JP2982935B2 - 電気カーペットの制御装置 - Google Patents
電気カーペットの制御装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電気カーペットに係わ
り、詳しくはヒーターへの通電の制御に関するものであ
る。
り、詳しくはヒーターへの通電の制御に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】図５は従来の電気カーペットの制御装置
を示したブロック図で、１は交流電源で、電源スイッチ
２、温度調節用の可変抵抗器３、整流ダイオード４及び
調整抵抗１０の直列回路を介しコンパレータ５のマイナ
ス入力端子に接続されると共に、この整流ダイオード４
と調整抵抗１０との接続点と接地間にセンサー線６が接
続されている。コンパレータ５の出力はリレー駆動部７
に接続され、この接触子の切り換えによりヒーター８の
通電の入り切りがなされている。前記センサー線６は電
気カーペットのヒーター８に平行して敷設され、このヒ
ーター８とセンサー線６は絶縁層を介して配設されてい
る。ヒーター８で熱せられた電気カーペットの温度変化
は前記センサー線６で検出されインピーダンスの変化と
して出力される。即ち、そのインピーダンスは温度が上
がれば小さくなり、温度が下がれば大きくなる。従っ
て、希望する温度に前記可変抵抗器３を設定することに
より決まる抵抗値と前記センサー線６が検出したインピ
ーダンスで決まる検出電圧は前記コンパレータ５のマイ
ナス入力端子に入力される。同コンパレータ５のプラス
入力端子に入力された基準電圧８と検出電圧（マイナス
入力端子）とを比較して前記基準電圧８より検出電圧が
高い場合、出力信号を送出し、低い場合には停止するよ
うにしている。
を示したブロック図で、１は交流電源で、電源スイッチ
２、温度調節用の可変抵抗器３、整流ダイオード４及び
調整抵抗１０の直列回路を介しコンパレータ５のマイナ
ス入力端子に接続されると共に、この整流ダイオード４
と調整抵抗１０との接続点と接地間にセンサー線６が接
続されている。コンパレータ５の出力はリレー駆動部７
に接続され、この接触子の切り換えによりヒーター８の
通電の入り切りがなされている。前記センサー線６は電
気カーペットのヒーター８に平行して敷設され、このヒ
ーター８とセンサー線６は絶縁層を介して配設されてい
る。ヒーター８で熱せられた電気カーペットの温度変化
は前記センサー線６で検出されインピーダンスの変化と
して出力される。即ち、そのインピーダンスは温度が上
がれば小さくなり、温度が下がれば大きくなる。従っ
て、希望する温度に前記可変抵抗器３を設定することに
より決まる抵抗値と前記センサー線６が検出したインピ
ーダンスで決まる検出電圧は前記コンパレータ５のマイ
ナス入力端子に入力される。同コンパレータ５のプラス
入力端子に入力された基準電圧８と検出電圧（マイナス
入力端子）とを比較して前記基準電圧８より検出電圧が
高い場合、出力信号を送出し、低い場合には停止するよ
うにしている。
【０００３】しかしながら、これらの電気カーペットの
制御装置は、いずれも電気カーペット内部の前記ヒータ
ー８に平行して前記センサー線６が敷設されており、こ
のヒーター８で熱せられた温度変化を前記センサー線６
で検出したインピーダンスの変化として出力されている
ため、電気カーペットの表面の温度を検出したことには
ならず、実際には前記ヒーター８の温度を検知する結果
となっている。さらに、使用時には電気カーペット上に
カバーを被せるのが一般的であるため、このカバーの温
度と電気カーペット内部の温度差は大きくなり、従っ
て、人の好みの温度若しくは前記カバーの温度を敏感
に、かつ、迅速に検知することはできず、適確な温度制
御となっていない。また、カバーのクッション、感触性
を向上の手段として、カバーの裏面に弾性を有するスポ
ンジ、不織布等の材料を使用するものが多く、これらの
断熱性に優れた材料により前述の温度差が顕著に現れる
ようになっている。以上の視点から、室温変動並びに電
気カーペットのカバー上の物体の動きによる表面温度の
変化に即応して温度制御をする電気カーペットの出現が
