JP2984997B1 - 食品の静菌抗菌殺菌処理装置 - Google Patents

食品の静菌抗菌殺菌処理装置

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JP2984997B1 JP10249222A JP24922298A JP2984997B1 JP 2984997 B1 JP2984997 B1 JP 2984997B1 JP 10249222 A JP10249222 A JP 10249222A JP 24922298 A JP24922298 A JP 24922298A JP 2984997 B1 JP2984997 B1 JP 2984997B1
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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、生鮮食品の細菌の増殖を抑える静
菌を行えることは勿論、生鮮食品に対して抗菌及び殺菌
をも行うことができる食品の静菌抗菌殺菌処理装置を提
供することである。 【解決手段】 食品の静菌抗菌殺菌処理装置10の装置
本体12には食品に静菌、抗菌、殺菌を施す処理室38
が設けられ、処理室38にはガス化された静菌剤液16
を噴霧する噴霧ノズル40が設けられている。この装置
本体12にはオゾン発生装置90が内蔵され、オゾン発
生装置90で発生したオゾンは前記噴霧ノズル40で噴
霧されるようになっている。また、前記装置本体12に
はマイナスイオン発生装置98が内蔵されて、マイナス
イオン発生装置98で発生したマイナスイオンは噴霧ノ
ズル40で噴霧されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鮮魚や精肉等の生
鮮食品の品質や鮮度を維持する食品の静菌抗菌殺菌処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】精肉や鮮魚等の生鮮食品に細菌が増殖す
るのを抑えて、生鮮食品の品質や鮮度を維持する装置と
して食品の静菌処理装置が提案されている。本発明の出
願人も既に食品の静菌処理装置を開発して特許出願(特
願平6−330674号)を行っている。ところで、前
記食品の静菌処理装置は、重炭酸アンモニウムと食塩水
との混合水溶液で構成された静菌剤液を炭酸ガスと共
に、ガス化して生鮮食品に噴霧して、食品面への酸素の
結合を防ぎ、食品の表面にアルカリ皮膜を作って細菌の
増殖を抑える(静菌)と共にミオグロビン・アミノ酸等
のネト化と酸化から守って、食品の外観、味の変化を防
止している。しかし、従来の食品の静菌処理装置は生鮮
食品に対し静菌作用を施すことはできても、抗菌及び殺
菌を行うことは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みなされたものであり、生鮮食品の細菌の増殖を抑える
静菌を行えることは勿論、生鮮食品に対して抗菌及び殺
菌をも行うことができる食品の静菌抗菌殺菌処理装置を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、静菌
剤液を貯蔵する貯蔵タンクと、この貯蔵タンクに接続さ
れて供給された静菌剤液をガス化するガス発生装置と、
このガス発生装置に接続されて前記ガス発生装置でガス
化された混合ガスを収納するガス収納室と、このガス収
納室に接続されると共に処理室内に配設されて処理室内
に置かれた食品に混合ガスを噴霧する噴霧ノズルと、オ
ゾンを発生させて前記処理室内に置かれた食品にオゾン
を噴霧させるオゾン発生装置と、このオゾン発生装置の
ボックス部の側面に形成された空気入口と、ボックス部
の天面に形成された空気出口と、前記ボックス部の内部
で前記空気入口に対応した位置に立設されたセラミック
