JP2979480B2 - 天井収納梯子 - Google Patents

天井収納梯子

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JP2979480B2
JP2979480B2 JP10190267A JP19026798A JP2979480B2 JP 2979480 B2 JP2979480 B2 JP 2979480B2 JP 10190267 A JP10190267 A JP 10190267A JP 19026798 A JP19026798 A JP 19026798A JP 2979480 B2 JP2979480 B2 JP 2979480B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井部分に収納し
た多段梯子を、使用時は伸長し使用後は短縮して積み重
ね再び収納するように構成された天井収納梯子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の天井収納梯子は、収納スペースを
小さくするため、例えば3段スライド式とし、片側1本
ずつ計2本のベルトで蓋板、中段及び下段の梯子等を動
作させるように構成されているため、梯子を構成するフ
レーム内外にループを回す等、機構が複雑であって、部
品数が多くコスト高であるという問題がある。一方、軽
量化及びコストダウンに好適な2段スライド式の装置も
提案されている。この種の装置は、機構を簡略にするた
めに上下2段式の梯子のみで構成されているが、このよ
うな方式では、2段を伸長した時に十分な長さとなるよ
うにしているので、各梯子の長さを確保しておかなけれ
ばならず、このため収納時の寸法が長く設定されてしま
い、住宅等の天井間取り内に収めるには不都合が生じ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、上
下2段の梯子を用いた2段スライド式とした場合は、縮
小時の全長が長く約1間の天井間取り内に収まらないと
いう問題がある。また、3段の梯子で構成した場合に
は、部品数が多くなりコスト高であるという問題があ
る。
【0004】本発明の目的は、このような問題点を改善
し、住宅等の天井間取り内に収めることが可能な天井収
納梯子を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、部品数が少なくコスト削減に好適な天井収納梯子を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、多段式の天井収納梯子において、左右の
縦枠と複数のステップからなる上段梯子と下段梯子と
を、前記上段梯子と下段梯子の縦枠に沿って延設された
左右一対の中継支持部からなる中継支持手段を介して連
結し、該中継支持手段を前記上段梯子と下段梯子とに対
して移動可能にすると共に、梯子伸長時には前記中継支
持手段によって、前記上段梯子の最下段ステップと下段
梯子の最上段ステップとの間に略1ステップ分の間隔が
形成されるようにしたことを特徴とする。さらには、
記上段梯子下段梯子とのいずれか一の梯子において、
他の梯子に隣接して設けられるステップを、梯子伸長姿
勢では該他の梯子の踏み面延長域内に臨ませるように設
けると共に、梯子収納姿勢では該他の梯子の収納空間内
から回動退避する構造としたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0007】図1及び図2は、本発明の実施の一形態で
ある電動天井収納梯子の使用時の状態を示す図、図3は
その収納時の状態を示す図である。本実施形態は、図3
のように、手摺31、上段梯子28、底板A32が左右
1対のフレーム(下フレーム29、上フレーム29´)
で三層に連結された上段ユニット50(図5)と、上段
梯子28の左右の縦枠にスライド可能に連結された左右
一対の中継支持部8からなる中継支持手段と、該中継支
持手段に、より詳しくは中継支持部8にスライド可能に
連結された下段梯子3と、駆動ユニット60とからなる
多段式の収納梯子であり、前記手摺31の先端は前記各
梯子の先端より延長されており、この手摺31の延長端
に駆動ユニット60から引き出されたベルトA18が連
結されている。また、上段ユニット50の中間部(上段
梯子28の先端下方の位置)に回動軸25が設けられ、
この回動軸25を中心として梯子を回動させるシーソー
型の電動天井収納梯子となっており、前記上段ユニット
