JP2981818B2 - 誘導電動機の制御回路 - Google Patents

誘導電動機の制御回路

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JP2981818B2
JP2981818B2 JP6054919A JP5491994A JP2981818B2 JP 2981818 B2 JP2981818 B2 JP 2981818B2 JP 6054919 A JP6054919 A JP 6054919A JP 5491994 A JP5491994 A JP 5491994A JP 2981818 B2 JP2981818 B2 JP 2981818B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導電動機の制御回路
に係り、特に直流制動によって制動を行う制御回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】図6に、コンデンサ型単相誘導電動機用
の従来の制御回路を示す。この制御回路は、正逆転制御
用の一対のトライアック100,102と制動制御用の
サイリスタ104およびダイオード110,112とを
備える。
【0003】交流電源106に対して、第1および第2
のトライアック100,102は誘導電動機108の第
1および第2の一次巻線108A,108Bとそれぞれ
直列に接続され、サイリスタ104は両一次巻線108
A,108Bとそれぞれダイオード110,112を介
して直列に接続されている。サイリスタ104とダイオ
ード110,112は同じ向き、つまり各々のアノード
を一次巻線108A,108B側に向けるようにして接
続されている。
【0004】両一次巻線108A,108Bは互いに並
列に接続され、交流電源106の一方の端子に共通接続
される各々の端子とは反対側の各々の端子つまりトライ
アック100,102側の各端子の間にはコンデンサ1
14が接続されている。誘導電動機108の固定子に両
一次巻線108A,108Bは互いに直角の位置関係で
配置されている。
【0005】第1および第2のトライアック100,1
02はそれぞれ正転制御信号dr+および逆転制御信号
dr- によりオン・オフ制御される。第2のトライアッ
ク102がオフ状態で、第1のトライアック100がオ
ンすると、第1のトライアック100に直接接続される
第1の一次巻線108Aが主巻線として動作し、コンデ
ンサ114を介して接続される第2の一次巻線108B
が補助巻線として動作し、両一次巻線108A,108
Bにそれぞれ流れる電流の位相差によって生ずる正方向
の回転磁界によって誘導電動機108の回転子が正方向
に回転する。
【0006】第1のトライアック100がオフ状態で、
第2のトライアック102がオンすると、第2のトライ
アック102に直接接続される第2の一次巻線108B
が主巻線として動作するとともに、トライアック102
にコンデンサ114を介して接続される第1の一次巻線
108Aが補助巻線として動作し、両一次巻線108
B,108Aにそれぞれ流れる電流の位相差によって生
ずる逆方向の回転磁界によって回転子が逆方向に回転す
る。
【0007】制動をかけるには、第1および第2のトラ
イアック100,102のいずれもオフにしてから、制
動制御信号brによってサイリスタ104をオンにす
る。そうすると、サイリスタ104とダイオード11
0,112に順方向電圧が印加される半サイクルの間だ
け両一次巻線108A,108Bに同時に電流が流れ
る。このようにして一次巻線に半サイクル置きに直流が
流れ、その直流の生成する静止磁界の磁束を回転子側の
二次巻線が切ることによって、二次回路に起電力が発生
し、二次電流が流れる。この二次電流は磁界との相対運
動を妨げるような力を発生するので、回転子に制動(ブ
レーキ)がかかる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の誘導電
動機制御回路では、制動時に誘導電動機108の両一次
巻線108A,108Bには大きな直流電流(運転時の
約4倍の電流)が流れ、この大電流がダイオード11
0,112を通ってサイリスタ104にも流れるため、
サイリスタ104およびダイオード110,112を大
容量の整流素子で構成しなければならず、回路が大型化
