JP2982313B2 - 出力バッファ回路 - Google Patents

出力バッファ回路

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JP2982313B2
JP2982313B2 JP3002991A JP299191A JP2982313B2 JP 2982313 B2 JP2982313 B2 JP 2982313B2 JP 3002991 A JP3002991 A JP 3002991A JP 299191 A JP299191 A JP 299191A JP 2982313 B2 JP2982313 B2 JP 2982313B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は出力バッファ回路に関
し、特に相補型MOS(CMOS)トランジスタを使用
した出力バッファ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の出力バッファ回路を図4
及び図5に示す。図4において、データ入力端子Dはイ
ンバータ回路101の入力端に接続され、インバータ回
路101の出力はPチャネルMOS(以下、PMOSと
称す)トランジスタ17及びNチャネルMOS(以下、
NMOSと称す)トランジスタ27のゲートに供給され
ている。PMOSトランジスタ17のソースは正電源V
DDに接続され、ドレインはデータ出力端子OUTに接
続されている。NMOSトランジスタ27のソースは接
地され、ドレインはデータ出力端子OUTに接続されて
いる。インバータ回路101、PMOSトランジスタ1
7、及びNMOSトランジスタ27で出力バッファ回路
100が構成されている。
【0003】ここで、データ入力端子Dから入力された
データが論理値1(以下、“1”と記す)であると、イ
ンバータ回路101の出力は反転して論理値0(以下、
“0”と記す)となり、PMOSトランジスタ17が導
通状態、NMOSトランジスタ27が非導通状態となっ
てデータ出力端子OUTは正電源VDDのレベル、即ち
“1”となる。
【0004】データ入力端子Dに入力されたデータが
“0”のときは、インバータ回路101の出力は“1”
となり、PMOSトランジスタ17が非導通状態、NM
OSトランジスタ27が導通状態となって、データ出力
端子OUTはグランドレベル、即ち“0”となる。
【0005】このように、この回路は出力データとして
入力データと同相の信号が得られるようになっている。
【0006】図5に他の従来例を示す。データ入力端子
Dから入力されるデータは、2入力NANDゲート回路
300と、2入力NORゲート回路400の各一方の入
力端に入力されている。また、制御信号入力端子Cから
入力される制御信号は、インバータ回路200を介して
2入力NORゲート回路400の他方の入力端に入力さ
れると共に、直接2入力NANDゲート回路300の他
方の入力端に入力されている。そして、これらのゲート
回路300,400の出力が夫々PMOSトランジスタ
17,NMOSトランジスタ27のゲートに入力されて
いる。
【0007】いま、制御信号入力端子Cに“1”が入力
されていると、インバータ回路200の出力は“0”で
ある。ここでデータ入力端子Dに“1”が入力される
と、2入力NANDゲート回路300,2入力NORゲ
ート回路400の出力は夫々“0”となり、PMOSト
ランジスタ17が導通状態、NMOSトランジスタ27
が非導通状態となってデータ出力端子OUTには“1”
が出力される。
【0008】また、データ入力端子Dに“0”が入力さ
れると、2入力NANDゲート回路300,2入力NO
Rゲート回路400の出力は夫々“1”となり、PMO
Sトランジスタ17が非導通状態、NMOSトランジス
タ27が導通状態となってデータ出力端子OUTには
“0”が出力される。
【0009】一方、制御信号入力端子Cに“0”が入力
されている場合には、インバータ回路200の出力は
“1”となり、データ入力端子Dのレベルに拘らず2入
力NANDゲート回路300の出力は“1”、2入力N
ORゲート回路400の出力は“0”に固定され、PM
OSトランジスタ17とNMOSトランジスタ27はい
ずれも非導通状態となる。この場合、データ出力端子O