50、中継支持部8及び下段梯子3が組み合わされた梯
子全体が伸縮自在であり、図1及び図2に示す使用時は
天井部と床との間に架設し、図3に示す収納時には天井
部に積み重ねて収納するように構成されている。また、
前記天井部には四方を囲む木枠1と木枠底面の一部を覆
う底板B33があり、前記木枠1及び底板B33によっ
て囲まれた空間に後述の駆動ユニット60が設置されて
いる。なお、前記底板A32は、上段ユニット50と共
に回動し、収納時には前記木枠底面の一部を覆うように
構成されている。さらに、駆動ユニット60から出たベ
ルトA18は、手摺31の一端から手摺内部に導入さ
れ、ベルトA18端部に配置された動滑車15には、手
摺31の他端に固定されたベルトB14が架けられ、そ
のベルトB14は、手摺31と中継支持部8との間、あ
るいは中継支持部8と下段梯子3との間を通って下段梯
子3の上端近傍までかけ渡されている。
【0008】前記上段ユニット50は、左右の縦枠の間
に等間隔に複数のステップが架設され、左右1対の上フ
レーム29´に前記縦枠がビス止め固定された上段梯子
28と、前記左右1対の下フレーム29にビス止め固定
され、上段梯子28の上部に沿うと共に、その上端より
も上方に延在する左右1対の手摺31と、前記左右1対
のフレーム29にビス止め固定された1枚の底板A32
とが多層に構成されたものであり、上段梯子28は底板
A32と手摺31の間に配置される。また、上段梯子2
8は、手摺31及び下段梯子3より短く、梯子収納時に
は駆動ユニット60が下段梯子3の下方に位置するよう
にビス止め固定されている。さらに、前記フレーム2
9、29´のうち、上側の1対のフレーム29´は、前
記木枠の両側面を貫通して配設支持された回動軸25に
回動自在に支持され、この回動軸25は梯子収納時の底
板A32より高い位置に配置されている。
【0009】前記中継支持部8は、断面略L字状であ
り、上段梯子28の縦枠外側のガイドレール溝38に嵌
合されて上段梯子28をスライド自在に支持するための
2個のガイドローラ35、36と、それらのガイドロー
ラ35、36の上段に配置され、下段梯子3の縦枠外側
のガイドレール溝37に嵌合されて下段梯子3をスライ
ド自在に支持するための2個のガイドローラ26、34
とを有し、各ガイドローラ26、34〜36にて上段梯
子28及び下段梯子3と連結されている。このように、
中継支持部8は、ステップを有さず、上下段に別れたそ
れぞれ2個のガイドローラにて上下段の梯子をそれぞれ
連結する鞘状の機構であるので、使用時は伸長した上下
段の梯子の側面に位置し、収納時には積み重なった上下
段の梯子の側面に位置する。また、中継支持部8の長さ
は、梯子使用時において上段梯子28の最下段ステップ
41と下段梯子3の最上段ステップ42との間隔(図5
のL1)が、他のステップ間隔(図5のL2)とほぼ同
一(=約1ステップ分)となるように設定されている。
さらに、中継支持部8の上下端にはフレームカバー7、
11が装着されている。なお、前記L1は1ステップ分
に限らず、0.5乃至1.5ステップ分の間で適宜設定
してよい。
【0010】前記手摺31は、2本(左右1対)とも断
面略楕円であって、上下のフレームにビス止め固定され
ており、後述のベルトA18及びベルトB14を通し動
滑車15を移動させるための空間を内部に有し、梯子収
納時には前記中継支持部8の上面全体を覆うように配置
される。また、手摺上端内部には、駆動ユニット60か
らのベルトA18を手摺のフレーム内部に導入するため
のローラガイド16が設けられている。さらに、手摺内
部には、ベルトA18の端部に取り付けられた動滑車1
5が設けられ、この動滑車15には、一端が手摺下端内
部にベルト押さえゴム5にて固定され、他端が手摺カバ
ー下側を通って下段梯子上部の縦枠上面に固定金具13
で固定されたベルトB14が架け渡されている。なお、
手摺31の上下端には手摺カバー4、17が装着されて
いる。このように、本実施形態の手摺31は、手摺とし
ての機能と共にベルトカバーとしての機能を有する。
【0011】前記上段梯子28の縦枠外側には、略全長
に渡ってガイドレール溝(図6の38)が形成されてい
る。このガイドレール溝38には、中継支持部内側に回
動自在に設けられた2個のガイドローラ(図4の35、
36)が嵌合され、そのガイドローラ35、36がガイ
ドレール溝38を相対走行移動することにより、中継支
持部8はガイドレール溝38に沿って上下にスライドす
る。また、上段梯子28の縦枠上下端には、中継支持部