望まれていた。
制御装置は、いずれも電気カーペット内部の前記ヒータ
ー８に平行して前記センサー線６が敷設されており、こ
のヒーター８で熱せられた温度変化を前記センサー線６
で検出したインピーダンスの変化として出力されている
ため、電気カーペットの表面の温度を検出したことには
ならず、実際には前記ヒーター８の温度を検知する結果
となっている。さらに、使用時には電気カーペット上に
カバーを被せるのが一般的であるため、このカバーの温
度と電気カーペット内部の温度差は大きくなり、従っ
て、人の好みの温度若しくは前記カバーの温度を敏感
に、かつ、迅速に検知することはできず、適確な温度制
御となっていない。また、カバーのクッション、感触性
を向上の手段として、カバーの裏面に弾性を有するスポ
ンジ、不織布等の材料を使用するものが多く、これらの
断熱性に優れた材料により前述の温度差が顕著に現れる
ようになっている。以上の視点から、室温変動並びに電
気カーペットのカバー上の物体の動きによる表面温度の
変化に即応して温度制御をする電気カーペットの出現が
望まれていた。
【０００４】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
で、電気カーペットのカバー内にセンサー線を敷設し、
室温変動並びに電気カーペットのカバー上の物体の動き
による表面温度の変化に即応して温度制御をする電気カ
ーペットを提供するものである。
で、電気カーペットのカバー内にセンサー線を敷設し、
室温変動並びに電気カーペットのカバー上の物体の動き
による表面温度の変化に即応して温度制御をする電気カ
ーペットを提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、本願第１の発明は、交流電源に電源スイッ
チを介して、お互いが連動する可変抵抗器と、整流ダイ
オードと、カーペット本体とカバーとに備えたセンサー
線との直列回路を接続し、前記整流ダイオードとセンサ
ー線との接続点から調整抵抗を介して各々のコンパレー
タのマイナス入力端子に接続し、該コンパレータのプラ
ス入力端子に基準電圧を入力し、同コンパレータの出力
信号にてリレー駆動部を作動してカーペット本体に備え
たヒーターへの通電を制御してなることを特徴とする。
本願第２の発明は、交流電源に電源にスイッチを介し
て、可変抵抗器と、整流ダイオードと、カバーに備えた
センサー線との直列回路を接続し、前記整流ダイオード
と、センサー線との接続点から調整抵抗を介してコンパ
レータのマイナス入力端子に接続し、該コンパレータの
プラス入力端子に基準電圧を入力し、同コンパレータの
出力信号にてリレー駆動部を作動してカーペット本体に
備えたヒーターへの通電を制御してなることを特徴とす
る。本願第３の発明は、本願第１および第２の発明に係
わり、カーペット本体のヒーターを複数にして、各々の
ヒーターへの通電を制御してなることを特徴とする。本
願第４の発明は、本願第１の発明に係わり、各々の調整
抵抗の抵抗値に差を有し、カバー側の温度を検知してヒ
ーターへの通電を制御してなることを特徴とする。
決するため、本願第１の発明は、交流電源に電源スイッ
チを介して、お互いが連動する可変抵抗器と、整流ダイ
オードと、カーペット本体とカバーとに備えたセンサー
線との直列回路を接続し、前記整流ダイオードとセンサ
ー線との接続点から調整抵抗を介して各々のコンパレー
タのマイナス入力端子に接続し、該コンパレータのプラ
ス入力端子に基準電圧を入力し、同コンパレータの出力
信号にてリレー駆動部を作動してカーペット本体に備え
たヒーターへの通電を制御してなることを特徴とする。
本願第２の発明は、交流電源に電源にスイッチを介し
て、可変抵抗器と、整流ダイオードと、カバーに備えた
センサー線との直列回路を接続し、前記整流ダイオード
と、センサー線との接続点から調整抵抗を介してコンパ
レータのマイナス入力端子に接続し、該コンパレータの
プラス入力端子に基準電圧を入力し、同コンパレータの
出力信号にてリレー駆動部を作動してカーペット本体に
備えたヒーターへの通電を制御してなることを特徴とす
る。本願第３の発明は、本願第１および第２の発明に係