UTのレベルは、ハイ・インピーダンス状態となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の出力バ
ッファ回路では、データ入力端子Dのレベルが“1”か
ら“0”又は“0”から“1”に切換わる過程で、バッ
ファ部を構成するPMOSトランジスタ17とNMOS
トランジスタ27の両方が導通する状態が一瞬ではある
が存在する。しかも、一般にこの種の出力バッファ回路
では、データ出力端子OUTの負荷として小さな抵抗又
は大きな容量が接続された場合でも十分な駆動能力を確
保するように、出力段のPMOSトランジスタ17及び
NMOSトランジスタ27はゲート長Lに対するゲート
幅Wの比(以下、W/Lと記す)を大きく設定すること
が多い。
【0011】従って、従来の出力バッファ回路では、こ
のようなW/Lが大きい、即ち、導通状態における等価
抵抗成分の小さいPMOSトランジスタとNMOSトラ
ンジスタの両方が同時に導通状態になることにより、正
電源VDDからグランドに向かって大きな電流が流れる
という問題点がある。
【0012】この電流は正電源VDD又はグランドの配
線の抵抗成分やインダクタンス成分によって決まる雑音
を発生させ、同一集積回路基板上の他の回路に対して、
正電源VDDレベルの変動又はグランドレベルの変動を
もたらし、回路動作に悪影響を及ぼす。
【0013】更に、データ出力端子OUTの負荷として
大きな容量が接続された場合にも回路動作に悪影響を及
ぼすことがある。図6と図7を用いてこれを説明する。
図6は、図4の出力バッファ回路100のデータ出力端
子OUTに負荷容量113が接続され、更に正電源VD
D及びグランドの配線にインダクタンス成分111,1
12が含まれていることを示す等価回路である。また、
図7はこの時の出力バッファ回路の動作を示すタイミン
グ図である。
【0014】データ出力端子OUTのレベルが“0”か
ら“1”に変化する間はデータ出力端子OTUの端子電
流iは負荷容量113の充電電流となり、データ出力端
子OUTのレベルが“1”から“0”に変化する間はデ
ータ出力端子OUTの端子電流iは負荷容量113の放
電電流となる。
【0015】負荷容量113の静電容量をCLとする
と、負荷容量113に蓄えられる電荷量はCL・VDD
(図7の斜線部の面積に相当する)であり、入力レベル
の切換え時に、W/Lの大きいトランジスタを介してこ
の電荷量が一瞬のうちに移動するため大きな電流変化
(di/dt)が起こり、電磁誘電性の雑音が発生す
る。
【0016】正電源VDDの配線のインダクタンス成分
111のインダクタンスをL1、グランドの配線のイン
ダクタンス成分112のインダクタンスをL2とする
と、負荷容量113の充電時には、L1・(di/d
t)の雑音電圧が正電源VDD側に発生し、放電時には
L2・(di/dt)の雑音電圧がグランド側に発生す
る。この種の雑音は、同一基板上の他の回路及び外部回
路に対して誤動作を引き起こす原因となる。
【0017】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、入力レベル変化時の貫通電流の発生を防止
すると共に、入力レベル変化時の電流変化を抑制し、同
一基板上の他の回路及び外部回路の誤動作防止すること
ができる出力バッファ回路を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の出力バッファ回
路は、データ入力端子を第1の入力とし第1の信号遅延
回路の出力を第2の入力とする少なくとも2つの入力を
備えたNANDゲート回路と、データ入力端子を第1の
入力とし第2の信号遅延回路の出力を第2の入力とする
少なくとも2つの入力を備えたNORゲート回路と、ゲ
ートが前記NANDゲート回路の第1の出力に接続され
ソースが第1の電源端子に接続されドレインが前記NO
Rゲート回路の第2の出力に接続された第1のPチャネ
ルMOSトランジスタと、ゲートが前記NORゲート回
路の第3の出力に接続されドレインが前記NORゲート
回路の第1の出力に接続された第2のPチャネルMOS
トランジスタと、ゲートが前記NANDゲート回路の第
1の出力に接続されソースが前記第1の電源端子に接続
された第3のPチャネルMOSトランジスタと、ゲート