板で形成された誘電体と、この誘電体の一面に設けられ
たプラス電極と、誘電体の他面に設けられたマイナス電
極と、前記ボックス部の近傍に設けられると共に前記プ
ラス電極,マイナス電極に接続されたオゾン発生電源
と、マイナスイオンを発生させて前記処理室に置かれた
食品にマイナスイオンを噴霧させるマイナスイオン発生
装置と、このマイナスイオン発生装置に設けられたマイ
ナスイオン発生電源と、前記マイナスイオン発生装置の
筒体の内部に横設された取付板と、この取付板の上面及
び下面にはそれぞれ複数固定されると共にマイナスイオ
ン発生電源に接続されたマイナスイオン発生体と、これ
らマイナスイオン発生体に設けられた放射状に針電極を
配設されてなる複数の放射状針電極と、を有してなるこ
とを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】図1乃至図5には本発明に係る食
品の静菌抗菌殺菌処理装置の一実施例が示されている。
図1に示されるように、この食品の静菌抗菌殺菌処理装
置10の装置本体12はボックス形状に形成されてい
る。また、装置本体12の横には炭酸ガスが充填された
炭酸ガスボンベ14が配設されている。この装置本体1
2の底部にはキャスター15が設けられ容易に装置本体
12を移動できるようになっている。図1及び図2に示
されるように、前記装置本体12の下部には重炭酸アン
モニウム、食塩を水に溶解してなる静菌剤液16を貯蔵
した貯蔵タンク18が設置されている。前記静菌剤液1
6は重炭酸アンモニウムと食塩との混合水溶液からなる
公知の静菌剤液でよく、この実施例では出願人が開発し
た商品名「バイオコン」と称される静菌剤液が用いられ
ている。前記貯蔵タンク18には静菌剤液供給パイプ2
0が連通され、この静菌剤液供給パイプ20はガス発生
装置22に接続されている。また、静菌剤液供給パイプ
20の中間部には貯蔵タンク18の静菌剤液16を汲み
上げてガス発生装置22に供給する揚水ポンプ24と揚
水ポンプ24により送られた静菌剤液16の供給を行っ
たり停止させたりする静菌剤液供給電磁弁26が設けら
れている。図2に示されるように、前記ガス発生装置2
2には電気ヒーター28が設けられガス発生装置22に
供給された静菌剤液16を加熱してガス化できるように
なっている。また、ガス発生装置22には前記電気ヒー
ター28の温度調節を行うサーモースタット30が設け
られている。なお、前記ガス発生装置22はガス化した
静菌剤液16と前記炭酸ガスボンベ14から送られてき
た炭酸ガスを混合して混合ガスを作る役目も果たしてい
る。図1及び図2に示されるように、前記ガス発生装置
22には混合ガス用パイプ32が連通され、混合ガス用
パイプ32は前記ガス発生装置22で作られた混合ガス
を収納する混合ガス収納室34に接続されている。ま
た、前記混合ガス用パイプ32の中間部には混合ガス噴
霧電磁弁35が設けられている。前記混合ガス収納室3
4の上部には混合ガス送りパイプ36が連通され、混合
ガス送りパイプ36の先端部は処理室38に導かれた後
に処理室38の天井部近傍に設けられた噴霧ノズル40
に接続されている。図1に示されるように、前記処理室
38は精肉39Aや鮮魚39B等の食品に静菌、抗菌、
殺菌を施す筐状の室であり、処理室38内には前記食品
を載置する網状のメッシュ棚41が複数段になって設け
られている。メュシュ棚41にすることによりメッシュ
棚41が複数段であっても下段のメッシュ棚41に載置
されている食品に噴霧ノズル40で噴霧された混合ガス
を十分浴びせることができるようになっている。また、
処理室38の前部には扉38Aが開閉可能に設けられ処
理室38内と外部とを遮断できるようになっている。図
1及び図2に示されるように、前記混合ガス収納室34
の下部には混合ガス排気パイプ42が連通され筒状のド
レン用収集器44に接続されている。このドレン用収集