し、装置価格も高くついていた。
【0009】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、制動時の直流電流を流すための特別な大容量整
流素子を不要にして、回路の小型化と低コスト化をはか
る誘導電動機の制御回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の誘導電動機の制御回路は、位相の異なる第
1および第2の一次巻線と前記第1および第2の一次巻
線のそれぞれの一方の端子間に接続されたコンデンサと
を有する誘導電動機の運転を制御するための制御回路に
おいて、交流電源に対して前記第1および第2の一次巻
線にそれぞれ直列に接続された第1および第2のフォト
トライアックと、前記第1のフォトトライアックと組合
さって第1のフォトカプラを構成し、発光して前記第1
のフォトトライアックをオン状態にする第1の発光素子
と、前記第2のフォトトライアックと組合さって第2の
フォトカプラを構成し、発光して前記第2のフォトトラ
イアックをオン状態にする第2の発光素子と、前記誘導
電動機の正転動作を行うため前記第2の発光素子を発光
させることなく前記第1の発光素子を継続的に発光させ
て前記第1のフォトトライアックを継続的にオン状態に
し、前記誘導電動機の逆転動作を行うため前記第1の発
光素子を発光させることなく前記第2の発光素子を継続
的に発光させて前記第2のフォトトライアックを継続的
にオン状態にする運転制御回路と、前記交流電源に接続
され、前記交流電源より供給される交流電圧の片方の極
性の半サイクルでのみ導通して発光する第3の発光素子
と、前記第3の発光素子と組合さって第3のフォトカプ
ラを構成し、前記第3の発光素子が発光したときに導通
する光電変換素子を含み、前記誘導電動機に制動をかけ
るため前記第3の発光素子の半サイクル置きに発光する
タイミングに同期して前記交流電圧の片方の極性の半サ
イクルでのみ前記第1および第2の発光素子を同時に発
光させて前記第1および第2のフォトトライアックを同
時にオン状態にする制動制御回路とを具備する構成とし
た。 さらに、好ましくは、上記の構成に加えて、前記交
流電源に対して第3のフォトトライアックと直列接続さ
れた一次巻線を有し、かつ前記誘導電動機の回転子に作
動結合された無負荷動作型の電磁ブレーキと、前記第3
のフォトトライアックと組合さって第4のフォトカプラ
を構成し、発光して前記第3のフォトトライアックをオ
ン状態にする第4の発光素子と、前記誘導電動機を正転
または逆転させる間は前記第4の発光素子を点灯させ前
記第3のフォトトライアックをオンに して前記電磁ブレ
ーキを通電状態とし、前記誘導電動機に制動をかけると
きは前記第4の発光素子を非点灯させ前記第3のフォト
トライアックをオフにして前記電磁ブレーキを非通電状
態にする電磁ブレーキ制御回路とを具備する構成とし
た。
【0011】
【作用】本発明の制御回路では、正転動作を行うとき
は、第1のフォトカプラにおいて継続的に第1の発光素
子が発光して第1のフォトトライアックが通電し、第1
および第2の一次巻線にそれぞれ流れる電流の位相差に
よって生ずる正方向の回転磁界によって誘導電動機の回
転子が正方向に回転する。また、逆転動作を行うとき
は、第2のフォトカプラにおいて継続的に第2の発光素
子が発光して第2のフォトトライアックが通電し、第1
および第2の一次巻線にそれぞれ流れる電流の位相差に
よって生ずる逆方向の回転磁界によって誘導電動機の回
転子が逆方向に回転する。そして、制動時には、制動制
御回路の働きにより、第3のフォトカプラにおいて第3
の発光素子の半サイクル置きに発光するタイミングが光
電変換素子を介して検出され、そのタイミングに同期し
て交流電源電圧の片方の極性の半サイクルでのみ第1お
よび第2のフォトカプラが同時に活性化して第1および
第2のフォトトライアックが同時に通電する。第1、第
2および第3のフォトカプラにおいて交流電源電圧の供
給を受ける第1、第2のフォトトライアックおよび第3
の発光素子から制御系の回路が電気的に分離されている
ため、制御系の回路に小容量の素子が使用可能であり、
制御基板の大幅な小型化および低コスト化を実現でき
る。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して本発明の実施例
