JP2984450B2 - 高周波誘導加熱式アプセット接合法 - Google Patents

高周波誘導加熱式アプセット接合法

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JP2984450B2
JP2984450B2 JP4021608A JP2160892A JP2984450B2 JP 2984450 B2 JP2984450 B2 JP 2984450B2 JP 4021608 A JP4021608 A JP 4021608A JP 2160892 A JP2160892 A JP 2160892A JP 2984450 B2 JP2984450 B2 JP 2984450B2
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induction heating
joining method
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郁夫 若元
和夫 森本
一也 鶴崎
清 和泉
寛治 林
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JFE Steel Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粗圧延材を接合して連続
的に仕上げ圧延を行なう連続熱間圧延プロセスにおける
粗圧延材の高速接合法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来比較的薄い鋼板(10mm以下)を
接合した後、連続冷間圧延や酸洗する場合には、図6に
示す様なフラッシュバット溶接法が採用されている。
【0003】同図(a)において1は先行圧延材、2は
後行圧延材で、先行圧延材1の後端部と、後行圧延材2
の先端部の対向する接合面間で、溶接電源19によりア
ーク18を発生させて両圧延材を溶接接合している。
【0004】そして同図(b)に示すように接合された
両圧延材は圧延ロール6により薄く圧延されている。
【0005】また比較的厚い粗圧延材(20〜50m
m)を対象とした場合は、図7に示すように、前後の粗
圧延材1,2の端部を重ね合せた後、釘状材20を打ち
込んだり、溶接で仮り止めした後、圧延・圧接する方法
が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述の従来技
術のうち、フラッシュバット溶接による接合法では、板
厚が20〜50mm程度の厚い粗圧延材を対象とした場
合には、接合断面積が大きく、電源容量が不足し、接合
面全面を短時間で接合することは困難であった。
【0007】また、釘状材を打込んだり、溶接による仮
止め後、圧延・圧接する方法については、特別のプレス
行程を必要とする等、走間で、短時間かつ確実な接合を
行なう目標に対して種々の問題があり、実用化に至って
ない。
【0008】本発明は前記各不具合点を解消し、良好な
接合を安定的に得られる新たな粗圧延材の高速接合法を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の構成として本発明の高周波誘導加熱式アプセット接合
法は、粗圧延後の先行圧延材の後端部と後行圧延材の先
端部とを加熱、押圧処理によって接合した後、圧延処理
を行なって接合を終了する連続熱間圧延プロセスにおけ
る接合方法において、先行圧延材後端部と後行圧延材先
端部の対向する接合面を、突き合せた時両圧延材の板幅
方向の両端部のみが接触するよう切断又は塑性加工を施
し、該両端部のみを加圧装置により適正圧力で加圧接触
させた後、該圧延材の板幅方向中央部分に構成されたス
リットの上下位置に配置した誘導コイルに高周波電源か
ら高周波電流を通電することにより前記スリットの周囲
を周回する渦電流を発生させ、前記圧延材の板幅方向両
端の接触部を抵抗加熱すると共にスリット内側をも誘導
加熱し、この際前記圧延材の接合部の温度を該接合部の
上方に設けた放射温度計で測定しながらその測定値と設
定値とを比較演算し、圧延材板幅方向両端部の温度が一
定の設定値の範囲に保持されるように前記高周波電源の
出力を自動制御することを特徴としている。また、本発
明の高周波誘導加熱式アプセット接合法は、上記温度の
一定の設定値の範囲を1400〜1500℃の範囲とす
ることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の高周波誘導加熱式アプセット接合法
は、先行圧延材と後行圧延材の板幅方向両端部の加圧接
触部は抵抗加熱により加熱圧接し、また板幅方向中央に
構成されたスリット部には、スリットを板厚方向に貫通
する磁束を作りスリット部を周回する渦電流を発生さ
せ、板幅両端から中央部へ向け順次加熱圧着を行ない、
板両端部を必要長さまで完全に圧接する。
【0011】この結果次工程での圧延で切断しない程度
の板両端部を接合し得る。
【0012】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基づいて具
体的に説明する。図1 (a)、(b)、(c)は本発明
の全体接合プロセスを示す説明図で、まず図(a)にお
いて先行材1の後端部中央を曲率半径Rの曲刃でクロッ
プシャしたものと、後行材2の先端部全面を直線刃で切
断した面とを突き合せ、両圧延材の板幅方向の両端部3
を接触させる。
【0013】次いで(b)に示すように、板幅方向中央
部分に構成されたスリット16の上下位置に配置した誘
導コイルに高周波電流を通電することにより、スリット
を板厚方向に貫通する磁束を作り、スリット16の周囲
を周回する渦電流15を発生させる。
【0014】また板幅方向両端接触部3は抵抗発熱によ
り加熱圧接され、圧接部4が板幅両端から中央部に向け
て順次加熱圧着により形成され、次工程での圧延で切断
しないための接合長(lmm)まで圧接される。
【0015】ついで(c)に示すような圧延ロール6に
よる圧延工程に送られ、所要の接合部5を強固に形成し
両圧延材1,2の接合が終了する。
【0016】図2は本発明接合法で用いる接合装置の構
成を示すもので、図において、先行材1及び後行材2は
加圧クランプ7及び油圧シリンダ8,9から成る加工装
置によりクランプ及びアプセットされる。
【0017】なお8はクランプ用油圧シリンダ、9はア
プセット用油圧シリンダである。
【0018】次に、接合面のスリット16の上下に設け
られた誘導コイル10に高周波電流を給電する高周波電
源11の出力は、接合部の温度測定のため接合部上方に
設けた放射温度計12の測定値と設定値(例えば140
0≦T<1500℃)を比較・演算し出力制御を行なう
為の出力制御装置13によりコントロールされる。
【0019】なお、図2中Wはクランプ力、Fはアプセ
ット力、14は磁束、15は渦電流、4は接合部、17
は加熱域を示す。
【0020】次に図3に接合プロセスを示す。ステップ
1で板両端接触部が加熱され、アプセット力Fにより両
端部は変形しステップ2の状態となる。
【0021】渦電流15は周波数と被接合材の物性で決
まる浸透深さδの領域のみを流れるため、板両端部から
板中央部に向かって順次加熱、変形、圧接されステップ
3の状態に移行して行く。
【0022】ステップ1,2,3における接合部の温度
a,b,cは図4に示す接合特性データより加圧面圧2
kg/mm2 以上の場合加熱温度1400℃〜1500
℃の間で良好な接合が得られることから、放射温度計1
2による測定値が1400〜1500℃の間になる様出
力制御装置13により高周波電源11の出力は出力制御
される。
【0023】図5は出力の自動制御がない場合と、本発
明のように出力の自動制御がある場合との接合条件と特
徴を示す説明図で、出力自動制御なしの場合、電源出力
は前もって得られたデーターをもとに設定されるため板
の温度、接合面形状等の外乱により入熱の過不足を生
じ、過大の場合には溶け落ちを、また入熱不足の場合は
加熱不足による接合不良を生じる。
【0024】これに対し本発明のように接合部の温度を
検出しながら出力自動制御を行なうと、外乱に対しても
入熱の過不足がなく、良好な接合が安定して得られる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明の高周波誘導加
熱式アプセット接合法によれば次に示す効果を奏する。 (1)安定した接合強度が得られる。 (2)接合面精度が緩和される。 (3)多種多様(板幅、板厚、材質等)の被接合材に迅
速に対応できる。 (4)これらの結果連続圧延プロセスの安定操業が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る接合方法の全体プロセ
ス説明図である。
【図2】同実施例方法に用いる接合装置の構成図であ
る。
【図3】本発明接合方法の接合プロセスの説明図であ
る。
【図4】本発明接合方法における接合特性の説明図であ
る。
【図5】本発明方法と他の方法との接合条件及び特徴の
比較図である。
【図6】従来の接合方法の1例を示す構成図である。
【図7】従来の接合方法の別の1例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 先行材 2 後行材 3 接触部 4 圧接部 5 接合部 6 圧延ロール 7 クランプ装置 8 クランプ用油圧シリンダ 9 アプセット用油圧シリンダ 10 誘導コイル 11 高周波電源 12 放射温度計 13 出力制御装置 14 磁束 15 渦電流 16 スリット 17 加熱部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴崎 一也 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 和泉 清 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 林 寛治 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社広島製作所内 (56)参考文献 特開 平4−89110(JP,A) 特開 平4−89109(JP,A) 特開 平4−89120(JP,A) 特開 平4−158905(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 15/00 B21B 1/26 B23K 13/01 B23K 20/00 340 H05B 6/10 381