わり、カーペット本体のヒーターを複数にして、各々の
ヒーターへの通電を制御してなることを特徴とする。本
願第４の発明は、本願第１の発明に係わり、各々の調整
抵抗の抵抗値に差を有し、カバー側の温度を検知してヒ
ーターへの通電を制御してなることを特徴とする。
【０００６】
【作用】以上のように構成したので、本発明による電気
カーペットの制御装置によれば、電源の投入時には、カ
ーペット本体の温度が室温と略同じであるため、センサ
ー線の温度も低くインピーダンスが大きい状態にあるの
で検出電圧も高く、従って、コンパレータのマイナス入
力端子に入力された検出電圧は、プラス入力端子に入力
された基準電圧より超えているため、これを比較して出
力端子より出力信号を送出し、この信号によりリレー駆
動部を作動し、カーペット本体内に敷設されたヒータへ
通電する。一方のカバー内に敷設されたセンサー線と、
これに接続された回路も前述同様の作用をするが、温度
が上昇した時に、カーペット本体内に備えたセンサー線
と整流ダイオードとを接続した接続点と、コンパレータ
のマイナス入力端子間に接続した調整抵抗の抵抗値に対
して、一方のカバー側に備えた調整抵抗の抵抗値を小さ
く設定しているため、このカバー側の検出電圧はカーペ
ット本体側の検出電圧よりも高い。従って、カバー側の
温度を検出したコンパレータの出力信号が、カーペット
本体側のコンパレータの出力信号より後れて送出される
ため、このカバー側の温度により前記リレー駆動部が作
動して前記ヒータへの電源を遮断し、また、温度が降下
した時に、このカバー側の温度によりリレー駆動部が作
動してヒータへの電源を通電する。
カーペットの制御装置によれば、電源の投入時には、カ
ーペット本体の温度が室温と略同じであるため、センサ
ー線の温度も低くインピーダンスが大きい状態にあるの
で検出電圧も高く、従って、コンパレータのマイナス入
力端子に入力された検出電圧は、プラス入力端子に入力
された基準電圧より超えているため、これを比較して出
力端子より出力信号を送出し、この信号によりリレー駆
動部を作動し、カーペット本体内に敷設されたヒータへ
通電する。一方のカバー内に敷設されたセンサー線と、
これに接続された回路も前述同様の作用をするが、温度
が上昇した時に、カーペット本体内に備えたセンサー線
と整流ダイオードとを接続した接続点と、コンパレータ
のマイナス入力端子間に接続した調整抵抗の抵抗値に対
して、一方のカバー側に備えた調整抵抗の抵抗値を小さ
く設定しているため、このカバー側の検出電圧はカーペ
ット本体側の検出電圧よりも高い。従って、カバー側の
温度を検出したコンパレータの出力信号が、カーペット
本体側のコンパレータの出力信号より後れて送出される
ため、このカバー側の温度により前記リレー駆動部が作
動して前記ヒータへの電源を遮断し、また、温度が降下
した時に、このカバー側の温度によりリレー駆動部が作
動してヒータへの電源を通電する。
【０００７】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明によるの実施例
を詳細に説明する。図１は本発明の電気カーペットの制
御装置の一実施例を示すブロック図である。図２（Ａ）
は本発明の電気カーペットの制御装置の上面図で、
（Ｂ）は（Ａ）のカーペット本体とカバーの要部断面図
である。前述の従来技術にて説明した内、同一機能を有
するものは同一番号を付し前述同様の詳細な説明は割愛
する。図において、１１は制御器で、カーペット本体の
コーナに一体固着されている。１２はカーペット本体
で、１３は同カーペット本体１２のカバーで、このコー
ナを差込プラグ若しくはネジ等により前記制御器１１の
回路に接続されると共に固着されるようにしている。１
４は前記カバー１３の不織布１５内に敷設したセンサー
線で、この末端は前記制御器１１内の回路に接続されて
いる。１６は可変抵抗器で、前記可変抵抗器３と連動す
る構造を有して、この連結した摺動子を操作をすること
により抵抗値も連動して同じ方向（一方が高くなれば他
方も高くなる方向）に変化するようになっている。１７
は調整抵抗で、この抵抗値は前記カーペット本体１２側
を制御する回路内に設けた調整抵抗１０より小さい値に
