JP2979849B2 - ダイバーシティ受信装置 - Google Patents

ダイバーシティ受信装置

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JP2979849B2
JP2979849B2 JP4178144A JP17814492A JP2979849B2 JP 2979849 B2 JP2979849 B2 JP 2979849B2 JP 4178144 A JP4178144 A JP 4178144A JP 17814492 A JP17814492 A JP 17814492A JP 2979849 B2 JP2979849 B2 JP 2979849B2
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、復調出力を切り換えて
最適受信を行う検波後選択ダイバーシティ受信方式のダ
イバーシティ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車電話等の陸上移動通信システム
は、現在アナログFM方式でサービスされているが、収
容能力の増大、秘話性の向上等のため、近年ディジタル
方式の導入が検討されている。例えば、伝送速度42k
bpsのディジタル変調による自動車電話システムが計
画されている。このような移動体通信においては、通信
品質を確保することが重要な課題である。例えば、移動
体通信装置を搭載する自動車が市街地を走行する場合、
建築物などの影響により電波の伝搬路が多重伝搬路にな
ってしまい、受信信号がフェージングを受け、通信品質
が著しく劣化してしまう。
【0003】従来のアナログFM方式では、良好な通信
品質を得ようとする方法として、検波後ダイバーシティ
受信方式が採用されていた。
【0004】ここで、ダイバーシティ受信方式とは、複
数の受信アンテナを装備し、いずれかの受信アンテナに
受信された信号を選択して出力する受信方式である。こ
の選択は、例えば受信レベルの高低にしたがって行われ
る(特開昭61−30137号参照)。すなわち、複数
の受信アンテナには一般にそれぞれ異なった多重伝搬路
を経て信号が受信されるため、受信アンテナ毎に受信レ
ベルが異なることになる。受信レベルが高いほど送信に
係る信号を良好に再現できると見なせるため、受信レベ
ルが最も高い受信アンテナに係る受信信号を採用する。
また、検波後選択ダイバーシティ受信方式は受信アンテ
ナ及び復調器を複数個設け、復調出力を選択出力する方
式である。この方式は、高周波での出力切替を行わない
ため通信品質がより良好であり、フェージングによるC
/Nの落ち込みが低減され、通信品質が向上する。
【0005】しかしながら、ディジタル変調による通信
の場合、多重波の遅延時間が伝送情報の1ビット長Tに
対して無視できない状態になった場合、ビット誤り率が
増大してしまう。
【0006】図16に示されるように、ダイバーシティ
受信方式による場合とよらない場合ではビット誤り率に
有意差があるが、伝送速度大(T=小,τ/T=大)の
場合にはダイバーシティによる改善効果は減少してしま
う。
【0007】このような問題を解決するためには、遅延
時間τのより小さい受信系統を選択するようにすればよ
い。このため、本願出願人は以下のような構成のダイバ
ーシティ受信装置を提案している(特願平2−9793
5号)。図17には、この先提案に係るダイバーシティ
受信装置の構成が示されている。
【0008】この図においては、n(n:整数)個の受
信系統10−i(i=1,2,…n)が示されている。
それぞれの受信系統10−iは、受信アンテナ12−
i、ダウンコンバータ14−i、復調部16−i、符号
判別部18−iが順次接続された構成を有している。ま
た、符号判別部18−iは、切換スイッチ20に接続さ
れている。
【0009】すなわち、送信機(基地局)からそれぞれ
異なる多重伝搬路により送信される例えば1000MH
z程度の電波は、それぞれ受信アンテナ12−iに受信
され、ダウンコンバータ14−iを介して復調部16−
iに供給される。復調部16−iにおいては、受信され
た信号が復調され、符号判別部18−iに出力される。
符号判別部18−iは、復調部16−iの復調出力に基
づき、送信に係る符号を判別し、判別の結果得られた符
号(列)を出力する。
【0010】符号判別部18−iの出力は、それぞれ切
換スイッチ20に入力され、いずれか1個が選択・切換
えられて後段に出力される。
【0011】また、受信系統10−iは、それぞれクロ
ック再生部22−iを備えている。クロック再生部22
−iは、復調部16−iの復調出力に基づきクロックを
再生し、この再生クロックを符号判別部18−iに供給
する。
【0012】クロック再生部22−iには、それぞれ積
分部24−iが接続されており、積分部24−iは比較
部26、切換スイッチ20に順次接続されている。
【0013】本提案の特徴的機能である時間ゆらぎ量の
検出及びその結果による切換は、これらクロック再生部
22−i、積分部24−i、比較部26及び切換スイッ
チ20により実現される。
【0014】図18には、この先提案例におけるクロッ
ク再生部22−iの構成が示されている。
【0015】この図に示されるクロック再生部22−i
は、符号判別部28−i、エッジ検出部30−i、位相
比較器(PD)36−i、EOR38−i、AND46
−i、アップダウンカウンタ40−i、パルス付加/除
去回路42−i、分周器34−i及び同一符号連続検出
部48−iを備えている。
【0016】すなわち、復調部16−iの復調出力は、
符号判別部28−iにおいてしきい値により“0”
“1”判別され、次にエッジ検出部30−iにおいてエ
ッジが検出される。エッジ検出部30−iの出力は、P
D36−iに供給される。
【0017】PD36−iの出力端はEOR38−iに
接続され、EOR38−iの出力端はAND46−iを
介してアップダウンカウンタ40−iのカウント可否入
力に接続されている。アップダウンカウンタ40−i
は、パルス付加/除去回路42−i及び分周器34−i
に順次接続されている。分周器34−iから出力される
再生クロックは、PD36−i、EOR38−i及びア
ップダウンカウンタ40−iに供給される。
【0018】すなわち、エッジ検出部30−iの出力
は、PD36−iにおいて再生クロックと位相比較さ
れ、位相比較結果についてはEOR38−iにより再生
クロックとの排他的論理和が求められる。EOR38−
iはリプルキャンセレーションのための素子であり、そ
の出力は復調出力が示す符号(データ)が変動する近傍
時間において再生クロックに対する復調出力の時間ゆら
ぎ(ジッタ)を含んでいる。
【0019】一方、符号判別部28−iの出力は、同一
符号連続検出部48−iに接続されており、この同一符
号連続検出部48−iの出力はAND46−iに接続さ
れている。すなわち、同一符号連続検出部48−iは、
現在のデータと、1個前のタイミングのデータと、を比
較し、相違しているときに“1”を出力する。
【0020】同一符号連続検出部48−iの出力は、A
ND46−iに供給される。AND46−iは、同一符
号連続検出部48−iの出力とEOR38−iの出力と
の論理積を求める。
【0021】ここで、EOR38−iの出力は、前述の
ように時間ゆらぎを含んでおり、データの変化に伴い
“1”となる同一符号連続検出部48−iの出力との論
理積をとることで、データの変化に伴い顕在化する時間
ゆらぎが検出され、時間ゆらぎ量を“1”値の継続時間
として示す時間ゆらぎ量パルスとして出力されることに
なる。
【0022】この時間ゆらぎ量パルスは数十〜100μ
s程度のパルス幅であり、時定数数ms程度の積分部2
2−iに供給される。
【0023】積分部22−iは、CR積分回路により構
成されており、時間ゆらぎ量パルスを積分し、時間ゆら
ぎ量に比例した電圧を出力する。比較部26は、積分部
22−iの出力を電圧比較する。切換スイッチ20は、
最低電圧に係る積分部22−iに対応する符号判別部1
8−iを選択し、その出力である符号(列)を出力す
る。
【0024】従って、先提案例においては、リプルキャ
ンセレーション用のEOR38−i出力を用いて時間ゆ
らぎ量を求め、その結果に応じて、時間ゆらぎ量が最も
小さく従ってフェージングの影響が最も少ない受信系統
10−iを選択して符号出力することができる。かかる
動作には、特別の信号を付加した送信等の必要はなく、
サービスと同時に実行できる。
【0025】また、積分部24−iがCR積分回路とし
て簡易な構成で実現できる等、受信装置を簡易に構成す
ることができる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先提案
においてはPD出力を積分して用いていたため、比較部
の誤動作、切換スイッチの誤動作が生じることがあると
いう問題点があった。すなわち、PDからEOR及びA
NDを介して出力される時間ゆらぎ量パルスはパルス幅
数十〜100μs程度のパルス列であり、これを時定数
数ms程度の積分部により積分すると積分部の内部雑音
に埋もれることがある。この結果、パルス個数に対応し
たアナログ電圧を得られないことがある。
【0027】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、時間ゆらぎ量パル
スを用いつつより高精度な受信系統の切換を実現し、遅
延波による符号間干渉をより好適に排除することを目的
とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、受信系統の切換を行う切換手段が
時間ゆらぎ量パルス数を計数するカウンタを備え、カウ
ンタの計数結果に基づき当該パルス数が少い受信系統か
らの出力を選択出力することを特徴とする。
【0029】さらに、請求項2は、車速に応じてカウン
タのゲートタイムを変更する手段を備え車両に搭載され
ることを特徴とする。
【0030】そして、請求項3は、時間ゆらぎ量パルス
から再生クロック周期の中心付近で発生するパルスのみ
を取出しカウンタに供給するゲートを備えることを特徴
とする。
【0031】
【作用】本発明においては、時間ゆらぎ量パルス数がカ
ウンタにより計数される。ここで、図1に示されるよう
に、ディジタル変調における遅延時間τが大きいほどP
Dから出力される時間ゆらぎ量パルス数(PD出力パル
ス数)は多くなり、図2に示されるように、C/Nが良
好なほどPD出力パルス数は少くなる。遅延時間τが短
くC/Nが良好なほどビット誤り率は低くなるため、図
3に示されるように、PD出力パルス数が少いほどビッ
ト誤り率が低い。従って、カウンタによる計数の結果に
基づき受信系統の切換を行うことにより、積分値を使用
した先提案と同様遅延波の影響が排除されるとともに、
C/Nの劣化に伴うビット誤り率の劣化も同時に防止さ
れる。さらに、カウンタによる計数動作は雑音等の影響
を受けにくいため、受信系統の切換精度が向上する。な
お、図1乃至図3は特定の変調方式・伝送速度下のデー
タであるが、ディジタル変調による無線通信であれば同
様の傾向が成り立つ。
【0032】請求項2においては、カウンタのゲートタ
イムが車速に応じて変更される。一般にフェージング周
期は車速に応じて変化するため、受信系統の切換が車速
に応じて行われることにより、車速変化によるフェージ
ング周期変化に対して応答性が向上し、受信系統の切換
精度がより向上する。
【0033】請求項3においては、カウンタに供給され
る時間ゆらぎ量パルスから再生クロック周期の中心付近
に発生するパルスが取り出される。カウンタはこのパル
スのみを計数する。再生クロック周期の中心付近に発生
するパルスはある程度大きなジッタが発生した際に出力
されるので、このパルスを計数することでビット誤りに
影響を与えるパルスの計数を行う(ビット誤りに影響の
小さいパルスを除外する)こととなり、ビット誤り率の
推定精度が向上する。
【0034】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。なお、図17及び図18に示される先
提案の構成と同様の部材には同一の符号を付し説明を省
略する。
【0035】図4には、本発明の一実施例に係るダイバ
ーシティ受信装置の構成が示されている。この図に示さ
れるように、本実施例は、積分部24−i(i=1,
2,…n)に代えカウンタ50−iを設け、さらに車速
センサ52からの車速パルスに応じてカウンタ50−i
のゲートタイムを切換えるようにした構成である。
【0036】この実施例においては、図18に示される
ような構成を有するクロック再生部22−iからカウン
タ50−iに時間ゆらぎ量パルスが入力され、カウンタ
50−iは時間ゆらぎ量パルスの個数を計数する。比較
部26は、カウンタ50−iによる計数結果に基づき、
時間ゆらぎ量パルスの個数が最も少い受信系統10−i
を選択するよう、切換スイッチ20を切換える。
【0037】このように時間ゆらぎ量パルスの個数を計
数して受信系統10−iを選択する構成により、内部雑
音等の影響を排除でき、先提案の構成に比べ、より高精
度な受信系統切換動作が実現される。すなわち、数ms
程度の時定数を有する積分部24−iにより積分した場
合のように雑音等に埋もれることはなく、より正確に最
適な受信系統10−iを選択切換できる。
【0038】加えて、本実施例によれば、遅延波の干渉
を排除しつつ、最もC/Nが良好な受信系統10−iを
選択できる。これは、先に図1乃至図3に基づき説明し
た原理による。
【0039】この実施例において、車速センサ52は、
車速変化によるフェージング周期の変化に対応してより
迅速に対応するために用いられる。図5には受信系統1
0−iの個数nを2とした場合のフェージング周期と切
換タイミングが示されている。図5に示されるように、
受信系統10−iの切換周期は概ねフェージング周期の
1/2程度となる。この場合に、図6に示されるように
カウンタ50−iのゲートタイムtg(リセットからリ
セットまでの時間)がフェージング周期より長くなる
と、フェージングに対する受信系統10−iの切換の応
答速度が低下し、ダイバーシティの効果が減少してしま
う。フェージング周期は車速vの変化に応じて変化する
ため、カウンタ50−iのゲートタイムtgを固定した
場合、車速vの変化に伴い図6に示されるような状態と
なってしまう。
【0040】本実施例では、車速センサ52から車速を
表す車速パルスを入力し、この車速パルスに応じてカウ
ンタ50−iのゲートタイムtgを変更するようにして
いる。具体的には、受信系統10−iの切換周期の1/
4となるよう、次の式によりゲートタイムtgを可変設
定している。
【0041】tg=1/8fD =λ/8v ただし、fD はフェージング周期の逆数(フェージング
周波数)、λは搬送波の波長である。
【0042】このようにすると、車速vの変化によりフ
ェージング周期が変化した場合にも、これに迅速に追従
し最適なタイミングで受信系統10−iの切換を行うこ
とが可能となり、フェージングの影響を排除してダイバ
ーシティの効果を確保することができる。
【0043】なお、このような車速vによる追従性の変
更は、図17に示される先提案の構成に応用しても構わ
ない。この場合、図7に示されるように、車速パルスを
積分部24−iに入力し、上の実施例同様積分時定数が
λ/8vとなるように積分部24−iをリセットすれば
良い。また、本発明の構成は、自動車電話システム等に
限られるものではなく、9.6kbpsのテレターミナ
ル等の低速のディジタル移動通信システムにも適用でき
る。
【0044】図8には、本発明の第2実施例に係るダイ
バーシティ受信装置の構成が示されている。この図に示
される構成は、図4に示される実施例の構成に、さらに
ゲート54−1,54−2,……54−nを付加した構
成である。
【0045】ゲート54−iは、クロック再生部22−
iとカウンタ50−iの間に設けられている。ゲート5
4−iは、クロック再生部22−1から出力される時間
ゆらぎ量パルスから、ビット誤りに影響の小さいパルス
を除去する機能を有している。時間ゆらぎ量パルスPPD
は、ビット誤りに影響の小さいパルスとビット誤りに影
響の大きいパルスPj と、を含んでいる。ゲート54−
iは、図9に示されるように、再生クロック1周期の中
心付近のタイミングで開き、時間ゆらぎ量パルスPPD
含まれるビット誤りに影響の少ないパルスをカウンタ5
0−iに供給しないようにしている。図9においては、
ゲート54−iは、T/4の間開いている。このように
ゲート内に含まれるPPDは大きなジッタを表し、ビット
誤りが発生する可能性が大きいが、ゲート内のPPDは小
さなジッタを表し、ビット誤りが発生する可能性が小さ
いと考えられる。
【0046】従って、この実施例によれば、ビットの誤
りに影響の小さいパルスがカウンタ50−iにおける計
数動作に関係しないこととなり、その結果、ビット誤り
率が比較的良好な場合におけるビット誤り率の推定精度
の改善という効果が得られる。
【0047】すなわち、図1及び図2に示されるよう
に、遅延時間τが比較的小さい場合やC/Nが比較的良
好な場合には、PD36−iの出力数がほとんど変化し
ない。具体的には、図1においてτ<1.0μsの領
域、図2におけるC/N>30dBの領域では、PD3
6−iの出力数はほとんど変化せず、これに対応するビ
ット誤り率<10-2の領域では時間ゆらぎ量パルスPPD
の数がほとんど変化しない。従って、ビット誤り率<1
-2の領域では、第1実施例の構成では、ビット誤り率
り推定が困難となる。
【0048】本実施例においては、ビット誤り率の推定
に係るカウンタ50−iの計数動作に、ビットの誤りに
影響の小さいパルスが寄与しないため、ビット誤り率の
推定精度が向上する。例えば、図10及び図11に示さ
れるように、カウンタ50−iによって計数されるパル
スPj の個数は、遅延時間τ及びC/Nに対して直線的
な関係を有しており、図12に示されるように、パルス
j の個数とビット誤り率がきれいな正の相関を有して
いる。従って、遅延波の干渉が少なくビット誤り率が低
い領域でも、ビット誤り率の推定を好適に行って、受信
系統10−iの切替を好適に行うことができる。
【0049】なお、この実施例においては、ゲート54
−iが開くタイミングT/4としている。これは、他の
値に設定しても構わない。例えば、図13にタイミング
1〜3として示されるように、1ビット長Tの範囲内で
ゲートタイミングを可変することができる。
【0050】図14には、図13に示されるタイミング
1〜3それぞれによる遅延時間τ、パルスPj 、ビット
誤り率(B.E.R)の関係が示されている。この図に
示されるように、ゲート54−iが開く時間がこの3種
類の中では最も短いタイミング1が、最も好適にビット
誤り率推定を行うことが可能なタイミングであることが
わかる。具体的には、パルスPj の個数に対しビット誤
り率B.E.Rがより小さな勾配で増加しているタイミ
ング1が、ビット誤り率B.E.Rの推定に好ましい。
【0051】図15には、パルスPj の個数の時間変化
及びビット誤りパルスの時間変化が示されている。ビッ
ト誤りパルスはビット誤りの発生を示すパルスである。
この図から明らかなように、パルスPj とビット誤りパ
ルスはほぼ同一のパルスであり、パルスPj をビット誤
りパルスと見做して取り出すことが可能であることがわ
かる。
【0052】さらに、本実施例によれば、低速のデジタ
ル移動通信システム(例えば9.6kbpsのテレター
ミナル等)においても従来の受信電力比較検波後選択ダ
イバーシティ受信方式より高性能となるため、本実施例
による装置での置換えが可能となる。
【0053】
【発明の効果】このように、本発明によれば、時間ゆら
ぎ量パルス数を計数し、この数が少い受信系統を選択す
るようにしたため、遅延波の干渉が少なくかつC/Nが
良好な受信系統を選択できる。この結果、受信電力比較
検波後選択ダイバーシティ方式に比べ性能が向上し、か
つ、遅延波の干渉も低減できる。また、雑音等の影響を
排除してより正確な受信系統切換を実現できる。加え
て、時間ゆらぎ量パルス数の計数結果をモニタすること
が可能になり、これにより通信回線品質を知り例えばゾ
ーン切換用の参照信号に用いることが可能になる。
【0054】請求項2によれば、車速に応じてゲートタ
イムを変更設定するようにしたため、車速変化に伴うフ
ェージング周期の変化に逐次対応でき、より好適な受信
系統切換を実現できる。
【0055】そして、請求項3によれば、時間ゆらぎ量
パルスのうちビット誤りに影響の小さいパルスを除去し
てカウンタの係数動作を実行するようにしたため、比較
的ビット誤り率が良好な場合のその推定精度を向上させ
ることができ、本発明の適用範囲が広くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】BPSK遅延検波、512kbps、フェージ
ング周波数=40Hz、C/N=20dBの場合の遅延
時間対位相検波器出力パルス数特性を示す図である。
【図2】BPSK遅延検波、512kbpsの場合のC
/N対位相検波器出力パルス数特性を示す図である。
【図3】BPSK遅延検波、512kbps、フェージ
ング周波数=40Hz、C/N=20dBの場合の位相
検波器出力パルス数対ビット誤り率特性を示す図であ
る。
【図4】本発明の一実施例に係るダイバーシティ受信装
置の構成を示すブロック図である。
【図5】フェージング周期と受信系統の切換タイミング
の関係を示す図である。
【図6】カウンタのゲートタイム又は積分部の時定数が
フェージング周期より長い場合の不具合を説明する図で
ある。
【図7】先提案の構成に車速センサを付加した参考例に
係るダイバーシティ受信装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】本発明の第2実施例に係るダイバーシィ受信装
置の構成を示すブロック図である。
【図9】この実施例におけるゲートタイミングを示す図
である。
【図10】この実施例における遅延時間τ対パルスPj
の発生個数の特性を示す図である。
【図11】この実施例におけるC/N対パルスPj の発
生個数の特性を示す図である。
【図12】この実施例におけるパルスPj の発生個数対
ビット誤り率特性を示す図である。
【図13】この実施例において採用可能なタイミングを
3種類示す図である。
【図14】タイミング1〜3による遅延時間τ、パルス
j の個数、ビット誤り率B.E.Rの関係を示す図で
ある。
【図15】パルスPj とビット誤りパルスの関係を示す
図である。
【図16】ダイバーシティの有無によるビット誤り率の
差異を示す図である。
【図17】本願出願人が先に提案したダイバーシティ受
信装置の構成を示すブロック図である。
【図18】先提案において開示したクロック再生部の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10−1,10−2,…10−n 受信系統 22−1,22−2,…22−n クロック再生部 26 比較部 50−1,50−2,…50−n カウンタ 52 車速センサ 54−1,54−2,……54−n ゲート
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/00 H04B 7/02 - 7/12 H04B 7/24 - 7/26 113 H04L 1/00 - 1/24 H04Q 7/00 - 7/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波を受信し復調する複数の受信系統
    と、それぞれ対応する受信系統の復調出力のエッジを再
    生クロックと位相比較し、位相比較の結果を時間ゆらぎ
    量パルスとして出力する時間ゆらぎ量検出手段と、受信
    した電波の遅延時間が最も小さい受信系統からの出力を
    時間ゆらぎ量パルスに基づき選択出力する切換手段と、
    を備えるダイバーシティ受信装置において、 切換手段が時間ゆらぎ量パルス数を計数するカウンタを
    備え、カウンタの計数結果に基づき当該パルス数が少い
    受信系統からの出力を選択出力することを特徴とするダ
    イバーシティ受信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のダイバーシティ受信装置
    において、 車速に応じてカウンタのゲートタイムを変更する手段を
    備え車両に搭載されることを特徴とするダイバーシティ
    受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のダイバーシティ受信装置
    において、 時間ゆらぎ量パルスから再生クロック周期の中心付近で
    発生するパルスのみを取出しカウンタに供給するゲート
    を備えることを特徴とするダイバーシティ受信装置。
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