JP2985213B2 - 光磁気記録再生装置 - Google Patents

光磁気記録再生装置

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JP2985213B2 JP2058930A JP5893090A JP2985213B2 JP 2985213 B2 JP2985213 B2 JP 2985213B2 JP 2058930 A JP2058930 A JP 2058930A JP 5893090 A JP5893090 A JP 5893090A JP 2985213 B2 JP2985213 B2 JP 2985213B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光磁気記録媒体についての記録及び/又は再
生を行うことのできる光磁気記録再生装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
光記録媒体における記録及び/又は再生のための光記
録再生装置の一例として光磁気記録媒体を用いる光磁気
記録再生装置を第5図に示す。
第5図に示す従来の光磁気記録再生装置は、ディスク
状の片面光磁気記録媒体50を装着した際に、片面光磁気
記録媒体50の下面側にレーザ装置58及び対物レンズ59等
から成る光学系を設け、また、片面光磁気記録媒体50の
上面側に磁気系である磁界発生装置60を設けて構成され
ている。対物レンズ59の開口数(以下「NA」と称する)
は0.50〜0.53程度に設定されている。
また、片面光磁気記録媒体50に関するフォーカス方向
及びトラッキング方向への光学系の駆動のために、図示
省略した駆動系が設けられている。磁気系についても第
5図の矢印方向及び上記トラッキング方向への駆動のた
めに、図示省略した別の駆動系が設けられている。
この光磁気記録再生装置においてはその記録のために
磁界変調方式が採用されている。この磁界変調方式にお
いては、磁界を高速で反転制御する必要があるため充分
な励磁電流が得られず、発生磁界強度に限界があるた
め、上記磁界発生装置60は、片面光磁気記録媒体50内の
後述の記録磁性層53の近くに配設される。磁界変調方式
によれば、オーバライト(重ね書き)が可能である。
一方、上記片面光磁気記録媒体50は、例えばポリカー
ボネート等の透光性カバー51の一側面に、誘電体層52、
例えば希土類−遷移金属合金非晶質薄膜等の磁気光学効
果の大きな記録磁性層53、誘電体層54、反射層55、保護
カバー56を順に積層して成っている。この場合、上記透
光性カバー51の厚さt1は一定であり、従来まで1.2mmに
設定されている。
次に簡単な動作説明をする。
先ず、図示省略した回転ディスクに片面光磁気記録媒
体50を載置し回転駆動し、片面光磁気記録媒体50内の記
録磁性層53に磁界発生装置60からの磁界を印加する。こ
の印加される磁界は高速反転制御されており、この磁界
の印加された記録磁性層53に、レーザ装置58から照射さ
れるレーザビームを対物レンズ59及び透光性カバー51を
介して集束することにより、このレーザビームを集束し
た領域の記録磁性層53を磁化させることができ、リアル
タイムに情報信号をオーバーライトすることができる。
ところで、近年における情報量の増大化に伴い、一枚
の光磁気記録媒体の両面に上述のような記録磁性層等を
備えて両面に情報信号の記録ができるような両面光磁気
記録媒体が開発されてきている。
ところが、このような両面光磁気記録媒体において記
録及び/又は再生を行うために、例えば第5図に示すよ
うな光学系と磁気系とを一体にして構成される光磁気ピ
ックアップから、透光性カバーを介して両記録磁性層に
対して磁界を充分な強さで印加することは極めて困難で
ある。磁界変調方式の磁界発生装置においては、高周波
のデータ信号に応じた高周波の電流を電磁コイルに流さ
なければならないが、電流は高周波になればなるほどコ