設定して、前記カバー１３側のセンサー線１４と整流ダ
イオード１８とを接続した接続点とコンパレータ１９の
マイナス入力端子に接続され、プラス入力端子には基準
電圧９が入力され、出力端子はリレー駆動部７に接続さ
れている。また、、前記ヒータ８を複数に分割配置し、
各ヒータ８に対応してセンサー線６およびセンサー線１
４、およびコンパレータ５および１９を設け、各ヒータ
８のブロック毎に温度を検出して木目細かな制御を可能
としている。
を詳細に説明する。図１は本発明の電気カーペットの制
御装置の一実施例を示すブロック図である。図２（Ａ）
は本発明の電気カーペットの制御装置の上面図で、
（Ｂ）は（Ａ）のカーペット本体とカバーの要部断面図
である。前述の従来技術にて説明した内、同一機能を有
するものは同一番号を付し前述同様の詳細な説明は割愛
する。図において、１１は制御器で、カーペット本体の
コーナに一体固着されている。１２はカーペット本体
で、１３は同カーペット本体１２のカバーで、このコー
ナを差込プラグ若しくはネジ等により前記制御器１１の
回路に接続されると共に固着されるようにしている。１
４は前記カバー１３の不織布１５内に敷設したセンサー
線で、この末端は前記制御器１１内の回路に接続されて
いる。１６は可変抵抗器で、前記可変抵抗器３と連動す
る構造を有して、この連結した摺動子を操作をすること
により抵抗値も連動して同じ方向（一方が高くなれば他
方も高くなる方向）に変化するようになっている。１７
は調整抵抗で、この抵抗値は前記カーペット本体１２側
を制御する回路内に設けた調整抵抗１０より小さい値に
設定して、前記カバー１３側のセンサー線１４と整流ダ
イオード１８とを接続した接続点とコンパレータ１９の
マイナス入力端子に接続され、プラス入力端子には基準
電圧９が入力され、出力端子はリレー駆動部７に接続さ
れている。また、、前記ヒータ８を複数に分割配置し、
各ヒータ８に対応してセンサー線６およびセンサー線１
４、およびコンパレータ５および１９を設け、各ヒータ
８のブロック毎に温度を検出して木目細かな制御を可能
としている。
【０００８】図３は本発明の電気カーペットの制御装置
の動作を説明するためのグラフで、（Ａ）は通常使用
時、（Ｂ）は上面に熱源を置いた場合の本体側およびカ
バー側の温度の変化を示している。 また、図４は本発明
の電気カーペットの制御装置の動作を説明するための表
で、コンパレータ５およびコンパレータ１９のマイナス
入力端子に入力される検出電圧がプラス入力端子に入力
される基準電圧より低い状態を＋、高い状態を−とし
て、同コンパレータ５およびコンパレータ１９の各状態
に対するリレー駆動部の駆動状態を示している。上記構
成において、図３および図４を参照してその動作を説明
する。 まず、電源スイッチ２を操作して電源を投入し、
可変抵抗器３および１６のノブ（図示せず）を操作して
必要とする温度に設定すると、この双方の可変抵抗器３
および１６から整流ダイオード４および１８と調整抵抗
１０および１７経て接続されたコンパレータ５および１
９のマイナス入力端子に、可変抵抗器３および１６の抵
抗値と、電気カーペット本体１２およびカバー１３内に
敷設されたセンサー線６および１４が検出したインピー
ダンスと、調整抵抗１０および１７の抵抗値を介して決
まる検出電圧が入力される。図３に示すように、電源を
投入時には、電気カーペットの温度が室温と略同じであ
るため、センサー線６および１４の温度も低くインピー
ダンスが大きい状態にあるので検出電圧も高く、従っ
て、図４の状態１に示すように、コンパレータ５および
１９のマイナス入力端子に入力された検出電圧は、プラ
ス入力端子に入力された基準電圧９より高い方（＋）に
超えているため、これをコンパレータ５および１９が比
較して出力端子より共に出力信号を送出し、この信号に
よりリレー駆動部７を作動（ＯＮ）し、カーペット本体
１２内に敷設されたヒータ８へ通電する。電源を投入
後、暫くすると、ヒータ８の敷設されたカーペット本体
１２の温度が上昇し、この熱がカバー１３側に伝導され
るので、図３に示すように、センサー線６の検出する温
度がセンサー線１４の検出する温度より上回り、センサ