が前記NORゲート回路の第1の出力に接続されソース
が第2の電源端子に接続されドレインが前記NANDゲ
ート回路の第2の出力に接続された第1のNチャネルM
OSトランジスタと、ゲートが前記NANDゲート回路
の第2の出力に接続されドレインが前記NANDゲート
回路の第1の出力に接続された第2のNチャネルMOS
トランジスタと、ゲートが前記NORゲート回路の第1
の出力に接続されソースが前記第2の電源端子に接続さ
れた第3のNチャネルMOSトランジスタと、前記第2
のPチャネルMOSトランジスタのソースと前記第3の
PチャネルMOSトランジスタのドレインと前記第2の
NチャネルMOSトランジスタのソースと前記第3のN
チャネルMOSトランジスタのドレインを共通接続して
得られるデータ出力端子と、前記NORゲート回路の第
1の出力を入力とする前記第1の信号遅延回路と、前記
NANDゲート回路の第1の出力を入力とする前記第2
の信号遅延回路とを有している。
【0019】また、上述のNANDゲート回路はソース
が共に第1の電源端子に接続されドレインが共に第4の
NチャネルMOSトランジスタのドレインに接続された
第4のPチャネルMOSトランジスタ及び第5のPチャ
ネルMOSトランジスタと、前記第4のNチャネルMO
Sトランジスタのソースにドレインを接続し第2の電源
端子にソースを接続した第5のNチャネルMOSトラン
ジスタとから構成され、第1の入力が前記第4のPチャ
ネルMOSトランジスタと前記第4のNチャネルMOS
トランジスタとのゲートに接続され、第2の入力が前記
第5のPチャネルMOSトランジスタと前記第5のNチ
ャネルMOSトランジスタとのゲートに接続され、前記
第4のPチャネルMOSトランジスタと前記第5のPチ
ャネルMOSトランジスタの共通接続されたドレインを
第1の出力とし、前記第5のNチャネルMOSトランジ
スタのドレインを第2の出力とするNANDゲート回路
であり、NORゲート回路はソースが共に第2の電源端
子に接続されドレインが共に第6のPチャネルMOSト
ランジスタのドレインに接続された第6のNチャネルM
OSトランジスタ及び第7のNチャネルMOSトランジ
スタと、前記第6のPチャネルMOSトランジスタのソ
ースにドレインを接続し第1の電源端子にソースを接続
した第7のPチャネルMOSトランジスタとから構成さ
れ、第1の入力が前記第6のNチャネルMOSトランジ
スタと前記第6のPチャネルMOSトランジスタとのゲ
ートに接続され、第2の入力が前記第7のNチャネルM
OSトランジスタと前記第7のPチャネルMOSトラン
ジスタとのゲートに接続され、前記第6のNチャネルM
OSトランジスタと前記第7のNチャネルMOSトラン
ジスタの共通接続されたドレインを第1の出力とし、前
記第7のPチャネルMOSトランジスタのドレインを第
2の出力とするNORゲート回路であり、更に信号遅延
回路は奇数段のインバータ回路の直列接続で構成される
信号遅延回路である。
【0020】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例の出力バッファ回路
の構成を示す図である。2入力NANDゲート回路1は
PMOSトランジスタ11,12及びNMOSトランジ
スタ21,22で構成され、PMOSトランジスタ11
とNMOSトランジスタ21のゲートは第1の入力端子
I11に、PMOSトランジスタ12のNMOSトラン
ジスタ22のゲートは第2の入力端子I12に接続され
る。PMOSトランジスタ11及び12のソースは正電
源VDDに接続され、NMOSトランジスタ22のソー
スはグランドに接続される。
【0021】また、PMOSトランジスタ11,12と
NMOSトランジスタ21の共通接続されたドレインは
第1の出力端子O11に接続され、NMOSトランジス
タ22のドレインとNMOSトランジスタ21のソース
の共通接続点は第2の出力端子O12に接続される。
【0022】2入力NORゲート回路2はPMOSトラ
ンジスタ13,14及びNMOSトランジスタ23,2
4で構成され、PMOSトランジスタ14とNMOSト
ランジスタ23のゲートは第1の入力端子I21に、P
MOSトランジスタ13とNMOSトランジスタ24の
ゲートは第2の入力端子I22に接続される。NMOS