イルを流れ難くなるため発生磁界に制限があるうえに、
上述のように磁界発生装置から記録磁性層までの透光性
カバーを介しての距離がかなり大きいためである。よっ
て、現行の技術では磁界変調方式による両面光磁気記録
は極めて困難とされている。
なお、上記対物レンズ59は、次式で表わされる球面収
差W40の補正が行なわれている。
W40=t/8・((N2−1)/N3)・NA4 (1) (N:光記録媒体の透光性カバーの屈折率; t:光記録媒体の透光性カバーの厚さ) 〔発明が解決しようとする課題〕 ところで、光記録媒体の透光性カバーの厚さtは、上
述のように1.2mmに設定されてきているが、これは慣例
的に決められているだけで、技術的に特に1.2mmでなけ
ればならない必要はない。
ここで、透光性カバーの厚さtがより薄くなると、例
えば上述したような光磁気記録再生装置において、磁界
発生装置60と記録磁性層53との距離(透光性カバー51を
介しての距離)がより短くなるから好ましい。すなわ
ち、透光性カバー51側から記録磁性層53に対して磁界を
より大きく加えることができる。
上述のように、光学系における対物レンズは球面収差
の補正が成されているが、この補正値は上記式(1)か
らわかる通りN及びNAが一定であっても、光記録媒体の
透光性カバーの厚さtによって変わる。
透光性カバーの厚さtを例えば従来のように1.2mmと
した場合、このtに基づいて上記球面収差の補正が光学
系の対物レンズにおいて行なわれる。
一方、別の光記録媒体の透光性カバーの厚さtが例え
ば上述のような目的のため1.2mm以下である場合、この
光記録媒体についての記録及び/又は再生を、1.2mmの
透光性カバーの厚さtに基づいて球面収差の補正が成さ
れた対物レンズを有する光学系によって行うことはでき
ない。
以上のように、透光性カバーの厚さが従来のような1.
2mmの光記録媒体と透光性カバーの厚さがより薄い光記
録媒体との間の互換性が従来の光記録再生装置にはなか
った。したがって、両方の光記録媒体を使用する場合、
極めて不便なことがある。
本発明の目的は、透光性カバーの厚さが互いに異なる
2種類の光記録媒体のいずれに対しても記録及び/又は
再生を行うことのできる互換性を有する光記録再生装置
を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明による光磁気記録
再生装置は、記録及び/又は再生のためにレーザビーム
が照射される記録層と、この記録層を覆うように設けら
れているとともに上記レーザビームが透過する透光性カ
バーとを備え、互いの外観形状がほぼ等しく構成されて
おり、上記透光性カバーの厚さが厚い第1の光磁気記録
媒体と、この第1の光磁気記録媒体の上記透光性カバー
よりも薄い透光性カバーを備える第2の光磁気記録媒体
とを選択的に用いることができる光磁気記録再生装置に
おいて、上記第1の光磁気記録媒体についての記録及び
/又は再生を行う際に上記レーザビームを上記透光性カ
バーを介して上記記録層に収束させるように構成されて
いる対物レンズを有する光学系と、上記第1あるいは第
2の光磁気記録媒体についての記録及び/又は再生を行
う際に上記記録層に磁界を印加する磁気ヘッドと、上記
第2の光磁気記録媒体についての記録及び/又は再生を
行う際に上記対物レンズにおける収差を補償するために
上記対物レンズと上記第2の光磁気記録媒体との間に、
上記磁気ヘッドとともに上記第2の光磁気記録媒体と対
向するように加えられる透光性補償板とを具備する。
〔作用〕
上記光学系における上記対物レンズは、透光性カバー
の厚さがより厚い第1の光磁気記録媒体についての記録
及び/又は再生が可能なように構成されている。
そして、透光性カバーの厚さがより薄い第2の光磁気
記録媒体についての記録及び/又は再生を上記対物レン
ズによって行う際に、所定の厚さの透光性補償板を上記
対物レンズと上記第2の光磁気記録媒体との間に加える