ー線６の検出する温度が基準電圧を超え、図４の状態２
に示す状態になる。 この状態２の状態では、コンパレー
タ５のマイナス入力端子に入力される検出 電圧は、プラ
ス入力端子に入力される基準電圧より低くなるが、コン
パレータ１９のマイナス入力端子に入力される検出電圧
は、プラス入力端子に入力される基準電圧より高いた
め、図４に示すようにリレー駆動部をＯＮの状態に保持
してカーペット本体１２内に敷設されたヒータ８への通
電を保持している。 ヒータ８への通電が続くため、カー
ペット本体１２およびカバー１３の温度がさらに上昇
し、図４の状態３に達すると、リレー駆動部をＯＦＦし
てカーペット本体１２内に敷設されたヒータ８への通電
を停止する。 ヒータ８への通電が停止されると、図３に
示すように、カーペット本体１２およびカバー１３の温
度が序序に下降していく。 通常の使用状態においては、
図３−（Ａ）に示すように、カバー１３側の温度の下降
が早いため、図４の状態４に示すように、コンパレータ
１９のマイナス入力端子に入力される検出電圧が、プラ
ス入力端子に入力される基準電圧より高くなり、リレー
駆動部をＯＮしてカーペット本体１２内に敷設されたヒ
ータ８への通電を再開する。 しかし、例えば、電気ゴタ
ツを併用した場合は、カバー１３の上面をコタツが温め
るため、図３−（Ｂ）に示すように、カバー１３側の温
度の下降がカーペット本体１２側の温度の下降より遅
れ、図４の状態４にならず、状態５のように、コンパレ
ータ５のマイナス入力端子に入力される検出電圧が、プ
ラス入力端子に入力される基準電圧より高くなり、リレ
ー駆動部をＯＮしてカーペット本体１２内に敷設された
ヒータ８への通電を再開する。 即ち、電気ゴタツを併用
した場合のように、カバー１３の上面を別の熱源で温め
るような場合は、カバー１３の温度がなかなか下降しな
いため、カバー１３側にのみセンサー線１４を設け、カ
ーペット本体１２側にセンサー線６を設けない場合はヒ
ータ８への通電が遅れ、使用する者に不快感を与えてし
まうが、カーペット本体１２側にもセンサー線６を設け
ることによりより快適な温度制御を可能としている。
の動作を説明するためのグラフで、（Ａ）は通常使用
時、（Ｂ）は上面に熱源を置いた場合の本体側およびカ
バー側の温度の変化を示している。 また、図４は本発明
の電気カーペットの制御装置の動作を説明するための表
で、コンパレータ５およびコンパレータ１９のマイナス
入力端子に入力される検出電圧がプラス入力端子に入力
される基準電圧より低い状態を＋、高い状態を−とし
て、同コンパレータ５およびコンパレータ１９の各状態
に対するリレー駆動部の駆動状態を示している。上記構
成において、図３および図４を参照してその動作を説明
する。 まず、電源スイッチ２を操作して電源を投入し、
可変抵抗器３および１６のノブ（図示せず）を操作して
必要とする温度に設定すると、この双方の可変抵抗器３
および１６から整流ダイオード４および１８と調整抵抗
１０および１７経て接続されたコンパレータ５および１
９のマイナス入力端子に、可変抵抗器３および１６の抵
抗値と、電気カーペット本体１２およびカバー１３内に
敷設されたセンサー線６および１４が検出したインピー
ダンスと、調整抵抗１０および１７の抵抗値を介して決
まる検出電圧が入力される。図３に示すように、電源を
投入時には、電気カーペットの温度が室温と略同じであ
るため、センサー線６および１４の温度も低くインピー
ダンスが大きい状態にあるので検出電圧も高く、従っ
て、図４の状態１に示すように、コンパレータ５および
１９のマイナス入力端子に入力された検出電圧は、プラ
ス入力端子に入力された基準電圧９より高い方（＋）に
超えているため、これをコンパレータ５および１９が比
較して出力端子より共に出力信号を送出し、この信号に
よりリレー駆動部７を作動（ＯＮ）し、カーペット本体
１２内に敷設されたヒータ８へ通電する。電源を投入
後、暫くすると、ヒータ８の敷設されたカーペット本体
１２の温度が上昇し、この熱がカバー１３側に伝導され
るので、図３に示すように、センサー線６の検出する温
度がセンサー線１４の検出する温度より上回り、センサ
ー線６の検出する温度が基準電圧を超え、図４の状態２