トランジスタ23及び24のソースはグランドに接続さ
れ、PMOSトランジスタ13のソースは正電源VDD
に接続される。
【0023】また、NMOSトランジスタ23,24と
PMOSトランジスタ14の共通接続されたドレインは
第1の出力端子O21に接続され、PMOSトランジス
タ13のドレインとPMOSトランジスタ14のソース
の共通接続点は第2の出力端子O22に接続される。
【0024】信号遅延回路31,32は夫々インバータ
回路3段で構成され、入力信号の遅延と反転の役目を果
す。
【0025】一方、データ入力端子Dから入力されるデ
ータは、2入力NANDゲート回路1及び2入力NOR
ゲート回路2の第1の入力として与えられ、2入力NA
NDゲート回路1の第2の入力には信号遅延回路32の
出力が、2入力NORゲート回路2の第2の入力には信
号遅延回路31の出力が夫々入力されている。
【0026】更に、2入力NANDゲート回路1の第1
の出力端子はPMOSトランジスタ17のゲート,PM
OSトランジスタ15のゲート,NMOSトランジスタ
26のドレイン及び信号遅延回路31の入力に供給さ
れ、2入力NANDゲート回路1の第2の出力端子はN
MOSトランジスタ26のゲート及びNMOSトランジ
スタ25のドレインに供給される。
【0027】また、2入力NORゲート回路2の第1の
出力端子はNMOSトランジスタ27のゲート,NMO
Sトランジスタ25のゲート,PMOSトランジスタ1
6のドレイン及び信号遅延回路32の入力に供給され、
2入力NORゲート回路2の第2の出力端子はPMOS
トランジスタ16のゲート及びPMOSトランジスタ1
5のドレインに供給される。
【0028】PMOSトランジスタ15,17のソース
は正電源VDDに、NMOSトランジスタ25,27の
ソースはグランドに夫々に接続し、PMOSトランジス
タ16のソース,NMOSトランジスタ26のソース,
PMOSトランジスタ17のドレイン及びNMOSトラ
ンジスタ27のドレインはデータ出力端子OUTに接続
されている。
【0029】尚、PMOSトランジスタ17及びNMO
Sトランジスタ27は、データ出力端子OUTの負荷と
して小さな抵抗又は大きな容量が接続された場合でも十
分に駆動できるように、W/Lが大きく設定されてい
る。
【0030】次に、このように構成された本実施例の出
力バッファ回路の動作について、図2のタイミング図を
参照し、説明する。いま、データ入力端子Dに“0”が
入力されていると、2入力NANDゲート回路1の第1
の出力端子O11は“1”でPMOSトランジスタ1
5,17は非導通状態、信号遅延回路31の出力は
“0”、2入力NORゲート回路2の第1の出力端子O
21及び第2の出力端子O22は“1”、NMOSトラ
ンジスタ27は導通状態、PMOSトランジスタ16は
非導通状態、NMOSトランジスタ25は導通状態、信
号遅延回路32の出力は“0”、2入力NANDゲート
回路1の第2の出力端子O12は導通状態のNMOSト
ランジスタ25の作用で“0”、NMOSトランジスタ
26は非導通状態となり、データ出力端子OUTには
“0”が出力されて回路は安定している(図2の
(1))。
【0031】ここで、データ入力端子Dのレベルが
“0”から“1”に変化し、更に“1”から“0”に変
化したときの各部の動作を説明する。
【0032】データ入力端子Dのレベルが“0”から
“1”に変化すると、まず2入力NORゲート回路2の
第1の出力端子O21が“1”から“0”になり、これ
によって、NMOSトランジスタ25,27は非導通状
態となって、データ出力端子OUTはハイ・インピーダ
ンスになる。
【0033】一方、データ出力端子Dのレベルが“0”
になることで、2入力NANDゲート回路1を構成する
トランジスタのうち、PMOSトランジスタ11が非導
通状態、NMOSトランジスタ21が導通状態となる
が、信号遅延回路32の出力はまだ“0”のままである
から、PMOSトランジスタ12は導通状態、NMOS
トランジスタ22は非導通状態のままである。PMOS
トランジスタ12は導通状態であるからそのドレイン,
出力端子O11及びNMOSトランジスタ21のドレイ
ンは“1”である。
【0034】ここでNMOSトランジスタのスレッショ