を説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施例によるコン
デンサ型単相誘導電動機の制御回路の構成を示す。
【0014】この制御回路は、正逆転制御用に一対のフ
ォトトライアック出力型のフォトカプラ10,12を有
し、制動制御用に1個のフォトトランジスタ出力型のフ
ォトカプラ14および一対のダイオード16,18を有
している。
【0015】交流電源20に対して、フォトカプラ10
のフォトトライアック10Bはコンデンサ型単相誘導電
動機22の第1の一次巻線22Aと直列に接続され、フ
ォトカプラ12のフォトトライアック12Bは誘導電動
機22の第2の一次巻線22Bと直列に接続されてい
る。両一次巻線22A,22Bは互いに並列に接続され
ており、交流電源20の一方の端子に共通接続される各
巻線端子とは反対側の各巻線端子つまりフォトトライア
ック10B,12B側の各巻線端子間にはコンデンサ2
4が接続されている。両一次巻線22A,22Bは誘導
電動機22の固定子に互いに直角の位置関係で配置され
ている。交流電源20は、たとえば周波数50Hz、実
効電圧100Vの単相交流電圧を供給する。
【0016】フォトカプラ10において、入力側の発光
ダイオード10Aは、アノード端子が抵抗26を介して
たとえば12Vの直流電源Vccに接続され、カソード端
子が反転回路28の出力端子に接続されるとともにダイ
オード16を介してフォトカプラ14のフォトトランジ
スタ14Bのコレクタ端子に接続されている。
【0017】フォトカプラ12において、入力側の発光
ダイオード12Aは、アノード端子が抵抗26を介して
たとえば12Vの直流電源Vccに接続され、カソード端
子が反転回路32の出力端子に接続されるとともにダイ
オード18を介してフォトトランジスタ14Bのコレク
タ端子に接続されている。
【0018】フォトカプラ14において、出力側のフォ
トトランジスタ14Bのエミッタ端子は反転回路34の
出力端子に接続されている。入力側の発光ダイオード1
4Aは、抵抗36を介して交流電源20に接続されてい
る。この発光ダイオード14Aと並列に逆向きで保護用
のダイオード38が接続されている。
【0019】反転回路28,32,34には、運転シー
ケンサ回路(図示せず)よりそれぞれ二値レベルの正転
制御信号DR+ ,逆転制御信号DR- ,制動制御信号B
Rが入力される。次に、この制御回路の作用について説
明する。
【0020】誘導電動機22を正転させるときは、正転
制御信号DR+ をHレベルとし、他の制御信号DR- ,
BRをLレベルとする。そうすると、正転制御信号DR
+ がHレベルのために反転回路28の出力はLになり、
フォトカプラ10では発光ダイオード10Aがオンして
発光し、この光でフォトトライアック10Bがオン状態
になる。一方、逆転制御信号DR- がLレベルなので反
転回路32の出力はHで、フォトカプラ12では発光ダ
イオード12Aは発光せずフォトトライアック10Bが
オフ状態である。フォトカプラ14においても、制動制
御信号BRがLレベルのため反転回路32の出力はH
で、出力側のフォトトランジスタ14Bは発光ダイオー
ド14Aから光を受けても導通せず、したがってダイオ
ード16,18にも電流は流れない。
【0021】この場合、誘導電動機22においては、フ
ォトトライアック10Bに直接接続される第1の一次巻
線22Aが主巻線として動作し、フォトトライアック1
0Bにコンデンサ24を介して接続される第2の一次巻
線22Bが補助巻線として動作し、両一次巻線22A,
22Bにそれぞれ流れる電流の位相差によって生ずる正
方向の回転磁界によって回転子が正方向に回転する。
【0022】誘導電動機22を逆転させるときは、逆転
制御信号DR- をHレベルとし、他の制御信号DR+ ,
BRをLレベルとする。今度は、フォトカプラ10がオ
フ状態でフォトカプラ12の方がオン状態になり、誘導
電動機22では、フォトトライアック12Bに直接接続
される第2の一次巻線22Bが主巻線として動作し、コ
ンデンサ24を介して接続される第1の一次巻線22A
が補助巻線として動作し、両一次巻線22B,22Aに
それぞれ流れる電流の位相差によって生ずる逆方向の回
転磁界によって回転子が逆方向に回転する。
【0023】誘導電動機22に制動をかけるときは、制
動制御信号BRをHレベルとし、他の制御信号DR+ ,
