JP2980810B2 - 動きベクトル探索方法と装置 - Google Patents

動きベクトル探索方法と装置

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JP2980810B2 JP10444094A JP10444094A JP2980810B2 JP 2980810 B2 JP2980810 B2 JP 2980810B2 JP 10444094 A JP10444094 A JP 10444094A JP 10444094 A JP10444094 A JP 10444094A JP 2980810 B2 JP2980810 B2 JP 2980810B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像符号化における
動きベクトル探索方法と装置に関する。具体的には、ク
ワッド・トリー(Quad-Tree)を用いることにより、動
きベクトル場をより少数の代表動きベクトルにより表現
し、動きベクトル場の情報量を削減する新規な方法と装
置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】動画像符号化では、動き情報の推定によ
るフレーム間予測と、予測誤差の符号化の組み合わせに
よる方式が多く用いられている。より低いレート(少な
い画像データ)での符号化のためには、動き情報をいか
に推定し、利用するかが重要である。従来より動画像符
号化で多用されてきたブロック・マッチング法による動
きベクトル推定では、ブロック内に異なる動きを有する
ものが存在するとき、推定精度が著しく劣化するという
問題がある。このような問題を解決する方式を示したい
くつかの文献がある。
【0003】文献1.J.L.Barron, D.J.Fleet, S.S.Bea
uchemin,T.A.Burkitt: “Performance of Optical Flow
Techniques", Proceeding CVPR June, 1992, pp. 236-
242
【0004】文献2.大綱 亮磨、佐藤 真樹、相澤
清晴、羽鳥 光俊:“1画素マッチングに基づく動き推
定の基礎検討”,テレビ学技法,ICS94-38(1994)
【0005】文献1では、コンピュータ・ビジョン等の
分野で、高次の処理のためにより密なベクトル場を推定
している。密な動きベクトル場が利用できれば、異なる
動きの境界領域においても推定精度が著しく劣化するこ
とがない。
【0006】文献2では、密なベクトル場の生成に際し
ては、1画素単位のマッチングによる誤差情報を利用す
る方式を用いている。この方式によれば、1画素毎に有
している誤差平面が、計算に有効に利用できる。
【0007】文献2の内容を以下に説明する。
【0008】1画素マッチングに基づく動き推定
【0009】一般に、ブロック・マッチング法により動
き推定を行う場合は、画素xを中心としたマッチング・
ウインドウWm と、探索範囲Ws を設定し、式(1)に
示すように誤差関数eB(Δx) を最小にする動きベク
トルΔxを求める。 eB(Δx)=Σ|Ik+1(x+Δx)−Ik(x)| (1) ここでΣは、マッチング・ウィンドウWm 内に含まれた
すべての画素xについての累和を、Ik+1(x+Δx)
は参照画像を、Ik(x)は原画像を示している。
【0010】このマッチング・ウインドウWm に含まれ
る画素数を1画素まで減らした場合、すなわちブロック
でなく1画素でマッチングをとる場合には、式(1)は
式(2)となる。 ex(Δx)=|Ik+1(x+Δx)−Ik(x)| (2) これを画素xにおける1画素マッチングの誤差関数 ex
(Δx)として定義する。
【0011】図7には1画素マッチングの誤差関数ex
(Δx)に、画素 x0 を含む領域Rx0 (図中の黒塗
り)内に含まれた多くの画素xについて、オペレータF
を作用させて、画素x0 における動きベクトルΔx0
求める様子を示しており、仮定する動きモデルとして
は、平行移動のモデルやアフィン・モデルなどがある。
ここで1画素マッチングの基本的な枠組では、まず、1
画素でマッチンクを行い、その結果に何等かのオペレー
タFを作用させて動きを求める。このとき、画素毎に誤
差関数ex(Δx)を予め計算し、その値(画素単位で
の distortion plane:誤差平面)を保持しておくた
め、処理の自由度が増し、オペレータFとして非線形関
数等を用いることにより、より柔軟な動き推定が可能に
なる。
