
の直径の小さい線材手段を備え、上記1の該バネ手投の
力は、該支持部材手段を支点として、該線材手段を経由
する張力の形式で、各フロントシートの互いに相隣接す
る周辺部において付与され、かつ、該フレネルシートの
周辺部は、該張力によって該4角筒状支持部材の開口部
と相接するように構成されてなるマルチスクリーンプロ
ジェクタ。 13.上記12において、該4角筒状支持部材は、単位
プロジェクタを収納する箱と連結または一体化されてな
るマルチスクリーンプロジェクタ。 14.上記13において、該箱の中には、投写光を折り
曲げるためのミラー手段が配置されてなるマルチスクリ
ーンプロジェクタ。 15.上記12において、nm個の単位フロントシート
は視聴者側から見て、全体として凹円筒面の一部をなす
ように配置されてなるマルチスクリーンプロジェクタ。 16.n,mを少なくともその一方が2以上の整数であ
り他方が任意の整数であるとして、水平方向にm列、垂
直方向にn行の合計、nm個のマトリクス状に配置され
た単位プロジェクタ手段と、透過形で少なくともn行の
単位フレネルシートと、n行を1枚またはn枚として構
成した水平方向に光を拡散するレンチキュラーレンズか
らなるフロントシートと、を透明な補強シート上に重ね
て構成した3層以上のシートを、m列連結してなるスク
リーン手段と、を備える共に、前記補強シートの入射面
側に迷光遮光用の衝立を取り付け、該衝立に少なくとも
前記フロントシートの左右辺又は周辺を複数の線材とバ
ネを用いて前記補強シート側に密着せしめるような張力
を付与して取り付けて成ることを特徴とするマルチスク
リーンプロジェクタ。 17.上記16において、前記フレネルシート上にその
重量を支えるための棒状支持部材を設け、かつ、該シー
トを中央に保持するため、該シートの左右辺に各1本以
上の線材とバネを用いて前記補強シート側に密着せしめ
るような張力を付与して前記衝立に取りつけたマルチス
クリーンプロジェクタ。 18.上記16又は17において、前記補強シートの上
部に吊るし機構を設けたマルチスクリーンプロジェク
タ。 19.上記16において、m列の補強シートを連結する
機構を設けたマルチスクリーンプロジェクタ。
【0150】こうすることにより、単位スクリーンの継
目部の不連続部の極めて小さい良質の巨大マルチスクリ
ーンプロジェクタを提供できる。従ってその工業上の価
値大なるものがある。更に、以上に説明したように、縦
長の補強板と細い線材を用いて構成するため、フレーム
の陰や、衝立の陰がなくなり、2つ以上の映像がほぼ連
続して観察することができる。また、巨大なマルチスク
リーンにおいても分割できるため容易に搬入が可能であ
る。また、ステンレス製等の強い線材で支持固定が可能
でかつ、補強板を上辺で吊るす機構とするため、強度的
にも安全である。
【0151】
【発明の効果】四角筒状部を有するスクリーン支持用の
支持部材手段の板厚t2を所定の値より小となるように
形成することにより、実質的に支持部材手段の四角筒状
部の陰がスクリーン出力上に現れることを阻止すると共
に、迷光の発生を防止することができる。以上、述べた
ように本発明によれば実用的な効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1を示す斜視図。
【図2】それぞれ単位スクリーンの構成要素を示す斜視
図。
【図3】それぞれ単位スクリーンの構成要素を示す斜視
図。
【図4】参考例の要部を示す斜視図。
【図5】参考例で用いるフレネルシートの無負荷状態の
形状図。
【図6】スクリーン材質の吸湿性を示す等価回路図。
【図7】吸湿プロファイルの階段応答図。
【図8】無負荷状態における曲率分布の望ましい一例を
示すグラフ。
【図9】フロントシートの無負荷状態の形状図。
【図10】参考例の要部を示す斜視図。
【図11】従来のマルチスクリーンプロジェクタを示す
概念図。
【図12】参考例2を示す平面図。
【図13】参考例3の要部斜視図。
【図14】フロントシートの無負荷状態の形状図。
【図15】各参考例の要部の変形例を示す水平断面図。
【図16】図15の一部拡大図。
【図17】各参考例の要部の詳細を示す水平断面図。
【図18】各参考例の要部の詳細を示す水平断面図。
【図19】迷光遮光用部材の垂直断面図。
【図20】各参考例の要部の水平断面図。
【図21】迷光遮光用部材の垂直断面図。
【図22】各参考例の要部の垂直断面図。
【図23】各参考例の要部の垂直断面図。
【図24】参考例4の外観図。
【図25】その要部の水平断面図。
【図26】本発明の実施例1の四角筒状の支持部材を上
から見た断面図。
【図27】図26の単位ブロックを積み重ねた外観図。
【図28】図26の部分拡大図。
【図29】図26の単位ブロックの側面図。
【図30】同上面図。
【図31】本発明の実施例2の側面図。
【図32】図26の単位ブロックの他の精成別を示す構
成図。
【図33】図32の単位ブロックの外観図。
【図34】参考例の斜視図。
【図35】図34の参考例の要部詳細を示す分解斜視
図。
【図36】(a)は、図34の要部を示す正面図。
(b)は、(a)のA−A断面図。
【図37】図34の要部詳細を示す断面図。
【図38】図34で示した参考例の建屋取付状況の説明
図。
【符号の説明】 1,2,3,4 単位プロジェクタ 5,6,7 単位スクリーン 11 フレネルシート 12,31 フロントシート 16 垂直拡散シート 20 補強シート 21 穴 22 線材 23 バネ 24 支持部材 25 穴 35 両側ネジ 36 ネジ頭 37,37’ ナット 38 迷光遮光用部材 40 バネ 45,46 限界光線 51 ネジ 52 ネジ頭 53 ナット 54 バネ 55 迷光遮光用部材 56,57 限界光線 60 フロントシート 61 小ネジ 63 ネジ頭 64 ナット 65 透明ワッシャ 66 バネ 67,68,69 ナット 70 迷光遮光用部材 80 四角状の支持部材 85 液晶パネル及び光源部 86 単位プロジェクタ 101 衝立 102 吊るし機構 103 連結機構 104 補強片 105 ネジ 106 反射防止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 雄三 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 ニューメディア工 場部内 (72)発明者 黒田 祥二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 ニューメディア工 場部内 (56)参考文献 特開 昭64−88531(JP,A) 特開 昭62−180345(JP,A) 特開 昭61−194433(JP,A) 実開 平1−101247(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 21/62 G03B 21/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n,mを少なくともその一方が2以上の
    整数であり、他方が1以上の整数であるとして、垂直方
    向にn行、水平方向にm列、合計nm個のマトリクス状
    に配置された各左右端画角αの単位プロジェクタ手段
    と、nm個の透過式スクリーン手段とを備え、 該透過式スクリーン手段は、その光出射面側にフレネル
    レンズを備えた厚みt1屈折率n1のフレネルシートとそ
    の光入射面側にレンチキュラーレンズを備えたフロント
    シートとを含み、 更に、該フレネルシートの光入射面側に四角筒状部を有
    するスクリーン支持用の支持部材手段を備えており、 そして、該支持部材手段の板厚t2は、 【数1】 以下であることを特徴とするマルチスクリーンプロジェ
    クタ。
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