ルド電圧をVTNとすると、NMOSトランジスタ21
のソース即ち出力端子O12は“0”からVDD−VT
Nの電圧レベルまで立ち上がる。更に、これによってN
MOSトランジスタ26が非導通状態から導通状態に変
化するが、ゲート電圧がVDD−VTNであるので、そ
のソースは更に電圧レベルがVTNだけ下がる。よっ
て、データ出力端子OUTの電圧レベルは“0”からV
DD−2・VTNまで立ち上がる(図2の(2))。
【0035】この後、信号遅延回路32の出力が“0”
から“1”になると、PMOSトランジスタ12は非導
通状態、NMOSトランジスタ22は導通状態となり、
出力端子O12,O11が“0”となってNMOSトラ
ンジスタ26が非導通状態、PMOSトランジスタ17
が導通状態となりデータ出力端子OUTのレベルはW/
Lの大きなPMOSトランジスタ17によって高速に
“1”のレベルまで立ち上がる(図2の(3))。
【0036】一方、2入力NANDゲート回路1の第1
の出力端子O11が“0”となることで、PMOSトラ
ンジスタ15が導通状態、信号遅延回路31の出力が
“1”へと変化するが、これは2入力NORゲート回路
2の出力には影響を与えない。
【0037】次に、データ入力端子Dのレベルが“1”
から“0”に変化した場合には、まず2入力NANDゲ
ート回路1の第1の出力端子O11が“0”から“1”
になり、これによって、PMOSトランジスタ15,1
7は非導通状態となって、データ出力端子OUTはハイ
・インピーダンスになる。
【0038】一方、データ入力端子Dのレベルが“1”
となることで、2入力NORゲート回路2を構成するト
ランジスタのうち、NMOSトランジスタ23が非導通
状態、PMOSトランジスタ14が導通状態となるが、
信号遅延回路31の出力はまだ“1”のままであるか
ら、NMOSトランジスタ24は導通状態、PMOSト
ランジスタ13は非導通状態のままである。
【0039】NMOSトランジスタ24は導通状態であ
るからそのドレイン,出力端子O21及びPMOSトラ
ンジスタ14のドレインは“0”である。ここでPMO
Sトランジスタのスレッショルド電圧をVTPとする
と、PMOSトランジスタ14のソース即ち出力端子O
22は“1”から|VTP|の電圧レベルまで立ち下が
る。
【0040】更に、これによってPMOSトランジスタ
16が非導通状態から導通状態に変化するが、ゲート電
圧が|VTP|であるので、そのソースは更に電圧レベ
ルが|VTP|だけ上がる。よって、データ出力端子O
UTの電圧レベルは“1”から2・|VTP|まで立ち
下がる(図2の(4))。
【0041】この後、信号遅延回路31の出力が“1”
から“0”になると、NMOSトランジスタ24は非導
通状態、PMOSトランジスタ13は導通状態となり、
出力端子O22,O21が“1”となってPMOSトラ
ンジスタ16が非導通状態、NMOSトランジスタ27
が導通状態となりデータ出力端子OUTのレベルはW/
Lの大きなNMOSトランジスタ27によって高速に
“0”のレベルまで立ち下がる(図2の(5))。
【0042】一方、2入力NORゲート回路2の第1の
出力端子O21が“1”となることで、NMOSトラン
ジスタ25が導通状態、信号遅延回路32の出力が
“0”へと変化するが、これは2入力NANDゲート回
路1の出力には影響を与えない。
【0043】このように、本実施例の出力バッファ回路
によれば、入力データの立ち上がり又は立ち下がりの瞬
間に出力段を構成するトランジスタ16,17,26及
び27が全て非導通状態となるので、貫通電流が流れる
ことはない。
【0044】また、出力データの立ち上がりの際には、
データ出力端子の電圧は、グランドレベルから正電源V
DDレベルへ急激に立ち上がるのではなく、一度VDD
−2・VTNまで立ち上がって、その後VDDレベルま
で立ち上がり、出力データの立ち下がりの際には、デー
タ出力端子の電圧は、正電源VDDレベルからグランド
レベルへ急激に立ち下がるのではなく、一度2・|VT
P|まで立ち下がって、その後グランドレベルまで立ち
下がるので、急激な電流変化がない。
【0045】本発明の出力バッファ回路を図6の環境で
使用することを考えると、従来の出力バッファ回路で
は、図7に示したように短時間で電荷量CL・VDDが