器44は図示されないドレンに接続され、混合ガスを排
出できるようになっている。前記炭酸ガスボンベ14に
はボンベ用パイプ46が連通されている。このボンベ用
パイプ46の炭酸ガスボンベ14近傍には炭酸ガス用調
整器48、炭酸ガス用加温器50が設けられている。ま
た、前記ボンベ用パイプ46は分岐管52で第1炭酸ガ
スパイプ54と第2炭酸ガスパイプ56とに分岐してい
る。前記第1炭酸ガスパイプ54の中間部には元電磁弁
58が設けられ、先端部には炭酸ガスボンベ14から送
られた炭酸ガスを分配する炭酸ガス分配器60が配設さ
れている。この炭酸ガス分配器60内には炭酸ガス用元
電磁弁62,炭酸ガス用送り電磁弁64,炭酸ガス用押
し上げ電磁弁66が並んで内蔵されている。また、前記
炭酸ガス分配器60の炭酸ガス用送り電磁弁64の対応
個所には炭酸ガス送りパイプ68が連通されている。こ
の炭酸ガス送りパイプ68は前記ガス発生装置22に接
続され、炭酸ガス送りパイプ68の基端部には炭酸ガス
送りコントロール弁70が設けられ、先端部には炭酸ガ
ス送り電磁弁72が設けられている。また、前記炭酸ガ
ス分配器60の炭酸ガス用押し上げ電磁弁66の対応個
所には炭酸ガス押し上げパイプ74が連通されている。
この炭酸ガス押し上げパイプ74は前記ガス収納室34
の中間部に接続され、炭酸ガス押し上げパイプ74の基
端部には炭酸ガス押し上げコントロール弁76が設けら
れている。前記第2炭酸ガスパイプ56は前記処理室3
8の上方に設けられた炭酸ガス貯蔵タンク78に接続さ
れ、第2炭酸ガスパイプ56の中間部には炭酸ガス用圧
力計80,安全弁82,電磁弁84が設けられている。
前記炭酸ガス貯蔵タンク78にはパイプ86,86が連
通されパイプ86,86は前記処理室38の天井部に設
けられた炭酸ガス噴霧ノズル88,88に接続されてい
る。前記パイプ86,86の中間部には炭酸ガスコント
ロール電磁弁89,89が設けられている。また、前記
装置本体12にはオゾン発生装置90が内蔵されてい
る。図3に示されるように、このオゾン発生装置90の
ボックス部91の側面91Aの図3手前側には空気入口
92Aが形成され、ボックス部91の天面91Bの図3
奥側には空気出口92Bが形成されている。前記ボック
ス部91の内部で前記空気入口92Aに対応した位置に
はセラミック板で形成された誘電体93が立設されてい
る。この誘電体93の一面(図3手前側)にはプラス電
極93Aが設けられ、他面(図3奥側)にはマイナス電
極93Bが設けられている。また、図1に示されるよう
に前記ボックス部91の近傍にはオゾン発生電源94が
設けら、前記プラス電極93A,マイナス電極93Bに
接続されている。従って、前記オゾン発生装置90にお
いては電気的高電圧(5000V〜50000V)によ
りセラミック沿面放電(コロナ放電)を起こし、効率よ
く高電圧高純度のオゾンを発生させることができる。オ
ゾン発生量は供給される酸素量(空気量)に比例する
が、その温度や湿度によっても影響を受けるので、供給
される酸素(空気)は適温で乾燥したものが望ましい
が、前記誘電体93はセラミック板を使用しているので
ボックス部91内を乾燥させ易くすると共にボックス部
91内の汚れの発生を少なくして、放電がアーク状態に
なるのを防いで、気体の密度が高い状態でも安定してオ
ゾンの発生を持続することができる。前記ボックス部9
1の隣には送風機95が配設され、この送風機95より
送られた空気が前記空気入口92Aを介してボックス部
91内に入って減速され、誘電体93のセラミック沿面
放電(コロナ放電)により、空気中の酸素はオゾンとな
り前記空気出口92Bから出るようになっている。な
お、上述したように前記空気入口92Aはボックス部9
1の側面91Aの図3手前側に形成され、空気出口92
Bはボックス部91の天面91Bの図3奥側に形成され
ているので、空気入口92Aからボックス部91内に入