8のスライドを規制するストッパとして機能するフレー
ムカバー24、30が装着されている。
【0012】なお、前記上フレーム29´の上側の1対
には、前記木枠から伸びた後述のガスダンパ10のアー
ム端が取り付けられている。また、底板上端には、後述
の上限リミットスイッチ22を押圧するリミットプッシ
ュ23が設けられている。
【0013】前記下段梯子3は、左右の縦枠の間に等間
隔に複数のステップが架設されており、下段梯子3の縦
枠外側には、略全長に渡ってガイドレール溝37が形成
されている。このガイドレール溝37には、中継支持部
内側に回動自在に設けられた2個のガイドローラ26、
34が嵌合され、そのガイドローラ26、34がガイド
レール溝37を相対走行移動することにより、下段梯子
3はガイドローラ26、34に案内されて上下にスライ
ドする。また、下段梯子3の縦枠上端には梯子伸長時に
中継支持部8のガイドローラ34に当接し下降を規制す
るストッパとして機能するフレームカバー39が装着さ
れ、下段梯子3の縦枠の最下段ステップ近傍には梯子収
納時に中継支持部8のガイドローラ26に当接するL形
のストッパ40が設けられている。また、下段梯子3の
縦枠の上端近傍には前記ベルトB14が固定金具13に
より固定されている。さらに、下段梯子3の縦枠両下端
にはゴム脚2が装着されている。
【0014】このように、各ガイドローラ26、34〜
36がガイドレール溝37、38内を相対走行移動する
ことにより、中継支持部8は上段梯子28に対して、下
段梯子3は中継支持部8に対して、それぞれ上下方向に
スライド自在に構成されている。そして、ベルトA18
の巻き取りで動滑車15が引き上げられ、下段梯子3が
上昇し、ベルトB14に繋がる下段梯子3のL形ストッ
パ40に中継支持部8のガイドローラ26が当接し、さ
らに中継支持部のガイドローラ36が上段梯子上端のス
トッパ(フレームカバー)24に当接して規制されるま
で引き上げることによって、下段梯子3が上段梯子28
に重なり、中継支持部8が上下段梯子の側面にずれて収
まり、それらが手摺31と底板32の間に収まるような
収納姿勢となる。また、ベルトA18の繰り出しで動滑
車15が下降し、ベルトB14に繋がる下段梯子上端の
ストッパ(フレームカバー)39に中継支持部8のガイ
ドローラ34が当接し、さらに中継支持部8のガイドロ
ーラ35が上段梯子下端のストッパ(フレームカバー)
30に当接して規制されるまで下降させることによっ
て、中継支持部8から下段梯子3が下方に突出し、中継
支持部8が上段ユニット50から突出して、梯子使用時
の伸長姿勢となる。
【0015】また、前記駆動ユニット60は、四方を囲
む木枠1及びその木枠の一部底面に設けられた底板32
上に配置されている。この底板32上には駆動モータ2
0が設けられている。この駆動モータ20には左右1対
のプーリ20aが回動自在に連動連結され、各プーリ2
0aには左右1対のベルトA18の一端がそれぞれ固着
されている。すなわち、1個の駆動モータ20で梯子両
縦枠のベルトA18を巻き取り繰り出すように構成され
ている。なお、前述のように上段梯子28は手摺31及
び下段梯子3より短く構成されており、駆動モータ20
及びプーリ20aは、梯子収納時に手摺31の下方に位
置し、ベルトA18の繰り出しは上段梯子28の縦枠下
面より上方で行うように構成されている。また、前記木
枠内の両側面には、上限リミットスイッチ22、下限リ
ミット19、角度調整器12、ガスダンパ10が設けら
れている。この上限リミットスイッチ22は、梯子収納
時の収納姿勢による引上げ上限を規制するための公知手
段であって、マイクロスイッチ、スイッチON/OFF
用のバネ等からなり、上段ユニット50の底板32に設
けられたリミットプッシュ23による押圧で梯子収納時
のベルトA18の巻き取りを停止する。また、下限リミ
ット19は、マイクロスイッチ、スイッチON/OFF
用のバネ、ローラ等からなり、ベルトA18に緩みのな
い場合はベルト圧でON状態になって駆動モータ20が
駆動し、着地あるいは障害物との接触等でベルトA18
に緩みが生じた場合にはOFF状態となって駆動モータ
20が停止するように構成されている。また、角度調整
器12は、梯子を伸長した状態で下段梯子3のゴム脚2
が着地するように位置決めする際の梯子と着地面との角
度を設定するものである。また、ガス圧を利用したガス
ダンパ10は、ベルト切れ対策としての安全機構であ
り、アーム部の角度設定により常に梯子を押し上げる方
向に付勢するものである。
【0016】なお、前記駆動モータ20のプーリ20a
に一端が固着されたベルトA18の他端は、前記下限リ
ミット19、及び手摺31の把持面下側(フレーム内
部)の上端に設けられたローラガイド16を介してフレ
ーム内に導入され動滑車15に連結される。前記ベルト
A18は手摺31のフレーム内部を通るので、使用者が
接触可能な外部に露出することはない。さらに、前記動
滑車15には、一端が手摺下端にベルト押えゴム5にて
固定され、他端が下段梯子3の上端近傍に固定金具13
にて固定されたベルトB14が架け渡されている。この
ベルトB14は、手摺31の把持面の下側と中継支持部
8の上面との間、あるいは中継支持部8の上面と下段梯
子3の縦枠上面との間を通って架け渡されているので、
各フレームの外側に露出することはない。従って、梯子
の全長に渡り、ベルトA18及びベルトB14が外部に
露出することはない。
【0017】次に、本実施形態の電動天井収納梯子の使
用時動作について述べる。まず、図3に示す状態で、使
用者によって駆動モータ20のスイッチ「下降」が操作
されると、ベルトA18が繰り出される。さらに回動軸
25を中心として手摺31が自重で傾動し、手摺31と
底板32の間に上下段の梯子が積み重なりその側面に中
継支持部8が収まった状態(図3)から角度調整器12
によって予め設定された角度まで傾き、その後、中継支
持部8及び下段梯子3がスライドして伸長する。このと
き、手摺31の内部では、ローラガイド16を介してフ
レーム内部に架け渡されたベルトA18が繰り出され、
動滑車15は下降する。すなわち、ベルトA18の繰り
出しに従い、梯子は角度調整器12で規制された角度ま
で自重で傾動し、中継支持部8のガイドローラ35,3
6が図6に示すガイドレール溝38を相対走行移動する
ことによって、中継支持部8と下段梯子3が一体状で下
降し、上段梯子28に取り付けられたストッパ30にガ
イドローラ35が当接することにより、中継支持部8の
スライドは規制される。さらに、中継支持部8のローラ
26、34が図6に示すガイドレール溝37を相対走行
移動することによって、下段梯子3がスライド伸長し、
下段梯子3に取り付けられたストッパ39にガイドロー
ラ34が当接することにより、下段梯子3のスライドは
規制される。なお、下段梯子3のスライドに障害がある
と、リミットブラケット1によって弛みが検出され、ベ
ルトの繰り出しが停止される。従って、本実施形態で
は、図5に示すように、手摺31が上段梯子28の最上
段ステップ43より上方に伸びた状態で梯子を使用する
ことになる。ここで、梯子が最大長さに伸長したとき
に、前記ステップ間隔が約1ステップとなるが、この場
合に最大長さとなる手前で、床面に着地したときは、そ
の間隔は1ステップより少なくなることもある。
【0018】次に、梯子収納時の動作を説明する。図1
及び図2に示した状態で、使用者が駆動モータ20のス
イッチ「上昇」を操作すると、ローラガイド16を介し
てベルトA18が巻き取られる。この際、手摺31のフ
レーム内の動滑車15の上昇に伴ってベルトB14が手
繰られ、下段梯子3が引き上げられる。そして、下段梯
子3のL形ストッパ40が、中継支持部8に取り付けら
れたガイドローラ26に当接すると、下段梯子3及び中
継支持部8は連動して引き上げられる。さらに、中継支
持部8のガイドローラ36が上段梯子28のストッパ2
4に当接すると、回動軸25を中心として手摺31が回
動し、図3に示すように手摺31と底板A32の間に上
下段の梯子が積み重なりその側面に中継支持部8が収ま
った状態で天井部に収納される。なお、積み重ねられた
状態の梯子が収納位置まで達すると、上限リミットスイ
ッチ22が作動し、駆動モータ20が停止しての巻き取
り動作は終了する。
【0019】本実施形態によれば、約1ステップ分の中
継支持部8にて上下段の梯子3、28を連結することに
より、従来の2段収納梯子に比べて収納時長さを約1ス
テップ分短縮することができる。
【0020】また、本実施形態によれば、ステップを有
しない中継支持部8にて上下段の梯子3,28を連結す
ることにより、従来の3段収納梯子に比べて少ない部品
点数で構成できると共に、使用時に十分な長さを得るこ
とができる。
【0021】また、本実施形態によれば、ステップを有
しない中継支持部8に上下2段に配置されたガイドロー
ラ26、34〜36を設け、上下段の梯子3、28それ
ぞれに前記ガイドローラを相対走行させるためのガイド
レール溝37、38を設けたので、常時、中継支持部8
は上下段の梯子3、28の側面に位置し、収納時におい
ても高さ方向のサイズが殆ど増加しない。しかも、上下
2段の梯子は中継支持部8の長さ分、短縮できるので、
長さ方向の収納サイズをコンパクトにすることができ
る。
【0022】また、本実施形態によれば、手摺31は上
段梯子28の最上段ステップよりも十分高い位置まで設
けられているので、使用者が容易に登り降りできる。
【0023】また、本実施形態によれば、手摺31端部
から、ベルトA18を手摺内部を通して動滑車15に連
結し、ベルトB14を手摺内部を通すかまたは中継支持
部上面と下段梯子フレーム上面の間を通して下段梯子フ
レーム端部に連結し、ベルトA、Bの導入箇所及び固定
箇所を略直線状に配列する構成としたので、簡単な機構
でベルトA、Bの露出を防ぎ、安全に使用することがで
きる。
【0024】また、本実施形態によれば、図7(a)の
ように、上段梯子28より長い手摺31の先端からベル
トA18を引き出し、リミットブラケット19を経由し
て駆動モータ20により巻き取り・繰り出しするので、
駆動モータ20は上段梯子28の縦枠下面より上方でベ
ルトA18を巻き取り・繰り出しすることになる。この
ため、駆動モータ20を、上段梯子28の上に積み重ね
られた下段梯子3に近い位置に設置することができる。
すなわち、駆動モータ20の上方に位置するのは、下段
梯子3と、上段梯子28より収納時の高さを取らない手
摺31とである。一方、図7(b)に示す比較技術で
は、下段梯子56の下に位置する上段梯子57から、ベ
ルトを引き出して、上段梯子57より下方に位置する電
動巻取手段54に巻き取るので、本実施形態のように電
動巻取手段54の巻き取り位置を上段梯子57の上方と
することはできない。よって、電動巻取手段54の上方
に位置するのは、手摺55を有する上下段の梯子56、
57であり、これらの収納時高さは、前記下段梯子3及
び手摺31より高い。従って、本実施形態における駆動
モータ20設置位置から手摺31上面までの収納時高さ
H1は、比較技術の収納時高さH2より低く抑えられ
る。
【0025】また、本実施形態によれば、ガスダンパ1
0にて常に梯子を押し上げる方向に付勢するので、ベル
トA18が切れた場合は、梯子が急激に回動することを
抑制できると共に、駆動モータ20を小型化することが
できる。
【0026】図8乃至図10は、上段梯子の他の実施の
形態を示す図であって、上段梯子28nは、左右一対の
縦枠80、80間に複数段のステップを架け渡して形成
されており、以下に説明する最下段(下段梯子に隣接し
て設けられる)ステップ部を除き、全体的な構成は第1
の実施の形態と同様のものである。上段梯子28nの最
下段には広幅ステップ72が設けられており、該広幅ス
テップ72の踏み面幅Tは他のステップの約1.5倍の
幅を有し、梯子伸長姿勢(梯子使用時)では該広幅ステ
ップ72の先端が下段梯子3の踏み面延長域S(図11
の二鎖線で示す空間)内に突出するように設けられてい
る。広幅ステップ72の長さ方向両端には回動支持ピン
75が固着されており、該回動支持ピン75が縦枠80
に固定されたステップブラケット73のピン孔73aに
遊嵌されることで、広幅ステップ72は、回動支持ピン
75を中心に回動可能になっている。
【0027】前記広幅ステップ72の下側には、梯子使
用時に該広幅ステップ72を水平位置に支持するための
ステップ受け74が縦枠80、80間に横架されてい
る。該ステップ受け74は、縦枠80、80間を連結す
る本体辺74aと、該本体辺74aの長さ方向両端を直
角に折り曲げ形成した取付辺74b、74bと、該本体
辺74aの幅方向の上側を所定角度(梯子使用時にステ
ップを水平位置に支持する角度)に折り曲げ延出させた
ステップ受け辺74cとからなり、前記取付辺74bを
縦枠80に螺子止めして固定されている。さらに広幅ス
テップ72と前記ステップ受け74の間には、該広幅ス
テップ72を(梯子使用時に)水平位置に向けて回動付
勢するコイルバネ77が取り付けられている。
【0028】以上のように構成された上段梯子28nの
広幅ステップ72の動きについて説明する。梯子伸長姿
勢では、広幅ステップ72はコイルバネ77の付勢力に
より、その下面がステップ受け辺74cに当接するまで
回動し水平状態(図10のイ)となっている。また梯子
収納時には、駆動ベルトの巻き取りにより下段梯子3が
上昇し、その上端が広幅ステップ72の下面に当接する
と、広幅ステップ72はコイルバネ77の付勢力に抗し
て上方に回動され、さらに下段梯子3が上昇すると該広
幅ステップ72は下段梯子3の収納空間内から完全に退
避する位置(図10のロ)まで回動し、下段梯子3は上
段梯子28nの上部に積層状に収納される。
【0029】上段梯子28nの最下段ステップ(広幅ス
テップ72)を下段梯子3の踏み面延長域内Sに突出し
て設けたことで、使用者が下段梯子のステップを昇り、
さらに上段梯子に移ろうとする際のステップ位置の変化
が緩やかであるため、使用者の梯子の昇降動作がスムー
ズとなり、安全に昇降することができる。また、天井収
納梯子を収納する場合には、広幅ステップ72は下段梯
子3の収納空間から回動退避する構造としたことで、天
井収納梯子全体の構造が大きくなることもない。尚、本
実施の形態においては、広幅ステップを上段梯子の最下
段にのみ設ける構造としたが、数段に渡って設けても良
く、またそれらの踏み面の幅寸法を徐々に変えること
で、下段梯子から上段梯子へ移る際のステップ位置の変
化をさらに緩やかなものとしても良い。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、上下段の梯子間の中継
支持部の長さ分、上下段の梯子を短縮できるので、上下
段の梯子で構成した2段スライド方式と比べ、梯子収納
時の長さ方向の収まりをよりコンパクトにできる。すな
わち、梯子の収納スペースをより小さくすることがで
き、住宅等の天井間取り内に収めるのに好都合である。
【0031】また、本発明によれば、上下段の梯子によ
る2段スライド方式とし、さらにステップを有しない中
継支持部を設け、その中継支持部にて上下段の梯子を連
結し、その上下段の梯子及び中継支持部が組み合わされ
た梯子全体を延長短縮自在としたので、使用時には十分
な長さとなり、しかも3段の梯子で構成した場合に比べ
部品数が少なく、コストダウンに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である電動天井収納梯子
の使用時の状態を示す図の一部である。
【図2】本発明の実施の一形態である電動天井収納梯子
の使用時の状態を示す図の一部である。
【図3】本発明の実施の一形態である電動天井収納梯子
の収納時の状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の一形態である電動天井収納梯子
の中継支持部の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の一形態である電動天井収納梯子
の使用時の状態を示す正面図である。
【図6】図3のB−B´断面の一部を示す図である。
【図7】本発明の実施の一形態である電動天井収納梯子
の高さ方向の収納性を示す図である。
【図8】上段梯子の他の実施の形態を示す図であって、
梯子伸長姿勢(梯子使用時)の全体側面図である。
【図9】上段梯子の他の実施の形態を示す図であって、
(a)は上段梯子の下側部分の正面図、(b)はその側
面図である。
【図10】上段梯子の他の実施の形態を示す図であっ
て、図9(a)のE−E断面図である。
【図11】上段梯子の最下段ステップと下段梯子の踏み
面延長域との関係の説明図。
【符号の説明】
3 下段梯子 8 中継支持部 15 動滑車 25 回動軸 28 上段梯子 31 手摺 72 広幅ステップ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多段式の天井収納梯子において、左右の縦
    枠と複数のステップからなる上段梯子と下段梯子とを、
    前記上段梯子と下段梯子の縦枠に沿って延設された左右
    一対の中継支持部からなる中継支持手段を介して連結
    し、該中継支持手段を前記上段梯子と下段梯子とに対し
    移動可能にすると共に、梯子伸長時には前記中継支持
    手段によって、前記上段梯子の最下段ステップと下段梯
    子の最上段ステップとの間に略1ステップ分の間隔が形
    成されるようにしたことを特徴とする天井収納梯子。
  2. 【請求項2】前記上段梯子下段梯子とのいずれか一の
    梯子において、他の梯子に隣接して設けられるステップ
    を、梯子伸長姿勢では該他の梯子の踏み面延長域内に臨
    ませるように設けると共に、梯子収納姿勢では該他の梯
    子の収納空間内から回動退避する構造としたことを特徴
    とする請求項1記載の天井収納梯子。
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