DR- をLレベルとする。この場合、フォトカプラ1
0,12はそれぞれ正転制御信号DR+ ,反転制御信号
DR- によってオン状態になることはない。しかし、制
動制御信号BRがHレベルなので反転回路34の出力電
圧がLレベルであり、フォトカプラ14のフォトトラン
ジスタ14Bが導通可能状態となる。
【0024】したがって、発光ダイオード14Aが発光
する時、つまり発光ダイオード14Aに交流電源20か
らの交流電圧が順方向に印加される各半サイクルの期間
中にフォトトランジスタ14Bが導通し、これによって
フォトカプラ10,12が同時にオンする。すなわち、
フォトトランジスタ14Bが導通すると、それぞれ電源
電圧端子Vccからの電流が抵抗26、30、フォトカプ
ラ10,12の発光ダイオード10A,12Aおよび結
合ダイオード16,18を介してフォトトランジスタ1
4Bのコレクタ電流として流れ、両フォトカプラ10,
12では、発光ダイオード10A,12Aが発光し、そ
れらの光に応動してフォトトライアック10B,12B
がオン状態になる。
【0025】このように、発光ダイオード14Aが発光
する一方の極性の各半サイクルの期間中に、両フォトト
ライアック10B,12Bが同時にオンし、これによっ
て誘導電動機22の両一次巻線22A,22Bに同時に
電流が流れる。そして、発光ダイオード14Aが点灯し
ない他方の極性の各半サイクルの期間中は、フォトトラ
ンジスタ14Bは導通しないため、両フォトトライアッ
ク10B,12Bは共にオフ状態になる。なお、発光ダ
イオード14Aが消灯する他方の極性の各半サイクルの
期間中には、ダイオード38に順方向の電圧が印加して
これがオンするために、発光ダイオード14Aは過大な
逆バイアスから保護されている。
【0026】このようにして、誘導電動機22では、一
次巻線22A,22Bに半サイクル置きの半波電流が直
流の電流として流れることにより、静止磁界が発生し、
この静止磁界の磁束を切る回転子側の二次巻線に起電力
が発生し、二次電流と磁界との電磁的相互作用によって
回転子に制動(ブレーキ)がかかる。
【0027】上記したように、本実施例における誘導電
動機の制御回路では、運転(正転/逆転)動作を行うと
きはトライアック(10,12)を両極性の半サイクル
で通電させて誘導電動機22の一次巻線(22A,22
B)に回転磁界をつくるための交流を流し、制動を行う
ときはトライアック(10,12)を一方の極性の半サ
イクルでのみ通電させて誘導電動機22の一次巻線(2
2A,22B)に直流制動を起こすための直流を流すよ
うにしている。
【0028】このように、一次巻線(20A,20B)
と直列に接続される運転制御用のトライアック(10,
12)を制動時には片方の半サイクルでのみ通電させる
ことによって、一次巻線(20A,20B)に半サイク
ル置きの半波電流を直流として流すようにしたので、従
来の制御回路で直流制動用に設けられていたサイリスタ
(104)やダイオード(110,112)等の大容量
整流素子が本実施例の制御回路では不要となっている。
また、トライアック(10,12)を切換制御するため
の制御部(弱電回路部)をフォトカプラ10,12,1
4によって電気的に分離しているので、制御部に小容量
素子(特にダイオード16,18等)を用いることがで
きる。このため、制御基板を大幅に小型化し、コストも
大幅に下げることができる。
【0029】図2は、第2の実施例によるコンデンサ型
単相誘導電動機の制御回路の構成を示す。図中、上記第
1の実施例(図1)と共通する部分には同一の符号を付
してある。
【0030】この制御回路は、上記第1の実施例による
制御回路において、誘導電動機22に付設される電磁ブ
レーキの制御をも併せて行うようにするとともに、運転
終了直後に回路内で制動制御信号BRを自動的に生成し
て直流制動を行うようにしたものである。
【0031】図2において、交流電源20に対してフォ
トカプラ40のフォトトライアック40Bが無励磁動作
型電磁ブレーキ42の一次巻線42Aと直列に接続され
ている。電磁ブレーキ42は、誘導電動機22の回転
に作動結合されており、一次巻線42Aに励磁電流が流
れている間はその電磁力で機械的ブレーキを解除(ディ
スエーブル)し、励磁電流が流れなくなると機械的ブレ
ーキを作動(イネーブル)させて誘導電動機22の回転
子にブレーキをかけるようになっている。
【0032】フォトカプラ40の発光ダイオード40A