った空気は直接的に空気出口92Bから出ることはでき
ずボックス91内に停滞して減速されることになるので
誘電体93によりオゾンとされて空気出口92Bから出
ることになる。前記オゾン発生装置90で発生したオゾ
ンは空気出口92Bからオゾン用パイプ96を通過して
前記噴霧ノズル40に送られるようになっている。ま
た、前記装置本体12にはマイナスイオン発生装置98
が内蔵されている。このマイナスイオン発生装置98に
はマイナスイオン発生電源99が設けられている。図4
及び図5に示されるように、前記マイナスイオン発生装
置98の筒体100の内部には取付板101が横設さ
れ、この取付板101の上面101A及び下面101B
にはそれぞれマイナスイオン発生体102が複数固定さ
れている。これらマイナスイオン発生体102は前記マ
イナスイオン発生電源99に接続されている。これらマ
イナスイオン発生体102には放射状に針電極を配設さ
れてなる複数の放射状針電極102Aが設けられてい
る。放射状針電極102Aの針電極を放射状にした理由
は1cm3中に約1019個ともいわれている数の気体分
子をより多くイオン化するために電子との衝突の割合が
多くなるように電子が放出される電極の先端部を放射状
にしたためである。また、一回の衝突で電子が気体分子
をイオン化する割合は加えられる電界に比例するため高
電圧(5000V〜50000V)にした。なお、放射
状針電極102Aは従来のワイヤー電極、針電極等のイ
オン化の効率を消煙時間により判断した結果、放射状針
電極102Aの消煙時間をワイヤー電極の3分の1以
下、針電極の5分の1以下に短縮することができる。ま
た、図4に示されるように、前記取付板101には連通
孔101Cが複数個貫通形成され、取付板101に関係
なくマイナスイオンが前記筒体100内を自由に移動で
きるようになっている。図1及び図2に示されるよう
に、前記マイナスイオン発生装置98の隣にはマイナス
イオン用エアブロワ104が配設されマイナスイオン発
生装置98で発生したマイナスイオンはマイナスイオン
用エアブロワ104によってマイナスイオン用パイプ1
06を通過して前記噴霧ノズル40に送られるようにな
っている。なお、このマイナスイオン発生装置98のイ
オン発生数は約1000万個以上で従来のマイナスイオ
ン発生装置のマイナスイオン発生数(約200万個〜約
300万個)を大きく上回ることができる。前記処理室
38の下部には排気ガス用パイプ110が連通して設け
られ、排気ガス用パイプ110は排気ガス処理装置11
2に接続されている。前記排気ガス用パイプ110の中
間部には排気ガス用ブロワ114が設けられ処理室38
内の排気ガスを強制的に排気ガス処理装置112に送れ
るようになっている。なお、前記排気ガス用パイプ11
0は排気ガス用ブロワ114の手前で枝分かれされて主
に排液を直接前記ドレン用収集器44に導けるようにな
っている。前記排気ガス処理装置112の上部には濾過
器115が設けられ、排気ガス処理装置112の下部は
前記ドレン用収集器44に接続されている。また、排気
ガス処理装置112の中間部には排気パイプ116が設
けられ排気ガスを装置本体12の外部に排気するように
なっている。前記ガス発生装置22にはガス圧抜き用パ
イプ120とガス排気パイプ122が連通され、ガス圧
抜き用パイプ120は前記排気ガス処理装置112に接
続され、ガス排気パイプ122は前記ドレン用収集器4
4に接続されている。前記ガス圧抜き用パイプ120の
基端部には圧力抜き電磁弁124が設けられている。こ
の圧力抜き電磁弁124はガス発生装置22内で静菌剤
液16を加熱してガス化する際にガス発生装置22内が
高圧になった場合にガス発生装置22の圧力を抜いてガ
ス圧抜き用パイプ120を介して抜いたガスを排気ガス
処理装置112に送れるよう安全弁の役目を果たしてい
る。また、前記ガス排気パイプ122の基端部にはドレ