に示す状態になる。 この状態２の状態では、コンパレー
タ５のマイナス入力端子に入力される検出 電圧は、プラ
ス入力端子に入力される基準電圧より低くなるが、コン
パレータ１９のマイナス入力端子に入力される検出電圧
は、プラス入力端子に入力される基準電圧より高いた
め、図４に示すようにリレー駆動部をＯＮの状態に保持
してカーペット本体１２内に敷設されたヒータ８への通
電を保持している。 ヒータ８への通電が続くため、カー
ペット本体１２およびカバー１３の温度がさらに上昇
し、図４の状態３に達すると、リレー駆動部をＯＦＦし
てカーペット本体１２内に敷設されたヒータ８への通電
を停止する。 ヒータ８への通電が停止されると、図３に
示すように、カーペット本体１２およびカバー１３の温
度が序序に下降していく。 通常の使用状態においては、
図３−（Ａ）に示すように、カバー１３側の温度の下降
が早いため、図４の状態４に示すように、コンパレータ
１９のマイナス入力端子に入力される検出電圧が、プラ
ス入力端子に入力される基準電圧より高くなり、リレー
駆動部をＯＮしてカーペット本体１２内に敷設されたヒ
ータ８への通電を再開する。 しかし、例えば、電気ゴタ
ツを併用した場合は、カバー１３の上面をコタツが温め
るため、図３−（Ｂ）に示すように、カバー１３側の温
度の下降がカーペット本体１２側の温度の下降より遅
れ、図４の状態４にならず、状態５のように、コンパレ
ータ５のマイナス入力端子に入力される検出電圧が、プ
ラス入力端子に入力される基準電圧より高くなり、リレ
ー駆動部をＯＮしてカーペット本体１２内に敷設された
ヒータ８への通電を再開する。 即ち、電気ゴタツを併用
した場合のように、カバー１３の上面を別の熱源で温め
るような場合は、カバー１３の温度がなかなか下降しな
いため、カバー１３側にのみセンサー線１４を設け、カ
ーペット本体１２側にセンサー線６を設けない場合はヒ
ータ８への通電が遅れ、使用する者に不快感を与えてし
まうが、カーペット本体１２側にもセンサー線６を設け
ることによりより快適な温度制御を可能としている。
【０００９】また、カバー１３側のセンサー線１４と整
流ダイオード１８とを接続した接続点と、コンパレータ
１９のマイナス入力端子間に接続した調整抵抗１７の抵
抗値に対して、カーペット本体１２側に用いている調整
抵抗１０の抵抗値を大きい値に設定しているため、この
コンパレータ５のマイナス入力端子に入力される検出電
圧は、カバー１３側のコンパレータ１９のマイナス入力
端子に入力される検出電圧より低くなるようにしてい
る。従って、電源投入後に一定の時間を経て電気カーペ
ットの温度が上昇し、コンパレータ５および１９の出力
電圧が停止してヒーター８への通電を停止する時に、こ
の双方のコンパレータのマイナス入力端子に入力される
検出電圧は、カーペット本体１２側の方がカバー１３側
より低く、実際には、カバー１３側の検出電圧の降下に
より後れて出力電圧が停止するコンパレータ１９の動作
により、リレー駆動部７が作動してヒーター８への通電
が切られる。同様に温度が下降して再びヒーター８への
通電がなされる時も、前述同様に、高い検出電圧が供給
されているコンパレータ１９の出力信号にてヒーター８
への通電がなされる。その結果、カバー１３の温度の上
昇、下降を検出してヒーター８への電源供給の切、断を
繰り返すことになる。即ち、カバー１３に断熱性のより
良好なものを使用した場合は、前記調整抵抗１７の抵抗
値と前記調整抵抗１０との差をより大きくすることによ
り、電源立ち上がり時からヒータ８への通電を停止する
までの時間（Ｔｓ）を遅らせることができ、カバーの温
度をより早く設定温度まで上昇するように制御すること
が可能となる。 即ち、前記調整抵抗１７の抵抗値と前記
調整抵抗１０とはカバー１３の質（断熱性）によってそ
の差を決めることにより、快適な制御を可能としてい
る。 以上説明したように、カバー１３に設けたセンサー
線１４により検出する温度によりヒータ８への通電を制
御するようにしたので、カーペット本体に設けたセンサ
ー線６によりヒータ８への通電を制御する場合に比べ
て、室温、人の動きによる温度の変化を、より早く検知
することができるので人の好みに合わせた設定温度によ