移動するため、データ出力端子OUTの端子電流iはピ
ーク値が大きいが、本発明の出力バッファ回路では、図
2に示したようにデータ出力端子OUTの出力電圧が階
段状に変化するため電荷量CL・VDDの移動に要する
期間が長く、データ出力端子OUTの端子電流iのピー
ク値が下がり、その時間的変化も小さくなって電流変化
(di/dt)に起因する電磁誘導性の雑音を極力抑え
ることができる。
【0046】図3は本発明の第2の実施例の出力バッフ
ァ回路を示す図である。この回路の基本的な構成は図1
のものと同様であるが、この実施例では、制御信号入力
端子Cとインバータ回路41が新たに追加されたものと
なっている。更に、NANDゲート回路3は3入力とな
り、入力端子I31,PMOSトランジスタ18及びN
MOSトランジスタ28が追加され、NORゲート回路
4も3入力となり、入力端子I43,PMOSトランジ
スタ19及びNMOSトランジスタ29が追加されてい
る。その他、図1と同様の機能を有する部分には同一番
号を付してある。
【0047】この回路においては、制御信号入力端子C
のレベルが“1”のときは図1と等価であり同様の動作
をするが、制御信号入力端子Cのレベルが“0”のとき
は、データ入力端子Dのレベルに拘らず、3入力NAN
Dゲート回路3の第1の出力O11は“1”、第2の出
力O12は“0”、インバータ回路41の出力は
“1”、3入力NORゲート回路4の第1の出力は
“0”、第2の出力は“1”となってPMOSトランジ
スタ15,16,17及びNMOSトランジスタ25,
26,27は全て非導通状態となってデータ出力端子O
UTはハイ・インピーダンス状態に固定される。
【0048】このように、データ出力を有効にするか否
かを制御する制御信号の入力端子を有する出力バッファ
回路にも本発明を応用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の出力バッ
ファ回路では、入力データの切換え時に出力段のPMO
SトランジスタとNMOSトランジスタの両方が同時に
導通状態になることがないため、データ切換え時におい
て電源からグランドへ流れる大きな電流によって、同一
基板上の他の回路の電源レベル、グランドレベルを変動
させることがない。従って、このレベル変動に起因する
回路の誤動作を防止できる効果がある。
【0050】また、出力状態が切換わるときには、出力
端子電圧は階段状に変化するため、負荷として例えば大
きな容量が接続された場合、その充放電に際しての電流
のピーク値及び時間的変化(di/dt)を小さくする
ことができ、電磁誘導性の雑音が極力抑えられて、同一
基板上の他の回路及び外部回路に対し、この種の雑音に
起因する誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の出力バッファ回路の回
路図である。
【図2】図1の回路の動作を示すタイミング図である。
【図3】本発明の第2の実施例の出力バッファ回路の回
路図である。
【図4】従来の出力バッファ回路の回路図である。
【図5】従来の他の出力バッファ回路の回路図である。
【図6】出力バッファ回路の動作環境を示す回路図であ
る。
【図7】図4の回路の動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
1,300 2入力NANDゲート回路 2,400 2入力NORゲート回路 3 3入力NANDゲート回路 4 3入力NORゲート回路 41,101,200 インバータ回路 11,12,13,14,15,16,17,18,1
9 PチャネルMOSトランジスタ 21,22,23,24,25,26,27,28,2
9 NチャネルMOSトランジスタ 31,32 信号遅延回路 D データ入力端子 C 制御信号入力端子 OUT データ出力端子 VDD 電源端子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ入力端子を第1の入力とし第1の
    信号遅延回路の出力を第2の入力とする少なくとも2つ
    の入力を備えたNANDゲート回路と、前記データ入力
    端子を第1の入力とし第2の信号遅延回路の出力を第2
    の入力とする少なくとも2つの入力を備えたNORゲー