ン用電磁弁126が設けられている。前記排気ガス処理
装置112の上部には第1吸水パイプ128が接続され
ている。この第1吸水パイプ128は図示されない吸水
口に接続された吸水パイプ130から吸水して排気ガス
処理装置112を洗浄できるようになっている。前記第
1吸水パイプ128の中間部には吸水電磁弁132が設
けられている。また、前記炭酸ガス分配器60には第2
吸水パイプ134が接続されている。この第2吸水パイ
プ134は前記第1吸水パイプ128と同じ吸水パイプ
130から吸水して炭酸ガス分配器60を洗浄できるよ
うになっている。前記第2吸水パイプ134の中間部に
も吸水電磁弁136が設けられている。なお、前記各構
成要素は炭酸ガスボンベ14や水の吸水等の一部構成要
素を除いて装置本体12に設けられた操作スイッチボタ
ン138(図1参照)によって作動する。また、図示は
されないが装置本体12の内部には前記多数の電磁弁等
の制御装置も内蔵配備されている。
【0006】次に、実施例の食品の静菌抗菌殺菌処理装
置10の作用について説明する。まず、前記装置本体1
2の処理室38の扉38Aを開けて静菌、抗菌、殺菌の
処理を施す精肉39A,鮮魚39Bを処理室38内のメ
ッシュ棚41に載置して扉38Aを閉め、装置本体12
の操作スイッチボタン138をオンする。すると、揚水
ポンプ24によって貯蔵タンク18に貯蔵されている静
菌剤液16がガス発生装置22内に供給されて、静菌剤
液16はガス発生装置22内でヒーター28で加熱され
てガス化する。一方、炭酸ガスボンベ14の炭酸ガスは
ボンベ用パイプ46及び第1炭酸ガスパイプ54を経て
炭酸ガス分配器60に送られ炭酸ガス用送り電磁弁64
より炭酸ガス送りコントロール弁70を経て炭酸ガス送
りパイプ68から炭酸ガス送り電磁弁72で前記ガス発
生装置22内に送られる。これによりガス発生装置22
内ではガス化した静菌剤液16と炭酸ガスが混合して混
合ガスになると共に炭酸ガスの圧力により混合ガスはエ
アゾル化して混合ガス用パイプ32、混合ガス噴霧電磁
弁35を経て混合ガス収納室34に送り込まれる。ま
た、炭酸ガスボンベ14の炭酸ガスは炭酸ガス用押し上
げ電磁弁66でコントロール弁76にて混合ガス収納室
34に送り込まれ、送り込まれた炭酸ガスが前記混合ガ
ス収納室34に収納されている混合ガスを混合ガス送り
パイプ36に送り、エアゾル化した混合ガスは炭酸ガス
と共に噴霧ノズル40から処理室38内に噴霧される。
これにより処理室38のメッシュ棚41に載置されてい
る精肉39A,鮮魚39Bの表面に混合ガスが噴霧され
る。このため前記精肉39A,鮮魚39Bの表面にはア
ルカリ皮膜が形成され、食品を腐敗、変敗させる細菌の
増殖を防ぐ(静菌)と共にミオグロビン・アミノ酸等に
よるネト化をも防ぎ、その上に精肉39A,鮮魚39B
の鮮度を保つことができる。さらに、精肉39A,鮮魚
39Bの乾燥を防ぐことができる。また、前記オゾン発
生装置90,オゾン発生電源92とオゾン用エアブロワ
94が同時に作動して、オゾン発生装置90によりオゾ
ンが発生され、発生したオゾンはオゾン用パイプ96、
噴霧ノズル40を介して処理室38内に噴霧される。従
って、オゾンは前記混合ガスと同時に処理室38内の精
肉39A,鮮魚39Bに噴霧される。すると、前記精肉
39A,鮮魚39Bの表面にオゾンが噴霧されるのでオ
ゾンの酸化力による抗菌力及び殺菌力により精肉39
A,鮮魚39Bの細菌を抗菌、殺菌する。しかも、前記
オゾン発生装置90で発生されるオゾンは高電圧,高純
度であるため抗菌力、殺菌力がより強いという利点を有
する。なお、前記噴霧ノズル40から混合ガス及びオゾ
ンが噴霧されている最中に炭酸ガスボンベ14の炭酸ガ
スはボンベ用パイプ46,第2炭酸ガスパイプ56を介
して炭酸ガス用圧力計80、安全弁82、電磁弁84に
より炭酸ガス貯蔵タンク78に送り込まれる。そして炭