【0012】具体的には、画素x0 の動きベクトルΔx
0 を求める場合、1画素マッチングに基づく動き推定の
基本的な枠組は、 1) まず、ある閾値Tに対し、ex0(Δx0 )≦Tとな
るΔx0 を動きベクトルの候補として選ぶ。この動きベ
クトルの集合を、 Vx0={Δx0 |ex0(Δx0 )≦T} で表わす。 2) x0 を含む領域Rx0に対し、何等かの動きモデルの
仮定のもとに、 ex(Δx)(ただし、xは領域Rx0
含まれている)に評価関数となるオペレータF[・]を
作用させる。 3) Δx0 =arg min F[ex(Δx0),ただし、xは
領域Rx0に含まれている]となるベクトルVx0に含まれ
た動きベクトルΔx0を求める。
【0013】この枠組の中では、オペレータF、領域R
x0の指定に対して自由度があるため、画像の各領域の性
質に適した動き推定が可能になる。
【0014】このように、1画素マッチングによるベク
トル場の導出には、オペレータFの選択や領域Rx0の制
御により、様々な手法が考えられるが、最終的に代表動
きベクトルを抽出するためには、適度に領域分割される
ことが望ましい。ここでは、距離変換とクラスタリング
に類似した手法により、動きと領域の推定を同時に行
う。
【0015】この手法は、“1”または“0”にラベル
付けした2値のラベル画像の作成と、その画像の距離変
換の繰り返しからなる。まず、閾値Tm で1画素マッチ
ングの誤差関数 ex(Δx)を2値化し、これを式
(3)の2値化誤差関数f(Δx)で表わす。 ex(Δx)≦Tm のときは、 f(Δx)=1 ex(Δx)>Tm のときは、 f(Δx)=0 (3)
【0016】各動きベクトルΔxに対し2値化誤差関数
f(Δx)により得られるラベル画像の距離変換を行
い、その距離変換値dx(Δx)を指標として用いる。
【0017】図8には各動きベクトルΔxに対応して分
類されたラベル画像の距離変換を示している。そこにお
ける黒塗り部分はマッチングのとれなかった画素xを表
わしている。点Aからの距離変換値dはその値を大きく
していったときマッチングのとれなかったいくつかの画
素のうちのある画素79に最初に接するまでの距離dに
相当し、画素xから距離 dx(Δx)の円71の範囲内
にはマッチングのとれた画素のみが存在する。よってこ
の dx(Δx)の値が大きくなるΔxが、真の動きベク
トルである可能性が高いと考えられることから、距離
x(Δx)の最大値を与えるΔxを動きベクトルとす
る。すなわち、 dx max=maxdx(Δx) (4) を与えるΔxを動きベクトルとする。
【0018】具体的には、雑音等の影響も考慮し、以下
の手順に従う。 1.各動きベクトルΔxのラベル画像に対して距離変換
を行う。距離の最大値dx max がある値d0 より大きく
なる画素には、dx max を与えるΔxを動きベクトルと
して割り当てる。 2.動きベクトルの確定した画素xについては、2値化
誤差関数f(Δx)は、動きベクトルΔxが距離dx
max を与えるとき、 f(Δx)=1 動きベクトルΔxが距離dx max を与えないとき、 f(Δx)=0 (5) としてラベル付けをし、ラベル画像を更新する。 3.以上のことを距離d0 を少しづつ小さくしながら繰
り返す。
【0019】このようにして求められたベクトル場は、
領域Rx0単位で動きベクトルΔxが一様となり、代表動
きベクトルによる補間近似に適したものとなる。以上が
文献2に開示された概要である。
【0020】動きベクトル抽出に用いるブロック・マッ
チング法には、しばしばクワッド・トリー(Quad-Tre
e) が用いられる。このクワッド・トリーはそのブロッ
クの予測誤差がある閾値よりも大きな場合には4分割を
行い、4分割された各ブロックのブロック・マッチング
を行い予測誤差を調べ、それがある閾値よりも大きな場
合には、その閾値を越えたブロックについて、さらに4
分割してブロック・マッチングを行い予測誤差を調べて
いる。しかし、その閾値は画像に依存し、閾値が小さい
場合、必要以上に分割が進み付加情報の増大と、小さい
ブロック・サイズに伴う雑音等の影響のため、動きの誤
推定を引き起こす可能性がある。また、閾値を大きくし
た場合には、小領域の抽出が難しくなり、動きベクトル
場の再現性と予測誤差の劣化が生ずる。このため従来の
クワッド・トリーの分割では、画像を予め小さなサブブ
ロックに分割し、同じベクトルを持つブロックを統合す
るという統合手順をとっている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】文献1および2に開示