は、アノード端子が抵抗44を介して電源電圧Vccの端
子に接続され、カソード端子が反転回路46の出力端子
に接続されている。反転回路46の入力端子にはダイオ
ード48,50のカソード端子が共通接続され、ダイオ
ード48,50のアノード端子はそれぞれ反転回路2
8,32の入力端子に接続されている。反転回路46の
出力端子は、コンデンサ52と抵抗54とからなる時定
数回路を介して反転回路34の入力端子に接続されてい
る。反転回路34の入力端子にカソード端子を向けて抵
抗54と並列に接続されたダイオード56は、クランプ
用のダイオードである。
【0033】かかる構成においては、ダイオード48,
50、反転回路46およびフォトカプラ40によって電
磁ブレーキ42の動作を制御する回路が構成され、ダイ
オード48,50、反転回路46および時定数回路(5
2,54)によって制動制御信号BRを生成する回路が
構成されている。
【0034】次に、図3のタイミング図を参照してこの
実施例における作用を説明する。
【0035】正転制御信号DR+ がHレベルを維持して
いる間は、上記したように、フォトカプラ10のフォト
トライアック10Bがオン状態になっていて、誘導電動
機22は正方向の回転動作を行っている。この間、反転
回路46の出力電圧はLレベルで、電磁プレーキ制御用
のフォトカプラ40はオン状態つまり発光ダイオード4
0Aが発光してフォトトライアック40Bがオン状態に
なっており、無負荷動作型電磁ブレーキ42の一次巻線
42Aに励磁電流が流れ、誘導電動機22に対するブレ
ーキを制止している。また、反転回路34の入力電圧は
Lレベル、出力電圧はHレベルで、制動制御用のフォト
カプラ14はオフ状態になっている。
【0036】誘導電動機22の回転動作を止めるために
正転制御信号DR+ をたとえば時刻t0 でLレベルにす
ると、反転回路46の出力電圧がHレベルに反転する。
これによって、電磁プレーキ制御用のフォトカプラ40
がオフ状態となって、フォトトライアック40Bが遮断
し、電磁ブレーキ42の一次巻線42Aに励磁電流が流
れなくなって、誘導電動機22の回転子に電磁ブレーキ
42からの機械的ブレーキがかけられる。
【0037】一方、反転回路46の出力電圧がHレベル
になると、コンデンサ52を介して反転回路34の入力
電圧もHレベルに立ち上がり、反転回路34の出力電圧
はLレベルに立ち下がる(図3の(C),(D) )。そして、
時定数回路(52,54)の作用で反転回路34の入力
電圧が指数関数的に下がってしきい値Vthに達する時点
(時刻t1 )まで出力電圧BR- はLレベルの状態を維
持する。この期間TO(t0 〜t1 )中は、制動制御用
のフォトカプラ14がオンになり、上記第1実施例と同
様の作用によって図3の(E),(F) に示すように、両フォ
トトライアック10B,12Bが一方の極性の各半サイ
クルで同時に導通することにより、誘導電動機22の両
一次巻線22A,22Bに半波の直流が流れ、直流制動
がかけられる。
【0038】このように、正転制御信号DR+ を切る
と、自動的に、外部の電磁ブレーキ42が作動すると同
時に誘導電動機22内で直流制動がかけられ、誘導電動
機22は瞬時に停止するようになっている。なお、図3
の例は正転動作を止めた場合であったが、逆転動作を止
めた場合でも同様の制動動作が行われる。
【0039】図4は、上記した第2実施例による誘導電
動機制御回路を半導体製造工程における洗浄システムの
雰囲気シャッタ装置に適用した例を示す。
【0040】この種の洗浄システムでは、種々の洗浄処
理槽を一列に配列し、搬送ロボットが被処理体たとえば
半導体ウエハを搬送アーム等で把持しながらそれらの洗
浄処理槽を順次移送するようにしているが、なにぶんに
も微細加工の前処理であるため、加工精度や歩留まりの
観点から、隣合う洗浄処理槽間ではそれぞれの雰囲気を
互いに遮断するのが望ましい。したがって、雰囲気シャ
ッタ装置は、シャッタ速度はもちろんのこと、安定確実
な制動特性が要求される。さらに、クリーンルーム内に
設置されるので、小型サイズ、特に狭小サイズのものが
望まれる。
【0041】本実施例における雰囲気シャッタ装置は、
隣合う洗浄処理槽の間に設置され、常時はシャッタ板6
0が閉じていて、被処理体を通すときにシャッタ60板
が開く(下がる)ようになっている。シャッタ制御部お