と、上記第2の光磁気記録媒体におけるより薄い透光性
カバーの厚さが見掛け上増すから、上記第2の光磁気記
録媒体における透光性カバーの厚さがより薄いことによ
って生じる収差を補償することができる。したがって、
第1及び第2の光磁気記録媒体のいずれに対しても上記
光学系によってその記録及び/又は再生が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明による実施例を第1図〜第4B図を参照し
ながら説明する。
第1図及び第2図は本実施例の光磁気記録再生装置の
概略的な構成を示す断面図である。
第1図は、本実施例の光磁気記録再生装置において両
面光磁気記録媒体43(以下「両面媒体」と呼ぶ)につい
ての記録及び再生を行う場合を示すものである。第2図
は、第1図と同じ光磁気記録再生装置において第5図に
示す片面光磁気記録媒体50(以下、「片面媒体」と呼
ぶ)についての記録及び再生を行う場合を示すものであ
る。
第1図に示す光磁気記録再生装置は、第1の光学系
1、この第1の光学系1を駆動するための図示省略した
第1の駆動系、第1の磁気系を構成する磁気ヘッド29、
この磁気ヘッド29が形成されているとともに収差補償を
行うための第1の光学ガラス板28、第2の光学系21、こ
の第2の光学系21を駆動するための図示省略した第2の
駆動系、第2の磁気系を構成する磁気ヘット19、この磁
気ヘッド19が形成されている第2の光学ガラス板18及び
回転軸37aを有しかつ光磁気記録媒体を回転させるため
のスピンドルモータ37を夫々備えている。
以上のように、本実施例の光磁気記録再生装置では、
光学系、磁気系及び駆動系から成る2つの光磁気ピック
アップ装置を光磁気記録媒体を介して第1図及び第2図
における上下に夫々備えている。
なお、本実施例の光磁気記録再生装置は、磁界変調方
式によりオーバーライト(重ね書き)できるように構成
されている。
第1の光学系1は、レーザビームを集束するための第
1の対物レンズ2、偏光ビームスプリッタ3、コリメー
タレンズ4、シリンドリカルレンズ5、レーザダイオー
ド11及び光検出器12を夫々備えている。
上記第1の光学系1は、第2図に示すように厚さt1
1.2mmに設定されている透光性カバー51を有する上述の
片面媒体50について、その記録及び再生に対応できるよ
うに構成されている。
上記第1の対物レンズ2では、上述の式(1)におい
てt=1.2mmとして求められる球面収差の補正が成され
ている。なお、上記tの値において、片面媒体50の誘電
体層52の厚さは1.2mmよりもかなり小さいから、考慮し
なくてもよい。
第2の光学系21は、上記第1の対物レンズ2と対向す
るように配置されておりレーザビームを集束するための
第2の対物レンズ22、偏光ビームスプリッタ23、コリメ
ータレンズ24、シリンドリカルレンズ25、レーザダイオ
ード31及び光検出器32を夫々備えている。
第1図に示す上記両面媒体43は、本願の発明者の1人
が先に他の発明者と共に特願平1−274734号の明細書及
び図面において提案したものであり、共通化した基体44
の両面にそれぞれ高透磁率層45、光硬化性樹脂層46、光
磁気記録層47、接着剤層48、透光性保護板49が順次に積
層されているものである。
両面媒体43の一方の面(第1図においては上面)A及
び他方の面(同じく下面)Bにおけるそれぞれの保護板
49と接着剤層48とは共に透光性を有するとともにレーザ
ビームの透過する透光性カバーを構成し、それらの厚さ
の和t2は、上面A側及び下面B側でそれぞれ1.2mm以下
とすることができ、例えば0.5mmとすることができる。
高透磁率層45は、例えばFe、Co、Niなどの遷移金属、
及びこれらの合金であるパーマロイ、センダスト、また
はアモルファス磁性合金などの高透磁率を有する材料か
ら構成されるものであって、両面媒体43の垂直方向にお
ける垂直磁界効率を高めることが可能となる。
上記第2の光学系21は、上述の両面媒体43について、
その記録及び再生に対応できるように構成されている。
上記第2の対物レンズ22では、そのNAが第1の対物レ
ンズ2のNAと同じに設定されているとともに、上記式
(1)において例えばt=0.5mmとして求められる球面
収差の補正が成されている。なお、この球面収差の補正
において、後述のように第2の光学ガラス板18の板厚を
必要に応じて考慮できる。
上述のように、第1の対物レンズ2及び第2の対物レ
ンズ22において、上記式(1)におけるtが互いに異な
るから、球面収差の補正値が互いに異なる。したがっ
て、第1の対物レンズ2によって両面光磁気記録媒体43
の下面B側についての記録及び再生を行う場合、第1の
対物レンズ2において球面収差が補正されずに生じるか
ら、この球面収差に対する補償を行なわなければならな
い。
上述の補償のために第1の光学ガラス板28を両面媒体
43の下面Bと第1の対物レンズ2との間に加える。この
第1の光学ガラス28は透光性のある例えば石英等から構
成できるが、これに限定されるものではなく透光性を有
するものであればよい。
また、上記第1の光学ガラス板28の板厚t3は、この第
1の光学ガラス板28を上述のように加えたときに、両面
媒体43の接着剤層48と保護板49との厚さの和t2が片面媒
体50の透光性カバー51の厚さt1とほぼ等しくなるように
決められる。すなわち、t2+t3=t1が実質的に成り立つ
ように決められている。板厚t3である第1の光学ガラス
板28を加えることによって、t2は見掛け上t3だけ増えて
t1とほぼ等しくなるから、第1の対物レンズ2において
球面収差が片面媒体50の場合と同様に適切に補正され
る。
第2の光学系21における第2の光学ガラス板18は、両
面媒体43の上面Aと第2の対物レンズ22との間に第2の
対物レンズ22に接するように配置されているとともに、
透光性を有する材料例えば上記第1の光学ガラス28と同
様の石英などから構成できる。
なお、第2の光学ガラス板18の板厚は第1の光学ガラ
ス板28よりも薄い。また必要に応じて第2の光学ガラス
板18の板厚を考慮して第2の対物レンズ22において上記
式(1)による球面収差の補正を予め行っておくことが
できる。また、第2の光学ガラス板18には反射を防ぐた
めにレーザビームの通過する孔部を設けてもよく、この
場合、第2の光学ガラス板18の板厚を第2の対物レンズ
22の球面収差の補正に考慮しなくてもよい。
第3図に示すように、上記第2の光学ガラス板18の表
面18aには、磁気ヘッド19を構成するために、高周波信
号の電流を流して磁界を発生させるための導体17aが渦
巻状のコイルパターン17として形成されている。この光
学ガラス18のコイルパターン17が形成されていない裏面
18bにおいて、コイルパターン17の中心と第2の対物レ
ンズ22の中心とが一致するように位置合わせされて光学
ガラス18と第2の対物レンズ22とが接着固定されてい
る。
上記第1の光学ガラス板28の表面28aには、第2の光
学ガラス板18と同様に、磁気ヘッド29を構成するために
導体27aが渦巻き状のコイルパターン27として形成され
ている。光学ガラス板28の裏面28bにおいて、コイルパ
ターン27の中心と第1の対物レンズ2の中心とが一致す
るように位置合わせされて第1の光学ガラス板28と第1
の対物レンズ2とが接するように固定されている。この
第1の光学ガラス板28は、片面媒体50についての記録及
び再生の際には取り除かれるようになっている。
上記光学ガラス板18及び28は、それぞれコイルパター
ン17及び27の形成されている表面18a及び28aが両面媒体
43の上面A及び下面Bに接近するように夫々配置するこ
とができる。
第1の光学ガラス板28は、上述のように、収差の補償
のためと、磁気ヘッド29のためのコイルパターン27を設
けるためとに兼用されている。
次に動作の説明をする。
最初に、両面媒体43についての記録の場合について説
明する。
第1図に示すように、両面媒体43はその上面Aが第2
の光学系21側に、その下面Bが第1の光学系1側に夫々
面するように図示省略した回転ディスクに装着され、ス
ピンドルモータ37で回転される。なお、両面媒体43の上
面(一方の面)Aと下面(他方の面)Bとは第1図にお
いて上下逆であってもよい。
同時に、第1の光学系1が第1の光学ガラス板28とと
もに図示省略した第1の駆動系によって第1図中矢印F
で示す第1の対物レンズ2の光軸方向であるフォーカス
方向に駆動変位される。また、第1図中矢印Tで示す対
物レンズ2の光軸に直行する方向であるトラッキング方
向に駆動変位される。さらに、第2の光学系21が第2の
光学ガラス板18とともに図示省略した第2の駆動系によ
って、上記F方向及び上記T方向に第1の光学系1の上
記駆動に同期して夫々駆動変位される。
同時に、両面媒体43の下面B側において第1の光学ガ
ラス板28に設けられている磁気ヘッド29のコイルパター
ン27に対して記録しようとする信号を増幅した高周波の
電流信号を供給することによって、磁界が発生する。こ
の磁界は記録信号に応じて高速反転制御されており、両
面媒体43の下面B側の光磁気記録層47に印加される。そ
して、この光磁気記録層47の磁界の印加された領域に、
レーザダイオード11から照射されるレーザビームを、コ
リメータレンズ4、偏光ビームスプリッタ3、第1の対
物レンズ2及び第1の光学ガラス板28を介し、さらに両
面媒体43の透光性保護板49及び接着剤層48を介して集束
する。そして、光磁気記録層47の温度をキュリー点以上
に上昇させることにより情報信号の記録を行うことがで
きる。
また、両面媒体43の上面A側においても第2の光学ガ
ラス板18に設けられている磁気ヘッド19のコイルパター
ン17に対して上述と同じように電流信号を供給すること
によって発生する磁界が、両面媒体43の上面A側の光磁
気記録層47に印加される。そして、上述の下面B側と同
様に、レーザダイオード31からのレーザビームをコリメ
ータレンズ24、偏光ビームスプリッタ23、第2の対物レ
ーザビーム22、第2の光学ガラス板28、両面媒体43の透
光性保護板49及び接着剤層48を夫々介して上述の磁界の
印加された光磁気記録層47に集束することによって、記
録を行う。
また、両面媒体43の下面Bにおいて記録された情報信
号を再生する場合、レーザビームがレーザダイオード11
から記録時よりも低出力強度で照射され、光磁気記録層
47に集束される。そして、光磁気記録層47から反射され
る光が入射の場合と逆の経路をたどって偏光ビームスプ
リッタ3で向きを変えてシリンドリカルレンズ5を介し
て光検出器12に導びかれる。この光は光磁気記録層47に
おける磁気光学効果によりその強度が変化しているが、
その変化を光検出器12において読み取ることにより、再
生が行なわれる。
また、両面媒体43の上面Aにおける再生は上述の下面
B側の場合と同様にして行なわれる。
以上のように、従来のより厚い(例えば1.2mm)透光
性カバー51を有する片面媒体50についての記録及び再生
のための第1の対物レンズ2を用いて、レーザビームの
透過する厚さのより薄い透光性カバー(保護板49と接着
剤層48)を有する両面媒体43の下面B側における記録及
び再生を、上述のように第1の光学ガラス板28を加える
ことによって行うことができる。したがって、両面媒体
43の両面A、Bにおいて記録及び再生を行うことが可能
となる。
また、第1の対物レンズ2と第1の光学ガラス板28と
は両面媒体43の下面B側に、第2の対物レンズ22と第2
の光学ガラス板18とは両面媒体43の上面A側に夫々配置
されるとともに、第1及び第2の光学ガラス板28、18に
夫々設けられたコイルパターン27、17が両面媒体43の下
面B及び上面Aに夫々接近している。そして、レーザビ
ームの透過する接着剤層48と保護板49とから成る透光性