酸ガスは炭酸ガスコントロール電磁弁89,89により
パイプ86,86を介して炭酸ガス噴霧ノズル88,8
8から噴霧される。この炭酸ガスを精肉39A,鮮魚3
9Bに噴霧することにより、既に精肉39A,鮮魚39
Bに噴霧されている前記混合ガス及びオゾンは精肉39
A,鮮魚39Bにより浸透され、静菌作用、抗菌作用、
殺菌作用を高めることができる。なお、前記静菌剤液1
6に含まれる重炭酸アンモニウムは重炭酸アンモニウム
臭を有するが重炭酸アンモニウム臭の成分はアンモニア
NH3である。しかし、このアンモニア臭に対してオゾ
ンが噴霧されるためオゾンO3の持つ強力な酸化によ
り、アンモニアの化学式であるNH3にオゾンのOが付
き、構造を変えてしまうことによりアンモニアNH3
なくしてしまうので重炭酸アンモニウム臭を消すことが
でき、従来の食品の静菌処理装置で生じていた重炭酸ア
ンモニア臭に悩まされることはない。また、オゾンはO
を1つ与えることにより還元され酸素O2に戻る。更に
マイナスイオンによる電気的イオン結合も作用する。従
って、オゾン等3種の合体により、重炭酸アンモニウム
は急速に中和され、装置本体12より排気された時は許
容濃度以下となって酸素に戻る。そして、前記混合ガ
ス、炭酸ガス、オゾンの噴霧が終了すると同時にマイナ
スイオン発生装置100、マイナスイオン発生電源10
2、マイナスイオン用エアブロワ104が作動して、マ
イナスイオン発生装置100により発生したマイナスイ
オンはマイナスイオン用パイプ106、噴霧ノズル40
を介して処理室38内に噴霧される。マイナスイオンが
精肉39A,鮮魚39Bに噴霧されることによりマイナ
スイオンの酸化還元力で精肉39A,鮮魚39Bの酸化
の進行を抑えてエチレンガスの発生を少なくする。ま
た、マイナスイオンにより細菌は、細菌の分子構造であ
る元素C・H・Nの間に電子を飛ばして生体を維持して
いるところに、電気的イオン結合させることで電子を飛
ばなくして死滅させることができる。従って、マイナス
イオンを噴霧させることにより一段と殺菌効果を高める
ことができる。なお、噴霧されて精肉39A,鮮魚39
Bに付着しなかった混合ガス、炭酸ガス、オゾン、マイ
ナスイオンは処理室38の下部に設けられた排気ガス用
パイプ110を通り排気ガス用ブロワ114により排気
ガス処理装置112に送られて排気パイプ116から装
置本体12の外部に放出される。また、排気ガス処理装
置112からドレン用収集器44を介してドレンに流れ
装置本体12の外部に放出される。最後に、食品の静
菌、抗菌、殺菌処理作業が終了した後は吸水電磁弁13
2を開いて吸水パイプ130から第1吸水パイプ128
に水を送り排気ガス処理装置112を洗浄し、吸水電磁
弁136を開いて吸水パイプ130から第2吸水パイプ
134に水を送り炭酸ガス分配器60を洗浄して洗浄作
業が終了する。
【0007】なお、実施例では食品の静菌、抗菌、殺菌
処理を行う専用の食品の静菌抗菌殺菌処理装置10を示
したが、前記食品の静菌抗菌殺菌処理装置10の装置本
体12を大型に製造して食品貯蔵庫と兼用できるように
してもよい。また、例えば装置本体12をベルトコンベ
アの中間部に設けると共に処理室38内をベルトコンベ
アが通過可能なように配設し、静菌、抗菌、殺菌処理を
施す食品をベルトコンベアに載せて食品を処理室38内
を移動させながら連続して食品に静菌、抗菌、殺菌処理
を施すような構成にしてもよい。なお、食品の静菌抗菌
殺菌処理装置10を食品貯蔵運搬車に搭載される食品貯
蔵庫に内設すれば食品の運搬中に食品の静菌、抗菌、殺
菌処理を行うことができて時間の節約等を図れ便利であ
る。また、オゾン発生装置及びマイナスイオン発生装置
の構造は実施例に示された構造に限定されるものではな
く、公知のオゾン発生装置及びマイナスイオン発生装置
の構造でもよいことは勿論である。
【0008】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る食品の