された手法で求められたベクトル場は、1画素単位の密
なもので、動きの境界領域における精度も確保されてい
る。しかし、超低レート符号化におけるフレーム間予測
情報として伝送する場合、まだ情報量が大きいという解
決されねばならない課題があった。また、ブロック・マ
ッチング法を用いる場合には、そのブロック・サイズを
大きくすることにより、ベクトル数の減少を実現した場
合、付加情報が不要で、簡単に情報量の減少が可能とな
るが、ブロック内でベクトルが一様となり、予測誤差が
増大し、ベクトル場の再現性の劣化が生ずる。
【0022】そこで従来のクワッド・トリーの分割によ
り画像を予め小さなサブブロックに分割し、そのサブブ
ロックの中で同じベクトルを持つサブブロックを統合す
るという統合手順をとる場合には、この統合手順に付随
して処理量が増大してしまうという未解決の課題が残さ
れていた。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたものである。すなわち、ブロ
ックをクワッド・トリーにより分割する場合には、ま
ず、1画素単位の1画素マッチングの誤差関数ex(Δ
x) を予め計算し、1画素単位の密なベクトル場を持
つことにより、そのベクトル場から計算される予測誤差
値をブロック分割の閾値とし、分割に伴う付加情報につ
いては、分割順を予め定めておくことにより、分割の階
層レベルのみを伝達することによってベクトル場を再現
できるように構成した。
【0024】
【作用】ブロックの分割に先立って、1画素マッチング
の誤差関数 ex(Δx)を計算し、密なベクトル場を得
ているから、そのベクトル場から計算される予測誤差値
を、分割を行うか否かを決定する閾値とすることができ
る。そのために、分割を行うブロックに対応して、閾値
が適応的に変化し、最も符号化効率の良い最適なブロッ
ク分割が可能となった。さらに、画像全体からブロック
分割を開始できるので、代表動きベクトルを大局的に抽
出することが可能となり、従来問題となっていた統合手
順が不要となる。また、閾値の計算は、1画素単位の誤
差関数ex(Δx)を予め計算しておくために、予測誤
差に対する再計算の必要がない。このようにして、クワ
ッド・トリーの生成手順を決めておくことにより、領域
記述のための付加情報が階層レベルだけですみ、代表ベ
クトルの抽出順が、位置的な連続性を保持しているの
で、ベクトルの連続性を利用した差分符号化による情報
量の減少が可能となった。
【0025】
【実施例】図1には本発明の一実施例の回路構成を示し
ている。ここで11は誤差平面計算器、12はメモリ、
13は原ベクトル場生成器、14は閾(しきい)値生成
器、15は分割判断器、16はブロック選択器、17は
ブロック・マッチング器、18はクワッド・トリー生成
器、31〜45は各種の情報をやりとりするための信号
線である。各信号線31〜44でやりとりされる種々の
情報を列挙すると、信号線31は原画像Ik(x)を、 信号線32は参照画像Ik+1(x)を、 信号線33は1画素マッチングの誤差関数ex(Δx)
を、 信号線34はメモリ12から読出した1画素マッチング
の誤差関数ex(Δx)を、 信号線35はベクトル場V(x)を、 信号線36は1画素単位の平均予測誤差er と閾値Tq
の和を、 信号線37はメモリ12から読出した1画素マッチング
の誤差関数ex(Δx)を、 信号線38は分割命令を、 信号線39はブロックbN,M を、 信号線40はベクトルVbN,M を、 信号線41は1画素単位の平均予測誤差ebN,Mを、 信号線42はメモリ12から読出した1画素マッチング
の誤差関数ex(Δx)を、 信号線43はブロック位置M(N)を、 信号線44は代表ベクトル成分VRを、 信号線45は階層レベルNをそれぞれ表わしている。
【0026】図2には図1の回路構成のクワッド・トリ
ーによる代表ベクトルの抽出動作の原理を示している。
同図(a)は円82や方形83を含む原ベクトル場80
を示し、破線で示した84は分割したブロックを、85
は分割したブロック84と方形83とのオーバラップ部
分を示しており、そこに示された矢印は原ベクトル場8
0内に存在する多数のベクトルのうちの一部を表わして
いる。
【0027】同図(b)は、(a)に示した分割したブ
ロック84と斜線をつけたオーバラップ部分85を示
し、そこに示された矢印は分割したブロック84でブロ
ック・マッチングをして求めたベクトルを表わしている
が、同図(b)のオーバラップ部分85のベクトルを表
わすものとはなっておらず、この分割の階層レベルにお
いては誤差が大きいことを表わしている。
【0028】同図(c)は、(b)の分割したブロック
84を4分割した場合を示しているが、この4分割にお
いてはオーバラップ部分85を含む右上のブロックのベ
クトルは、なおオーバラップ部分85のベクトルを正確
に表わすものとなっておらずこの分割したブロック84
の(c)に示した4分割の階層レベルにおいては誤差が
大きいことを表わしている。
【0029】同図(d)には(c)においてオーバラッ
プ部分85を含んだブロックのベクトルが正確ではな
く、その誤差(1画素マッチングの誤差関数(信号線3
7)の、オーバラップ部分85を含んだブロック内の平
均誤差)が閾値を越えているところから、そのブロック
をさらに4分割して各分割したブロックのベクトルを求
めている。ここではじめて、オーバラップ部分85の正
確なベクトルが得られることを示している。
【0030】同図(e)には、同図(a)のベクトル場
80による最終的な分割結果90が示されている。そこ
では、各ブロック内のベクトルがほぼ一様になるまで分
割がなされて、同図(a)の円82および方形83にそ
れぞれ対応する円92および方形93が示されている。
【0031】図3ないし図5には図1に示した回路構成
の動作の流れが示されているので、図1を参照しながら
説明する。
【0032】信号線31からは原画像Ik(x)が、信
号線32からは参照画像Ik+1(x)が誤差平面計算器
11に入力され、1画素単位の誤差平面を表わす1画素
マッチングの誤差関数ex(Δx)を、 ex(Δx)=|Ik+1(x+Δx)−Ik(x)| により求めて、信号線33によりメモリ12に送り格納
する。
【0033】原ベクトル場生成器13はメモリ12から
信号線34により1画素マッチングの誤差関数ex(Δ
x)を読出して、1画素マッチングにより原画像のベク
トル場V(x)を求めて信号線35に出力する(S1、
図3)。
【0034】各回路の構成要素は条件設定がなされてい
る。すなわち、クワッド・トリー生成器18において
は、ブロックの分割手順が定められている。
【0035】図6にはクワッド・トリーによるブロック
の分割手順の一例が示されている。クワッド・トリーの
階層レベルをNとし分割ブロックの生成順による現在の
ブロック位置をM(N)で表わす。N=0は無分割の画
面全体を表わし、そのブロック位置はM(0)=0とす
る。階層レベルN=1では、画面全体を4分割し、同図
のように左上がM(1)=0、右上がM(1)=1(図
示されてはいない)、左下がM(1)=2、右下がM
(1)=3に条件設定されている。ここで、M(1)=
1の分割ブロックの誤差が閾値以上であるときには階層
レベルN=2として更に4分割して、左上がM(2)=
0、右上がM(2)=1、左下がM(2)=2、右下が
M(2)=3とするように条件設定されている(S
2)。最低の階層レベルはN=NL とする。また、得ら
れたm番目の代表ベクトルをVm とし、その代表ベクト
ルをVm を得た階層をNVmと表わす。
【0036】まず、階層レベルN=0、M(N)=0、
m=0に初期設定し、クワッド・トリー生成器18は信
号線43に現在のブロック位置M(N)を、信号線45
に階層N(N=0)を出力する(S3)。このブロック
位置M(N)と階層Nとの指示を受けたブロック選択器
16では、代表ベクトルの抽出対象となるブロックb
N,M を決定し、これを信号線39に出力する(S4)。
【0037】図5にはブロックbN,M の決定手順の詳細
が示されている。ブロック位置M(N)=3でブロック
決定手順の再帰処理を指示するフラグfl(fl=1で
再帰処理)が“1”になっているときには(S21Y、
図5)、階層レベルNをN=N−1に設定し(S2
2)、N=0になっていなければ(S23N)、ステッ
プS21に戻り、N=0になっていれば分割がすべて終
了したことを意味するので処理を終了する(S23
Y)。
【0038】ブロック位置M(N)=3でないか、もし
くは、フラグfl=1でないときには(S21N)、フ
ラグfl=0とし(S25)、処理すべきブロックb
N,M を設定して、ブロック選択器16は信号線39にブ
ロックbN,M を出力してブロックbN,M 設定のサブルー
チンを出る(S26)。
【0039】信号線39により処理の対象とするブロッ
クbN,M の指示を受けたブロック・マッチング器17で
は信号線42によりメモリ12から1画素マッチングの
誤差関数 ex(Δx)を読出してブロック・マッチング
を行い、得た動きベクトルVbN,Mを信号線40によって
出力する(S5)。さらにブロック・マッチング器17
および閾値生成器14では、ベクトルVbN,M および原
画像Ik(x)のブロックbN,M (信号線39)に対応
する画素xのベクトルV(x)(信号線35)とから、
ブロックbN,M (信号線39)に含まれる画素の総数を
S(bN,M )として、1画素単位の平均予測誤差e
bN,M およびerを次の2つの式から求める。 ebN,M =(1/S(bN,M ))Σex(VbN,M ) er=(1/S(bN,M ))Σex(V(x)) ここでxはブロックbN,M (信号線39)に含まれた画
素のすべての点であり、ex(VbN,M )は点xのベクト
ルVbN,M に対する予測誤差であり、ex(V(x))は
点xのベクトルV(x)に対する予測誤差であり、Σは
ブロックbN,M に含まれたすべての点xについての累和
を表わしている。1画素単位の平均予測誤差 ebN,M
ブロック・マッチング器17で算出され信号線41によ
り出力され、原画像に関する平均予測誤差 er、処理
の対象とするブロックb N,M (信号線39)の指示とベ
クトル場V(x)(信号線35)と1画素マッチングの
誤差関数 e x (Δx)(信号線37)とを受けた閾値生
成器14で算出されそれに閾値Tq を加えて信号線36
によって出力される(S6)。
【0040】分割判断器15では、信号線41により受
けた1画素単位の平均予測誤差 eb N,M と信号線36に
より受けた原画像に関する1画素単位の平均予測誤差
rに閾値Tq を加算したer+Tqとを比較して、 e
bN,M >er+Tq、かつ、階層レベルNが最低階層レベ
ルNL になっていないときには(S7N)、階層レベル
Nをインクリメント(N=N+1)し、分割命令を信号
線38により出力し、4分割ブロックの左上のブロック
をM(N)=0として位置指定してクワッド・トリー生
成器18においてブロックbN,M を分割してステップS
4の動作に戻る(S8)。
【0041】クワッド・トリー生成器18においては、
bN,M ≦er+TqまたはN=NLとなっているときには
(S7Y)、代表ベクトルVm をVbN,Mとし、その階層
レベルNVmをNとし、代表ベクトル成分VR を信号線4
4に、階層レベルNを信号線45に出力する。そして、
m番目の代表ベクトルを示す数をm+1とし(S9、図
4)、ブロック位置M(N)をM(N)+1に進め(S
10)、M(N)=4であれば(S11Y)、N=N−
1にし、フラグfl=1にして、ブロック決定処理に再
帰処理が必要であることを示し(S12)、M(N)が
4にはなっていないとき(S11N)とともに、階層レ
ベルNが0であるか否かを調べ(S13)、0でなけれ
ばステップS4の動作に戻り(S13N)、0であれ
ば、分割が全て終了したことを意味するので、処理を終
了する。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるならば、クワッド・トリーの生成順を決めておく
ことにより、領域記述のための付加情報が階層レベルだ
けですみ、代表ベクトルの抽出順が、位置的な連続性を
保持しているので、ベクトルの連続性を利用した差分符
号化による情報量の減少が可能となったから、本発明の
効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図である。
【図2】図1の回路構成のクワッド・トリーによる代表
ベクトルの抽出動作の原理を説明するための代表ベクト
ル抽出図である。
【図3】図1の回路構成のクワッド・トリーによる代表
ベクトルの抽出動作の流れを示すフローチャートであ
る。
【図4】図3とともに図1の回路構成のクワッド・トリ
ーによる代表ベクトルの抽出動作の流れを示すフローチ
ャートである。
【図5】図3の動作の一部の詳細を示すフローチャート
である。
【図6】図3の動作におけるクワッド・トリーによるブ
ロックの分割図である。
【図7】従来の1画素マッチングに基づく動き推定図で
ある。
【図8】従来のラベル画像の距離変換図である。
【符号の説明】
11 誤差平面計算器 12 メモリ 13 原ベクトル場生成器 14 しきい値生成器 15 分割判断器 16 ブロック選択器 17 ブロック・マッチング器 18 クワッド・トリー生成器 31〜45 信号線 70 画面 71 円 79 マッチングのとれなかった画素 80 原ベクトル場 82 円 83 方形 84 分割したブロック 85 オーバラップ部分 90 原ベクトル場80の最終的な分割結果 92 円82に対応する円 93 方形83に対応する方形 bN,M ブロック d 距離 ebN,M ,er 1画素単位の平均予測誤差 ex(Δx) 1画素マッチングの誤差関数 F オペレータ fl フラグ M(1),M(2),M(N) ブロック位置 N,NVm 階層レベル NL 最低階層レベル Tq 閾値 V(x) ベクトル場(もしくは点xの位置のベクト
ル) Vm m番目の代表ベクトル x 位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽鳥 光俊 東京都文京区千石1丁目6番24−808号 (56)参考文献 特開 平1−69182(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像のフレーム間の1画素単位の動き
    ベクトル場(35)を得るための動きベクトル生成処理
    をし(11,12,13)、処理すべきブロック(39)における 前記1画素単位の
    動きベクトル場(35)と1画素マッチングの誤差関数
    (37)とから得られる予測誤差を用いて処理すべきそ
    れぞれのブロック内で計算された原画像に関する1画素
    単位での平均予測誤差を求めその平均予測誤差に応じて
    変化する閾値(36)を生成する閾値生成処理をし(1
    4)、処理すべきブロックの位置(43)と階層レベル(4
    5)とから前記処理すべきブロック(39)を選択する
    ためのブロック選択処理をし(16)、 前記処理すべきブロック(39)を指示されて、この指
    示されたブロックに対応する1画素マッチングの誤差関
    数(42)により動きベクトル(40)と1画素単位の
    平均予測誤差(41)とを求めるブロック・マッチング
    処理をし(17)、 前記ブロック・マッチング処理(17)において求めた
    平均予測誤差(41) が前記閾値(36)を越えている
    ときにはクワッド・トリーによる動きベクトル場の分割
    を行いながら、代表動きベクトル(44)を選択して前
    記分割の階層レベル(45)を前記代表ベクトル(4
    4)の付加情報とするクワッド・トリー処理をする(
    5,18)動きベクトル探索方法。
  2. 【請求項2】 動画像符号化のフレーム間予測により1
    画素マッチングの誤差関数(33,34,37,42)
    と1画素単位の動きベクトル場(35)を得るための動
    きベクトル生成処理をし(11,12,13)、 処理すべきブロックの位置(43)と階層レベル(4
    5)とから処理すべきブロック(39)を選択するため
    のブロック選択処理をし(16)、 前記処理すべきブロック(39)を指示されて、この指
    示されたブロックに対応する前記1画素マッチングの誤
    差関数(42)により動きベクトル(40)と1画素単
    位の平均予測誤差(41)とを求めるブロック・マッチ
    ング処理をし(17)、 前記処理すべきブロック(39)を指示されて前記1画
    素マッチングの誤差関数(37)と前記1画素単位の動
    きベクトル場(35)とから予測誤差の平均を求めその
    平均予測誤差に応じて適応閾値(36)を生成する閾値
    生成処理をし(14)、 前記1画素単位の平均予測誤差(41)と前記適応閾値
    (36)とを比較してクワッド・トリー分割すべきか否
    かの判断をして分割命令(38)を出すための分割判断
    処理をし(15)、 前記分割命令(38)と、前記動きベクトル(40)と
    を受けてクワッド・トリー生成のための前記処理すべき
    ブロックの位置(43)と前記階層レベル(45)と前
    記クワッド・トリー分割の最後に受けた前記動きベクト
    ル(40)を代表動きベクトル(44)として出力する
    クワッド・トリー生成処理をする(18)動きベクトル
    探索方法。
  3. 【請求項3】 前記閾値生成処理(14)が、 前記処理すべきブロック(39)をbN,M とし、前記1
    画素マッチングの誤差関数(37)をex(Δx)と
    し、前記1画素単位の動きベクトル場(35)をV
    (x)とし、前記動きベクトル場V(x)の予測誤差を
    x(V(x))とし、任意の閾値定数をTq とし、x
    を前記処理すべきブロックbN,M に含まれる画素の位置
    とし、前記処理すべきブロックbN,M に含まれる画素の