り早く到達するように制御ができる。また、異常な使用
による過度の温度上昇は、カーペット本体１２内に敷設
されたセンサー線６によっても検知されるので、この二
つのセンサー線６および１４により、異常温度を監視す
る状態にあり、二重に安全性を高めることができる。
流ダイオード１８とを接続した接続点と、コンパレータ
１９のマイナス入力端子間に接続した調整抵抗１７の抵
抗値に対して、カーペット本体１２側に用いている調整
抵抗１０の抵抗値を大きい値に設定しているため、この
コンパレータ５のマイナス入力端子に入力される検出電
圧は、カバー１３側のコンパレータ１９のマイナス入力
端子に入力される検出電圧より低くなるようにしてい
る。従って、電源投入後に一定の時間を経て電気カーペ
ットの温度が上昇し、コンパレータ５および１９の出力
電圧が停止してヒーター８への通電を停止する時に、こ
の双方のコンパレータのマイナス入力端子に入力される
検出電圧は、カーペット本体１２側の方がカバー１３側
より低く、実際には、カバー１３側の検出電圧の降下に
より後れて出力電圧が停止するコンパレータ１９の動作
により、リレー駆動部７が作動してヒーター８への通電
が切られる。同様に温度が下降して再びヒーター８への
通電がなされる時も、前述同様に、高い検出電圧が供給
されているコンパレータ１９の出力信号にてヒーター８
への通電がなされる。その結果、カバー１３の温度の上
昇、下降を検出してヒーター８への電源供給の切、断を
繰り返すことになる。即ち、カバー１３に断熱性のより
良好なものを使用した場合は、前記調整抵抗１７の抵抗
値と前記調整抵抗１０との差をより大きくすることによ
り、電源立ち上がり時からヒータ８への通電を停止する
までの時間（Ｔｓ）を遅らせることができ、カバーの温
度をより早く設定温度まで上昇するように制御すること
が可能となる。 即ち、前記調整抵抗１７の抵抗値と前記
調整抵抗１０とはカバー１３の質（断熱性）によってそ
の差を決めることにより、快適な制御を可能としてい
る。 以上説明したように、カバー１３に設けたセンサー
線１４により検出する温度によりヒータ８への通電を制
御するようにしたので、カーペット本体に設けたセンサ
ー線６によりヒータ８への通電を制御する場合に比べ
て、室温、人の動きによる温度の変化を、より早く検知
することができるので人の好みに合わせた設定温度によ
り早く到達するように制御ができる。また、異常な使用
による過度の温度上昇は、カーペット本体１２内に敷設
されたセンサー線６によっても検知されるので、この二
つのセンサー線６および１４により、異常温度を監視す
る状態にあり、二重に安全性を高めることができる。
【００１０】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、カバー内に敷設しセンサー線にて、室温変動並びに
電気カーペットのカバー上の物体の動きによる表面温度
の変化を検出するので、より人の好みに合わせた微細な
温度制御ができ、かつ、電気カーペット本体内のセンサ
ー線と併用して二重に安全性を高める効果を有する。
ば、カバー内に敷設しセンサー線にて、室温変動並びに
電気カーペットのカバー上の物体の動きによる表面温度
の変化を検出するので、より人の好みに合わせた微細な
温度制御ができ、かつ、電気カーペット本体内のセンサ
ー線と併用して二重に安全性を高める効果を有する。
【図１】本発明の電気カーペットの制御装置の一実施例
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図２】（Ａ）は本発明の電気カーペットの制御装置の
上面図で、（Ｂ）はカーペット本体とカバーの要部断面
図である。
上面図で、（Ｂ）はカーペット本体とカバーの要部断面
図である。
【図３】本発明の電気カーペットの制御装置の動作を説
明するためのグラフで、（Ａ）は通常使用時、（Ｂ）は
上面に熱源を置いた場合を示している。
明するためのグラフで、（Ａ）は通常使用時、（Ｂ）は
上面に熱源を置いた場合を示している。
【図４】本発明の電気カーペットの制御装置の動作を説
明するための表である。
明するための表である。