静菌抗菌殺菌処理装置は静菌剤液、炭酸ガス、オゾン、
マイナスイオン等のガス体を食品に噴霧することにより
食品を腐敗、変敗させる細菌類の増殖を抑え、その上オ
ゾン、マイナスイオンにより抗菌、殺菌を行って食品の
外観や味の変化を防止し、食品の品質の向上を図ること
ができるという優れた効果を有する。また、本発明に係
る食品の静菌抗菌殺菌処理装置はオゾンを噴霧すること
により静菌剤液に含まれている重炭酸アンモニウムのア
ンモニウム臭を除去することができるという優れた効果
を有する。さらに、本発明に係る食品の静菌抗菌殺菌処
理装置は生鮮食料品等に対して容易に静菌、抗菌、殺菌
を行うことができるので生鮮食品の保存期間を長くでき
生鮮食品の流通等の効率化を図ることができるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】食品の静菌抗菌殺菌処理装置の斜視図である。
【図2】食品の静菌抗菌殺菌処理装置の作用説明図であ
る。
【図3】食品の静菌抗菌殺菌処理装置に用いられるオゾ
ン発生装置の全体斜視図である。
【図4】食品の静菌抗菌殺菌処理装置に用いられるマイ
ナスイオン発生装置の全体斜視図である。
【図5】食品の静菌抗菌殺菌処理装置に用いられるマイ
ナスイオン発生装置の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
10・・・食品の静菌抗菌殺菌処理装置 12・・・装置本体 16・・・静菌剤液 18・・・貯蔵タンク 22・・・ガス発生装置 34・・・混合ガス収納室 38・・・処理室 40・・・噴霧ノズル 90・・・オゾン発生装置 98・・・マイナスイオン発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 3/358 A23B 4/00 A23B 4/14 A23L 3/3445

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静菌剤液を貯蔵する貯蔵タンクと、この
    貯蔵タンクに接続されて供給された静菌剤液をガス化す
    るガス発生装置と、このガス発生装置に接続されて前記
    ガス発生装置でガス化された混合ガスを収納するガス収
    納室と、このガス収納室に接続されると共に処理室内に
    配設されて処理室内に置かれた食品に混合ガスを噴霧す
    る噴霧ノズルと、オゾンを発生させて前記処理室内に置
    かれた食品にオゾンを噴霧させるオゾン発生装置と、こ
    のオゾン発生装置のボックス部の側面に形成された空気
    入口と、ボックス部の天面に形成された空気出口と、前
    記ボックス部の内部で前記空気入口に対応した位置に立
    設されたセラミック板で形成された誘電体と、この誘電
    体の一面に設けられたプラス電極と、誘電体の他面に設
    けられたマイナス電極と、前記ボックス部の近傍に設け
    られると共に前記プラス電極,マイナス電極に接続され
    たオゾン発生電源と、マイナスイオンを発生させて前記
    処理室に置かれた食品にマイナスイオンを噴霧させるマ
    イナスイオン発生装置と、このマイナスイオン発生装置
    に設けられたマイナスイオン発生電源と、前記マイナス
    イオン発生装置の筒体の内部に横設された取付板と、こ
    の取付板の上面及び下面にはそれぞれ複数固定されると
    共にマイナスイオン発生電源に接続されたマイナスイオ
    ン発生体と、これらマイナスイオン発生体に設けられた
    放射状に針電極を配設されてなる複数の放射状針電極
    と、を有してなることを特徴とする食品の静菌抗菌殺菌
    処理装置。
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