カバーの厚さt2がより小さい。したがって、磁気ヘッド
29、19を構成するコイルパターン27、17のそれぞれと両
面媒体43の光磁気記録層47との距離が極めて短くできる
から、従来までは極めて困難であるとされていた光磁気
変調方式による両面光磁気記録媒体への記録が可能とな
る。
また、磁気ヘッド29及び19は、それぞれ第1及び第2
の対物レンズ2、22に固定され、これらの対物レンズ
2、22のT方向のフォーカスサーボと連動するから、磁
気系のための駆動系を省略することができるとともに、
光磁気記録層47に印加される磁界を常に一定とすること
ができる。
また、両面媒体43についての記録を上述のように行う
際、両面媒体43は高透磁率層45を備えているため、磁気
ヘッド19、29からの磁束が、例えば第1図の破線で示す
ように、磁気閉ループを構成する。したがって、記録時
において両面媒体43の光磁気記録層47に印加される磁束
を効果的に収束してその垂直磁界効率を高めることがで
きて好ましい。
また、上記実施例によれば、両面光磁気記録媒体につ
いての記録及び再生を様々に行うことが可能となる。例
えば第1及び第2の光学系1、21及び磁気ヘッド29、19
を同時に用いることによって、両面媒体43の上面A側及
び下面B側への同時記録が可能となり、また第1及び第
2の光学系1、21を同時に用いれば、同時再生が可能と
なる。これによって、より大容量化が図れるとともに、
情報信号のより高速な記録及び再生が可能となる。
また、両面媒体43の一方の面においてまず記録または
再生を行ってから、次に他方の面において記録または再
生を行うことが可能となる。これによって、片面光磁気
記録媒体と比べて2倍の容量の記録及び再生ができる。
次に、片面媒体50について記録及び再生を行う場合に
ついて説明する。
第2図に示すように、片面媒体50は、その透光性カバ
ー51側が第1の光学系1側に、その保護カバー56側が第
2の光学系22側に夫々面するように、上述の両面媒体43
と同様に装着され、回転される。
この場合、第1の対物レンズ2と透光性カバー51との
間から、第1の光学ガラス板28は取り除かれている。そ
して、第1の光学系1によってレーザビームを記録磁性
層53に収束するとともに、第2の光学系22側の第2の光
学ガラス18に設けられた磁気ヘッド19によって、磁界を
片面媒体50の保護カバー56側から記録磁性層53に加え
る。そして、第1の光学系と第2の光学系とはT方向及
びF方向に同期して駆動変位される。以上の点が両面媒
体43の場合と異なり、他は同様にして記録が行われる。
片面媒体50の再生は、第1の光学系1によって両面媒
体43の場合と同様に(ただし、第1の光学ガラス板28は
取り除かれている)行うことができる。
なお、上述の第1の対物レンズ2及び第2の対物レン
ズ22において、それらのNAは共に従来の0.50〜0.53より
も大きく例えば0.60程度に設定することができ、これに
よってレーザビームがより絞られて記録層に収束される
から、従来よりも高密度な記録ができて大容量化が図れ
る。この場合、従来のNAの対物レンズにより記録された
従来の光記録媒体についての再生は、上述のようなより
大きいNAの対物レンズによっても可能である。
次に、第1図及び第2図に示す光磁気記録再生装置に
両面媒体43あるいは片面媒体50が装着される際、どちら
の媒体であるかを検知して第1の光学ガラス板28を第1
の対物レンズ2と記録媒体との間に自動的に送り込んで
加えるかあるいはそこから取り除くための自動機構の具
体例について、第4A図及び第4B図を参照して説明する。
第4A図に示す自動機構は、第1の対物レンズ2及びこ
の対物レンズ2のアクチュエータ部71が設けられている
とともに一対の案内軸73a、73bに沿って駆動される駆動
ヘッド70、上述した第1の光学ガラス板28、一対の回転
アーム75a、75bを回転軸74を介して回転させるためのモ