    ト回路と、ゲートが前記NANDゲート回路の第1の出
    力に接続されソース・ドレイン路が第1の電源端子と前
    記NORゲート回路の第2の出力間に接続された第1の
    PチャネルMOSトランジスタと、ゲートが前記NOR
    ゲート回路の第2の出力に接続されドレインが前記NO
    Rゲート回路の第1の出力に接続された第2のPチャネ
    ルMOSトランジスタと、ゲートが前記NANDゲート
    回路の第1の出力に接続されソースが前記第1の電源端
    子に接続された第3のPチャネルMOSトランジスタ
    と、ゲートが前記NORゲート回路の第1の出力に接続
    されソース・ドレイン路が第2の電源端子と前記NAN
    Dゲート回路の第2の出力間に接続された第1のNチャ
    ネルMOSトランジスタと、ゲートが前記NANDゲー
    ト回路の第2の出力に接続されドレインが前記NAND
    ゲート回路の第1の出力に接続された第2のNチャネル
    MOSトランジスタと、ゲートが前記NORゲート回路
    の第1の出力に接続されソースが前記第2の電源端子に
    接続された第3のNチャネルMOSトランジスタと、前
    記第2のPチャネルMOSトランジスタのソースと前記
    第3のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記
    第2のNチャネルMOSトランジスタのソースと前記第
    3のNチャネルMOSトランジスタのドレインを共通接
    続して得られるデータ出力端子と、前記NORゲート回
    路の第1の出力を入力とする前記第1の信号遅延回路
    と、前記NANDゲート回路の第1の出力を入力とする
    前記第2の信号遅延回路とを備えることを特徴とする出
    力バッファ回路。
  2. 【請求項2】 前記NANDゲート回路はソースが共に
    第1の電源端子に接続されドレインが共に第4のNチャ
    ネルMOSトランジスタのドレインに接続された第4の
    PチャネルMOSトランジスタ及び第5のPチャネルM
    OSトランジスタと、前記第4のNチャネルMOSトラ
    ンジスタのソースにドレインを接続し第2電源端子にソ
    ースを接続した第5のNチャネルMOSトランジスタと
    から構成され、前記第1の入力が前記第4のPチャネル
    MOSトランジスタと前記第4のNチャネルMOSトラ
    ンジスタとのゲートに接続され、前記第2の入力が前記
    第5のPチャネルMOSトランジスタと前記第5のNチ
    ャネルMOSトランジスタとのゲートに接続され、前記
    第4のPチャネルMOSトランジスタと前記第5のPチ
    ャネルMOSトランジスタの共通接続されたドレインを
    第1の出力とし、前記第5のNチャネルMOSトランジ
    スタのドレインを第2の出力とし、NORゲート回路は
    ソースが共に第2の電源端子に接続されドレインが共に
    第6のPチャネルMOSトランジスタのドレインに接続
    された第6のNチャネルMOSトランジスタ及び第7の
    NチャネルMOSトランジスタと、前記第6のPチャネ
    ルMOSトランジスタのソースにドレインを接続し第1
    の電源端子にソースを接続した第7のPチャネルMOS
    トランジスタとから構成され、前記第1の入力が前記第
    6のNチャネルMOSトランジスタと前記第6のPチャ
    ネルMOSトランジスタとのゲートに接続され、前記第
    2の入力が前記第7のNチャネルMOSトランジスタと
    前記第7のPチャネルMOSトランジスタとのゲートに
    接続され、前記第6のNチャネルMOSトランジスタと
    前記第7のNチャネルMOSトランジスタの共通接続さ
    れたドレインを第1の出力とし、前記第7のPチャネル
    MOSトランジスタのドレインを第2の出力とするNO
    Rゲート回路であり、信号遅延回路は奇数段のインバー
    タ回路の直列接続で構成される信号遅延回路であること
    を特徴とする請求項1項記載の出力バッファ回路。
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