【図５】従来の電気カーペットの制御装置の一実施例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
１ 電源 ２ 電源スイッチ ３ 可変抵抗器 ４ 整流ダイオード ５ コンパレータ ６ センサー線 ７ リレー駆動部 ８ ヒーター ９ 基準電圧 １０ 調整抵抗 １１ 制御器 １２ カーペット本体 １３ カバー １４ センサー線 １５ 不織布 １６ 可変抵抗器 １７ 調整抵抗 １８ 整流ダイオード １９ コンパレータ
Claims (4)
- 【請求項１】 交流電源に電源スイッチを介して、お互
いが連動する可変抵抗器と、整流ダイオードと、カーペ
ット本体とカバーとに備えたセンサー線との直列回路を
接続し、前記整流ダイオードとセンサー線との接続点か
ら調整抵抗を介して各々のコンパレータのマイナス入力
端子に接続し、該コンパレータのプラス入力端子に基準
電圧を入力し、同コンパレータの出力信号にてリレー駆
動部を作動してカーペット本体に備えたヒーターへの通
電を制御してなることを特徴とする電気カーペットの制
御装置。 - 【請求項２】 交流電源に電源にスイッチを介して、可
変抵抗器と、整流ダイオードと、カバーに備えたセンサ
ー線との直列回路を接続し、前記整流ダイオードと、セ
ンサー線との接続点から調整抵抗を介してコンパレータ
のマイナス入力端子に接続し、該コンパレータのプラス
入力端子に基準電圧を入力し、同コンパレータの出力信
号にてリレー駆動部を作動してカーペット本体に備えた
ヒーターへの通電を制御してなることを特徴とする電気
カーペットの制御装置。 - 【請求項３】 カーペット本体のヒーターを複数にし
て、各々のヒーターへの通電を制御してなることを特徴
とする請求項１並びに請求項２記載の電気カーペットの
制御装置。 - 【請求項４】 各々の調整抵抗の抵抗値に差を有し、カ
バー側の温度を検知してヒーターへの通電を制御してな
ることを特徴とする請求項１記載の電気カーペットの制
御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5262767A JP2982935B2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 電気カーペットの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5262767A JP2982935B2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 電気カーペットの制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07119995A JPH07119995A (ja) | 1995-05-12 |
| JP2982935B2 true JP2982935B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=17380311
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5262767A Expired - Fee Related JP2982935B2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 電気カーペットの制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2982935B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5354346B2 (ja) * | 2009-01-08 | 2013-11-27 | Ｔｏｔｏ株式会社 | 暖房便座装置 |
-
1993
- 1993-10-20 JP JP5262767A patent/JP2982935B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07119995A (ja) | 1995-05-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |