JP2980597B2 - コークス用石炭の事前処理方法 - Google Patents
コークス用石炭の事前処理方法Info
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Description
するコークス用石炭の事前処理方法及び装置に関するも
のである。
性状はコークス炉操業に大きく影響を与えることから、
石炭の事前処理は非常に重要である。
度管理は、コークス炉へ装入する嵩密度およびコークス
品質等から粒度3mm以下が80〜90%になるように
管理されており、略一定の状態にある。しかし石炭の付
着水分の変動は炭種、ヤード散水及び天候の影響による
ことが多く、コークス炉操業及びコークスの品質と生産
量の変動を招き、高い石炭水分レベルでの操業は乾留工
程での所要熱量の上昇を招くばかりでなく、コークス化
するための所要時間が長くなり、それだけ生産量が低下
し、更に良質のコークスが得難い。
て、特公昭63−15950号公報に提案の装置があ
る。
1に供給して水分を3〜6%程度に加熱乾燥し、この乾
燥石炭をコンベヤーベルト2でコークス炉7の炉頂の石
炭塔7aに搬送するものである。
石炭中の微粉炭が発塵することから該コンベヤーベルト
2の乗継部をフードFで覆うと共に該フードFとバグフ
ィルターBをダクトDで連通接続し、前記発塵微粉炭を
バグフィルターBで回収していた。
ヤーベルト2で搬送途中の加熱石炭からは蒸気が立ち登
ると共に特にコンベヤーベルト2の乗継ぎ部からは微粉
炭が飛散する。
を介してバグフィルターBに導入することから、該蒸気
がダクトD及びバグフィルターB内で結露し、バグフィ
ルターBの集塵能力が低下し、遂には集塵不能となる場
合、ダクト詰まりが発生する場合等がある。
クトD等の点検及びその保守をしなければならず、多大
な労力と時間を必要とする問題を有するものである。
熱乾燥炭を冷却して蒸気の発生を抑制し、更に、搬送装
置としてのコンベヤーベルトの乗継部等で該加熱乾燥炭
中の微粉炭が飛散しない状態にして、前記コークス炉に
搬送することを課題とするものである。
決するためになされたものであり、その手段1は、コー
クス用石炭を加熱し、該加熱炭を粗粒分と微粉分に分級
し、該粗粒分を集塵設備を有する搬送工程を介してコー
クス炉に搬送すると共に前記微粉分に結合剤を添加して
混練造粒した後、前記コークス炉に搬送するコークス用
石炭の事前処理方法において、前記加熱炭を粗粒分と微
粉分に分級完了までの間に該粗粒分を冷却して、前記集
塵設備内での結露を防止する方法である。
該加熱炭を粗粒分と微粉分に分級し、該粗粒分を集塵設
備を有する搬送工程を介してコークス炉に搬送すると共
に前記微粉分に結合剤を添加して混練造粒した後、前記
コークス炉に搬送するコークス用石炭の事前処理方法に
おいて、前記搬送工程を搬送する粗粒分の温度とその付
着水分量との関係から前記集塵設備内で結露する結露下
限温度を予じめ求めておき、前記加熱炭を粗粒分と微粉
分に分級完了までの間に、該粗粒分を上記結露下限温度
以下に冷却して、前記集塵設備内での結露を防止する方
法である。
において、集塵設備のダクト詰まり、集塵能力低下を抑
制するために種々実験・検討を重ねた結果、前記加熱処
理した石炭を粗粒炭と微粉炭に分級して、飛散の酷い微
粉炭は造粒する事により搬送工程での飛散を防止し、飛
散の少ない前記粗粒炭はその温度を低下して蒸気発生量
を抑制することが最適で有るとの結論に至った。
水分と前記集塵設備内での結露状態の関係を調査した結
果、図3に示す関係がある事が判明した。図3におい
て、○は結露発生なし、□は結露発生あり、△は相対湿
度が90%以上で結露の危険性大との結果を得たもので
ある。
より上側域IIであると集塵設備内に結露が発生し、下
側域Iにすると結露の発生が防止出来ることから、加熱
処理した石炭の付着水分量に応じて、該加熱処理石炭の
温度を下側域Iまで冷却することによって蒸気の発生を
抑制するものである。
mm以下の粒度の微粉炭と飛散の恐れのないそれ以上の
粒度の粗粒炭に分離し、搬送途中でこの分離した微粉炭
の防塵処理を行うことが最適である。
方法としては、常温の気体、好ましくは常温の空気を加
熱処理炭の下方から導入して流動冷却することがコスト
的に有利となると共に石炭の付着水分を若干低下するこ
とが可能となり好ましい。
節により温度、湿度が変化するが、これに応じて分級装
置に供給する加熱石炭の温度又は供給量を調整しても良
く、又、実操業的には結露条件の最も厳しい冬場で結露
しない状態の一定条件で操業することが好ましい。
うことが必要である。
送途中で蒸気発生が少なく、結露しないので、粗粒炭に
含まれている微粉炭が多少飛散しても集塵設備内でのト
ラブルがなくなるので安定してコークス炉に搬送出来
る。
水、タール滓、タール、パルプ廃液等の公知の結合剤を
添加しつつ又は添加して混練して擬似造粒することによ
って、微粉炭の搬送工程での発塵を防止できることがよ
く知られている。例えば、特公昭49−28241号公
報、特開平4−285690号公報、特開平3−210
390号公報、特開昭57−73074号公報に記載さ
れている。本発明においては、該周知技術を利用して集
塵設備内でトラブルを起こすことなく安定して微粉炭の
防塵処理を行うものである。
1中、1は7〜11%の水分を有する湿炭を水分4%、
温度80℃に加熱乾燥してコンベヤーベルト2a上に払
出す加熱乾燥機、3は該加熱乾燥機1から流出した排ガ
スをバグフィルター4に供給する排ガスダクト、5はバ
グフィルター4で微粉炭を除去した後の排ガスを放散塔
6に供給するブロワーである。
10を介して下方から100Nm3/TCoalの空気
を吸込んで前記コンベヤーベルト2aから供給された付
着水分4%(この際の結露下限温度は47℃)、温度8
0℃の加熱乾燥炭を温度40℃(この際水分は3%に低
下する)に冷却すると共に100μm以上とそれ未満に
分級し、この冷却した100μm以上の冷却粗粒炭を下
方から排出し、該流動層式冷却分級機9の上方より空気
と共に100μm未満の冷却微粉炭を排出する。
ら排出した冷却粗粒炭をコークス炉7の石炭塔7aに搬
送するコンベヤーベルト、13は前記冷却分級機9の上
方より排気に随伴して流出した冷却微粉炭を集塵するバ
グフィルター、14はバグフィルター13から排出した
排気を放散塔15に供給するブロワー、17はバグフィ
ルター13で集塵した冷却微粉炭を密閉式コンベヤー1
6を介して供給すると共に前記バグフィルター4から払
出した微粉炭を密閉式コンベヤー16aを介して供給す
るサージビン、21はサージビン17から供給した冷却
微粉炭にタール滓(又は水、石油系バインダー、パルプ
廃液、タール)を4%添加して混練して該冷却微粉炭を
擬似造粒する混練機、22は該混練機21で擬似造粒し
た微粉炭をサージビン20に供給するコンベヤーであ
る。
ベルト18から前記冷却粗粒炭を搬送しているコンベヤ
ーベルト2bに供給する。
フード、29は該集塵フード28で捕集した微粉炭をダ
クト30を通して導入して、該微粉炭を集塵するバグフ
ィルター、31はバグフィルター29で集塵した微粉炭
を前記サージビン7に搬送する密閉式コンベヤー、33
はバグフィルター29で分離した気体をブロワー32を
介して大気に放散する放散塔である。
生を防止出来、しかも、微粉炭を簡単で安価な設備で造
粒化して発塵を抑制することが出来るので、輸送途中の
集塵ダクトの詰まり、集塵機の集塵能力が低下すること
が殆どなくなり、メンテナンス性が良好になると共に石
炭水分の更なる低下が可能となる。このことはコークス
製造に於ける環境面、コスト面において多大な効果を有
するものである。
分の関係から示す図。
ベルト 3…排ガスダクト 4…バグフィル
ター 5…ブロワー 6…放散塔 7…コークス炉 9…冷却分級機 10…ブロワー 13…バグフィルター 14…ブロワー 15…放散塔 16…密閉式コ
ンベヤー 17…サージビン 18…コンベヤ
ーベルト 20…サージビン 21…混練機 22…コンベヤ
ー 28…集塵フード 29…バグフィルター 30…ダクト 31…密閉式コンベヤー 32…ブロワー 33…放散塔 B…バグフィル
ター D…ダクト F…フード
Claims (2)
- 【請求項1】 コークス用石炭を加熱し、該加熱炭を粗
粒分と微粉分に分級し、該粗粒分を集塵設備を有する搬
送工程を介してコークス炉に搬送すると共に前記微粉分
に結合剤を添加して混練造粒した後、前記コークス炉に
搬送するコークス用石炭の事前処理方法において、前記
加熱炭を粗粒分と微粉分に分級完了までの間に該粗粒分
を冷却して、前記集塵設備内での結露を防止することを
特徴とするコークス炉用石炭の事前処理方法。 - 【請求項2】 コークス用石炭を加熱し、該加熱炭を粗
粒分と微粉分に分級し、該粗粒分を集塵設備を有する搬
送工程を介してコークス炉に搬送すると共に前記微粉分
に結合剤を添加して混練造粒した後、前記コークス炉に
搬送するコークス用石炭の事前処理方法において、前記
搬送工程を搬送する粗粒分の温度とその付着水分量との
関係から前記集塵設備内で結露する結露下限温度を予じ
め求めておき、前記加熱炭を粗粒分と微粉分に分級完了
までの間に、該粗粒分を上記結露下限温度以下に冷却し
て、前記集塵設備内での結露を防止することを特徴とす
るコークス炉用石炭の事前処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10268223A JP2980597B2 (ja) | 1998-09-22 | 1998-09-22 | コークス用石炭の事前処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10268223A JP2980597B2 (ja) | 1998-09-22 | 1998-09-22 | コークス用石炭の事前処理方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22553593A Division JP2891854B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | コークス用石炭の事前処理方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11148083A JPH11148083A (ja) | 1999-06-02 |
JP2980597B2 true JP2980597B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=17455632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10268223A Expired - Lifetime JP2980597B2 (ja) | 1998-09-22 | 1998-09-22 | コークス用石炭の事前処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2980597B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3317668B2 (ja) * | 1998-03-25 | 2002-08-26 | セントラル硝子株式会社 | 光触媒膜形成用インキおよび光触媒膜の形成方法 |
KR100971249B1 (ko) | 2007-12-21 | 2010-07-20 | 주식회사 포스코 | 코크스 제조용 석탄의 분진 포집장치 |
-
1998
- 1998-09-22 JP JP10268223A patent/JP2980597B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11148083A (ja) | 1999-06-02 |
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