ータ78を夫々備えている。そして、例えば上記両面媒体
43がディスクカートリッジ62に収容されている。このデ
ィスクカートリッジ62は、その隅部に長窓孔63が設けら
れ、この長窓孔63の約半分を占める部分が閉塞片64によ
って閉塞されている。
上記自動機構は、所定位置に装着された際のディスク
カートリッジ62の長窓孔63に対応する位置に、発光素子
65と一対の受光素子66a、66bとから成る媒体検知手段を
備えている。
上記自動機構の動作を説明する。
両面媒体43の収容されたディスクカートリッジ62が所
定位置に装着されると、発光素子65からの光が第4B図に
示すように発光素子66bに入射して所定の信号が駆動ヘ
ッド70の図示省略した駆動機構に送られる。なお、この
とき、発光素子65からの光は受光素子66aに閉塞片64が
邪魔して入射しない。また、第1の光学ガラス板28は、
回転アーム75a、75bに設けられている孔76a、76bに第1
の光学ガラス板28の両側面に設けられているピン77a、7
7bが夫々嵌合している状態でありかつ第4B図の実線で示
す持ち上げられた位置にある(第4A図においては、便宜
上ピン77a、77bと孔76a、76bとは夫々嵌合してないよう
に示されている。)。
次に、上記所定の信号が送られた図示省略した駆動機
構によって、駆動ヘッド70が第4B図の矢印L方向に同図
の1点鎖線で示す位置まで案内軸73a、73bに沿って移動
する。
続いて、第1の光学ガラス板28が、上述の持ち上げら
れた位置から、第4B図の矢印M方向にモータ78によって
回転軸74を中心に回転アーム75a、75bとともに回転しな
がら下降する。
そして、第4B図の1点鎖線で示す位置において、第1
の光学ガラス板28は、この光学ガラス板28に設けられて
いる一対の孔79a、79bが駆動ヘッド70に設けられている
一対の位置決めピン72a、72bに嵌合することによって、
位置決めされて駆動ヘッド70の上面70aに載置される。
これによって、第1の光学ガラス板28に形成されている
コイルパターン27の中心と第1の対物レンズ2の中心と
が位置合せされるとともに、駆動ヘッド70と第1の光学
ガラス板28とは一体となる。
次に、回転アーム75a及び75bは、図示省略した駆動手
段によって、第4A図に示すN′方向及びN方向に所定量
だけ夫々移動され、上記孔76a、76bと上記ピン77a、77b
との嵌合が夫々解除される。
次に、上述のように駆動ヘッド70に位置決めされて載
置されかつ回転アーム75a、75bから自由となった第1の
光学ガラス板28は、駆動ヘッド70とともに第4B図の矢印
L′方向に図示省略した駆動機構によって、第4B図の2
点鎖線で示す記録又は再生のための所定の位置まで移動
する。
以上のようにして、本実施例の光磁気記録再生装置を
第1図に示す配置にすることが自動的にできる。
また、上述の片面媒体50の収容されたディスクカート
リッジがこの光磁気記録再生装置に装着された場合、こ
のカートリッジにおいて例えば第4B図に示すような閉塞
片64の位置を、発光素子65からの光が受光素子66aに入
射する(第4B図の破線で示す)ように変えておき、この
光が受光素子66aに入射すると所定の信号が図示省略し
た駆動機構に送られる。そして、第1の光学ガラス板28
を、上記自動機構によって上述した動作と逆の動作で駆
動ヘッド70から取り除くことができる。したがって、第
2図に示す配置にすることが自動的にできる。
以上に説明したように、本実施例の光磁気記録再生装
置は、従来の厚さ(例えば1.2mm)の透光性カバー51を
有する片面媒体50とより厚さの薄い透光性カバーを夫々
有する両面媒体43との間の互換性を有し、いずれの媒体
が装着されてもその記録及び再生が可能である。
なお、上記両面媒体43は片面だけに第1図と同様の構
成でより厚さの薄い透光性カバーや光磁気記録層等を設
けた媒体でもよいことは勿論である。