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗圧延後の先行圧延材の後端部と後行圧
    延材の先端部とを加熱、押圧処理によって接合した後、
    圧延処理を行なって接合を終了する連続熱間圧延プロセ
    スにおける接合方法において、 先行圧延材後端部と後行圧延材先端部の対向する接合面
    を、突き合せた時両圧延材の板幅方向の両端部のみが接
    触するよう切断又は塑性加工を施し、該両端部のみを加
    圧装置により適正圧力で加圧接触させた後、該圧延材の
    板幅方向中央部分に構成されたスリットの上下位置に配
    置した誘導コイルに高周波電源から高周波電流を通電す
    ることにより前記スリットの周囲を周回する渦電流を発
    生させ、前記圧延材の板幅方向両端の接触部を抵抗加熱
    すると共にスリット内側をも誘導加熱し、この際前記圧
    延材の接合部の温度を該接合部の上方に設けた放射温度
    計で測定しながらその測定値と設定値とを比較演算し、
    圧延材板幅方向両端部の温度が一定の設定値の範囲に保
    持されるように前記高周波電源の出力を自動制御するこ
    とを特徴とする高周波誘導加熱式アプセット接合法。
  2. 【請求項2】 上記温度の一定の設定値の範囲を140
    0〜1500℃の範囲とすることを特徴とする請求項1
    記載の高周波誘導加熱式アプセット接合法。
JP4021608A 1992-01-13 1992-01-13 高周波誘導加熱式アプセット接合法 Expired - Lifetime JP2984450B2 (ja)

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