よび駆動部は、シャッタ板60の上方位置の筐体62内
に収容されている。誘導電動機22の回転軸はギアボッ
クス64内の変速ギアを介してプーリ66に接続されて
おり、このプーリ66に駆動ベルト68が掛けられてい
る。シャッタ収納及び案内部70内でこの駆動ベルト6
8にジョイントを介してシャッタ板60が結合されてお
り、誘導電動機22の回転駆動力が駆動ベルト68によ
って直線駆動力に変換され、駆動ベルト68と一体にシ
ャッタ板68が昇降移動するようになっている。
【0042】筐体62内で、誘導電動機22の背部に電
磁ブレーキ40が一体に取付されており、その後方に誘
導電動機22および電磁ブレーキ40を制御するための
制御ボックス72が設けられている。この制御ボックス
72の中には、図2において誘導電動機22の一次巻線
22A,22Bおよび電磁ブレーキ42の一次巻線42
Aを除く全ての回路つまり本実施例の制御回路が収容さ
れている。
【0043】この雰囲気シャッタ装置では、シャッタ開
閉時にシャッタ板60が停止すべき所定位置の手前に来
た時点で運転制御信号DR+ またはDR- が切られ、上
記のように誘導電動機22に電磁ブレーキと直流制動が
同時に作用することにより、シャッタ板60が速やかに
所定位置で停止する。また、直流制動用の特別な大容量
通電素子を設けていないので、制御ボックス72が小型
化し、筐体62ないし装置全体も小型化している。
【0044】図5は、本発明の第3の実施例によるコン
デンサ型単相誘導電動機の制御回路の構成を示す。図
中、上記第1および第2の実施例(図1および図2)と
共通する部分には同一の符号を付してある。
【0045】この第3の実施例は、誘導電動機22の一
次巻線22A,22Bと直列に接続される双方向通電型
素子として普通のトライアック80,82を用いたもの
である。第1および第2のトライアック80の制御端子
(トリガ端子)は、それぞれエミッタ接地されたNPN
トランジスタ84,86のエミッタ端子に接続されると
ともに、ダイオード88,90を介してNPNトランジ
スタ92のエミッタ端子に共通接続されている。NPN
トランジスタ84,86,92のベース端子には、それ
ぞれ二値レベルの正転制御信号DR+ 、逆転制御信号D
R- および制動制御信号BRが入力される。NPNトラ
ンジスタ92のコレクタ端子はフォトカプラ14のフォ
トトランジスタ14Bおよび抵抗94を介して電源電圧
Vccの端子に接続されている。
【0046】かかる構成によれば、正転動作を行うとき
は第1のトライアック80が継続的にオンで第2のトラ
イアック82が継続的にオフになり、逆転動作を行うと
きは第1のトライアック80が継続的にオフで第2のト
ライアック82が継続的にオンとなる。制動を行うとき
は、両トライアック80,82が一方の極性の半サイク
ルでのみ同時にオンし、他方の極性の半サイクルでは同
時にオフとなる。
【0047】上記した第1〜第3実施例において、誘導
電動機の一次巻線と直列に接続されるトライアックは、
一般的には電流のゼロクロス点から導通するゼロクロス
型のものが望ましいが、ゼロクロス型のものでなくとも
可能である。また、トラアックの導通点に所望の位相遅
れをもたせて、直流制動力を可変調整するようにするこ
とも可能である。また、トライアックに代えて他の双方
向通電型開閉素子または開閉回路を用いることが可能で
ある。
【0048】制動制御用のフォトカプラは、フォトトラ
ンジスタ出力型のものに限らず、たとえばフォトMOS
出力型のものでもよく、さらにはフォトカプラに代えて
変圧器を用いてもよい。
【0049】上記した実施例はコンデンサ型単相誘導電
動機に係るものであったが、本発明の制動制御手段また
は方式は他の型式の単相誘導電動機および三相誘導電動
機にも適用可能なものである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における誘
導電動機の制御回路によれば、誘導電動機の第1、第2
の一次巻線とそれぞれ直列に接続される双方向通電型の
開閉手段として第1、第2のフォトトライアックを使用
するとともに、制動時にそれら第1、第2のフォトトラ
イアックを半サイクル置きにオン状態にするためのタイ
ミングを誘導電動機回路の交流電源から発光素子を介し
て生成するようにし、それら第1、第2のフォトトライ
アックおよび発光素子をそれぞれ含む第1、第2および