    総数をS(bN,M )とし、前記適応閾値(36)をer
    +Tqとしたとき、 er=(1/S(bN,M ))Σex(V(x)) ここでΣは前記処理すべきブロックbN,M に含まれる画
    素の位置xについての累和として表わされる計算処理を
    含んでいる請求項2の動きベクトル探索方法。
  4. 【請求項4】 動画像のフレーム間の1画素単位の動き
    ベクトル場(35)を得るための動きベクトル手段(1
    1,12,13)と、処理すべきブロック(39)における 前記1画素単位の
    動きベクトル場(35)と1画素マッチングの誤差関数
    (37)とから得られる予測誤差を用いて処理すべきそ
    れぞれのブロック内で計算された原画像に関する1画素
    単位での平均予 測誤差を求めその平均予測誤差に応じて
    変化する閾値(36)を生成する閾値生成手段(14)
    と、処理すべきブロックの位置(43)と階層レベル(4
    5)とから前記処理すべきブロック(39)を選択する
    ためのブロック選択手段(16)と、 前記処理すべきブロック(39)を指示されて、この指
    示されたブロックに対応する1画素マッチングの誤差関
    数(42)により動きベクトル(40)と1画素単位の
    平均予測誤差(41)とを求めるブロック・マッチング
    手段(17)と、 前記ブロック・マッチング手段(17)において求めた
    平均予測誤差(41)が前記閾値(36)を越えている
    ときには クワッド・トリーによる動きベクトル場の分割
    を行いながら、代表動きベクトル(44)を選択して前
    記分割の階層レベル(45)を前記代表ベクトル(4
    4)の付加情報とするクワッド・トリー手段(15,1
    )とを含む動きベクトル探索装置。
  5. 【請求項5】 動画像符号化フレーム間の1画素マッチ
    ングの誤差関数(33,34,37,42)と1画素単
    位の動きベクトル場(35)を得るための動きベクトル
    生成手段(11,12,13)と、 処理すべきブロックの位置(43)と階層レベル(4
    5)とから処理すべきブロック(39)を選択するため
    のブロック選択手段(16)と、 前記処理すべきブロック(39)を指示されて、この指
    示されたブロックに対応する前記1画素マッチングの誤
    差関数(42)により動きベクトル(40)と1画素単
    位の平均予測誤差(41)とを求めるブロック・マッチ
    ング手段(17)と、 前記処理すべきブロック(39)を指示されて前記1画
    素マッチングの誤差関数(37)と前記1画素単位の動
    きベクトル場(35)とから予測誤差の平均を求めその
    平均予測誤差に応じて適応閾値(36)を生成する閾値
    生成手段(14)と、 前記1画素単位の平均予測誤差(41)と前記適応閾値
    (36)とを比較してクワッド・トリー分割すべきか否
    かの判断をして分割命令(38)を出すための分割判断
    手段(15)と、 前記分割命令(38)と、前記動きベクトル(40)と
    を受けてクワッド・トリー生成のための前記処理すべき
    ブロックの位置(43)と前記階層レベル(45)と前
    記クワッド・トリー分割の最後に受けた前記動きベクト
    ル(40)を代表動きベクトル(44)として出力する
    クワッド・トリー生成手段(18)とを含む動きベクト
    ル探索装置。
  6. 【請求項6】 前記閾値生成手段(14)が、 前記処理すべきブロック(39)をbN,M とし、前記1
    画素マッチングの誤差関数(37)をex(Δx)と
    し、前記1画素単位の動きベクトル場(35)をV
    (x)とし、前記動きベクトル場V(x)の予測誤差を
    x(V(x))とし、任意の閾値定数をTq とし、x
    を前記処理すべきブロックbN,M に含まれる画素の位置
    とし、前記処理すべきブロックbN,M に含まれる画素の
    総数をS(bN,M )とし、前記適応閾値(36)をer
    +Tqとしたとき、 er=(1/S(bN,M ))Σex(V(x)) ここでΣは前記処理すべきブロックbN,M に含まれる画
    素の位置xについての累和として表わされる計算動作を
    する請求項5の動きベクトル探索装置。
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