また、本実施例は光磁気記録媒体を用いるものである
が、本発明はこれに限定されるものではなく、記録媒体
としては、いずれの光記録媒体(例えば再生専用の光記
録媒体あるいは追記型光記録媒体なども含む)でもよい
ことは明らかである。
〔発明の効果〕
本発明の光磁気記録媒体装置によれば、情報の記録容
量を増加させるために透光性カバーを薄くした光記録媒
体や、情報の記録容量を増加させるために透光性カバー
を薄くしかつ、情報の書き換えや読み出しを迅速に行え
るように記録面にレーザビームを照射するとともに記録
面に磁界を印加して用いる光磁気記録媒体といった新規
の記録媒体を利用できるものでありながら、従来から用
いられている透光性カバーの厚い光記録媒体や光磁気記
録媒体の利用が可能であり、使用上極めて便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4B図は本発明による光磁気記録再生装置の実
施例を示すものであって、第1図は記録媒体として両面
光磁気記録媒体を用いる光磁気記録再生装置の断面図、
第2図は第1図に示す光磁気記録再生装置において従来
の片面光磁気記録媒体を用いる場合の断面図、第3図は
第1図に示す光磁気記録再生装置において磁気ヘッドを
構成するために光学ガラス板上に形成されたコイルパタ
ーンの一例を示す平面図、第4A図は第1図及び第2図に
おいて収差補償のための光学ガラス板を対物レンズと光
磁気記録媒体との間に自動的に加えあるいは取り除くた
めの自動機構の具体例を示す斜視図、第4B図は第4A図に
示す自動機構の側面図である。第5図は従来の光磁気記
録再生装置の概略的な断面図である。 なお図面に用いた符号において、 1……第1の光学系(光学系) 2……第1の対物レンズ(対物レンズ) 28……第1の光学ガラス板(透光性補償板) 43……両面光磁気記録媒体(第2の光記録媒体) 47……光磁気記録層(記録層) 48、49……接着剤層、透光性保護板(透光性カバー) 50……片面光磁気記録媒体(第1の光記録媒体) 51……透光性カバー 53……記録磁性層(記録層) t1……透光性カバー51の厚さ t2……接着剤層48と透光性保護板49との厚さの和 t3……第1の光学ガラス板28の板厚 である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 11/10 G11B 7/135

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録及び/又は再生のためにレーザビーム
    が照射される記録層と、この記録層を覆うように設けら
    れているとともに上記レーザビームが透過する透光性カ
    バーとを備え、互いの外観形状がほぼ等しく構成されて
    おり、上記透光性カバーの厚さが厚い第1の光磁気記録
    媒体と、この第1の光磁気記録媒体の上記透光性カバー
    よりも薄い透光性カバーを備える第2の光磁気記録媒体
    とを選択的に用いることができる光磁気記録再生装置に
    おいて、 上記第1の光磁気記録媒体についての記録及び/又は再
    生を行う際に上記レーザビームを上記透光性カバーを介
    して上記記録層に収束させるように構成されている対物
    レンズを有する光学系と、 上記第1あるいは第2の光磁気記録媒体についての記録
    及び/又は再生を行う際に上記記録層に磁界を印加する
    磁気ヘッドと、 上記第2の光磁気記録媒体についての記録及び/又は再
    生を行う際に上記対物レンズにおける収差を補償するた
    めに上記対物レンズと上記第2の光磁気記録媒体との間
    に、上記磁気ヘッドとともに上記第2の光磁気記録媒体
    と対向するように加えられる透光性補償板とを具備する
    ことを特徴とする光磁気記録再生装置。
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