第3のフォトカプラにおいてそれら第1、第2のフォト
トライアックおよび発光素子から制御系の回路素子を電
気的に分離したので、制御回路の大幅な小型化および低
コスト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるコンデンサ型単相
誘導電動機の制御回路の回路構成を示す回路図である。
【図2】第2の実施例によるコンデンサ型単相誘導電動
機の制御回路の回路構成を示す回路図である。
【図3】第2の実施例における作用を説明するための各
部の電圧または電流波形を示すタイミング図である。
【図4】第2の実施例による誘導電動機の制御回路を適
用した洗浄システムの雰囲気シャッタ装置の構成を示す
略斜視図である。
【図5】第3の実施例によるコンデンサ型単相誘導電動
機の制御回路の回路構成を示す回路図である。
【図6】従来のコンデンサ型単相誘導電動機用制御回路
の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10,12,14 フォトカプラ 10A,12A,14A 発光ダイオード 10B,12B フォトトライアック 14B フォトトランジスタ 16,18 ダイオード 20 交流電源 22 誘導電動機 22A,22B 一次巻線 48,50 ダイオード 52 コンデンサ 54 抵抗

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相の異なる第1および第2の一次巻線
    と前記第1および第2の一次巻線のそれぞれの一方の端
    子間に接続されたコンデンサとを有する誘導電動機の運
    転を制御するための制御回路において、 交流電源に対して前記第1および第2の一次巻線にそれ
    ぞれ直列に接続された第1および第2のフォトトライア
    ックと、 前記第1のフォトトライアックと組合さって第1のフォ
    トカプラを構成し、発光して前記第1のフォトトライア
    ックをオン状態にする第1の発光素子と、 前記第2のフォトトライアックと組合さって第2のフォ
    トカプラを構成し、発光して前記第2のフォトトライア
    ックをオン状態にする第2の発光素子と、 前記誘導電動機の正転動作を行うため前記第2の発光素
    子を発光させることなく前記第1の発光素子を継続的に
    発光させて前記第1のフォトトライアックを継続的にオ
    ン状態にし、前記誘導電動機の逆転動作を行うため前記
    第1の発光素子を発光させることなく前記第2の発光素
    子を継続的に発光させて前記第2のフォトトライアック
    を継続的にオン状態にする運転制御回路と、 前記交流電源に接続され、前記交流電源より供給される
    交流電圧の片方の極性の半サイクルでのみ導通して発光
    する第3の発光素子と、 前記第3の発光素子と組合さって第3のフォトカプラを
    構成し、前記第3の発光素子が発光したときに導通する
    光電変換素子を含み、前記誘導電動機に制動をかけるた
    め前記第3の発光素子の半サイクル置きに発光するタイ
    ミングに同期して前記交流電圧の片方の極性の半サイク
    ルでのみ前記第1および第2の発光素子を同時に発光さ
    せて前記第1および第2のフォトトライアックを同時に
    オン状態にする制動制御回路とを具備する誘導電動機の
    制御回路。
  2. 【請求項2】 前記交流電源に対して第3のフォトトラ
    イアックと直列接続された一次巻線を有し、かつ前記誘
    導電動機の回転子に作動結合された無負荷動作型の電磁
    ブレーキと、 前記第3のフォトトライアックと組合さって第4のフォ
    トカプラを構成し、発光して前記第3のフォトトライア
    ックをオン状態にする第4の発光素子と、 前記誘導電動機を正転または逆転させる間は前記第4の
    発光素子を点灯させ前記第3のフォトトライアックをオ
    ンにして前記電磁ブレーキを通電状態とし、前記誘導電
    動機に制動をかけるときは前記第4の発光素子を非点灯
    させ前記第3のフォトトライアックをオフにして前記電
    磁ブレーキを非通電状態にする電磁ブレーキ制御回路と
    を具備する請求項1に記載の誘導電動機の制御回路。
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